踊る新聞辞令と社長人事
無冠危機の浦和、中村強化本部長もエンゲルス監督も総辞職…ACL準決勝第2戦(報知 08.10.23)
「責任は感じている」と嘆いた指揮官。今季、オジェック前監督更迭後、2年契約を結んだ。「交代はない。まだ(リーグ戦で)チャンスは残っている」と、監督人事権を掌握する藤口光紀社長は途中解任を否定したが、試合後、緊急役員会を開いた。戦術的未整備は致命的、しかもFW永井との深刻な確執など選手との信頼関係に問題を抱え、今季限りでの解任は決定的となった。
更には強化担当就任後、03年から6つの栄冠獲得に貢献した強化責任者も退任の意思を固めたことが発覚。「責任の所在は分かっている。タイトルを取っても取れなくても、(辞任は)覚悟している」外国人など補強失敗から中村修三強化本部長は戦前から辞意を表明しており、昨季アジア王者に君臨した現体制が、衝撃の総辞職となる。
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昨夜の敗戦で当然のことながら各紙で新聞辞令が踊っていますが、最も驚いたのは中村弱化本部長が戦前から辞意を表明していたこと。神戸戦敗戦の後、報知で”「監督人事はすべて社長次第。我々は何も言えない。全力でサポートするだけ」と強化担当者。"と他人事っぽいニュアンスの発言が踊っていましたが、そもそも社内的には辞任が確定していて監督人事について当事者能力を失っていたのであれば納得が行きます。
監督のほうは即刻打ち首だと思ったのですが、社長は暫定監督すら用意できなかったのか、だらだらとゲルトを続投させる模様。
今季無冠(まだ決まったわけではありませんが・・・)の責任は当然社長にも及び、新強化本部長を決め、来季監督を招聘した時点で事実上社長の仕事も終わり(本来なら次期社長含みの人物がやるべきなんだろうけど、スケジュール的に間に合わんだろうな・・・)。次期株主総会時に三菱自から新社長を迎える運びになるのでしょう。藤口社長誕生は浦和フロント生え抜きの人物に後を継がせるのが悲願だった犬飼前社長の力添えなしにはありえなかったのですが、残念ながらその流れは一代限りで終焉。また昔に逆戻り。
三菱自における宣伝媒体としての浦和の位置付けは90年代よりも格段に上がっているので、優秀なビジネスマンであり、かつサッカーにも情熱を持ったそれなりの人物が来て頂けると思うのですが、果たしてどうなることやら。
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