こうかいぼう@門前仲町
東西線門前仲町から清澄通り→葛西橋通りと伝って徒歩10分弱。平日昼に往訪。
開店10分過ぎくらいに店に到着しましたが、雨の日ということもあって店外には行列なし。珍しく空いているのかと思いましたが、店内は既に満席でさらに待ち客3人。店内に煮干の香りが立ち込め、期待感を掻き立てます。
待っている間に女将さんからメニューを渡されたので「らーめん(600円)」に味玉(100円)を付けてみました。物腰が低く、かつ丁寧な女将さんの接客は評判どおり。連日行列が出来る店を店主と2人で切り盛りするのは大変だと思いますが、注文、席案内、片付け、会計と動き回って、かつ繁盛に奢らないというのはなかなかできないこと。まさにサービス業の鏡。
店内はカウンター10席弱と奥に4人掛けのテーブルが2卓。
開店直後の入店客が捌けはじめる時間だったので着席までさほど待つこともなく、すぐさま丼が出てきました。店内の能書きによると岐阜県土岐市産の美濃焼とのこと。やや底が浅い丼です。
黄土色に濁った魚介+動物系のスープ(能書きによると、げんこつ+鶏がら+昆布+煮干+たくさんの野菜+かつおぶし)ですが、面白いことにとんこつを中心とする動物系のコクをしっかり出していながら全く脂っぽさを感じさせず、むしろ煮干のほうが強めにすら感じる素晴らしい出来。野菜の甘味も効いています。
麺は丸富製麺製の特製たまご麺。中太で若干縮れ入りで、堅めの仕上がり。
やや大ぶりのメンマの歯応え、トロっとした半熟玉子、堅さ・脂身とも程よい感じのチャーシューと具の一品一品にも随分気を使っているのもありありと判ります。
美味いけれども一回食べたらしばらくはもういいやと思う濃厚ラーメンが流行る一方、店主が「毎日食べたいラーメン」を目指し、かつそれをハイレベルで実現しているのは誠にご立派。
あえて難をいえば素材を選び、かつ値段をリーゾナブルに抑えているため、らーめんの量が少ないこと。単純に大盛りにするとらーめんのバランスが崩れそうなのでライスを付けるのが最善だと思います。
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