浦和のマスコミ対策
昨今スポーツ各紙では、フィンケ監督の長々とした会見のごく一部を取り上げ、というか意図的に(?)曲解してフィンケ監督を攻撃する記事がやたら目立ちます。
こういう報道について浦和フロント、というか広報は何をやっとるんだ!というのは尤もな話で、先日の「語る会」でもその件について取り上げられています。
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清尾氏:
分かりました。次にファン・サポーターも疑問に思っていることではないかと思いますが、レッズはメディアに取り上げられる機会が他のクラブと比べて多いのですけれども、昨今、特にスポーツ紙の報道内容について、監督が記者会見で言ったことと、ちょっと事実と違うよとか、監督自身が指摘することも少なくないですよね。監督がそういうことを言う前に、クラブから「これはちょっと違うんじゃないの」とか、「これは相当事実から離れてるよ」というようなことを、報道機関に申し入れるなどして、ファン・サポーターに対して、「こういうことが報道されましたけど、真実はこういうことです」とフォローしていくことも、やっぱり情報がすごく流れている社会の中では、ファン・サポーターと一丸になって結束していくという部分を考えても大事なことだと思いますが、いかがでしょうか?
橋本代表:
私の方からお話しさせていただきます。ご指摘いただいた部分、一部「うん」と首を縦に振るべき内容の指摘もあると思います。ただ一概に、例えばフィンケ監督がA4で10枚程度のコメントを記者会見の場で言ったときに、その中の1行の部分をとらえて、報道をされたときに、これは嘘を書いたわけでもないでしょうし、取り方の違いで、そういう角度から物事をとらえる方法もあるんだろうなと、考えざるを得ない部分もありますので、一概にマスコミ、新聞等に出たものに対して、レッズのクラブとして反応すべきかどうかという部分については、慎重に考えていく必要があるだろうと考えています。
ただし、レッズの広報部門の強化というのは、必須であるだろうと考えているのも事実であります。例えば監督コメントを、今では全文を載せていますが、そのコメントに対して、追加のレッズとしてのコメントを上げるというようなことも必要だろうと思っていますし、私自身は4月に就任してから5月の時点で、監督を何とかサポートできないかということで、チーム広報のメンバーの増強も図りました。先ほど実はお話はしていませんが、8月1日の組織改正の中でも、広報担当のメンバーを一人増やしたりしています。次長格を一人、広報へ移しました。今後そういった部分に関して、クラブとしてしっかりとした対応が取れるように、改善をしていく努力が必要だろうということで取り組んでいきますので、これは記者の方々とコミュニケーションを取ることからスタートすると私は思っていますので、一方的に新聞記事を批判するというスタンスでは私はないつもりです。
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要するに「揚げ足を取られた」からといって逐一反論しないのが基本スタンス。それはそれで構わないと思うのですが、「そのコメントに対して、追加のレッズとしてのコメントを上げるというようなことも必要」という部分、監督の真意を補足説明し、クラブとして監督をサポートする部分については全然出来ていないのが甚だ残念です。
「記者の方々とコミュニケーションを取ることからスタートする」はずが、負けが混んだせいもあってか、足下なぜか監督だけがスポーツ各紙の格好のネタとなって火だるまになっているのが現状。「記者の方々とコミュニケーション」とはいったい何なのか、深く考えさせられてしまいます。
浦和広報が今後どう機能するかについては自分としては生暖かく見守ることしかできないんですが、スポーツ各紙については買わないこと、すなわち「ダメ、ゼッタイ!」でささやかながら抗議して行く所存です。もっとも今のクォリティーのままじゃ、主力購買層だったオヤジのサラリーマン引退と共に放っておいても淘汰される運命にあると思いますがね・・・
(8/26 追記)
さすがに犬飼会長が激怒(笑)したのはまずいと思ったのか、8/22の試合後(vsサンフレッチェ広島)の監督会見に関して社長からメッセージが発せられました。原文はシミュレーションを奨励したというよりは、判定を皮肉ったもののように読めるのですが、それはさておき若干後手に回ったとはいえ監督をサポートする姿勢を明らかにするのは大事なことです。
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