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2008.10.14

【観戦記】浦和Y 9-1 名古屋Y

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 共に中1日と高校生世代とはいえ厳しい日程。ただ浦和Yが文字通り地元での闘いだったのに対し、名古屋は遠征中とやや名古屋に同情すべき点はありましたが、それを割り引いたとしても名古屋を全く寄せ付けない圧勝。

 早々と直輝が先制したのを皮切りに3得点を上げ、DFのミス絡みで1点返されたものの、すぐさまFKで加点して名古屋の反撃意欲を削ぐ。後半は攻守のバランスもへったくれもなくなった名古屋に対してカウンター攻撃を浴びせ、最後は集中力と粘りを欠いた名古屋DF陣を直輝が容赦なくメッタ切り。

 今年名古屋相手に一勝もできなかったトップチームの仇を取っただけではなく、99年瑞穂での大敗(1-8)の鬱憤もちょっとだけ晴らしたような歴史的大勝でした。まぁ直輝・峻希・元気とトップ出場経験のある選手を3人も起用するのが反則級なのかもしれませんが(^^;

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-----阪野-----
原口-山田--田仲-高橋
-----浜田-----
永田-菅井--山地-岡本
-----柴田-----

64分:山地→池西
72分:阪野→石沢
84分:岡本→森田

 しかし、なんでユースがこれだけ観客を魅了し、しかも結果を伴う試合が出来ているのに、より金をかけて選手をかき集めているはずのトップチームは糞つまらない試合しかできないのでしょうね?

 まぁ煎じ詰めて言えば、サッカーは選手が動いてナンボ。しかも一人の選手がやみくもに動くのではなく(今の梅崎がそんな感じか・・・)、複数の選手が意図を持って連携しながら動く。それに尽きます。トップの選手は動けない選手が少なくない上に、連動性が希薄。FKによる田仲の得点もありましたが、それ以外は悉く流れの中から。あれだけ選手が動いて、かつ個人技で勝っていれば名古屋はどうしようもありません。

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 前でボールが収まったらすかざす後方からフォロー&オーバーラップ。それによって幾つものパスコースが生まれ、好位置でどフリーの選手が選手が生まれる。個人能力の高い選手がフリーになれば当然高精度のパスやクロスが出てくるし、コースをしっかり見極めてシュートも撃てる。

 ボールを失ったら攻守を切り替えてプレッシング。しかも複数人が連動してプレスを掛ける。前半の名古屋は浦和のプレス網も前に何もできず。さらに玉際での競り合いは悉く浦和が制していましたから、どうしても危険な位置でボールを奪われがち。前半だけで5失点というのは偶然でも何でもありません。

 浦和は時折CHが横パスを奪われてピンチを迎えますが、そこでも攻守の切り替えが早く、一人がなんとかディレイしているうちに他の選手がカバーにやってきて事なきを得ます。名古屋はFWを縦パスで走らせるだけの単調な攻撃に終始していましたから、前半の30分過ぎに浦和の足が止まった時間帯に何度かチャンスがあっただけでそれ以外はほぼ沈黙。

 後半の浦和は前掛りになった名古屋に対しカウンターで対抗。名古屋は如何せん中盤がスカスカでしたから浦和のカウンターが面白いように嵌ります。名古屋のDF陣は集中力と粘りを欠いているのか、浦和が左から右に振り回せば右の選手が必ずどフリーになって面白いように点が取れました。

 歴史的大勝で高円宮杯優勝を飾った浦和ユース。既に2種登録を得た選手を含めトップに上がってくる選手が何人もでるとのことですが、フィジカルに難のある彼らがどこまでトップでやって行けるのか。また目先の勝ち点に拘って若手を使いたがらない監督の下で腐らずに頑張れるのか。一度は頂点を極めたとはいえ、サッカー選手としての人生はまだまだこれからです。

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