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2008.11.03

【観戦記】08年第18節:浦和 1-0 東電

 前半は東電の厳しいプレスの前になかなか攻撃の形を作らせてもらえず、後半になってようやく右サイド中心に形はつくれるようになったもののシュートにまで持ってゆけない。結局得点は安藤の半ば個人技による1点のみ。東電の攻撃にバリエーションが乏しいこともあってゴールを脅かされることはほとんどありませんでしたが、一度だけ右サイドを崩されて決定機を与えてしまいました。

 先の新潟戦でも感じましたが、浦和は中下位チームと闘うと運動量の乏しさが目立ち、後半半ば以降は端的に走り負けてしまいがち。しかも攻守の切り替えも早いとは言いがたく、窪田投入後何度かカウンターのチャンスを掴んでも先に相手が帰陣してしまってそのチャンスを生かせない。前節INAC戦に敗れて優勝は極めて難しくなりましたが、この試合内容では優勝はほど遠いと言わざるを得ません。

---北本--安藤---
若林--------柳田
---庭田--高橋---
森本-矢野--百武-土橋
-----山郷-----

若林→窪田
森本→岩倉

 前節コンディション不良でメンバーから外れた高橋が戻り、岩倉がベンチへ。若林を左SHに起用。

 冒頭記したように前半は至って不出来。東電の激しいプレスをパスワークで交わしてボールをサイドに持ってゆくものの、ラストパスを送る前に潰されているような感じ。柳田と若林がしばしばポジションを代えて局面打開を試み、それはまずまずの成果を上げていましたが、結局のところ相手ゴールを脅かしたのは安藤の個人技による1本のみ。もっとも東電の攻撃は極力高い位置でボールを奪って縦パス一本でFWに託す単純なものだったで負ける感じもせず。

 後半はようやく右サイド中心に攻撃の形が作れるようになりました。立ち上がり早々左サイドからのクロスに2人突っ込むも惜しくも合わず。そのビッグチャンスが潰えた直後、縦パスを受けた安藤がDF2人を振り切ってゴール!

 その後もサイドからチャンスは作るものの決定機には至らず。いつものことですが、土橋がクロスを上げても中の枚数が足りず。しかも相手がきっちり守備陣形を整えているところにクロスを入れても得点は期待薄。サイドからのクロス攻撃はあまりにも単調で、中に斬り込んでミドルシュートというオプションがあってもいいはずですが、そういうシュートが撃てるのは柳田だけだから実際問題としては難しいのか。またサイド攻撃一辺倒ではなく、中からサイドへ、サイドから中へという展開が本来は望ましいのでしょうが、中へ戻したところで北本が往々にしてボールキープに失敗するので結果的にサイド攻撃に頼り勝ちになってしまうのかもしれません。中央でボールキープできれば庭田の攻撃力が活きるのでしょうが・・・

 後半バテ気味の若林に代えて窪田を投入。安藤を右SH、柳田を左SHに据えて北本&窪田の2トップに変更。この時間帯あたりから浦和の走り負けが顕著になってゲームは次第に東電ペース。前半は縦ポンだけだった東電が次第にサイドを崩しはじめます。浦和は2トップを残して、後は引いて守ってカウンターを狙っている様子でしたが、カウンターのチャンスを掴んでも2トップに独力で攻めきるだけの力はなく、そうこうしている間に先に相手が帰陣してしまって攻撃不発。終盤に岩倉を投入して追加点を取りに行きましたが、残念ながら時間が足りませんでした。堂園が負傷離脱して以降、村松監督は左サイドの人選に悩んでいる様子。SBに森本を据えると左の攻撃力不足は明らか。かといって岩倉を入れると前に行き過ぎてカウンターを喰らいやすい。そんなところでしょうか。

 数字の上ではまだ優勝の可能性を残しているとはいえ、この試合内容ではINACを振り切って2位を確保するのが精一杯。新潟戦から始まった第3クールも第2クールで露呈した問題を解消できなかったようです。

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