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2009.07.05

【観戦記】09年第16節:山形 2-3 浦和

 前節神戸戦も一歩間違えればこの試合のような点の取り合いになっていたわけで、坪井を欠き、おまけに暢久も欠いたDFラインの脆弱ぶりをまざまざと見せ付けられる苦しい試合でした。そしてその苦しい試合をなんとか救ったのが往時の切れを確実に取り戻しつつある高原でした。

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 出場停止の暢久に代わって右SBに入ったのは前日練習通り峻希。ナビスコで右SBに起用していた西澤ではなく、リーグ戦初スタメンの峻希を起用したフィンケの意図はよく判りませんが、残念ながら守備の脆弱さは否めず。

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 ただ峻希にしても、左SBの永田にしてもやや気の毒な面があって共に攻撃参加させてナンボの選手。従って両CBがどっしりと守備に専念してくれて初めて活きる選手ですが、この日は闘莉王が前半から徘徊。当然ながら啓太がカバーに回ってはいますが、DFラインが往々にしてギザギザになり、両SBのポジションが変に前目になったりして、その裏を突かれることも。暢久ならいったん裏を取られてもなんとか自分で取り返せますが、若いSBにそこまで期待するのはあまりにも酷。

さらに峻希にとって気の毒だったのは前にいるのが往々にしてセルであること。セルの守備がいい加減で峻希が割りを食っているような・・。最初の失点はモロそんな感じ。

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 といっても永田は1対1で負けすぎで前半でお役御免。後半投入された西澤は峻希や永田よりも一段と攻守のバランスが悪く、攻めあがった時のセンスは抜群ですが、簡単に裏を取られてしまうだけでなく、1対1の守備が軽すぎ。永田らと同世代ならともかく、年齢を考えると守備はかなりお粗末でフィンケがスタメンで使うのを躊躇したのも判るような・・・

右SBから左SBへ転用しながら90分起用された峻希はへろへろになってしまって、簡単にクロスを上げられ2失点目にも関与。もっともこの時も前からプレスを掛けに行かないといけないのはセルだったような・・・

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 必ずしも個人の責任だけではないとはいえ、山形レベル相手で両SBがこの惨状では先が思いやられます。育成を主眼にこのまま突っ走るのもありだとは思いますが、その場合はACL出場権を失う可能性が高く、しかも昨年と同レベルの順位で終わってしまう可能性すらあると思います。

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---高原--エジ---
原口--------セル
---細貝--啓太---
永田-阿部-闘莉王-峻希
-----都築-----

HT:原口→ポンテ
HT:永田→西澤
84分:セル→堀之内

 この日誕生日の直輝はベンチに入れたものの出番なし。前節戦列に復帰したポンテも無理使いせずにベンチスタート。直輝を欠いたのが良くなかったが、浦和の立ち上がりはぱっとしません。前線にボールを引き出す動きが少ないのでボールを縦に入れられず、DFライン、あるいはせいぜいCHまででボールがストップ。

 山形は浦和にボール支配を許し、DFラインは深くならざるを得ないものの、コンパクトな陣形を保ってその中で激しくプレッシング。特に浦和の両CHや高めの位置にいる永田にボールが入った時のプレスは厳しく、このあたりで浦和がボールを持っても常に2,3人に囲まれてどうにもならない時間帯が長く続きました。

 といっても山形の攻めは単純なカウンターだけでCBが対応を誤りさえしなければ失点の可能性はないかと思っていたのですが、浦和右サイドからクロスを上げられてファーに詰めていた古橋がゴール。山形はその後も浦和の両SBの裏狙い(SHをサイドに貼らせて縦パス一本で浦和SBの裏を狙う)を続けます。

 先制点を取られてようやく浦和が目を覚まし、両サイドからの攻撃でチャンスメーク。30分過ぎには啓太→永田→中央でセル(シュート緩い・・・)や、峻希右クロス→闘莉王ヘッド(ポスト直撃)といったチャンスが生まれ、良い感じで後半へと思っていた矢先に謎のPKゲット。エジが難なく決めて同点。現地では何が何やらさっぱり判りませんでしたが、この日の主審(松尾一)は割りと簡単に笛を吹く傾向があったので、何かを見出したのでしょう(その割りに、後半よりPKっぽい場面を流してしまいましたが・・・)。

 ぱっとしない前半にフィンケは業を煮やしたのか、後半頭から原口と永田に代えてポンテと西澤を投入。まるでゲルトのようなどたばた采配ですが、これが奏功。動かないのは相変わらずですが、ポンテが入ることで前線に堅固な橋頭堡ができます。そしてポンテがボールを取られないことを信じて周囲の選手がとんどん前へ。エリア内に突入して角度のないところからニアをぶち抜いた高原の逆転弾は闘莉王の前線乱入も効いていましたが、それ以前にポンテ効果の賜物だと思います。

 逆転した後は浦和の一方的なペース。後方でボールを回して適宜休みを取りながらながら、機を見て右サイド中心に急襲。山形は前半飛ばしすぎたのか、中盤での守備が効かなくなって守備に人数は割いているものの、半ば棒立ち状態。そこで右SBに投入された西澤がポンテの支援を受けながら敵陣を深く抉って2,3度クロスを送って絶好機を演出しましたが追加点が取れず。

 そうこうしているうちに西澤のお粗末な対応で山形にも絶好機を許してしまい(FW古橋が負傷退場した時点でジ・エンドと思ったのですが、そこで諦めなかった山形は偉い!)、追加点を取らないと逃げ切りは難しいと思っていた矢先に案の定失点。

 試合展開的には2-2で終わる可能性が高いと思い込んでいたのですが、闘莉王の徘徊&無理目のミドルシュートを高原がちょっと角度を変えてゴール。GW中の連勝時もそうでしたが、しんどい試合にはフィンケの指向するところとは何の関係もない「理外の理」ともいえるゴール-浦和アンシャンレジームの残滓-で勝ってしまうものです。

20090704no280

---長谷川-古橋--
宮沢--------広瀬
---渡辺--秋葉---
石川-小原--レオ-宮本
-----清水-----

HT:広瀬→北村
57分:古橋→佐藤健
74分:秋葉→宮崎

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