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2009.05.07

【観戦記】09年第5節 浦和L 3-0 高槻

 開幕戦以来ほぼ1ヶ月ぶりのレディース観戦。浦和はここまで3勝1分で首位。唯一引き分けたINAC戦もMDNを読むと前半のチャンスを決めきれなかったものの相手にもチャンスを与えず、さほど悪い内容ではなかった模様。

 高槻はここまで4戦全敗。2部から復帰したばかりで浦和とはかなり力の差があることは一目瞭然。その相手に対して前半2点を取り、後半は怪我から戻ってきた堂園やこれまで出場機会の少なかった若林をテスト起用する余裕を見せ、途中ぐだぐだになりながらも最後にダメ押し点を上げるという文句のつけようがない試合展開で今季4勝目。良い形で次節ベレーザ戦を迎えることができました。

20090506no011

---安藤--北本---
後藤--------柳田
---庭田--熊谷---
竹山-矢野--百武-土橋
-----山郷-----

HT:竹山→堂園
64分:後藤→若林
83分:北本→高橋

 開幕戦から不動のスタメンだったCB西田が外れて百武を起用。西田は前節83分という変な時間帯に百武と交代していて、この日はベンチにも入っていないので怪我かもしれません。他は開幕以来同じ面子。フォーメーションは一応従前どおり4-2-2-2なんでしょうが、相手と力の差がはっきりしているためもあって庭田が熊谷を守備役に残してどんどん前に行ってしまうことが多く、実質的に4-1-3-2。

 高槻は4-4-2の構えで果敢にもDFラインを高く上げて中盤、特に庭田がボールを持ったあたりで潰そうとしているようではありましたが、残念ながら前半はほとんどボールを取れず。浦和は高槻のプレスを簡単に交わして高い位置で待っているSHに配球。高槻は中央で潰しに行こうとしている分サイドの守備が甘く、浦和のSH&SB/CHのコンビネーション攻撃で簡単にサイドを崩されがちな上、サイドから高いDFライン裏に斜めにボールを入れられて浦和両FWの抜け出しを許すなど早々と炎上状態。浦和はスリッピ-なピッチ状態が災いして序盤なかなかシュートに持ち込めない嫌いはありましたが、やろうとしていることは明確かつ得点の臭いが十二分に漂うものでした。

 先制点となった後藤のクロス→中央で安藤ヘッドは浦和のサイド攻撃がものの見事に嵌ったもの(後藤へGKのフィードが直接わたるという超シンプルな形でしたが・・・)。開幕戦ではドリブルで再三見せ場をつくった後藤ですが、この日は高精度のクロスを披露。中を切れば縦に抜けられてクロスを上げられ、縦を切ればドリブルで中に斬り込まれる。相手DFにとって非常に厄介な存在です。また後藤は相当信頼されているのか、そのクロスに対して両FWだけでなく、必ずと言っていいほど逆サイドの柳田が絞って得点を窺っています。昨年にはなかった攻めの厚さに成長が感じられました。

 2点目は北本が右サイドから珍しくエリア内に斬り込んで、低いクロスを柳田が押し込んだもの。この日の北本はどういうわけか(?)得点意欲に満ち溢れており、ファーストチョイスがシュートだとか、前を向いたらゴールへ向うとか、FWとして至極当然というか、相手にしてみれば恐るべき存在になっていました。それだけに後半の絶好機(中央でどフリーになりながらシュートをGKにぶつける)は決めたかったところ。動きも非常に軽快でしばしば中央に顔を出してポスト役になり、サイドへのボール供給に一役。さらに開幕戦ではバラバラに見受けられた安藤との距離感もぐっと良くなり、お互いにスルーを噛ませながら好機を演出していました。

 前半で2点取り、村松監督はこれで事実上勝負ありと見たのか、SB竹山に代えて負傷開けで今季初めてベンチに入った堂園を後半頭から投入。竹山はここまで無難にSBをこなしていますが、そうはいってもジュニアユースレディースの選手。昨年大怪我をするまで大活躍していた堂園(といっても竹山と1年半程度しか違わないのか・・・)の復活が待たれるところで、このあたりで試運転しておくこと自体は妥当だと思いますが、残念ながら堂園は試合感を失っているようで攻守ともにイマイチ。同じく前節からようやくベンチ入りしたエリもテストを兼ねて後半早い時間から投入されましたが、エリ&堂園の連携はメロメロでなかなか形にならず。昨年左サイドで共にプレーすることが多かった岩倉が4節からベンチからも外れ、「芋焼酎の出し手はいるが、飲み手がいない状態」で堂園にとって不憫でしょうか(笑)。

 また監督がテストモードに入ったのが選手達に悪影響を与えたのか、後半は全体に運動量が落ち、しかもミス続出。中盤でボールを失う場面も増え、さらにあろうことか土橋のミスをきっかけにあわやという場面も一度作られてしまいました。幸いにも高槻は新潟のようなカウンターに適した快速FWがいないので事なきを得ましたが・・・

 右からのパス交換による崩しによって中央でどフリーになった北本、左からのエリのクロスにどんぴしゃりで合わせた安藤と絶好機も決まらず、後半30分過ぎくらいから再度浦和が攻勢を強めたものの2-0で終了だと竜頭蛇尾の試合そのものでしたが、終盤に土橋の右からのクロスを安藤が落とし、中央に詰めていたエリが蹴りこんでダメ押し点。その直前に北本に代えて高橋が投入され、エリがFWに上ってはいましたが、エリらしいちょっと泥臭いゴールでした。

20090506no009

P.S.

1人で太鼓叩いて1人でコールする1人サポ。その位置までダンマクで明示。恐るべし!

P.S.2

高槻の背中スポンサーは「炭火焼肉の”でん”」。G大阪のスポンサーでもある、あの「でん」です。

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