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2009.08.31

広島2009弐-(1):鞆の浦(上)

羽田空港 6:55 (ANA671 747-400) 8:15 広島空港
広島空港 8:45 (中国バス) 9:42 福山

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福山 10:15 (鞆鉄バス) 10:45 鞆の浦

アウェー広島戦の前に、景勝地であり、かつ昔の港の風景が良く残っていることで知られる鞆の浦(とものうら)に行って来ました。鞆の浦は広島県最東端の福山市から瀬戸内海へ突き出た沼隈半島南端にある港町です。

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鞆の浦は古代より「潮待ちの港」として知られていたところで、江戸期までは瀬戸内海を代表する港町として栄えていました。室町幕府15代将軍足利義昭が織田信長により京都を追放された後に鞆に居を構えていたり、江戸期には朝鮮通信使の寄航地にも度々指定されていたりします。ところが航法技術の進歩で鞆の浦に寄航する必要がなくなると、山陽道から遠く外れた山がちな半島の先端という地理的悪条件も相まって鞆の浦は劇的に衰退したようです。

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ただ近代以降中途半端に発展しなかったのが幸いして、昔ながらの姿を留めている全国的に珍しい港町として知られるようになりました(江戸時代の港湾施設である「常夜燈」、「雁木」、「波止場」、「焚場」、「船番所」が全て揃って残っているのは全国でも鞆港のみとのこと)。もちろん周囲の景観も昔そのまま。

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なお鞆の浦は宮崎駿監督が「崖の上のポニョ」の着想を得たところと言われていますが、鞆の浦が舞台そのものではないせいか、「ポニョ」に絡めて鞆の浦を売り出す姿勢は半身っぽい感じでした。

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手前に見える白い蔵は「いろは丸展示館」。龍馬や海援隊が搭乗していた「いろは丸(=伊予大洲藩から亀山社中がレンタル)」が鞆の浦沖で紀州藩の艦船と衝突・沈没。鞆の浦はその後龍馬らと紀州藩との損害賠償交渉の舞台となりました。

その件は「龍馬がゆく」でだらだら書かれていたけれども甚だ退屈で読み飛ばしたからなぁ・・・

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鞆の浦南東端の高台に建つ福禅寺。創建は平安時代の950年頃と伝えられ、 現在の本堂と隣接する客殿(対潮楼)は江戸時代の1690年頃に建立。江戸時代を通じて朝鮮通信使のための迎賓館として使用されたとのこと。

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1711年に従事官の李邦彦が客殿からの眺望を「日東第一形勝(朝鮮より東で一番美しい景勝地という意)」と賞賛したとのこと。でも瀬戸内海なら何処にもあるような風景で外交上のリップサービスじゃないかと思うんですが・・・

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弁天堂が建つ弁天島。そしてその背後にある仙酔島。共に鞆の浦と一対を成して景観美を形成しています。 仙酔島は海水浴・散策・キャンプを楽しむ方々が多く訪れる他、宿泊施設もあり、福禅寺前から頻繁に渡船が出ています。

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大可島城跡に建つ円福寺。港の入り口を固めるような場所に建っていますが、それもそのはずでもともとは島。港の奥に鞆城が築かれた際に埋め立てられて陸続きになったとのこと。

鞆の浦は港からちょっと外れるとすぐに高台になってしまう山がちなところですが、その高台の至るところに寺、寺、寺! この辺りがかつての繁栄の名残なのかも・・・

港町で、坂だらけで、お寺が多くて、そこら中に猫がいるといったあたりは尾道と似ています。もちろん町の規模は全然違いますが、どちらも斜陽の町であるあたりもそっくり・・・

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2009.08.30

【閉店】広島つけ麺 ぶちうま@新橋

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 新橋駅烏森口・ニュー新橋ビルの斜向かいの小路のさらにまた奥。表通りに幟や看板が出ていますが、それだけでこの店を見つけるのはまず不可能。

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 建物と建物の隙間の奥に灯りが見えますが、それが当店。よくこんなところに店を出す気になったものです。

 平日夜に往訪。先客1、後客3。店内はL字型カウンター10席で、カウンター内には若い店主が一人。

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 「つけ麺・1玉(900円)」を注文。0.5玉毎に50円アップする料金体系。辛さは1辛から40辛まで選べましたが、初めて辛さの程度が判らないのでお勧めの10辛に。

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 唐辛子がたっぷり入った練り物を容器から取り出した後、やおらつけ汁が出てきました。つけ汁は「トンコツスープ、魚介のだし汁、トマトスープの3つを合わせたトリプルスープ」とのこと。表面に白ゴマがびっしり浮いています。

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 麺は随分と巨大な皿で出てきました。やや細めながらごわごわとした食感でかなり堅め。薄く盛ってあるので量は大したことがありません。麺だけだと単にピリ辛なだけで単調でイマイチですが、たっぷり添えてある野菜類(茹でキャベツ、白髪ネギ、キュウリ)と麺を一緒につけ汁に絡めながら食べると野菜から出る水分によって辛さが緩和され、その代わりにつけ汁の旨味が出てきます。

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 つけ汁は単に辛さが売り物なわけではなく、しっかりと旨味が出ていて、しかも妙な酸味がないあたりは気に入りました。これだと最後にご飯を入れたくなるのも判ります。

 ローストポーク風のチャーシューはつけ麺にはもったいないほどの美味さ。他に半熟玉子半個。

 夏にはこういうのもいいかなと思いますが、コストパフォーマンスが悪いのが玉に瑕。

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【観戦記】09年第24節:神戸 3-2 浦和

 セルの得点から峻希投入して5分くらいまで浦和が単にボールを保持しているだけでなく、広島戦ではほとんど見られなかった「複数人が絡んでの敵陣を突き崩す動き」が何度も見られました。そして梅崎のクロス→高原ヘッドで同点に追いつき、さらに2,3度決定機を掴みましたが、「なんでそこで繋ぐ???」がまたぞろ顔を覗かせて1点が遠いまま試合終了。

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 浦和が良い時間帯に逆転できなかったどころか、セットプレーで再度突き放されてしまいました。しかも、半ばやむを得ない措置とはいえ、動けなくなった啓太の代わりに投入した堀之内が攻守に何の役にも立たず、せっかく掴みかかった流れをミスミス手放す結果になり、またしてもロスタイムには何事も起きそうにない、重苦しい空気が流れてしまいました。

 まぁそうはいっても敗因の大半が堀之内にあるわけではないのは明白。開始早々の失点。神戸の布陣を確認していたら、あれよあれよという間にDFラインの裏を取られてしまったので正直何が起こったのか現場では判らなかったのですが、丁寧に後方からビルドアップするのを旨とするチームじゃなくても絶対にやってはいけない失態でしょう・・・この日、特に前半は阿部といい、暢久といい、細貝といい、啓太といい、平川といい、大久保や吉田に追い掛け回されたこともあって、後方からのビルドアップで凡ミスが目立ちました。これでは話しになりません。

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 前目は前目で運動量が少ないこともあって、神戸の4×2の格子陣内でのプレス網にもがき苦しんで攻撃拠点を作れず。従って後方の選手は出しどころがない→横パス→大久保や吉田にに追いかけられてあわわという最悪の展開。

 後半梅崎や峻希を投入して一気に流れが良くなったことを考えれば、疲労感&倦怠感の漂いまくるベテラン勢に代えて動ける若手をスタメン起用したほうが遥かにマシなのではないかと思うのですが、同じような敗戦を繰り返しているにも関わらず、フィンケのスタメンが妙にベテラン偏重なのは不思議で仕方ありません。

さらにいえば

|-`).。oO 阿部は年棒の半分を仲良しの坪井にあげるべきだと思うな・・・

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-----エジ-----
原口---セル---高原
---細貝-ー啓太---
平川-阿部--坪井-暢久
-----都築-----

50分:セル→梅崎
70分:暢久→峻希
77分:啓太→堀之内

 細貝のハーフライン付近でのボールロストを切っ掛けに前半のうちに2点目を奪われ、今日も今日とて絶望街道まっしぐらの浦和レッズ。前半の神戸は前目からのチェーシングと4×2のプレッシングが見事に機能していましたが、いったん裏を取られた際のドタバタ感が凄まじいこと限りなし。浦和はそれが狙い目だろうと思っていたところ、久しぶりに細かいパス回しでの中央突破が決まってセルが得点。流れの中からの得点っていつ以来だろう?

 後半5分で早々と梅崎投入。下げるのはエジか高原のどちらかと思ったのですが、下げたのは意外にもセル。まぁセル、原口、梅崎と3人もドリブラーは要らんという判断なんでしょう。そしてその策は見事に奏功し、梅崎が左に流れてからのクロスを高原がヘッドで決めて同点!!!

(追記)セルの交代は怪我によるもの

 神戸のプレス網はそれなりに運動量を要求するためか、後半はほとんど効かず。それを悟ってか三浦監督も金を下げて中盤をテコ入れしてきましたが大した効き目なく、浦和は簡単に2列目にボールが入れられるようになりました。ここで強いチームなら一気呵成に畳み掛けられるのですが、如何せん連敗中の浦和。畳み掛けるどころかセットプレーで失点・・・orz

(追記)金の交代は怪我によるもの

 それでも右SBに峻希を投入してからの峻希&原口の縦並びのコンビネーションには物凄く可能性を感じたんですけどね・・・ナビスコで見たあの可能性を。峻希は名古屋戦でボコボコにやられてから出番が減っていますが、暢久&平川といったベテラン勢が峻希を圧倒的に凌駕するパフォーマンスを見せているどころか失態の連続。なんで頭から峻希じゃないのかなぁ・・・

 まぁ峻希が良かった時間帯もファイヤーマン堀之内の投入で10分も続かなかったのは誠に残念でしたが・・・

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--大久保--吉田---
ボッティ------ー朴
---宮本---金---
松岡-河本--北本-石櫃
-----榎本-----

57分:金→小林
75分:朴→茂木
84分:ボッティ→松橋

 神戸の出来はほぼ想像通り。中盤のプレス網で高めの位置でボールを奪い、一気に前線へボールを運んでのカウンター狙い。浦和の出来があんまりだというのもありますが、前半はほぼ神戸の狙い通り。

 ただ前で潰すことが前提になっているせいか、いったん裏を取られた際のドタバタ感は否めず。しかも後半は運動量が落ちてプレス網が機能していなかったので、もうちょっと強い相手なら逆転負けを喰らっていた可能性が高かったと思います。

 また遅攻を強いられてボールを持たされた時のビルドアップは上手いとは言いがたいような・・・監督が変わったばかりのでやむを得ない面もありますが、三浦監督ではその辺のレベルアップは期待薄と思いますがねぇ・・・ もっともただいまJ1最弱の浦和があれこれツッコむ筋合いではないでしょうけど(懺悔)。

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2009.08.29

博多らーめん清水屋@草加

 草加駅東口・イトーヨーカドーの裏。自宅から自転車で35分くらい(先日「眞司 其の二」に行ったばかりで道を覚えたため、時間短縮(笑))。

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 大きくて真っ白な暖簾が目に鮮やか。最近リニューアルしたばかりのようで、店先に贈り物の花が飾ってありました。

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 リニューアル前の看板をそのまま掲げているのでしょうか、店内のメニューに表示されている値段と違います(最近値上げしたみたい)。

 日曜昼に往訪。開店直後の入店でしたが先客、後客ともゼロ。基本と思しき「博多らーめん・白(580円)」を注文。麺の堅さを聞かれたので「堅め」で。「清水屋らーめん(780円)」というのもありましたが、「博多らーめん」との違いについて店内には明示されず。

 店内はL字型カウンター10席程度。厨房内には黒シャツのオヤジが二人。水セルフ。

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 スープからわずかに豚骨臭が漂ってきますが、かなりあっさり目の味わい。「もりや」「ぼたん」のようなトロみのある濃厚とんこつとは対極的な出来で個人的には物足りなく感じました。「一風堂」や「一蘭」みたいな万人向けにマイルドにアレンジされた風でもなく・・・飲んだ後の一杯といった博多屋台っぽい立ち位置なのかな?

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 麺はお約束の極細ストレート。つい習慣で替玉(120円)を頼んでしまいましたが、博多ラーメンにしては比較的量が多目。替玉まで頼むとお腹一杯です。カウンターに紅しょうが、生ニンニク、辛子高菜、白ごまと博多らーめんの基本セットが無料で置いてあるので替玉は味を変えながらちびちびと。

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 デフォルトの具はキクラゲ、ネギ、そしてチャーシュー、海苔とお決まりの品々。クーポン券で「半熟玉子」を頼んで見ましたが、9割がた固ゆでやん・・

 コストパフォーマンスに優れているので、あっさり目が好みの方には重宝されるかも。

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2009.08.28

伊藤@赤羽

赤羽駅北口を東側に出てすぐ。2軒隣に縦長の派手な大看板を掲げたラーメン屋があるので、それが目印になります。

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平日夜に往訪。先客1、後客1。王子の有名店「伊藤」の息子さんの店だそうですが、厨房にいた若者2人のどちらがその息子さんなんでしょうか?

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通りに面した間口は非常に狭いため、カウンター裏の仕切り戸を開け放ちにして客を入れていますが、冬はどうするつもりなんでしょう? 店内は横長のカウンターが10席程度。

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店の最奥に券売機を設置。中華そばと比内鶏そばがあり、それぞれに肉そばがあるというメニュー構成。中華そばと比内鶏そばの違いは明示されていませんでしたが、王子の店では「中華そば」を食べた記憶があったので「比内鶏そば」を注文。並(600円)だと量が少ないかなと思い、中(700円)にしてみました。

店内にはほんのりと煮干の香りが漂っていますが、BGMがやかましいのはちょっと・・・

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うーん、王子の「伊藤」は麺の量に比べてスープが非常に少ないのを忘れていました。ここも同じで、しかも「中」にしたからといってスープが増えるわけじゃないようなので、麺の1/3くらいはスープを被っていない状態で出てきます。中太ストレート麺はかなり堅めで、しかもごわごわ、ボソボゾとした食感。これをスープがほとんど絡んでいない状態で食べるのはかなり辛い。

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スープのほうは煮干がそれほど強めに出ているわけではありません。比内鶏の出汁を混ぜて一般受けを狙ったためなんでしょうが、人によっては煙たがる煮干の個性を殺した割には味に深みが出ていないような気がします。

「肉そば」にしないと具が刻みネギ以外にほとんどなく、玉ねぎの破片だけがしょぼしょぼと浮かんでいるのも残念。

「中華肉そば・並」で出直しですね。

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【展望】09年第24節神戸戦

・これだけ負け、しかも内容に改善の兆しが見られない負けが続くと、すっかり神経が麻痺してしまって、浦和が少々失態しようが何しようが痛みを感じなくなってしまいます。まぁ何とかして精神の平衡を保とうすれば、そうするしかないといったところなのでしょうが、一言で言えばこれが「負け慣れ」 なんでしょうなぁ・・・

・夏の西日本3連戦もこれが最後。なんか試合観戦のついでに観光するというよりは、観光のスケジュールに「修行」」が挟まっているような感がある昨今。90分間永平寺で坐禅組んでいるようなもので、失点のたびに「喝!」と警策で肩を打たれたりしてな。まぁ修行が終わっても何ら心は爽やかにならず、どよーんとしたまま宿に帰るというのが難ですが。

苦しいこともあるだろう

言いたいこともあるだろう
 
不満なこともあるだろう
 
腹の立つこともあるだろう
 
泣きたいこともあるだろう
 
これらをじっとこらえてゆくのが 浦和の修行である。

山本五十六は良いこと言いますなぁ・・・(一部改変あり(笑))。

・浦和はポンテと闘莉王が出場停止。共に怪我持ちで、特にポンテはスタメンで出ること自体が不思議なくらい不調で、事実上セットプレーのキッカーとしてしか役に立っていない「固定式砲台」と化しています。従ってポンテの出場停止は特段どうということはありませんが、闘莉王の出場停止はセットプレーしか得点の臭いがしない今の浦和にとっては痛手。ただ強行出場を続けて怪我を悪化させると最悪なので、代表の試合を含めて良い休養時期じゃないかと。

・神戸とは6月末に闘って2ヶ月での再戦ですが、その間にカイオ・ジュニオール監督が辞任。しかも神戸がクビにしたわけではなく(クビになってもおかしくは無い戦績でしたが・・・)、大金につられてカタールへ去るという意外な展開。その後和田コーチを内部昇格させてそのまま今季一杯指揮を取るのかと思いきや、8月に入って今後は三浦監督を招聘。「迷走」といえば神戸の代名詞のような感がありますが、そもそも松田監督を昨季末にクビにしたあたりからおかしくなっているような・・・

・三浦監督はJ2では実績がありますが、「組織的な守備陣を作るのは非常に得意だが攻撃にはみるべきものがなく、概して強力な外国人FWかセットプレー頼み」といったところでJ1では大宮でも札幌でもこれといった成果は上がっていません。

・ただフラット4人×2列で徹底的にスペースを潰す三浦流を浦和はかなり苦手としていましたからねぇ・・・ 三浦監督は早くも守備の立て直しには成功したようで、就任以来3試合連続完封。早速面目躍如といったところでしょうか。

<前節:大分 0-2 神戸>

--大久保--吉田---
古賀-------ボッティ
---宮本---金---
松岡-河本--北本-近藤
-----榎本-----

HT:近藤→石櫃
69分:吉田→茂木
83分:大久保→馬場

・リアクションサッカーからアクションサッカーへ大転換中の大分をカウンター2発で一蹴。ああ、どこかで何度となく見たパターン・・・

・相変らず4×2で塹壕を作って、両FWが前から激しくプレスをかける守備重視の布陣を引いている模様。MFアラン・バイーアやFWマルセウの名が見えませんが怪我なのか、単に運動量不足、ないし戦術理解不十分で外されているだけなのか・・・

<前回:浦和 2-0 神戸>

-----マルセウ-----
茂木-------大久保
--バイア-松岡-田中--
丹羽-宮本--小林-北本
-----榎本-----

60分:バイーア→ボッティ
60分:マルセウ→我那覇
74分:北本→岸田

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2009.08.27

補強2題

謎のガーナ人練習生。近々C契約を結ぶと報じられていましたが、ようやく入団決定。登録名も通称どおり「ガーナ」になるのでないかと思ったのですが(笑)、「ファイサル モハメド」でした。随分とイスラムっぽい名前です。91年5月生まれって原口と全く同じ。

その前には流経大から宇賀神友弥選手を特別指定選手として迎え入れています。元浦和ユースの選手で堤や西澤と同期。

いずれも即戦力ではなく、将来を見据えての採用(宇賀神は浦和に入団したわけではありませんが、よほどのことがない限り来季入団でしょう)。期中の即戦力補強を見送ったのは全く納得が行きませんが、今夏の惨敗また惨敗を踏まえてベテラン勢に見切りをつけ、次のオフには新人を積極的に採用し、来季以降は細貝を先頭に若手主体に切り替えて行くんでしょうなぁ・・・裏を返せばしばらくはこれといった結果がでない。「13年とは言わないが、5年は待て!」ということなんでしょうが・・・orz

一方、G大阪はレアンドロをカタールに売却して、新潟からペトロ・ジュニオールを強奪。「育てて売る」のではなく「仕入れて売る」というビジネスモデルを確立した感のあるG大阪ですが、外部からの戦力補強の繰り返しって昨年まで浦和の辿った道と同じなんだよなぁ(やっているサッカー自体は全然違いますが)・・・これがリーグタイトルに疎遠になりつつある一因かも・・・・ しかもG大阪の場合は自慢の下部組織が無駄になってしまうからなおさら弊害がでかいような・・・

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信越一周by18きっぷ

「18きっぷ」が一日分余るので、ちょっとした旅に出てみました。といっても一日中電車乗っているだけなんですが(笑)

川口 5:12 (400C モハE232-1235) 5:23 浦和

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浦和 5:32 (821M モハE230-3583) 6:16 熊谷

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熊谷 6:20 (くじらなみ号 モハ182-1028) 6:54 高崎

本来は日本海への海水浴客向けに設定されたはずの列車ですが、あいにくの天気もあってそれらしい客は皆無。どう見ても「鉄」な方が多いような・・・

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高崎駅2~4番線ホームの「NREたかべん」で「天ぷらそば(350円)」を朝飯に。乗り換えの合間等でお世話になることの多い駅そば屋ですが、つなぎだらけのボソボソとした食感で正直美味くないんだよなぁ・・・ 天ぷらはごぼう天。ワカメも添えられています。

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なおこの駅そば屋はNREのグループ会社ですが、駅弁「だるま弁当」で知られる「たかべん」本体はNREの傘下にあるわけではないようです。

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高崎 7:10 (723M クハ115-1114) 8:13 水上

群馬県内は大雨。

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水上 8:21 (1731M クモハ114-1503) 10:14 長岡

国境の長いトンネルを抜けると快晴・・・

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長岡 10:20 (1334M クモハ115-1532) 11:47 直江津

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鯨波~青海川あたりで日本海を望む。鯨波海岸には海水浴客もちらほら。

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ただ座っているだけなのに腹は減るもので、直江津で「さけめし(1,100円)」を購入。直江津駅は2000年に駅舎が一新されたものの、未だに駅弁立ち売りが健在。昔は駅前のホテル「イカヤ」と「ハイマート」が駅弁でも覇を競っていたのですが、いつの間にか「イカヤ」が撤退してしまって「ハイマート」が残るだけに。

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小ぶりの駅弁ですが、焼鮭の切り身がぎっしり詰まっています。ご飯の量に比べると鮭が多すぎるくらいなので半分は酒のアテ代わりという趣向なのかもしれません。その代わりといってはなんですがイクラは非常に小粒でおまけ程度の位置づけ。杏は彩りを添えたつもりなんでしょうが・・・

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直江津 11:53 (346M クハ115-1018) 13:29 長野

この辺りはどんよりとした曇り空。

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「さけめし」は量的に物足りなかったので長野で補充。長野駅待合室内の「小菅亭」にて「かき揚げそば(370円)」を注文。長野市内の蕎麦屋さんが出している店で、茹で麺ではなく「生麺茹であげ」が売り物。

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茹でるのに若干時間がかかりますが、つるつるっとした食感がたまりません。かき揚げはありきたりの野菜天。

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長野 14:04 (1536M クハ115-1225) 17:05 小淵沢

小淵沢 17:12 (350M クモハ115-308) 17:57 甲府

長野駅出発と共に豪雨に。特急が遅れて松本で接続待ちを強いられ、余裕があったはずの小淵沢での乗り換えは階段を激走。まぁこういう日は不通にならなかったこと、一応接続を取ってもらったことをもって良しとせざるを得ないでしょう。

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甲府 18:08 (560M モハ114-385) 19:38 高尾

「高尾」の文字が出てくると長かった一日がかりの旅もクライマックス。山梨は土が乾いているところを見ると大雨ではなかった模様・・・

高尾 19:46 (1946T クハE232-43) 20:30 新宿

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2009.08.26

万博2009(下)

万博2009(中)から続く)

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・全くテンションが上がらないまま茨木駅を出立。負けたあくる日のアウェーの朝はいつもけだるいものです。

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・朝食は茨木駅内のうどん屋で「カレーそば(360円)」。天かすがタダという関西ならではのサービスは未だ健在。

茨木 7:19 (120B クモハ321-11) 7:26 高槻

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行きも帰りも電車は似たようなものなので、その辺の話は割愛。メモ代わりに写真を載せるに留めておきます。

高槻 7:31 (3200M サハ223-2209) 8:39 米原
米原 8:45 (5108F サハ313-6) 10:48 豊橋

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豊橋 11:06 (944M クモハ311-12) 11:39 浜松

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・帰りも浜松で昼食。試合に勝っていれば鰻でも食べるつもりでしたが、内容&結果とも芳しくない試合で凹みの極に達してしまい、目に入ったラーメン屋で済ませることに。札幌らーめんのコーナーで「味噌野菜らーめん(800円)」を注文。

・ なぜかやたら丼が浅いのはともかく、出汁に手を抜いているのが丸わかりでコクがなく、味噌に頼りきりなのが丸わかりでがっかり。仕方なく七味をぶちかけて食べるも、麺はなぜか細麺。茹で時間の節約としか思えないですな・・・ 野菜炒めをスーパーで3袋束で売っているような味噌ラーメンの上にのせて、札幌ラーメンを称するんじゃねぇ( ゚Д゚)ゴルァ

浜松 12:11 (782M モハ313-2603) 12:54 島田

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島田 13:23 (436M モハ313-2506) 15:50 熱海

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熱海 15:32 (876M サロE231-1080) 17:27 東京

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・最後はグリーン車を奢って見ました。もちろん2階に陣取り。右手に青く輝く相模湾を見ながらビールで一杯やりながら帰るっちゅーのも乙なものですが、海水浴帰りと重なってグリーン車も始発から混雑。テンションが高そうな若者も帰りは大抵寝てしまうので多少混んでても別に構わないんですが、 やんちゃ盛りの子供まで乗ってくるのはさすがにどうかと・・・

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2009.08.25

浦和のマスコミ対策

昨今スポーツ各紙では、フィンケ監督の長々とした会見のごく一部を取り上げ、というか意図的に(?)曲解してフィンケ監督を攻撃する記事がやたら目立ちます。

こういう報道について浦和フロント、というか広報は何をやっとるんだ!というのは尤もな話で、先日の「語る会」でもその件について取り上げられています。

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清尾氏:

分かりました。次にファン・サポーターも疑問に思っていることではないかと思いますが、レッズはメディアに取り上げられる機会が他のクラブと比べて多いのですけれども、昨今、特にスポーツ紙の報道内容について、監督が記者会見で言ったことと、ちょっと事実と違うよとか、監督自身が指摘することも少なくないですよね。監督がそういうことを言う前に、クラブから「これはちょっと違うんじゃないの」とか、「これは相当事実から離れてるよ」というようなことを、報道機関に申し入れるなどして、ファン・サポーターに対して、「こういうことが報道されましたけど、真実はこういうことです」とフォローしていくことも、やっぱり情報がすごく流れている社会の中では、ファン・サポーターと一丸になって結束していくという部分を考えても大事なことだと思いますが、いかがでしょうか?

橋本代表:

私の方からお話しさせていただきます。ご指摘いただいた部分、一部「うん」と首を縦に振るべき内容の指摘もあると思います。ただ一概に、例えばフィンケ監督がA4で10枚程度のコメントを記者会見の場で言ったときに、その中の1行の部分をとらえて、報道をされたときに、これは嘘を書いたわけでもないでしょうし、取り方の違いで、そういう角度から物事をとらえる方法もあるんだろうなと、考えざるを得ない部分もありますので、一概にマスコミ、新聞等に出たものに対して、レッズのクラブとして反応すべきかどうかという部分については、慎重に考えていく必要があるだろうと考えています。

ただし、レッズの広報部門の強化というのは、必須であるだろうと考えているのも事実であります。例えば監督コメントを、今では全文を載せていますが、そのコメントに対して、追加のレッズとしてのコメントを上げるというようなことも必要だろうと思っていますし、私自身は4月に就任してから5月の時点で、監督を何とかサポートできないかということで、チーム広報のメンバーの増強も図りました。先ほど実はお話はしていませんが、8月1日の組織改正の中でも、広報担当のメンバーを一人増やしたりしています。次長格を一人、広報へ移しました。今後そういった部分に関して、クラブとしてしっかりとした対応が取れるように、改善をしていく努力が必要だろうということで取り組んでいきますので、これは記者の方々とコミュニケーションを取ることからスタートすると私は思っていますので、一方的に新聞記事を批判するというスタンスでは私はないつもりです。

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要するに「揚げ足を取られた」からといって逐一反論しないのが基本スタンス。それはそれで構わないと思うのですが、「そのコメントに対して、追加のレッズとしてのコメントを上げるというようなことも必要」という部分、監督の真意を補足説明し、クラブとして監督をサポートする部分については全然出来ていないのが甚だ残念です。

「記者の方々とコミュニケーションを取ることからスタートする」はずが、負けが混んだせいもあってか、足下なぜか監督だけがスポーツ各紙の格好のネタとなって火だるまになっているのが現状。「記者の方々とコミュニケーション」とはいったい何なのか、深く考えさせられてしまいます。

浦和広報が今後どう機能するかについては自分としては生暖かく見守ることしかできないんですが、スポーツ各紙については買わないこと、すなわち「ダメ、ゼッタイ!」でささやかながら抗議して行く所存です。もっとも今のクォリティーのままじゃ、主力購買層だったオヤジのサラリーマン引退と共に放っておいても淘汰される運命にあると思いますがね・・・

(8/26 追記)

さすがに犬飼会長が激怒(笑)したのはまずいと思ったのか、8/22の試合後(vsサンフレッチェ広島)の監督会見に関して社長からメッセージが発せられました。原文はシミュレーションを奨励したというよりは、判定を皮肉ったもののように読めるのですが、それはさておき若干後手に回ったとはいえ監督をサポートする姿勢を明らかにするのは大事なことです。

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万博2009(中)

万博2009(上)から続く)

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・今回は万博まで歩いてみました(このルートは一度歩いたことがあります)。JR茨木駅から万博までシャトルバスが出ていますが、本数も少なそうだし、バスもあまり混んでなさそう。それより思った以上に茨木駅でレンタサイクルを借りて万博へ向かう赤者が多いようで、帰りはそそくさと4、5人まとまって坂を駆け下りる赤者の姿もって、どこの駒場の光景やねん(苦笑)

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・メインスタンド前・ビジター側にも屋台が出ていたけど、前からあったっけ?万博の食事情の悪さはJ1屈指だったけど、多少改善しようとしているのかなぁ・・・茨木で餃子食ったばかりだから今日は要らんけど。

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・今回はスタジアムに着くのが遅いのを見越してSS席をおごってみましたが、SS席でもベンチシートってありえないわなぁ・・・ 新スタジアムが待たれるとことですあ、その話も思うようにスポンサーが集まらずに結局巨額の寄付金頼みってそりゃないわなぁ・・・ しかも場所だけはエキスポランドに決まっているものだと思っていたら、それすら未定の様子。なんだかこのままフェードアウトの予感・・・パナソニックの業績回復待ちかなぁ・・・

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・要するに「チーム状態が良くない、うまくいっていない」という話を明神がインタビューに応じてボソボソ、訥々と答える。なんで試合前にテンション下がりそうな話をスタジアムで流すんだろう???

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・試合前の練習見学サービスかと思ったら・・・・

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・試合が始まってもそのまま居たのにはびっくり!マツダスタジアムでやっている「砂かぶり席」みたいなサービスなんでしょうか・・・

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「ネーチャン、キタコレ!!!」ってテンションを上げまくったのはいいんですが、クォリティーで神戸に遠く及ばないどころか、「そのまま吉本に行ったらどうや?」っちゅー感じで(´・ω・`) ショボーン

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2009.08.24

万博2009(上)

東京 6:34 (325M クハE230-8044) 8:42 沼津

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・今回の大阪遠征は18きっぷで単純往復。節約というのもありますが、クソ暑い関西で観光する気なんて全く起きないので、多少なりとも冷房が効いている電車内で一日過ごそうというのが一大動機だったりするのがさもしい男、さもじろう・・・

・お盆の時期と重なったので、各電車ともそれなりに混雑。乗り換えの動きを見ていると相当数の方が同じように18きっぷで動いているのが判ります。東京駅で乗り合わせた人に、浜松まで行ってまた会ったり(笑)

沼津 8:56 (751M モハ210-5055) 10:19 島田

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・興津で始発電車に乗り換える人が多いようでしたが、座ってしまうと乗換えが面倒くさくなって終点島田まで乗りとおし。

島田 10:29 (753M モハ210-5024) 11:13 浜松

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・やって来た電車はわずか3両編成。座れないのは覚悟の上。浜松まで40分程度ですから、立っていてもどうということはなく・・・

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・浜松で昼飯を兼ねて小休止。浜松駅ビル内の韓国料理屋「シジャン」で石焼プルコギビビンバ(980円)。100円増しで大盛りにしてもらったのでそこそこ食べ応えがありましたが、ナムル等の野菜物が少ないのは残念。また辛さが全く足りないのでコチュジャンを追加投入。

浜松 12:09 (945M クハ210-5029) 12:42 豊橋

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豊橋 12:55 (5329F サハ313-5005) 14:16 大垣

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・両サイドともブラインドを閉めっぱなしだったので、何がなんだかよく判らないうちに大垣到着。名古屋でどっと人が降りて車内はだいぶ空きましたが、東京から18きっぷでやってくる人もこの辺で一段落ということなのかなぁ?

大垣 14:40 (233F クハ117-26) 15:17 米原

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・大垣でようやく赤者を見かけました。こんな遅い時間に大阪へ向かう人が少ないせいかと思いますが。

米原 15:19 (3273M サハ223-2010) 16:27 高槻

高槻 16:30 (797T クモハ223-3024) 16:35 茨木

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「網干(あぼし)」の文字を見かけると、いつも意味も無く「北斗の拳」を思い出してしまいます。

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・今回は茨木泊まり。駅近くで見かけた王将は店先に「大阪王将」のマークこそ付いていますが、なぜか屋号は「王将亭」。店の雰囲気も餃子チェーン店というよりは居酒屋のそれで、FC店かつ本部との関係が微妙なのかも。

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・「餃子の王将(いわゆる「京都王将」)」より心持ち小ぶりの餃子ですが、おいしゅうございました。テイクアウトのお客さんもちらほら。

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2009.08.23

【閉店】ほんまや@大山

 日曜昼に往訪。大山「麺舗十八」へ行こうとしたら「本日12時から開店」の張り紙。開店まで待つのも面倒なので近隣の「ほんまや」へ。

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 先客2、後客7。大山のアーケード街からちょっと脇に外れたところに店を構えていますが、そこそこ人通りはある模様で、買い物ついでと思しき客が次々やってきます。厨房内は黙々と麺を茹でているオヤジと、同じく黙々と餃子を仕込んでいるバイト君と、どう見てもこの店を仕切っている風の若女将の3人。

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 「肉入りラーメン(850円)」を注文。「徳島ラーメン」が売り物の店ですが、それだけだと商売上厳しいのか、塩とんこつやつけ麺もメニューに加えています。

 麺大盛か小ライスかをサービスで付けてくれますが、徳島ラーメンはラーメンをおかずにご飯を食べるのが基本なのでもちろん小ライスに。

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 丼と小ライスがお盆に載って出てきました。 おっと徳島ラーメンの特徴である生玉子がありません。別売りなのかなぁと思って帰りに券売機をしげしげと眺めてみても「味付玉子」のボタンしかなく、東京では不人気なのでやめたのかもと思って表でメニューを見たらなんと無料サービスでした(^^; ダメモトで店員に聞いてみるべきでしたね・・・ でも小ライスと違って店員が生玉子の要否を積極的に聞いては来ないのは、やっぱり生玉子付ける人は少ないんでしょうなぁ・・・

 若干トロミと臭みのある豚骨・鶏がらスープは醤油の味が立って(店の案内によると「地元徳島の醤油・荒塩をブレンド」とのこと)、しかも飲むにはしょっぱいので好き嫌いが分かれると思いますが私は結構好き。もっとも飲むのは勘弁ですが。

 麺は細めストレートで少々ぱさぱさした感じ。若干堅め。徳島ラーメンは量が少ないと思い込んでいたのですが、ここはそうでもありません。

 醤油にどっぷり浸けられてご飯のおかずに最適(言い換えればラーメンの具としてはやや塩辛すぎ)なバラ肉チャーシューがたっぷり入って、ラーメンにチャーシュー丼付けているかのよう。

 具はメンマ、もやし、刻みネギ、そして海苔。ちょっと胡椒がかかっているのはどうかと。

 次は生玉子を忘れずに!

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 祝日昼に2回目の往訪。本来11時開店のところ、なぜか開店が遅れて11時半に。

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 先客3、後客2。厨房内は30代くらいの男性と、外国人っぽいアシスタント。前回見かけたどう見てもこの店を仕切っている風の若女将は見当たらず。アシスタントはまだまだ不慣れでしょっちゅう失敗している風。

 今回も「肉入りラーメン(850円)」を注文。もちろん小ライスをつけてもらいました。

 無料の生玉子はカウンターの奥に置いてあって客が適宜取りに行く方式になっていました。しかし、カウンター席後ろの通路は広いとは言いがたいので取りに行くのはちょっと面倒。客の求めに応じてライス等と一緒に厨房から提供すればいいのに。

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 早速生玉子を投入。生玉子は地元徳島でも要不要で意見が分かれているようです。

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 玉子を入れると塩辛いバラ肉にまるですき焼きのようなマイルド感が生まれてそれはそれで結構なんですが、逆にスープの旨味が玉子の白身でかき消されて、肝心のラーメンが不味くなってしまうような・・・

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【観戦記】09年第23節:広島 2-1 浦和

 柏戦の惨敗からわずか中2日。しかも前泊を伴う遠距離アウェー。回復系の練習メニューしか組みようがなく、相当思い切ったことをやらないと立て直しは難しいだろうとは思いましたが、この日のスタメンは前節出場停止だった坪井・啓太が戻り、堀之内と怪我持ちの闘莉王を外した他は、高原を外してセルを入れた程度。誠に申し訳ないが、前節惨敗の主因といってもいいくらいのポンテがスタメンに名を連ねていると判った時点でこの試合も相当難しいものになるだろうと思いましたが、結果は案の定。柏戦はそれなりにチャンスもあり、先制点を取っていれば全く違った展開になったと思いますが、この試合は得点の気配皆無。原口やセルがドリブルで突っかけて敵陣に迫るものの、結局GK中林を脅かしたシュートはゼロ。いや、後半セルFK→闘莉王で1点返したはしましたが、全く後に繋がらなさそうな得点で、実際その後浦和に何のチャンスも生まれないまま試合終了。もはやどこから再建したらいいか判らないくらい絶望感漂う試合でした。

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 この試合のやられっぷりを見ていると、優先的に再建すべきなのは攻撃ではなく守備でしょうな。後方からスルスルと上がってきたCB槙野にどフリーでシュートを撃たれ、さらに右WBミキッチの攻撃参加に誰も応対せずに2点目を取られる。共にカウンターを喰らったわけではなく、単なる怠慢。原口・ポンテ・セルと並ぶ2列目はいずれも守備意識が高いとは言いがたいのが難。おまけに最前線のエジを含めて激しくポジションチェンジをしますが、これは攻撃時には相手のマークを混乱させるのに役立ちますが、いったん守備に回ると逆にこちらのマークがあいまいになりがち。それが相手にどフリーの選手が生まれやすい一因だろうと思います。

 まぁこの試合に関して言えば、それ以前に広島の攻撃の基点であるストヤノフへのチェーシングをさぼった報いのような気もしますが。この日の前半の広島は面白いことに徹頭徹尾ストヤノフから前線への縦一本のみ。寿人が浦和DFラインの裏に抜け出せれば最善。抜け出せなくても浦和のDFラインを下げて、こちらのDFラインを上げる時間を稼げれば良しといった感じの攻撃。暑い中、ちまちまと後方からビルドアップなんてしてきませんでした。従ってストヤノフさえ抑えておけばどうということはないはずなんですが、それを時折さぼって、その都度ピンチに陥っていたような気がします。

 広島が相手チームにポゼッションで劣勢に立つことは珍しいのでしょうが、この試合を見ていると浦和のポゼッションなんて「捨て置かれた」も同然。前半原口やセルが広島左サイド深く抉ったくらいですかね、可能性を感じたのは。あとは同じくセルや原口のドリブルが多少広島DF陣をびびらせた程度。GKをびびらせるには至りませんでした。

 いつも同じようなゆったりとしたペースでボールを回しているだけじゃ相手DF陣は崩れません。緩急の「急」が全くない。直輝のようにパス&ゴーを愚直に繰り返しできる選手がおらず、それどころか運動量皆無の選手を起用してフィンケの目指すサッカーをやろうとしてもそりゃ無理でしょう。こりゃ来オフにはリストラの嵐が吹き荒れるなと思ったら「誠意の複数年契約」でリストラできない選手が結構いるんですなぁ・・・orz

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-----エジ-----
原口---ポンテ--セル
---細貝-ー啓太---
平川-阿部--坪井-暢久
-----都築-----

HT:平川→闘莉王
HT:ポンテ→高原
77分:暢久→西澤

 明らかに運動量に問題があり、かつ全盛期のような卓越したキープ力がないどころか、いまや相手のボールの奪いどころと化してしまったポンテをトップ下に配している時点でアウトですわ・・・

 またしても前半のうちに2失点を喰らって、フィンケは早々と勝負手に。

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---エジ--セル---
原口--------高原
---啓太-闘莉王---
細貝-阿部--坪井-暢久
-----都築-----

 G大阪戦に続いて闘莉王を中盤で途中投入。G大阪戦よりはタスクは限定的で中盤の底で専らボールの裁き役に専念。またセットプレーのターゲットとしての役割もきっちり果し、この日も1得点。ただ1点差に追いつかれた後の広島は闘莉王へきっちりプレスを掛けにゆくようになり、その後の闘莉王はボールの裁き役としての仕事を全うできず。もっとも後半ヘロヘロの啓太や細貝がビルドアップの過程でそれ以上の失態を繰り返していたので闘莉王を責めても仕方ありませんが。

 動き自体はエジよりマシと思われる高原は右サイドでもがいているだけで何の役にも立たず。

 戦局が絶望的になってから西澤投入。もはや「学徒出陣」の心境。

 今やかすかな希望である梅崎の投入機会がないまま試合を終えたのが残念でなりません。

20090822no179

-----寿人-----
---高萩--柏木---
服部-中島--高柳-ミキ
--槙野-スト-森脇--
-----中林-----

57分:高萩→横竹
76分:高柳→李
80分:ミキッチ→盛田

カウンターで何度も決定機を作りながら2得点どまり。確かに寿人は決定力に問題があるというのは判るような気がします。

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2009.08.22

眞司 其の二@草加

 草加駅西口から北へ線路沿いに歩いてすぐ。横にデイリーヤマザキあり。自宅から自転車で40分。川口市東部から草加にかけては工場が多く、道路が狭い割にはトラック等大型車両の通行量が多いのが困り者。

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 「其の二」というのは三郷にある「眞司」の2号店の意味。土曜昼に往訪。先客2、後客1。

 「つけめん」「らぁめん」の他に「まぜそば」が用意してありましたが、「つけめん・大(750円)」を注文。つけめんは並(220g)、大(330g)、特(440g)が同料金。

 店内はカウンター6席に4人掛けテーブルが2卓。この規模で黄色いキャップを被った若い店主と、思いっきし髪を脱色したアシスタントが一人というのはしんどいでしょうに・・・

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 可愛い手書き風ポップが活かしています。

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 つけ汁は粘度高めの濃厚魚介豚骨。やや甘味があり、わずかに酸味も感じましたが、くどさ・脂っこさを感じない範囲でまとまっています。

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 麺は角ばった太麺で若干縮れ入り。表面にちょっとざらつきがあり、堅さは並程度ですが、その割りに噛み応えがあってまずまず。つけ汁の絡みが非常に良いのでどんどんつけ汁がなくなって行きます。細かく刻んだ柚子をつけ汁ではなく、麺の下のほうにまぶしてあります。これは珍しい工夫。

 大きめのバラ肉チャーシューが2枚も添えてあるのはお得感あり。さらにつけ汁の中にもチャーシューのかけらが入っていました。他に海苔、メンマ。

 スープ割りにするともたれそうだったので割愛。

 これといった難点はありませんが、今やどこにでもあるという感も拭えず。涼しくなったら「らぁめん」で再訪してみます。

 草加には「大ふくや」が「眞司 其の二」とほぼ同時期に開店していますが、広い意味で似たようなタイプのラーメン屋ばかりぼこぼこできるというのは業界の行き詰まりを示しているような気がしてなりません。

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2009.08.21

【展望】09年第23節広島戦

・夏場に中2日で遠方のアウェー戦。今季最もきついと思われる日程をまさかこんな状態で迎えるとは思っても見ませんでした。

・運動量を要求する「コンビネーションサッカー」で日本の夏を乗り切るのはしんどいだろうと思いましたが、あれよあれよという間に公式戦6連敗。途中試合内容は一進一退といった感がありましたが、ついに柏戦で何かが決壊した模様。

・動けない選手がスタメンにゾロゾロ名を連ねている。怪我人を無理使いしている。若手起用はフェードアウト。負けが混んできたせいか、シーズン当初に掲げていた方針とは相反する事象が次々と。

・結果からすれば日本の夏をフィンケは甘く見ていたということになるのでしょうなぁ・・・そしてその見通しの甘さを修正すべき信藤TDは文字通り無為無策。もともと怪我人だらけなのに気前良く選手を放出したのが祟って、バックアッパーの層が薄くなってしまいました。もっとも赤星もアレックスもフィンケがバックアッパーとして重用したかどうかは甚だ疑わしいのですが。

・やろうとしていることは間違っていないし、続けないと意味がないと思いますが、そのコンセプトを堅持するためにフロント陣が最善を尽くしているようには見えない。「語る会」で感じたことを毎試合確認しているような・・・

・コンセプトは素晴らしいが極端に勝負弱い。浦和がもがき苦しんでいる泥濘を「降格」という巨大な代償を払って潜り抜けてきた偉大な先達「広島」との対戦はある意味楽しみ。今年の失敗からフィンケもフロントも何がしかを学ぶでしょうし、今年は降格さえしなかればOKと割り切って淡々と試合を見つめるしかないのかも。

・広島は青山が出場停止。

<前節:広島 1-0 大分>

-----寿人-----
---高柳--柏木---
服部-中島--青山-ミキ
--槙野-スト-森脇--
-----中林-----

65分:高柳→高萩
68分:ミキッチ→盛田
79分:柏木→李

<前回:浦和 2-1 広島>

-----寿人-----
---高柳--柏木---
服部-中島--青山-楽山
--槙野-スト-森脇--
-----中林-----

58分:楽山→橋内
69分:柏木→丸谷
83分:丸谷→平繁

・前半で大量失点を食らって惨敗してもおかしくなかった試合。しかし、山のようにあった決定機を広島が決めきれず、後半半ばから失速した隙を浦和が突いて逆転勝ち。

・広島はこの敗戦を切っ掛けに「ポゼッション & 超攻撃的」という従来のスタンスを修正し、必要に応じて守備的に構えてカウンターを狙うなど苦手の夏場を乗り切る現実策を打ち出すに至ったとの話。

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広島逍遥(6・了)~お好み焼き2題

広島逍遥(5)から続く)

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 岩国から高速バスで戻ってパルコ裏、お好み村にもほど近い「へんくつや本店」に突入。割と有名な店で、開店からそれほど時間が経っていないのに、親戚一同と思しき先客が7~8名。そば肉入り(750円)を注文。

Okonomi2_2

 広島風お好み焼きの店は都内にもありますが都内で食べることはまずありません。広島遠征の際に食べるかどうか、すなわち食べるのは年に1、2回という按配なのでどこが美味い云々という感覚は全く持ち合わせていないのですが、今回の出来は明らかに外れでした。豚肉が焦げて堅くなって台無し。これに尽きます。有名店で狎れていませんかねぇ?

Okonomi3

 ムカムカしたので、帰りの広島空港で口直しに「てっ平」に入店。広島空港には他にもお好み焼き屋がありますが、空港というあまり質を期待できないロケーションの割りには「てっ平」はそこそこ美味いお好み焼きを出してくれます。

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 焼酎・日本酒など酒類に力を入れているので、長居する客が多くて回転が悪いのが難ですが、空いている時はお勧め。そば入りはイカ天・肉・そば・玉子入りで945円。

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2009.08.20

広島逍遥(5)~岩国城

広島逍遥(4)から続く)

3月に紹介したネタの続きです。再び広島遠征が近づいて来たので、そのマインドアップを兼ねて。

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翌日は広島県からちょっとはみ出して山口県の岩国へ。

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岩国出身の宇野千代を記念した「おはんバス」が市内をウロウロ。どちらかというと「島耕作バス」を見たかったのですが・・・

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前日降った雪が残る錦帯橋。橋の形状があれなんで、転ばないように気をつけながら上り下り。

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ロープウェーで一気に岩国城へ。

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岩国城は「日本百名城」に選出されていますが甚だ疑問。天守の形状が往時と異なっているどころか、もともと天守が建っていた場所と違うところに復元した天守を「百名城」に入れるとは笑止千万だと思いますがねぇ・・・史実とは何の関係もない清洲城を百名城にカウントするとの大差はないような・・・

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 現天守の裏に残る旧天守台。なんとなく恨めしげ。

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 まぁ天守があったこと自体は事実なので現天守にあんまり目くじらを立てるのもナンですが、天守があったといってもその期間はわずか7年。1615年(元和元年)に幕府の一国一城令により破却を余儀なくされました。

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 もともと岩国は城下町といっても本家長州藩からは独立した藩として認められていないという非常に微妙な位置づけ。

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岩国城の麓には岩国領主第3代吉川広嘉(=錦帯橋を架橋)の像が飾られていますが、岩国がそんな微妙な位置づけになったのは関が原合戦前後における初代吉川広家の立ち振る舞いによるのは明白なんだよなぁ・・・

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【観戦記】09年第22節:浦和 1-4 柏

 失点するまではそれほど悪くないどころか、今日こそは勝てると思ったんですけどねぇ・・・ 悲しいことに立て続けに2失点を喫すると反発する力に乏しい。そんな連敗中のチームにありがちな穴にはまり込んでしまいました。そしてその穴を広げてしまったのが後半のフィンケの采配だと思います。

 ただ采配云々といった戦術的なこと以前に根本的なところ、浦和が寄って立つべきところがあちこち崩壊しているように見受けられた試合でもありました。

 最も顕著なのは攻守とも選手の離合集散が明らかに好調時より遅くなっていること。攻めては前線で高原がボールをキープしてもフォローがないので、高原がたちまち2人に囲まれて結局ボールロストという場面が何度もありました。

 それ以上に悲惨なのは守備。浦和はポゼッションで優位に立つことを前提にDFラインを浅め、かつ2バック気味に構えることが多いので構造的にカウンターを 喰らいやすいのですが、好調時には相手にボールを取られても素早く攻守を切り替えて複数人で相手を囲い込んでボールを奪い返したり、たとえ奪えなくてもカウンターの基点となるような高精度のフィードを出させなかったりしていたはず。この試合はその守備がだめで、フィンケの謎采配と相まって4失点を喫してしまいました。

 啓太が出場停止で、代わってCBに入ったのは堀之内。攻撃能力皆無なのには目を瞑るとしても、運動量にも乏しくて守備もいいところなし。強行出場で守備放棄状態のポンテ、そして「夏の暢久(8月にしては涼しいほうだと思いますが・・・)」が連なる右サイドの「魔のトライアングル」は柏の左SH大津にいいようにかき回され、それが2失点に直結。

 守備のキーマンが2人とも出場停止で苦しいのは判りますが、動けない選手がぞろぞろスタメンに名を連ねているというのは、フィンケが指向していたサッカーの自己否定ではないのかと。この日のスタメンは原口と細貝以外はベテランだらけ。連敗で若手を使う勇気がなくなったのかもしれませんし、単に若手の実力不足なのかもしれませんが、動けないがゆえにベタ引きの相手を崩せず、動けないがゆえにこぼれ玉を悉く拾われ、動けないがゆえに中盤での組織的な守備ができずに簡単にカウンターを浴びるって、そもそも動けないことが判りきっている選手をスタメン起用していることに主因があるような気がしてなりません。

20090819no011

---高原--エジ---
原口-------ポンテ
---細貝-堀之内---
平川-阿部-闘莉王-暢久
-----都築-----

 冒頭にも記しましたが、失点するまではそんなに悪くなかったと思います。残留争いにどっぷり浸かっている柏は勝たないといけないのが災いしてか当初はベタ引きではなく、中途半端に前に出てきました。そこで浦和は柏DFラインの裏を突いて何度かチャンスメーク。右サイドでカウンターから原口→エジだとか、左サイドから原口→エジだとか、あるいはセットプレーからチャンスを生み出しましたが、またしてもというか何というかエジがこの日も大ブレーキ。振り返ってみれば、ここで点が入らなかったのが全てなんでしょうなぁ・・・

 柏の攻撃はロングボールを両SHに入れて浦和のSB裏を狙うだけの単純極まりないもの。暢久が普通の出来であればどうということはないはずだったのですが、まさかの2失点で得点力に乏しい浦和のゲームプランはたちまち崩壊。この日最も得点の臭いがしたのはセットプレーで、そのセットプレーで闘莉王が久々に1点取ったところまでは良かったのですが・・・

HT:暢久→梅崎

---高原--エジ---
原口---ポンテ--梅崎
-----堀之内----
細貝-阿部-闘莉王-平川
-----都築-----

1点ビハインドとなったフィンケの勝負手はなんと暢久→梅崎。守備の出来ない暢久ほど始末に困るものはないですから暢久を代えるのは上策だと思いますが、西澤を入れるでもなく、平川を右に回して左に永田を入れるでもなし。啓太が健在ならかろうじて成り立つ布陣だと思いますが、前半から何の役にも立っていない堀之内と、守備を全くしないポンテを中央に並べるなんて攻守のバランスを考えれば後半頭から打つべき策ではないでしょうに。西澤や永田をサイドに置くとその部分の守備力は落ちるかもしれませんが、中央に穴が開いているよりは格段にマシじゃないかと・・・

 気の毒なことにこの布陣で堀之内は中盤の底でボールを捌く場面が増えてしまい、当然ながら遠くへのパスなんて望むべくもないので近くの見方に捌いてお茶を濁すだけ。一見攻撃的な布陣にも見えますが、右サイドから平川や原口が合計3度ほどクロスを上げただけで、あとは沙汰止み。攻撃力に上積みがなく、守備力を確実に減退させた大失策だと思います。

 思えばポンテを中盤下がり目の位置に配置転換する策をフィンケはしばしば打っていますが、明らかに奏功したのは山形戦だけで、それ以外は失点のリスクが増えた割には得点力は上がらない結果に終っているような気がします。少なくともわずか1点差なのにハーフタイムから打つべき策ではないんじゃないかと。

73分:平川→セル

---高原--エジ---
原口---ポンテ--セル
-----堀之内----
細貝-阿部-闘莉王-梅崎
-----都築-----

 局面が一向に好転しないことに業を煮やしたのか、フィンケはさらに驚くべく策に打って出ました。結果的に試合中に両SBを変えてしまったわけですが、シーズン当初からSBの補強が急務だと誰もが口を揃えて言っていた懸念がこんなところで現実化。久々登場のセルの体の重たさ加減にも失望しましたが、この采配はもともとバランスが悪かったのをさらに悪化させただけに終わりました。

 直後に柏は切り札フランサを投入し、それがものの見事に奏功してダメ押しに成功。それ以前にも柏は何度かカウンターでチャンスを作り、それを外しまくっていましたが、フランサが同じようなミスをするわけがありません。

 ポンテのボールロストが主因となった4失点目で観客がどっと席を立ちましたが、こういうのって欧州じゃ当たり前の光景ですね?

 やろうとしていることは信ずるに値するけれども、やっていることには疑問符を付けざるを得ない。そんな試合でした。

20090819no010

---田中--ポポ---
大津--------菅沼
---杉山--栗沢---
小林-近藤--パク-蔵川
-----菅野-----

68分:ポポ→フランサ
73分:杉本→小林慶
81分:田中→ハモン

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2009.08.19

【展望】09年第22節柏戦

・G大阪に続いてあまり状態の良くないチームとの対戦。

・降格ゾーンにどっぷり浸かってしまった柏は7月も半ばになって高橋監督を解任し、ネルシーニョを招聘。まぁカウンターサッカーからの脱却を図るのはいいとしても、怪我人続出という不運も重なって新米監督には荷が重すぎたっちゅーことでしょうか。

・補強には積極的に動いていて、小林慶、パクドンヒョクといった他クラブで実績のある選手に加え、アンセウモ・ハモンをクルゼイロからレンタルで獲得。但し、怪我で全く出場機会の無かったアルセウや、出番が減っていた石川・太田らを放出するなど、かなりドタバタしている様子。

・CB古賀やMF山根が怪我で長期離脱中。

・ネルシーニョが直接指揮を採り始めてからわずか2戦(鹿島戦は就労ビザが間に合わず、ベンチ外)。神戸には完封負け、千葉戦は一人少ない相手にスコアレスドローと結果が出ていないだけでなく、1点も取れず。ヴェルディでの監督時代は日本代表監督にも推されかかったネルシーニョですが、名古屋では2年やって中位力を中位力たらしめるだけに終わっていますから、名将といっていいのかどうか・・・

・一方絶賛公式戦5連敗中の浦和は啓太と坪井が出場停止。G大阪戦で負傷退場した直輝は捻挫で全治3~4週間とまたしても長期離脱。闘莉王、ポンテも依然状態は万全でないため、スタメンが非常に読みにくくなっています。動ける選手をかき集めるとこんな感じかなぁ・・・ 原口とポジションが被りがちな梅崎をスタメンで使うかどうかがポイントでしょうが、前日の監督コメントでは先発の可能性は低いらしい・・・orz

---エジ--高原---
原口--------セル
---細貝--暢久---
峻希-阿部-堀之内-平川
-----都築-----

SUB:山岸、闘莉王、永田、濱田、西澤、梅崎、ポンテ

|-`).。oO 気分的には「もうどうにでもなぁれー」ですが、夏の暢久をCHで使うって怖いんだよなぁ・・・

<前節:千葉 0-0柏>

---田中--ポポ---
大津--------菅沼
---杉山--栗沢---
小林-近藤--パク-蔵川
-----菅野-----

67分:田中→ハモン
82分:ポポ→北嶋

・FW田中は順大在籍中の新人。フランサは小破したためか、ベンチ入りのみで出場なし。今季大不振の李はベンチからもアウト。

<前回:柏 2-3 浦和>

菅沼---北嶋----李
--山根----栗澤--
-----杉山-----
小林-近藤--古賀-石川
-----菅野-----

56分:北嶋→大津
89分:栗澤→フランサ
89分:杉山→鎌田

・大雨の国立での一戦。雨と疲労が災いしてかパスがあまり繋がらず、内容に乏しい試合でしたが、終盤の力攻で逆転勝ち。

・GWの連戦は「旧式浦和」で勝ちを拾った試合が多かった気がしますが、今は闘莉王不在の影響か、最初から最後までチューンアップされていない「新式浦和」で闘ってなすすべなく連敗しているように見えます。

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2009.08.18

大分2009Ⅱ-(11・完)下関散策2

大分2009Ⅱ-(10)から続く)

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どう見てもただの大型料亭なんですが、ここが日清戦争後の下関講和条約の舞台となった「春帆楼」。今でも格式の高い料亭として下関市民に認知されているようで、披露宴を終えたばかりっぽい人々がぞろぞろ出てきました。

ちなみにポーツマス条約の舞台は海軍工廠。ベルサイユ条約はいうまでもなく宮殿。

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その傍らに建つのが「日清講和記念館」。

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記念館内には下関条約に関する各種資料が展示されている他、講和会議の室内の様子が再現されていました。

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記念館を一通り巡った後は、下関の魚市場「唐戸市場」へ。クソ暑い季節、しかも午後に魚市場っちゅーのはイマイチ気乗りがしませんが、観光客でまずまずの賑わい。

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観光客向けにフツーに海産物を売っているところもありますが、こんな感じに寿司を置いてある店が人気を集めていました。でも人混みの中に長時間晒されている寿司ってあんまり食べる気がせんし・・・

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広大な市場の半分くらいはプロ向けのようで、日曜日の午後なんでひとっ子一人いない区画も相当広がっています。

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ここも基本的にはプロ向けのふぐ専門店のようなんですが、一応観光客相手に小銭も稼いでいる風・・・

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旅の最後は下関が誇る大型水族館「海響館」へ。残り時間があまりなくて駆け足での見学になってしまいましたが、とにかく暑くて暑くて「涼しそうなところならどこでも良かった」というのが半ば本音。

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まぁこういうのは今時の水族館ならどこでもある風ですが・・・

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さすが下関だけあってフグはやたら充実しています。

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|-`).。oO 暢久親子か、君達は・・・

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バブルリングを作るスナメリを始め、イルカやアザラシのショーが充実していて、短時間でサクサク回るのは非常に勿体無い思いがしました。上写真はシロナガスクジラの全身骨格標本。でかすぎてカメラに収まりきれません。

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下関駅に戻って駅構内を一通り巡ってみましたが、下関駅高架下って昔と全く変わっていないんですなぁ・・・ 3年前の放火事件で三角屋根の駅舎本体が失われ、その跡地には一応屋根が架かったけれども駅舎は依然再建されず、地盤沈下著しい下関が一層寂しくなった感も。

唐戸 16:19 (サンデンバス)  16:29 下関
下関 16:50 (サンデンバス)  18:05 山口宇部空港
山口宇部空港 19:20 (JAL1648 B737-800) 20:50 羽田空港

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下関駅前のバスターミナルでは山口宇部空港よりも、福岡空港/北九州空港の案内表示のほうがはるかに大きかったのには驚きました。

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下関は最後までふぐが付いて回るのでした・・・

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2009.08.17

カップヌードルのコロ・チャー化

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カップヌードルに入っている謎の肉片、いや肉と言っていいのかどうか定かではない代物が一変したとの話を聞いて遅まきながら試食してみました。

ラベルというか蓋には「コロ・チャー」の文字が躍っています。

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従前の肉(?)は不定形で、しかも豚とか鶏とかそういう動物性の味は全然しなくって、魚のすり身だとか大豆カスだとかそんなもんをぐちゃまぜにしたような感じ。カップヌードル以外ではまずお目にかからない謎の物体でした。

「コロ・チャー」はサイコロ状。しかもはっきりと豚っぽい味がします。やや味つけが濃くなったかも・・・

ただ全体の量からすればコロ・チャーの量なんてごく少量ですし、同僚の干し海老と比べるとさしたる存在感もなく、コロ・チャーに変えたところでカップヌードルの味わいが変わるというほどのものでもありませんから、今般の変更は「特に可もなく不可もなし」というのが私なりの結論。

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大分2009Ⅱ-(10)下関散策

大分2009Ⅱ-(9)から続く)

門司港 13:20 (関門汽船)  13:25 唐戸

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門司から対岸の下関に渡るルートは何通りかあって、以前「関門トンネル」を歩いて渡ったことがありますが、今回は渡し船に乗ってみました。

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20人乗りくらいの小さな船をイメージしていたのですが、座席はバス2台分くらいありましょうか。また「門司港まつり」が開催されているせいか、普段は20分間隔のところ、10分間隔で運行していました。

下関・唐戸港までの所要時間はわずか5分。ただ運賃390円というのは埼玉高額鉄道並みじゃ・・・

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激しく水しぶきを上げながら快走するため、車窓は絶えず水浸し。渡船はあくまでも日常の足であって、関門海峡を眺めるには全くの不向き。

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唐戸港到着。唐戸港はもう一つ桟橋があって、「関門シーバス」と書かれたまっ黄色の船が泊まっており、巌流島クルージングを巡って関門汽船と激しい乗客の奪い合いを繰り広げていました。宮島航路と全く同じ構図ですが、古くから日本三景の一つとして知られ、そして今や世界遺産にのし上がった宮島と比べると、物凄く小さなパイの奪い合いのような・・・

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門司港ほどのまとまりはありませんが、下関にも戦前の建造物がぽつぽつ残っています。その代表格が1915年竣工の旧秋田商会ビル。円柱状の塔屋がひときわ目立つ他、この時代としては極めて珍しいことに屋上庭園を備えています。

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外観は至ってハイカラですが、館内は純和風。このギャップの凄まじさが大正という時代の象徴なのかも・・・

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旧秋田商会ビルの横にはレンガ造りの下関南部町郵便局。1900年完成で、驚くべきことに今なお現役の郵便局。当然ながら現役の郵便局では最古。現役ゆえ、観光用に内部を開放してないのが残念といえば残念。

なお下関に残るレトロ建造物としては他に旧下関英国領事館が有名ですが、運の悪いことに保存修理工事中で外観すら見学できず。

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唐戸はレトロ建造物が散在し、唐戸市場周辺の再開発も進んで観光客で賑わってはいますが、商店街には全くといっていいほど人気がありません。目の前にある下関市役所に移転の動きがあるようで、そうなると致命傷を負ってしまうような・・・

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旧秋田商会ビル等がある唐戸の中心部からやや東に進んだところにある亀山八幡宮。御祭神は応神天皇・仲哀天皇・神功皇后・仁徳天皇で、859年に宇佐八幡宮から勧請。その後この地を支配した大内氏や毛利氏からも手厚い保護を受けたようです。

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境内にデンと構える「ふくの像」。下関はいたるところふぐだらけ。

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さらに東へ進んで赤間神宮へ。観光的には亀山八幡宮よりもはるかにメジャーですが、壇ノ浦の戦いにおいて幼くして亡くなった安徳天皇を祀ったものですから成立は亀山八幡宮よりもずっと後年。竜宮城を模した神門「水天門」が有名ですね。

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2009.08.16

【閉店】ぁ、ガッチャ麺@千石

 都営三田線千石駅A2出口から白山通りを南へ徒歩1分足らず。平日夕に往訪。

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 謎の早期閉店となった「葵賀佐」をそのまま転用したような外観・内装。

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 店内はくの字型カウンター7席のみ。入店した時はちょうど満席でしたが、その後は客が途切れて後客1のみ。店の外観からすれば意外かもしれませんが客の半数は老人で、その辺がいかにも文京区。

 売り物らしき「名物胡椒そば太楼麺(850円)」を注文。券売機を見る限りでは葵賀佐時代同様、味噌らーめんにも力を入れています。

 厨房に店主と女性アシスタントのみ。作り手が一人しかいないので、待ち客が3人しかいないのに結構待たされました。

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 口広で底の浅い丼で出てきました。丼も「葵賀佐」と同じみたい。

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 あんかけのようなとろみがあり、見た目は具の少ないタンメンのようですが、「胡椒そば」の名の通り黒胡椒がぽつぽつと。黒胡椒が完全に辺りを制圧しているので、スープの出汁が何なのかはさっぱり判らず。塩ではなく、醤油なことは確かですが。激辛とありますが黒胡椒の刺激が強いだけで、激辛坦々麺だとか「中本」だとかのようにスープ全体が辛いわけではないのでそれほど食べづらさは感じず。

 麺箱を見ると麺は「三河屋製麺」製のようですが、並太縮れ麺でやや柔らか目。

 具に豚バラ肉(ワイントンらしいんだけど、特筆すべきほどでもなく・・・)、モヤシ、玉ねぎ、白菜、水菜。

 珍しいものですし、出来は悪くはありませんから一度食べてみる価値はあると思いますが、具がしょーもない割には高いのが難で話の種に一度食べれば十分かと。

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【観戦記】09年第21節:G大阪 1-0 浦和

 引いた相手を崩せず、シュートを撃てないでいるうちにボールを奪われてカウンターを浴びまくるという課題はほぼそのまま。後半半ばからG大阪(以下「脚」)の足が早々と止まったのが幸いして浦和はようやくチャンスを掴むに至りましたが、シュートはいずれも松代が楽々処理できる範囲内で決定機とまではいえず。

 前半何度もカウンターからチャンスを掴みながらそれを決められず、後半半ば以降はパスミス連発でほとんどチャンスを作れなかった脚の出来も褒められたものではなく、リーグ中位を彷徨っているのが良く判る試合内容でした。この内容ならハナからカウンター狙いのチームになかなか勝てないのはなんとなく想像ができます。

 従ってスコアレスドローが妥当で、事実そうなりかけたのですが、終盤に阿部が何でもないバウンドの目測を誤って播戸に裏を取られ、一度はループシュートをクリアしたものの、再度播戸に拾われてジ・エンド。誠にお粗末極まりない失点で、全くいいところがない今季の阿部を象徴したような場面でしたが、こんな負け方するくらいなら、きっちり崩されて負けるほうがナンボか精神的に楽なことか・・・ 勝ち点1が取れそうなところで凡ミスが出て負けてしまうって残留争いをしているクラブみたいなんですが、昨今の試合内容を見るといよいよ残留が現実的な目標になってきたような気がしてなりません。

 阿部の凡ミスもさることながら、この日最もショックだったのは高原に代えて闘莉王をトップ下~右SHに起用したこと。動けない選手が前目に二人もいるなんで「コンビネーションサッカー」の放棄以外の何者でもないはずですが、フィンケの信念を捨ててまで勝ちに拘ったにも関わらず結果が付いてこないどころか、何の効き目もありませんでした。頑固で気丈夫そうなフィンケも公式戦4連敗で彼なりに切羽詰っているのが窺われる奇策でしたが、その着想に昨年のゲルトと大差がないことに軽い失望を禁じえなかったのも事実です。

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-----エジ-----
原口---直輝---高原
---細貝--啓太---
平川-阿部--坪井-暢久
-----都築-----

29分:直輝→ポンテ
62分:高原→闘莉王
83分:原口→梅崎

 前半は完全に脚のペース。相変わらず怪我人だらけの浦和はスタメンが読みにくかったのですが、スタメン濃厚といわれた梅崎や闘莉王はベンチスタートで、結局前節清水戦と全く同じ布陣。怪我人の様子は外部からは判りませんが、流れを変えたいところでスタメンが結果的に前節と同じというのはさすがにどうかという気も。西野は埼スタでボコボコにやられかけたのを反省してか、前半はDFラインをやや低く設定してカウンター狙い。そしてサイドはある程度捨てて中央を固める、対浦和定番の策に。

 そしてその策に対して浦和はまたしても打開策なし。中1週開いて多少リフレッシュできたとはいえ同じ面子ですから同じような結果になるのも当たり前。シュートチャンスを作れないのでしきりにCKを取りに行きますが、キッカーが高原なんで・・・

 先週満足に練習ができなかった直輝がスタメンで出てきましたが出来は芳しくなく、不用意にボールを失ってというか脚DF陣のボールの取りどころとして狙われていた感も。しかも運が悪いことに、前半30分近くに相手と交錯して足を痛めてしまい、ポンテとの交代を余儀なくされました。

 ボールを奪ってからの脚のカウンターは見事。2トップ&二川or遠藤といった手数を掛けない攻めもできますし、浦和の守備陣形が乱れている間隙をついて脚らしいパス回しでゴールに迫ることもできます。この辺の芸風の多彩さ、幅広さは今の浦和には遠く及ばないところ。確実にフィニッシュに持ち込んでくるあたりは天晴れとしかいいようがありませんが、これが浦和最終ライン&都築の奮戦もあって全く入らない。坪井は試合開始早々イエローを貰って難しい立場に追い込まれましたが、その後も何度も脚のカウンターのチャンスを潰すのに大活躍。

 ポンテ投入後も戦局は捗々しくなく、失点は時間の問題と思いましたが、後半10分を過ぎたあたりから「CWC3位の呪い」が発動。急速に脚の足が止まりはじめ、浦和の緩慢なパス回しがそれなりに奏功し始めます。この時間帯最も躍動したのは原口かなぁ?中に斬り込んでシュートを撃つのもよし、深くサイドを抉ってチャンスメークするも良し。

 ようやく浦和の時間帯となったところで中盤でタメを作っているといえば聞こえは良いですが、全くといっていいほどエリア周辺に顔を出さない高原は早晩代えられるだろうとは思いましたが、投入した選手はなんと闘莉王!!! しかもポジションはCBでもCHでもなく、どう見てもトップ下ないし右SH。昨年磐田戦@エコパで成功したものの、その後そのバランスの悪さを徹底的に突かれて崩壊した悪魔の布陣を今年も見る羽目になろうとは・・・

 怪我開けの闘莉王はただでさえ動きが鈍いのに、この日は全く動けず。前線にポンテ&闘莉王と二人も動けない選手を置いてフィンケが何をしようとしたのか定かではありませんが、足が止まった脚守備陣に対して猛攻を仕掛けるもののあと一歩が出ず。怪我が癒えた梅崎を残り時間10分を切ってから投入しましたが、どう見ても闘莉王より梅崎のほうが切れがよく、ますます闘莉王投入の謎は深まるばかり・・・

 まぁそれでもスコアレスドローに終わっていれば、それほど落ち込む試合でもなかったんですけどねぇ・・・

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---ルー--レア---
二川--------遠藤
---明神--橋本---
下平-山口--中澤-加地
-----松代-----

HT:二川→佐々木
77分:ルーカス→チョジェジン
86分:レアンドロ→播戸

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2009.08.15

我家@要町

 池袋西口から五差路→二差路と過ぎて要町通へ。どう考えても要町駅が最寄。通りから右奥に引っ込んだ半地下の店なので、予め地図で場所を押さえておかないと見つけづらいのが難。平日夕方に往訪。屋号は「わがや」ではなく「うち」と読ませるよう。

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 メニューは「中華そば」と「つけめん」を基本にトッピングでバリエーションをつけている程度。「中華そば・並(680円)」を注文。並(170g)と大(250g)が同料金。またライスもサービスでつけてくれるようですが丁重に辞退。「つけめん」は並(200g)・中(300g)・大(400g)が同料金。

 店内はコの字型カウンター10席ほど。先客2、後客1。

 広めの厨房が良く見えますが、女将さんが専ら麺を茹でていて、マッチョな兄さんがアシスタントっぽい役割と珍しい組み合わせ。

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 やや底が浅めの丼で出てきました。

Uchi0907_01

 動物+魚介系のややドロっとしたスープ。若干動物系が強めに出ている感じがしましたが、概してマイルドな味わいでしょっぱくもなく、油っぽくもなく、万人受けしそう。なんか「麺彩房」とそっくりだなと思ったのですが、大成食品の鳥居塾出身の方なんですなぁ・・・

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 麺は中太ストレート。やや柔らか目なのが残念ですが、つるつる、もちもちっとした食感とスープの絡みはまずまず。

 長ネギの切り方がちょっと変わっています。他にメンマとバラ肉チャーシュー、海苔。

 バランスが良くコストパフォーマンスも良いので、女将さんの愛想の良さと相まって地元の方には支持されそうですが、これといった+αがないので遠くから来るには及ばない。そんなところでしょうか。

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2009.08.14

【展望】09年第21節G大阪戦

・お盆の真っ最中に開催されるアウェーG大阪戦。

・中1週の休みを挟んで久々のリーグ戦なのに、どうにも気分が高揚してきません。リーグ戦3連敗、公式戦4連敗。試合内容は悪くないが運がなくて勝てないならまだしも、ベタ引きの相手を崩すアイデア・技量に乏しい上にカウンターに脆いという浦和の弱点を徹底的に突かれ、行き詰まり感が漂う連敗はチトしんどい。

・ただ今のサッカーに取り組み始めてわずか半年足らず。同じやり方を突き詰めて行かないとブレークスルーのしようがないので、目先の勝ち負けには拘らずに我慢するしかないんでしょうなぁ・・・ もっとも工事現場の左SBや端的に頭数が足りないCBの補強がないなど、首脳陣が最善を尽くしているようには見えないところには不満が残りますが。

・G大阪との一戦を前に気分が高揚してこないのは、多分に相手方にも原因が。昨年までは「パスサッカーの先輩格」でしたが、昨今は「圧倒的にボールを支配しているが点が入らない先輩格」になってしまった感のあるG大阪。

・既にACL、ナビスコ杯は敗退決定。リーグ戦は勝ち点30で8位と優勝どころか降格ラインのほうが近い始末。オフに大補強した結果がこれですから、今オフに監督の進退が問われる事態になっても何ら不思議はありません。

・まぁ「CWC3位の呪い」は浦和が身を持って知るところ。G大阪の主力は昨年の啓太状態、今年の阿部状態なんでしょうなぁ・・・

・ しかも西野監督はせっかく補強してもらった選手を使いこなせず、高木和はずっとベンチで、パク・ドンヒョクはとうとう退団。チョ・ジェジンも二川復帰と入れ替わるように徐々に出番を減らして、真っ当に稼動しているのはレアンドロだけ。従って今のG大阪はバレーに代わってレアンドロがいるのと、加地長期離脱&安田理が不調なので下平がスタメン入りする機会が多いくらいで、他はほぼ昨年と同じメンバー。これじゃ疲労困憊に陥るのも無理はありません。

・巨大補強のあおりで山崎がベンチに追いやられているあたりは、どこかのクラブでも見たような光景。

・若手は前述の下平と安田理の両SBがコンスタントに出ているくらいでCBは若手がおらず、中盤より前も途中からちょっと出るだけ。自慢の育成組織もこれじゃ意味なしで、なんか西野長期政権の後は屍ルイルイさー、ルイルイ!みたいな。

・書いているうちに陰々滅々として参りましたが、浦和は闘莉王が復帰の見込みの他、梅崎がベンチ入り濃厚。その一方直輝はオールスター欠場の甲斐もなくベンチ入りは微妙。ポンテも依然万全にはほど遠い様子。阿部も韓国に行ったのが災いしてか小破。

・G大阪はルーカスが復帰した他、加地も長期離脱からようやく復帰。練習で腰を強打した明神も強行出場してくる見込みですが、この期に及んで若手の出場機会を奪ってまで無理して出る必然性なんて全くないような・・・

・共にリーグ優勝わずか1回なのにG大阪公式サイトによるとナショナルダービーなんだそうですが(苦笑)、大阪の真夏の夜に相応しい、ムシムシ、じめじめ、ぐだぐだな試合になるんでしょうなぁ・・・

<前節:山形 1-1 G大阪>

-----レアン----
二川---遠藤--佐々木
---明神--橋本---
下平-山口--中澤-安田
-----松代-----

67分:佐々木→チョ
80分:下平→寺田
87分:二川→播戸

<前回:浦和 0-0 G大阪>

---チョ--レアン--
ルカス------佐々木
---明神--遠藤---
下平-山口--中澤-橋本
-----藤ヶ谷----

40分:レアンドロ→播戸
66分:下平→安田理
84分:播戸→山崎

スコアレスドローに終わったけど、G大阪相手にボールを一方的に支配し、何度か決定機を作り上げてG大阪を土俵際に追い詰めたこの試合が上半期のベストゲームだと思います。ただそうは言っても1点も取れなかったあたりが、今日の苦境にも繋がっているんでしょうなぁ・・・

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2009.08.13

大分2009Ⅱ-(9)九州鉄道記念館

大分2009Ⅱ-(8)から続く)

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 せっかく門司港に来たので「九州鉄道記念館」に立ち寄り。大宮の鉄道博物館と比べると知名度ははるかに劣りますが、JR九州所有の博物館で開館は鉄道博物館よりもずっと早く2003年8月。

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九州鉄道記念館の目玉商品である「キハ07」。戦前に誕生した小型気動車で、さすがのワシもリアルでこれに乗ったことはありません。もともとガソリンエンジンだったのを戦後になってディーゼルエンジンに換装。

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|-`).。oO っちゅーかキハ07どころか、この路線(宮原線)自体が乗る前になくなっとるがな・・・

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写真だと比較対照物がなくて判りづらいんですが、何もかもコンパクト。

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電車特急の代表格として全国で活躍した481系。かつて九州は新幹線開業等によって本州で余剰になった在来線特急車両の溜まり場で、ボロ中のボロなんかが南九州に集まっていたものでした。(少なくとも見かけは)最新鋭車両が揃う今のJR九州からは想像しづらいことですが・・・

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「ボロの溜まり場」の称号(?)はJR西日本に移り、北近畿あたりでは今でもこのまんまの内装で走っていても何の違和感もないような・・・

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昼は座席特急、夜は寝台特急として活用された581系(通称「月光型」)。こいつも何度も乗ったことがあります。同系列の583系が未だに現役なのもJR西日本(笑)。

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星2つの意味が判るのはもはや鉄だけやなぁ・・・ 優勝2回ではありません。

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登場時は昼夜兼行で効率よく使えて便利だったはずが、後になると新幹線開業&航空機の大衆化で寝台特急の需要が減り、しかも座席が向かい合わせのため昼の特急としては嫌われと「昼夜兼行」が裏目に。

でも壊れたわけではないので、金がなくなった旧国鉄はこの電車を大改造して普通電車として活用。記念館に保存された車両は大改造後のものなので、寝台として使われていた様子を再現できないのが非常に残念です。

なお「月光」までは屋外展示。屋根がかかっているとはいえ、この時期の屋外展示物見学は辛いですなぁ・・・

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冷房の効いた屋内展示場に入って人心地ついた気も。っちゅーか、2度目の見学は半ば涼みに来たようなものでしたが。

上写真は明治時代の客車を復元したものですが、昭和になって大分・耶馬溪鉄道に転じ、なんと1971年まで活躍していたとのこと。

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椅子生活に慣れない人が多かったためか、車内はお座敷列車風というか、居酒屋風というか・・・

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いまや思い出の中にしかない寝台列車のヘッドマークの数々・・・「さくら」にしか乗った記憶がないなぁ・・・

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「つばめ」は一応九州新幹線としてその名を留めましたが、かつては日本を代表する特急だった「つばめ」が今は日本の南西隅でチョロチョロ走っているというのはなんだかなぁと思わないでもなく・・・

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この手の遊具はどこでも人気があって、付き合わされるお父さんも大変かと。でも特急にあたる子もいれば、ローカル列車にあたる子もいて、つまらないことでさらに気苦労を余儀なくされるお父さん、お疲れ様。

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2009.08.12

初恋の告白にも似て

・内舘のブログにしきりに桜井が登場する。

・桜井は浦和に帰って来たいんだろうなぁ・・・

・でも、浦和退団に至るまでの経緯、そして浦和に対して並々ならぬ闘志を持って東京Vで、そして大宮で闘った手前、「俺は浦和に帰りたいんだ!」と言い出したくてもなかなかそれを言い出せない桜井。

・それどころか、内舘がしきりに「浦和に帰って来いよ」と誘っているのに、「いや、俺は大宮が」と心にも無いことを口走ってしまい、自宅に帰ってから思いっきり後悔する桜井。

・そんな風に思えてならないんだが。

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大分2009Ⅱ-(8)門司港焼きカレー

大分2009Ⅱ-(7)から続く)

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すっかり門司港の名物として定着した感のある「焼きカレー」。「門司港焼きカレー倶楽部」の案内によると、焼きカレーの発祥については諸説あるものの、昭和30年代の門司港にあった喫茶店がその始まりで、余ったカレーをグラタン・ドリア風にオーブンで焼いたところ、実に香ばしく美味しく仕上がったので、のちに店のメニューとして出し、好評であったとのこと。

「焼きカレーMAP」に載っている店だけでも24店、それ以外にも焼きカレーを出す店があり、門司港のあちこちで「門司港焼きカレー」の黄色い幟が目に付きます。

といっても焼きカレーの専門店があるわけではなさそうですし、どの店が老舗でどの店が新参者なのかも「焼きカレーMAP」では良く判らないのですが、大規模レストランの品揃えの一環として出しているところよりも、メニューが限られている小さな店のほうがマシであろうと考えて、旧門司三井倶楽部近くの「ドルチェ」に入ってみました。店に手作りケーキとカレーの店と大書してあります。

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店は増築でもしたのか2つのパーティションに分かれた妙な作りになっていて、しかもかなり手狭。大小のテーブル席もあれば、カウンター席もあってぎっしり客を詰め込む仕様になっていてあまりのんびりできそうにもないのが難。団体での入店は全くお勧めできません。

入った時は7割くらいの入りでしたが、食べ終わる頃には外に5、6人の行列が出来ていました。

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早速「焼きカレー(850円)」を単品で注文。カレー&ケーキみたいなブタまっしぐらなメニューも・・・ 他の客も大多数が焼きカレーを注文していました。

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ちひろの絵が飾られたどこからどう見ても女性を意識した内装の店で焼きカレーを掻きこむオヤジって実にシュール・・・

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焼きカレーはチーズを乗せてオーブンで焼くため、出来上がりにかなり時間がかかります。 グラタンみたいな浅い皿ではなく、かなり深い容器で出てきました。

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チーズだけかと思ったところ、中に玉子が隠れていました。ただ玉子は全く焼けておらず完全に生。カレーに生玉子って関西っぽくて好き嫌い分かれるかもしれません。

多種多様な香辛料を混ぜて黒っぽくなった今風のカレーですが味はいたってマイルドで、辛味だとか舌への刺激といったものはほとんどありません。チーズと合わせるとそうせざるを得ないのかなと思いますが、それゆえカレーライスとして評価するよりもカレー風味のドリアとして考えたほうがいいかも。

具はほとんどカレーに溶け込んでしまって、牛肉の破片と緑の野菜(ゴーヤ?)が確認できたくらい。

喫茶店の一メニューに過ぎないという出自ゆえか、量は少な目。ただチーズのおかげでそこそこ腹持ちはします。

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この日はたまたま「門司港焼きカレーフェア」開催日。

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フェアに協賛している店の焼きカレーが実物で展示されていました。こう見ると「ドルチェ」のように深い容器で出す店は非常に少なく、浅い皿で出す店のほうが多いようです。

焼きカレー自体は門司港にしかないわけではなく都内でも食べられるようですが、焼きうどんのようにどこにでもあるわけではなく、適度にマイナーな存在感が街興しの材料として成功した一因かもしれません。

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2009.08.11

【感想】Talk on Together 2009 夏の部

帰りに豪雨に見舞われるのではないかという懸念もありましたが、そこをおして"Talk on together 2009 夏の部”に行ってまいりました。

「夏の部」で聞きたかったのは、前にも示したように

・橋本社長が現状をどう考えているか、そしてその考えを自分の言葉ではっきりと聴衆に語りかけられるか。チーム強化は信藤TDに委ねるにしても、それ以外の部分では何が最大の問題で、それについてどういう手を打とうとしているのか。

・補強見送りの真意

の2点。以下は率直な感想。聞きたかった2点のうち、前者の評価は100点満点の70点、後者は話しにくい事柄であることを割り引いたとしても30点かな?

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・社長が原稿棒読みで挨拶を始めた時にはどうなることかと思った。触れなければいけないことには一通り触れてあるけれど、出席者に訴えかけるものが何もない典型的な官僚答弁みたいな。

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・でも信藤TDを交えての清尾氏とQ&Aに入ってからは、広報問題等社長が引き取るべきところを率先して引き取ってしゃべったあたりは好印象。「レッズスタイル」だとか「レッズワンダーランド」とかたぶん本人も生半可な理解しかしていないであろう抽象的なタームを多用するのが難だけど、全部信藤TDに丸投げ風だった藤口前社長よりはマシかな。

・お詫びの段になると妙に生き生きしているように見えるのは気のせいか?

・サッカーそのもの、あるいはそれを取り巻くカルチャーについて無知だけれども、少なくとも腰掛けっぽい感じはせず、2,3年やっているうちにそれなりに浦和の社長業も板についてくるんじゃ?

・逆に存在感を失いつつあるのが信藤TD。目先の勝ちを追いがちな監督ではできない中長期課題をTDがこなすというのがよくあるケース。でも今の浦和って、監督に中長期的なビューがあって目先の勝ちにはそれほど重きを置かず、社長もそれを了承しているからTDの役割って意味不明なんだよなぁ・・・ 監督が外国人で、しかも社長がサッカー素人なので、半ば「通訳」として存在しているだけのような・・・ 

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・清尾さんが「”今年の目標がチームの土台作りにある”ことについて選手と目標を共有できているのか?」という質問(おそらく闘莉王発言を受けてのことでしょう)について、信藤TDの解答がちょっともにょもにょぽかったような・・・

・補強はなさそう。社長は強化予算は昨年から減らしておらず「金庫は開いている」と明言したが、信藤&監督は「欧州の一流は高い」の一点張り。フィンケがアジア枠の活用を示唆したけど、そのアジア枠や南米・アフリカ等相対的に安いところからの補強すらない理由は判然とせず。

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・監督の話は「アジアから採用するのが現実的」と述べたのが目新しかったのと。執拗に一部メディアを攻撃していたのに苦笑せざるを得なかったくらいで、大方既報の行きを出ず。炊飯器だとかマクドだとか、サッカーとは関係ない話がなかったのは残念。

・選手構成の年齢的な「断層」だとか、期初の体力測定で確認したトホホな数値だとか、これまでの負の遺産を山ほど背負わされて気の毒ではあるが、その話はもう十分だからもうちょっと前向きな話をしてもらいたかったな。「もっとファイトしよう!」じゃ困るけど。

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詳しい内容は公式発表に委ねます。

P.S.

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細かい仕事をこなす内舘広報部員・・・

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大分2009Ⅱ-(7)門司散策

大分2009Ⅱ-(6)から続く)

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関門海峡めかり駅近くに展示されていたEF30形電気機関車。下関~門司間専用で、関門トンネルの海水による錆を防ぐため車体外板にステンレスが採用されているのが特徴。

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そのままトロッコで折り返すのも芸が無いので、帰りはのんびり歩いてみました。列車がトンネルで抜けた山をぐるっと迂回する格好になるのでやや遠回りになります。

上写真は関門トンネルに付随している人道トンネル。トンネルづたいに対岸の下関まで歩いて行けます。一度歩いたことがありますが、トンネル内は非常に蒸し暑くて難儀しました。もっとも蒸し暑いのを利用してか、ランニングで減量をに努めている方もちらほら。

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ノーフォーク広場。「ノーフォーク」の名は北九州市(旧門司市)と姉妹都市関係にあるノーフォーク市@アメリカ合衆国バージニア州から来ています。ノーフォークは港湾都市であると同時に巨大海軍基地でもあるから、門司の相手先としては格が全く違うような・・・

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門司は単に本州から九州へやってくる際の玄関口であっただけではなく、大陸貿易の基地でもありました。上写真は旧門司税関で1912年完成。但し税関庁舎として使用された期間は意外に短くて1927年、すなわち昭和に入ってすぐに税関としての役目を終えたとのこと。

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国際友好記念図書館。1902年に帝制ロシアが大連市に建てたドイツ風建築物を、北九州市・大連市友好都市締結15周年を記念して1994年に複製建築したもの。甚だ紛らわしいのですがこいつはもともと門司にあったわけではありません。

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門司港が「焼きカレー」でブレイクする前は、「バナナの叩き売り発祥の地」で売り出していたように記憶しています。台湾から運ばれて来たバナナのうち輸送の途中で傷んだりして市場に出せなくなったものを、かつては露天商等が文字通り港で「叩き売り」していました。門司港は日本の港湾では台湾に比較的近くてバナナが入荷する機会も多かったのでしょうが、先に神戸や横浜でバナナの叩き売りをやっていても別に不思議ではないような・・・ 「先に言ったもの勝ち」に過ぎないような・・・

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|-`).。oO ほんで勢い余ってこういうのを作っちゃったんだろうなぁ・・・

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旧大阪商船。大阪商船の門司支店として1917年建設。レンガ造りのように見えますが、実は木造・一部コンクリート造りで、オレンジ色の部分はタイル張り。八角形の塔が特徴。

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旧門司三井倶楽部。三井物産門司支店の社交クラブとして1921年に建築。写真では大小の三角屋根が映える洋風の本館の陰に隠れていますが、和風の建物が付属しています。アインシュタインが宿泊したことがあるというのが売り。港町よりも高原に建っているほうがよさげな建物ですが、戦前の三井の余裕を感じさせるというか、それだけ貧富の格差が著しかったというか・・・

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2009.08.10

大分2009Ⅱ-(6)やまぎんレトロライン

大分2009Ⅱ-(5)から続く)

大分 7:47 (ソニック10号 モハ885-204) 9:16 小倉
小倉 9:28 (2540M モハ414-103) 9:44 門司港

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まさかの敗戦で翌日の気分は優れませんが、早起きして「白いソニック」に乗車。革張りの重役椅子みたいな座席が大のお気に入りでしたが、経年で細かい痛みが目立つようになってきました。またこの座席の根本的な問題は座席背面にテーブルが無いこと。博多・小倉-大分間なんてビジネス客が多いでしょうから、車内でPC作業がしにくいというのは今時問題だと思うんですがねぇ・・・

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門司港駅到着。関門トンネルができるまでは九州の玄関口として栄え、対岸の下関との間に関門連絡船が就航していました。駅舎は1914年に完成したもので重要文化財。

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この日の目玉は09年4月26日に開業したばかりの「やまぎんレトロライン」試乗。貨物線を観光鉄道に転換したもので、JR門司港駅に程近い九州鉄道記念館駅から関門海峡めかり駅までの2.1kmをトロッコ列車が行き来しています。

上写真は九州鉄道記念館駅。

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まぁ駅といっても仮設みたいなもんですが・・・

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トロッコ客車2両をディーゼル機関車で挟んだ4両編成。同じ車両が行ったり来たりするだけです。料金300円均一。トロッコには指定席と自由席があり、指定席には別途100円が必要。

わずか2.1kmですからトロッコ列車の車内も実に素寒貧としたもの。もともと貨車なんで低速運転でもややゴツゴツした乗り心地でした。

夏休みに突入したばかりの3連休とあってかトロッコは満席で発車!

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列車の運行は平成筑豊鉄道が請け負っていますが、観光シーズンの土日祝日や春休み・夏休みに走るだけなので、駅係員はボランティアを多数採用して経費節約を図っているようです。

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観光鉄道なので車窓が売り物。トロッコは門司港レトロ地区を遠望しながらトロトロ走ります。レンガ造りの建物は旧門司税関。

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すぐに関門海峡が見えてきました。終点までに途中「出光美術館」「ノーフォーク広場」の2駅がありますが、そんなに頻繁に列車が来るわけでもないから途中駅での乗り降りがあるとは思えないんですが・・・

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非常に短い鉄道なのに途中にトンネルがあります。

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トンネルに入るとトロッコ列車の天井に関門海峡に生きる魚介類が映し出される趣向。

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終点関門海峡めかり駅到着。関門海峡を望む風光明媚なところではありますが、特に何があるというわけでもないので、トロッコ列車で折り返す人も少なくない模様。といっても一本前の列車で来た人らが既に列をなしていますので、すぐに折り返しの列車に乗るのは難しそうです。

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トンネルで抜けた山の上には展望台があり、「めかり絶景バス」が間を結んでいます。トロッコを降りてこのバスに乗る方も相当いました。

まぁこの手のバスは往々にして採算割れですぐに無くなってしまうだよなぁ・・・(´・ω・`) ショボーン

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2009.08.09

【閉店】TOKYO味噌らーめん A.O.@大手町

 大手町「日本ビル」地下1階。ビルの決まりで大規模改装ができないのでしょうか、およそラーメン屋らしくない無機質な外観。

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 平日夜に往訪。先客2、後客4。オフィスビル内にある店なので会社帰りの客もいれば、残業に備えてと見受けられる客も。

 店内はコの字型カウンター10数席。ビル内の店の割りにゆったりとしています。

 TOKYO味噌らーめん(770円)を注文。開店時には820円だったようですが、50円値下げした模様。他に支那そば(塩・醤油)や坦々麺なども。

 厨房内に30代くらいの男性が一人と接客アシスタントの爺さんが一人。アシスタントのほうが圧倒的に年上で、しかもどう見ても最近入ったばかりであれこれ指導を受けているっちゅーあたりに世の中の厳しさを感じます。

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 味噌は「江戸甘味噌」で、店内に置いてあるパンフレットを見ると「とろりとした甘味」が特徴らしいんだけど、特段そんなに甘いとは思わなかったなぁ・・・むしろ八丁味噌みたいな辛さあるいは酸味を感じたけど。表面にラードは浮いておらず、さらにもやしは茹でもやしで炒め物が全く入っていないので、そこそこ濃厚な味噌らーめんの割には意外にすっきりした味わい。コクを加えるべく少々背脂が加わってはいますが邪魔っ気になるほどでもなく。

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 麺は中太ストレートでかなり堅め。イマイチスープの絡みが良くないような・・・

 シャキシャキっとした茹でもやしがかなり多めに入っている他、ピンク色のチャーシュー(やや堅め)が一枚。刻みネギの上に最初から一味をかかっていますが、この辺は好みみ任せたほうがいいような・・・

 この店はらーめんみそ膳やどさん子、紅虎餃子房などをチェーン展開する株式会社ホッコクHOKKOKUの新ブランドで、都立家政の超有名店が開店に関わっているとのことで、確かにオフィスビル内のラーメン屋とすれば破格の出来だとは思いますが、大不況下で主要客である近在のサラリーマンがラーメンに800円以上も出すわけがなく値下げは至って妥当。

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 後日平日昼に往訪。またしても「TOKYO味噌らーめん(770円)」を注文。先客2、後客4~5。支那そばや味噌つけ麺を頼んでいる客も何人かいました。

 若い女性が厨房でラーメンを作っていて、小太りの若者が接客と珍しい店だなと思っていたのですが、あとで店主らしき方がやって来て女性と交代。女性は接客係りに早代わりって、単に昼飯どきなのに店主さぼって楽しているだけやん( ゚Д゚)ゴルァ

 麦味噌のつぶつぶが残るスープは依然として美味いと思いますが、麺がどうにもスープに絡まず。ややぱさぱさしているので麺にスープを吸わせるつもりなのかもしれませんが、スープを吸ってしまう前に食べ終わってしまうので意味なし。またさっと茹でただけのモヤシは青臭さこそないものの、これまたスープに馴染まずにしゃきしゃきというよりは固さが目立ってイマイチ。

 開店当初はどうだったのか判りませんが、今やビル内のオヤジの昼の空腹を満たすだけのラーメンでしかないような・・・ またビジネス街のラーメン屋にありがちな「半ライス無料」みたいなサービスもなく、立ち位置が曖昧でちょっと先行き心配・・・

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2009.08.08

喜楽々@東川口

 東川口駅から東へ徒歩1分ほど。土曜夕方に往訪。屋号は「きらら」と読みます。

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 正面は全面ガラス張りですが、盛夏のため外によしずが張ってあります。先客2、後客1。

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 店内はL字型カウンターが10席程度。

 メニューが豊富ですが、夏季限定の「赤's 津軽(700円)」を注文。茹で加減を聞かれたので「堅め」に。厨房には2人のスタッフの姿が見えましたが、揃いも揃って若者。

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 名前から容易に想像がつくように、浦和レッズを応援する趣旨で生み出されたものですが、要はピリからの冷しラーメン。スープは店の売り物である焼き干しがベースなんでしょうが、唐辛子中心にピリ辛に仕上げながら旨味も相応に感じられてまずまず。見た目は真っ赤ですが辛さはそれほどでも。

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 麺は細麺ストレート。堅めにしてもらったはずですが、それでもやや柔らか目。スープにかなりトロみがついているのは良いのですが、そのまんまだとスープが麺に十分に絡まず、味に濃淡がついてしまうことも。自分でよくかき混ぜろということなのかなぁ・・・

 メンマやチャーシューもスパイシーな仕上がり。メンマはともかく、チャーシューは味濃すぎ・・・

 浦和を応援してくれるのはありがたいのですが、完成度は今の浦和並み・・・

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 こちらは別の日に食べた「津軽らーめん・中(600円)」。

 表面に少々脂が浮いているものの、総じて透明度の高いあっさり醤油味スープ。表の案内板には「青森産の焼干しを使用」と書かれていますが、その香り・風味はさほどのものではなく、醤油の酸味がわずかに感じられる程度。無化調らしく、後味もすっきり。

 麺は細麺ストレート。堅めを指定しましたが、並程度の堅さ。スープが超あっさりなのでこれ以上堅くすると麺が強すぎたでしょうから、ぎりぎりの仕上がり。

 600円と安い割にはモモ肉が数枚添えられています。若干ロースト風味でまずまず。他に刻みネギ、メンマ。

 レギュラーメニューのほうはなかなかの逸品です。

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2009.08.07

大分2009Ⅱ-(5)さらば大分

大分2009Ⅱ-(4)から続く)

小倉 15:08 (ソニック31号 サハ883-202) 16:34 大分

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今年2度目の九石ドーム。「九石ドーム」の名前は2010年2月まで。九州石油は新日本石油(ENEOS)に吸収合併済みですから、次に来る時は間違いなく名前が変わっています。

そういえば新日本石油@大分の偉いさんが挨拶に来ていましたが、長口舌をふるったあげく赤サポを刺激してしまい、締めの部分を赤サポのコールでかき消される始末。

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抗議のダンマク1:「溝畑社長・原強化部長に問う!監督だけの責任か!?」

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抗議のダンマク2:「強化部長の去就は浦和戦の結果を見て・・・」

|-`).。oO 浦和戦の結果は、強化部長留任になってしまったのだが・・・

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試合開始前に全出場選手をコール。これもしばらく聞くことはないだろう・・・

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ニータンと共にENEOSのゴリラが来ていたのは「ENEOSスペシャルサンクスデー」だったからか・・・

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試合開始前から既にボロボロの九石ドームの芝を子供達が補修体験。これぞまさにパフォーマンス・・・

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「O・I・T・A」もしばらく見納め・・・

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|-`).。oO しばしの別れじゃ、ニータン・・・

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九石ドームのスタ飯事情は5月に研究したばかりなので、今回は小倉で買っておいた「かしわめし(北九州駅弁当:750円)」が夕飯代わり。「かしわめし」は同じ北九州市でも小倉より折尾のが名高いんですが、折尾なんてそうそう行くことはないだろうしなぁ・・・

かしわめし(=鶏がらスープで仕上げた炊込みご飯)の上にかしわ肉・錦糸卵・海苔をトリコロールよろしく敷き詰めただけの単純な駅弁ですが、土台になっているかしめめしが美味いのでおかずが貧相でも全く気にならず。またかしわ肉の味付けが濃い目なので、意外にビールのアテにもなる優れもの。但し、甘ったるいうぐいす豆はないほうがいいかも。

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2009.08.06

大分2009Ⅱ-(4)東田第一高炉

大分2009Ⅱ-(3)から続く)

西小倉 13:38 (4129M モハ813-104) 13:47 スペースワールド
スペースワールド 14:43 (4346M クハ810-17) 14:53 小倉

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鹿児島本線で通るたびにいつも気になっていた旧八幡製鉄所の大高炉。日本初の本格的製鉄所が建設された「1901」年の看板が誇らしげ。

ここが史跡として整備されたとの話を聞いて早速行ってみました。

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八幡の官営製鉄所は富岡製糸所と並んで明治日本の工業化の象徴であり、誰でも知っている近代化遺産の一つだと思います。しかし、富岡製糸所とは対照的に重要文化財に指定されていないのは、1962年に建替えられて建設当時の姿を留めていないためでしょう。

左の白い塔は高炉に熱風を吹き込む「熱風炉」。この熱風で燃料であるコークスを燃やし、溶けた鉄鉱石から鉄を取り出すのが「高炉」。右の白い塔は高炉から出る排ガスに含まれる塵を取り除いてガスを再利用するための「集塵器」。

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熱風炉から煙道へ送る煙の量を調整する「煙道弁」。こういうマイナーな機関ですらやたら巨大で、その傍らに建つ高炉のでかさには圧倒されるばかり。

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高炉から出てくる銑鉄の様子を見守る人々。川口に住んでいるとなんだか見慣れた光景のような気もしますが(^^; 高炉から出てくる銑鉄の温度は1400度。耐火服を着ているとはいえ、どう見ても危険できつい仕事です。そして驚きべきことにこの仕事は明治の昔の話ではなく、展示してある耐火服は2001年当時の八幡製鉄所で使用されていたものとのこと。

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圧延工は重労働。入社試験には13貫(約49キロ)の鉄の棒を両手に持って、30メートルを2往復させるようなことも。

すいません、30メートル歩くどころかそんな鉄棒を2本も持てません(´・ω・`)ショボーン

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銑鉄は「ドーピードカー」と呼ばれる貨車に載せられて転炉へと運ばれます。「ドーピードカー」は単なる貨車ではなく、輸送の途中で硫黄やリンなどの不純物を取り除ける優れもの。但し、展示してある「ドーピードカー」は戸畑で利用されていたもので、東田ではそれよりも原始的な「鍋台車」だった模様。

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銑鉄にくず鉄や生石灰等を入れて酸素を吹き込み、レールや自動車部品等様々な用途に応じた鋼鉄を作り出す「転炉」。

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今では「企業城下町」という言葉はややネガティブな意味合いになってしまいましたが、巨大製鉄所を誇りとして生きた昔の八幡・戸畑の人々の顔は実に生き生きしています。

これだけ充実しているのに入場はなんと無料。巨大構造物ゆえメンテナンスに応分の金がかかると思いますが、北九州市の財政支援だけでは手に余り、新日鉄が相当支援しているのではないかと思いますがどうでしょうか?

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2009.08.05

浦和レッズ組織改正(09.08.01)

こっそりと行われている浦和の改組について思うところを書こうかとしていたら、「めおとサポーター奮戦記blog」様に粗方書かれてしまったので感じたところを手短に。

・トップが代わると組織を変えたくなるのは世の常とはいえ、前回改組からわずか半年での改組。逆に言えば2月時点で藤口社長はクビになることを全く予期していなかったということなのか・・・

・2月改組の目玉だった「フラット制」を修正し、部門担当を設置。 フラット制は意思決定が早くなるけどトップが優秀じゃないと成り立たない。素人が社長に就任した時点で見直しは必至だったんでしょう。社長と一緒に三菱自から来た人にある程度部門内の権限を持たせるんでしょうなぁ・・・

・従来は広報の1業務に過ぎなかった「ホームタウン」を独立させてホームタウン推進部門を新設。ハートフルをアカデミーセンターから、チーム業務部からレディースを移管。ACL出場権を喪失したためか「グローカル推進室」を2月に潰したあおりで、「ホームタウン」専門の部門がなくなってしまったのが妙といえば妙で、再度てこ入れを図った格好。ここの部門長はどう考えても藤口前社長が適任なんだよなぁ・・・

・なおレディースは普及の位置付けとなり、トップ運営から外れました。従って今度大型補強なんてもうないかと・・・ 今回の改組で衝撃を受けたのはこの部分。

・唐突に監督を組織図に明記。監督とTDの主管事項を明示する趣旨からなぁ・・・

・営業部門の強化って、もともとパートナー向けとMD向けは役割が分かれていたので、今回の改組は部長ポストの拡充でしかないようにも思え・・・

・株主総会や取締役会が組織図に登場するのはなんだか今風。

・なお昔は部長の名前が明記されていましたが、2月からなぜか削除。8月は信藤TDさえ消されています。

(参考)

クラブ内組織改正について(09.08.01)

クラブ内組織変更について (09.02.03)

クラブ内組織変更について (07.08.01)

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大分2009Ⅱ-(3)小倉散策

大分2009Ⅱ-(2)から続く)

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小倉といえば「小倉祇園太鼓」。といっても実物はもちろん、その映像すら見た記憶が全然ないんですが・・・

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小倉駅前に祇園太鼓の銅像が建てられているだけでなく、駅名板にも祇園太鼓のイラストが。

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狙っていったわけではなかったのですが、小倉を訪れたこの日は祇園祭の真っ最中。出番を待つばかりの山車が街のあちこちに。太鼓がついている山車とついていない山車がありますが、悪戯防止のために太鼓を外しているのかも。

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「小倉祇園太鼓保存振興会・大山」によると、明治の中頃から小倉市街に路面電車が走るようになり、架線で背の高い飾り山車が通れなくなったことなどから山車の姿が変わり、太鼓は山車の前後に乗せるようになった模様。さらに近年は小倉中心部の人口減により山車を運行する町内も減少したり、据え太鼓のチームが増えたりして、祭りのスタイルも年々変化している様子。そういえば駅前の銅像も駅名板のイラストも据え太鼓で山車ではありませんね。

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炎天下の中、小倉城まで足を延ばして見ました。今の小倉城は1959年に鉄筋コンクリート構造で建てられたものですが、残念ながらもともとの小倉城は箱を積み上げたような「層塔型」だったのに対し、復元小倉城には派手な大入母屋破風や千鳥破風・唐破風を付けてしまったので限りなくパチモノ。最上層がその下層よりも外に大きく張り出している「唐造り」である点だけが往時の小倉城らしさを留めていますが。

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小倉城は第二次長州征伐の舞台。小倉藩は長州藩の攻勢の前に小倉城放棄を決意し、城を焼却して撤収という幕末の「幕軍トホホ伝説」の中でも屈指のエピソードを残しています。もっとも天守自体はその約30年前に焼失して、その後再建されませんでしたから、小倉城炎上はビジュアル的には少々寂しかったかも。

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小倉城内が祇園太鼓競演会の舞台。紅白の幕内が有料観覧席。競演会が始まるまではまだまだ時間があるようで周囲は閑散。無理やりアゲにかかっているミニFM(?)の生音声だけが周辺に響き渡っていました。

結果としては大分の砂場での玉蹴り大会なんぞ見るよりもこちらを見たほうが良かったでしょうが、この時はまさか14連敗中の大分に敗れるとは思いもよらず・・・

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2009.08.04

アレックス、名古屋へ完全移籍

・アレックスの名古屋への完全移籍が公式に報じられました。

・長年浦和の弱点だった左WBの大型補強。絶大な期待を背負っての浦和入りだったはずですが、移籍初年度(04年)はなかなか浦和に馴染めず。単騎ドリブルでつっかけては簡単にボールを奪われるの繰り返しで、口汚い輩(自分も含めて(苦笑))からは「不良債権」呼ばわり。

・しかしそんなアレックスも徐々に浦和に馴染んで、06年はアレックスのクロスからワシントンのパターンで何度も好機を演出。最終戦ではベンチに下がった後、ポンテと一緒に太鼓を叩いて喜んでいたっけ・・・

・リーグ優勝を置き土産に悲願だった海外移籍を達成。しかし残念ながら徐々に出番を失って08年には早くも浦和復帰。ザルツブルグで故障したあたりから怪我による長期戦線離脱を繰り返すようになりました。わずか15分の出場で故障再発した柏戦@国立は悲しい思い出として記憶されることに。

・09年は大分戦でようやく復帰し、その場では大活躍したものの、またしてもすぐに故障離脱。その後は怪我が癒えても新人の峻希や永田の後塵を拝して出場機会に恵まれず。ボールを持ちたがるアレックスのプレースタイルがフィンケの志向と合わないのか、あるいは運動量の問題なのかは判りませんが、確かに大分戦後のアレックスのパフォーマンスに冴えは見られませんでした。

・第一線で活躍できる時間がもう余り残されていないアレックスが出番を求めて移籍を決断するは道理。一方ただでさえ手薄な左SBなのに、野田に続いてアレックスまで放出してしまう浦和の決断には疑問符がつきます。単なるコストカットならまだ納得がいくのですが、信藤TDが泥縄式に選手補強に言及するあたり「迷走」としか言いようがありません。

・アレックスのベストゴールは04年CS第2戦のFKかなぁ・・・

・名古屋では左SHとしてマギヌンの控えなのか、あるいは左SBとしてスタメン起用されるのか。今年は天皇杯準々決勝で名古屋と対戦する目が残っているようですが、その日を楽しみにしています。浦和の主力として、そして「いじられ役」としてのご活躍、誠にありがとうございました。

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大分2009Ⅱ-(2)小倉焼うどん

大分2009Ⅱ-(1)から続く)

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小倉が「焼きうどん」発祥の地として売り出しているとの話を耳にして早速実地検分に出かけてみました。

まずは小倉駅前のアーケード街の南外れに近い「いしん」へ。地下1Fの店なので一見さんには少々入りにくいのが難ですが、11時半の開店と同時に地元客っぽい方が何人か入店したのが見えたので続いて入店。

先客6、後客6。大きな鉄板を挟んで向かい合わせのソファーばかりっちゅーのは妙な気分。店内はなぜかボサノバが流れ、店員は若い男性ばかり。そのせいかどうかは判りませんが女性客が目立ちました。また実態としては鉄板焼き・お好み焼きの店で特段焼うどんを目玉に据えているわけではなし。焼うどんとそれ以外の焼き物を頼んでいる客が半々くらい。

早速「小倉焼うどん(550円)」を注文。

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典型的なファストフードである焼うどんなのに10分以上待たされ、ようやく到着。焼うどんを頼んでいた客が、先客・後客関係なく一斉にサーブされたところを見ると、まとめて焼いていたのでしょう。

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醤油味でやや甘めの味付け。麺がかなり柔らかいのはまだしも、焼うどんなのになんだかベチョっとしています。具はキャベツ、玉ねぎに豚バラ肉が少々。紅生姜が添えられています。量はそこそこありましたが、総じてなんだかなぁ・・・

今時珍しい外税で「577円です」と言われた時には内心ムカっと来ました。

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激しい失望感と共に店を後にし、しばし小倉の商店街を散策。

上写真は「だるま堂」。小倉焼うどん発祥の地とされる超有名店で、大きな荷物を持ったバリバリの観光客で満員。オバハン独りでやっている小さな店で、お世辞にも綺麗とはいえず、有名店と知らなければ引いてしまいそうな外観&内装。

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「赤ちゃん食堂」。こちらは「だるま食堂」が混んでいた時のオプションとして考えていたのですが、こちらは同じ作業着姿の地元客でこれまた満員。

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っちゅーか「だるま堂」や「赤ちゃん食堂」がある一角は闇市がそのまま残っているような(小倉は戦災に遭わなかったから、さらにその前かも・・・)食堂街。大阪・鶴橋駅横のコリアタウンにも似た怪しさ満点・・・

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やむなく駅でもらった「焼きうどんマップ」を手がかりに、小倉駅近くの「一銭洋食・わらべ」へ。見た目通りの大衆食堂で、昼飯どきなのに先客2、後客なしと少々店が心配になります。「焼きうどん(550円)」を注文。

厨房内には初老のオヤジが一人と、オヤジにそっくりの娘さんが一人。オヤジがせっせと鉄板でうどんを焼いてくれます。やはり焼うどんは目の前で焼いてくれるのが良いですね。

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楕円形の皿で出てきました。花かつおや海苔を乗せたのでてっきりここも醤油味だと思ったのですが、意外なことにソース味。その辺は洋食屋のプライドなんでしょうか? ただスパイシーさは全く感じず、どちらかというとほんのり甘め。赤いチューブ容器を振っていたのが見えましたが、ちょっとケチャップ混ぜたかな?

麺は並みの堅さで良くも悪くも焼うどんらしい脂っぽい仕上がり。量は少なめ。具はキャベツ、モヤシ、非常に細かく刻まれた豚バラ肉。シンプルな出来には変わりありませんが、こちらの品のほうがはるかに気に入りました。

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ただ残念なことにどちらも小倉ならではといった特色がなく(例えて言えば、富士宮焼きそばの麺みたいな際立った特色がない)、自宅やその辺の屋台でテキトーに焼いているのとそんなに変わりはなさげ。わざわざ小倉に来て食べるもんじゃないですなぁ・・・

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2009.08.03

大分2009Ⅱ-(1)プロローグ

*前回の「ごらんアウェー:大分2009」はこちら

羽田空港 8:30(JAL373 B737-800)10:10 北九州空港
北九州空港 10:25(西鉄バス)11:02 小倉

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 7月3連休の初日。ツアーもバカ高で福岡便にすら先割設定がないという過酷な条件の下、大分へは数少ない先割設定があった北九州空港経由で向うことにしました。

北九州空港は旧空港の時に一度利用したことがありましたが、06年3月に現在の海上空港に移転してからは初利用。山口宇部空港が周防灘を挟んで目と鼻の先にあり、山口宇部空港の真横を掠めて着陸態勢に入るのには大笑い。

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小倉まで高速道路経由のノンストップ便で35分。飛行機から降りてくる客を辛抱強く待って、ほぼ満員で発車。

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北九州空港は海上空港。関空のように強風等で橋が通行止めになって、空港内に利用者が閉じ込められるような事態は起きているのかなぁ?

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モノレールが直接小倉駅に乗り入れるようになって早や10年が経ちましたが、それ以来小倉駅に大きな変化はなし。同じようにJRの線路をモノレールが跨ぎこしている立川駅もこんな感じだったら便利だったんですけどね。

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吹き抜けと高い天井を強調するかのようにそそり立つ円柱だとか、丸い明り取りだとか、見た目は格好良いんですが、風が通らなくて暑いんだよなぁ、この駅。通路にミストシャワーを設置していましたが単なる気休めかと。

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大分行きの特急「ソニック」が悉く売り切れていましたが、赤者のせいだけじゃないよなぁ・・・

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【観戦記】09年第20節:浦和 0-1 清水

 フィンケ流の表現を借りれば「穴に陥ってしまった」浦和。前半の出来を見れば穴から脱出するのも近いと思いましたが、穴から出られそうだと思って頭を出したら運悪く車に轢かれて即死みたいな結果に。

 もっとも前半の坪井といい、失点に直結した後半の啓太といい、ホームチームの選手ばかり雨で滑って転倒しているのを「運が悪かった」で片付けてはいけないと思いますが、公式戦4連敗とはいえ最悪期は脱したと感じられる試合でした。

 フィギュアスケートじゃあるまいし、美しいからといって「芸術点」で勝ち点をくれるわけじゃありませんし、「岩政理論」じゃあるまいし、押しているから勝てるわけでもありません。一昨年までの浦和は「内容は皆無に等しく、一方的に相手に押し込まれている時間も長いけれど、結果だけはついてくる」と要約できるかと思いますが、昨今の浦和はその真逆。昨年と同じ、いやそこから何人かの主力を欠いたメンバーで180度違うサッカーをやろうとしているのですからなかなか結果がでないのもやむを得ません。

 しかし、負けていて残り時間も少なくなっているのに教則本通り、しかも緩やかにパスを回し続け、詰まるとあろうことか後方に戻してしまう浦和の姿を見るとかなり切なくなります。ドリブル馬鹿だとか、闘莉王大作戦だとか、そんなもんを長らく見ていた後遺症はあまりにも大きいようで・・・

 ただ広島がスタイル熟成の過程で「降格」という巨額の代償を払ったのと比べれば、公式戦4連敗くらい屁でもないようにも思え・・・

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-----エジ-----
原口---直輝---高原
---細貝--啓太---
平川-阿部--坪井-暢久
-----都築-----

74分:平川→セル
74分:啓太→ポンテ
84分:暢久→西澤

 返す返すも前半にチャンスを逃しまくったのが悔やまれます。前半は浦和が一方的にボールを支配。直輝が復調してきたのがその主因かもしれません。中央でのポストプレーを絡めながら細かいパス回しで相手を引き寄せて、ぽっかりとスペースが空いている清水左サイドを攻略するパターンが多かったように伺えました。怪我から復帰して久しぶりに左SBに入った平川は攻守ともコンビネーションに時折不安を覗かせる場面がありましたが総じて無難な出来。清水の右サイド(っちゅーか市川)に穴があるのはナビスコ杯準々決勝第1戦で確認済で、原口と平川は執拗にそこを突き崩します。

 味方にミスが生じた時のフォローも早く、浦和は怒涛の波状攻撃。でも原口→エジのビッグチャンスをエジが外したのを筆頭に浦和は1点が遠いまま前半終了。

 とはいえ、清水は浦和のDFライン裏に岡崎を縦ポンで走らせ、浦和のDFラインが下がったところでサイドからヨンセンないし岡崎へクロスという単純極まりない(といってもそこそこ効果的)な攻撃を繰り返すだけで、坪井の転倒でヒヤリとした場面以外は前半は危なげなし。

 そんな感じだったので「今日こそは!」と思ったのですが、残念ながら後半の浦和は運動量が激減。ボール支配率も落ち、攻守の切り替え&プレッシングも緩慢になって形勢は五分五分に。清水は単純な放り込み戦術を止めてボールをしっかり繋いでサイドに基点を作るようになり(時折ヨンセンまでサイドに張り出してクロスを上げる役回りに)ました。浦和右サイドを深く抉られたからの兵働のシュートは都築のセーブで事なきを得ましたが、続いて左サイドからのクロスで失点。痛恨の転倒さえなければ何のことはなかった場面でしたが、それを悔やんでも後の祭り。

 後半膠着状態とはいえ、失点の予兆もほとんどなかっただけに早めの選手交代で打開を図るのは難しかったかもしれませんが、守備負担のでかい高原、あるいは絶不調に陥りつつあるエジに代えてセルを投入する策はありだったかも・・・ 残念ながら選手交代は失点してから。しかもセルとポンテの投入は良いとしても、下げたのは啓太と平川。

---エジ--高原---
原口---直輝---セル
-----ポンテ----
細貝-阿部--坪井-暢久
-----都築-----

 出来上がりはこんな感じかなぁ・・・ 残念ながら先制点が転がり込んでベタ引きになった清水守備陣を全く崩せず、日本平の二の舞に。バランスが悪くなってカウンターから大ピンチを浴びまくった割には点が入る気配はなし。

 前に選手がやたら渋滞していて後方でポンテが一人コントロールしているような格好だけど、狭い清水のDFライン裏に飛び出す選手は直輝しかいない。やや電池切れ気味とはいえ、3列目から飛び出して敵陣を撹乱しうる細貝を後方に下げたのは失策だと思います。サイドから単純にハイクロスを上げても今のFW陣では得点は望み薄で、サイドを深く抉ってマイナスの低いクロスが望ましいところなんですが・・・

 ポンテはポンテであろうことか不用意にボールを失って大ピンチを招く有様。万策尽きた状態で暢久に代えて西澤を投入するも事態は好転せずに試合終了。

 発展途上でやむを得ないとはいえ、「負けたけど精一杯やった」という感じもせず、生焼けの肉を食わされて腹壊したみたいな試合でもあり・・・

  あと先制されると途端に落ち着きがなくなったり、プレーが雑になったり、なんとなくプレーに自信を失っているようにも見えるあたりは、若さゆえなのか、あるいはいかにも連敗中のチームのそれなのか・・・ 昨日は原口と直輝しか若手は出ていません(セルも一応若手か)からチームの物理的な若さのせいにしちゃいかんでしょうけど、今のサッカーに取り組みだしてからの日が浅いとはいえるのかも・・・

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---岡崎--四千---
枝村--------兵働
---伊東--本田---
児玉-岩下--青山-市川
-----海人-----

81分:岡崎→原
83分:兵働→山本真
87分:枝村→高木純

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2009.08.02

らあめん元@蓮根

 蓮根駅東口目の前。但し、ちょっとだけ通りから奥に引っ込んでいるので意外に判りにくいかも。土曜昼に往訪。自宅から自転車で30分弱。屋号は「げん」ではなく「はじめ」と読みます。

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 開店直後に到着したのですが、すでに満席+店内に行列2人。その後も続々お客がやって来て最大時には店内外で7、8人並んでいたかと思いますが、食べおわる頃には行列は解消し、ちょうど満員になったくらい。

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 メニューは大胆にも「塩らあめん(750円)」と「塩つけ麺(800円)」及びそのオプション類に絞込み。その他にご飯ものにも力を入れています。

 猛暑になったので塩つけ麺を注文。赤いバンダナが可愛い女性店員さん(なぜか醤油屋の前垂れを着用・・・)が食券を取りに来ます。

 店内はL字型カウンター9席。スタッフは小太りの店主と件の女性店員の二人。店主は白いポロシャツ姿であんまりラーメン屋っぽくありません。横長の厨房はかなり手狭で2人がすれ違うのにも難儀。カウンターの背後は余裕があるのになぁ・・・

 塩だれをつけ汁に入れてからしばしレンゲで混ぜ混ぜ。その後電子レンジへ。たぶん土曜日限定(10食前後)の濃厚鶏ポタ塩つけ麺用のつけ汁なんでしょうが、結構細かい仕事をしている上に一度に4杯ずつしかできない(当然ながら自分は3巡目)ので、食べ始めるまで30分ほどかかりました。

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 黄金色のつけ汁! 熱々で出来ました。表面にかなり脂が浮いているためそれほどあっさり感はしませんが、鶏出汁の旨味が十二分に楽しめます(あとで調べたら秋刀魚節も使っているらしい(^^;)。テーブルにブラックペッパーとゆず一味が置いてあり、後半は適宜味を変えてみるのも一興。

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 先がすぼまった円錐状の丼に盛られた麺はやや薄目の平打ち麺。柔らか目でつるつる、ピロピロとした食感。淡いつけ汁をしっかり絡めとります。

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 つけ汁の中には刻みネギとタケノコ、そして細切れのチャーシュー。丼側には鶏つみれとチャーシュー。噛み応えがあり、ほんのり香ばしくて適度に脂ののったチャーシューが秀逸でした。

 つけ麺にしては量が少なめで、かつやや割高感は否めませんが、質的には大満足の一杯。

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2009.08.01

【展望】09年第20節清水戦

・カップ戦とリーグ戦という位置付けの違いこそあれ、同じ相手と中3日での対戦。

・浦和は峻希が戻ってくるかどうかぐらいで、ベンチ入りメンバーにほとんど差はなさそうですし、おそらくそれは清水も同じ。観戦記を書いたばかりで、展望も書きようがありません。

・「名古屋戦よりは良かった」という見方をする方もいらっしゃるようですが、どうなのかなぁ? 点を取らないとどうしようもないので超前掛りになってボールを支配していたけれども、その割には得点機なんてほとんどなかったような・・・ 凡ミスでカウンター食らって相手に2、3度絶好機を与え、4点、5点取られていても全くおかしくなかったような・・・

・思えば中断明け早々横浜Mに惨敗し、その後4連勝したけれども内容を伴っていたのはナビスコ準々決勝第1戦だけ。神戸はコンビネーションに見るべきものがありましたが試合そのものは相手の決定力のなさに救われた感がありましたし、山形戦は個人技でもぎとったようなもの。広島戦に至っては前半のうちに惨敗しなかったのが不思議なくらい。まぁそれでも負けるよりは良かったのでしょうが、ここへ来て内容なく3連敗というのは「来るべきものが来た」という気がしないでもなく・・・

・わずか中3日でメンバーもほぼ同じではほとんど修正らしい修正もできないでしょうけど、一頃よりも運動量や判断スピードの低下が著しいように思えるので、スタメンには極力動ける選手を使って欲しいなぁ・・・

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武藤製麺所@竹ノ塚

 竹ノ塚駅東口から徒歩2分ほど。実際には自宅から自転車で往訪。

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 川口から舎人までの道は判りやすいものの竹ノ塚駅周辺で住宅地に迷い込んでしまいました(^^; それでも40分足らず。竹ノ塚は荒川を渡らなくても東京都内なので心理的に遠く感じますが、実際は浦和とさほど変わりないんですな。

 祝日昼に往訪。券売機の前で先客がメニューを見ながら長考しているのを不審に思っていたのですが、やにわに「味噌はありますか?」と聞かれました。どうもひらがなは読めるが漢字が読めない外国の方だった模様。

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 その方が迷うのも無理はなく、塩、醤油、つけ麺、特濃とメニューが豊富。当方は「特濃らーめん(650円)」を注文。麺は細/太を選べるとのことで太麺を選択。

 郊外店らしく10席ほどのカウンターに加え、大小のテーブルが6卓とゆったり。 先客6、後客4と早い時間帯から客を集めていました。また大きめの店舗に相応しくスタッフも多くて厨房内に4人、配膳のアシスタントが1人。スタッフはお揃いの紺のTシャツを着用していますが、背中にはなんと社訓をプリント。床がなぜか「餃子の王将」のように脂でつるつるしているのは困ったもの。

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 「特濃」と名乗るだけあって、なるほどスープはどろっとしています。品書きによると「鶏を中心に8種の野菜を長時間煮込んだ旨味たっぷりの白湯スープに濃い魚介だしを合わせたとろっとした濃厚スープ」とのこと。とんこつベースよりはかなりマシですが、そうは言っても魚介系よりも動物系がかなり強めに出ているので初めのうちは鶏と煮干を中心とする魚介の旨味を堪能できても加速度的にくどく感じだします。

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 太麺を選択したはずですが特に太いというわけではなく、ごくごく平均的な太さの縮れ麺。やや柔らか目ですがもちもちっとした食感は悪くありません。

 急速に飽きがくる特濃スープを救っているのがしゃきしゃきしたほうれん草。この存在で少々くどいと思いつつもラーメンを最後まで美味しくいただけました。

 メンマではなくキクラゲを入れているのがこの手のラーメンとしてはちょっと珍しいかも。他に半熟玉子半個と海苔、小さめのチャーシュー。いずれも特筆事項なし。

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 日を改めて今回は「つけ麺(630円)」を注文。麺は細・太を選べたので太麺に。

 先客はわずか1名でしたが、その後続々と客がやってきて後客8。

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 太麺を選択したはずですが、実際は幅広の平打ち麺で厚みはさほどあるわけはなく「太麺」という表現はどうかと。つるつるとした食感で、つけ汁がさらっと絡む按配。

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 つけ汁は表面に脂が多いのと、かえしの酸味が強めに出ているためか、出汁の味わいは今一つ。ただ麺にはさらっと絡む程度なので麺の味わいを損なってはおらず、総じてまずまず。スープ割にしてみると魚介系の出汁の味がそこそこ楽しめましたが、スープ割りにしてもらってもやっぱりちょっと濃いんだよなぁ・・・メニューにわざわざ「醤油(濃い味)」と書かれている理由がよく判ります。

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 つけ汁にはメンマと細切りのチャーシューがどっさり入っていますが、チャーシューは煮込みすぎてちょっとしょっぱくなっていました。

 この店の一押しである「わんたんとり塩めん」でいずれ再訪してみます。

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