山形2009Ⅱ-(10・了)~牛肉道場
(山形2009Ⅱ-(9)から続く)
米沢 17:41 (つばさ126号 E329-1001) 19:30 大宮
米沢からの帰りにも駅弁。米沢は全国屈指の駅弁の宝庫で、この機会を逃す手はありません。
米沢はさほど大きな街でもなく、しかも乗換駅でもないのに未だに新きねやと松川弁当店の2軒の弁当屋が覇を競っていて、改札口を出たところで仲良く(?)弁当を売っています。昼に新きねやの駅弁を買ったので今回は松川弁当店からチョイス。といっても、赤者効果なのか、あるいは単に買った時間が遅いせいなのか、豊富な品揃えが売り物にも関わらず残っている駅弁は2種類だけとのこと。山形駅でも売っていた「牛肉道場(1,100円)」を購入。
「奥羽本線とともに百余年」というコピーが鉄心をくすぐります(写真では小さく潰れてしまって読みにくい・・・)。
ぱっと見は「牛肉どまん中」とそっくり。牛肉を弁当いっぱいに敷き詰めたものですが、「どまん中」と決定的に異なるのが紅生姜(パッケージの説明によると「はじかみ生姜」というらしい)を境に左に牛肉煮、右に牛そぼろとくっきり分かれていること。
残念ながらこう分けてしまうと堅い牛そぼろは牛肉煮と比べて不味いことが丸判り。牛肉の2通りの味わいを楽しむ狙いだったのかもしれませんが、両者のレベル差がこう激しくてはどうにもいけません。
「どまん中」がど真ん中に投げ込まれてもなかなか打てない剛速球投手とすれば、「道場」は球筋が見極めやすくて「どまん中」と球速は大差ないのに簡単に打ち込まれてしまう投手(そういえば「150kmの棒球」と評されたピッチャーがいたなぁ・・・)のようなものでしょうか。
なお牛肉煮のほうは「どまん中」とほぼ同様の甘めの味付けでしたが、「どまん中」と違ってパッケージに国産牛肉の表示はありません。
ちょこっとだけ箸休め代わりのおかずがついているのも「どまん中」と同じ構成ですが、個人的には嫌いなしそ巻きが入っていたのも印象を悪くする結果に。他にこぶ巻、酢れんこん、甘露いも、しょうゆ漬。
パッケージには「創業明治32年、米沢駅開通以来厳選した牛肉を材料に風味豊かな弁当を作り続けてまいりました。お客様に美味しくご賞味いただきたい気持ちは創業当時そのままに平成の七代目は時代と共に本場の新しい味わいをご提供します。」とありましたが、超がんばれ七代目!!!
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