阿波&讃岐紀行(2)
(阿波&讃岐紀行(1)から続く)
地元の方には毀誉褒貶があるかと思いますが、徳島に来たら徳島ラーメン大ブレイクのきっかけとなった「いのたに」は外せません。
本来は10時半から開店なのですが、冬の土日は観光客が多いためか10時過ぎには暖簾が出ていたので早速入店。なんと先客が5~6名いました。
食券制。といってプラスチックの札が食券代わり。メニューは「中華そば」のみ。肉入り/肉なし & 大/中 の区別がありますが「肉入り中盛り(550円)」を注文。さらに「めし(150円)」と「玉子(50円)」を追加。「ライス」ではなく「めし」と表記するのがいのたにの特徴です。
一見して濃そうです。玉子の白身がかかっているところだけ透き通って麺が見えるのが妙な按配。
スープはとんこつベースながらかなり醤油の味が立っています。肉はその醤油が浸みすぎるぐらいに浸みています。ご飯のおかずには最適でしょうが、これだけ食うのはちょっと辛い。麺は細麺でやや縮れがかっています。これだけでは濃い目のスープに負けてしまうので、生卵を絡めて食べるとまろやかな味わいになります。徳島ラーメンに玉子がつき物なのは麺を美味しくいただくための工夫なのかもしれません。
「中盛り」といっても麺の量は少なめ。味付けが濃い肉やスープの出来からしてハナからご飯のおかずとしてラーメンが作られているのが丸わかりのラーメンです。「いのたに」に半ライスはなく、「めし」と称するどんぶり飯しかないのはその何よりの証拠でしょう。
生卵を落としたのにスープが濃いのであまり飲めないというのはやや勿体無い感じも。またスープのコクが薄いのも気になりました。ご飯のおかずとしては十二分に評価できますが、ラーメン単体としてはそれほど高得点は付かない。そんな感じですね。
(続く)
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