« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »

2009.05.31

幸楊@西浦和

 西浦和駅から南へ。田島団地の真ん前。店の庇に大書されているとおり「トーフラーメン幸楊」が正式な屋号の様子。

 旧浦和市の最西端なので川口からは遠いと思い込んでいたのですが、国道17号→田島通りを伝って行ってみると自転車で40分ほどと浦和中心部と大差なし。開店10分前に到着。郊外店なのに駐車場はおろか自転車を止めるスペースすら満足にありませんが、近隣の贔屓筋でけでも十分に成り立っている店なんでしょう。

20090523no001_2

 開店と同時に入店。後客6。

 屋号どおり「トーフラーメン」が有名な店ですが、暑くなってきたので「醤油つけメン(750円)」を注文。店が冷やした麦茶を用意してあるあたりに季節感が出ています。

 店内はカウンター6席と4人掛けテーブルが2卓。壁にはラーメン王と浦和ハートフルのスタッフ、そして地元田島中のスター内舘元選手の色紙がベタベタ。さらに雑誌の切り抜きも数々飾ってあって、良く言えば昔ながらの食堂風、悪く言えば雑然とした感じ。ちょこちょこっとレッズの飾り物があって好感が持てます。

 厨房内には黒いキャップを被ったオヤジと赤いキャップを被ったオバハンが一人ずつ。オヤジは黙々とラーメン作りに専念していて、オバハンがもっぱら接客に当たっている風。

20090523no011

 つけ汁は酸味が強めのあっさり風。店の案内によると「国産豚骨、日向・十文字鶏がら。羅臼昆布、香味野菜等を使用。やや透明感のあるあっさりとした清湯タイプのスープ」とのこと。但し丼の底に結構な量の魚粉が溜まっていて、節っぽい香りが漂ってきます。また表面に脂と刻みネギが浮いていて複雑な文様を織り成していますが、脂はつけ汁のあっさり感を損なうほどではなく、むしろ単調になりがちなつけ汁に深みを出しています。

20090523no007

 麺は平打ち縮れ麺。堅さ・歯応えとも特筆すべきものはありませんし、つけ麺にしては細めに感じますが、あっさり目のつけ汁との相性は抜群。

 秀逸なのが具の数々。黒胡椒をちょっとだけ塗したメンマ。甘味の残る半熟玉子。そしてほんのりロースト風のバラ肉チャーシュー。半熟玉子が半個ついている分、割安に感じます。

 次回は「トーフラーメン」にチャレンジ。

| | トラックバック (0)

【観戦記】09年ナ杯第4節:浦和 2-0 新潟

 怪我人多発の上、代表に4人も取られ、動ける選手を総動員(ベンチに入れなかったのはGK加藤のみ)して臨んだ新潟戦。新潟は矢野を欠くだけのほぼフルメンバーで、先だっても辛勝を余儀なくされたばかりだっただけに今回は苦戦を免れないと予想していましたが、終わってみれば内容を伴っての快勝。若手育成に定評のあるフィンケ監督の手腕が遺憾なく発揮された試合であると同時に、暢久・坪井の両ベテランが若手の思い切り良いプレーを引き出しながら実に良い仕事をした試合でした。

20090530no027

 西澤の先制点。終わってみればこれがモノを言いました。浦和の序盤は芳しくなく、アレックスが簡単に松下に裏を取られてピンチになりかかること2度、3度(見るに見かねたのか、山岸がわざわざアレックスの位置まで出張ってなにやら指示を与え、それ以降は多少はマシになりましたが、浦和左サイドはその後も脆弱なまま・・・)。アレックスの不出来以外にも致命傷になりかねないパスミスもあり、また中盤での不用意なボールロスト(セルがやばかった・・・)も散見されて、いつ失点しても不思議はなかったかと思います。新潟に先制されていれば、若いチームはあっさり瓦解したかもしれません。

 しかし新潟の拙攻にも助けられて序盤の劣勢をなんとか凌いだ後に飛び出したのが西澤の先制弾。大分戦では全くいいところがなく、得点には絡んだもののそれ以外は消極的なプレーに終始した西澤でしたが、この日はペトロジュニオールという強敵を眼前にして何かふっきれた感も。中央に飛び出して際どいミドルシュートを放ってリズムを掴んだのか、その直後に松下→ペトロと渡ったボールをペトロから掻っ攫って、細貝とのワンツーでエリア中央に進出。そして落ち着いてゴールマウス右隅にシュート!

 若いチームというのはメンタルに左右されるところが多分に大きく、この先制点以降浦和は落ち着いてゲームを進めることができました。この日見ていて面白かったのは、いつもよりは攻撃がシンプルだったこと。後半は新潟のほうがボールポゼッションが高かったようにも思え、その意味では普段どおりのサッカーではなかったかと思いますが、中盤でボールを奪ったら早めに前線へボールを運び、新潟のサイドを攻略していました。

20090530no028

 2点目は最後尾の暢久から高原へのロングフィードが基点。高原は何度かシュートをDFにぶつけたり、挙句の果てには絶好機で空振りとまたしても無得点に終りましたが、最前線の橋頭堡としては今年一番の出来だったかと。少なくとも相手のチャージを受けてぶざまにすっ転んでしまうようなことはほとんどなく、ボールの収めどころとして彼なりに頑張っていました。で、高原が中盤で頑張ってその脇をセルが駆け抜け、高原のシュートはDFにブロックされるものの細貝が拾って新潟右サイドを深く抉ってセルがゴール。攻めに転じた時の人数の掛け具合はいつも通りですが、手数は明らかにシンプル。

20090530no020

 一方の新潟は浦和のコンパクトな守備陣形を攻略する術を見出せないまま時間だけが過ぎたような印象。「カウンターは強烈だが、ボールを持たしておけば大したことはできない」っちゅー感じでしょうか。単純に浦和DF陣の裏を突いたところで坪井のスピードと暢久の絶妙のカバーリングに封じられるだけ。ビルドアップは上手いとは言い難いので、中盤はマルシオだけ封じ込めておけば大過なし。ペトロ番でヘロヘロになった西澤が早々と足を攣って退場してしまうアクシデントもありましたが、フィンケは濱田をSHに入れて峻希をSBに下げるという荒業を繰り出して新潟の強力なアタッカー陣に対応。

 鈴木監督がなぜかペトロを下げてしまった後は新潟の攻撃はほとんど体をなさなくなり(交代出場の濱田がジウトンを徹底監視したのが奏功し、後方でへろへろになっている峻希の負担を軽減)、セットプレーが唯一の活路(浦和に長身の選手が濱田しかいないっちゅーのはしんどかった・・・)になりましたがそれも不発。新潟の選手交代は何一つ奏功することなく、終わってみれば新潟の後半のチャンスはアレックス&啓太の集中を欠いた凡ミスで得た2回きりだったかも。

20090530no022

 2点リードした後の浦和は特に攻め急ぐことなく、ボールを奪ったらゆったりとキープ(攻撃のためというより、守りきるためのボールキープという印象が強く残りました)し、終盤の暢久ミドル→こぼれを高原痛恨の空振りとか、エジミウソンのシュートポスト直撃といったビッグチャンスが潰えた後は、なりふり構わずコーナーで時間を潰して楽々逃げ切り。最後にFWに投入された赤星は得点に絡みたかったでしょうが、自我を殺して「時間潰し」というチームのミッションを着実に遂行。

 同じように主力を多数欠いて臨んだ昨年のナビスコは1勝もできないどころか惨敗を繰り返していたことを思うと、隔世の感がある好ゲームでした。

---高原--エジ---
セル--------峻希
---細貝--啓太---
アレ-坪井--暢久-西澤
-----山岸-----

61分:西澤→濱田
75分:セル→林
88分:エジミウソン→赤星

ペトロ--大島---松下
--チョ----丸塩--
-----本間-----
ジウ-永田--千代-内田
-----北野-----

59分:本間→純マーカス
69分:ペトロジュニオール→木暮
80分:内田→松尾

| | トラックバック (0)

2009.05.30

壱発ラーメン@八王子

八王子城に行ったついでのラーメン屋巡りです。

 京王本線高尾線山田駅から北へ徒歩10分ほど。さほどの距離ではありませんが、降って登ってまた降るいかにも多摩丘陵。

Ippatu1

 郊外店にも関わらず駐車場が満足になく、ワゴンカーでやってきた家族連れが店のまん前に堂々路上駐車。

 めかぶ、とろろ等変わったトッピングが有名で、しかも味噌と醤油、さらにつけ麺を用意しているのでメニューが実に豊富。「ねぎとろラーメン・正油(850円)」を注文。麺は堅めに。

 店内は10席程度のL字型カウンターと2人掛けテーブルが2卓。先客は件の家族連れを含めて6人。後客も子供連れで4名ほど。

 厨房内には3人家族と思しき面々。受け答えがきびきびしていて好感が持てます。サービス業である以上主力商品であるラーメン以外のプラスアルファも大事。

Ippatu2

 広口で浅めの丼で出てきました。1/3くらいがとろろで覆われていてちょっと不気味。オヤジさんが「ネギは深谷産です」と一言。素材にこだわりがあるようで、大根は三浦産とか、配膳のたびに一言コメント。

 スープは一昔前のとんこつ醤油風ですが、とろろ入りのためにどろっとしています。またとろろを入れることで脂っぽさやしょっぱさが控えめになっているのは良いのですが、スープがぬるくなるという問題も。また丼の構造上麺の量に比べてスープが少なく、また広口のために熱が逃げてぬるさに拍車をかけているような・・・

 麺は意外にも細麺。堅めにしたこともあって若干ぼそぼそとした食感。スープに負けているわけではありませんが、並太でも良かったのでは?

 トッピングでつけたネギは噛み締めるたびに辛味が出てまずまず。ワカメが多めに入っているのには参りました。チャーシューは脂身が少ない割りに柔らか目で、あっさり目の味付け。これは美味かった。

 丼をカウンターに下げると、オカミさんから「丼助かります」と一声。

 まぁネタのために一度食べる分には悪くないかと。

| | トラックバック (0)

2009.05.29

謝罪と賠償もんだろ、これ

フォルカー・フィンケ監督 ヤマザキナビスコカップ予選リーグ第4節アルビレックス新潟戦 前日のコメント

「今週はクラブの監督としては、それほどいい週だとは思いません。ポンテ、梅崎、達也といったケガをしていた選手のみならず、多くの選手たちを各年代の代表に送り込んでいます。3人がU-20日本代表トレーニングキャンプ、1人をU-18日本代表キャンプに送っていました。そして、この選手(原口)は残念ながらケガをして帰ってきました。原口は内側の閉鎖筋肉の肉離れをしている状態ですので、次の試合には出場することができません。

---------------------------------------------

|-`).。oO (昼に指摘したことですが)不要不急の合宿に送り出したら早速これかよ・・・

| | トラックバック (0)

【展望】09年ナ杯第4節新潟戦

・1勝1分け1敗で迎えた第4節。勝ち点4でAグループ3位。しかも1試合消化が少ない広島が勝ち点3で4位に控えていますので、2位抜けすら容易ではない状態。

・長期離脱者(達也、ポンテ、梅崎、堤)を多数抱え、近藤も小破して離脱。さらに堀之内が出場停止。そしてここから代表組(都築、闘莉王、阿部、直輝)がごっそり抜けます。大分も真っ青の「メンバーが足りません」状態。平川も長期離脱から戻って来たばかりですぐに使えるかどうか。

・一方の新潟は矢野が抜けるだけで、ほぼフルメンバー。おそらくいつもの不動のスタメンで試合に臨んでくるのでしょう。

・中断期間が明けると代表組はもちろん、達也やポンテあたりはスタメンに復帰してくるでしょうから、西澤・濱田・林・赤星などベンチ入りはするもののなかなか出場機会がないメンバーにとっては唯一無二の機会。

・ただ第3節大分戦で右SBとしてスタメン出場しながら大分攻撃陣の集中砲火を浴びて大炎上した西澤の出来を見ると、この辺のメンバーに現時点で多くを期待するのは酷かもしれません。

・直輝のA代表選出には驚きました。選手本人はもちろんクラブにとっても名誉なことであり、率直に喜びたい気持ちが半分、あの監督、あの医療スタッフのものへ送り出すことに対する不安が半分・・・・ デビュー戦は上出来といっていいかと思いますが、岡田に変に目をつけられるのも痛し痒し・・・

原口のU-18トレーニングキャンプ選出に至っては「はぁ?」としかいいようがありませんな。なかなか結果を出せずに苦しんではいますがJリーグのトップチームでレギュラー出場している原口を、よりレベルの低いU-18のキャンプに呼んだところで本人にとって百害あって一利なし。布監督の自己満足にお付き合いさせられる原口も、浦和も大迷惑。

・新潟戦には戻ってくるようですが、ベストメンバーをしきりに強調する割には「ベストメンバーを組ませない何か」が働いているとしか思えないJFA/Jリーグのダブルスタンダードぶりにはホトホト参ります。

<第13節:新潟 0-1 清水>

ペトロ---大島--矢野-
--松下----丸塩--
-----本間-----
ジウ-永田--千代-内田
-----北野-----

75分:ジウトン→松尾
78分:松下→チョ

<前回:浦和 1-0 新潟>

ペトロ---大島--矢野-
--松下----丸塩--
-----本間-----
ジウ-永田--千代-内田
-----北野-----

68分:松下→チョ
68分:大島→純マーカス

| | トラックバック (0)

2009.05.28

【TV観戦記】09年CL決勝:バルサ 2-0 マンU

・江藤が早い時間にファーストチャンスをいきなり決めて以降、ゲームはほぼ一方的にバルサが支配。メッシが珍しく(?)ヘッドで2点目を決めた後はマンUは集中を切らしてしまったかのようにすら見え(実際荒っぽいファウルでイエローをもらう場面が増えましたし)、結果は2-0ながら内容では大差がついた試合でした。エリア内右でどフリーになったプジョルが3点目を決めていれば、ファーガソンも「ちんちんだぁ・・・」とうわ言を口にしながら夜道を彷徨い歩く羽目になったかも(謎)。

・戦前優勢が伝えられていたはずのマンUは文字通り手も足も出ず。結局のところ立ち上がりにC・ロナウドが2本ほど際どいシュートを放った後はさしたる攻め手を見出せず、サイドの高い位置に張っているC・ロナウドやルーニーへ後方からロングフィードしてドリブルで崩すのがやっと。でも決定機どころかまともなシュートすら撃たせてもらえない。レギュラー両SBを出場停止で欠いているはずのバルサでしたが、意外にも守備はほとんど破綻を来たさず。

・いったんバルサにボールを取られるとマンUご自慢のハードワークも空回りするばかりで、バルサのボールを高い位置で奪えないどころか、エリア周辺でファウルで止めるのがやっと。恐るべきイニエスタ、恐るべきチャビ。

・いやはや、今のバルサ相手に四つ相撲を挑むとマンUですら相手にならないっちゅーのを思い知らされた試合でした。

・従って恥も外聞も無く、なりふり構わずどん引きを選択してバルサを土俵際まで追い詰めたヒディングは勝負師としては全く間違っていないということになるんでしょうなぁ・・・

・でもファーガソンが当然のように四つ相撲を選択してくれたのは、一フットボールファンにとって幸せなこと。

・ただ後半テベス、ベルバトフを投入してピッチ上がFWだらけ(もちろんルーニーやC・ロナウドはSHとしても十分機能するんですが)になり、しかもそれが全く機能しなかったのはちょっとだけ失笑を禁じ得ませんでした。

| | トラックバック (0)

【TV観戦記】日本 4-0 チリ

・欧州組は一部合流のみ。国内組にも故障者・体調不良者を多数抱えて控えメンバー中心の構成。

・チリは岡田監督熱望の相手だったはずなんですが、攻撃はともかく守備が弱すぎて話にならず・・・簡単にバイタルエリアを明渡してしまうだからなぁ・・・

・とはいえ、つまらん、つまらんと言われ続けている岡田監督の試合としては面白いほうだったかと。

・たぶんそれは1点目に象徴されるように、最近の代表の試合にしては珍しくシュート意識が強かったからだと思います。

・後半はCKから阿部が3点目を取って以降ぐだぐだ模様になってしまいましたが、概して前目で素早く攻守を切り替えて積極的にボールを取りに行き、ボールを奪ってからショートパスを繋いで敵陣を攻略という岡田監督の狙い目は完遂できていたかと。

・そして従前はボールを支配しながらもシュートに至らないという、まるで現在の浦和そのものの状態であったのに対し、この日は久々に代表に召集された本田が非常に積極的で、代表に漂う閉塞感を払拭するのに役立っていたように思います。

・早々と2点先取し、かつ玉田が負傷したことで予想外に早いタイミングで直輝がA代表デビュー。さすがにコンビネーションに課題があるのは否めませんでしたが、それでも前半終了間際にビッグチャンスを演出し、終了間際には本田の得点をアシスト。合格点を上げて良い代表デビューでしょう。

・唯一さっぱりワヤだったのが駒野。前半1対1で負けまくってサイドを深く抉られまくり。結構チリに決定的な形を作られていたから4-0ほどの実力差は感じませんでしたが、残念ながらチリは日本の両サイドを抉りながらフィニッシュに正確性を欠いて1点も取れず。

・でもこの日の駒野の出来を見ていると、内田はコンディション不良、長友は虫垂炎で離脱とレギュラーを欠くといきなりしょぼしょぼになる日本のSBの人材難は依然深刻な模様。

・長谷部はドイツから帰還して中1日での起用でしたが、事実上の親善試合に無理に起用する必要があったのか甚だ疑問。案の定さしたる仕事ができないまま。2点目中澤へのロングフィードくらいかなぁ、見せ場は。

・普段控えに甘んじている選手を積極的に活用した点では評価できますが、「赤とさか」の槙野は出場なしw

・2点目をアシストした中澤はTVで見るとオフサイド臭いのですが・・・でもカウンターのチャンスで最前線に上がってくる中澤ってJリーグではなかなか見られないもの。

・阿部のどんぴしゃりのヘッドって最近浦和では見てないんだよな・・・

・で、控え組を多数起用しながら内容のある勝ち方をしたわけなんですが、本番ではまたメンバーを元に戻して、内容まで元に戻ってしまうのが岡田クォリティーなんでしょうなぁ・・・

<スタメン>

-----玉田-----
岡崎---中村憲--本田
---遠藤--長谷部--
今野-阿部--中澤-駒野
-----楢崎-----

<39分:玉田→直輝>

-----岡崎-----
直輝---中村憲--本田
--遠藤--長谷部---
今野-阿部--中澤-駒野
-----楢崎-----

その後

61分:遠藤→橋本
71分:岡崎→矢野
78分:長谷部→山口
83分:中村憲→香川

| | トラックバック (0)

2009.05.27

八王子城(下)

八王子城(上)から続く)

続いて要害地区へ。

Hachiouji2_1

山頂へは旧道と新道とがあり、旧道のほうが細かく曲輪を観察するにはよさげなんですが、登るには厳しそうなんで新道を選択。といってもある程度階段が整備されているとはいえ新道も結構な傾斜で、山頂まで35分を要しました。

Hachiouji2_2

金子丸。

Hachiouji2_3

八王子神社へ向かう途中、ぱっと視界が開けました。

Hachiouji2_4

八王子神社。城のある深沢山には牛頭天王の八人の王子神である「八王子権現」が祀られていたため、城は八王子城と名づけられたのこと。かつ城名がそのまんま市名の由来なんで山頂近くにある神社ながら地元の人気を集めているのかと思ったのですが、全く想像とは逆。半ば打ち捨てられているような感じ。

Hachiouji2_5

でも能舞台があったりします。

Hachiouji2_6

八王子神社脇の急な階段を登ってようやく本丸に。といっても極めて狭小で、櫓等の構造物は建っていなかった模様。現在は祠と記念碑があるのみ。

| | トラックバック (1)

2009.05.26

八王子城(上)

足腰の鍛錬を兼ねて八王子城址に行ってきました。

八王子城は小田原を本拠とする北条氏の枝城の一つで、甲斐方面からの攻撃に備えて1587年(天正15年)頃、北条氏康の三男・氏照が築城。

しかし、天下統一を進める豊臣秀吉の軍勢1万5千が来襲した際には、城主の氏照以下家臣は小田原本城に駆けつけており、八王子城内には城代の横地監物吉信以下わずか1000人程度。氏照苦心の巨城もわずか一日で落城という、北条氏の枝城に共通するトホホな歴史を持っています。

Hachiouji1_1

八王子城は標高445mの深沢山に築城された典型的な中世山城なんですが、さすが東京都というべきか、山麓には駐車場や管理棟が完備。各種案内板も充実している上、山頂にある本丸への登山道も実によく整備されています。

城は大雑把に言って山頂に置かれた本丸、松木・小宮曲輪など何段もの曲輪を配置した要害地区、城山川沿いの山腹に御主殿と呼ぶ館を構えてその東側にアシダ曲輪で防衛している居館地区、城山川に沿った麓に城下町を形成した根小屋地区などに分かれます。

Hachiouji1_2

最初に居館地区を訪れてみました。城山川を渡った先には大手門があったようですが、調査の後埋め戻されて遺構らしきものはなにもなし。

Hachiouji1_3

「古道」は現在整備中。

Hachiouji1_4

「曳橋」で再度城山川を渡ります。曳橋は両岸の基礎部分が残っていたものの、橋自体はどのようなものだったか不明。

Hachiouji1_5

Hachiouji1_6

挽橋を渡った先は御主殿へ向かう「虎口」。コの字型に屈曲して石垣で固められていました。

Hachiouji1_7

Hachiouji1_8

御主殿跡は広大な原っぱになっていて、建造物は一切無し。近在の方がお弁当を広げていたりします。

| | トラックバック (2)

2009.05.25

【備忘録】大宮戦@埼スタ2009

自分用に2年ぶりの「アウェー大宮戦@埼スタ」で感じたことをメモっておきます。

・雨だったので久しぶりにSRで埼スタへ。浦和美園駅は普段の浦和仕様そのまんま。でも駅改札口前には、いったん撤去されて岩槻の人形が置かれていたはずのコーナーに大宮グッズが復活していました。

・大宮の運営が極めてどん臭いのは毎度のことなので、開門時間をちょっと過ぎたくらいに待機列へ。待機列は何列かに分かれていましたが、自分の列は何列目なのか判らず。雨の中1時間も立たされてやっと入場(=キックオフ2時間前)。圧倒的に多いビジターを北門だけで捌くっちゅーのに無理があるのは明白なんですが・・・

・バックスタンドの客とサイドスタンドの客は北門をくぐったところで分離。バックスタンド内ではゲート毎にチケットチェック。

・この日はカテゴリー2で観戦。いつもの席(笑)を楽々確保。でも、バックロアー上層階の売店はやっていませんでした(´・ω・`) ショボーン  ここがやっていないと飲食物の買出しが面倒なんだよなぁ・・・

・観客数は37,000人ちょっと。メイン&バックともほとんど人がいなかった新潟戦@埼スタの観客数を19,448人と報じた大宮なんで、浦和戦は75,000人とかありえない数字でも叩き出してくれるかと思ったのですが至って穏当な結果に。

・37,000人というのはロアーがほぼ埋まったのと等しい勘定になりますが、実際は南サイドスタンドがガラガラだったところを見ると、南の空き相当分がバックアッパーにいたというところでしょうか。

・07年浦和戦@埼スタより4000人ほど増えているのはバックアッパーを開けた効果でしょうな。

・試合中は雨が上がり、強い陽射しも照りつけるほどでしたが、帰る頃には再び雨。帰宅後には雷雨に。スタジアム周辺でうだうだしていたら大変な目に会うところでした。

| | トラックバック (0)

【観戦記】09年第13節 大宮 1-1 浦和

 圧倒的にボールを支配し、再三サイドを崩しているものの決定機どころかシュートに持ち込めず、あろうことか相手にカウンターのチャンスを与えてしまうというここ数試合続く浦和の課題は解消されず。

 それどころか直輝の出場停止による打撃はかなり大きく、浦和の前線は流動性を著しく欠いてしまいました。具体的に言えば直輝がいる時と比べて後方からボールを引き出す動きが少なく、「人もボールも動かない」時間帯が長く続きました。

闘莉王の負傷退場で細貝がCHに上り、細貝が盛んに動くことでいったんは停滞感が解消したのですが、後半細貝がフェードアウトすると共に浦和の攻勢は再び沈滞。後半半ばからは攻撃陣がてんでバラバラにドリブルで突っかけ、ボールを取られると守備に戻れずに後は守備陣よろしく!といったまるで昨年のような試合に。

 電池切れのセル・原口に代えて峻希・林を投入。双方疲れて中盤がスカスカになったものの、先に足が止まったのは浦和。峻希も林も良い形でボールを持っても周囲のサポートが遅く、大宮守備陣に数的優位を作られて苦戦していましたが、終盤には大宮の足も止まってロスタイムに浦和猛攻。しかしシュートは一本も枠内に飛ぶことはなく1-1のドロー。こういう展開になると戦術もへったくれもなく、「理外の理」で点を取ってしまう闘莉王の負傷退場が惜しまれます。

 結局ポンテが欠場して以降ナビスコ杯も含めて4試合1勝もできず。「押し込んではいるが点が取れない」のは攻撃陣に故障者が続出しているという「人の問題」なのか、あるいはより根深い「組織の問題」なのか。達也やポンテが戻ってくると期待される中断期間明けにその答えが明確になることでしょう。

20090524no005

---高原--エジ---
原口--------セル
---啓太--阿部---
細貝-闘莉王-坪井-暢久
-----都築-----

20分:闘莉王→アレックス
73分:セル→峻希
80分:原口→林

 この試合面白かったのは闘莉王負傷退場後~前半終了まで(それとロスタイム)。

 浦和は押しているけれども攻めきれないというもどかしい立ち上がり。縦パス一本で抜け出た左SBパクへの対応を暢久が誤り、クロスをクリアしようとした坪井が不幸にもオウンゴール(記録上はパクのゴールみたいですが・・・)。これで試合はカウンター狙いしかない大宮のペースに。

 悪いことは続くもので、怪我でナビスコ大分戦を休んだ闘莉王がどこかしら傷めて自ら交代を要求。そこでフィンケはすかさずアレックスを投入。

20090524no004

---高原--エジ---
原口--------セル
---啓太--細貝---
アレ-阿部--坪井-暢久
-----都築-----

 本来のポジションに戻った細貝がまさに「水を得た魚」のように動きまくって停滞気味だった浦和の前線に活気が戻ります。直輝の仕事のごく一部を細貝が代わって担っているかのよう。

 CKからマトのバー直撃弾があった後のカウンターのチャンスから左サイドを駆け上がったアレックスからクロス→ファーのエジが粘って中央に走りこんだ細貝がゴールと胸の空くようなゴールが決まりました。細貝の最適ポジションはやはりCH。持ちすぎ感の強いアレックスがフィンケの志向するサッカーに合わず、永田・野田がトップに上げられるレベルにはない以上、左SB(できれば両サイドともこなせるのがベストですが・・・)を補強して、この日再三パスミスを繰り返していた啓太の代わりに細貝をCHに上げるのが最適かと。

 でも惜しむらくは細貝の大活躍は前半終了まで。浦和は前半デニスマルケスが全く守備ができないことに目を付けたのか徹底的に大宮左サイドを攻め、深く抉ることには成功しましたが、眼前に聳えるマトを抜く工夫がありません。好調時なら間違いなく薄くなった大宮右サイドに大きく展開してアレックスの突破力を生かすはずなんですが・・・

 何の役にも立っていないデニスマルケスを張監督は早々と諦めて後半頭から土岐田を投入。これで大宮の明確な穴はなくなり、浦和の攻撃は左右バランスが取れたものになったというか、どちらも攻めきれなくなってしまいました。一度右サイドからのセルのクロスが高原に合ったのですが・・・ ナビスコ大分戦で再三醜態を晒した高原。何ゆえフィンケ監督が全くいいところがない高原をここまで重用するのか正直理解しかねますが、直輝出場停止で久々にスタメン出場の機会を得たこの日もさっぱり。

 高原にボールが渡った時点で十中八九浦和の攻撃は終了。高原が浦和の攻勢の終点であり、それは同時に大宮のカウンターの起点。ほとんどファウルを取ってもらえない高原のコケ技がこの日も冴えわたりました。

 大宮は前半放置状態だった浦和の両CHに厳しくプレスを掛けてくるようになり、細貝も前半やや飛ばしすぎたか、明らかに攻撃参加度合いが減って試合は再び膠着状態。その後は攻撃陣が「やあやあ我こそは」を繰り返すだけで、フィンケの教えもどこへやら。最初から最後まで大して動かない高原、電池切れが著しいセル&原口、そしてこれまで攻守に頑張っていたエジも今季出ずっぱりでさすがにお疲れのようで、後半半ば以降は中盤スカスカ。相手が強ければこの時点で失点してそのままズルズルと負けていたでしょう。

 とはいえ、ここで点が取れないのが大宮の実力といって然るべきで、峻希・林を投入してから再び浦和ペース。峻希をスタメンで見たかったところですが、周囲のサポートが遅くなるとフィジカルに劣る峻希&林はかなり辛そう。でもこれまで何度かベンチ入りしながら一向に出番が回ってこなかった林がついにデビューを果たしたのは、細貝CH転用と並んでこの試合の数少ない収穫だったと思います。

20090524no002

---藤田--石原---
デニス-------藤本
---金沢--橋本---
パク-マト--片岡-波戸
-----江角-----

HT:デニスマルケス→土岐田
62分:藤本→内田
88分:金澤→福田

 大宮は普段は前から積極的にプレッシャーを掛けてくるはずですが、ボールが取れないので早々と諦めてしまったのか、あるいは意外な形で先制点が転がり込んできたのでしんどいことは止めたのか、後半一部の時間帯以外はそれほど前で積極的にボールを取りに来ませんでした。浦和が後方でボールを回している時はDFラインを積極的に上げてきますが、基本的にはリトリートして守備。

 で、攻撃はというと深い位置(それが往々にして高原のボールロストなんですが・・・)でボールを奪って縦ポンで前線へ。CB阿部が応対を誤る場面が2度ほどあってヒヤリとはしましたが、まぁJ1レベルでこの形で点が入るなんてFWがエメルソンクラスじゃないとしんどいような・・・ 一度だけSH土岐田がFWと入れ替わって前に出て決定的な場面を作りましたが、ああいう形をどんどん作らないと。

 今の浦和のように極端に前に出てくるチームには嵌りやすいスタイルだけど、この先J1で勝ち点3を拾うのは難しいんじゃないかなぁ・・・

| | トラックバック (0)

2009.05.24

【閉店】ATAGO@新橋

 新橋駅烏森口から南へ徒歩5分程度。平日夜に往訪。内外装とも黒で統一されたシックなお店。

Atago04_0905

 昼間は「京鰹節つけ麺 愛宕」として別スープ(京鰹節+鶏)で営業しているとのこと。海がなく、隣の大阪と比べて伝統的に海産物加工が盛んとも思えない京都の鰹節っちゅーのは妙な気がしますが、その辺はつっこまない方向で。

 券売機上のほうにトッピングをつけた単価の高いボタンが並んでいますが、そんなもんは無視して「つけ麺(750円)」を注文。並で220g、中盛で260gと一般的なつけ麺よりも量が少なめですが、新橋という土地柄上量を求める客が少ないのでしょう。中盛を注文。 ラー麺やユズ麺、坦々麺等も用意。

 先客5、後客2。7席ほどのカウンターに2人掛けのテーブルが2卓。さらに入口脇の小区画に3人掛けくらいの小カウンターも。

 厨房内にはスタッフが2人いましたが、女性の方はラーメン屋に置いておくには勿体無いほど小顔でキュート。

Atago02_0905

 つけ汁の上に直接魚粉(これが京鰹節?)が載っています。つけ汁は豚骨+魚介というよくあるパターン。かなり濃厚で、当然ながら魚粉のざらつき感も大。濃厚なわりにはくどさはなく、魚介系の出汁が楽しめましたが、予めスパイスを効かせているのはどうなんでしょう?

Atago03_0905

 深い丼に盛られた麺はやや太めといった程度。少々縮れ入りでつるつる、もちもち、それでいて噛み応えあり。スープの絡みも申し分ありません。

 麺と一緒にチャーシュー、メンマ、海苔、モヤシが盛られています。メンマはかなり大ぶりですが薄味で歯応え良好。チャーシューはつい習慣でいきなりつけ汁に浸けてしまいましたが、炙ったせいもあって堅め。つけ汁に浸けずにちびちび齧ったほうが美味かったかも。麺側に具が盛られているせいもあって、つけ汁の中の具は刻み玉ねぎ程度。

 食べ始めて気づいたのですが、椅子に比べてカウンターの位置が心なしか低いような気がしてなりませんが・・・

 美味いことは美味いんですが、類似店と差別化できる決め手を欠いています。

-----------------------

 西新橋「愛宕六助」に行ったらなぜかシャッターが降りていた(臨時休業の貼り紙がないので不吉な予感・・・)ので、先日行ったばかりのATAGOを再訪。

 今回は限定10食の「坦々つけ麺・中盛(850円)」を注文。先客3、後客4。

Atago05_0905

 残念ながらつけ汁と麺に多少辛味をつけただけ。麺には糸唐辛子が乗っていますし、つけ汁の底には少々挽き肉が入ってはいますが、「坦々つけ麺」というよりは単に「辛つけ麺」と呼ぶのが妥当でしょう。つけ麺に100円上乗せする価値はないかと。

Atago06_0905

 今度はチャーシューをつけ汁に浸けずにちびちび齧って見ましたが、堅いだけでローストっぽい旨みを感じるにはもう一息というところでしょうか。

| | トラックバック (1)

2009.05.23

四川坦々麺阿吽@湯島

 湯島駅からすぐ。昌平橋通り・湯島中坂下交差点脇。

Aun03_0905

 平日夜に往訪。各種坦々麺の他醤油らー麺も置いているようで、色分けされた券売機のボタンが派手派手しいこと限りなし。「汁無し坦々麺(800円)」を注文。後で気がついたのですが、各種坦々麺も3辛、4辛、5辛とあるようでデフォルトは3辛。4辛は同値段で5辛は100円増し。

Aun04_0905

 店内はL字型カウンターのみ10席ほど。但し店内は不思議なほど余裕があり、待ち客用の椅子がこれまた10席ほど置かれています。

 先客4、後客2。厨房ではハンチング帽を被った若い店主が1人。常連さんが多いようで、店主は終始談笑しておりました。紙エプロンのサービス付き。

Aun01_0905

 真っ白、かつ紡錘状の風変わりな器で登場。「よくかき混ぜてからお召し上がりください」とのこと。

Aun02_0905

 肉味噌、山椒、ラー油などを混ぜ混ぜ。ひっくり返した拍子に肉味噌が底に溜まり易いのでサルベージ。

いやぁ、これは美味い! 麺は三河屋製麺製でやや太めかつやや平たい感じでしたが、かなり堅めの茹で上がりで歯応え十分。その麺に件の辛味噌や香辛料がしっかり絡みつきます。しかも胡麻だれが山椒の辛さを程よく包み込んで、辛すぎて麺や肉が味わえないという弊を免れています。干し海老が見えましたが、混ぜている過程でどこかへ消えてしまって、食べる時には気がつかず(^^; 3,4本入っている野菜は青菜にしては堅く、何なのかなぁ?

 戸田の「双六」でも汁無し坦々麺を食べましたが、双六は香辛料が質的に過多でユニークだけれども飽きが来やすいのに対し、阿吽の3辛は万人受けする出来だと思います。4辛だと別の香辛料が加わってまた違う感想になるかもしれませんが。

---------------------------------

 後日再訪して今回は「四辛坦々麺(800円)」を注文。

 若い店主は1人で麺を茹でてスープを温めて、合間に丼を下げてテーブルを拭き、丼を洗い場に出しとかなり忙しそう。

Aun05_0905

 真っ白な丼で登場。丼に鼻を近づけずとも山椒が香って鼻腔を刺激します。表面に浮いたラー油もなんだか毒々しげ。

Aun06_0905

「汁無し坦々麺・3辛」の辛さは大したことはなかったのですが、1ランク上げると全然違いました。胡麻で幾分マイルドになってはいるものの、個人的にはかなり辛かった。かろうじて食べられる範囲ですが、美味しく食べられる域からはちょっと外れていました。韓国料理の辛さには慣れているつもりですが、四川の辛さは質的に全然別物ですね。

 麺は細麺で柔らか目の茹で上がり。挽き肉や小さな干し海老が麺に適度に絡み付いて旨みを与えています。多種多様な香辛料いれまくって複雑怪奇な味わいになっているわけではなく、阿吽の坦々麺は4辛といえどもやはり万人受けする出来だと思います。

 汁無し坦々麺のほうが個人的には気に入りました。

| | トラックバック (1)

【展望】09年第13節大宮戦

・不敗がどうしたこうしたでエルゴラの表紙を飾ったのが今季大宮の絶頂期だったのでしょうか。よく見れば「負けてはいないが大して勝ってもいない」というのが丸判りだったはずですが、案の定その後大失速。

大不況をものともしない親会社に恵まれて今季大宮は大補強を敢行。CBマト、SBパク、FW石原・藤田と獲得し、いずれもレギュラーを確保していますから補強自体は成功と見ていいのでしょう。

・しかし、それがチームの戦績向上にほとんど繋がっていないのが大宮の面白いところ。監督を代えて戦術を昨年の「ゴールに向わないポゼッション」からスタイルを180度転換して「ハイプレッシャー&ショートカウンター」に転じたようですが、怪我で出遅れていた大黒柱デニスマルケスがこの戦術に全く合わない模様。まぁ真面目にフォアチェックをやる選手ではありませんから、デニスのサボリのせいで他の選手の「ハイプレッシャー」が単なる無駄走りに終ってしまうのかも。

・また新戦力は機能しているものの昨年までの主力だったFWラフリッチ、MF小林慶、内田の出番が激減。CB富田も足下ベンチ外と、先のデニスマルケスも含めて従来の戦力を活用しきれず、せっかくの補強が単なる選手の入れ替えに終っている印象。

・さらに当たり前ながら大宮のハイプレッシャーは90分続かず、終盤に失点しがち。

・相手の戦術が単純なので「前半は大宮のプレスをいなして、後半勝負」で挑めば何とでもなりそうに思いますが、浦和は運動量の落ちる後半の攻めが拙く、往々にして昨年同様の力攻に陥りがちなので痛し痒し。ナビスコ大分戦を挟んで中3日、かつフィンケサッカーの肝である直輝が出場停止で流麗なパス回しなんぞ見られそうにありませんが、中盤での不用意なボールロストは命取り。万が一大宮に先制を許すと、前掛りになったところをさらにカウンターで突かれるという悪循環に嵌りがち。

・従って前半はリスクを抑えながら、最後は闘莉王どっかーんっちゅーのが勝ち点3を取るには現実的な展開だと思いますが、それでは今季フィンケに賭ける意味がありません。前半の鋭い大宮のプレスを面子を大幅に欠いた浦和がいかに巧みに交わすかが見物の一戦です。

<ナ杯第3節:大宮 1-0 磐田>

---藤田--石原---
パク--------藤本
---金沢--橋本---
波戸-マト-片岡-土岐田
-----高木-----

73分:土岐田→デニスマルケス
89分:藤本→内田
89分:藤田→福田

・前半22分PKによる得点を守りきって久々の勝利。
・但しスタッツを見るとシュートは7対16と磐田に倍以上撃たれていますし、実際後半は磐田ペースだった模様。

<第12節:名古屋 1-1 大宮>

---藤田--石原---
デニス-------藤本
---金沢--橋本---
パク-マト--片岡-波戸
-----江角-----

86分:デニスマルケス→土岐田

・試行錯誤の末デニスマルケスを左SHに配置。
・スローインから早々と先制。その後CHに明確な弱点を持つ名古屋に対して大宮のハイプレッシャーが面白いように嵌り、終始ゲームを優勢に進めたものの追加点が取れず。
・またしても終盤に失点してドロー。

| | トラックバック (0)

2009.05.22

ごらんアウェー:大分2009

(行き)
羽田空港 13:20 (JAL1789 B767-300) 15:00 大分空港
大分空港 15:10 (大分交通)  16:10 大分駅前

(帰り)    
大分駅前 6:16 (大分交通)  7:16 大分空港
大分空港 8:20 (JAL1782 B767-300) 9:50 羽田空港

今回の大分遠征は観光色皆無。水曜の午後と木曜の午前を休んで、試合観戦以外は往復と睡眠に費やすだけという非常に寂しいものでした。マイル特典を利用したので金銭的にはさしたる負担でないのが救いといえば救い。

20090520no003

大分空港からの大分直行バス。高速道路を伝って別府を経由せずに大分に直接入るバスっていうのがあるんですな。日出で高速を降りて、あとは別府湾沿いにだらだら国道10号を行くルートしかないものと思っておりました。高速経由だと国道10号の渋滞に巻き込まれずに済むメリットがありますが、高速自体が別府湾から遠く離れた山奥までぐるっと迂回しているので、時間短縮効果はさほど大きくなかったような・・・ とにかく大分空港は遠い。

20090520no005

いつものマクド前の九石ドーム行きシャトルバス乗り場も閑散。

20090520no013

観光なしの代わりに、がらがらの「九石ドーム」を暇に任せて散策してみました。

20090520no016

今回の目玉は「ニータン焼き」。まぁ単なる回転焼ですが、甘さ控えめでまずまずでした。130円也。

20090520no009

「周作焼き」はともかく、「社長焼き」っちゅーのは酉サポ的には今となっては微妙なんでは?

20090520no037

まとめ買いすると選手イラスト入りの箱に入れてもらえます。

20090520no022

ホームゴール裏の屋台村にも入ってみました。焼き鳥の脂交じりの煙がすごいんすわ・・・

20090520no021

巨大な「ニータンフワフワ」

20090520no023

人気商品が全く判らないので、行列の長そうなところに並ぼうとしたら、それは「広島焼き」だったり・・・

20090520no026

20090520no029

あれこれ迷っていても仕方ないので、上写真の売店で「とり天」を購入。ビールのアテには十分な量。タレとして付いているのはカボス汁入りの酢醤油。作り置きですが、まだ揚げた後の温もりが残っていたこともあってなかなかにおいしゅーございました。

20090520no027

九石ドームのビールはサッポロ。350mlが500円と埼スタより高い! それはともかく、昔はリユースカップを採用していたはずですが、何時の間にか止めてしまったようです。

20090520no036

さらに余勢を駆って、「トリニータ鍋」にも挑戦。麺がうどん・ちゃんぽん・だんご汁と選べるのがポイントで、もちろんだんご汁をチョイス。

20090520no041

とにかくでかい!!! 同じく馬鹿でかいことで知られる昨年のシーチケホルダーを比較対照のために置いてみました。残念ながら具は寂しく、煮込み加減もイマイチ、かつ麺はまるできしめんのような薄さでしたが、500円で腹を満たすものとしては上出来でしょう。

20090520no068

ボールボーイ(この日は鶴崎工サッカー部)が「Y.M.C.A」の曲に乗って出てくるのはいいんですが、「O.I.T.A」と振りつきで踊るんですわwww

20090520no034

リアルニータンは特段何をやるといった風でもなさそうでしたが

20090520no073_2

闇夜の中、ライトを受けてビジターを威嚇するように立っているニータンフワフワってちょっと不気味www

| | トラックバック (1)

2009.05.21

【観戦記】09年ナ杯予選第3戦:大分 1-1浦和

 負けなくてよかったとしか言いようがない収穫のない試合。

 浦和らしさが垣間見られたのは前半30分から前半終了くらい。その他の時間帯はほぼ一方的な大分のペースで進み、当然ながら決定機の数も大分のほうが圧倒的に上。どちらがリーグ戦最下位で低迷しているか判らないほどで、1-1の引き分けで済んだのはひとえに山岸の奮闘と大分のシュート精度の低さに助けられたとしかいいようがありません。

20090520no047

 この試合、いつもの4バックのうちの2人(闘莉王、暢久)が欠けて4バックの安定性が大きく損なわれたことが大苦戦の主因と思いますが、セル→高原の謎の交代劇も大苦戦の一因。この交代でなんとか浦和に傾きつつあった流れがぶち壊しになり、その後とうとう最後まで浦和に流れはやってきませんでした。

 その後炎上している細貝に代えて左SBに久しぶりにアレックスを投入するも事態は好転するどころか悪化するばかり。過酷な状況下で原口に代わって投入された峻希も気の毒。

 戦術理解が進み、「世界3位の」G大阪相手ですらポゼッションで圧倒するに至ったレギュラー陣と、最下位を独走する大分相手にすら良いところが見せられなかったサブメンバーとのあまりにも大きな格差。今年のナビスコ杯はその格差を少しでも埋めるための場になりそうですが、その過程の中で勝ち点を拾うのは並大抵のことではない様子。3戦して1勝2分と負けてはいませんがここまで1勝1分1敗。、今年のナビスコ予選も勝ち抜けは厳しくなりそうです。

--------------------------------------

 この日の浦和は立ち上がりからメロメロ。中3日と日程が厳しい上、ボロボロの芝でボールコントロールにも苦しんだのか、あるいは大分の積極的なプレスにも参ったのか、浦和は前節のように軽快にパスを回せません。中盤で不用意にボールを失うだけではなく、DFからのフィードミスも頻発。あろうことかゴールキックが直接相手に渡ってしまう大惨事もあって、浦和は何度もカウンターを喰らう始末。

20090520no054

 大分はボールを奪ったら浦和の両SBの裏を徹底して突いてきます。サイドから中への折り返しで前半に3度決定機を作られ、うち1本は山岸の好セーブでなんとか凌ぎましたが、大分にとって残念なのは本職のFWが誰もいない上に、しばらく勝っていないのが災いしてか気が急いて攻め急ぎの嫌いがあったり、シュート時に冷静さを欠いてしまったりすること。

 芝の状態にもようやく慣れたのか、前半30分くらいからようやく浦和らしいパス回しが見られるようになりました(といっても足元から足元へという「ゲルト臭」漂うパス回しの時間が結構ありました・・・orz)が、そこで飛び出したのが致命的な凡ミス。あろうことか坪井と山岸の連携ミスで、坪井の緩いバックパスを背後にいた金崎に掻っ攫われて失点(爆笑)。

 これでこの試合が終わったら憤懣やるかたないところでしたが、幸いにも浦和の流れは続き、右サイドでフリーになった西澤のスルーパスを左から斜めに走りこんできた直輝が拾って難しい角度からゴール。良い流れの時間帯になんとか大失態を取り返し、ここまではまぁ許容範囲の試合だったんですけど・・・

20090520no048

 で、後半目を疑ったのが件のセル→高原。セルの出来も良いとは言いがたく、ボール回しの阻害要因となり、不用意なボールロストの一因となるなど相変わらずだったのですが、後半の頭から、しかもよりによって高原に代えるとは・・・ 高原を入れて明確な2トップになりましたが、あえて高原を入れた理由を考えればようやくボールが回るようになったが中央を固められて、中がエジだけでは心もとないのでその頭数を増やしたのかもしれません。

 でも案の定フィニッシャーとしては何の役にも立たず(シュートゼロ?)。後ろ向きでボールを受けたはいいが、大分DFに激しくぶつかられて転倒&ボールロストというもはや伝統芸能と化した「こけ技」を再三披露してはその度にカウンターの起点になっているってもうちょっと勘弁・・・ 達也の故障が長期化してFWの頭数が足りないのは確かでフィンケ監督は何とか高原の再生を図っているのでしょうが、セルの交代相手は峻希で良かったような・・・

 後半浦和の攻撃はほとんど体をなさなくなり、大分の攻撃に晒されるがまま。暢久に代わって右SBに入った西澤は守備に大きな課題があり、1対1で負けまくり、クロス上げられ放題。またボランチ陣との連携にも問題があるのか、坪井との間にパスを通されまくりで、坪井が背走してかろうじて凌ぎまくっていました。大分はカウンター時にサイドに人数をかけてくるのでスタメン初出場の西澤には辛かったかと思いますが・・・

20090520no055

 左サイドの細貝&堀之内のやられっぷりも右と似たり寄ったり。ともに1枚ずつイエローをもらって、細貝はとうとうアレックスに代えられましたが、守備面に関して言えば火に油を注いだようなもの。それを帳消しにして余りあるほど攻撃で活躍してくれれば良いのですが、高精度のクロスこそあれ、依然パスサッカーには馴染んでいない様子。

 クロスを上げられるとファーで大分の選手が必ず余っているっていったいどんな守備してんねん?と思う場面が多々ありましたが、それでも後半無失点だったのは山岸の奮闘と大分のミスのおかげ。

 次節大宮戦は直輝が出場停止。サブメンバーの誰かがその穴を埋めるわけですが、高原スタメンだけはないと思いたいものです・・・

20090520no052

-----エジ-----
原口---直輝---セル
---啓太--阿部---
細貝-堀之内-坪井-西澤
-----山岸-----

HT:セル→高原
64分:細貝→アレックス
81分:原口→峻希

20090520no073

-----高橋-----
金崎---家長---清武
---宮沢--藤田---
坪内-森重--上本-梅田
-----下川-----

79分:清武→小手川
86分:金崎→東

*大分は相変わらず背番号が見難い。間違っているかもしれないので、後日エルゴラ等で確認します。

P.S.

 この日最大の見所は。後半相手CKからのカウンターで坪井が最前線に飛び出したこと。その飛び出しを逆サイドで見ていた原口。ボールを受けた原口のサイドチェンジは長すぎて坪井に合わず、惜しくもチャンスは潰えましたが、坪井の飛び出しに浦和の劇的な変化を感じます。っちゅーか、一番良い位置にいる選手がそれ相応のプレーに走るってオシムっぽいんだよな・・・

| | トラックバック (0)

2009.05.20

(後半メモ)大分1-1 浦和

フィンケはなぜか頭からセルに代えて高原を投入。結果的にこれは大失敗。浦和はつかみつつあった流れを再び失ってしまい、攻めきれずにカウンターを浴び放題。高原のこけ技からのカウンターは定番化。

陣形も間延びし、4バックは大炎上。SBとCBの間にパス出されまくり、クロス送られまくり。

大分のフィニッシュが雑なのと山岸の奮闘で負けなかっただけ。

細貝→三都主も事態は悪化しただけ。セルに代えて峻希で良かったのでは?

後半は何もいいところなし。レギュラーとサブの差がかなりでかいことを再認識した試合。

| | トラックバック (0)

(前半メモ)大分1-1 浦和

(前半メモ)大分1-1<br />
 浦和
(スタメン)
脚戦から都築、闘莉王、暢久がアウト。山岸、堀之内、西澤がイン。

林、浜田がベンチ入り。

大分は西川、小林、鈴木が外れ、下川、上本、家長が入る。

共に事前予想通り。

九石にしては涼しい。

(前半)
最悪の立ち上がり。不用意な中盤でのボールロストは日常茶飯事。DFのフィードミスどころか、ゴールキックが相手に直接わたる場面も。

パスが回らず、しばしばカウンターを食らい、三度危ない場面も。両SBの裏は狙われまくり。

30分くらいからようやくパスが回りはじめたが、今度は坪井と山岸の連携ミスでくだらない失点。

しかし浦和の攻勢は続き、西澤のスルーパスに対して斜めに走り込んだ直輝が難しい角度からゴール。

(後半)

| | トラックバック (0)

【展望】09年ナ杯第3節大分戦

・大分が大変なことになっています。第12節にも負けてとうとうリーグ9連敗。しかも続く相手は広島、川崎、鹿島だよ・・・(つД`)

4月に埼スタで対戦した時に既に主力をごっそり怪我で欠いていましたが、その後未だ戦列に復帰できない者(深谷、高松)、一旦復帰したがまた離脱した者(ウェズレイ、エジミウソン、ホベルト)、新たに発生した怪我人(森島)等々合計7人が怪我で戦列を離れているとのこと。もっとも浦和も足下達也、ポンテ、梅崎、堤、平川と怪我人だらけなんですが。

・なにゆえ大分に怪我人が多発しているのか傍目には全く判りません。九石ドームの芝が夏になる前に早々とボロボロになっているのはTV画像から明らかですが、試合中に怪我人を出しているわけでもなさそうですし。

・守備の肝となっている両外国人CH、及び数少ない得点源である2トップをごっそり欠いて、ただでさえ選手層の薄い大分ではその埋めようがありません。FWで生き残っているはずの前田はまた深い闇に入ってしまったのかベンチ入りすらしておらず、やむを得ず足下はMFの金崎や高橋をFW起用しています。

・今季復活が期待されたはずの家長は運動量に問題があるのか、フル出場は浦和戦が最初で最後。とうとう出場機会を失ってしまいました。

・大分は従前からファウルの多いチームでしたが、今年はイエローどころか一発レッドを食らい、当該試合はもちろん、層が薄いのでその次の試合も苦しい闘いを強いられることが少なくないようです。まぁこれは自業自得ですが。

・大分大不振の原因の一つに、2月にパンパシに出場したことに伴うシーズン前の準備不足を上げる向きもあるようです。これは過去天皇杯優勝チームが翌年不振に陥りがちだった(最近はそうでもないようですが・・・)のと類似しています。大分のように「走ってナンボ」のチームにはオフの体力作りが十分できなかったのは大きな痛手でしょうなぁ・・・

・火曜日の報道によると「連敗で疲れのたまっている選手を3人ほど先発から外す」とのこと。外れるメンバーにはGK西川の名前が上がっていますが、森重・金崎・鈴木といった「不動のスタメン」クラスをもリーグ戦に備えて休ませるのでしょうか?

・闘莉王は小破。暢久は風邪で帯同せず。CB闘莉王→堀之内は確実で、右SB暢久の代わりは西澤が濃厚。

<第12節:清水 3-1 大分>

---高橋--金崎---
鈴木--------清武
---宮沢--梅田---
小林-森重--坪内-藤田
-----西川-----

77分:鈴木→東
80分:梅田→小手川

・ずっと3-4-1-2でやって来たはずの大分ですが、第10節から突如4バックを採用。メンバーが揃わないのにシーズン真っ只中でフォーメーションを弄るのはかなりリスキーだと思いますが、シャムスカは相当追い込まれているのでしょうなぁ・・・

・CB上本は第11、12節出場停止。

<前回:浦和 1-0 大分>

-----前田-----
---金崎--家長---
鈴木-エジ--西山-高橋
-小林--森重--上本-
-----西川-----

58分:前田→住田
70分:西山→清武
75分:金崎→東

| | トラックバック (0)

2009.05.19

無限庵@神田、謎の休業

20090518no005

20090518no004

以前本ブログで紹介した「無限庵@神田」。昨日店の前を通りかかったら「暫くの間休業」という貼り紙が出ていました。

また「葵賀佐@千石」4月いっぱいでいきなり閉店との話。

ラーメン屋には外部では窺い知れない、謎としかいいようがない休業・閉店が良く起こります。

| | トラックバック (0)

ごらんアウェー:エコパ2009-2(4・了)

エコパ2009-2(3)から続く)

20090429no120

先月来たばかりのエコパ。当然ながら新鮮味も何にもありませんが、先の磐田戦より観客数が多いのはスタジアム前の賑わいで一目瞭然。っちゅーか、清水よりもエコパに圧倒的に近い磐田のほうが観客数が圧倒的に少ないってどういうこっちゃねん?

20090429no118

このリフトが動いているのを久しぶりに見たような・・・

20090429no121

スタジアム前では綺麗どころが揃って記念撮影。なんでも近々開港する静岡空港を拠点とする「フジドリームエアラインズ(FDA)」の記念イベントで、FDAが飛ぶ金沢・熊本・鹿児島からミスなんとかを呼び寄せた模様。頭に灯篭を載せているのは「ミス山鹿@熊本」。

調べてみるとFDAはなんと鈴与の100%子会社。鈴与、死ぬなよ・・・

20090429no122

20090429no126

行列がなかったので、半ば惰性でつい「富士宮やきそば(500円)」を買いましたが、残念ながら全然だめ。最初にエコパで食った時はスタ飯としてはかなり美味いほうだと思ったのですが・・・ 焼きたてじゃなくて、作り置きを売っている時点で味に期待するべきじゃないのかもしれませんが。

なお過去の記録を読み返したら100円値上げしてました。

20090429no134

スポンサーが違うと言ってしまえばそれまでですが、清水と磐田って場内CMで被るものが全くないような・・・ 上写真のテレ静は双方で流れていてもおかしくないCMですが清水戦でしか見かけないような・・・

20090429no139

「ヤッターマン」を演じていましたがドロンジョはなし。中の人が代わったと噂されるパルちゃん。動きに切れがなくなったとの評価が専らのようですが、当方には判らず。

20090429no152

GWに突入したにも関わらず赤サポの数は磐田戦と似たり寄ったり。2Fはやはりガラガラ。

20090429no153

ぎやぁーーー!!!

20090429no158

清水からも近いとは言いがたくて大変でしょうが、来年もひとつエコパでよろしくお願いします。

でも行きも帰りもサポが呉越同舟って、なんだか地方開催の天皇杯みたいな感じも・・・

| | トラックバック (0)

2009.05.18

【観戦記】09年第7節:浦和L 4-0 千葉L

 雨こそ降らなかったものの強風に見舞われたこの試合。前半わざわざ風上を選択したのに、風を利用しようという思いが却って災いしたのか雑な試合運びになってしまって1点どまり。風下に回った後半のほうがむしろ浦和らしいパス回しが見られ、終わってみれば4-0。昇格初年の千葉は驚くべきことにここまで4勝1敗1分の勝ち点13で浦和と全く同じ星勘定ですが、運動量が極めて豊富だった以外にこれといって見るべき所はなく、力の差そのままのスコアだと思います。ただ浦和も千葉の激しいプレスを受けて前半を中心にミスが多く、点差の割には反省すべき点が多かった試合といえるかもしれません。

Chibal01_0905

---安藤--北本---
堂園--------柳田
---庭田--高橋---
竹山-矢野--百武-土橋
-----山郷-----

75分:庭田→熊谷
77分:竹山→後藤
88分:高橋→木原

 この日驚いたのはここまで不動のスタメンを形成していた後藤・熊谷の常葉木新卒組(GK小金丸もサブから外れたので、期せずして常葉木クループ壊滅・・・)をスタメンからいきなり外したこと。ベレーザ戦の惨敗が転機になったのかどうか判りませんが、これまで残り15分くらいでの投入が多かった高橋がCH,そして復帰3戦目の堂園が左SHとしてスタメン復帰。ベレーザとがっぷり四つに組んでボコボコにされたので第2クルーは守備重視で臨むのかもしれませんが、その割には右SBに竹山を置いたままなのでスタメンを代えた意図は見えず。

 風上に立って立ち上がりから猛攻を仕掛ける浦和。幸先良くショートコーナーから北本が早々と先制点を上げはしましたが、良かったのは最初の15分くらい。強風を利して遠目からシュートを撃ってみる、あるいは縦パスでFWをDFラインに裏に走りこませるという狙いは悪くないのですが、概して縦へ縦へと急ぎすぎてバタバタしていた印象。千葉のFW・MF陣に執拗に追い掛け回され、不用意にボールを失いはしないものの、細かい連携ミスが続出。特に堂園はまだコンディションが良くないのか、あるいは試合感が戻らないのか、判断の遅さも手伝って攻撃面のボトルネックになっていたように見受けられました。

 わずか1点で風下に回った後半。相手がなにげに蹴ったボールがそのまま山郷ゾーンに吸い込まれるという事故みたいな失点もありうるだけに非常に気持ちが悪かったのですが、北本は相手ゴール前で横パスを掻っ攫っていきなりゴール! さらにカウンターのチャンスで3対2の数的優位にも関わらずパスを出さずに角度のないところからぶち込むという「いかにも安藤」なゴールが決まって勝負あり。共にパス回しで相手を崩して取った得点ではありませんが、強風という難しい条件下での試合でしたから贅沢をいってはいけないかと。っちゅーか、強風でロングボールが使えないので丹念にショートパスを繋ぐ策に転じたのが浦和のよさを引き出したような・・・

 CKからの流れで堂園のクロスをファーにいた安藤が押し込んで追加点。千葉は最後までボールを追いかけるもののさほど有効なものにはならず、次第に浦和のパス回しに翻弄されていったような・・・もっとも浦和もラストパス、あるいはそれに至る一歩前で相変わらずミスが多く、良い形を作りながら攻めきれない、撃ちきれない場面が多かったのは残念でした。

P.S.

 今日のこず様:

第1戦(89分)以来今季2度目の出場。柳田が下がってこず様は右SHへ。ボールを触らないままタイムアップするのでは?と恐れていましたが、ボールを触るどころか北本にスルーパスを出してビッグチャンスを演出。っちゅーか、北本が「ここに出せ!」とばかり指差して走ってましたから、あれで出さなかったら北本怒るわなぁ(苦笑)

P.S.2

Chibal02_0905

強風で突如動き出した幌を必死で押し戻すスタッフ。

| | トラックバック (0)

2009.05.17

【観戦記】09年第12節 浦和 0-0 G大阪

 「パスサッカー始めました(冷やし中華風)」の浦和が「パスサッカーの権化@Jリーグ」ともいえるG大阪(以下「脚」)に挑んだ一戦。完成度に雲泥の差があるはずの両チームですが、試合内容で圧倒したのは浦和。前節川崎の良さを思い切り引き出してしまいましたが、今節は文字通り脚に何もさせず。脚に対してポゼッションで優位に立つって、昨年を振り返ると夢のような話です。

20090516no007

 ただ終始優勢ではあっても脚相手に勝ち点3を取るには至らず。脚のチャンスはカウンターから前半レアンドロの一発と、後半FKから播戸→明神(バーにヒット)だけでしたが、浦和も前後半にエジ→直輝(それぞれポスト、バーを直撃)があっただけ。それ以外は立ち上がりの直輝→エジ(サイドネットを叩く)とセットプレーからの闘莉王→エジ(バイスクルシュートもGK正面)が惜しかったくらい。前半の直輝のビッグチャンスは是非とも決めたかったところですが・・・

 脚の左SB下平はスピードに難があるのか、浦和はここを狙い撃ち。前半はいつも通りショートパスの交換で脚左サイドを突く他、闘莉王からのロングパス、あるいはエジやセルのドリブル突破(下平の出来があんまりなので、ボール持ったらとりあえずドリブルのセルはその癖が良いほうに転んでいました)と手を変え品を変えながらサイド攻略に成功。ただサイド奥深くに侵入してもなかなか相手を崩すところまでに至らず。「脚に対してすらポゼッションで優位に立てるけれども。中央を固めた相手を崩せない」というのが今の浦和の到達点なんでしょう。本来積極的に前に出てくるはずの脚相手に素晴らしい内容の試合を演じましたが、現時点ではハナから引いて守ってカウンターを狙ってくるような相手に対しても同じような展開になってしまうことが十二分に予想される次第。

 「中から外」は良いんですが「外から中」からが何もありません。それは両SBの攻撃能力が乏しいからかもしれませんし、サイドに人数をかけているので物理的に中が薄いからかもしれませんし、中の頭数を補うべくCHが攻撃参加しても「ファーストチョイスが外に捌く」でミドルシュートの意識が低いからかもしれません。また単に組織なサポートもへったくれもなくても点が取れるような選手がいない(西野監督のいう「強さというのはあまり感じなかった」は内容で圧倒しながらもワシントンや永井の一発に泣いた過去を指しているのでしょう)せいかもしれません。まぁ確かにセルがメッシだったらと思わないでもありませんが(苦笑)、「土台は固まったが建物がない」状態の浦和をフィンケがどう仕上げてゆくかが楽しみです。信藤TDも抜かりなく動いているでしょうし(?)。

 後半は時間の経過と共に攻めが単調になった(脚DFライン裏にスペースがあるので、縦に急ぎがちになってしまったかなぁ・・・)のは否めず、結局スコアレスドローとなりましたが、チーム再建に取り掛かってから半年足らずで脚に対して試合内容で優位に立てたのは大きな成果。試合終了後なぜか北ゴール裏から「ゴールで俺達を熱くさせろ」とのコールが沸き起こりましたが、十二分に熱くなれたスコアレスドローなんじゃないでしょうか?

-----エジ-----
原口---直輝---セル
---啓太--阿部---
細貝-闘莉王-坪井-暢久
-----都築-----

75分:セル→高原
79分:原口→峻希

 前節と全く同じスタメン。時間の経過と共に消えてしまったセル、原口を代えるのはやむを得ませんが、代わって入った高原はこの日もさっぱり。最大の見せ場がGKのキックを身を挺して防ぎ、その跳ね返りがゴール方向に転がった場面のみ。これが今季初ゴールだったらセルの「腹でゴール」以上のお笑い種だったのですが、運が悪いことにボールには強烈な逆回転がかかっていてボールはゴールマウスの外へ。この試合スコアレスドローに終ったのは攻撃陣が怪我人だらけで効果的な選手交代ができないのも一因でしょうなぁ・・・

 次節大宮戦では直輝が早くもイエロー4枚でお休みになってしまったので、ついに峻希がスタメンなんでしょうか?

20090516no009

---チョ--レアン--
ルカス------佐々木
---明神--遠藤---
下平-山口--中澤-橋本
-----藤ヶ谷----

40分:レアンドロ→播戸
66分:下平→安田理
84分:播戸→山崎

 アジジ作戦を駆使して出場したレアンドロは気の毒にも自爆負傷。代わって入った播戸は急遽投入でこれまた気の毒でしたが、後半立ち上がりFKからの飛び出しにらしさを見せただけで、後は何もできず。哀れにも終盤再度山崎へ交代。

 大炎上した下平に代えて安田理を投入。西野の勝負手かと思いましたが、安田はスタメン落ち已む無しと思われる出来。昨年の酷使が祟って早くも「あの人は今」状態なんでしょうか?

| | トラックバック (0)

2009.05.16

Morris@大山

 東武東上線大山駅から「遊座大山」の商店街を東へ歩くこと5分強(自宅から自転車で45分くらい(笑))。

Morris03_0904

 ラーメン屋離れしたカフェっぽい外観・内装が特徴。土曜昼に往訪。開店直前に到着し、待ち客2。後客1。

 店内はL字型カウンターのみ10席強。店内はカウンター、椅子とも明るめの木で統一。椅子がやや高め。店の奥に製麺所&製麺機が見えます。店内禁煙。

 メニューは中華そばとつけそばのみ。中華そば(680円)を注文。サブメニューの「節子味噌ごはん」ってなんだろう?

 厨房内には槙原敬之にちょっと似た感じの若い店主と、スペイン系っぽい顔立ちの美人アシスタント(こちらもラーメン屋離れw)の2人。

Morris01_0904

 ぱっと見スープ表面の脂が多目なのが気になり、ありきたりな豚骨醤油のようにも思いましたが、内実は全然違いました。見かけはこってりなのに、食べ進んでも全く飽きが来ない。豚骨を中心とする動物系のくどさを魚介系を若干あわせることで上手く消しているのでしょう。粘度も脂で心持ちとろみがついている程度。この手のスープでは珍しく完飲しました。あれだけ脂のっているのに、なぜか後味もすっきり。

Morris02_0904

 麺は並太(心持ち太めか)ストレート。特に堅くもなく柔らかくもなくという仕上がりですが、表面がつるつるしていて歯ざわりが良く、しかもしっかりと噛み応えもあるという好みのタイプ。

 チャーシューは薄めで脂身少な目ながらボロボロっと崩れるタイプ。メンマは柔らか目。他に海苔、ほうれん草。

 満足の逸品。モーリス食えばスーパースターも夢じゃない。

Morris06_0904

 後日再訪して今回はつけそば(730円)を注文。大盛(1.5玉)にして100円増し。先客2、後客3でしたが、先客のうちの一人は何も頼まずにカウンターの隅でずっと本を読んでいました。何者なんでしょう?

 つけ汁は豚骨魚介ベースのあっさり醤油味でわずかに醤油の酸味あり。但し、表面の脂が多目。

Morris07_0904

 やや太めのストレート麺はつるつるもちもちの食感で、柔らか目の茹で上がり。麺自体は結構なんですが、残念ながらつけ汁の絡みが良くありません。

 つけ汁の中にやや堅めのチャーシューが2枚。他にメンマ、小松菜、海苔。

 残念ながら「中華そば」とは違って完成度が低く、夏場に向けての品揃えしているに過ぎないといった印象。初夏の陽射しがぶり返した日というのに、やって来た客が全員中華そばを頼んでいるのは当然でしょう。

| | トラックバック (0)

2009.05.15

【展望】09年第12節G大阪戦

・因縁のG大阪戦@埼スタがやってきました。

・G大阪は水本&バレーマネーとACL賞金を突っ込んで今季も大補強を敢行。といってもFWチョ・ジェジン、レアンドロと外国人は基本的にJリーグで実績のある選手を採ってくる方針は相変わらず。CB陣も高木和に加えウルサンからパク・ドンヒョクを補強。

・本質的にはどうでもいいことかもしれんけど、アウェーFCソウル戦で小競り合いになりそうになった時、チョ・ジェジンがFCソウルの若造に睨みを利かしているのがめちゃ可笑しかった。韓国のベテラン選手をACL用に採っておくと、こういう時に役立つのかwww   

・チョ&レアンドロの2トップを基本としながらも、時々山崎や佐々木をFW/MFでスタメン起用しており、前目の選手は適宜入れ替えて大補強の効果が出ているようですが、高木和は第2節後半に出場しただけで、まるで水本状態。まさか中澤をスタメンで使う日がやって来るとは・・・また 来年は高木和&パクを放出してマト@大宮を採るような気がしてなりませんが・・・

・二川が開幕から離脱したまま。加地も第1節で負傷して離脱。加地は代えが効かず、安田理を右SBに回したりしながら凌いでいましたが、その安田理は不調の模様で第8節からスタメン落ち。

・第7節神戸戦をTV観戦しましたが、遠藤が徹底的にマンマークで封じられて苦戦しただけでなく、CBラインがスピードのある相手に脆さを露呈。ひょっとすると山口が相当劣化しているのかも。

・とはいっても悪い流れを引きずらず、瓦斯、大分、柏と相手にも恵まれてリーグ3連勝。ACLも1試合残してグループリーグ1位通過決定。いやはや恐るべし。

・今朝の報道によると「G大阪のFWレアンドロとMFルーカスの2人が胃腸炎のため、14日の非公開練習を回避した。」とのこと。といってもFWはいくらでも代わりがいますから、どうということもないかと。

・浦和はポンテが故障で6月中断期間明けまで欠場見込み。達也もしばらく帰ってきそうにないので、スタメンは川崎戦と同じでしょうか?川崎戦で途中出場した峻希が早晩スタメンに入る気がしてなりませんが・・・

<第11節:G大阪 4-0 柏>

---チョ--レアン--
ルカス------佐々木
---明神--遠藤---
下平-山口--中澤-橋本
-----藤ヶ谷----

65分:ルーカス→倉田
65分:佐々木→安田理
76分:チョ→播戸

<第9節:大分 1-3 G大阪>

---チョ--レアン--
ルカス------佐々木
---明神--遠藤---
下平-山口--中澤-橋本
-----藤ヶ谷----

59分:佐々木→山崎
76分:レアンドロ→パク
84分:チョ→安田理

| | トラックバック (0)

2009.05.14

ごらんアウェー:エコパ2009-2(3)

ごらんアウェー:エコパ2009-2(2)から続く)

20090429no047

 川根温泉は掘削で噴出した温泉ですが、地下1140mから毎分800リットル以上もの大量の湯が噴出し、「源泉掛け流し」を売り物にしています。静岡県も伊豆を除くとさほど温泉に恵まれているとはいいがたいせいか、「道の駅」を併設する川根温泉には朝から近在の人々が詰め掛けている他、ツーリング軍団の姿も。

20090429no044

 川根温泉は源泉掛け流しもさることながら、抜里~笹間渡間の鉄橋を渡るSLを露天風呂から堪能できるというロケーションの良さも売り物の一つ。但しさすがに露天風呂に浸かりながらSL見物とはいかず、風呂から出て仁王立ちになってSLを眺める格好になります。(※写真は戸外で撮影したもの。)

20090429no017

 大井川鉄道では格安の「川根温泉クーポン」を売り出していましたが、残念ながらこの温泉に行くために大井川鉄道に乗る人は僅少でしょうなぁ・・・

20090429no042

 川根温泉笹間渡駅から温泉までは線路沿いに徒歩5分程度。

20090429no052

 受付でクーポンを渡すを「入浴札」なるものを渡されました。廊下を伝って離れにある浴室で入浴札を渡してくれとのこと。いったん風呂から出て再入浴したい客には「再入浴札」を渡してくれるとのこと。

 湯はナトリウム-塩化物泉。ややぬるぬるっとしますが、塩素臭のない温泉は実に心地よいもの。

 湯量に恵まれている割には内湯・露天風呂ともやや手狭な印象。それゆえ入浴札で入浴している客数を勘定し、場合によっては入場制限をかけているのかも。経営主体は「株式会社川根町温泉」と第三セクターっぽいんですが、捨てるくらい湯が沸くなら浴室を増設してもいいはずですが・・・

 浴室は手狭ですが、休憩室兼食堂は充実。地元のお年寄りが一日中飲み食いして風呂入って帰るというニーズに応えています。まぁ浦和の場合は「埼スタで一日中飲み食いして試合見て帰る」になるわけですが。

20090429no059

「川根そば」。塩焼きそばで香ばしい小海老は嬉しいのですが、焼きそばなのにそばが干からびているっちゅーのか・・・

20090429no070

駅へ戻る途中の茶畑で、絵になりすぎる茶摘。女子大かなんかのイベントでしょうか?

20090429no043

こちらは現実の茶摘。

川根温泉笹間渡 12:19 (大井川鉄道 16103) 12:54 新金谷
金谷 13:52 (779M クハ312-2303) 14:12 愛野

| | トラックバック (1)

2009.05.13

ごらんアウェー:エコパ2009-2(2)

エコパ2009-2(1)から続く) 

金谷 9:16 大井川鉄道 16003 9:54 川根温泉笹間渡

金谷駅で大井川鉄道に乗り換え。

20090429no015

20090429no019

 大井川鉄道に乗るのは10数年ぶりだと思いますが、起点の金谷駅は何の代わりもなく、ローカル中小私鉄らしい佇まい。

20090429no016

 GWらしくSLは既に満席。

 大井川鉄道はSLの動態保存でよく知られていますが、当然ながらSLばかりが走っているわけではありません。ローカル輸送の主力は電車で、しかももともと関西で特急として走っていた電車を譲り受けて走らせています。

20090429no021

 行き・帰りに乗ったのはもともと近鉄南大阪線・吉野線で活躍していた16000系。ちなみに近鉄南大阪線は大阪線や名古屋線とはレールの幅(軌間)が異なり、JRと同じ狭軌を採用しているっちゅーのは豆知識。

乗り合わせた旅行客は関西から来た方のようで「近鉄や!近鉄や!」と大はしゃぎ。

20090429no080

 トイレが閉鎖されたのとワンマン化改造を受けた以外は近鉄時代そのままで使用されています。

20090429no101

 他に南海高野線の通称「ズームカー」(21001系)ともすれ違いましたし、新金谷駅で京阪の「テレビカー」(3000系)が休んでいるのも見かけました。ただ16000系が今の主力を成しているようで、帰りも同じ16000系。他の形式車両に乗ろうと思えばそれなりにダイヤを研究しないといけないようです。

20090429no082

 大井川鉄道は途中抜里駅まで大井川の西岸を北上します。この時期は水量が少なく広大な河原ばかりが目立ちます。

20090429no026_2

 神尾駅で見かけた「たぬき村」。たぬきの焼き物がホームに沿ってずらっと並んでいる様はユーモラスでもあり、壮観でもあり。

20090429no032

 沿線は茶畑だらけ。「川根茶」というブランドで売り出し中。

20090429no040

 抜里~笹間渡間で大井川を渡って川根温泉笹間渡駅到着。

| | トラックバック (1)

2009.05.12

ごらんアウェー:エコパ2009-2(1)

間に3試合も挟んだためか、随分昔の話のような感じがしますが、実際は2週間程度しか経っていないんですな。今更ながら清水戦@エコパの「ごらんアウェー」です。

東京 7:03 (ひかり461号 727-457) 8:06 静岡

先月行ったばかりのエコパに再び遠征。先月は18きっぷで鈍行の旅だったけど、今回は新幹線なのでラクチン。

20090429no002

朝から「謹製五目ちらし寿司(880円)」。 東京駅構内の「旨囲門」で購入。東日本各地の駅弁が買えることで知られる「旨囲門」ですが、さすがに早朝に地方ものは入荷しておらず、他の駅弁売り場と同じような品揃え。

 紙のパッケージには製造業者の名が見えず。たぶんNRE製なんだろうと思ったのですが、原材料等を仔細に記したラベルをよく見ると「販売者 株式会社笹八」とありました。しかし箸袋やお手拭の袋には「中谷本舗」とあって実に奇妙。どちらも奈良県吉野郡上北山村にあるようですが、前者は上北山村の西原、後者は同じ村の河合にあって微妙に違います。

20090429no003

 五目ちらしそのものは見た目そのまんまで、鮭・えび・穴子・いくらといった海産物を目玉に鶏照り焼き、山菜、きんぴらごぼう、たけのこ等を添えたもの。総じて可もなく不可もない、地方色皆無の東京駅らしい駅弁です。

 でもこれをなんで奈良の山奥の会社が東京駅で製造・販売しているのか、その謎が実に味わい深かったりします。

静岡 8:17 (735M クモハ211-6009) 8:49 金谷

20090429no011

| | トラックバック (1)

2009.05.11

【観戦記】FC東京 0-0 京都

・FC東京(以下「瓦斯」)は前半を中心に数多くの決定機を作りながらそれを決められず、京都は攻守ともにいいところなし。

・この試合の結果如何では「監督解任ダービー」的にはどちらかの馬がゴールするのでは?と変な期待感を持って試合を見ていましたが、ゴールに近いのは圧倒的にカトキュー。

・浦和戦もそうでしたが、京都は中盤の守備がゆるゆる。パウリーニョ、ディエゴは全く守備のタスクを与えられておらず、林の守備もいい加減。それでも残りの面子がリトリートして守ってカウンター狙いならまだ判らないではないんですが、なぜか妙にDFラインを上げてきます。これは自殺行為としかいいようがなく、前半サイドを石川や徳永らサイドアタッカーに簡単に抉られて決定機を与えてしまいました。羽生に中央をスルスルと抜け出されてポスト直撃弾というのもありましたし。

・しかし、そのチャンスを瓦斯、っちゅーか平山がことごとく外すんですな・・・カボレがベンチにもいませんでしたが故障中とのこと。残ったFWが平山・赤嶺・近藤では厳しい。

・後半になると瓦斯も運動量が落ち、ボール支配率も下がりましたが、京都がビルドアップの過程(特に増嶋)が再三致命的なミスを犯すので、依然瓦斯優勢。でもやっぱり決められず。

・京都の攻めは最前線で張っているパウリーニョへの縦ポンのみ。しかしパウリーニョにキレがなく、CBとの1対1で完敗しつづけた挙句後半途中で交代。パウリーニョが下がった後はそれなりにビルドアップを試みてはいましたが、その過程でミスが出てしまうのは前述の通り。

・GW連戦の最後、しかも夏も近いと思わせる暑さの中とあって両チームとも積極的に選手を代えましたが、共に局面打開には程遠かったような・・・

・圧倒的に押しながらスコアレスドローに終わった瓦斯のほうがダメージが大きい試合でしたが、瓦斯はFWを補強すれば一気に事態が好転するかもしれません(ジョウフクキタルのゴールは短期的にはあまり意味がないと思います)。

・一方京都はまさに勝ち点1を拾っただけ。立て直しに時間がかかりそう・・・こちらはカトキューゴールが早道かもしれません。

----------------------------------------

20090509no015

<瓦斯>

---近藤--平山---
羽生--------石川
---米本--梶山---
長友-今野-ブルノ-徳永
-----権田-----

59分:羽生→大竹
67分:赤嶺→鈴木
66分:石川→近藤

20090509no014

<京都>

-----パウリ----
林----デエゴ--渡邉
---安藤--佐藤---
角田-李---水本-増嶋
-----水谷-----

62分:林→中谷
74分:パウリーニョ→金
86分:ディエゴ→加藤

| | トラックバック (0)

【観戦記】09年第11節 浦和 2-3 川崎

 2度先手を取りながら微妙なPKで同点に追いつかれて流れが変わったこともあって後味の良くない試合になってしまいましたが、攻守とも浦和の出来は良くなく、唯一無二の武器であるカウンターを活かしきった川崎の試合であったのは否めないところ。浦和はセットプレー及びその後の流れの中からよくぞ2点ももぎ取ったというべきで、それ以外チャンスらしいチャンスはなし。決定機の数は川崎のほうが圧倒的に多く、贔屓目に見ても浦和は引き分けに持ってゆくのが精一杯だったと思います。

 浦和は負傷でポンテを欠き、代わりにセルを入れた他はいつもの面々。体調不良が伝えられた細貝もスタメン出場。

 浦和の試合内容はGWの連戦を重ねるごとに悪くなっていましたが、この日はとうとう破断点をブレイクしてしまった模様。川崎は体力的な問題もあってか、無理に中盤でボールを取りに来ないので一応ボールをキープすることはできました。しかし、川崎守備陣を崩しきれないどころかシュートさえ撃てないでいるうちにボールを奪われ、川崎の狙いとするカウンターを喰らう場面がしばしば。まぁ端的にいえば本年緒戦の鹿島戦の内容に立ち戻ってしまいました。

 GWの連戦をほぼスタメン固定でここまでやって来ましたから早晩こうなってしまうことは覚悟していましたが、この日非常に残念だったのはポンテの故障でスタメン出場の機会を得たセルがフィンケの目指す「コンビネーションサッカー」を未だ消化しきれていないのが顕かになってしまったこと。

「パス&ゴー」「スペースへの走りこみ」といった直輝が再三繰り返しているプレーをなかなかこなせず、足元でボールをもらってドリブル突破という浦和の旧弊にどっぷり浸かったプレーに終始。守備も実効性があるとはいいがたく、1-1に追いつかれたのは左SBに回った森へのプレスが甚だ緩慢だったことに起因。セルに代わって峻希が投入されてから短かったけれどもボールが回りだした時間帯もあっただけに、セルの地位は非常に厳しいものになりました。

 高原は徐々に復調の気配を見せつつあるとはいえ運動量が少ない点ではセルと大差が無く、終盤に投入されたアレックスもやはり動きが悪く、かつ判断が遅い模様。控えの出来を見るとフィンケも無理があると判りつつも戦術理解の進んだ、あるいは物理的に戦術的要求に応えうる限られたメンバーを連続的に起用せざるを得ないのでしょう。

 峻希のスローインをエリア内で高原→阿部と繋いで闘莉王がゴール。しかし今度は闘莉王が微妙なPK(帰って画像を見たらPKは妥当でした)を取られて2-2の同点。

 川崎戦らしい点の取り合い。あろうことか浦和のほうが先に足が止まって非常に難しい試合になりましたが、ACLで疲弊している川崎も相当消耗しており、終盤チャンスがあるのは間違いないところ。しかし闘莉王は何を思ったのか、2-2に追いつかれた直後に突如最前線に踊りだして「勝手に大作戦」。PKを与えた責任を取りに言ったつもりなんでしょうが、まだ15分以上も時間が残っているのにこれはあまりにも軽率。案の定カウンターを喰らってテセに逆転弾を喰らってしまいました。あのカウンターの場面での川崎の素早い動き出しと、動けなかった浦和。鹿島戦の構図そのものでしたが、そういう状況を浦和、というか闘莉王自ら作り出してしまったのは甚だ遺憾。2-2で我慢して最後の5分に賭けるような試合運びが望まれるところでした。

 直輝→アレックスの交代後はサイドからの放り込み一辺倒という昨年のサッカーそのものになってしまい、得点の臭いがしないまま試合終了。

 柏戦の2失点に続いてこの試合はとうとう3失点。単純にカウンターを喰らう、あるいは中盤でのプレスが効かずに相手の効果的なパス出しを許すとやられ方に差異はありますが、最終ラインが相手FWに脅かされた時に見せる脆さは4バックの成熟度の低さから来るものかどうか。まぁ今年は最終ラインで跳ね返すのではなく、その前で未然に防ぐのを基本としてますから、前~中盤がダメで攻撃がダメなら守備もダメになるのは当然のなりゆき。

 フィンケサッカーが浸透しているメンバーはあまりにも少なく、その疲弊によって攻守ともチームは停滞。稚拙な試合運びも手伝って相手の注文どおりカウンターに嵌って敗戦。チーム立ち上げから半年足らずですから、戦術理解が進んだ選手が少ないのはやむを得ないことなのでしょうが、試合運びのほうはそれなりに経験のある選手が数多くいるのですから非常に勿体無いことです。

20090510no005

-----エジ-----
原口---直輝---セル
---啓太--阿部---
細貝-闘莉王-坪井-暢久
-----都築-----

58分:原口→高原
63分:セル→峻希
86分:直輝→アレックス

20090510no002

--ジュニ--テセ---
尾藤--------中村
---谷口--横山---
村上-寺田--菊地--森
-----川島-----

*4-3-3だったかもしれませんが、ヴィトールの位置が2トップよりも相対的に低く、中村はMFの中では高い位置にいたので4-2-2-2で表記。

23分:寺田→井川
55分:村上→レナチーニョ

20090510no007

--ジュニ--テセ---
尾藤--------レナ
---谷口--中村---
森--菊地--横山-井川
-----川島-----

89分:ジュニーニョ→山岸

| | トラックバック (0)

2009.05.10

(メモ)浦和2 ‐3川崎

(スタメン)
ポンテが故障でセルがスタメン入り。体調不良が伝えられた細貝はスタメン。赤星がベンチ入り。

(前半)
セルCK→エジヘッドで先制。
スタメン起用のセルは機能しているとはいいがたく、パス回しの阻害要因。

川崎は中盤で無理にボールを取りにこずリトリート守備気味なので浦和の攻めがなんとかなっているが、シュートで終われずにカウンターを食らうことも。

川崎の攻撃はFWの個人技頼みに堕した感も。それでもセルのボール逸から尾藤に際どい一発を食らったのと、ロングシュートを都築が弾き、テセに撃たれそうになった。

寺田が負傷退場。菊地・井川では連携に難があろうし、パスで翻弄できればいいが。

(後半)
先に足が止まったのは浦和。立ち上がりから危機の連続。川崎のパスを中盤でカットできず、テセに通った時点で勝負あり。

スローインをエリア内で高原→阿部と繋いで闘莉王が二点目を入れたが、直後闘莉王が謎のPK(エリア外と思われたが)を取られて再度同点。

闘莉王は何を焦ったか、早い時間から大作戦をはじめ、案の定川崎のカウンターを食らってしまう。

川崎も残り10分は完全に足が止まったが、浦和はサイドからの放り込みに終始。

川崎戦はいつも審判絡みで荒れる。

| | トラックバック (0)

鶏の穴@池袋

 池袋東口から明治通りを北へ。豊島区役所向かい。祝日(火曜日)昼に往訪。先客ゼロ、後客3。

Torinoana03_0905

 基本と思われる「鶏らーめん(680円)」を注文。他に赤鶏やつけ麺も用意。

 店内はU字型カウンター10数席。店奥に厨房があり、作り手の男性が1人とアシスタントの女性が1人。

Torinoana02_0905

 小口ネギが多数浮いたスープはかなりどろっとして、食感・味わいともまるでポタージュのよう。

 麺は若干太めのストレート麺。表面はつるつるですが、やや堅め。どろっとしたスープがよく絡み付いてきます。

Torinoana01_0905

 鶏モモ肉を使ったチャーシューはそこそこ厚みがあってまずまずの味わい。大半が丼の底に沈んでしまう鶏そぼろがもったいないので、どろどろスープにライスを投入すると美味しそうなんですが、フツーのライスはなくて鶏ごはん(300円)しかないっちゅーのはどう見ても単なる単価アップですな・・・  他にメンマ。

 ポタージュっぽいスープは好みが分かれそうですがあまり類例がなく、個人的には気に入りました。

| | トラックバック (0)

2009.05.09

二代目つじ田 味噌の章@淡路町

 淡路町駅から徒歩0分。淡路町交差点を南へすぐ。平日夜に往訪。

Misonosyou03_0904

 店内が狭いためか、小さな券売機を戸外に設置。メニューは大胆にも味噌らーめん/辛味噌らーめんの2種に絞込んでいます。

 先客3、後客6~7。店内はL字型カウンター10席ほどで、店を出る頃にはちょうど満席に。

 厨房内は若いスタッフが2人。一人が麺を茹で、一人が中華鍋でスープを温め、野菜を炒めていました。典型的な札幌風の味噌ラーメンの作り。

Misonosyou01_0904

 スープの表面には相当の脂。若干辛めに仕上げたこってり系のスープですが、極端に濃厚なわけではなくやや中庸寄り。

 麺はカネジン製ですが、並太縮れ麺。かなり堅めの茹で上がりなので麺がスープに負けることは無く、しっかり自己主張。

Misonosyou02_0904

 モヤシや玉ねぎはさっと炒めた程度なのか、食べ始めは青臭さが目だって閉口しましたが、食べ進むにつれてスープに馴染んでゆきました。

 定番の挽き肉に加え、角切りのチャーシューがゴロゴロしていてなんだかお得な気分。麺・野菜類共々量は多目。

 で、「二代目つじ田」では典型的な札幌風味噌ラーメンに青海苔を添えて一工夫(店の案内によると「山形でらーめんを食べ歩いた時に出合った青のりを、土手で分けて載せることにより味の変化をお楽しみいただけます。まずは手前のスープをそのままお召し上がりいただき、その後土手を崩しながらご賞味ください」とのこと)してみたわけですが、その評価は微妙。確かに食べ初めこそ青海苔らしい磯臭さが目新しく思いましたが、すぐに濃厚な味噌味にかき消されてしまい、あってもなくてもいいような存在に。相当味覚の発達した方じゃないと味の変化なんて楽しめないのでは?

| | トラックバック (0)

【展望】09年第11節川崎戦

・9節を終えて3勝3分3敗の7位(10節はACLのため延期)。序盤2分1敗とやや出遅れたものの徐々に帳尻を合わせてきた模様。

・今季は関塚監督が復帰。FW我那覇を放出した代わりに矢島を獲得(控えに黒津がいてもともとFW過剰気味なのにな・・・)。貴重なバックアップメンバーだったMF大橋が抜けた代わりの即戦力選手を取らなかったのは田坂や養父の成長期待なのでしょうか?

・山岸がひっそりと第3節以降出場機会を失っています(笑)

・フォーメーションは序盤こそ4-3-3だったものの結果が出なかったためか、第4節から4-2-2-2へ。基本的にジュニーニョ&チョンの2トップで、レナチーニョがベンチスタート。但しACLでの疲労を考慮してか、ここ2戦は怪我で出遅れていた矢島をスタメン起用し、チョンを控えに回しています。

・相変わらずツボに嵌った時は3点、4点と取れる驚異的な破壊力を持っていますが、問題は守備。毎試合失点しています。横浜M戦(以下鞠)をTVで見ましたが、4バックの裏を突かれて2失点。その後も何度か鞠のカウンターであわやという場面を作られていました。引いてスペースを消してくる相手にはいかにも苦戦しそうですが、幸か不幸か浦和はそういうタイプじゃないんで・・・

・直前のACL天津戦は相手のラフプレーに悩まされて(かつての川崎ならラフプレーの応酬になって、それはそれで見応えが合ったかも(笑))3-1で敗戦。もっとも失点はきっちり崩された形だったとの話ですが、如何せん画像を全く見ていないのでその辺の評価は割愛。浦和も連戦で疲弊していますが、近場とはいえ海外で負けて帰ってきた川崎のほうがよりしんどいでしょうなぁ・・・

<第9節:横浜M 2-1 川崎>

--ジュニ--矢島---
尾藤--------田坂
---横山--中村---
村上-寺田--井川--森
-----川島-----

HT:矢島→チョン
HT:田坂→レナチーニョ
72分:横山→菊地

(TV観戦メモ)
・キムの苦し紛れのクリアを2列目から飛び出した山瀬が森を振り切って先制。
・左サイドで粘った山瀬のスルーパスを受けた坂田が寺田を振り切って2点目。寺田はその前にも渡邉に振り切られてイエローをもらっており、相変わらず地上戦に脆さを見せている。
・共に川崎の守備が拙くて点が入ったようなもので、鞠の攻撃が良いわけでもなんでもない。むしろ最前線の渡邉や高い位置にいるWBにロングボールを蹴りこむしか攻め手がない印象。

・谷口を欠く川崎は前後分断状態、かつ流動性を失った模様。ジュニーニョが個人技で鞠の右サイドを抉るのが怖いくらいで、それも鞠は難なく中央で跳ね返す。
・松田が負傷 → 小椋がそのまま左CBへ。

・2点ビハンドの川崎は当然のごとくチョン、レナチーニョを投入して3トップに。しかし、相変わらず連動性を欠いたままで個人技でつっかけるだけ。終盤にレナチーニョが1点返したが、それ以外チャンスらしいチャンスはチョンの1発くらいか。中盤が崩壊し、中村がパスを供給するしかないのに、3トップも活きないわなぁ・・・
・鞠は時にベタ引きになりながらも川崎の攻撃を耐え忍んでカウンター狙い。鞠も相当消耗しているが、川崎の消耗がそれ以上に酷いので、鞠は適宜中盤でボールを回して休む余裕も。

・川崎はここまで毎試合失点。さもありなんといった試合内容。高さはあるけれど4バックの裏は相当脆い。CB伊藤を故障で欠いている影響もあるか?
・攻撃もなんか昔の浦和の3トップみたいで、ツボに嵌ると凄いんだがそれ以上に閉塞感が漂うような・・・

<第8節:川崎 4-1 京都>

--ジュニ--矢島---
尾藤--------田坂
---谷口--中村---
村上-寺田--菊地-井川
-----川島-----

69分:矢島→黒津
73分:田坂→横山
76分:ジュニーニョ→チョン

| | トラックバック (0)

2009.05.08

橋本新社長就任記者会見

旧聞になりますが、浦和公式サイトにてフィンケ会見に勝るとも劣らない分量で橋本新社長の就任記者会見が公表されています。

従来の所信表明(例:2008シーズンにあたって)と比べると概して文章が堅くて、良くも悪くも事業会社の経営方針説明みたいになった代わり、何を言っているのかさっぱり判らないということもない。まぁ三菱自の中の人が頑張ったんだろうなというのが第一印象。

今回の役員交代は、当クラブの経営を新しい視点で、原点に立ち返って見直し、将来のさらなる発展に向けた基盤づくりに取り組む改革につなげることが目的と認識しております。

と書いてあるところからが、本腰を入れて読む必要がある部分。

クラブの経営見直しのポイントとして具体的に掲げているのは次の3点。

1.企業の存続と、永続的な発展に不可欠なコンプライアンス第一を基本とした危機管理機能の強化と、業務運営体制を確立すること

2.地域社会、ファン・サポーターとの連携のさらなる強化

3.経営基盤の強化に向け、業務の選択と集中を推し進めること

それぞれが何を意味するのかは、これからクラブが打ち出す施策に照らし合わせて見てゆくしかないのですが、最初に「コンプライアンス第一」を掲げているのは注目に値するかと思います。橋本新社長はリコール車問題で苦労された経験をお持ちなので「コンプライアンス第一」を冒頭に掲げられたのかもしれません。

で、浦和が抱えているコンプライアンス上の問題といえば、情報漏洩のような内部規則違反も然りですが、なんだかんだいっても(様々な言い分はあるにせよ)浦和のファン・サポーターが再三他所様に明確なルール違反でご迷惑を掛けていることが第一ではないかと。

これまで浦和フロントは諸般のトラブルの後ファン・サポーターへの信頼を基本とする形で対応し、それゆえ外部者からは「身内に甘い」との批判を浴びてきましたが、社長交代後は身内にも厳しい態度を取ってくるかもしれない。ファン・サポーターの暴走による「浦和、ひいては三菱自のブランドイメージの毀損」は何としても避けなければならない。

そんな気がします。

| | トラックバック (1)

2009.05.07

【観戦記】09年第5節 浦和L 3-0 高槻

 開幕戦以来ほぼ1ヶ月ぶりのレディース観戦。浦和はここまで3勝1分で首位。唯一引き分けたINAC戦もMDNを読むと前半のチャンスを決めきれなかったものの相手にもチャンスを与えず、さほど悪い内容ではなかった模様。

 高槻はここまで4戦全敗。2部から復帰したばかりで浦和とはかなり力の差があることは一目瞭然。その相手に対して前半2点を取り、後半は怪我から戻ってきた堂園やこれまで出場機会の少なかった若林をテスト起用する余裕を見せ、途中ぐだぐだになりながらも最後にダメ押し点を上げるという文句のつけようがない試合展開で今季4勝目。良い形で次節ベレーザ戦を迎えることができました。

20090506no011

---安藤--北本---
後藤--------柳田
---庭田--熊谷---
竹山-矢野--百武-土橋
-----山郷-----

HT:竹山→堂園
64分:後藤→若林
83分:北本→高橋

 開幕戦から不動のスタメンだったCB西田が外れて百武を起用。西田は前節83分という変な時間帯に百武と交代していて、この日はベンチにも入っていないので怪我かもしれません。他は開幕以来同じ面子。フォーメーションは一応従前どおり4-2-2-2なんでしょうが、相手と力の差がはっきりしているためもあって庭田が熊谷を守備役に残してどんどん前に行ってしまうことが多く、実質的に4-1-3-2。

 高槻は4-4-2の構えで果敢にもDFラインを高く上げて中盤、特に庭田がボールを持ったあたりで潰そうとしているようではありましたが、残念ながら前半はほとんどボールを取れず。浦和は高槻のプレスを簡単に交わして高い位置で待っているSHに配球。高槻は中央で潰しに行こうとしている分サイドの守備が甘く、浦和のSH&SB/CHのコンビネーション攻撃で簡単にサイドを崩されがちな上、サイドから高いDFライン裏に斜めにボールを入れられて浦和両FWの抜け出しを許すなど早々と炎上状態。浦和はスリッピ-なピッチ状態が災いして序盤なかなかシュートに持ち込めない嫌いはありましたが、やろうとしていることは明確かつ得点の臭いが十二分に漂うものでした。

 先制点となった後藤のクロス→中央で安藤ヘッドは浦和のサイド攻撃がものの見事に嵌ったもの(後藤へGKのフィードが直接わたるという超シンプルな形でしたが・・・)。開幕戦ではドリブルで再三見せ場をつくった後藤ですが、この日は高精度のクロスを披露。中を切れば縦に抜けられてクロスを上げられ、縦を切ればドリブルで中に斬り込まれる。相手DFにとって非常に厄介な存在です。また後藤は相当信頼されているのか、そのクロスに対して両FWだけでなく、必ずと言っていいほど逆サイドの柳田が絞って得点を窺っています。昨年にはなかった攻めの厚さに成長が感じられました。

 2点目は北本が右サイドから珍しくエリア内に斬り込んで、低いクロスを柳田が押し込んだもの。この日の北本はどういうわけか(?)得点意欲に満ち溢れており、ファーストチョイスがシュートだとか、前を向いたらゴールへ向うとか、FWとして至極当然というか、相手にしてみれば恐るべき存在になっていました。それだけに後半の絶好機(中央でどフリーになりながらシュートをGKにぶつける)は決めたかったところ。動きも非常に軽快でしばしば中央に顔を出してポスト役になり、サイドへのボール供給に一役。さらに開幕戦ではバラバラに見受けられた安藤との距離感もぐっと良くなり、お互いにスルーを噛ませながら好機を演出していました。

 前半で2点取り、村松監督はこれで事実上勝負ありと見たのか、SB竹山に代えて負傷開けで今季初めてベンチに入った堂園を後半頭から投入。竹山はここまで無難にSBをこなしていますが、そうはいってもジュニアユースレディースの選手。昨年大怪我をするまで大活躍していた堂園(といっても竹山と1年半程度しか違わないのか・・・)の復活が待たれるところで、このあたりで試運転しておくこと自体は妥当だと思いますが、残念ながら堂園は試合感を失っているようで攻守ともにイマイチ。同じく前節からようやくベンチ入りしたエリもテストを兼ねて後半早い時間から投入されましたが、エリ&堂園の連携はメロメロでなかなか形にならず。昨年左サイドで共にプレーすることが多かった岩倉が4節からベンチからも外れ、「芋焼酎の出し手はいるが、飲み手がいない状態」で堂園にとって不憫でしょうか(笑)。

 また監督がテストモードに入ったのが選手達に悪影響を与えたのか、後半は全体に運動量が落ち、しかもミス続出。中盤でボールを失う場面も増え、さらにあろうことか土橋のミスをきっかけにあわやという場面も一度作られてしまいました。幸いにも高槻は新潟のようなカウンターに適した快速FWがいないので事なきを得ましたが・・・

 右からのパス交換による崩しによって中央でどフリーになった北本、左からのエリのクロスにどんぴしゃりで合わせた安藤と絶好機も決まらず、後半30分過ぎくらいから再度浦和が攻勢を強めたものの2-0で終了だと竜頭蛇尾の試合そのものでしたが、終盤に土橋の右からのクロスを安藤が落とし、中央に詰めていたエリが蹴りこんでダメ押し点。その直前に北本に代えて高橋が投入され、エリがFWに上ってはいましたが、エリらしいちょっと泥臭いゴールでした。

20090506no009

P.S.

1人で太鼓叩いて1人でコールする1人サポ。その位置までダンマクで明示。恐るべし!

P.S.2

高槻の背中スポンサーは「炭火焼肉の”でん”」。G大阪のスポンサーでもある、あの「でん」です。

| | トラックバック (0)

2009.05.06

【観戦記】09年第10節 柏 2-3 浦和

 試合内容は今季最悪、完敗した鹿島戦よりも悪いといって差し支えないものでしたが、いったん逆転された試合を再度ひっくり返しての勝利。コンビネーションサッカーはどこへやら。時間の経過と共に力攻また力攻といった展開が目立ちましたが、前節に続いて「新式浦和」の不調を「旧式浦和」が救いました。逆転に成功した柏の逃げ切りが稚拙だったのに助けられた感も否めませんが、何が起こるかわからない大雨の試合では相手を崩しきれなくてもシュートを撃ってみる。できればCKを取る。結局手数の差(シュート20対6)がものを言った試合だったのかもしれません。

 良い形でボールが回せた時間は非常に少なかった(前半の10~20分と後半若干あったくらいか?)のは、千葉戦同様大雨の影響を受けたものかもしれませんが、それ以上に連戦にも関わらずスタメン固定で闘っている影響が大きいかと。前目の選手でまともに稼動しているのはエジだけ。ポンテと直輝は共に時々輝き、時々プレーキになる出来。直輝にくさびのボールが入ると相手が浴びせ倒しをかますが如くに潰しに来るのはもはや定番化。原口に至っては攻守とも何もできず、簡単にボールを失って柏にカウンターを許すていたらくで、前半だけで高原に代えられたのは当然でしょう。

 しかし交代で入った高原もこれといった仕事ができず。周囲の選手にいったん叩くのはいいのですが、その後の動きのスローモーさを見るとフィンケの志向するサッカーに全く適合していないような・・・ 前目の選手の出来がエジを除くをイマイチのためか、流れの中でチャンスができるのは結局のところ闘莉王が攻撃参加した局面がやたら多かったような・・・といっても最後まで闘莉王目がけての放り込みをやらず、丹念にパスを繋ぎ、盛んにサイドでオーバーラップを試みたあたりは「旧式浦和」もそれなりにモデルチェンジしていた証拠かと。
 
 スタメン固定に無理が来ているのは誰の目にも明らかですが、高原の出来は見ての通り。達也に依然復帰の目処が立たず、アレックスは戦術理解に問題があると見做されたのか、名古屋戦以降スタメン起用はおろか途中投入も新潟戦の一度きり。若手選手をテスト起用できるような楽な試合展開もないままここまでズルズル来てしまい、その結果スタメン組とベンチ組の戦術理解度の差が広がってしまってスタメンを代えようにも代えられなくなったのでしょうか?

 大雨の影響もあってボールを効果的に回せないのはある程度仕方ないかなと思いましたが、この試合でショックだったのはボールを危険な位置で奪われる場面が多かったこと。新潟戦ではボールを奪われてもある程度高い位置だったのでそのカバーのしようもありましたが、この試合は柏のプレスがきつい前半に中盤でボールを奪われる場面が多々。またボールを奪われたらすぐに攻守を切り替えて複数人でボールを奪い返すのが今季の浦和の特徴ですが、それも上手く機能せずに柏のボールキープを許す局面も多かったと思います(日刊して!によると浦和のボール支配率は58%とのことですが、その大半は後半半ば以上に稼いだものでしょう)。

 従って柏に昨年のようなカウンターの切れ味があれば前半で大差をつけられてそのまま負けた可能性もあったかもしれません。柏の1点目はスライディングタックルに失敗した細貝もいただけませんが、柏のサイドアタックが見事に決まった格好。細貝より早く立ち上がってクロスを上げたSB小林も良い仕事をしていましたが、坪井に競り勝ったFW北嶋も全盛期を髣髴させるナイスヘッドでした。ただ流れの中で決定機に至ったのはそれだけだったかな? 監督が変わってカウンター一辺倒からの是正を図っているのが悪いほうに転んでいるのか、昨年と比べるとボールを奪ってからの思い切りが失われたようで、シュートを撃つに至らずに結局浦和にボールを取られていたような・・・

 浦和はポンテCK→闘莉王→エジで早々と先制しながら10分ちょっとで同点に追いつかれ、さらにセットプレーで失点。坪井にあたったボールがフリーの石川の前に転がったやや不運なものでしたが、この日の浦和のセットプレーの守りはしばしば不安定でした。

 高原投入後も状況は好転せず苦しい時間帯が続きましたが、浦和にとって幸いだったのは柏に追加点を取る勢いがなくなり、守備一辺倒になったこと。90分持たない北嶋に代えて大津を投入。てっきり李を最前線に上げるものと思いましたが、大津が北嶋に代わってそのまま1トップのような格好に。快速FWにカウンターを狙わせたつもりなんでしょうが、2度ばかり見せ場はあったものの坪井を振り切ってシュートを撃つ域には達せず。さらに柏はDFラインどころか全体が下がり気味なってしまい、大津が最前線で孤立状態。これではセットプレー以外で追加点を取るのは困難。

 それでも清水や新潟のように中央を固めて守りきる能力・意思があれば柏は2-1で逃げ切れたような気がしますが、後半30分を過ぎて足が止まりだしたにも関わらず高橋監督はその状況を放置。足元が悪い中で故障明けのフランサ投入を躊躇うのは判らなくもありませんが、攻撃的な選手を入れて闘莉王が中盤にあがりっぱなしになって前掛りの浦和を牽制するわけでもなく、逆に守備的な選手を入れて守りきるスタンスを明示するでもなく、無為無策で浦和の力攻を許したのは新米監督の悲しさか。

 ポンテCKがオウンゴールを誘発(現地ではエジのゴールと伝えられましたが・・・)。決勝点はエジのシュートを菅野が弾き、さらに柏DFのクリアが直輝に代わって投入されたセルに当たったもの。運が良いとしか言いようが無いゴールですが、FWは詰めないと何も起こりません。逃げ切り要員としては失格の感があるセルですが、ビハインドで切羽詰った局面のほうがやることが単純になってやりやすいのか、セルの動きは千葉戦、清水戦よりも格段に良かったと思います。

-----エジ-----
原口---直輝--ポンテ
---啓太--阿部---
細貝-闘莉王-坪井-暢久
-----都築-----

HT:原口→高原
68分:直輝→セル
89分;ポンテ→堀之内

・原口の位置が低く、かつほぼ左に張り付いていたような格好だったので、4-2-3-1で表記。ポンテと直輝の位置は不定。

・高原が入ってからは明確な2トップ。っちゅーか、高原は最前線から動かないんですが・・・

菅沼---北嶋----李
--山根----栗澤--
-----杉山-----
小林-近藤--古賀-石川
-----菅野-----

56分:北嶋→大津
89分:栗澤→フランサ
89分:杉山→鎌田

| | トラックバック (0)

2009.05.05

【展望】09年第10節柏戦

・リーグ戦では4試合連続引き分けの後2連敗。第8節にしてようやく今季初勝利を得た柏。

・J2陥落時に大量の主力選手を喪失しながらも見事にチームをまとめ上げて1年でJ1復帰。その後も圧倒的な運動量をベースに見事なカウンターサッカーを完成させた石崎監督でしたが、第3者的にはこれといった落ち度が感じられないにも関わらず08年限りでなぜか解任。

・その後任はコーチとしてのキャリアは豊富なものの、トップチームでの監督経験が全くない高橋氏。これが悪いほうに転ばねばと思っていましたが、案の定この賭けは今のところ凶と出ているようです。

・運が悪いことに柏は序盤から怪我人続出。新加入のアルセウがキャンプ中に怪我した他、黒柱フランサが第5節広島戦で負傷離脱(但し浦和戦で復帰する模様)。太田・ポポも負傷離脱中。さらに杉山、山根も一時負傷離脱しました。

・アルセウは今季唯一の即戦力補強選手(代わりにアレックスを放出)だっただけに、その負傷離脱は痛恨の極みだったかも・・・

・今年、千葉に快勝した「ちばぎんカップ」と、逆に惨敗を喫した広島戦の2試合を見ましたが、カウンター一本槍から脱却しようとしてドツボに嵌っている印象。カウンターをベースとしながらも、遅攻を強いられた時にある程度サイドから崩せるように色をつけようとしているみたいですが、怪我人多発でメンバーが固まらないこともあって戦術的な上積みが得られないところか、逆に元来の良さを失ってしまったような・・・ またやっとこさチャンスを作っても李が大不振で外しまくっているような・・・

<第9節:山形 0-0 柏>

大津----李---菅沼
--山根----栗澤--
-----杉山-----
小林-近藤--古賀-藏川
-----菅野-----

69分:山根→北嶋
82分:李→澤
88分:菅沼→比嘉

<第8節:柏 2-1 大分>

------李-----
菅沼---ポポ---栗澤
---山根--杉山---
石川-近藤--古賀-小林
-----菅野-----

HT:杉山→藏川(体調不良)
HT:ポポ→大津(負傷)
71分:石川→北嶋

| | トラックバック (0)

2009.05.04

【閉店】らーめん台風。@茗荷谷

 丸の内線茗荷谷駅から播磨坂を下って、千川通り白山3丁目交差点近く。平日昼に往訪。

Taifu03_0904

 らーめん、つけめん、まぜつけ、油そばと揃っていましたが「つけめん(800円)」を注文。先客2、後客2。

 外観・内装ともいたってシンプル。でも小さなテレビで地上波TVを見ているっちゅーのはちょっとアンバランスなような・・・

 店内はコの字型カウンターで10席ほど。水セルフは良いのですが、給水器がカウンターの片隅にあるのが難儀。椅子の足が高くて、しかもちょっとがたがたします。

 厨房は奥まったところにあるので様子は確認できませんでしたが、スタッフは2人いた模様。

Taifu02_0904

 つけ汁はかなり粘り気のある濃厚豚骨魚介ですが、どちらかといえば魚介が強め。しかも珍しいことに焼き魚のような香り・風味がしました。「生粋」の秋刀魚みたいな不快な魚臭にまでは至っていませんが、多少好き嫌いはあるかも。魚粉に頼り切っていないのは大いに結構。

Taifu01_0904

 麺は浅草開化楼の角ばった太麺。堅めの茹で上がりで歯応え申し分なし。つけ汁もしっかり絡まってきます。レモンがついてくるのはくどさ対策でしょうか。

 多目に添えられたメンマの歯応えもこれまた良好。さらにつけ汁に埋没している角きりチャーシューは変に煮込まずに肉の味がちゃんと楽しめるようになっています。

| | トラックバック (0)

2009.05.03

【観戦記】09年第9節 浦和 1-0 新潟

 この試合、スコアレスドローで終るのと勝って終るのとではいぶ印象が違ったかもしれません。

 1人少ない相手に万が一スコアレスドローで終ったとすれば、「圧倒的にボールを支配し、サイドを抉るところまでは行くけれども、敵陣を崩す形を持たない浦和」といった印象が強く残ったと思います。しかし幸いにもラストプレーで闘莉王のヘディングゴールが決まって1-0の勝利。従って「浦和のやりたいことは半ば以上成功し、新潟にはやりたいことをほとんどさせなかった素晴らしい試合内容であり、その内容に結果もついてきた」と評して良いかと思います。

 もっともその「結果」はフィンケが狙いとするところのコンビネーションによるものではなく、ポンテCK→闘莉王ドッカーン!!! という06~07年に良く見たパターン。同じように終了間際に闘莉王が決勝点を叩き込んだ博多の森の一戦を思い出しました(奇しくも新潟のCB千代反田はこの時福岡在籍。ちょっとフラッシュバックしたかも(笑))ただ当時は試合そのものは見るに耐えないが結果だけはついて来たというもの。この日は試合自体見応えのあるもので、決勝点が結局「個の力」であったとしても決して悲観する必要は無いでしょう。厳しい連戦ですから、必ずしも意図したプロセス通りでなかったとしても勝ち点3を掴むことも大切。

 「浦和のやりたいことは半ば以上成功」というのは前から盛んにプレスを掛けてくる相手にも悠々とパスを回してポゼッションを優位に保つことに成功した反面、コンビネーションで相手を崩す場面は少なかったため。清水戦同様疲労の影響もあるかと推量しますが、現在の浦和の到達時点が良く判る試合内容だったと思います。

---原口--エジ---
直輝-------ポンテ
---啓太--阿部---
細貝-闘莉王-坪井-暢久
-----都築-----

54分:原口→高原
70分:直輝→アレックス

ペトロ---大島--矢野-
--松下----丸塩--
-----本間-----
ジウ-永田--千代-内田
-----北野-----

68分:松下→チョ
68分:大島→純マーカス

 試合は序盤から浦和ペース。新潟は千葉同様果敢にDFラインを上げて前から強烈にプレスを掛けてきますが、前目でボールを取ることは叶わず。浦和にボールを回されて新潟はDFラインを下げざるを得なくなります。しかも不思議なことに新潟は守備時には4-1-4-1っぽくなっていてサイドに2人いるはずなんですが、新潟右サイドは終始炎上。浦和の頻繁な縦のポジションチェンジ&SBの攻撃参加でサイドに人が付ききれなかった結果かもしれませんが、それでも9分9厘完封に成功しそうだったところからすれば、当初からサイドはある程度捨てて中で徹底的に跳ね返す作戦だったのかもしれません。清水戦もそうでしたが、直輝や原口が中央でボールを持った時は相手は全力で潰しにきます。疲れもあるのか、両者とも相手を交わせずにフィジカル負けしてボールを失い、カウンターの基点となってしまうこともしばしば。

 マルシオが愚かにもイエロー2枚で退場になった後はまさにハーフコートゲームの様相を呈し、浦和は何度も両サイドに拠点を作って攻めの形を作りますが、なかなかシュートに持ち込めず。たまに撃つシュートは精度を欠いたり、勢いがなかったり。マルシオ退場後新潟は引き分け已む無しと割り切ってベタ引き&ペトロ頼みのカウンターに徹してきたので非常にやりにくかったとは思いますが、原口と直輝が退いた後は細かいコンビネーションによる崩しらしきものがどんどん無くなってしまい、次第に単純にサイドからクロスを上げるだけに。苦しくなると往々にして「浦和伝統の糞サッカー」に回帰しがちですなぁ・・・ポンテはお疲れでパスミスを連発。新潟のカウンターを誘発する致命的なミスも。

 原口→高原は原口のお疲れ以上に、高原にエジと並んで中央に橋頭堡を作る意味があったのではと思ったのですが、高原は終始右サイドでプレー。そこには大抵ポンテがおるんで高原は何の役にも立っていないような・・・ アレックスのクロスの先には大抵エジしかおらず、エジにとって気の毒でした。

 浦和は圧倒的にボールは支配するものの決定的な形は作れず、守る新潟は大して怖くなかっただろうなと思うのが正直なところ。「守りきる」と腹を括ってしまった相手をコンビネーションで崩せるほどのアイデアは浦和は持ち合わせていない。今のサッカーに取り込み始めて半年足らずではさすがに難しい注文のようです。

 攻撃は釈然としない面も多々ありましたが、守備はほぼ完璧。危なかったのは後半立ち上がりに浦和右サイドを崩され、中央の大島にシュートを撃たれた場面。あとは前半半ばに一瞬フリーにしてしまたマルシオにミドルシュートを撃たれて枠を掠めたくらい。新潟の狙いとする「高い位置でボールを奪ってからのカウンター」を喰らった場面はほとんど無く、カウンターを喰らったとしても攻め込んで新潟DFラインにボールを奪われてから。但し、このパターンでカウンターを喰らってもボールの配球役となるマルシオを潰してしまえばOK。ペトロが何度かドリブルで3,4人を交わす個人技を見せていましたが、あんな低い位置から突っかけてもやがては潰されるだけ。

 攻撃が上手くいかないことにいらだってか、マルシオはラフプレーを連発してイエロー2枚で退場。ペトロやマルシオの個人技に脅かされる局面があったものの、概して浦和の守備がいかに良く機能していたかをこの退場劇が象徴していたようにも思いました。

 浦和は勝ったとはいえ、またしても1-0。次も中2日ですから目の覚めるような素晴らしいコンビネーションでの崩しというのは期待薄でしょうが、ここは石に齧りつく思いで凌ぎきってもらいたいものです。

| | トラックバック (0)

2009.05.02

麺屋 ひょっとこ@有楽町

有楽町駅前「東京交通会館」B1F。平日昼に往訪。

Hyottoko03_0904

通路との仕切りがない、イートインみたいな店構え。しかもL字型カウンター席が7席といたって狭小。先客4、後客4。客はサラリーマン風が主力ながら、買い物ついで風のオバハンも。幅広い層に支持されているようです。厨房内におられるのはご夫婦でしょうか?

和風柚子柳麺(らーめん)が売り物のようでしたが、フツーの和風柳麺(650円)を注文。

Hyottoko01_0904

あっという間に出てきました。透明度が高く、しかもカエシが前面に出てこないので塩らーめんと銘打たれても不思議はないほどで、超然ながら超あっさり。ただ「和風」を名乗る割には魚介の風味・味わいが強くはないような・・・

Hyottoko02_0904

麺は細麺。スープとの相性を考えれば細麺以外の選択はありえないでしょうが、やや堅めに茹で上げているせいか細麺の割にはまずまず食べ応えがありました。

チャーシューはそこそこ厚みがあり、かつ箸でちぎれるほどの柔らかさ。脂がやや多めでこのスープにはどうかな?と食べ始めは思ったのですが、スープがあっさりすぎて食べているうちに単調に陥りがちなのを、この脂身が救っているような気もしました。柚子を入れるのも同じ発想でしょう。

他にメンマ、ゆで卵半個、三つ葉、刻みネギ。

有楽町界隈にはこれといったラーメン屋がないだけに、近所に来た時はまたお世話になるかも・・・

| | トラックバック (0)

2009.05.01

サンガバス、東京駅に出現!

早朝、東京駅前で妙なバスを見かけました。

20090501no002

なんでサンガのチームバスがこんなところに!!!

っちゅーか、次の試合(5/2)はホームやん・・・

で、あまりにも奇妙だったので調べてみたところ、このバスはMK観光バス株式会社の協力によるもので、試合のない日には、京都⇔東京間を走行する高速バスとして運行されているとのこと。

「協力」の法的意味が良く判らないのですが、MK観光バス株式会社がバスを所有して、サンガに優先的にレンタルしているという意味なのかなぁ?

確かにホームゲームや近場のアウェーゲーム、つまり1~2週間に1日しか稼動しないバスをクラブ自身が保有するのは無駄といえば無駄で、必要に応じてチームバスをバス会社からレンタルするのが合理的。

またバス会社がチームバスを空き時間に営業車として活用できるならバス会社にもメリットがあります。サンガバスの場合は、一般の営業車よりも稼働率が低いことから来るデメリットを京セラの広告をつけることで補っているのかも。

ただチームバスは営業車としては過剰スベックかも・・・逆にチームバスが格安高速バスと同様のスペックでしかないなら、それはそれで選手に気の毒ですが。

| | トラックバック (0)

【展望】09年第9節新潟戦

・リーグ序盤3勝1分けでロケットスタートしたものの、京都に負けたあたりから失速気味。大宮にはかろうじて勝ちはしましたが試合内容は低調だったようですし、広島戦、千葉戦と先制しながらも追いつかれる試合が続いているのが気になります。っちゅーか、極度に攻撃に難点を抱える千葉になんで2点も取られたんでしょう?

・オフの動きとしてはアレッサンドロが突如退団。寺川・野澤といったベテランを放出し、絶賛伸び悩み中の河原をレンタルに出した一方、大島(横浜M)、ペトロジュニオール(大宮)の両FWに加えSBジウトンを獲得。

・この両FW獲得が大当たりで、既存の矢野を加えた3トップは開幕から大暴れ。ペトロジュニオールはかつてバレー、レアンドロを輩出した「信頼と実績の大宮ブランド」をまたしても証明した結果に。

・ペトロジュニオールは「コネコネ一人で出来た!」系のFWで、大宮ではデニスマルケスと完全にスタイルが被り、後半出番を失ったこともあってか、今季は新潟にレンタル。一人でコネコネしている分には大して怖くなかったのですが、ポストプレーの巧い大島や運動量の多い矢野といった「本人の得点力はさほどでもないが、他人を生かすのが巧いFW」のサポートを得てペトロ自身の得点力が爆発したのかなぁ・・・(今年の様子を見てないので全くの推量ですが)。

・基本的には前からプレッシング&カウンターのチームらしいんですが、如何せん新潟の試合を全く見ていないのでその辺の真偽は定かならず。

・スタメンはほぼ固定。終盤お決まりのようにチョを投入するくらい。新潟とはサテライトで既に2回対戦しましたが、千葉やアトム等新潟のサテライトメンバーはトップで長時間使うのは躊躇される出来でしたから選手交代での局面打開が難しいのも判るような・・・

P.S.

|-`).。oO 「ドッジボール事件」の当事者が奇しくも同じ時期にクラブを去ったんですなぁ・・・

<第8節:新潟 2-2 千葉>

ペトロ---大島--矢野-
--丸塩----松下--
-----本間-----
ジウ-永田--千代-内田
-----北野-----

80分:大島→チョ
84分:松下→千葉
89分:本間→田中亜

<第7節:大宮 0-1 新潟>

-チョ--大島--矢野-
--丸塩----松下--
-----本間-----
ジウ-永田--千代-内田
-----北野-----

64分:松下→田中亜
89分:チョ→千葉

・ペトロは大宮との契約上の制約で出場できず。

---------------

<08年第30節:新潟 0-1 浦和>

---矢野--アレ---
-田中亜-----河原-
---千葉--本間---
中野-永田--千代-内田
-----北野-----

84分:田中→寺川

| | トラックバック (0)

« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »