南部路(3)~じゃじゃ麺
(南部路(2)から続く)
盛岡3大麺といえば「わんこそば」「じゃじゃ麺」「冷麺」。
そのうちまず「じゃじゃ麺」を食べてきました。「じゃじゃ麺」自体は2、3回食べたことがあるのですが、ガイドブックで必ず紹介されている超有名店「白龍(パイロン)」に行くのは初めて。平日でも昼休み時間帯は店外に行列が伸びていました。
隣に「白龍分店」があり、こちらも同様に行列。
本店の斜向かいに餃子屋「バイカル」も。なんかロシア系力士の四股名になりそうな屋号ですが、大麻問題で逆風吹きまくりのロシア系力士が今後増えるかどうか・・・ なんだかにんにく関連の店が集まった妙なエリアですが、驚くべきことにここは盛岡城の大手口に相当するところ。実際この一帯以外は県庁・市役所・裁判所等「大手前」に相応しい利用がなされているだけに甚だ違和感があります。
平日なんですけど、挙動を窺っていると客のほとんどは観光客ないし出張のついでといった風情。小学生を5人も連れた先生がやってくるのはいいのですが、狭い店内でフラッシュ焚きまくりって教育者として大きく道を踏み外しているんじゃ?
観光客が圧倒的でだらだら食っているせいか、麺類の店の割には回転も良いとは言い難く、10人くらいの行列だったのに入店まで30分弱かかりました。「じゃじゃ麺・中(500円)」を注文。諸物価高騰で5月7日から50円値上げしたとのことですが、首都圏のラーメンを思うと激安です。
店内は外観通りの古色蒼然とした一杯飲み屋風。しかも狭いスペースの中にカウンターとテーブルを3卓も置いてすし詰め状態。荷物を持っている観光客にはちょっと辛い環境。しかもにんにくの臭いが店内を支配しています。
出てきました。麺が結構熱を持っているため、皿が思いのほか熱いので注意。さほど量がないようにも見受けられますが、皿中央がへこんでいるので中で十分な量があります。
うどんと良く似た麺の上に、肉味噌とネギとキュウリ、それに紅生姜を添えただけのシンプルな構成。肉味噌が均一に麺に行き渡るようにぐちゃっぐちゃにかき混ぜて食べるのがおいしく食べるコツのようですが、隣で食べてた作業服のオッサン(どう見ても地元客ですね)は最初はあまりかき混ぜず、食べ進むに従って徐々に混ぜるみたいな感じて食べてましたから案外人それぞれなのかも。
かき混ぜたあとのじゃじゃ麺はどう見てもグロ画像なので割愛します。
また好みに応じてにんにく、ラー油、酢を入れて味わうのも一興。肉味噌自体はそれほど辛くないのでラー油だけは入れたほうがいいかも。にんにくは入れたほうが絶対美味いと思いますが、いかんせんその後のことを考えて自粛せざるを得ない場合も・・・酢はマイルドに仕上げたい方向けでしょうかね?
麺はうどんに似ていますが硬くもなく、柔らかくもなく、コシも微妙。ただ肉味噌+にんにくの「しつこい2トップ」をしっかり受け止めるには個性のない麺がかえって相応しいのかも。さらにキュウリ。冷やし中華とは正反対のこってり系なのに同じようにきゅうりが出てくるのはやや不可解でしたが、これは事実上箸休めじゃないかなぁ・・・ 最初は違和感を感じたキュウリが最後は有り難く思いました。
テーブルに置いてある玉子を皿に割り入れて、スープを注文。店がスープにネギと味噌を足して「チータンタン」の出来上がり。これも限りなくグロ画像なんだけどなぁ・・・
味噌交じりの玉子スープって他にはあんまりない味でしょう。
少々しつこく、かつ最後は単調になりがちなのは否めないので連食には向きませんが、盛岡に来たら欠かせない味であることは間違いありません。
「じゃじゃ麺」は盛岡以外で食べるのが難しく、一回食べても次の機会ではその味を忘れてしまって他店との違いなんて判らないのが正直なところですが、シンプルな構成だけに自作してもそこそこのレベルに行きそうな気がしますが、どうなんでしょうね? デパートの「大岩手展」とか岩手県のアンテナショップとかには「じゃじゃ麺」は必ず置かれますから、そこで仕入れてみるといいかも。
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