フィンケ会見に思う(2)
(「フィンケ会見に思う」から続く)
■新しいチームで指針とするものは?
フィンケ監督「先日の来日時にレッズの試合をいくつか見ましたが、試合を見て、レッズで働きたいという決意をさらに固めたとも言えます。試合を見て気が付いたことは、現代のモダンなヨーロッパサッカーとは日本のサッカーは違うなということです。私のサッカーに対する基本的なアイデアは、ドイツでもそうでしたが、コンビネーションサッカーと言えるものです。もう一つは、2人か3人のスター選手に依存するのではなく、全員が戦っていくスタイルを貫くことです。そしてもう一つ重要だと思うのは、選手自身が心を持って、正しく足を使って、それぞれが全力でサッカーをするということです。それを私は楽しみにしております」
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「現代のモダンなヨーロッパサッカーとは日本のサッカーは違うな」の件は、それに続く「コンビネーションサッカー」とか「全員が戦っていくスタイル」とかとどう関係があるのか、浅学にして私にはよく判りません(後の質疑応答でも補足されていますが、やはりよく判らず)。「現代のモダンなヨーロッパサッカーと浦和のサッカーは違うな」ならよく判りますが。
「スター選手」も人によってイメージするところが違うと思いますが、フィンケのいう「スター選手」とは私は「運動量が少ないが、限られたエリア、限られた局面で決定的な仕事をすることで高額な報酬を貰い、かつネームヴァリューもある選手」という風に理解しています。言い換えれば高額な報酬を貰い、チームはもちろん代表のレギュラー格でもある有名選手でも、チームのために労を惜しまず汗をかく選手であれば、それは「スター選手」ではないのでしょう。
高額の報酬を貰い、ネームヴァリューも高いものの、決して運動量が多いとはいえない選手が浦和にはゴロゴロいますが、彼らがフィンケの下でどう変わるのか、あるいは変われずに浦和を去るのか。もしくはまたしても監督のほうが首を切られるのか。
「2人か3人のスター選手に依存」し続けてきたここ数年の浦和。今年はそこからの変革を目指してワシントンや伸二といった文字通りの「スター選手」を切って再生を期したはずでしたが、終わってみれば結局闘莉王という「スター選手」に依存したチームに変わっただけ。
今度こそ失敗は許されません。
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