Talk on together 2009
スポーツ紙の見出し風にまとめると
・フィンケ熱弁、「ハンドブックを買え!話はそれからだ」
・フィンケ「鹿島のスパイに告ぐ。フォーメーションは4-4-2だ!」と大迫を挑発。
・フィンケ、マクドを口撃。「国際的ジャンクフードを食う選手がいるとは信じられん」
・フィンケ、イングランドに挑戦状。「お前とこの朝飯なんて食えるか!フランスもなー」
・フィンケ、炊飯器に困惑。「ドイツ語はもちろん、英語の取扱説明すらないとはどういうことだ!」
・フィンケ、鬼になる。「サテライトにはもう20試合用意しろ!」
・フィンケ、08年浦和をバッサリ。「少数の選手がマスコミと仲良しになって監督批判を始め、それがもとで短期で監督を交代した例もある」
ということで結論。
・でんきちは「フィンケ監督ご愛用の炊飯器を特売!」
・JAさいたまは「拍手活彩米1年分をフィンケ監督に贈呈 & 同ポスターにフィンケ監督を起用!」
早晩公式サイトに"Talk on Together 2009"の一部始終が載るでしょう(フィンケ監督がとにかくしゃべり好きなもんで、公式サイトの中の人はテープ起こしが大変でしょう。スピードを要求される性格の話ではないので、多少の掲載の遅れは大目に見て然るべきかと)から内容の紹介はそちらに委ねることにして感想を書き連ねておきます。
確固たる信念とそれを具現化するアイデアを持っていて、しかもそれを判りやすく他人に伝える術を持っているって、それだけで優秀な監督になれる素質十分。っちゅーか、人の上に立つ人ってすべからくこうでないといかんのでしょうなぁ・・・
自分の信念、方針についてこれだけ手を変え品を変え滔々と語られると誰だって少なくとも「この監督について行こう」という気になります。そしていったん結果が伴い始めれば「この監督についてゆけば間違いない!」と「その気」が信念に変わります。それだけの器を持っている監督であることを確信させるのに十二分すぎるほどの1時間余でした。
監督が相当長く喋っているにも関わらず、モラスコーチがメモも取らずにこれまた長々と通訳。多少は事前にQ&Aが決まっていたでしょうけど、モラスコーチがきちんと監督の言葉を訳しているのであればかなり頭が良い方のでしょう。
時間は前後しますが、藤口社長&信藤TDが出席された第一部。こちらは司会役の清尾氏がファン・サポーターの意を汲んでか(?)、相当厳しくかつ適切な質問を冒頭から投げかけてくれたことに敬意を表したいと思います。
初っ端から「08年に"強くて魅力あるサッカー"を掲げながらそれが実現できなかった原因」について問い、さらに畳み掛けるように「フィンケ招聘時のドタバタに見られるような情報漏えい問題、及び今後の情報管理のあり方」について清尾氏が藤口社長に問いかけました。
社長が事前に質問を知らされていなかったとは思えないんですが、どちらの問いに関しても社長はまともに答えられないんですなぁ・・・特に情報管理問題に関するしどろもどろは見苦しくさえありました。
「万一成績が上らない時にフロントが方針を覆すことがありうるのか?」とこれまた尤もな清尾氏の質問を信藤TDがきっぱりと否定(現時点では当たり前ですが)し、その言を受けて「大丈夫ですね、社長?」と清尾氏が念押しした時の社長の反応がなんだか他人事風、っちゅーか信藤TD丸投げ風。
最後の「地域密着」についての質問にだけ朗々と語っていたように感じましたが、自分の言葉で喋れるのはそこだけじゃ社長の器としてはいかがなものかと・・・ また高原の交通事故問題への対応についての返答を信藤TDに任せちゃいかんでしょうに。
信藤TDの話は良くも悪くも印象に残らず。喋りは上手いんですけどね、その後に出てきた監督と比べると美辞麗句だが中身が薄いといった感は否めず。
ともあれ、何のために開いたのかさっぱり判らなかった昨年、一昨年に比べれば格段に充実した"Talk on Together"でした。
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