ごらんアウェー:広島2009(6)~宮島(下)
(ごらんアウェー:広島2009(5)から続く)
厳島神社の西回廊を出た先に建つ「大願寺」。寺の案内によると「室町時代末期に厳島神社の修理造営権を握り、道本・尊海・円海と傑出した住職が出て、厳島神社諸建築の建造や復旧に当たった」とのこと。職人団を率いて遠く筑前箱崎八幡宮や豊前宇佐八幡宮の修理造営に当たったらしく、寺というより一大工務店のような・・・
厳島神社宝物館背後の高台に多宝塔が建っていました。まだ満開にはほど遠いものの、桜もちらほら。
外国人観光客に大聖院への道を聞かれましたが、ワシのカタコト英語もちゃんと通じました。これならいつ浦和の練習に呼ばれても大丈夫です(苦笑)。
多宝塔から山奥に入ると「大聖院」。宮島で最古の歴史を持つ寺院で、厳島神社の別当寺として祭祀を司り、社僧を統括してきた寺院です。空海が開基したとの伝承もありますが、残念ながら明治20年の火災で大部分の堂宇を焼失。現在ある堂宇はその後再建されたもの。
ロープウェーを2つ乗り継いで弥山(みせん)に登ってみました。ロープウェーの乗り場「紅葉谷駅」は厳島神社等から結構離れていて、そこまでダラダラと坂を登る羽目になるのでロープウェーに乗る前に挫折してしまうかも。
ロープウェイの終点「獅子岩駅」を降りると待ち構えているのは猿軍団。鹿よりも遥かに攻撃を受ける可能性が高いので注意。手荷物は駅のロッカーに置いてゆくようとの勧めも。っちゅーか、駅で餌付けするなよぉ・・・
獅子岩駅からいったん降って登る格好になりますが、徒歩20分ほどで弥山本堂に到着。 弥山本堂は空海が100日間の求聞持(ぐもんじ)修法を行ったところで、阿波の大龍嶽・土佐の室戸岬とともに、真言密教の日本三大道場となっています
さらに山を登ること5分ほど。山頂近くには巨岩がゴロゴロ。
中には偶然アーチ状になった「くぐり岩」も。
ようやく「弥山展望台」に到着。 目の前に江田島が浮かんでいます。
ここでも外国人観光客に「写真を撮ってくれ」と頼まれましたが、ワシは国際的に物を頼みやすい顔でもしとるんかのぅ(^^?
30分近く歩いて山頂まで行かずとも「獅子岩駅」横の展望台からの眺望もまずまず。
出かけてみて判ったことですが、ロープウェーの輸送力は大きいとは言いがたく、運悪く団体さんと重なってしまうと昇り降りに予想外の時間を取られる可能性が高そうです。
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