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2009.03.31

ごらんアウェー:広島2009(2)~てつのくじら館

ごらんアウェー:広島2009(1)から続く)

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 今回の呉観光の目玉は「大和ミュージアム」の隣にできた「てつのくじら館」。退役した潜水艦「あきしお」を陸揚げして内部を公開しているものです。海上自衛隊のPRを兼ねているので入場無料。ビジュアル的にこの潜水艦が丸ごと資料館のようにも見えますが、資料館は潜水艦の横に別に建っていて、潜水艦はその一部を公開しているだけなのでお間違いなく。

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 資料館の半分は自衛隊の掃海活動の紹介。機雷の種類や、機雷の進化に応じた掃海活動の変容を実物とパネルでこと細かく展示しています。

 海上自衛隊黎明期の主任務は太平洋戦争でばらまかれた機雷の処理で、今でも年に数回日本近海の機雷処理に駆り出されています。こうして場数を踏んでいることから海上自衛隊の掃海能力は世界的に見ても高レベル。案内役の弁によればペルシャ湾での掃海活動でも難しいところを海上自衛隊が担当したとのこと。

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 ミサイルのようにも見えますが、これは掃海活動に使われるフロートで音響機雷を駆除する掃海具をこの下にぶら下げて使用します。

 音響機雷とは航行中の艦船が発生させるノイズに感応して爆発するもので、音響掃海具はこのノイズを機械的に発生させて誘爆させる装置です。

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こちらは機雷処分具"S-4"。掃海艇の探知機を頼りにS-4を目標に近づけ、その真上に誘導して処分用爆雷を投下し、時限装置で爆破します。ペルシャ湾でもこれが活躍しました。

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 資料館のもう半分は海上自衛隊の潜水艦の歴史を紹介。呉で戦前数多くの潜水艦を建造していたのは「大和ミュージアム」でも紹介されており、その伝統を継いでか、今でも呉は海上自衛隊潜水艦隊の一大根拠地になっています。

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 潜水艦内にずっと留まっていると昼夜の感覚がなくなってしまうため、日没から日の出の間には赤色灯を点灯。赤色灯の下で夜食を食べるとこんな感じっちゅーわけですが、まずそうなビジュアルですなぁ・・・・

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艦載対潜無人ヘリコプター(DASH)。ソ連潜水艦の脅威に対抗すべく1960年代に米海軍が開発したもので対潜魚雷2本を持っています。但し、損耗が激しくて米海軍は1974年までに早々と全廃。海上自衛隊は部品調達に支障を来たしてこれまた廃止に追い込まれるといういわくつきの代物です。

いよいよ「あきしお」内部へ。

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潜水艦内はとにかく狭い。下々用のベットは20系寝台を髣髴させる驚異的な狭さ。

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第1、2士官用の寝室もクッションが良くなった程度で狭いことには違いありません。

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船長室といってもこんなもん。どこの独房やねん?っちゅー感じですが、潜水艦内唯一の個室。

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計器類が詰まった司令室。混雑時は撮影禁止になるそうですが(機密上の問題ではなく、単に人の流れが滞ってしまうからでしょう)、この日は空いていたので案内役がわざわざ赤色灯に切り替えてくれたり、撮影を手伝ってくれたり。

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 ちょっと見えづらいですが、潜望鏡が前後に2つ。倍率は固定されていますが、左右に潜望鏡を動かして呉湾内の風景を楽しむことができます。

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