天皇杯 J1、J2とも2回戦から参加
日本サッカー協会は、9月に開幕する第89回天皇杯でJ1とJ2の全36チームを2回戦から参加させる案を固めた。17日の実施委員会で最終的に決まる。従来はJ1チームは4回戦、J2は3回戦から登場していたが、大会の活性化を図り、他チームの意欲を高めることを目的に変更する方針を決めた。また、前回大会で大分などが直近の試合から先発メンバーを大幅に入れ替えたことが問題となったことから、今大会の大会要項に「ベストメンバーで臨む」との趣旨の文言が記載される。 (スポニチ 09.7.1)
天皇杯についてはかねてから
・勝てば勝つほどオフがなくなる。
・往々にして来季戦力外が決まっている選手が出ている。
・双方のホームタウンと全く関係の無いところで試合が開催される(関東vs関東 @四国とか)場合が少なくない。
といった問題点が指摘されているはずですが、今回出てきたプランはこれらの問題に何の解答も示さず、
・過密日程に拍車をかける
という斜め上のものでした。まぁアマチュアチームの励みになることは確かですが、今の4回戦(J2の場合3回戦)ですら優勝/残留争いを演じているクラブには非常に微妙な試合になっており、あからさまに手抜きしているクラブも散見されます。従ってJ1を2回戦から参加させたところで、手抜き試合が1試合から3試合に増えるだけのことで「大会の活性化」とはほど遠い事態に陥るだけのような・・・ 優勝や残留争いには無縁だが、どうしてもACLに出たいクラブだけが一所懸命やっている大会になるだけのような・・・
そこで手抜き試合を防ぐべく「ベストメンバー規程」を持ち出したようですが、先のナビスコ杯で広島がやったように、あれだけメンバーを落としても「ベストメンバー規程」には引っかからないのが実情(だからといって協会なりJリーグが精神規程を踏み越えて量的規制を伴う「ベストメンバー規程」があっても良いという理由にはならないでしょうが)。従ってやっぱり手抜き試合になるんじゃないかと思いますが、そんなことを書くと「ベストメンバー規程の強化」という策に出かねないのが犬飼ですからなぁ・・・
で、天皇杯の試合増を容認して過密日程に拍車をかけておきながら、その一方で「25人枠」なんてものをブチあげるのが鬼武。
日本サッカー界は凄い2トップに牛耳られているものです・・・
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