« 【展望】09年ナ杯第5節磐田戦 | トップページ | ベストメンバー規定の解釈 »

2009.06.04

【観戦記】09年ナ杯予選第5節:浦和 1-0 磐田

 どちらにもそれなりに決定機があり、浦和はその一つを決めたのに対し、磐田は悉く山岸に止められて結果は1-0で浦和の辛勝。後半半ば以降は左サイドが大炎上して非常にしんどい試合でしたが、前節に続いて若手を多数起用してその経験値を上げ、かつ勝ち点3を積み上げてナビスコ杯予選突破に大きく前進。もちろん大炎上した左サイド等修正すべき課題もありますが、現有戦力からすれば優・良・可の「良の上」くらいは差し上げても良い試合だったかと思います。

 攻撃陣が優勢だった時間帯に2点目を取っていればもうちょっと楽な試合になったでしょうが、残念ながらそれが叶わず、後半半ば以降は若手が守る両サイドに負担がかかってしまいました。しかし、サイドを破られても坪井・暢久両ベテランがなんとかカバーし、最後の最後で山岸が好セーブを連発。横浜戦同様引き分け、ないし逆転負けに終わってもおかしくない試合を山岸が救ったも同然。新潟戦に続き復調の気配が伺われる高原がついに今季初ゴールを決め、それが決勝点になりましたが、個人的なMOMは文句無く山岸です。

---高原--エジ---
セル--------峻希
---細貝--啓太---
アレ-坪井--暢久-西澤
-----山岸-----

8分:アレックス→永田
72分:セル→濱田
85分:西澤→赤星

---萬代--前田---
西---------太田
---上田--成岡---
山本侑-大井-那須-加賀
-----川口-----

67分:成岡→犬塚
67分:西→村井
88分:萬代→中山

 立ち上がりの浦和は今季初めての駒場のピッチに戸惑ったのか、ボールが上手く繋がりませんでした。どうも微妙にボールが変なバウンドをする感じ・・・フィンケサッカーの片鱗を見せたのは峻希のシュートで終った場面くらい。浦和が失ったボールを磐田が拾って縦ポン一発で攻める展開が目立ち、やや磐田押し気味の立ち上がり。ただこの磐田の「縦ポン攻撃」は非常に謎。浦和のプレッシングによって中盤でボールを失うのを避けたのかもしれませんが、単純な縦ポンには暢久が前田にしっかり付いてゆくので怖くもなんともありません。っちゅーか、磐田が中盤での勝負を回避するってアイデンティティーの喪失以外の何物でもないような・・・

 やや劣勢の時間帯を凌いだ浦和はセルの左サイドから中へのドリブル突破を機に、細貝→エジと繋いでエリア内左でフリーになった高原がゴール! エジミウソンが休み無く出場しているためか明らかに調子を落としている反面、高原が遅まきながら復調の気配を見せ始め、それがようやく結果となって表れました。以前は相当長い時間出ているにも関わらずシュートゼロという試合が結構ありましたが、徐々にシュート、しかも枠内に持ってゆく体勢ができるようになっただけでも高原の復調が見て取れます。

 前半のセルもまずまず。対面のSB加賀はお話にならず、DMF成岡も非力とあってセル得意のドリブル&ボールキープが効いていました。また今日は囲まれて危なくなるとボールを離すようになり(それでも不用意に奪われてヤバイ場面もありましたが)、まぁ多少は新潟戦の失敗を反省した風でもあり。アレックスと併用すると「持ちすぎ」が2人になってボール回しに停滞感が生じやすい気がしますが、一人だけだとそれなりにアクセントとなっていいのかも。

 で、アレックスの負傷退場で突然チャンスが巡ってきた永田。前半は守備に追われる場面が少なかったこともあって満点の出来。直輝を筆頭に今年のユース組ってフィンケサッカーに出会うべくして生まれてきたような感じ。レギュラー組で練習したことなんてほとんどないと思われるのに、パスを出して動きなおして、またパスをもらうという一連の動きが自然体で出来ています。クロスの精度とかドリブル突破力とか、そういう個人能力はともかく、組織に組み込んだ時の親和性は明らかにアレックスより永田のほうが高いと思われる出来でした。

 浦和が先制点を取った後は相手陣内で軽快にボールが回るようになり、セル&永田で左サイドを、峻希&西澤で右サイドを抉る場面も。後半に入ってもボールを相手エリア周辺で回して左サイドでフリーになったエジが狙い済ましたかのようなシュートを放ったり(惜しくも枠外)、峻希が右サイドからエリア内に突入(GKを交わそうとして失敗)したりとビッグチャンスはありましたが、追加点ならず。

 後半半ば以降になると、休養十分の磐田に対し浦和は中3日というコンディションの差が出たのか(その割には前半の磐田は動けていませんでしたが・・・)、浦和は中盤でボールが奪えなくなって徐々にDFラインが下がり始めます。磐田はようやくサイド、特に浦和左サイドに人数をかけて厚みのある攻撃を仕掛けだし、SB永田がSH太田との勝負に負けまくって大炎上。太田からのクロスが2度ほぼフリーな形でファーの前田や萬代に通ってしまうという大ピンチを迎えてしまいました。しかし、最後の壁となって立ちはだかったのがGK山岸。

 フィンケは見るに見かねたのかセルを下げて濱田を投入し、太田の監視役として3ボランチの左に据えたような布陣にしましたがさしたる効果なし。西澤・峻希・永田は競り合いになるとどうしてもフィジカルの差が出てしまい、すっころんでぶち抜かれて大ピンチになってしまうことがままあり、やむを得ない面があるとはいえ辛いところ。また西澤は1年目じゃないのに90分持たないっちゅーのも困ったもの。暢久からポジションを奪い取るにはスタミナが最大の課題かも。

 守り切れそうにないので追加点を取りに行くかと思いましたが、山岸の再三の攻守でなんとか凌ぎきり、85分を過ぎた頃には早々とボールキープで逃げ切り体勢。ボールキープ要員として投入された赤星は非常に気の毒な役回りでしたが、若手を育てながら勝ち点も積み上げるという難しい課題をこなすためには致し方ないかと。最後まで攻撃の手を緩めず、興業としても満足の行く試合にするにはまだまだ多くの時間が必要。

 ついにJデビューを果たした永田は後半半ば以降の守備に課題を残しましたが、新人かつ唐突の出場だけに致し方ない面も多々あり、13日の試合までかなり間が空くのを利用して精進に努めれば良し。自分が初出場した試合でとにもかくにも勝って終ったことで自信をつけてくれればなお結構かと。

 一方の磐田。浦和は両サイドの守備が弱いのは明白なので、最初からサイドに人数をかけて攻撃すればノーゴールはなかったかと。縦ポン攻撃に終始した前半、45分を丸々ドブに捨てたのが敗因でしょうなぁ・・・ しかも負けているのに終盤中山投入でファンサービスとは天晴れ!!! 現役の中山を生で見るのはこれが最後かも・・・

|

« 【展望】09年ナ杯第5節磐田戦 | トップページ | ベストメンバー規定の解釈 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/17585/45226554

この記事へのトラックバック一覧です: 【観戦記】09年ナ杯予選第5節:浦和 1-0 磐田:

« 【展望】09年ナ杯第5節磐田戦 | トップページ | ベストメンバー規定の解釈 »