広島逍遥(4)~すずめ@広島
(広島逍遥(3)から続く)
広島ラーメンの老舗として有名な「すずめ」へ足を伸ばしてみました。
広島電鉄・小網町電停から徒歩5分。電停前の橋を渡って南へ。平和大通り渡ってすぐ。
小網町電停は安全地帯がないので、車に注意。
老舗らしい素寒貧とした外観。
メニューが「中華そば(600円)」しかないせいか、整理券をとって空いている席に座って漫然と待つユニークなシステムを取っています。
整理券といっても妙に立派。
店内は意外に奥行きがありました。カウンターのみ(壁に据え付けられたテーブルも四方に椅子が配されているので事実上カウンター扱いでしょう)広島ラーメンの原点と評される有名店ですが、夕暮れ前の非常に中途半端な時間帯のせいか先客は5~6人程度。しかも不思議なことに持ち帰りを頼む地元客が複数いました。後客も4、5人ほど。
厨房内は御夫婦とおぼしき方とその先代でしょうか? 先代もまだまだ元気で厨房内で腕を振るっていました。
厨房との間はガラスで仕切られているので、整理券を持って待っている当方を認識しているのかどうか不安になりますが、テイクアウト注文を一通り片付けた後にようやく登場。
豚骨ベースの醤油味で濁っています。野菜をうまく使って醤油を丸く包み込んでいます。但し表面にやや脂多めなこともあって、思いのほかこってりした印象。具の刻みネギやモヤシがバランサーになってくどくなるのを抑えています。メンマはありません。
麺は極細ストレート。堅くもなく、柔らかくもなくという茹で上がりでしたが、ややぼそぼそというか、噛むとブツンブツンと切れるような食感で意外にコシが強めで気に入りました。ただ量は少なめであっという間に食べ終わってしまいます。チャーシューはおまけ程度。
量が少なく、かつ夕方以降しか営業していないところを見ると、飲んでから食べることを前提としているのかもしれませんが、非常に気に入りました。
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