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2008.12.31

良いお年を!

良いお年を!
久しぶりに新幹線で帰省。ちゃんと指定でE席確保。

でも泥酔注意やな(笑)

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あばん@上尾

Aban_2008_1

 上尾駅西口から徒歩3分。日曜昼・開店早々に往訪。先客1、さらに家族連れが3人。

 らーめん・太(700円)を注文。各種トッピングがある他、つけ麺も。横浜家系を売り物にする店ですが、ここは店員がお好みを積極的には聞いてきません。もちろん麺の堅さ、油、ネギの多少を調整すること自体は可能なようですが。また家系で細麺を選べるのは珍しいかも。

 カウンター7席にテーブルが3卓とそれほど大きい店ではありませんが、厨房には3人。さらにアシスタントが1人いました。

Aban_2008_2

 どこからどう見ても横浜家系豚骨醤油そのもの。この手のラーメンは他店との差別化が難しくて不味いほうに転ぶことはあっても良いほうに突き抜けるのは難しいものですが、ここは家系にありがちなくどさや臭みを上手く抑えていました。そのためか標準的な家系よりややライトに感じるかもしれません。

 麺はもちもちっとした食感の太麺。今回は特にオプションを伝えなかったのですが、好みから言えば堅めにしてもらったようが良かったかも。

 具は海苔、チャーシュー、ほうれん草という定番ものの他、家系には珍しくメンマが入っています。

 家系の割には量が少ないのが気になりましたが、県北ではまともな家系に入るのは間違いないでしょう。

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2008.12.30

【閉店】三四郎@小川町

 駿河台下交差点の北。日大法科大学院の裏辺りだがやや判りにくい。平日夜に往訪。

Sanshirou200812_02_2

 先客ゼロ、後客1。開店直後のブームは一段落したのか、行列どころか人影すらありません。

 むらさき(しょうゆ)、うしお(しお)、まさら(カレー)と3種類ありましたが、むらさき(770円)を注文。客が全くいないのにアシスタントがいそいそと食券を受け取りに来るのに苦笑。コの字型カウンターのみですが、15席程度はありましょうか?都心店としては広め。

 厨房内には件のアシスタントを加えて3名。いずれも若者。

Sanshirou200812_00_2

 有名店ですが、丼に必要以上に凝っている様子はありません。

 濃い目の醤油味。といって醤油の酸味が突出するわけでもなく、むしろ表面にやや多めに浮いている鶏油とげんこつや魚介系等が渾然一体となった出汁もしっかり味わえる逸品。これといった癖がないのが今時なんといっても嬉しい。珍しくスープ完飲。

Sanshirou200812_01

 麺は極細ストレート(厨房内に「三河屋製麺」の麺箱が見えました)。やや堅めの仕上がりで、つるつるっとした舌触りながらもそれなりに噛み応えがあり、しかもスープもよく絡みます。

 菜はほうれん草かと思ったのですが、なんとからし菜。噛むとわさびに似たぴりっとした辛さが走ります。珍しい試みですが、成功しているとは言い難いような・・・

 チャーシューは薄いロース肉。やや濃い目の味付けで可もなく不可もなし。

 値段が少々高い気がしますが、麺とスープは好みのど真ん中。行列がなければまた来ようと思いますが、厨房内のホワイトボードを見ると雑誌の取材がびっしり。ああ、嫌な予感。

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2008.12.29

【閉店】つけ麺達者@赤羽

 赤羽駅東口の目の前。

Tassya1

 平日夜に往訪。非常に床面積が狭いにも関わらず3Fまであります。もちろんその間は急階段。もともとは安居酒屋かなんかだったのでしょうか。

Tassya2

 昼と夜とでメニューを変えているようです。

 1Fは椅子すらなく尻乗せがあるだけ。2Fで食べましたが、こちらもカウンターのみ。訪れた時は1,2Fともほぼ満席。

 鰹つけ麺(750円)を注文。厨房は1Fにあるので様子は全く判らず。

Tassya3

 海苔の上に魚粉が載っていて、お好みで入れてくれとのこと。なんで別皿にしないのだろう???

Tassya4

 スープは一応とんこつ魚介風なんですが、なんか平板というか大量生産された規格品っぽいというか・・・これに魚粉を投入して誤魔化しているだけかなぁ・・・ また飲んでいると塩辛いくらいなんですが、つけダレとしてはなぜか水っぽく感じる不思議さ。他店の粘度の高いスープに慣れちゃったからかもしれませんが。あるいはスープと麺との相性が良くないのかもしれませんが。

 麺はやや縮れ気味の太麺。柔らかめながら噛み切るのに力を要し、まるでうどんのような食感がある不思議な麺。これは悪くありません。

 具にニラが入っているのは珍しい。メンマも入ってます。バラ肉チャーシューはちょっと塩辛めながらまずまず。

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2008.12.28

党首、新潟へ移籍!

■08.12.28 [ 3選手移籍のお知らせ ]

今シーズン、レッズレディースに在籍しておりました法師人美佳・伊藤知沙がアルビレックス新潟レディースへ、同じく笠井香織が大原学園JaSRA女子サッカークラブに移籍することとなりましたので、お知らせいたします。

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 今季全く出番がなかったので覚悟はしていましたが、やはり残念な結果になってしまいました。

 ひょっとするとこのまま引退してしまうのではないかと案じていたのですが、新潟に移籍との由。

 来シーズン処を変えて、また元気な姿を見せてくれるものと期待しております。

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づゅる麺池田@目黒

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 目黒駅から権乃助坂を下って徒歩5分ほど。土曜昼に往訪。開店10分前に店に着きましたがその時点で行列なし。その後三々五々客がやって来て開店前に行列5人。開店後も続々客がやって来てカウンター10席ほどの店内はすぐに満席。食べ終わる頃には店外で4人待っていました。隣もラーメン屋、さらに一軒挟んでまたラーメン屋と凄まじい激戦区。

 つけめん(750円)を注文。他に塩つけめん、らーめん、塩らーめんといったメニューも。開店前に食券を買って待っていたところ、アシスタントが食券を取りに来ました。

 箸はリユースタイプ。テーブルに魚粉が置いてあります。カウンターの一番端に通されたので、厨房内の様子は判らず。

Dyurumen_2008_2

 スープは濃厚丸鶏魚介スープとのこと。ただ魚介よりもやや鶏のほうが強めに出ているのか(だから魚粉がテーブルに置いてあるのかなぁ?)、こってりというには微妙なんだけれども動物系の脂がちょっと嫌味っぽい感じ。粘度も控えめ。メンマに加えてキャベツが入っているのが特徴。角切りのチャーシューは脂が多くて困り者。

Dyurumen_2008_3

 麺は丸い断面の太麺でやや縮れあり。国産小麦使用の自家製とのこと。心持ち固めの仕上がりで、噛み応えのある実にしっかりした麺で高評価。この麺だとちょっとスープが弱いような感じも。まぁ麺を美味しくいただけるようにスープが前面に出ないように抑えてあるともいえますが、それならチャーシューにも気を使わんと。

 スープ割りにすると一段と動物系の脂っぽさが増したような・・・

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2008.12.27

信濃神麺 烈士洵名@西片

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 都営三田線・春日駅からすぐ。平日夜に往訪。

 4席しかない小さなカウンターにテーブル2卓、さらに奥に小上がり。ラーメン屋というより小さな居酒屋風のレイアウト&内装。先客4、後客1。

 ラーメン(700円)は麺の太・細が選べ、太を注文。白味噌、辛味噌やつけ麺といったメニューも。

 厨房には小太り眼鏡の兄さんが一人とアシスタントが一人。

Shinano_2008_2

 なぜかどんぶりの縁がやたら幅広で麦わら帽子をひっくりかえしたような按配。

 透明度の高いスープながら表面には少々油が浮いていますが、気になるほどでもなく極めてあっさり。鶏などの動物系+魚介系+羅臼昆布出汁等のトリプルブレンドだそうですが、お互いが特徴を消しあって良くも悪くもどれ一つとして突出感がなく、結局のところ醤油が前に出てちょっと塩辛くなっているような・・・

Shinano_2008_3

 麺は太麺というよりは平打ち麺がやや太めになった程度。茶色がかってる(大麦を使っているから?)のが特徴な他、かなり固めの仕上がりで歯ごたえ、食感はラーメンというより田舎蕎麦に近い感じすらします。超あっさりのスープは麺を味わうには適していますが、スープを絡めながら麺を食べるにはちょっと麺が強すぎるかも。

 メンマがエリンギなのは珍しい。半熟玉子半個はやや濃い目の味付け。バラ肉チャーシューは柔らか目でしたが、脂身は程よい加減でした。

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2008.12.26

麺や璃宮@錦糸町

 場外馬券売り場を中心にデンジャラスな香り漂う錦糸町駅南口から四つ目通り沿いを南下すること5分強。高速道路をぐぐってすぐ。

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 日曜の昼に往訪。開店10分前に店に着きましたが、この時点では行列なし。しかしその直後に行列が出来始め、開店時には7人くらいに。らーめんとつけめんのどちらがメインということもなさそうでしたが、雨で一段と冷え込んできたので「燻玉らーめん(750円)」を注文。他の客もややらーめんを注文していたほうが多い感じでした。

 5席のI字型カウンターが2本、しかも背中向きでも、対面式でもなく、学校みたいにお揃いの向きで座る変わったレイアウト。厨房内に3人、アシスタントが一人。

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 濃厚な動物系+魚介系のダブルスープ。粘度はさほどのものではなく、ややトロみがある程度。動物系と魚介系のどちらが強めということもなく、全体にどっしりとした味わいの割には節系の香りもしっかり出ています。くどさ、脂くささは感じませんでしたが、食べ進むにつれてやや塩辛さが気になってきました。従って食後にスープを飲むのはちょっと辛い。

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 麺は太めの縮れ麺で、非常に堅めに仕上げています。200gもあって食べ応え十分。これはこれで良いのですが、塩から目のスープとの相性はつけ麺のほうが良いかも。

 燻玉はスモークされた香りと味がしっかり玉子に染み付いていて手間がかかっているのは明らかですが、なんかバーボンやスコッチを飲みながらラーメン食っているような感じもし、ちょっと微妙。

 肩ロース使用のチャーシューは厚めで堅めなくらいで特筆事項なし。柔らか目のメンマがやや多めに入っています。

 つけ麺で再訪して見ます。

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なめとんのか、ワレ( ゚Д゚)ゴルァ!!!

「2008シーズンの検証について、お知らせ致します。」から始まる一文が唐突にクラブから発表されました。

で、一読して咄嗟に思ったのが「なめとんのか、ワレ!」

これ、検証でもなんでもありません。今年の出来事を書き連ねて、若干の謝罪を書き添えただけ。謝罪・反省の意で何かクラブから発信したかったのであれば、表現を練らないと。

またこれをもって検証と称するのであれば

・「攻撃面に関しては、より速く、そして想像力あふれるものにする」ならなんでオジェック続投なの?

・オジェック解任後、即座にゲルトにしたのは何故?

・監督交代の結果は「攻撃面に関しては、より速く、そして想像力あふれるものにする」という目標にはほど遠かったのだが、その主因は?

・開幕前及びシーズン中の補強失敗に一言も触れないとはどういう了見?

・ナビスコ惨敗後トップチームでは若手が使われず、世代交代が先送りになったことへの評価は? ユースが伸びたことでごまかすんじゃない!

・ACL敗退で明らかに求心力を失ったゲルトを続投させ、しかも並行してフィンケ招聘に走ってチームを空中分解させたことへの反省は?

とぱっと思いついただけでもずらずら突っ込みどころが・・・まぁ現時点でオフシャルに書けることなんて限られますから、そもそも「検証」なんて不用意な言葉を冒頭に持ち出すべきではないでしょうに。

「フィンケ記者会見に思う」の項でも触れましたが、藤口社長は今もって具体的なビジョンを示していません。やりたいサッカーの内容は現場に丸投げ。だから成績が上がらないと、それは現場の責任で我関せず。あいまいな目標しか立てていないから、その達成手法・手段の選択に信念は感じられず、目標が未達に終ってもその失敗の原因は常にうやむや。

来年1月中に「年頭所信表明」があるそうですが、ひと月でこの体質は変わることはないでしょう。

年頭所信表明、お待ちしてまーす(朝井さん風)

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2008.12.25

選手往来08年冬

若手選手の移籍が立て続けに公表されましたので雑感をまとめておきます。

高崎:水戸へレンタル
小池:草津へレンタル
坂本:岡山へ完全移籍
赤星:水戸から復帰

大卒1年目の高崎はどう見ても育成目的のレンタル。今年は最終戦で突如スタメン起用されるまでリーグ戦では1試合わずか1分の出場。ナビスコでは3試合計33分の出場。ゲルトが1トップを採用する期間が長く、ただでさえFWが過剰気味なトップチームでは出場機会どころかベンチ入りも難しい状態でした。監督が代わるだけにここで武者修行に出るのは惜しい気もしますが、最終戦の出来を見るとトップでコンスタントに出場できるレベルになく、また(まさかの移籍がなければ)来年もFWが過剰なことには変わりありませんので一旦水戸で修行させて、いずれ不可避と思われるエジや高原、永井の放出、あるいは達也の海外移籍と入れ替わりに帰って来ればいいかと思います。

小池もFW過剰編成の被害者で、今年はFWではポジションがないと判断されてかサテライトではサイド(WB)をやらされていた。しかしサイドを主戦場とする選手として峻希がユースから上がってきて、ナビスコで先に峻希が出場機会を掴んだ時点で小池の立場は非常に難しいものになってしまいました。惜しむらくはそれ以前に昨年トップで出場機会を得たにも関わらず、その機会を生かせなかったこと。永井のゴールで辛勝したG大阪戦@万博。最後のカウンターのチャンスで小池が点を取っていたら人生変わっていたのではないかとつくづく思います。続く千葉戦@フクアリではシトンの鼻骨折で45分も出場機会を得ましたが、これも生かせませんでした。現状では浦和帰還は微妙。

坂本はよく拾ってくれる先が見つかったものだと思います(こういう浦和の面倒見の良さは誇っていいでしょう)。3年間一度もトップに絡めませんでしたし、サテでのプレーぶりもかなり辛いものがありました。行き先が地元の熊本ではなく、J2に上がったばかりの岡山というのが就職斡旋担当の苦渋を示しているような気も。ただ岡山でも昇格ブームが去って客もスポンサーも離れ始める2、3年目には猛烈なリストラが行われるのは必至(岐阜なんか半数が来季契約外・・・)でしょうから、残された時間はあまりありません。

赤星は水戸の主軸に成長して無事帰還。どれだけ動けるようになったか、単なるパスだし小僧に終始していないかが、その辺が来季ポジションを掴めるかどうかの鍵だと思います。同じく愛媛で試合経験を積み重ねて、今年呼び戻した近藤は全く出場機会がないまま1年終了。育成目的のレンタルは未だ成功例ゼロどころか、出した先でレギュラーを掴んだ選手すら少なく、横山や大山のようにJ2を転々としたあげく完全移籍になってしまう選手ばかりというのが非常に残念です。

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鳥取紀行(4)

鳥取紀行(3)から続く)

倉吉は鳥取県中部の小都市で江戸時代から明治・大正時代にかけて商工業都市として繁栄しました。街の中心部は倉吉駅から大きく外れていますが、白壁土蔵群が残る「打吹玉川」が伝統的建造物群保存地区に指定され、ちょっとした観光地になっています。

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といっても白壁土蔵が残る地域はさほど広くはなく、玉川を挟んだ一角のみ。白壁の上に赤茶色の石州瓦を載せているためか、土蔵群には「赤瓦n号館」と名前が付いていますが、この辺りは長浜を参考にしたのかも。上写真は赤瓦三号館「竹蔵」。玄関先に杉玉が見えますが酒屋さんではなく竹工芸店。

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 三号館に続く赤瓦二号館。こちらは倉吉の伝統工芸「はこた人形」と桐下駄の工房。オッサン的に縁のなさそうな店が続きます。

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 こちらは特に店舗として改装されていないようですが、赤い瓦、白い壁、そして黒い下見板張が浦和っぽく輝いています。

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赤瓦六号館「桑田醤油醸造場」。倉吉は谷口ジローの漫画「遥かな町へ」の舞台で、白壁土蔵群も登場するとのことで、その線からの観光案内も出ていましたが、残念ながらその漫画は全く知らず。

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赤瓦十号館と銘打たれている「観光案内所」。どう見ても白壁土蔵とはほど遠いっちゅーか、戦後まもなく建てられた民家にしかみえないんですが・・・

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白壁土蔵群から少し離れたところに旧国立第三銀行が建っていました。洋風建築の影響を受けた建物で白壁土蔵とは一線を画していますが、こちらは「赤瓦」ナンバーは振られていません。パチものっぽい十号館よりはよほど見るべき価値があるはずですが・・・

とはいえ、山陰で伝統的な商家がまとまって残っているところが珍しいためか、あいにくの天気にも関わらず「打吹玉川」は観光客で賑わっていました。

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2008.12.24

鳥取紀行(3)

鳥取紀行(2)から続く)

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 鳥取駅から徒歩10分弱。駅前に広がる飲み屋街の一角に県庁所在地の市街地に沸く温泉として有名な鳥取温泉を利用した公衆浴場の一つ「日の丸温泉」があります。いかにも建て増しっぽい最上階は貸しスペースなのでしょうか?

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 外観は現代的ですが、内実は昔ながらの銭湯そのもの。番台のオバハンに350円払って入浴。入浴にあたっての注意書きは全国共通のものが貼られ、おまけに東京オリンピック誘致のポスターまで貼られているので、まるで東京の銭湯のよう。

 浴室には長方形(といっても手前が若干弓なりに張り出していますが)の湯船が一つあるだけ。左側がバブル付きで右側が深めに掘り下げられています。塩化物泉らしいぬめりを少々感じますが、循環・加水・加熱・消毒と4拍子揃っているので、温泉だと言われなければわからないかも。それでも地元の方には人気があるのか、朝風呂を楽しむ方が三々五々やってきました。

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 鳥取の老舗駅弁屋「アベ鳥取堂」。鳥取牛とかあご寿司とかメニューを増やしてはいますが、何だかんだ言ってもカニ系の弁当が主力商品。

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 かに寿司とかにめしがありましたが、かに寿司はどこで食っても変わり映えがしないので、当たり外れのあるかにめし(1,100円)を選択。容器をかに型にしたのは福井と同じですが、心持ち横長のような気も。容器を同一規格にしてコストダウンを図っていたらそれはそれで感心しますが。

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 かにの鋏が2つ添えられていますが、中にはわずかながら肉が詰まっていました。

 駅弁の「かにめし」って福井だとか長万部だとか、そういう駅弁屋の差よりもむしろ駅弁を調製してからの経過時間、言い換えればかにめしのコンディションの差のほうが味に与える影響がでかい代物。売れ残って廃棄寸前のものとか、寒いところに長時間置かれたものを食って美味かった試しがありません。今回の鳥取のかにめしは駅弁が売れる昼飯時という「良い時間帯に買いましたねぇ!」だけあって、満足ゆく出来でした。

 写真には映っていませんが、福神漬が小袋に小分けされて添えられていました。

 

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2008.12.23

Jリーグアウォーズ2008

・Jリーグが大混戦だったことを考えれば鹿島の3人は多すぎるなと思ったのですが、05年のG大阪も3人なのでそんなもんでしょうか。昨年は優勝しながらわずか1名だったので、その埋め合わせなのかも。で、2年連続でベストイレブンに選出された岩政が代表で酷使されるどころか、声すらかからないのは不思議ですね。

・逆に、今年大方の予想を覆して大躍進し、ナビスコ杯を獲った大分からの選出はゼロ。確かに個人の能力はイマイチなんですが、05年にC大阪から吉田と古橋を選んでしまった勇み足のことを思えば今年の大分ゼロは不可解。ベストイレブンに値する選手がどうしても見つからないなら、最優秀監督はシャムスカじゃろうが( ゚Д゚)ゴルァ

・中澤と闘莉王は絶対に代表での活躍込みでの評価ですな。山口はACL込み。

・柳沢の選出には驚きましたが、気がつけば日本人得点王。そこを評価されたのでしょうな・・・でも外国人の選出はマルキだけだから、得点2位のダヴィが外されたのは不思議といえば不思議。カード貰いすぎで心証を害したのでしょうか? またチーム成績との均衡からすれば川崎が1名というのも気の毒で、チョン・テセが選ばれていても不思議はないと思います。柳沢に相応しいのは「カムバック賞」でしょう。

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【閉店】八島@茅場町

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 東西線茅場町から南へ徒歩5分足らず。といっても行きは会社から歩いて行きました。平日夜に往訪。

 3つに分かれたカウンターが10数席に、小テーブルが3卓。ゆったりしているというか、無駄なスペースが多い妙なレイアウト。ラーメン屋というより小料理屋といった風情の店です。照明がかなり明るいのも特徴。先客4(うち2人は早々と一杯やってました)、後客ゼロ。

「エビ塩ワンタンメン(1050円)」が有名ですが、千円を超えるメニューってそれはもはやラーメンとしては反則技だと思うので、「肉ワンタンメン(880円)」を注文。

 店の広さの割には厨房にはオバハンが一人いるだけでしたが、これが常態なのかなぁ?

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 スープはあっさり、すっきり。とんこつ、鶏がらに加えてわずかに魚介系が交じっていますが、どれも自己主張せず、実に良い感じ。さりとて醤油が立っていないのも気に入りました。ネギ油もほど良いアクセントに。ただ食後の渇水感は否めません。

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 麺はダメですね。スープとの相性を考えれば細麺若干ちぢれでかなり柔らか目なのはまだしも、麺が底で玉になってました。これにはがっかり。

 チャーシューはそこそ厚みがあって固め、かつやや濃い目の味付けで平凡な反面、5個ほど入った肉ワンタンは確かに美味い!

 有名店ですが、麺が全然ダメなので再訪するかどうか微妙・・・ スープが全てな方は好みでしょうが。

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2008.12.22

鳥取紀行(2)

鳥取紀行(1)から続く)

 写真等で見る鳥取砂丘には人影が全く映っていないため、鳥取砂丘は人煙稀な僻地にあるように思われがちですが、行ってみるとなんと鳥取市街の北外れ、バスで30分もかからないところにあって少々驚かされます。

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 鳥取城跡から鳥取砂丘へは「麒麟獅子ループ号」が出ていました。観光用に作ったのは良いけれど、外装の傷みが酷い。なお麒麟獅子とは因幡国に古くから伝わる獅子舞のこと。

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 砂丘会館で下車。鳥取県内のバス会社である日ノ丸自動車と日本交通はかつて非常に仲が悪く、鳥取砂丘内でも別々のターミナルを設けていて、砂丘会館は日ノ丸側のターミナルだったように記憶しています。しかし共に乗客数が激減して仲違いどころではなくなったのか、砂丘線は共同運行となって両ターミナルを巡回している模様。

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 鳥取砂丘はあいにく小雨でしたが、早速海岸に並行して走る砂丘列「馬の背」へ。雨で砂が締まってかえって歩きやすくなったかも。

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 砂丘というよりはステップといったほうが相応しいところもそこかしこに。防風林の植林等による緑化成功の証ともいえますが、観光資源をぶち壊しにするという見方も出来るだけに痛し痒し。

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 はだしやサンダルで歩いている方が多い他、どこかで借りてきたのか長靴で歩いている人も。

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 馬の背に到着。ここからさらに海へ向かって駆け下る豪の者もいましたが、帰りのことを考えるとちょっとそこまでは・・・ 砂丘会館から馬の背までは下って登る格好になるので、帰りも結構きついんですわ。

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 観光用のラクダが3頭ばかりいました。冬は雪が降る鳥取に連れてこられたラクダも気の毒と言えば気の毒。

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2008.12.21

パチューカの既視感

・極端に遅い攻守の切り替え

・全くといっていいほど動かない

・パスはほとんど足元から足元

・ゴールへ向わないポゼッション

・全く入る気がしないセットプレー

|-`).。oO おい、それってどこの浦和やねん・・・・

 っちゅーか、ぱちゅーか、あんまり3位に拘った様子がなかったな。秋葉原行ったし、浅草行ったし、日光行ったし、もうええかっちゅー感じ。

 本来ガンバが3、4点取っててもおかしくない試合。パチューカの決定機はいずれも角度がなかったからスコアは1-0とはいえ、ガンバ楽勝。

 ガンバはマンU相手に勝負度外視で打ち合いにいった甲斐があった。守備が破綻しているパチューカに対して決定機の山。間違いなく攻撃に自信を持ち、ワンステップ上がったと思う。来季は下手に天皇杯取ってACLに出るようなことがなければ、ぶっちぎりでリーグ優勝するかも。

 それに引き換え、浦和のCWC3位はワシントンが世界に通用することを確認しただけで、そのワシントンが去った翌季には何も残らなかったからなぁ・・・orz

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【閉店】戎@西台

 都営三田線西台駅から徒歩5分弱。土曜昼に往訪。開店直後に入店し、後客5。都内で数少ない本格的な和歌山風ラーメンを出す店として有名ですが、遠方からやって来る人は少ないのか拍子抜けするほど空いていました。

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 店内はL字型カウンターにテーブルが5~6卓ほど。郊外店らしいゆったりとした造り。和歌山風ラーメン一本でやっているわけではなく、味噌や塩といったメニューもありましたが、ここはやはり醤油そば(600円)を注文。おまけにさば寿司(@50円)を2つ。

 厨房にはオヤジが2人いて、1人は接客を兼ねていましたが、この規模の店が満席になると明らかに人手不足のような・・・

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 最初にさば寿司が出されましたが、写真を撮って半分食べたところでラーメンも出てきました。

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 茶色く濁ってややとろみがったスープ。げんこつと鶏がらを長時間煮込んでコク満点な上に、和歌山独特醤油の苦味・酸味が強めに出て実に美味い。とんこつの臭みが抑えられているところが東京風かも。

 麺は並太ストレート。井出商店@和歌山では麺が弱くて閉口しましたが、ここは程よい固さを保っていました。これだと大盛りにしても問題なさそうですが、やはりボヤボヤしていると延びてしまうというか、ややボソボソっとした麺がスープに負けてしまうので、量を確保したいときはさば寿司を頼むのが正解なんでしょう。

 具はメンマ、かまぼこ、万能ねぎと小さなチャーシューが少々とちょっと寂しい。まぁ600円なので仕方ないでしょうが。

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2008.12.20

フィンケ会見に思う(4・了)

フィンケ会見に思う(3)から続く)

■クラブに対して監督としてこれだけは譲れないというものがあるか?

譲れないものとしては、コーチングスタッフの質やマネージメントなどいろいろありますが、一番は、インサイド、つまりクラブ内のチームスピリットです。結果を残すために私が重要視してきたものです。例えば、私が選手の一人と話し合いをしたときにその内容が次の日の新聞で載ってしまっている。選手が私と話したことをすべて話してしまった。それはお互いの信頼関係に響きますし、結果にも影響してしまうことがあります。ですから、クラブ内で話したこと、選手と内々に話したことを外に漏らさないようにするということが重要だと考えています。ただ、ジャーナリストの皆さんはいろいろなことを知りたいと思いますので、質問していただければ可能な限りお答えしたいと思います」

■SCフライブルクで16年間、チームスピリットを保つことは大変だったと思うが、何が重要?

フィンケ監督「保つことは確かに大変ですが、可能なことです。重要なのはチームが一つの方向を向いて進んでいくことです。その道は広いこともあるが、ときどき狭くなることもある。でも、進む道は同じ方向を向いているということ。クラブ内では衝突や意見の相違というのは必ず出てくると思いますが、私は調和を大切にする人間ではないので、意見を戦わせてその後に意見が正しくないと思えば譲歩しますし、そういった戦いを経て、浦和レッズはいい方向に進むと思います。同じ方向に向かって進めば必ずいい方向に進むと思います」

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監督がクラブに突きつけた最後の一線=「クラブ内のチームスピリット」「チームが一つの方向を向いて進んでいくこと」。これを浦和が保てるかどうか。

昨年来浦和はバラバラで、選手は不満をマスコミに漏らし放題。スタッフはスタッフで好き勝手にちびちびと仲良しの記者に情報を漏らし、獲得に動いている選手の名前が早々とだだ漏れになって既存選手の不満を昂じさせる始末。そして最大の失態は社長が「最後までゲルト支持」と公言しながらフィンケ招聘運動が公然のものとなり、しかもその後もゲルトを解任もせずに放置したこと。もう情報管理も、方向性の一致もへったくれもありません。

フィンケがこの浦和の問題にいち早く気づいたのは、おそらくオジェックの助言でしょうな。選手をコントロールしきれないオジェックにも問題がないとは言いませんが、選手の増長を許し、そして最後は監督を叩き切った浦和フロントへの恨みつらみがフィンケに吹き込まれたかも。

フィンケは「調和を大切にする人間ではない」と公言するくらいですし、そもそもサッカーの方向性がこれまでとかなり異なる様子なので、戸惑う選手・反感を抱く選手も少なくないでしょう。残念ながらスタメンを外される選手も出てくるかもしれません。しかし、そこで浦和がまたしても自壊するような気配-特に一部主力選手の放言-があるようなら、今度こそ「泣いて馬謖を斬る」厳しい処分が下されることと思います。ここで処分を躊躇うようだとフィンケが浦和に幻滅して早々と辞任する可能性があります。

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■実績のある選手が浦和には多いが、どの観点で先発メンバーを選ぶか?

フィンケ監督「非常にいい質問だと思います。選手の満足感や監督とジャーナリストとの間での衝突にも関わってくるテーマだと思います。私が選手を選ぶときの基準は、チームの中で11人のベストな選手を選ぶのではなくて、ピッチの上で一番結果をよく残せる11人を選びます。ですので、優れたプレーヤーでもベンチに座る可能性はあります。なぜなら、布陣の中でその選手が共に連動していい動きができなければ、メンバーに入れても無意味だからです」

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「実績のある選手が浦和には多い」って、リーグ7位&ナビスコ予選敗退&天皇杯5回戦敗退のクラブの選手にもはや実績もなにもないと思うんですが・・・

ギドもオジェックも怪我人が出ない限りスタメン固定。大崩れはしないものの、疲労困憊で動けない選手が続出し、結局走り負けで勝ち点を失てしまう試合も少なくありませんでした。戦術的要素が希薄で、個々人の能力に頼りきるサッカーの限界がそこにありました。

ゲルトは前2者とは異なりスタメンもフォーメーションも頻繁に変更しましたが、なぜかどう見ても調子が良くない選手に限ってスタメン固定で、「スタメン確約契約」でも結んでいるのではと勘ぐられる始末。こちらは選手選考の基準がまるで見えず、その点だけを取れば前2者より酷かったと思います。

久しぶりに個々人の能力ではなく、システムとの親和性、そしてその場の調子の良さを重視してスタメンを選ぶ監督が来たようです。「名前」でスタメンを確保してきた選手には非常に厳しい監督が。

ただスタメンをしばしば変更する際の弊害として、初期には連勝が難しいでしょうなぁ・・・

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【閉店】無限庵@神田

 神田駅南口から徒歩3分くらい。横断歩道を渡って日銀通りへ。平日夜に往訪。先客ゼロ、後客1。

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 14時から「つけ麺まつり」とのことで、券売機のボタンも「つけ麺」「太つけ麺」「極太つけ麺」がひと際でかい! 「太つけ麺(780円)」を注文。大盛り無料とのことですが、450gもあるそうなんで遠慮しました。またつけダレは醤油あっさり、塩あっさり、塩白湯(少々こってり)、醤油白湯(こってり)、坦々、坦々白湯の6種類から選べるとのことですが、最近魚介とんこつのどろどろ感に食傷気味なこともあって醤油あっさりを選択。

 店内はカウンター9席のみ。厨房には店主らしき方とお弟子さんがいましたが、作り手は専らお弟子さん。

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 「太つけ麺」の名に恥じないぶっとい麺。しかも太麺にしてはかなり縮れています。堅いというほどではありませんが弾力性があって噛み切るのに力を要する、なかなか食い応えのある麺。

 つけダレのほうはやや醤油の酸味が強めにでていましたが、麺を味わうにはつけダレが自己主張しないこのようなタイプが最適。ただ具に入っているメンマとチャーシューが煮込まれすぎて少々辛いのと、チャーシューがすっかり堅くなっていたのは残念でした。水菜が彩りを添えています。

 スープ割りにすると醤油の角が取れて実に良い感じでした。スープ割りにまた水菜を入れてましたが、そこまで凝らんでも・・・

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2008.12.19

フィンケ会見に思う(3)

フィンケ会見に思う(2)から続く)

■コーチ陣の人選は?

藤口代表「昨日から、その話は進めています。フィンケ監督は非常にこだわりを持った人ですから、とことんいろいろな話をしながら、今後決めていくという形になっています」

フィンケ監督「非常に興味深く、重要な質問だと思います。まず、何事においてもそうですが、いい結果を生むためには時間がかかります。そして、私がコーチングスタッフを採用する唯一の基準はクオリティです。ですから、浦和レッズと仕事をはじめるにあたって、今、それを考えているところです。1月に仕事をはじめるときには、日本人とドイツ人のいいミックスを皆さんにお見せできるようにします。誰がコーチングスタッフとなるかは、適切な時期に皆さんにお知らせすることになると思います」

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コーチ陣の問題については既に触れた通り「私がコーチングスタッフを採用する唯一の基準はクオリティです。」ってごくごくあたり前のことですが、浦和OBを安易にコーチに押し込まれても困ると社長以下に釘をさしたのでしょう。まぁ今年の惨状からすれば、トップチームの現コーチ陣でフィンケの眼鏡に適う人物は少ないと考えるのが普通でしょうが。

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■若い選手を登用したいということだが、先発メンバーはだいぶ変わる可能性もあるのか?

フィンケ監督「今のチームには、若い選手がアクセントとなる、つまり刺激を与えるということが非常に重要だと私は思っています。ただし、若い選手を成長させるプロセスは一朝一夕でできることではありません。また、31歳、32歳という選手でもピッチで攻撃的にプレーできる選手であれば、ピッチに立たせるつもりです。年齢は関係ありませんし、若い選手とだけ仕事をするというつもりもありません。ただ、先ほども言いましたが、今のチームには若い力が必要だということです。私の目標の一つは、若い選手を育成していくことで、どのくらい成長できるかは選手にもかかってくることですが、期待しています。私が重要な基本原理としているのは、選手が動けるということ。それが大事だと思っています。そして、その選手を決めるのは監督であり、実行していきたいということです」

■目指すサッカーをするにあたって、現有戦力だけではなく新たなピースを加えるのか? 来季のチームの編成は?

フィンケ監督「先ほどの回答の繰り返しになってしまうが、このチームには若い選手が必要だと感じました。ただ、年齢が上がったベテランの選手は使わないということではありません。チーム全体に必要なのは若い選手を通して取り入れることのできるアクセントというものが重要です。ただ、他のクラブから誰かを受け入れるなどというのは、早すぎる段階で名前を具体的に挙げてしまうと、また大きな話題になってしまうので、それは避けたいと思います。実際に名前を挙げるのは選手がサインをして、こちらに座ったときに発表できるということだと思いますので、みなさんにももう少し忍耐強く待っていただきたいと思います。
補足ですが、私は予算の少ないクラブで、競争の厳しいクラブで働いていました。その中で若い選手が代表選手に成長していったということがあります。繰り返しになりますが、若い選手が加わることで、このクラブがよくなると思っています。ただ、30歳であってもいい選手であれば私は積極的に使います」

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どうしても「若い」にスポットライトが当たりがちですが、最も重要なのは「私が重要な基本原理としているのは、選手が動けるということ。それが大事」の部分。従って本質的には若手重視でもなんでもない。ベテラン選手でも「ピッチで攻撃的にプレーできる選手」ならどんどん使うし、若くして運動量の少ない選手は使わない。ただそれだけ。

ゆえに世代交代が自己目的となったような選手起用はしないけれども、傾向的にいえば選手の運動量は年齢と共に衰えるから、結果として若手選手が起用される機会が増え、ベテラン選手はベンチスタートが増えるということなのでしょう。

また浦和はここ数年前後分断的な、流動性の少ないサッカー、省エネサッカーをやりつづけてきたから、そもそも今のレギュラー格に運動量の多い選手が少ない。物理的に動けないのか、あるいは余力はあるのだが戦術も徹底されず、監督の指示が不明瞭なのでどこに動いていいのか判らず困っているだけなのか、その辺の真相は藪の中なのですが、他チームと比べると見た目に動いている選手が少ないのは明らか。

あれだけ動けなかった選手たちがフィンケが明示する指針の下で劇的に動くようになるのか。あるいはやっぱり動けないままで、レギュラー陣がごっそり若手に入れ替わるのか、それが今年の楽しみ。もし後者なら目先の勝利は期待薄かもしれませんが、フィンケがここまで若手起用を打ち出したとなると中堅・ベテラン組のオフの過ごし方は変わらざるを得ないでしょうな。某外国人選手がオフ明けにでっぷりと太って帰ってくるようならキャンプにも連れて行ってもらえないかも。

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2008.12.18

フロントの奥の手

昨日ウチにもシーチケ更新の案内が来ました。

・今季の成績は散々

・今オフは大型補強がないことも確定

・主力選手の去就は不明

とシーズンチケットを売る上ではこれ以上ない悪条件が積み重なっていました(今年から始まったシーチケの一般発売。全然申し込み来てなかったしてなw)が、そこでシーチケ販促のためにフロントの編み出した奥の手が「フィンケ記者会見」なんてことはないでしょうなぁ・・・ だって正式契約を交わしてない監督にあれだけ長時間にわたって弁舌を奮わせるって妙といえば妙。

 でも暇を持て余して鬱々としている少なからずの赤サポにとってフィンケが「唯一の生きる希望」「唯一の心の支え」になっているのは確かなんですな。

|-`).。oO フィジコが来ただけで上へ下への大騒ぎ。そんな恥ずかしい時期が浦和にもありました・・・

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フィンケ会見に思う(2)

「フィンケ会見に思う」から続く)

■新しいチームで指針とするものは?

フィンケ監督「先日の来日時にレッズの試合をいくつか見ましたが、試合を見て、レッズで働きたいという決意をさらに固めたとも言えます。試合を見て気が付いたことは、現代のモダンなヨーロッパサッカーとは日本のサッカーは違うなということです。私のサッカーに対する基本的なアイデアは、ドイツでもそうでしたが、コンビネーションサッカーと言えるものです。もう一つは、2人か3人のスター選手に依存するのではなく、全員が戦っていくスタイルを貫くことです。そしてもう一つ重要だと思うのは、選手自身が心を持って、正しく足を使って、それぞれが全力でサッカーをするということです。それを私は楽しみにしております」

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「現代のモダンなヨーロッパサッカーとは日本のサッカーは違うな」の件は、それに続く「コンビネーションサッカー」とか「全員が戦っていくスタイル」とかとどう関係があるのか、浅学にして私にはよく判りません(後の質疑応答でも補足されていますが、やはりよく判らず)。「現代のモダンなヨーロッパサッカーと浦和のサッカーは違うな」ならよく判りますが。

「スター選手」も人によってイメージするところが違うと思いますが、フィンケのいう「スター選手」とは私は「運動量が少ないが、限られたエリア、限られた局面で決定的な仕事をすることで高額な報酬を貰い、かつネームヴァリューもある選手」という風に理解しています。言い換えれば高額な報酬を貰い、チームはもちろん代表のレギュラー格でもある有名選手でも、チームのために労を惜しまず汗をかく選手であれば、それは「スター選手」ではないのでしょう。

高額の報酬を貰い、ネームヴァリューも高いものの、決して運動量が多いとはいえない選手が浦和にはゴロゴロいますが、彼らがフィンケの下でどう変わるのか、あるいは変われずに浦和を去るのか。もしくはまたしても監督のほうが首を切られるのか。

「2人か3人のスター選手に依存」し続けてきたここ数年の浦和。今年はそこからの変革を目指してワシントンや伸二といった文字通りの「スター選手」を切って再生を期したはずでしたが、終わってみれば結局闘莉王という「スター選手」に依存したチームに変わっただけ。

今度こそ失敗は許されません。

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2008.12.17

反則金2008

Jリーグから今年も「アンフェアなプレーに対する反則金」が公表されています。昨年と比べると全体に反則ポイントが減少しているのが最大の特徴。プレーが劇的にフェアになったという印象はない(というかもともとJリーグはそんなにダーティーじゃないし・・・)ので、安易にイエローを出す主審が少なくなったということなのかも。

浦和は反則ポイントこそ昨年と同じ69ながら、昨年の3位から順位を落として6位。昨年は1枚もレッドがなかったのですが、今年は第33節G大阪戦で愚かにもエジが一発レッドを食らってしまいました。また守備が崩壊しているのでイエロー覚悟のファウルで止めざるを得ない場面も増え、実際警告数も微増しているのですが、それでも反則ポイントが昨年と変わらないのは無警告試合が昨年より増えたため。要するに試合の出来不出来が激しく、同一試合で何枚も警告をもらっている反面、一枚ももらわない試合も少なくなかったということなのでしょう。

昨年と比較すると例年どおり清水とG大阪の反則の少なさが目立ちますが、今年の清水はなんと反則ポイントゼロの快挙を達成。

続いて横浜M、浦和、FC東京、千葉といった辺りが傾向として反則の少ないクラブに入るようです。

今年反則が激減したのは鹿島と川崎、大宮。川崎はかつて悪質なファウルが目立っていましたが、大幅に反則が減少したのは急速に実力が上がっていることの証なのか、はたまた監督途中交代が効いたのか。大宮のほうは成績はさほど変わりませんから監督交代効果そのものなんでしょうが、鹿島の激減は謎。

柏と神戸は2年連続罰金圏。もともと反則が多めだった大分は罰金圏内に突入。新潟も反則が急増して罰金圏内へ。

反則ポイントが最も多い東京Vとそれに次いで多い札幌が共に自動降格となったのは因果応報を感じさせます(昨年も最多の甲府が降格)。

(参考)浦和御殿:「反則金2007」

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フィンケ記者会見に思う

フィンケはまだ浦和で何も成し遂げていないわけで、その言葉だけで踊ってもしゃーないなぁとは思いますが、なにせしばらくなーんにもやることがないので妄想に妄想を膨らませ、パンパンの状態で新年を迎えるのも悪くはないかと。

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藤口光紀代表

「去る6日に基本合意に至ったと発表させていただきましたが、今日ここにフィンケ氏をお迎えして発表できることをうれしく思っております。
本当の意味で強くて魅力あるチーム作りをすべき段階に来ているという認識から、チームマネジメントをはじめとする変革に着手しております。浦和レッズが長期的に追い求めるレッズスタイル、本当の意味で強くて魅力あるチーム、ボールも人も動く夢のあるフットボールを構築したい。その実現を目指すために、クラブとチームが一体となった組織作りを進めています。
そして本日、新しい監督としてフォルカー・フィンケ氏を迎え入れることが決まり、発表することになりました。ドイツはもとより、ヨーロッパでも指導者としての評価が高く、ファンからも絶大な信頼があり、人格者としても知られているフィンケ氏がレッズの監督に就任することを心から喜んでおります。私たちの変革とともに歩み、レッズスタイル実現のためのチーム作りをしていただける人と確信してオファーしたところ、浦和レッズを選んでいただけました。チームの変革ははじまったばかりですが、本当の意味で強くて魅力あるチーム作りという共同作業をしていければと思います。フィンケ監督に対しては、特に質の高いサッカーの実現や選手育成など、チーム基盤の整備に期待しております」

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冒頭からケチをつけるようで恐縮ですが、前にも記したように藤口社長の挨拶には一抹の不安よりは幾分大きい「ぼんやりした不安」を覚えるんですな。「浦和レッズが長期的に追い求めるレッズスタイル、本当の意味で強くて魅力あるチーム、ボールも人も動く夢のあるフットボール」ってなんなんだろう? そしてそれを具現化するためにどうしてフィンケを選んだのか?その辺がさっぱり判らない。

2008年初の所信表明でも”2008シーズンの浦和レッズは、「強くて魅力あるサッカー」をさらに求めていきます。” なんてことを宣っていましたが、その具体的な解がなぜオジェック続投であり、オジェック早期解任&ゲルト昇格だったのかはとうとう明らかにされないまま。そして出来上がったのは「弱くて面白くないサッカー」。

このところ急速に分厚くなっているwikipediaのフィンケ評によると、

・ショートパスを多用し、流れるようなパスワークを展開しゴールを量産するスタイル

・運動量が豊富で守備能力と意識の高い献身的なプレースタイルや、ショートパスを多用したビルドアップ能力に優れている選手を高く評価する。生粋のストライカーは滅多に起用せず、細かなパス回しとMFの走り込みを組み合わせた攻撃サッカーが身上。

とあって、確かに面白そうなんではありますが、残念ながらこんなサッカーって浦和の短くはない歴史の中でほとんどできたことはないし、やろうとしたこともない。

だからフィンケのやろうとしているサッカーと社長が求めている「本当の意味で強くて魅力あるチーム、ボールも人も動く夢のあるフットボール」と本当に刷り合っているのか?社長は言葉を紡いでいるだけでその中身は何にもなくて、フィンケに丸投げしているだけではないのか?フィンケを選んだのは単にバイエルンMの強力な推薦があったからに過ぎないのでは?そんな疑問が次々と沸いてきます。

それゆえチーム再建過程でフィンケの戦績が思うように上がらなかったら、我慢できずに社長は手のひらを返すのではないか? そういう危惧が拭えないんですわ。

もっとも手のひらを返すのは社長に限ったことではないのでしょうが。

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2008.12.16

フィンケ キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!

フォルカー・フィンケ新監督就任会見 (浦和公式)

社長が「本当の意味で強くて魅力あるチーム、ボールも人も動く夢のあるフットボール」の中身をフィンケに丸投げしている(オジェックにも同じ事を言っていたような・・・)のがアレですが、オフト以来久しぶりにまともな監督が来たような気がします。

例えば私が選手を呼んで話をしたとする。それが翌日、全て新聞に出てしまうと信頼関係にひびが入る。クラブ内で話し合ったこと、これを外に漏らさないことも重要だ。

これってこれまで浦和が出来ていないことの最たるものですからね。スタッフも選手も勝手にペラペラ喋ってスポーツ紙の格好の餌食になっていますが、つまらないことで監督の足を引っ張らないように願いたいものです。

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鳥取紀行(1)

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ANAしか飛んでいない鳥取は飛行機代がバカ高なので、夜行バスで鳥取入り。鳥取城までは鳥取駅から歩いて20分ほど。

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鳥取藩池田氏32万5千石の居城だった鳥取城は標高263mの久松山頂の山上の丸を中心とした山城的な部分と、山麓の天球丸、二の丸、三の丸、右膳の丸などからなる平山城的な部分が組み合わさった構造になっています。

上写真の山が久松山で、その麓に小さく見えるのが鳥取城の象徴だった御三階櫓の石垣。

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大手門に相当する中の御門跡から城址に突入。右手に見えるのは鳥取県随一の進学校として知られる鳥取西高。

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太鼓御門跡。奥に二の丸、天球丸の石垣が見えます。

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二の丸を固める高石垣。鳥取城の本丸は山頂部にあるものの、江戸期には藩主の館が置かれた二の丸及び三の丸(=鳥取西高あたり)が事実上の城の中心だった模様。

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御三階櫓跡。二の丸の南西隅、市街地に面して立っていた3重の隅櫓で、本丸にあった天守が焼失してからは鳥取城を象徴する建物となっていました。

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御三階櫓から見た鳥取市街。真下にあるのはフランスルネッサンス様式の西洋館「仁風館」ですが、あいにく工事中。

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御三階櫓、走櫓とともに二の丸を固めていた菱櫓跡。

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菱櫓跡から見た天球丸。石垣修復工事の真っ最中で中には入れず。

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二の丸から山頂部へは厳しい登り。石段の整備状況も実に微妙・・・

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本丸の一角に天守台が残っています。天守は1692年(元禄5年)に落雷で焼失し、以後再建されず。

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江戸期には既に城としての機能を失っていたと思われる本丸ですが、その眺望は見事なもの。眼下に鳥取市街の全容、それを貫く千代川、そして日本海を前に横たわる鳥取砂丘がはっきりと見えました。

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2008.12.15

浦和コーチ人事・続報

浦和フィンケ新監督が面接でコーチ選ぶ(08.12.15 日刊)

 浦和フォルカー・フィンケ新監督(60)が、日本人コーチを個人面接した上で入閣を決める見通しとなった。同監督は15日に来日。浦和と正式契約した後、すぐにスタッフ人事に着手する。既に外国人コーチ2人に加え、オーストリアU-19(19歳以下)代表のモラス雅輝コーチ(29)の入閣を希望。一方で浦和からは福田正博コーチ(41)土田尚史GKコーチ(40)ら日本人登用を要請されており、信藤健仁チーム・ダイレクター(48)と最終調整に入る。

 フィンケ監督は強化のために決して妥協を許さないタイプ。ドイツでプロ監督を対象としたセミナー講師を務めており、指導者を見極める力も十分ある。クラブ関係者は「(08年の)コーチ陣と会って話してから(入閣を)決めると思う。細かく詰めるやり方は信頼できる」と、個人面接によるコーチ人事を歓迎した。

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 コーチ人事は既にスポニチが報じているとおりで新味なし。外国人コーチ2人が来ることと福田コーチのの入閣のニュースは矛盾するものではなくて、ニュースソースが違うというか、推している人が違うだけだった様子。モラス氏は通訳ではなくコーチとしてスタッフ入りするんですな。

 福田コーチを推している「浦和」っていったい誰なんでしょうね? フィンケ監督が気心の知れたコーチを2人も連れてくるなら福田コーチは単なるお飾りになることは請け合い。監督と選手達との橋渡し役を期待するとしても、最後は孤立無援でボロボロになったゲルトをさして支えられなかった(っていうか、フロントに気兼ねして静観していたといったほうが適切か?)今年の実績からしてあんまり適任でもなさそう。

 「日本人コーチを個人面接した上で入閣を決める見通し」ってごく当たり前じゃないかと思うんですが、なんだかんだとフロントのおし着せのコーチ陣で我慢する監督が多いということなのでしょうか?

 また「浦和」が本気で福田を将来の監督候補として考えているなら、他所で監督経験を積ませるべきだと思うんですが。何のビジョンもなく、安易に内部昇格で監督決定。それが大失敗に終わった今年の教訓を「浦和」は先々活かせるのかなぁ・・・

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南部路(5・了)~盛岡冷麺

南部路(4)から続く)

旅の終わりは盛岡冷麺で〆。

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入ったのは盛岡駅地下1階の「三千里」。夕食にはまだ早い時間帯だったので先客ゼロ、後客ゼロで、店員もくつろいでいた風。

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冷麺を出す店は焼肉がメインの店と冷麺がメインの店とがありますが、ここは後者。さすがに盛岡の商圏規模で冷麺一本では商売上しんどいと見えて石焼ビビンバもメニューに加えている他、冬季向けに「温麺」というのもあります。冬季といっても10月~3月と半年間も続くのは寒冷で知られる盛岡ならでは。早速盛岡冷麺(750円)を注文。

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冷麺に「盛岡」を付けるのはもちろん韓国・朝鮮系の冷麺(ネンミョン)と区別するため。盛岡冷麺のルーツはネンミョンにあって、それを日本風にアレンジしたものといっていいでしょう。もっともアレンジといっても麺にそば粉が入っていないので抜本的に変わったといっても過言ではありません。

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ただ昔はやたら辛い本場風のネンミョンの受けは 悪かったのでしょうが、韓国風の料理が国内で一定の地位を占めた今となっては却って盛岡冷麺のあっさり感、さっぱり感に物足りなさを覚える向きも少なくないんじゃないかと・・・ すなわち激辛で、しかもゴムのように伸びる本場のネンミョンが「異国の味」を売り物に盛岡冷麺に逆襲を仕掛ける日も近いんじゃないかなぁ・・・

上写真は以前水原(スウォン)で食べたビビムネンミョン。麺が春雨状で、かつ黒っぽいのが特徴。スープはあって無きがごとし。「ビビム」はかき混ぜるの意味で「ビビンバ」の「ビビン」と同じ。ビビる大木は無関係。

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こちらはプサンで食べたビビムネンミョン。プサンらしく海産物が入っています。

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こちらはソウルで食べたムルネンミョン。ムルは「水」の意味でこちらはスープ付き。

付属のキムチを入れては見たものの、全然辛くならない盛岡冷麺を食べながらそんなことを考えてしまいました。「お前は毎日キムチ食いすぎニダ!」とかそういうツッコミはなしの方向で。

食べてしまって言うのもなんですが、盛岡冷麺は首都圏でも焼肉屋のサイドメニューでそれらしいものを出す店が結構あります。盛岡じゃないとまず口に出来ない「じゃじゃ麺」とはそこが決定的な違いで、盛岡に来たぜ!ってな興奮だとか有り難味だとかがあんまりなくて、その分「うーん、こんなものかぁ・・・」になってしまうのは否めないですな。

(このシリーズ終わり)

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2008.12.14

斑鳩@九段下

 九段下駅から北へ徒歩5分。平日夜に往訪。雨なので空いているだろうと思ったのですが、さすがは人気店で店外に行列7人。その後も続々と客がやってきました。

 並んでいる間に食券を買っておいてくれとのこと。らー麺(650円)は麺160gでちょっと物足りない感じだったので、大盛り券(100円 +80g)を追加。

 店内はカウンター7席+大きめの4人掛けテーブルが3卓と都心店にも関わらずテーブル主体の構成。運が悪かっただけなのかもしれませんが、この日は女性のグループ客が次々やってきてテーブル席をしばし占拠。回転が悪いのなんの・・・一人客を無理やり相席させないようです。

 厨房に店主(坂井氏)らしき姿は見えず、若い兄ちゃんが3人。さらに坊主頭のアシスタントが一人。

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 この店はスープが傑出しています。魚介系+豚骨中心のWスープ(案内によれば「九段斑鳩自慢の利尻昆布や最高級本枯れ鰹等の香り高い魚介系スープに豚や鶏の濃厚動物系スープをブレンド」)なことはすぐに判りますが、やや動物系が表に出ながらもしつこさ、くどさ、脂っぽさといった感じは一切しません。クリーミーを通り越してややどろっとしている意味では濃厚ながらも味わいはむしろあっさり。

 麺は並太やや縮れ麺。つるつるっとした食感でやや柔らか目。

 具はチャーシューと海苔、それにほんのお印程度のメンマ。値段を抑えるなんでしょうが、さすがにこれだと「特製」を頼む人ばかりになるのはやむを得ません。チャーシューは柔らか目、かつ煮込まれ具合、脂の加減とも言うことありませんが。

 もうちょっと回転が良ければ再訪しても良いのですがね・・・

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2008.12.13

麺や葵@日暮里

 日暮里駅南口から「日暮里せんい街」として知られる日暮里中央通りを東へ延々と歩いて10分ほど。尾竹橋通りを越え、エドウィン本社を過ぎてジョナサンの向かい。もともとはエドウィンの前に店があったようですが、10月に移転した模様。

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 平日の昼に往訪。昼飯のピークを外して出かけたつもりでしたが依然満席どころか、店内の椅子で待っている客が3~4人いたので店外で待つ羽目に。食券を買って店内に入っても供食に時間がかかり、結局並び始めてから食べ始めるまで20分はかかったかなぁ? お勧めとのことで「つけ味玉(880円)」を注文。他に辛つけ、しおつけ、ラーメンといったメニューも。

 店内はL字型カウンターとテーブル2卓。但しテーブルは壁にくっつけて並べてあるので事実上カウンター代わり。全部で20席はあるかと思いますが、テーブル席に案内されて壁に向かう羽目になったので、店内を仔細には観察できず。

 接客・配膳をするアシスタントがいますが、水セルフ。箸はリユースタイプを使用。

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 つけダレが大き目の器にたっぷり。味玉を付け忘れたのか!と一瞬思ったのですが、味玉はつけダレの奥深くに沈んでおりました。

 見た目通りの濃厚魚介とんこつ(公式サイトによると「とんこつ、鶏ガラ、野菜、魚介等を、凝縮したスープに魚粉等を加えた」とのこと)。魚粉を入れまくっているため、どろっとしているどころかザラツキを感じます。この手のつけダレは最後のほうはくどく感じてしまう店が少なくありませんが、この店はくどくなる寸前でまとめていました。特段突出した酸味・甘味はありません。

 つけダレ自体はハイレベルなんですが、困ったのは角切りのチャーシュー。これがめちゃしょっぱい! しかもメンマ・ネギ・玉ねぎといった野菜系の具が少なくて箸休めできないのにチャーシューが多目なので、最後のほうはチャーシューにうんざりしてしまいました。味玉は半熟。つけダレに溺れているので半熟は食いにくいのが難。

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 麺は太麺でわずかに縮れた感じ。ややごわごわっとした食感ですが、つけダレ相応でしょう。ただつけダレが濃厚すぎるので麺を味わうには至らず。量は250g

 スープ割り用のスープはポット入りで出されました。

 同類の濃厚魚介とんこつつけ麺の中では上位に入るのは間違いありませんが、返す返すもチャーシューがなぁ・・・

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2008.12.12

南部路(4)

南部路(3)から続く)

じゃじゃ麺を堪能した後は盛岡城址を散策。

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「白龍」からほど近いところに建つ桜山神社。っちゅーか、件のにんにくストリートは桜山神社の表参道のようなもの。桜山神社は、1749年(寛延2年)当時の八代藩主・南部利視が、初代藩主・南部信直の没後百五十年にあたり、その功績を称えて盛岡城内の淡路丸に勧請し社殿を建立したのがはじまり。

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神社の裏手にある「烏帽子岩」。盛岡城築城の際、この地を掘り下げた時に出てきた大岩で、この場所が城内の祖神さまの神域にあったため、宝大石とされたとのこと。三の丸の一角に御神体があるというのはちょっと妙な感じも。

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盛岡城は北上川とその支流中津川の合流する丘陵に位置する平山城で、東北地方屈指の巨城なんですが、残念ながら櫓、門等の建造物は全く残っていません。ただ残された石垣は南部盛岡二十万石に相応しい威容を誇っています。

上写真は桜山神社から南へ下って三の丸~二の丸の裾野を巡ったもの。

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農林会館前から坂を登って本丸へ。

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本丸には天守代用の三階櫓があった他、二階櫓が2基あったそうですが、今は影も形もなく、なぜか銅像の台座だけがぽつんと残っていて哀れを誘います。日露戦争で戦死した南部家第42代南部利祥の功績を賞して建てられた銅像があったのですが、太平洋戦争末期の軍需物資供出でなくなったとのこと。

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本丸と二の丸は空堀で隔てられ、その間に橋が架かっていました。

その後三の丸、腰曲輪を経て撤収。公園としてはよく整備されているものの、縄張り、櫓跡、門跡等の案内はほとんどなく、史跡・城址としての価値を高める工夫がなされていないのは残念でした。

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盛岡城址巡りだけで盛り上がりに欠けたまま帰るのもアレなんで、定番っぽい市内観光も混ぜておきます。上写真は旧盛岡銀行本店。一見して判るとおり、日銀本店や東京駅等を手がけた明治期を代表する建築家である辰野金吾博士と岩手県出身の葛西万司博士の設計。

現在でも岩手銀行中ノ橋支店として利用されていて、赤レンガの建物に緑の「岩手銀行」の看板が付いていますが、看板は目立ちにくい色・形状に変えられないものなんでしょうか?

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旧盛岡銀行からほど近いところに建つ旧国立第九十銀行本店。盛岡の銀行としてはこちらが先輩格だったようですが、経営不振が祟って公金が扱えなくなり、その結果地元の有志が盛岡銀行を設立するに至ったとのこと。従ってその後両者が因縁の対決となったのは当然で、本店建築に際しても両者には激烈な競争があったとか。

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 旧第九十銀行本店を写真に収めようとすると、前の電信柱がうざくてしょうがないのですが、この電信柱はなんと竣工当時からうざい存在でしたwww

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旧盛岡銀行本店から北へ歩くと、紺屋町番屋。盛岡消防分団として1913(大正2)年に建てられ、今なお現役。「盛岡市消防団第五分団」の文字がはっきり見えます。といっても望楼が利用されることはないのでしょうが。

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中津川に架かる「上の橋」。1609(慶長14)年に架橋され、高欄に据え付けられた青銅擬宝珠(ぎぼし)が有名。下流の「中の橋」にも元々は擬宝珠があったそうですが、中の橋が洋風に架け替えられた際に上の橋に移された擬宝珠もあるとのこと。

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裁判所構内にある石割桜。花の季節じゃないと有り難味もへったくれもありません。”若く明るい歌声にー”の「青い山脈」って津軽の話だったのにおかしいなぁってちょっと思ったのですが、よく考えるとそれは「雪割桜」でした・・・orz

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盛岡市街中心部と盛岡駅を結ぶ「開運橋」。1890年(明治23年)の盛岡駅開業に伴い、当時の岩手県知事石井省一が私費で完成させたもので、翌年市が買収するまでは通行1回1銭の橋銭が取られていました。2007年7月から夜間ライトアップが始まったとか。

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2008.12.11

来季の補強ポイントは両サイド?

浦和 来季の補強ポイントは両サイド(スポニチ 08.12.11)

 浦和のフィンケ新監督が両サイドを補強ポイントに挙げていることが判明した。信藤TDによれば、新体制では4バックの布陣が濃厚で「両サイドが重要課題と思う」と明言。来週初めに予定される再来日に向け、補強選手のリストアップを進める方針だ。信藤TDはこの日、闘莉王とも初会談。今季はFW、ボランチに獅子奮迅だったが「彼のスペシャルな部分は守備」と来季はDFに専念させる方針で、闘莉王も同意見だったという。

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 大型補強という名のムダ遣いはできない(中澤獲得は見送りの模様だけど、移籍金ゼロとはいえ年俸が高い上に世代交代の流れに逆行するから見送りは当然でしょう)けれど、必要なポジションには費用対効果を見極めて補強する。ごく自然なことです。

 さすがに信藤TDは「代理人の売り込みが全てに優先する」「補強対象はネームバリューのある選手」という弱化本部長の補強方針は撤回して、補強すべきポジションの見極めくらいはやっている様子。

 3-4-1-2を基本とした今年は長谷部とネネの退団の穴を埋めなかったためにボランチないしCBの不足感が目立ちましたが、来年は4バックが基本となると、サイド、特にSBが足りないのは確か。

 今年一年を見た限り、暢久&平川の衰えは顕著。また峻希にいきなり彼らの代わりを担わせるのもしんどい上にどちらかというと前目(SH、WG)に適性がありそうなので右SBの即戦力補強が第一優先でしょう。

 相馬・アレックスの去就は不明。左SBの補強は彼らの動向次第。いずれも残留したとしても控えクラスの補強があるかもしれません。

 SHは左に梅崎、右にセルが来季の基本なんでしょうか? FWが過剰なので、永井や達也がSHに入る可能性もあります(もちろん彼らの残留が前提ですが)。

 もう少し時が経つと出てゆく選手の出入りも判ってきます。またキャンプに入り、シーズンが開幕すると抜擢される選手がいる反面、振るい落とされる選手もでてきます。従って、こうして自由気ままに妄想を膨らませられる今の時期が一番楽しいのかもしれませんね(・∀・)ニヤニヤ

P.S.

 坪井・闘莉王が契約更改で揉めているそうですが、相変わらず報知のネガティブな報道姿勢には参りますなぁ・・・

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南部路(3)~じゃじゃ麺

南部路(2)から続く)

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盛岡3大麺といえば「わんこそば」「じゃじゃ麺」「冷麺」。

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そのうちまず「じゃじゃ麺」を食べてきました。「じゃじゃ麺」自体は2、3回食べたことがあるのですが、ガイドブックで必ず紹介されている超有名店「白龍(パイロン)」に行くのは初めて。平日でも昼休み時間帯は店外に行列が伸びていました。

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隣に「白龍分店」があり、こちらも同様に行列。

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本店の斜向かいに餃子屋「バイカル」も。なんかロシア系力士の四股名になりそうな屋号ですが、大麻問題で逆風吹きまくりのロシア系力士が今後増えるかどうか・・・ なんだかにんにく関連の店が集まった妙なエリアですが、驚くべきことにここは盛岡城の大手口に相当するところ。実際この一帯以外は県庁・市役所・裁判所等「大手前」に相応しい利用がなされているだけに甚だ違和感があります。

平日なんですけど、挙動を窺っていると客のほとんどは観光客ないし出張のついでといった風情。小学生を5人も連れた先生がやってくるのはいいのですが、狭い店内でフラッシュ焚きまくりって教育者として大きく道を踏み外しているんじゃ?

観光客が圧倒的でだらだら食っているせいか、麺類の店の割には回転も良いとは言い難く、10人くらいの行列だったのに入店まで30分弱かかりました。「じゃじゃ麺・中(500円)」を注文。諸物価高騰で5月7日から50円値上げしたとのことですが、首都圏のラーメンを思うと激安です。

店内は外観通りの古色蒼然とした一杯飲み屋風。しかも狭いスペースの中にカウンターとテーブルを3卓も置いてすし詰め状態。荷物を持っている観光客にはちょっと辛い環境。しかもにんにくの臭いが店内を支配しています。

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出てきました。麺が結構熱を持っているため、皿が思いのほか熱いので注意。さほど量がないようにも見受けられますが、皿中央がへこんでいるので中で十分な量があります。

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うどんと良く似た麺の上に、肉味噌とネギとキュウリ、それに紅生姜を添えただけのシンプルな構成。肉味噌が均一に麺に行き渡るようにぐちゃっぐちゃにかき混ぜて食べるのがおいしく食べるコツのようですが、隣で食べてた作業服のオッサン(どう見ても地元客ですね)は最初はあまりかき混ぜず、食べ進むに従って徐々に混ぜるみたいな感じて食べてましたから案外人それぞれなのかも。

かき混ぜたあとのじゃじゃ麺はどう見てもグロ画像なので割愛します。

また好みに応じてにんにく、ラー油、酢を入れて味わうのも一興。肉味噌自体はそれほど辛くないのでラー油だけは入れたほうがいいかも。にんにくは入れたほうが絶対美味いと思いますが、いかんせんその後のことを考えて自粛せざるを得ない場合も・・・酢はマイルドに仕上げたい方向けでしょうかね?

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麺はうどんに似ていますが硬くもなく、柔らかくもなく、コシも微妙。ただ肉味噌+にんにくの「しつこい2トップ」をしっかり受け止めるには個性のない麺がかえって相応しいのかも。さらにキュウリ。冷やし中華とは正反対のこってり系なのに同じようにきゅうりが出てくるのはやや不可解でしたが、これは事実上箸休めじゃないかなぁ・・・ 最初は違和感を感じたキュウリが最後は有り難く思いました。

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テーブルに置いてある玉子を皿に割り入れて、スープを注文。店がスープにネギと味噌を足して「チータンタン」の出来上がり。これも限りなくグロ画像なんだけどなぁ・・・

味噌交じりの玉子スープって他にはあんまりない味でしょう。

少々しつこく、かつ最後は単調になりがちなのは否めないので連食には向きませんが、盛岡に来たら欠かせない味であることは間違いありません。

「じゃじゃ麺」は盛岡以外で食べるのが難しく、一回食べても次の機会ではその味を忘れてしまって他店との違いなんて判らないのが正直なところですが、シンプルな構成だけに自作してもそこそこのレベルに行きそうな気がしますが、どうなんでしょうね? デパートの「大岩手展」とか岩手県のアンテナショップとかには「じゃじゃ麺」は必ず置かれますから、そこで仕入れてみるといいかも。

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2008.12.10

モラス氏の謎

浦和 新監督ののサポート体制「ぬかりなし」(スポニチ 08.12.10)

 浦和のテクニカルディレクターに就任した信藤健仁氏は9日、フィンケ新監督へのサポート体制に関し「ぬかりはない」と強調した。既に、ドイツ語が堪能でエンゲルス前監督の補佐役としてオーストリア協会から2カ月の期限付き契約を結んだモラス雅輝氏(29)に対し「かかわってほしい人材の1人」として、契約延長を示唆。またコーチ陣にはフィンケ氏の弟子でフライブルク2(2軍)のナイツェル監督らが候補に浮上。フライブルク側は「今は何も言えない」と話すにとどまった。

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 シーズンも大詰め。残り1ヶ月という時点で唐突にモラス氏をゲルト監督の通訳なのか、単なる話し相手なのか、とにかく何だかよく判らない位置付けで招聘した一件って不可解なことだらけ。モラス氏はゲルトと旧知とのことだけど、ゲルトはモラス氏来日を喜んでいる風は全くなかったし(結局ベンチには入れずじまいか)、藤口社長がその後ゲルトを「生き恥を晒す」格好で放置したことから考えればこの期に及んでゲルトのメンタル面を気遣ったとも考えにくい。

 11月5日にモラス氏が来日し、20日にフィンケが来ていることから察すれば、モラス氏はもともとフィンケ用の通訳として用意されたのだろうと推察できるのですが・・・

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南部路(2)

南部路(1)から続く)

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東門をくぐるとなぜか茅葺き屋根が地べたに。2×4工法っぽい手法で復元建物でも作っている最中なのかと思いましたが、これは酒や味噌などを入れる「納屋」でした。

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当主が来客と会ったり、様々な儀式などを執り行う「主殿」。

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南部氏が広間で武運長久を祈って正月十一日に行った儀式の様子を人形で再現。

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こちらは「祈祷之間」。

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南部といえば馬の名産地。上写真は来客用の「中馬屋」ですが、主殿の横には当主が所有する馬を繋ぐ「上馬屋」があり、さらに中馬屋の隣には夜間や冬の間馬を飼っておく「下馬屋」がありました。

もっとも当時の馬はいたって小柄で、体格の良い馬でも体高(肩までの高さ)は1.3mほどだったとのこと。

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火を使った形跡がないことから「工房」と推定される建物。左側で鎧、右側で弓矢を製作・修理。

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こちらは鎧や刀の「つば」を作っていた「鍛冶工房」。深さ1mの竪穴式建物で、手前にふいごが見えます。火を使うので周囲は土壁で囲まれています。

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当主やその家族が使う道具や衣類などが収められていた「板蔵」。板蔵の前には奥御殿(平面表示のみ)があったためか、板蔵には黒漆塗りの長持、唐櫃、行器、割籠など奥方の持ち物っぽいものが多数。

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根城巡りを終えて、バスで街外れにある八戸駅へ。八戸駅に来たのは東北新幹線が八戸に延びた時以来。駅前に「東横イン」が建ったくらいで相変わらず寂しい駅前。

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ホテルを併設しているのでぱっと見は大きく見えますが、八戸駅ってほんとに何にもないんですなぁ・・・ 駅の隣に建つ「八戸地域地場産業振興センター(『ユートリー』)」に気をつかったのか、駅構内にはお土産品等の売店がほとんどありません。駅弁は昔から充実していますが・・・ 

あまり観光色の強い街ではないし、新幹線が青森まで延びてしまうと駅の乗降客がガタ減りするのが判っているので、身の丈サイズの駅にしたのかも。

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2008.12.09

コーチ人事情報で迷走するスポニチ(笑)

浦和・フィンケ新監督“弟子”も入閣へ(スポニチ)

 浦和の来季新監督に基本合意した元フライブルク監督のフィンケ氏(60)が、古巣の2軍に当たるフライブルク2のナイツェル監督(40)、タンコ・コーチ(31)を入閣させる可能性が浮上した。地元のバーディッシュ・ツァイトゥンク紙が報じた。2人はフィンケ氏の監督時代に選手としてプレーしており、若手の育成にも定評がある。フィンケ氏は浦和前監督のオジェック氏に助言を求めるなど、着々と就任準備を進めている。

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地元紙のニュースをパクッただけの記事。いや、ひょっとすると"MASA-NET"をパクッたのかもしれませんが(笑)

当然ながら昨日同じスポニチが報じた「福田コーチ、トップ昇格」はいったい何だったのか?という疑問が浮かんで来ますが、スポニチ内で両記事の整合性について疑念を持ち、地元紙記事の裏を取ろうする記者はいないんでしょうかね?

外国人監督、しかも遠い日本で働くのが初めてな監督が気心の知れたスタッフを半ば話し相手として周辺に置きたがるのは当然。オフト監督の時のヤンセンコーチなんて特になにをするでもなく、完全に話し相手に徹してましたし。

チーム始動は年明け1月12日と例年になく早い模様。

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南部路(1)

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 何の脈絡もなく、唐突に旅行シリーズが始まります。現実逃避ともいいます。

 夜行バスで八戸到着。陽が昇るにつれて気温が急上昇し、残暑を感じさせるものがありましたが、バスが着いた早朝は長袖シャツだけでは寒いくらい。学生はともかく、ある程度年を召した方は大抵一枚羽織っていました。

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八戸の繁華街である三日町から西へ歩いて30分くらいで根城(ねじょう)址へ。八戸市博物館前には根城を築いた南部師行の銅像が建っています。

南部師行は南北朝時代、南朝に属し、1334年(建武元年)に根城を築城。根城の名は「南朝の根本となる城」という願いから来たものと言われています。

南部氏といえば江戸期は現在の岩手県の大半と青森県の一部(八戸周辺)という広大な領地を治めていた大名として有名ですが、根城を本拠とする八戸南部氏と、三戸に本拠を置く三戸南部氏の2系統があった模様。時代が下るに連れて三戸南部氏が有力になって桃山期には宗家の地位を固め、江戸期に盛岡藩が成立した後、八戸南部氏は遠野に転封、根城は廃城という歴史を辿っているようです。

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根城は馬淵川南岸の河岸段丘を利用して建てられており、東から東善寺・中館・本丸と曲輪が連なる形式をとっています。なお国道を挟んだ南側にも2つ曲輪があったそうですが、宅地化が進んでその様子は現地では判然としませんでした。

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博物館傍にある八戸城東門。八戸城は根城とは全く別の城郭で、現在の本八戸駅近くにあったもの。1859年(安政8年)に台風で倒れ、八戸藩家老木幡氏に払い下げられたのを機に根城に移築されたとのこと。ここから「史跡 根城の広場」に入ります。

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根城東端にあたる東善寺館を囲む空堀

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城内には籠城戦になっても食料に困らないように「実のなる木」が植えられていたとの案内板がありましたが、園内はしだれ桜だらけのような・・・

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中館との境をなる空堀。左に四阿(あずまや)が見えます。

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中館と本丸の間に架かる木橋。本来は手すりはありません。

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当然ながら本丸も深い空堀に囲まれています。遠くの住宅を見ると根城が一段高いところに建っているのが判りやすいかと。

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本丸には東口、西口、北口と3つ入口がありましたが、東口のみ開放。

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2008.12.08

不況こそ好機-老舗企業「浦和」

「福田、トップコーチ就任へ」(スポニチ)とか、「アレックス、移籍も」(中日)とか、そういう来季へ向けた重要なネタを拾えずに、相変わらずフロント叩きに終始している報知

ACL用スポンサーは失いました。それ以外のスポンサーも成績低下に伴う露出度減、景気悪化で離れてしまうところも出るでしょう。今季のグッズはさっぱり売れなかったでしょうし、来季の観客も幾分減るでしょう。

で、報知の試算どおり来季10億円減収したところで、依然として浦和の収入は他クラブよりも遥かに多い。07年度の数字で見れば2位の横浜Mが50億円弱。10億円減収になったところで浦和は07年の経営規模に戻るだけ。

しかも浦和は入場料収入で選手の人件費を全てまかなっているので、スポンサーが減ったところで直ちに選手の放出を強いられるわけでもない。

要するに来季はムダ遣い -代理人のお勧めに従って何の戦略性もなくホイホイとネームヴァリューのある選手を獲得- ができなくなるだけの話。依然として他クラブより財政面では恵まれているのだから全く補強ができなくなるわけではなかろうし、補強の必要性&費用対効果を見極めるというごくごくフツーのことを考え始めるいい機会だと思えばよい。目先倒れる心配はないのだから、不況を潜り抜ける過程で企業体質が強化されるのであれば決して悪い話ではない。

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浦和って、ビジネスモデル(=継続的に儲かる仕組み)はいい加減なんだけれど、数少ないスーパーセールスマンの頑張りだとか、稀代の新発明とかででかくなった中小企業とそっくりなんだよなぁ・・・ 

でも社長は「これが実力」と勘違い。ほんで、アブク銭をアブクとも思わずに戦略性のない設備投資を敢行。そしてこの設備投資がものの見事に失敗。 

で、スーパーセールスマンが退社し、発明品が特許切れになると共にビジネスモデルのダメさ加減が露呈して売上はジリ貧に。

アブク銭がなくなったことで、「勘違い」が直るのであればそれもまた良し。

顧客基盤が強くて目先のキャッシュフローには困らず、潰れる心配だけはない老舗企業がビジネスモデルを確立する絶好のチャンスじゃないかなぁ?

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ひっぱりだこ飯~ごらんアウェー:万博2008(5・了)

万博2008(4)から続く)

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 新大阪駅では「水了軒」が地元業者として頑張っていますが、どうも今一つ食指が動く駅弁がありません。ところが隣の駅弁コーナーで神戸の「淡路屋」の駅弁を扱っているのが判ったので、そちらを物色。神戸どころか、本来西明石で扱っているはずの「ひっぱりだこ飯(980円)」の姿も見えたので、それを買ってみました。西明石駅を利用することなんてそうそうはないでしょうし。

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 ひっぱりだこ飯は、「平成10年4月5日 明石海峡大橋開通記念」で開発・販売された模様。こういう記念物は普通一年もすれば姿を消してしまうものですが、ひっぱりだこ飯は10年以上も生き残っています。

 今時珍しく陶器製の容器。いうまでもなく蛸壺を象っています。

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 裏面にはタコのレリーフ。

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 たこ飯といってもタコの煮汁でご飯を炊いたような感じはしません。限りなくごく普通のゴボウの醤油味炊き込みご飯にメインのたこ煮、蒲鉾、タケノコ土佐煮、菜の花和え物、錦糸卵、シイタケ煮、穴子煮、ニンジン煮などをごてごてと置いた感じ。メインのたこの煮物は酒のアテにはまずまずですが、いかんせん2切れほどで量が少ない。駅弁としてはさほどレベルが高いとはいえません。

 また口が狭くて底が深い蛸壺状の容器はネタ的には面白いのですが、当然ながら非常に食べづらい。従って容器がユニークであるがゆえに話の種として食べておく価値があるというだけに留まるかと。

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2008.12.07

【閉店】初代けいすけ@本郷

 本郷通り・東大赤門の斜向かい辺り。本郷三丁目駅から徒歩5分ほど。

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 日曜昼に往訪。開店して間もない時間帯でしたが、先客1、後客6~7名。

 黒味噌ラーメン(大盛:750円)を注文、。学生街らしく普通盛も大盛も同値段。さらにライスも無料とのことですが、さすがにそれは遠慮しました。

 店内はコの字型カウンター10席のみと大きくはありませんが、繁盛しているせいか厨房内には作り手のオヤジが一人とアシスタントの男女の3人体制。

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 「黒味噌」の名に違わない真っ黒なスープ。店内の能書きによると「八丁味噌・仙台味噌・西京味噌など7種類の味噌に竹炭を混ぜ」とあって、まるでイカ墨のように真っ黒なのは竹炭のためでしょう。麺までしっかり黒くなります。ただスープに香辛料(山椒?)のようなものが混ざっているのと、ひき肉が多めに入っているので、味噌味とアジアンっぽい辛さが交じり合った複雑な味を呈しています。端的にいえば味噌ラーメンというより坦々麺に近い味わい。小細工せずに味噌味で勝負しても良さそうなものですが、まぁ他店との差別化の努力は買うべきでしょう。どろっとしていることもあって飲むには不適なので、ご飯を入れて味わうのが正解です。

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 麺はやや太めで若干縮れ入り。固めの仕上がりですが、スープがスープなのでこれくらいしっかりした麺を選択したのは至極妥当。

 糸唐辛子が彩りを添えていますが、やや厚めのバラ肉チャーシューは全くといっていほどスープに馴染まず、一人浮いている感じ。別皿に盛られたチャーシューを単独で食べているかのよう。

 変に小細工している分、万人受けするとは思えないのですが、オリジナリティーは抜群。また他のメニューを試して見ます。

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【観戦記】08年第34節 浦和 1-6 横浜M

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 G大阪戦の観戦記で「生きながらにしてして死んでいる浦和を埼玉スタジアムでもう一度見る。それは浦和の盛大な葬式そのものなんでしょう。」と書きましたが、実に盛大な葬式でした。

 ここまでボロボロになると次期フィンケ監督はやりやすいだろうでしょうね。「浦和の流儀」を声高に主張する勘違い野郎もいなくなるでしょうし。

 かつて常勝無敗を誇ったホーム埼玉スタジアムで6失点。公式戦でプロのチーム相手に「送別会」をやっちゃ、こうなりますわな。

 横浜M(以下「鞠」)は空気を読んで岡野を手助けしてくれる御人好しじゃない。鞠じゃなくてもプロのチームは皆そうでしょう。

 セルが負傷退場した時点で勝ち目はほぼなくなり、再三炎上していた右サイドをやられて3点目を取られた時にゲームは事実上終了しましたが、その後の送別会で4失点目にしっかり絡み、さらに崩壊したチームの中で盛んにボールを欲しがる岡野。こういう送別会は本意だったのかなぁ・・・

 最後の岡野・内舘両ベテランのご挨拶でうるっと来て、ズタボロだった試合の記憶は遠くに霞んでしまいがちですが、こういう悲惨な試合こそ記憶しておいてしかるべきでしょう。

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-----高崎-----
暢久---ポンテ--セル
---細貝--啓太---
阿部-堀之内-坪井-平川
-----都築-----

52分:セル→相馬
73分:暢久→岡野

-----坂田-----
--斉藤----兵藤--
小宮山------田中隼
--長谷川--河合---
-中澤--松田--栗原-
-----榎本-----

65分:坂田→大島
72分:斉藤→清水
79分:兵藤→水沼

 ゲルトはもう真面目に試合をやる気がなかったのでしょう。

 エジ、闘莉王が出場停止。高原、永井、達也が大なり小なり負傷とFWは非常に苦しい台所事情でしたが、そこでなんと大卒新人の高崎が初スタメン。夏以降はベンチにすら入れず、既に来季水戸へのレンタル移籍が報じられている状況下で突然の抜擢。高崎には非常に気の毒でした。前半はなんとかポストプレーをこなそうとはするものの、如何せんトップチームで一緒に練習していませんからボールを捌いたところで誰にも合わない場面が頻出。時間の経過と共にバテてポストプレーもままならなくなり、自然とボールも回って来なくなりました。さらに悲惨だったのは鞠守備陣にほとんど前を向かせてもらえなかったこと。シュート総数2本。1トップがこの出来じゃそうなるわなぁ・・・ 

 前半こそセルの飛び出しやドリブル突破でなんとか鞠守備陣をこじ開けようとしましたが、そのセルが後半早々に負傷退場してしまうともはや浦和に勝機はほとんどありません。代わりに相馬が左SHに投入されましたが、そこは清水戦で全く機能しなかった因縁のポジション。当然ながら相馬は一人で大迷走を繰り返すだけでした。CKから細貝が1点返したのが奇跡と思えます。

 また摩訶不思議だったのは阿部の左SB&暢久の左SH。闘莉王が出場停止なので当然阿部がCBに入り、左SBに相馬、左SHに梅崎だと思ったのですが、この布陣だといかにも左の守備が心もとない。 ゲルトは丸亀で田中隼にボコボコにやられたのを思い出したのでしょうか? 前半は確かに暢久の守備意識が高く、阿部と上手く連動して田中隼を自由にやらせないようにしていましたが、当然ながら今度は右サイドがボロボロに。

 前半のセルは守備を免除されて事実上高崎と縦並びの2トップを形成しており、ポンテ・啓太・平川で右サイドを守る形になってましたが、前2者の守備に多くは期待できず、自然と平川が標的に。そして案の定炎上。

 見るに見かねたのか、ゲルトは後半立ち上がりから暢久とセルの位置を入れ替えましたが(ハーフタイムでの左右の入れ替えって今年のゲルトを象徴してますwww)、暢久は早々と動けなくなってしまって平川のフォローにも何にもならず、そうこうしているうちに致命的な3点目を取られてしまいました。

 前半の鞠は浦和の緩慢なパス回しを半ば放置・傍観したような格好で引き気味に構えて体力温存。後半から猛然と浦和の守備陣にプレッシャーを掛けてきました(坪井がボールを持ったら”ビッグチャンス!”とばかりに詰めてきますw)が、元来脆弱な浦和守備陣は鞠の攻勢の前にひとたまりもありませんでした。

 これでゲルトは勝負を投げたようで、暢久に代えて岡野を左SHに投入。火に油を注ぐとはまさにこのことで、岡野投入後わずか3分でまたも右サイドを破られて左WB小宮山にこの日2点目を献上してしまいました。

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 その後はもはやサッカーの試合ではなく、単なる送別会。個々人がバラバラにボールを追い、何の意図もなくボールを前に運んで、簡単にカットされて逆襲を喰らう。もはや浦和に守備組織も何にもないものだから鞠はやりたい放題。岡野同様退団が決まっているFW大島には良い餞になりました。

 浦和が今年大不振に陥ったのは点が取れなくなったことではなく、あれほど堅固だった守備があっさりと崩壊したことでしょう。1-6というスコアはその象徴。ゲルトはMDPで

「(清水戦とG大阪戦の)両試合で相手チームを押し込みながらも、残念ながら試合を決定付けたであろう、あと1点が我々の側に生まれませんでした。」

と述懐していますが、最後までゲルトは問題の本質を理解できないままでした。もっともその場凌ぎを繰り返すだけの監督に守備陣の再建なんておよそ期待できませんが。来年フィンケがどういうサッカーを披露してくれるのか判りませんが、守備再建に手をつけないと成績好転は難しいでしょうな。

 フロントは今季終了と同時にフィンケとの基本合意、及び信藤氏のTD就任を発表。穿った見方をすれば、すかさず前向きな話題を提供することで悲惨だった今年の総括を有耶無耶にしようとしているかのようで、素直に評価する気にはなれません。

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2008.12.06

ギド、「フィンケ監督適任でない」( ゚Д゚)ゴルァ

ブッフバルト氏、浦和に激怒!「フィンケ監督適任でない」 (08.12.5 報知)

 浦和のギド・ブッフバルト元監督(47)が5日、クラブ首脳に対する不信感から、現在要請されているアドバイザー契約を拒否する意向を表明した。

 「私はレッズを心から愛している。藤口社長からはサポートを依頼されていたし、全力を尽くすつもりでいたが、大事な次期監督人選で一言の相談もなかった。言動不一致も甚だしい。こんな状態では、アドバイザー契約にサインはできない」現役時代に浦和で活躍し、監督としてもリーグ初制覇と天皇杯2連覇をもたらした英雄は激怒していた。4日に来日し、この日は大原グラウンドで練習を視察したが、クラブ首脳の迷走ぶりに憤りを隠さなかった。

 藤口光紀社長は欧州で豊富な人脈を持つ元監督に相談役就任を懇願し助力を求めながら、独断で独2部フライブルク元監督のフォルカー・フィンケ氏(60)に次期監督オファーを出した。「私にフィンケに関する相談があれば、答えはノーだった。浦和のサッカーとはアグレッシブで縦に速いダイレクトサッカー。監督には個性の強い選手との信頼関係も必要だ。その意味でフィンケは適任ではない」と人選に強烈なダメ出し。

 「夏にJの他クラブから監督就任の話があったが、“私の心は浦和にある”と断った。だが、こんな状況では今後は分からない」とも語った。偉大な功労者に敬意を欠いた首脳の動きが、強豪凋(ちょう)落に拍車を掛けている。

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 フィンケ情報を「して!」にすっぱ抜かれて、事実上機関紙の座から転落した報知は、盛んに藤口社長及び現体制へのネガティブキャンペーンを繰り広げています。今週火曜日のサカダイでも石倉記者@報知がフィンケ招聘時のドタバタ劇を痛烈に批判していました。

 まぁ報知の言っていることはそんなに的外れでもないのですが、クラブ首脳からコメントが取れなくなっているのでその周辺部(背の高い有力選手とかギドとか)からコメントを取って社長批判の材料にしているのが哀れを誘います。

 ギドとのアドバイザー契約なんて功労者に対する捨扶持だと思っていたので、ギドが契約しないというならそれでいいんじゃないでしょうか? これまでギドがアドバイザーとして機能しているという話は特段聞いたことがありませんし、バイエルンルートが遅まきながら機能し始めたのならなおさらギドとのアドバイザー契約は無意味ですし。OBがしゃしゃり出てきてクラブを引っ掻き回すって、それじゃまるで緑なんですが・・・

 ギドが怒っているのはたぶんフィンケが浦和に合う、合わないじゃなくて「大事な次期監督人選で一言の相談もなかった」に尽きるような気も。「浦和のサッカーとはアグレッシブで縦に速いダイレクトサッカー」と言われればそういう気もしますが、それは強力な快速FWがいる時はそうなっていただけの話。「浦和のサッカー」が明確に定義づけられたことは未だかつてないと思います。

 もっともフィンケが得意なパスサッカーは歴史的に浦和のトップチームでほとんど機能したことがないし、ドリブル大好き選手の多い現有戦力でできるのかという一抹の不安があるのも事実なんでしょうけど。

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【閉店】六白@王子

 王子駅北口から北へ徒歩3分程度。北本通りを渡って「りそな銀行」の裏あたり。

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 土曜昼に往訪。先客ゼロ、後客1。9席ばかりのカウンターのみ。味噌、辛味噌といったメニューもありましたが、基本の醤油ラーメンを注文。580円と東京のラーメン専門店のラーメンとしては破格に安いのですが、おそらく具がしょぼいのだろうと判断して煮玉子(100円)を追加。ランチタイムにはおにぎりがサービス。

 厨房に白髭の爺さんが一人いるだけで、水セルフ。六白黒豚を使用しているのが自慢で、店内には証明書のコピーが額縁入りで掲げられています。

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 スープはよくある風の背脂チャッチャ系醤油味。かなりしょっぱ目なのもよくある風。同類のものと比べると背脂は少なめなので、その分塩気が目立ちます。

 麺は細麺ストレート。かなり柔らか目で好みには合わず。デフォルトの具はメンマ、刻みネギ、それに自慢のチャーシュー。トッピングした煮玉子は固ゆででこれといった工夫はなし。入れるならもやしにすべきだったかも。

 バラ肉チャーシューはやや厚めで程よい煮込み加減。また脂臭くもなく、値段を考えてば破格の美味さ! でもここに全力を尽くしてしまって、肝心のラーメンのほうはありきたりになってしまったような・・・

 作り置きなのか、表面ゴワゴワのおにぎりはごま塩が効いていましたが、もともとラーメンがしょっぱいのにそこまでせんでも・・・

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2008.12.05

【展望】08年第34節横浜M戦

・優勝争いにも残留争いにも無関係な最終戦。

・来季に繋げる意味すら持たない最終戦。

・野次と怒号と罵声が飛び交うことが確実視される最終戦。

|-`).。oO 振り返れば開幕わずか2試合でのオジェック解任でこの結末が約束されていたようなものだったなぁ・・・

昨オフの「反オジェック派」の粛清、手のひらを返したようなオジェック解任、リーグ戦実績皆無の監督に「誠意の2年契約」、相次ぐ補強大失敗とこの1年の迷走振りは凄まじかったけれど、最大のターニングポイントだったオジェック解任についてはフロントにプレッシャーを掛け捲った浦和のファン&サポーターに責任がないとは思えないだな、自責をこめて言えば。今の負けっぷりから見れば、たかが2連敗で何をがたがたしていたのかと思う。

来年フィンケになるかどうかまだ判らないけど、フィンケが来たところで最初から順風満帆ということはおそらくありえない。

今年の大失敗から得た教訓は99年降格時以上にかみ締めてしかるべきだろうな。

・浦和はエジミウソン、闘莉王が出場停止。永井が捻挫で欠場濃厚。達也も欠場の可能性ありorz

・横浜は前節から中澤が復帰。狩野が出場停止。

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<前節:横浜M 2-0 東京V>

-----金------
--狩野----兵藤--
田中裕------田中隼
---小椋--河合---
-中澤--松田--栗原-
-----榎本-----

72分:金→坂田
76分:田中隼→清水
86分:小椋→長谷川

得点:58分松田、89分長谷川

<前々節:千葉 0-3 横浜M>

-----金------
--狩野----兵藤--
小宮山------田中隼
---小椋--河合---
-田中裕-松田--栗原-
-----榎本-----

70分:小宮山→清水
76分:河合→長谷川
83分:金→水沼

得点:54分兵藤、57分小宮山、62分金

<前回:浦和 2-2 横浜M>

-----金------
--狩野----兵藤--
小宮山------田中隼
---小椋--河合---
-田中裕-松田--栗原-
-----榎本-----

75分:金→大島
83分:河合→坂田(兵藤がボランチへ)
106分:小宮山→清水

得点:5分狩野、20分田中隼

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2008.12.04

京阪中之島線(2)~ごらんアウェー:万博2008(4)

京阪中之島線から続く)

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3000系はしばらく発車しそうにないので、先発の区間急行で天満橋へ。途中渡辺橋、大江橋、なにわ橋を過ぎてあっという間に天満橋到着。これにて全線完乗で目標達成。

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新線区間と比べると、基点の天満橋駅はむき出しのコンクリート柱が目立ち、なんとも殺風景。よく考えてみたら、京阪っていつも淀屋橋から乗っているから、天満橋で降りたのって初めてかも。

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モニュメントらしきものがあるにはありましたが、これは中之島線開業とは無関係で、それ以前の「開業90周年」を記念したもの。

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 一駅戻ってなにわ橋駅で下車。木材の外壁と吹き抜け状の高い天井があいまって博物館ないし美術館みたいな面持ち。

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駅の出入口はなんと安藤忠雄氏の設計。

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赤レンガの中央公会堂が一際目立つ中之島の東端。

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でもなにわ橋駅の東側出口は京阪本線北浜駅とは目と鼻の先。土佐堀川を挟んで向かい合う関係。

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さらに一駅戻って大江橋駅で下車。この駅の外壁は他の駅とは一線を画すがごとく、花崗岩を採用。

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なにわ橋駅と違って大江橋駅は天井がやや低く、柱が太くなってやや圧迫感も。

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大江橋駅はこれまた土佐堀川を挟んで京阪本線・淀屋橋駅が至近距離。

端的にいってしまえば、京阪本線をそのまま淀屋橋から西へ伸ばせれば中之島線なんていらんかったんやろうけど、それが物理的にできないのでなんとかがんばって別線で伸ばしてみた。でも、本線との関係がなんとも微妙・・・そんな感じでしょうか。

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2008.12.03

京阪中之島線~ごらんアウェー:万博2008(3)

ごらんアウェー:万博2008(2)から続く)

今回の大阪遠征の副目的は今年10月19日に開業したばかりの京阪中之島線試乗。

天満橋駅から中之島駅まで、古くからの大阪のビジネス街であるものの、交通の便が微妙に良くなかった中之島を東西にぶち抜く新路線です。ただ試乗してみると、その「微妙」加減をいたく実感させられました。

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試乗は中之島線の終点「中之島駅」から。中之島駅は中之島の西端。JR大阪環状線福島駅からそれほど遠くないところにあります。福島界隈は鉄道路線が稠密なところで、JR大阪環状線福島駅の200m南に阪神福島駅やJR東西線新福島駅があり、さらに300mほど下って堂島川を渡るとすぐに中之島駅の入口が。

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但し、中之島駅の改札口はこの入口からかなり西へ歩いたところ、ちょうどリーガロイヤルホテルの真下辺りにありました。確かにリーガロイヤルの辺りだと福島駅は遠いですな。

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首都圏ではあまり見かけない、クネクネ状の階段手すり。

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この時間帯は10分間隔で運転。ビジネス街なので休日は本数が減るのは当然といえば当然ですが、首都圏の感覚だと「電車来ねぇなぁ・・・」と思うだろうな、そんな微妙な間隔・・・

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壁面には木を多用して落ち着いた雰囲気を演出。

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 車止めの先にはトンネル掘削に用いられたシールドマシンのカッターが埋め込まれていました。

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中之島線開業に併せて投入された3000系が入線。開業してひと月以上経ち、駅からは開業記念の飾りつけはほとんどなくなってしまいましたが、3000系にはヘッドマークが健在。鉄活動に勤しむオヤジの姿もちらほら。

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円を多用した、なんとも優美なデザイン。

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特別料金なしで、このゆとり。まぁ人口が減少傾向に転じた関西ならではという見方もできますが、ゆとりに対価を求められる首都圏から見れば羨ましい限り。

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2008.12.02

深川めし~ごらんアウェー:万博2008(2)

ごらんアウェー:万博2008(1)から続く)

 鬱々とした面持ちで大阪へ。

 「むしゃくしゃして買った」ではありませんが、どうもおにぎりでは物足りない感じがして朝から駅弁を奢りました。

 「駅弁ならなんでも良かった」というわけではないので、一応吟味はしてみるんですが、早朝の東京駅ってあんまりそそる品ってないんですね。大丸が空いている時間帯なら、そこで地方の駅弁を買うのが正解なんですが。

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 で、やむを得ず定番の「深川めし(850円)」を購入。とにかくむしゃくしゃしているので早朝からビールも。

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あさりの炊き込みご飯をベースとして、海苔の上に穴子とハゼの甘露煮。全般にちょっと味付けがしつこくて、しかも甘めなのでビールのアテにはちょっと辛い。「今は反省している」

副食についているべったら漬けや茄子の漬物、油揚げといった面々のほうがアテによかったかも。

で、この「深川めし」はJR東海パッセンジャーズ製。JR東日本で売っているのは同じ「深川めし」でもNRE大増製で内容が違うとのこと。

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ちなみに先般丸亀へ遠征した時も東京駅で「貝づくし」という「深川めし」と似たようなコンセプト。っちゅーかほぼパクリだろうと思われる駅弁を買ったばかり。こちらもJR東海パッセンジャーズ製。

東京駅で売っている「深川めし」は全てNRE大増製だと思い込んでいて、JR東海パッセンジャーズ製があるとは夢にも思わなかったことはナイショです(恥)。

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2008.12.01

らぁ麺屋一之助@千里中央

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 北大阪急行「千里中央駅」から大阪モノレールに乗り換える通り沿いにあるので、見覚えのある方が多いかもしれません。土曜開店直後に入店したものの、既に先客3、4人。後客も数人。対面型カウンター席以外にテーブル席も数卓あって、どちらかというと飲み屋っぽいレイアウト。メニューも醤油・塩・味噌 & あっさり/こってり 等々幅広く取り揃えています。屋号を異にする姉妹店を数店構えている様子。

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 晩秋ながらも陽射しが強くて暖かかったので、「つけ麺(850円)」を注文。大盛も同値段だったので大盛にしていました。

 太麺で時間がかかるのは承知の上でしたが、同時に入店した客はとうの昔に食べ終わり、後客数人にも抜かされるとなるとあまり気持のいいものではありません。でもどんな逸品が出てくるのかと辛抱強く待ったのですが・・・

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 麺は太麺というより平太麺といったほうが正確でしょう。やや堅め、かつ歯ごたえがしっかりしたなかなかの麺でした。具はほとんど麺と一緒の皿に盛られて出てきました。大盛りとは2玉のことみたいですが量的にはさほどのことはなく、並盛だと物足りなさを感じる方が多いかもしれません。

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 で、スープなんですが、確かに豚骨ベースの醤油味。やや香辛料がきつめなのはまだしも、粘度皆無なんですな・・・従って平太麺にほとんど絡まず、まるでスープなしで麺を食べているかのよう・・・ これじゃわざわざ平太麺を採用する意味はほとんどありません。中太縮れ麺で十分でしょう。豚骨でこれですから、和風出汁だと絶望的かと。

 また麺は冷やし、スープは熱めの「ひやあつ」で出されますが、具が別皿なために食べ進むに従って急激にスープが冷めてしまうのも難。

 チャーシューはやや濃い目の味付け。半熟玉子には特筆事項なし。他にほうれん草、メンマ。麺はなかなかの出来だと思いますし、850円は妥当な価格でしょうが、如何せん麺とスープのバランス・相性が疑問。場所柄、万博のついでに行く機会があるかもしれませんが、他のメニューを試してみます。

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ごらんアウェー:万博2008(1)

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 万博競技場へは久しぶりに「万博記念公園駅」から歩いてみました。「公園東口駅」までモノレールが出来るまではこの道が万博競技場へのメインアクセスルートでした。

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 休園して久しいエキスポランド脇の道を歩くと、どちらも弱かった頃の記憶が蘇って来ます。

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開門時間(12:00)には待機列はこの辺まで延びていました。この辺の事情を知っているからこそ、万博記念公園駅から歩いたんですわ・・・

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待機中はモノレールを見てのんびり過ごします。

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開門から50分くらい経ってようやく入場。瓦斯戦で偽造チケットが出たとのことで、チケットチェックを念入りにやっていた様子でしたが、手荷物検査は非常におざなりでした。

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入場して驚いたのは、緩衝帯がきれいさっぱりなくなっていたこと。まぁそのおかげでSB席を確保できたので文句をいえる筋合いではないのかもしれませんが、ACL準決勝@万博で何事も起こらなかったので一件落着ということなのでしょうか・・・ 

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万博のコレオっていつ見ても微妙なんだよなぁ・・・

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でもスタジアム座席からサイドスタンド越しに山が見える万博って、結構それはそれで長閑で好きだったりします。屋根付きスタジアムは閉鎖空間そのものですし、屋根なしスタジアムも市街地のど真ん中にあって山なんて見えないところが少なくありませんし。

あっ、J2に落ちればスタジアムから山なんていくらでも見れるのか(´・ω・`)ショボーン

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