橋本新社長就任記者会見
旧聞になりますが、浦和公式サイトにてフィンケ会見に勝るとも劣らない分量で橋本新社長の就任記者会見が公表されています。
従来の所信表明(例:2008シーズンにあたって)と比べると概して文章が堅くて、良くも悪くも事業会社の経営方針説明みたいになった代わり、何を言っているのかさっぱり判らないということもない。まぁ三菱自の中の人が頑張ったんだろうなというのが第一印象。
今回の役員交代は、当クラブの経営を新しい視点で、原点に立ち返って見直し、将来のさらなる発展に向けた基盤づくりに取り組む改革につなげることが目的と認識しております。
と書いてあるところからが、本腰を入れて読む必要がある部分。
クラブの経営見直しのポイントとして具体的に掲げているのは次の3点。
1.企業の存続と、永続的な発展に不可欠なコンプライアンス第一を基本とした危機管理機能の強化と、業務運営体制を確立すること
2.地域社会、ファン・サポーターとの連携のさらなる強化
3.経営基盤の強化に向け、業務の選択と集中を推し進めること
それぞれが何を意味するのかは、これからクラブが打ち出す施策に照らし合わせて見てゆくしかないのですが、最初に「コンプライアンス第一」を掲げているのは注目に値するかと思います。橋本新社長はリコール車問題で苦労された経験をお持ちなので「コンプライアンス第一」を冒頭に掲げられたのかもしれません。
で、浦和が抱えているコンプライアンス上の問題といえば、情報漏洩のような内部規則違反も然りですが、なんだかんだいっても(様々な言い分はあるにせよ)浦和のファン・サポーターが再三他所様に明確なルール違反でご迷惑を掛けていることが第一ではないかと。
これまで浦和フロントは諸般のトラブルの後ファン・サポーターへの信頼を基本とする形で対応し、それゆえ外部者からは「身内に甘い」との批判を浴びてきましたが、社長交代後は身内にも厳しい態度を取ってくるかもしれない。ファン・サポーターの暴走による「浦和、ひいては三菱自のブランドイメージの毀損」は何としても避けなければならない。
そんな気がします。
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