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2008.10.06

【観戦記】千葉 3-2 浦和

 驚いたことに満足に練習もしていないはずの闘莉王がスタメン。前節堀之内が田原に徹底的にやられて、今度は巻にやられるんじゃないかとゲルトはびびったんでしょうなぁ・・・

 でもな、今年の浦和は特定個人に依存するサッカーから脱却することを目指したんじゃないのかなぁ??? ほんで唯一無二の得点源で、かつ浦和をこよなく愛するシトンを切ってエジを採ったんでしょ? でも結局組織的な崩し&守備は一向に完成をみないまま(一頃ゲルトが拘っていたポゼッション「のようなもの」も前節・今節とすっかりなくなってしまいましたね・・・)得点力・守備力が落ち、内容よりも勝ち点が大事な終盤戦に入ってとうとう「攻守ともに特定個人(しかも怪我人)に依存する」という、もはや何かの冗談としか思えない状態になってしまいました。申し訳ないが、こんな監督は即刻解任で結構。ギドが、ハラヒロミが、遠くはペトロがアップしている姿が目に浮かびます。

 しかもレギュラー陣の疲労は顕著。1点差に追いつきはしましたが終始相手に先手を取られ、動けないうえにミスも多くて前半のうちに勝負がついていてもなんら不思議はないお粗末な試合でした。

20081005chiba1

---高原--エジ---
-----ポンテ----
相馬-暢久--啓太-平川
--阿部-闘莉王-坪井-
-----都築-----

HT:高原→永井
61分:啓太→梅崎
87分:相馬→セル

-----巻------
谷澤---ミシェウ---深井
---下村--工藤---
青木良-ボスナー-池田-坂本
-----岡本-----

76分:ミシェウ→戸田
85分:深井→早川
88分:巻→レイナウド

 浦和の2得点はいずれも闘莉王が最前線に上がった時。火事場での「闘莉王大作戦」が依然として浦和の強力な武器であることを再確認した格好。早々と先制されて責任を感じたのか、これまた早々と闘莉王が前線に上がってエジとの連携でたちまち同点に追いついた1点目はお見事でした。

 しかし逆にいえば「闘莉王大作戦」に頼らなければ全く点が入る感じがしなかったのも確か。

 ボランチや右WBこそ選手をちょろちょろ入れ替えていますが、前目の選手はスタメン固定。そのツケが一挙に回ってきたような試合内容でした。とにかく動けません。しかも前半から動けない。これじゃ勝つのは難しいだろうと思いましたが、案の定の結果に。

 浦和はDF間でたらたらボールを回すものの、中盤も前線もボールを引き出すような動きがないのでボールを出すに出せず。下手に中盤で繋ごうとすると千葉の早い寄せにあって潰されるどころか、カウンターを狙われてしまいます。そこで前半はいきおい前線、ないし高い位置に張っている平川にロングボールを蹴りこむ場面が多くなってしまいましたが、これといったチャンスは作れず。特に平川は再三対面のSB青木ともつれあっていましたが、結局ほとんど勝てず。時折ポンテや暢久が個人技でプレスを交わして敵陣に迫りますが、セットプレーのチャンスを作るのが精一杯。そしてそのセットプレーのチャンスもほとんど決定機には繋がりませんでした。

 後半頭に高原→永井。高原の出来は良いとは言いがたかったけれど、怪我でもないのにハーフタイムに代えるくらいならそもそもスタメンを再考すべきでしょうに・・・しかも投入されたのがこのところ不調の永井。FWとしてはほとんど仕事らしい仕事はできず。

 2点目を取られてからゲルトは不振の極みにある啓太を下げて梅崎を投入。梅崎が左SH、阿部をボランチに上げて4-4-2にシフトしたように見えましたが、梅崎は完全に空回り、っちゅーかそれを支援すべき相馬が完全にお疲れで左サイドが攻撃の体をなさず。右サイドは平川が前半から不振でこれまたダメ。結局浦和は闘莉王大作戦で永井を右SHに回してようやく反撃の形を掴みましたが、得点は1点のみ。

闘莉王大作戦の効能は満身創痍で闘う闘莉王のFWとしての個人能力もさることながら、浦和の選手間で攻撃のベクトルが一致すること(=とりあえず闘莉王)。それまではいったいどう攻めるのかがさっぱり判らず、久しぶりに途中投入された梅崎もやたら動いているだけで、どう生かし、生かされるのかさっぱり見えてこないまま時間だけが過ぎました。

1点返してからゲルトが急にセルを入れたのはいったい何だったんでしょう??? 相馬を代えるならいくらでもその機会はあったでしょうに。

 ただこうだらだら攻撃について書いたけれども、敗因は攻撃じゃないんですな。3失点も喰らえば。

 立ち上がり、右サイドでの坪井の谷澤への応対もあんまりでしたが、そのクロスに対して左サイドから走りこんでくる深井がノーマークなのには失笑を禁じえませんでした。千葉の布陣は4-2-3-1。サイドの高い位置にいる谷澤、深井を浦和の3-4-1-2がどう見るのかと思っていたと思っていたのですがゲルトの解=5バックを敷く前に失点。

 その後相馬の位置をやや下げる(その代わりに平川の位置が高い)ことで前半はなんとかバランスを維持していましたが、後半は浦和の抱えるもう一つの弱点=ボランチがやられた結果に。2失点目はミシェウのパスを受けて浦和CB陣を交わした深井を褒めるべきかもしれませんが、それ以前に啓太がミシェウに交わされて前を向かれたところで勝負あり。啓太は長期離脱から復帰したものの、そのパフォーマンスは酷いもの。連戦で細貝も調子を落としており、他に頼るべき選手がいないので啓太を仕方なく出していますが、かつてのようなハードワーク、かつてのような粘り強さはすっかり消えうせてしまいました。ボランチが相対的に弱いことは開幕当初から明らかで、中断期間の補強が当然視されたものの結局補強はなし。日程の厳しい終盤でそのツケがしっかり回ってきました。

 3失点目は坪井の凡ミスから。坪井も疲労が蓄積しているのでしょう、この日は凡ミスが目立ちました。右サイドでボールを奪われて中央でミシェウがフリー。ボランチはどこ行っちゃったんでしょう??? 闘莉王が直接ミシェウと対峙するものの、タイミングを見計られてしっかりゴール隅にぶちこまれていしまいました。

 攻撃同様浦和の守備も個人能力に依拠=1対1で負けないことを前提にしている部分が多いのですが、疲労蓄積でミスが多くなると組織的なカバーが不得手な分、どうしても守備に穴が開きがちに。

 選手は選手で必死にもがいている。だから負けて頭を下げている選手を責める気は全くしない。でも完敗は完敗。だから拍手もしない。

 もはや一朝一夕にはどうにもなりません。いままでのやり方が攻守とも行き詰まっている以上、ダメ元で選手を大胆に入れ替えるくらいしか手はないと思いますが、それはナビスコの大惨敗の再現でしかないような気もします・・・

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