鳥取紀行(4)
(鳥取紀行(3)から続く)
倉吉は鳥取県中部の小都市で江戸時代から明治・大正時代にかけて商工業都市として繁栄しました。街の中心部は倉吉駅から大きく外れていますが、白壁土蔵群が残る「打吹玉川」が伝統的建造物群保存地区に指定され、ちょっとした観光地になっています。
といっても白壁土蔵が残る地域はさほど広くはなく、玉川を挟んだ一角のみ。白壁の上に赤茶色の石州瓦を載せているためか、土蔵群には「赤瓦n号館」と名前が付いていますが、この辺りは長浜を参考にしたのかも。上写真は赤瓦三号館「竹蔵」。玄関先に杉玉が見えますが酒屋さんではなく竹工芸店。
三号館に続く赤瓦二号館。こちらは倉吉の伝統工芸「はこた人形」と桐下駄の工房。オッサン的に縁のなさそうな店が続きます。
こちらは特に店舗として改装されていないようですが、赤い瓦、白い壁、そして黒い下見板張が浦和っぽく輝いています。
赤瓦六号館「桑田醤油醸造場」。倉吉は谷口ジローの漫画「遥かな町へ」の舞台で、白壁土蔵群も登場するとのことで、その線からの観光案内も出ていましたが、残念ながらその漫画は全く知らず。
赤瓦十号館と銘打たれている「観光案内所」。どう見ても白壁土蔵とはほど遠いっちゅーか、戦後まもなく建てられた民家にしかみえないんですが・・・
白壁土蔵群から少し離れたところに旧国立第三銀行が建っていました。洋風建築の影響を受けた建物で白壁土蔵とは一線を画していますが、こちらは「赤瓦」ナンバーは振られていません。パチものっぽい十号館よりはよほど見るべき価値があるはずですが・・・
とはいえ、山陰で伝統的な商家がまとまって残っているところが珍しいためか、あいにくの天気にも関わらず「打吹玉川」は観光客で賑わっていました。
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