南部路(2)
(南部路(1)から続く)
東門をくぐるとなぜか茅葺き屋根が地べたに。2×4工法っぽい手法で復元建物でも作っている最中なのかと思いましたが、これは酒や味噌などを入れる「納屋」でした。
当主が来客と会ったり、様々な儀式などを執り行う「主殿」。
南部氏が広間で武運長久を祈って正月十一日に行った儀式の様子を人形で再現。
こちらは「祈祷之間」。
南部といえば馬の名産地。上写真は来客用の「中馬屋」ですが、主殿の横には当主が所有する馬を繋ぐ「上馬屋」があり、さらに中馬屋の隣には夜間や冬の間馬を飼っておく「下馬屋」がありました。
もっとも当時の馬はいたって小柄で、体格の良い馬でも体高(肩までの高さ)は1.3mほどだったとのこと。
火を使った形跡がないことから「工房」と推定される建物。左側で鎧、右側で弓矢を製作・修理。
こちらは鎧や刀の「つば」を作っていた「鍛冶工房」。深さ1mの竪穴式建物で、手前にふいごが見えます。火を使うので周囲は土壁で囲まれています。
当主やその家族が使う道具や衣類などが収められていた「板蔵」。板蔵の前には奥御殿(平面表示のみ)があったためか、板蔵には黒漆塗りの長持、唐櫃、行器、割籠など奥方の持ち物っぽいものが多数。
根城巡りを終えて、バスで街外れにある八戸駅へ。八戸駅に来たのは東北新幹線が八戸に延びた時以来。駅前に「東横イン」が建ったくらいで相変わらず寂しい駅前。
ホテルを併設しているのでぱっと見は大きく見えますが、八戸駅ってほんとに何にもないんですなぁ・・・ 駅の隣に建つ「八戸地域地場産業振興センター(『ユートリー』)」に気をつかったのか、駅構内にはお土産品等の売店がほとんどありません。駅弁は昔から充実していますが・・・
あまり観光色の強い街ではないし、新幹線が青森まで延びてしまうと駅の乗降客がガタ減りするのが判っているので、身の丈サイズの駅にしたのかも。
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