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2008.12.08

不況こそ好機-老舗企業「浦和」

「福田、トップコーチ就任へ」(スポニチ)とか、「アレックス、移籍も」(中日)とか、そういう来季へ向けた重要なネタを拾えずに、相変わらずフロント叩きに終始している報知

ACL用スポンサーは失いました。それ以外のスポンサーも成績低下に伴う露出度減、景気悪化で離れてしまうところも出るでしょう。今季のグッズはさっぱり売れなかったでしょうし、来季の観客も幾分減るでしょう。

で、報知の試算どおり来季10億円減収したところで、依然として浦和の収入は他クラブよりも遥かに多い。07年度の数字で見れば2位の横浜Mが50億円弱。10億円減収になったところで浦和は07年の経営規模に戻るだけ。

しかも浦和は入場料収入で選手の人件費を全てまかなっているので、スポンサーが減ったところで直ちに選手の放出を強いられるわけでもない。

要するに来季はムダ遣い -代理人のお勧めに従って何の戦略性もなくホイホイとネームヴァリューのある選手を獲得- ができなくなるだけの話。依然として他クラブより財政面では恵まれているのだから全く補強ができなくなるわけではなかろうし、補強の必要性&費用対効果を見極めるというごくごくフツーのことを考え始めるいい機会だと思えばよい。目先倒れる心配はないのだから、不況を潜り抜ける過程で企業体質が強化されるのであれば決して悪い話ではない。

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浦和って、ビジネスモデル(=継続的に儲かる仕組み)はいい加減なんだけれど、数少ないスーパーセールスマンの頑張りだとか、稀代の新発明とかででかくなった中小企業とそっくりなんだよなぁ・・・ 

でも社長は「これが実力」と勘違い。ほんで、アブク銭をアブクとも思わずに戦略性のない設備投資を敢行。そしてこの設備投資がものの見事に失敗。 

で、スーパーセールスマンが退社し、発明品が特許切れになると共にビジネスモデルのダメさ加減が露呈して売上はジリ貧に。

アブク銭がなくなったことで、「勘違い」が直るのであればそれもまた良し。

顧客基盤が強くて目先のキャッシュフローには困らず、潰れる心配だけはない老舗企業がビジネスモデルを確立する絶好のチャンスじゃないかなぁ?

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