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2009.04.05

【観戦記】09年第4節:浦和 1-0 大分

 驚いたことにナビスコ杯で全く出番のなかったアレックスが突如スタメン出場し、しかもいきなり本職のSBらしい大活躍。しかし、そのアレックス以上に埼玉スタジアムで輝いたのは間違いなく直輝でした。浦和は既に直輝のチームであるといっても差し支えないほどの圧倒的なパフォーマンス。パスの基点となり、サイドを抉り、突如エリア内中央に進出してシュートも撃つ。中盤で相手選手に執拗に絡み、たまに最終ラインも手助け。知将シャムスカもさすがに新人の直輝まではフォローしきれないのか、90分を通じて直輝に良いようにやられていた感がありました。

 闘莉王が負傷退場した後DFラインに落ち着きがなくなったのが気になりましたが、終わってみれば大分のシュートはわずかに3本。浦和は後半1点でも追加点を取っていれば文字通りの快勝といって差し支えなかったでしょうが、オウンゴールの1点に留まったとはいえ試合内容には点差以上の差があったのは間違いありません。もっとも大分がウェズレイ、高松、ホベルトと主力をごっそり欠くという運に恵まれた面もあったでしょうが。

---達也--エジ---
直輝-------ポンテ
---阿部--啓太---
アレ-闘莉王-坪井-暢久
-----都築-----

61分:闘莉王→高原
76分:達也→堀之内
80分:エジミウソン→原口

20090404no016

-----前田-----
---金崎--家長---
鈴木-エジ--西山-高橋
-小林--森重--上本-
-----西川-----

58分:前田→住田
70分:西山→清武
75分:金崎→東

 主力を大幅に欠いた大分は埼スタでスコアレスドローなら御の字だったのでしょうか。あるいはホベルトの欠場が響いたのでしょうか、前半は無理に中盤でボールを奪おうとせずにリトリートして守り、最終ラインで跳ね返して前掛りになっている浦和に対してカウンターを仕掛ける狙いのように見えました。

 従って浦和は中盤で比較的楽にボールを回せましたが、相手ゴール周辺にはスペースがほとんどなく、文字通り「人は石垣、人は城」状態。達也にくさびのボールが入ると大分は徹底して潰しにかかり、浦和はセットプレーでチャンスを掴むのが精一杯。あとは大分DFライン裏の狭小なスペースを達也に突かせるくらいしか攻め手がなさそうでしたが、それでも焦らずしっかりボールを繋げたのが結果的に先制点を呼び込んだように思います。

 大分はFW登録の金崎が主に浦和右サイドに流れて事実上前田の1トップになっているせいか、アレックスが立ち上がりから積極的に仕掛けます。こういう仕掛けは残念ながら平川や細貝には期待できないもの。守備に難があるとはいえ、それ以上の攻撃力を期待されてSBで重用されたアレックスの力が引いて守る大分の前で存分に発揮されました。

 前半も残り時間わずか。大分守備陣の前でボールを右から左へ繋いで、どフリーのアレックスからのクロスがオウンゴールを誘発。単に相手ゴール前でボールを横に繋いでいるだけではなかなか決定機は生まれないものですが、何度か達也が縦に仕掛けていたのが前フリとなって効いたのかも。またセットプレー後の流れの中でも同じようにボールを繋いで左で闘莉王がフリーになってシュートまで持っていった場面があったので、もともと大分守備陣の問題点として浦和が狙っていたのかも。

 1点ビハインドになった後半の大分は前に出てこざるを得なくなり、さらに浦和が攻勢を強めます。立ち上がり早々直輝が左サイドを深く抉って折り返しを阿部がシュート。さらに逆に直輝が右サイドを抉ってポンテがシュートという場面がありましたが、いずれもシュートが人垣に当たって得点ならず。先制した浦和は両SBの攻撃参加が自重気味になり、前の4人でカウンター狙いという格好になりましたが追加点ならず。直輝のエリア内突入&シュートという場面が2回あったものの残念無念。

 っちゅーか、カウンターのチャンスになっても従前の浦和のように遮二無二にゴールを目指してまっしぐらというわけではなく、やっぱりボールを繋ごうとするんですな。従って往々にして大分が帰陣してチャンスが潰れてしまいます。勝っているからカウンター返しを喰らうのを嫌ったのかもしれませんが。

 闘莉王が大分の汚いファウルと自爆が重なって負傷退場。代わって高原が入って阿部をCBに、直輝がCHに下がりましたが、エジ・高原・達也の3トップは磐田戦同様どうにも噛みあわず。またCHに下がった直輝はさすがに守備面ではやや辛いものがあり、浦和は中盤の守備が機能せずに最終ラインが脅かされる場面が増えました。

-達也--エジ--高原-
-----ポンテ----
---直輝--啓太---
アレ-阿部--坪井-暢久
-----都築-----

 さすがにフィンケもやばいと思ったのか、達也に代えて堀之内をCHに入れ、4-3-1-2気味にして守備をてこ入れ。CB暮らしが長くなった堀之内がCHとして再度起用されることになろうとは本人も驚きかもしれませんが、昨年までの内舘のように計算できるバイプレーヤーとしてフィンケなりに重宝しているのでしょう。選手交代が同じポジション同士ではないっちゅーのが実に新鮮。

 ただ残念ながら堀之内投入後も守備が安定したとは言いがたく、気持ち悪い時間帯が長く続きました。後半40分過ぎからは時間つぶしモード入りで逃げ切り。

 大分は前田尊師が何もできず、攻撃の基点となっていた金崎が負傷退場した時点でジ・エンド。後は若手選手の経験の場としてこの試合を活用したに留まった様子。

 勝ったとはいえ内容に乏しかった横浜戦。オウンゴールによる1点に留まったとはいえ、コンビネーションサッカーが確かに前進していることがはっきりと判った大分戦。試合内容が安定しないことがチームの成熟度がまだまだなことを雄弁に物語っていますが、次の試合が楽しみです。

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