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2008.11.09

【観戦記】08年第31節:札幌 1-2 浦和

 現在浦和で最も調子がよいと思われる細貝を出場停止で欠いたこの一戦。誰をボランチに据えるかが見物でしたが、ゲルトはなんと闘莉王をボランチに据えただけではなく、フォーメーションをいきなり4バックに変えてきました。愛媛戦でも延長に突入してから突如4バックにシフトし、なんとかボロを出さずに試合を終えましたが、いったい何がゲルトの頭の中でスパークしたのでしょうか?

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 愛媛戦は延長突入早々細貝が退場してしまったので、ゲルトが4バックで何をやりたかったのかさっぱり判らず、闘莉王をボランチに上げたことで急激に守備が不安定になっただけのように見えました。で、引き続き4バックを採用したこの試合を見たところ、引いて守る相手に対して浦和は前の4人+闘莉王+SBの片方と攻めの枚数を増やしたかっただけの模様で、サイドでの攻防に重きを置いた様子は微塵もありませんでした(爆笑)

 達也、セルともドリブルが持ち味の選手なのでボールを受けると自分で相手DFに突っかけに行きます。従って相馬、平川の両SBはSHを追い越して攻撃参加なんてなかなかできません。SHとSBに連携が感じられない4-2-3-1なんてあり得ないんですわ(失笑)。

 しかもポストプレーが得意とは言いがたいエジが1トップ。従って前の4人で曲がりなりにもボールがキープできるのはポンテだけ。しかも今年のポンテは凡ミスが多い。これじゃSBどころかさすがの闘莉王もなかなか上がれない。この布陣を機能させようとするなら、せめてどちらかのSHはそこそこボールが持てる永井じゃないとなぁ・・・

 っちゅーことで、おそらくぶっつけ本番に近いであろう4-2-3-1はフォーメーションの本分である厚みのあるサイド攻撃という場面はほとんど見せることなく、ほぼ失敗と言って良い出来でしたが、それが一見機能しているかのように見えるのは札幌の守備があんまりだったに過ぎません。

 愛媛戦で自信を得たセルを筆頭に所詮個々人でドリブル主体に突っかけているだけの浦和の攻撃に対して、札幌は前半引いて守ってはいるものの、単に人がいるだけでバイタルエリアでの寄せが甘すぎ。エリア周辺で容易に浦和にボールを繋がれ、しかもDFライン裏の狭いスペースを突かれすぎ。クライトンからの縦ポン一本がダヴィに通って幸先よく先制したものの、その後の札幌の攻撃はカウンターから一度見せ場を作ったくらいで、後は浦和の波状攻撃を浴び続け、ポンテのミドルシュートのこぼれ玉に詰めた達也のゴールで前半のうちに追いつかれたのは当然といえば当然。

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 後半もなお立ち上がりから浦和の攻勢が続き、闘莉王の浮き玉のパスで札幌DF裏に抜け出たエジ、っというか限りなく札幌の連携ミスと思いますが、そこを突いて逆転。札幌の不甲斐ない出来を考えれば久しぶりに大量得点差での勝利かとも思われましたが、再度エジがDFライン裏に抜け出た決定機を決められなかった辺りから浦和は急激に失速。達也もセルも後半15分くらいから運動量が激減し、浦和はボールの出しどころがなくなって攻撃は出詰まりに。

 またこの浦和の急造布陣、中盤で守れないのが一目瞭然なんですわ。動けない選手が中盤に3人ですからなぁ・・・ 逆転された札幌はラインを上げてきっちり中盤を作って攻めあがってくるようになると、浦和の超攻撃的布陣(笑)は馬脚を表し、ボランチが動けないものだから4バックなのにサイドで数的優位どころか同数すら確保できない(笑)。逆サイドに振られてどフリーの選手を作られ、さらにバイタルエリアに易々と侵入を許す始末。これなら札幌は最初から積極的に試合を進めたほうが勝ち目があったような・・・

 いいかえれば相手が札幌じゃなかったら、この布陣ボコボコにされたでしょうなぁ・・・ おそらくこの一戦限り。ゲルトらしいその場凌ぎの奇策でしょう、これ。

 ボランチ起用された闘莉王は浦和が攻勢を強めている時間帯には不調のポンテに代わって後方からの配球役として機能しており、さらに時折バイタルエリアに侵入してくるのですが、いったん押し込まれ始めるとボランチとしてはあまりにも運動量がない弱点が露になってしまいます。終盤はDFラインに吸収されて5バックっぽくなり、却ってそのほうが札幌の仕掛けるパワープレー対策として役立っていたような・・・

 札幌は浦和の退勢に乗じて後半半ばから攻勢に出たものの、J1とは思えないイージーなパスミスが多く、シュート精度も劣悪。ハーフタイムに選手を代えてクライトンを前目に上げ、さらに相次いで選手を代えましたが、結局セットプレーでチャンスを作ったくらい。

 一方ゲルトはついにポンテを下げる大英断! っちゅーか劣勢に陥ってからのポンテの使えなさから判断すれば交代は遅すぎやっちゅーねんと思いましたが、ゲルトにしてはよくやりました(棒読み)。ポンテに代えて暢久投入は至極妥当。さらにお疲れの達也に代えて永井を入れ、最後は時間稼ぎを兼ねてセルに代えて堤を入れて、この日のゲルトの選手交代には珍しく納得性がありました。

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 終盤敵陣深い位置でスローインを受けた闘莉王が全員棒立ちの札幌DF陣を尻目にフリーでエリア内に突入してシュート。シュートは惜しくもGKに弾かれましたが、あのシーンを見ているとこの日の札幌にはもはや集中力も闘争心もなかったのでしょう。昨年同じように早々と降格が決まった横浜Cが浦和に対して見せた「意地」はどこにも感じられませんでした。

 札幌ドームには28000人強の観客が詰めかけ、初めて、あるいは久しぶりにJリーグの試合を見た方もいらっしゃったかもしれませんが、この試合内容ではもう一回見に来ようと思う方は少ないでしょうなぁ・・・

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-----エジ-----
達也---ポンテ--セル
---啓太--闘莉王--
相馬-阿部--坪井-平川
-----都築-----

73分:ポンテ→暢久
79分:達也→永井
89分:セル→堤

---ダヴィ-アンデルソン--
西谷--------中山
---西---暗豚---
西嶋-柴田--西澤-坪内
-----佐藤-----

HT:アンデルソン→上里
63分:西谷→砂川
77分:柴田→岡本

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