ダンスシューズはお蔵入りか?
恒例の試合前日、フィンケ監督の長話(通称「チカチカタイム」)。謎のガーナ人練習生の話が延々と続いていますが、気になったのはここ。
「私たちのクラブには22歳から27歳の間の選手がほぼいません。28歳から33歳の選手はたくさんいます。27歳から22歳の選手はあいている。そして22歳から18歳の選手はまたたくさんいます。ということは22歳から27歳の選手がほぼいない、これはこのクラブで長い間、若手選手の獲得、もしくは若手選手が主力として活躍できるような形での育て方をしていなかった証拠ではないでしょうか。」
まぁ、改めてフィンケに言われるでもないことですが、
・04年以降大型補強を繰り返したが、補強選手はほぼ全員アテネ世代より上。
・オフトが79年組(坪井・平川)&長谷部の育成に成功したが、その後内部でスタメンクラスまで育ったのは細貝のみ。育成目的の外部レンタルは今のところ全員失敗。
・しかも長谷部が外部流出。
・08年になってようやく若手育成を掲げては見たものの、半年でお蔵入り。
その結果出来上がったのが「22歳から27歳の間の選手がほぼいません」。
で、どうするのかと
「そして私をこのクラブに招いた方が最初にはっきり言っていたのは、このクラブは若い選手をもっと育成していきたい、今までのやり方を変えてもっと選手を積極的に育成していきたいということを直接、クラブの方からうかがいました。ですから私はこのクラブに最終的に来ることにしました。社長は今、変わったわけですが、新しくクラブの社長に就任した橋本代表も私に対して、新しく進み始めた道を今後も進むべきだということを伝えてくれました」
とあって、クラブは若手育成に賭け、それをフィンケに託しているとのこと。言い換えれば、外部からの補強で世代の穴を埋めるつもりはなさそうです。
ただ
「一昔前のようにとても高くて有名な選手を買うような予算はこのクラブにはないんです」
とフィンケがクラブに金がないことを繰り返しこぼすのはどうにも違和感が拭えず。
欧州のビッグクラブで活躍するような外国人選手を獲る金がないのは確かで、それゆえフィンケがかつてフライスブルグでやっていたようにマイナーな国から選手を発掘するのは一理あるのですが、移籍金規定がなくなった後の国内移籍についてはどう考えているのでしょう?
これまでのコンテクストからすれば国内移籍にも消極的と目されますが、昨年よりは大幅に減少したとはいえ依然日本で最も稼いでいるクラブの金はどこに消え、どこに消えようとしているのでしょうか?
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