【観戦記】浦和 0-0 大分
まぁ6月の長い中断期間ですら無為に過ごしたゲルトですから、2週間のインターバルでどうなるわけもなかろうと思ってはいましたが、結果は案の定。その間ナビスコ杯準決勝2試合をこなしている大分に対してコンディション面だけは優位に立てるだろうと思っていたのですが、これまた浦和は後半急激に失速していつもの大分戦らしい、運動量のある相手に振り回される展開に。
MDPによると大分の1週間のサイクルは①対戦相手の分析→②攻略法の立案→③模擬実験→④問題点の克服→⑤公式戦だそうですが、ゲルトの1週間のサイクルは①なんとなくクールダウン→②オフ→③オフ明けできつめのフィジカル中心メニュー→④非公開でソフトボール&BBQ→⑤公式戦 ですから、これでスコアレスドローなら上出来といっていいのでしょう(苦笑)。もちろん浦和と大分の選手・スタッフの人件費の差を考えなければの話ですが。
前半は大分を押し込んで、両ボランチのみならず、CBも攻撃参加して一応シュートまで持っていけたので今日は苦手大分に勝てるかと思ったのですが、終ってみればこれもシャムスカの手のひらで泳がされたようなもの。ポンテがホベルトの執拗なマークに遭いながらも右サイドを中心にチャンスを作っているのですが、結局のところ大分守備陣を決定的に崩すには至らず。緩急をつけるとか意表をつくとか、堅固な守備陣をつき崩す工夫が足りなかったな。
永井が引き気味の位置に構えて守備に力点を置いたためか、前が高原一枚ではちとしんどい。高原は何度か大分DFラインの裏を狙うも惜しくも全部オフサイド。しかし大分守備陣の動きは良いとは言いがたく、1対1で抜かれそうになってイエローを頂戴する場面も多々。
シャムスカは浦和の運動量が後半落ちるのを見透かしたのか、後半頭から一気に勝負。シャムスカの目論見通りポンテの運動量が落ち、さらになんと永井の運動量も落ちて浦和は中盤でボールが拾えなくなり、両サイドの1対1で振り切られがちになって大分の猛攻を浴びる羽目に。たまにカウンターのチャンスが訪れても走り出している選手は笑っちゃうくらい僅少。
たまらずゲルトはポンテを下げて暢久を投入。この交代にポンテは激怒していましたが、あれだけ動けないと交代自体は妥当と言わざるを得ません(先に永井を代えるほうがより有効だと思いましたが)。ただ入れたのが暢久というのは疑問。分厚い大分守備陣に対して攻撃といえばミドルシュートくらいしかない暢久を入れるのはどう考えても守備的な交代。
実際3ボランチ気味に入った暢久が動くことで浦和の中盤を引き締め、守備を立て直すのには成功しましたが、攻撃と言えば左右に叩くだけで自分で仕掛けることはせず。両サイドとも大分に5バック気味に蓋をされてどうにもならないのになぁ。代表遠征明けでコンディションが良くない闘莉王は後半攻撃参加を自重(?)して閉塞感をいや増す結果に。
ホームでは勝ちにゆくのが期初に掲げた公約だったのでは?勝ちに行くならポンテに代えて投入するのはセルか梅崎でしょうに・・・いつの間にやら若手も全然使わなくなり、期初の公約をどんどん引っ込めて、それでも結果がついてくればまだ良いのですが、それもなし。
何度かカウンターのチャンスを自ら潰して電池切れっぽい永井をゲルトは延々と引っ張り、遅まきながらエジミウソンを投入するも今度は組み立て役が不在。最後に梅崎を入れたのは「やるだけのことはやった」というアリバイ作りに過ぎないようにも見え・・・ 終ってみれば浦和の決定機は大きなサイドチェンジから平川がエリア中央に突入した場面だけで、これも西川が好セーブ。左サイドからエリア周辺に3度ばかりフリーで侵入した相馬がシュートを放ったものの一度も枠を捉えられずに宇宙開発事業団。
後半優勢だった大分も流れの中から点が入る感じはせず(一度ウェズレイがどフリーになりながら、シュートではなく低いクロスを選択して事なきを得た場面があったくらい)。ただセットプレーでポストを叩くなど惜しい場面が2、3あり、チャンスの数では大分のほうが多かったような印象で試合終了。西川の負傷退場は気の毒でしたが、あれがなければシャムスカが残されたカードを切って終盤に浦和を突き放していたかもしれず・・・
”後半は勝たなければいけないので、もっと積極的にいった。”
( ゚д゚)ポカーン
-----高原-----
--永井----ポンテ-
相馬-阿部--細貝-平川
-堀之内-闘莉王-坪井-
-----都築-----
72分:ポンテ→暢久
85分:永井→エジミウソン
88分:高原→梅崎
---森島--ピチブー--
-----金崎-----
鈴木-エジ-ホベルト--高橋
-上本--森重--深谷-
-----下川-----
78分:金崎→清武
81分:西川→下川
86分:森島→高松
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