ごらんアウェー:山形2009(3)
(山形2009(2)から続く)
湯巡りだけして帰るのもなんなんで、周辺をしばし散策。
下大湯脇に建つ「観音寺」。1109年(天仁2年)に道寂和尚が開山したのが始まりとされています。
上山は城下を羽前街道が貫通していて、城下町であると同時に温泉を擁する宿場町としても栄えたようで、観音寺境内には宿場町には付き物の飯盛女の供養塔も立っていました。上山藩はたかだか3~4万石の小藩に過ぎないので、城下町というよりは宿場町の様相が濃かったかも。
奥に見えるのが上山城。3重3階の天守が建っていますが、往時の姿は判っていないので「パチモノ」であるのみならず、市街地からの眺望を重視したのか、この天守はなんと二の丸に建っています。本丸は現在神社になっており、かつては3重の天守が建っていたそうですが、1692年(元禄5年)の土岐氏転封後、幕府の命により跡形も無く破壊されたとのこと。
上山はなぜか「かかし」を街のシンボルマークとしています。 後で調べたら上山は「かかし祭り」が街の一大イベントなんですね。
小なりといえども一応城下町だったので武家屋敷が4軒残っています。但し、今も住居として活用されているため、あちこち現代風に改装されているのが丸見えなのが興ざめですが・・・
かみのやま温泉はせっかく共同浴場が散在しているにも拘らず、湯巡りを楽しむような雰囲気・造りになっておらず、古くからある温泉資源を生かしきっていない感じ。足湯をあちこちに作って努力はしているようですが・・・
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