山形2009Ⅱ-(8)~牛肉どまん中
(山形2009Ⅱ-(7)から続く)
山形 12:06 (つばさ114号 425-3) 12:40 米沢
蔵王から戻って「つばさ」で米沢へ。ちょうど後援会の団体専用列車の出発時間にぶつかってしまったようで山形駅は赤者だらけ。
そして驚くべきことに山形の駅弁コーナーや立ち売り場から駅弁が消えうせているんですな・・・ 山形の駅弁はレベルが高いとは言いがたく、やむを得ない場合でなければ食指が動かないものですが、これが売り切れてるって恐るべし赤者・・・
ところが新幹線改札口をくぐった先の売店でなんと米沢の駅弁を売っていました。米沢の駅弁は全国屈指の美味さ。2種類ありましたが、新きねやの「牛肉どまん中(1,100円)」を購入。
ハイカラさんなパッケージですが、公取委の逆鱗に触れないように「米沢牛」という言葉は巧みに回避しています(原材料欄に”国産和牛”と小さく書かれていますが)。
蓋を開けると牛肉!牛肉!牛肉! 牛肉煮を弁当箱一杯に敷き詰め、箸休め代わりにちょっとだけ煮物や漬物を添えただけの、まさに「牛肉どまん中」。うなりを上げて剛速球を投げ込んでくる、故津田恒美投手を髣髴させるネーミングがぴったりの思い切りの良さが光ります。すき焼きにも似たやや甘めの味わいですが、その甘みが牛肉の脂と渾然一体となってご飯の美味さを引き出した格好に。牛肉煮だけだとコスト高になるためか牛そぼろも混じっているようすが、そぼろの存在はさほど気にならず。
脇役に里芋、にんじん、昆布の煮物。玉子焼き、かまぼこ、そして漬けあわせ。煮物や玉子焼きではなく、野菜類を入れたほうがバランスが良いように思いますが、圧倒的なストレートの威力の前では、少々カーブに切れがなくてもさしたる問題ではありません。
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