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2009.09.30

薩摩路(2)~知覧特攻平和会館

薩摩路(1)から続く)

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武家屋敷から「知覧特攻平和会館」まであるいて30分ほど。「知覧特攻平和会館」は陸軍最大の特攻基地であった知覧飛行場の跡地に建設されたもの。町よりも一段と高くなった丘の上にあり、道沿いには灯篭が奉られていました。

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会館前にある陸軍一式戦闘機「隼」の復元模型。。映画『俺は、君のためにこそ死ににいく』撮影に使用されたものです。

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「知覧特攻平和会館」には特攻隊員の写真、遺書などの遺品などが展示されています。パネルや映像による解説は必要最小限に留められ、重い事実を持って語らせる趣向を取っていました。

館内には陸軍三式戦闘機「飛燕」や同四式戦闘機「疾風」が展示されていますが、残念ながら撮影禁止。

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三角兵舎。特攻隊員の宿舎で、敵の目を欺くため松林の中に半地下壕をつくり、地上には三角の屋根しか見えない兵舎だったとのこと。

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海軍の特攻基地として知られる鹿屋は戦後そのまま海上自衛隊の基地として活用されているのに対し、知覧は基地としての遺構をとどめているところはほとんどなく、相応の広さを持った飛行場であったことを想起させるものすら何もありません。

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2009.09.29

スタジアムの風景:黒豚豚どん

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・埼スタ(バックロアー上段の売店)で、小ぶりの弁当が売られているのを見かけたので試食してみました。

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・2000年食肉産業展の銘柄豚食好感度コンテストで総合1位というのが最大のセールスポイント。埼玉は大消費地に近いという地の利を生かして農業も結構盛んなんですが、なにせブランド力が弱い。「黒豚」というえばフツーは鹿児島だからなぁ・・・

・500円とコンビニ弁当並みの価格設定。スタ飯としてはかなり安いほう。往々にして炭水化物と脂の詰め合わせになってしまうワンコインカップ飯(?)を食べるよりは遥かにマシ。

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・コンビニ弁当同様、かなり濃い目の味付け。豚の臭みがちょっと抜けきっていないのが気になりました。吉野家の「豚丼」の技術がいかに高いかを実感。

・また本来コンビニ等での販売を念頭に電子レンジで暖めることを前提にしているのでしょうか、スタジアムの売店販売だと飯が冷えて固まってしまい、また脂分もちょっと固まり加減になっているのは困ったもの。駅弁みたいに冷えても美味く食べられる工夫が欲しいところです。

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・汁物代わりに「もつ煮(500円)」も買ってみましたが、カシマスタジアムには遠く及ばず・・・・ しかも大して売れていないんだから、もうちょっと盛りをサービスしてくれても良さそうなもんですが・・・

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薩摩路(1)~知覧武家屋敷

「宮崎駅にて」から続く)

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早朝から特攻基地があったことで知られる知覧へ足を運んでみました。知覧は薩摩半島の南部にあり、鹿児島からバスで1時間20分。バスは動物園のある平川あたりまで鹿児島湾沿いに南下して、そこから一気にシラス台地を駆け登ります。

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薩摩藩は鶴丸城を内城とし、藩内に113の外城を設け、御仮屋を中心に武家集落を造り、鹿児島に武士団を集結させることなく分散して統治にあたらせました。知覧もその外城の一つです。

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知覧北部中心部の麓地区には武家屋敷が今も残っています。美しく整然とした町並みは、古くから「薩摩の小京都」と呼ばれています。観光客がやって来るには早すぎる時間でしたので、人気のない武家屋敷群を十二分に堪能できました。

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石垣で屋敷を区切り、石垣の上に思い思いの意匠で生垣を廻らしています。

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武家屋敷に石柱門が目立つのは薩摩の特徴かな?

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武家屋敷のうちのいくつかは観光向けに庭園を開放してします。いずれもなんとも見事な枯山水。薩摩といえばよく言えば質実剛健、悪く言えば武骨で無粋というのが通り相場ですが、その薩摩、しかも鹿児島から遠く離れた知覧の地に見事な庭園文化が花開いているというのは不思議な気がします。

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2009.09.28

【観戦記】09年第27節:浦和 1-2 横浜M

 立ち上がり早々失点したものの前半の出来はそう悪いものではなく、川崎戦の流れを汲んだ「フィンケサッカーVer.2」の様相を見せていたのですが、前半ロスタイムの失点で何かが切れてしまったのか、後半は全く良いところなく惨敗。

 8連敗中は「ポゼッションでは勝っていたが、大して得点機を作れないでいるうちにカウンターを喰らって失点し、そのままズルズルと敗戦」と要約できる試合内容だったのに対し、この試合は何一つ相手に勝るものがありませんでした(勝っているのはイエローカードの数くらいか(自嘲))。「良い内容の試合が続かない」のは浦和の悪しき伝統(=まぁ要するに「中長期的に見れば弱い」ということ)ですが、この試合もご多聞に漏れず。

 まるで川崎戦の快勝で燃え尽きてしまったかのように、川崎戦では全く見られなかった不用意・不注意なプレーが続出しました。その最たるものが2失点目の啓太のプレーでしょう。自陣エリア内で相手を背負って苦しい体勢なのでセーフティーにボールを蹴りだしてタッチに逃げても良かったのにボールキープ。それだけならまだ良いのですが、2人に囲まれ、相手に引っ張られてファウルを取ってもらえるものとセルフジャッジしたあげくにボールロスト。老衰著しく、判定ぶれまくりの岡田の笛を過信したのがそもそもの間違いで、その後執拗に抗議してイエローをもらわなかったのは不幸中の幸いというべき。

 立ち上がりの失点でセットプレーで最も警戒すべき中澤をフリーにしている(その前に渡邉にボールをそらされていますし・・・)のもあんまりですが、それ以外にも前半から闘莉王がなぜか徘徊をはじめたり、プレゼントパスを出してしまったり。

 さらにいえばこの試合を通じて中盤の狭い局面で両チーム潰し合いを演じている場面が非常に多かった(その結果痛んでしまう選手も多々)のですが、玉際の競り合いで浦和は負けまくり。川崎戦では玉際の競り合いを悉く制していたのと正反対。

 これだけ悪材料が揃えばどう転んでも苦戦は免れないところですが、その状態をさらに悪化させたのがフィンケの選手交代。この日のポンテは簡単にボールを失うわ、たまにキープしたと思えば好機に玉離れが悪いわと散々。調子が悪いのを自覚しているのか、審判に当り散らしていたので後半早い時間帯にポンテを達也に代えて4-2-2-2に変更、あるいた単純に直輝投入だろうと思っていたのですがフィンケが放った手はなんと啓太と梅崎の2枚下げ。どちらも良くもないが悪くもない出来だっただけにこの交代は全くの謎でした。

 直輝はコンディションが十分でないことも相まって。攻守ともさしたる働きができず。達也は必死に動いてはいるのですが、周囲とほとんど噛みあわず完全に空回り。達也は年初は代表に呼ばれ、その後怪我で長期離脱を余儀なくされましたからエジや原口とのコンビネーションができていないように見受けられました。現状では点が欲しいところで出てきてもこうなっちゃうのかなぁ・・・

 そしてフィンケが放った最後の一手はポンテ→高原。もういまさらポンテを代えても時すでに遅し。スペースがなく、しかも1対1に強い人材が居並ぶ横浜M相手にFWをうじゃうじゃ並べても点が入るわけがありません。終盤は闘莉王がCHに上がって阿部がCBに下がりましたが、前が渋滞気味なのに動けない選手を中盤に入れる意味がさっぱり判らん・・・闘莉王を前線に出して「大作戦」のほうがまだマシやろうに・・・ しかも両SBが全く動けなくなってしまったのに、1点ビハインドの局面で峻希を入れる選択肢を自ら潰しているっちゅーのもなんだかなぁ・・・・

 相手が強くて力負けしたならまだ諦めがつくのですが、なんか浦和が勝手に自滅したような試合って切ないですなぁ・・・ 長期低迷に陥って久しい横浜Mに「低迷から脱出することの難しさ」を教えられたような試合でした。

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-----エジ-----
原口---ポンテ--梅崎
---啓太--阿部---
細貝-闘莉王-坪井-暢久
-----山岸-----

64分:啓太→達也
64分:梅崎→直輝
73分:ポンテ→高原

 繰り返しになりますが、前半はそんなに悪くなかったんですなぁ・・・ ボールを奪われてももはや遮二無二前からボールを取りに行かず、いったん陣形をコンパクトに整えて低めの位置でプレスをかけてボール奪取。そしてカウンターアタック。ただそのカウンターの過程で人数を掛ける。川崎戦からの良い流れがしっかり続いていました。ポンテ→暢久→エジミウソンと綺麗に繋がって早い時間帯に同点。その後もエジ&原口のコンビネーションを軸に何度かいい形が作れました。

「パスサッカー」への拘りはどこからどう見てもまるっきり捨てていますが、攻守共に個人能力に頼らず人数を掛けて組織的に機能させる。その一点だけは年初から一貫性を保っており、8連敗を通じてフィンケも新境地に達したのだろうと思っていたんですがねぇ・・・

 ところが後半は攻めでは達也、守りでは坪井が個々人で奮戦するだけ。ハナから動けない選手、疲労で動けなくなった選手がゴロゴロする最悪の戦場で「コンビネーションサッカー」もへったくれもなし。前半坂田を盛んに縦パスで走らせるだけで何の工夫もなかった横浜Mでしたが、後半それまでどちらかといえば休んでいた渡邉や狩野がペースを上げてきたのに気迫負けしたのか、浦和は自陣深い位置でミス続出。ゆっくりかつ確実にパスを回して横浜Mのプレスを交わせなくなり、なんとも落ち着きのない状態に陥ってしまったあたりは「フィンケサッカーVer.2」へ移行するにあたっての副作用なのかどうか。

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---坂田--渡邉---
狩野-------長谷川
---松田--河合---
小宮山-中澤-栗原-田中
-----榎本-----

77分:長谷川→金井
80分;狩野→田代
86分:渡邉→金

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2009.09.27

【閉店】わっぜ@赤羽

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 赤羽駅東口降りてすぐ。もともと「達者」があったところで、2軒隣に「伊藤」。平日夜に往訪。先客2、後客1。

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 「達者」同様縦長の大看板が目立ちますが、それもそのはずで、話を聞くと「達者」のリニューアルという位置づけとのこと。まぁ「達者」は流行の濃厚豚骨魚介の形だけ真似たようなものでしたから、近隣の競合店の様子を見て見切りが早かったのでしょう。また営業時間を夜だけに短縮しましたが、これも「達者」の失敗に学んで近所の飲み客にターゲットを絞ったのでしょう。

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 「達者」時代の1Fは立ち食いスペースでしたが、今回は無造作に大きめのテーブルが3卓ほど置かれています。といっても落ち着きがないのは相変らず。すかさず女性アシスタントがやってきたので「ラーメン(690円)」を注文。麺の堅さや背脂の多少を聞かれたので「麺堅め」を注文。トッピングも聞かれましたがスルー。「つけめん」にも力を入れている模様。ラーメン、つけめんとも「辛味味噌」「わっぜ」というメニューがあり、「わっぜ」にすると背脂やマー油が増量されるとのこと。共にそんなに要らんって・・・

 店内禁煙。テーブルには紅生姜と魚粉。奥の厨房には2人のスタッフの姿が見えました。

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 マー油の香りが全面に展開。豚骨もそこそこ濃厚で、背脂の甘味とマー油の風味とが相まってストレートな豚骨スープとは一線を画した複雑な味わいを生み出しています。ただ飲んだ後にはちょっと重いんじゃないかなぁ・・・

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 麺は細いストレート麺で注文どおり堅めに仕上がっていましたが、ぼそぼそ・ごわごわとした食感でスープの絡み・相性ともちょっと微妙。

 他にペラペラで丸いバラ肉チャーシューが一枚とキクラゲ、刻みネギ。

 まぁ総じて可もなく不可もなく、外観から想像されるものよりはマシといった印象でしたが、似たようなラーメンが近所になく、その意味では貴重な存在。ライバル店がいないことを研究してのリニューアルなんでしょうなぁ・・・

 なお屋号の「わっぜ」とは鹿児島弁の方言で「すげー」「超」という意味とのこと。

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2009.09.26

ラーメン食堂 粋な一生@秋葉原

 秋葉原駅から徒歩5分強。昭和通りを渡って北へ。蔵前橋通り交差点手前を右入る。

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 平日夜に往訪。店内は10席ほどのカウンターと、ゆったりしたボックス席が2セット。先客5、後客5。秋葉原電気街から大きく外れた、夜は人通りの少ない一角にあるので近隣のビジネスマンが主要顧客でしょうか。

 店のイチオシである「塩ラーメン(700円)」を注文。他に味噌、醤油、塩つけ麺も。

 厨房内にはオヤジが2名。アシスタントが1名。

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 あっと言う間に品が出てきましたが、なるほど麺は細い縮れ麺。心持ち堅めの仕上がりですが、如何せん麺が麺なのでぼやぼやしていると軟くなってしまいます。

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 透明度の高いスープ。鶏がら+とんこつ+αかな?と思ったのですが、店の説明書きによると「豚や鶏のコクに魚介の風味が複雑に融合」とのこと。もっとも、魚介のほうはわずかにそんな香りがするかなという程度でしたが。このスープが件の麺にしっかり絡みます。あっさりすっきり、かつ後味良し。

 あっさりスープをぶち壊さないようにメンマは細切り。かつ水菜を添えています。バラ肉チャーシューはホロホロと崩れるタイプでしたが、意外にも脂臭くなくてこれまたスープにマッチ。

 これといって傑出・突出したものはありませんが、それゆえ安心して味わえる、非常にバランスの取れた逸品でした。

 味噌を頼んでいる客が結構いたので、次回はそれで。

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 平日夕に2度目の往訪。先客6、後客6。

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 前回往訪した時に他の客から注文の多かった「味噌ラーメン(750円)」を注文。

 厨房内にはオヤジが2名。アシスタントが1名。

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 随分広口で、かつ底が浅めの丼で出てきました。

 店の案内によるとスープは「赤味噌、白味噌、八丁味噌の3種類の味噌をベースに、20種類以上の素材を加えて作った味噌だれに、12時間以上煮込んで作った白湯スープ」とのこと。クリーミーな舌触りで味噌そのものは濃厚に感じますが、ラード分が少ないため最近の濃厚を売り物にする味噌ラーメンと比べると食べやすい感じ。あんまり濃厚だとスープはほとんど飲めないのですが、ここのは出汁の旨味がふんだんに出ていてついつちいぐいぐい飲み進んでしまいました。

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 麺は黄色い中太縮れ麺で堅さは並。「浅草開化楼」の麺箱が見えました。

 中華鍋で炒めた野菜を載せていましたが、残念なことにほとんどがモヤシで玉ねぎの姿は見えず。

 バラ肉チャーシューはホロホロと崩れるタイプでしたが、味噌に埋没して存在感を失っているような・・・ またモヤシの炒め物にほうれん草を添えるというのもどうなんだろう?

 塩ラーメンと具を共有しているがゆえか、細部にバランスの悪さが目立ちましたが、全体の出来からすれば些細な話。十二分に満足できる逸品でした。

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2009.09.25

うだつ食堂@早稲田

 都電の終点早稲田駅から新目白通りを東へ。リーガロイヤルホテルの向かい。「徳島」「徳島」と暖簾や提灯が揺れているのですぐに判ります。ちなみに自宅から自転車で1時間弱(苦笑)。

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 祝日昼の往訪でしたが店は満席近く、小カウンターを詰めてもらってなんとか着席。先客13、後客6。厨房は店奥にあって暖簾で仕切られているので全く様子は判らず。

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「肉そば・並(800円)」に「めし(100円)」を注文。デフォルトで生卵付きかと思ったのですが別料金でした。

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 店はテーブル席主体で4人掛けが3卓と2人掛けが1卓。L字型の小カウンターが4席。店内はやたら徳島線に関するデコレーションが目立ちます。「うだつ」の街並みで有名な脇町@徳島が徳島線の沿線だからかもしれませんが、間に吉野川を挟んでいますからあんまり関係ないんじゃ・・・

 客は場所柄早稲田の学生が大半かと思ったのですが意外にも学生は少なく、近所で働いている人が作業服のままグループでやって来たり、近所の方と思しき人だったり、むしろ中高年層が多かった感じ。もっとも店が混んでいるのに店奥のテーブル席で大声で長話に興じている学生グループがうざくて、悪い意味で目立っていました。

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 「めし」は小ライスだと思い込んでいたのですが、茶碗大盛り一杯分ありました。並サイズなので「めし」をつけてちょうど良いくらいかと思っていたのですが。中華そばだけでも昼食に十分。「めし」をつけると少々食いすぎ(^^;

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 もっとも豚バラ肉が例によってすき焼きが煮詰まったみたいなしょっぱいというか、甘ったるい味付けで、こればかりは「めし」がないとどうしようもありません。

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 麺は並太ストレートで柔らか目。スープは豚肉の煮汁(?)が前面に出てしまってこれまた甘じょっぱくなってしまい、肝心のとんこつ醤油の味わいをかき消してしまった格好。他にメンマ、刻みネギ、もやし。

 同じく徳島風の中華そばを出す「ほんまや@大山」の「肉入りラーメン」が850円で生卵が無料オプションなのを考えると割高。クォリティーはどっちもどっちなので、コストパフォーマンスとウチから近い分「ほんまや」有利でしょうなぁ・・・

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【展望】09年第27節横浜M戦

・12位と低迷しているものの、そんなに弱いようには見えない横浜M。前節は鹿島に完勝。

・失点わずか29とJ1上位クラス。得点34は多いとはいえませんが、得失点差5は下位チームではダントツの多さ。下位に低迷しているのは引き分けがやたら多い(10試合)ことに尽きるんでしょうな。

・GK飯倉はナビスコ準決勝第2戦で「プレーとは無関係に相手選手を後方から両手で強く押し倒した」「退場を命じられた後、主審に対して執拗に抗議を行い、主審の胸のあたりを両手で強く押した」といった一連の行為で計6試合の出場停止。飯倉はG大阪戦でも「伝説のプレゼントパス」を記録しており、今年のMNP(もっともネタになった選手)決定!

・小宮山を除く後ろの5人とFW渡邉はほぼ固定ですが、その他の選手を相手ないし選手の調子次第でコロコロ代えて来るのがキムリーニョ。長期離脱から復帰したばかりの河合や山瀬といった「因縁の選手」が久々に浦和戦で揃い踏みするかどうか、皆目判らず。

・兵藤が肉離れで欠場とのことですが、その代わりは山瀬なのか狩野なのか。また小椋が出場停止。

・浦和は前節川崎戦で啓太が小破したのが気がかり。神戸戦で負傷したセルも復帰できず。ちょっとずつ出場時間を伸ばしている達也、そして前節ベンチ入りに留まった直輝をどこで使ってくるかがポイント。

・選手起用以前にフィンケが守備に重きを置いた川崎戦の戦い方を、ホームゲームで、しかも川崎よりは攻撃力に劣る横浜M相手に再度修正してくるのか、あるいは相手がカウンター狙いなのは自明の理なので前半はやはり慎重を期して後半に勝負を賭けるのか。試合の入り方が見所です。

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<前節:横浜M 2-1 鹿島>

---坂田--渡邉---
兵藤-------長谷川
---松田--小椋---
小宮山-中澤-栗原-田中
-----榎本-----

72分:渡邉→キム
79分:長谷川→河合
86分:松田→金井

<前回:横浜M 2-0 浦和>

-坂田--渡邉--山瀬-
--兵藤----狩野--
-----小椋-----
小宮山-松田-栗原-田中
-----飯倉-----

83分:坂田→金
88分:兵藤→アーリア
89分:渡邉→水沼

・実に酷い試合でしたが、その後同じような試合を何度も見る羽目になるとは・・・ 中盤の運動量低下でプレスがかからなくなり、前掛りになったところをロングボール一本で相手に容易にDFライン裏を突かれる。その後何度も繰り返される浦和の負けパターンの原型です。

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2009.09.24

宮崎駅にて

長らく放置してしまいましたが(^^; 南九州旅行記の続きです。

飫肥散策(下)から続く)

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 宮崎の駅弁といえば「椎茸めし」。というか、幕の内弁当でない駅弁はこれしかない。宮崎駅では2段重ねの上等版も売っていましたが、廉価版(720円)を購入。

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 伝統ある駅弁ですが、内容は見た目どおり。超薄味の炊き込みご飯に椎茸、鶏そぼろ、そして錦糸卵を乗せただけの超シンプルな駅弁。これではあまりにも寂しいのでタケノコ、ゴボウ、ニンジン、あるいはデザートのリンゴなんかも入っていますが、どうも本体と微妙に合わないような・・・

 ちょっとお寒い宮崎の駅弁事情ですが、宮崎駅、あるいは宮崎の鉄道が凋落の一途を辿っていて、駅弁を買うような長距離乗客が宮崎にほとんどいなくなってしまったことと無縁ではないでしょう。遠く東京・大阪まで鉄路で行く人はほぼ絶無。同じ九州島内の福岡ですらビジネス客を中心に急ぐ人は航空機。特段急がない人、安く行きたい人は高速バスで移動。福岡に限らず、九州島内の主要都市への移動は高速バスが便利で、宮崎の鉄道に残された活路は県内のローカル移動だけといって差し支えないでしょう。

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 宮崎駅の外観こそ非常に派手ですが、内実は非常にシャビー。島式ホーム2面4線の高架駅ですが、なんとホームの階段を下りるといきなり改札口。普通階段と改札口の間はスペースを取って売店や待合室、洗面所、あるいはそういう施設がなくともそれなりの人溜まり用のスペースを作るものですが、そういうものが全くありません。そういうスペースがなくてもなんら差し支えない程度しか乗客がいないということなんでしょう。

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 またこの改札口は2つあるプラットホーム毎に設けられています。非常に不合理な造りで、駅員は列車が着くごとに2つの改札口を行ったり来たり。当然列車が来ない時間は改札口を鎖で封鎖。まぁそれでも駅員が困らない程度の列車本数しかないことの裏返しなんでしょうが。

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 「どげんもこげんもなか!」な宮崎駅でした。

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JR九州の誇るオンボロ特急で鹿児島へ向います。ボロは着てても心は錦。

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2009.09.23

【閉店】大ふく屋@赤羽

 昨年暮れにオープンした赤羽の人気店へ3度目の往訪。

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 赤羽駅東口から北へ2分ほど。「ゆうひ屋」の先。平日夕に往訪。

 先客7、後客4。店内はL字型カウンターのみ11席。なぜか出入口付近ではなく、店奥に進んだカウンターの背後に券売機を設置しています。運悪くその券売機近くの席で食べる羽目になりましたが、券売機のまん前だけカウンターが欠き取られているものの、そこにはアシスタントが常駐していて厨房と丼を受け渡ししていたりしますから、非常に鬱陶しいんですな、これが。

 「重厚つけそば・並(780円)」を注文。もともとデフォルトで300gだったはずですが、いつの間にか並(220g)と大(300g)が同値段で選べるようになりました。さも値下げしたかのような説明書きがありますが、全くの謎。

 厨房内にはスタッフが2人とアシスタントの女性が一人いましたが、厨房との仕切りが高くて中の様子は窺えず。

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 つけ汁は茶褐色を基調としながらもやや黒みがかっているので見てくれは良くありません。濃厚で粘度も高め、かつ魚粉のざらつきもそれなりに。店内の案内によれば「野菜豚骨魚介」とのこと。確かに類似の豚骨魚介と比べると濃厚でありながら脂臭さ・くどさが全くなく、煮干が効いた食べやすい仕上がりになっています。酸味はなく、心持ち甘めなのは野菜効果でしょうか?

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 麺は北海道産小麦100%とのことで、若干縮れ気味の角ばった太麺。表面はややざらざらした食感。堅めの仕上がり。濃厚つけ汁がぐいぐい絡んで食べ応え十分。

 つけ汁の中には太いメンマが3本とバラ肉チャーシューが2枚+小破片がゴロゴロ。以前よりチャーシューが小破片の分増えたような気がしましたが・・・

 他に刻みネギ、海苔。スープ割りは割愛。

 大ふく屋は川口、十条、草加と非常に狭いエリア内で集中的に店舗展開していますが、川口・赤羽店を見る限りでは個々の店で独自のメニューというのはないみたい。

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2009.09.22

馬賊@日暮里

 日暮里駅を東側へ出てすぐ。但し、北口改札と南口改札の間にあるので、駅舎の目の前の割にはぱっと見では判りにくいかも。城北信金の向かい。

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 平日夜に往訪。先客8、後客6~7。近所の方と思しき飾らない格好の方々がひっきりなしにやってきます。

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 店内はテーブル席主体で、大小のテーブルがさほど広くもない店内に詰めこまれた格好。麺を伸ばしては板に叩きつけている様子がガラス越しに外からも窺えますが、重ための音がズシン、ズシンと店内に響きます。

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一応中華料理屋の体裁は取っていますが、メニューを見ると麺類に力を入れているのは一目瞭然。「坦々麺(800円)」を辛めで注文。

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 真っ赤なスープが並々と注がれた坦々麺がやってきました。

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 不ぞろいでやや太め。そして表面にちょっとざらつきのある手打ち麺は秀逸。もちもちっとした食感がなんともいえません。

 それに引き換えスープのほうは良く言えば古典的であっさりストレート、悪く言えば胡麻ダレが旨味を増しているくらいでやや単調。「辛め」にしたつもりでしたが、飲むのに支障を来たすほど辛くはなく、食べ終わった後に体が火照ってきて「うーん、代謝が上がる!」といった程よい、心地よい辛さ。その意味で「辛め」にしてもらったのは正解だったかも。

 坦々麺を売り物にする店は都内にいくつもあるので、それらと比べるとちょっとしんどいかなと思いますが、麺は文句ない出来なのでつけ麺で再訪してみます。

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2009.09.21

ヒマワリ@東十条

 東十条駅北口を出て東へ。階段を降りて線路沿いにすぐ。隣も「ひまわり」という居酒屋でしたがオーナーが同じなのでしょうか?

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 平日夜に往訪。先客ゼロ、後客1。間口が狭くて奥行きが深い店で、店内はI字型カウンター10席と、店奥にテーブル席がある模様。換気が悪いようで、厨房内の熱がカウンター席までこもっていて暑いの何の。壁には昭和30年代を意識したような広告類がべたべた貼られていますが、店全体が小汚いのでインテリアにも何にもなっておらず、小汚さを加速させているだけのような・・・

 玄関先に小さな券売機。定番のこってり醤油タイプの「らーめん」の他、みそやつけめん、さらに「とろとろらーめん」というメニューも。それぞれにトッピングがいろいろついて、狭い店なのに券売機のボタンは実に賑やか。「らーめん(620円)」を注文。麺の堅さや脂の量が選べるようなので「麺堅め」で。麺大盛りや小ライスも無料とのことでしたが丁重に固持。

 厨房内は店主と外国人のアシスタントだけ。水セルフ。

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 底が浅めの丼が受け皿に載せられてで出てきました。

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 背脂の量はそれほど多くはありませんが、透明の脂がスープの表面を分厚く覆っています。背脂の甘味はそれほどでもなく、醤油の味が立ってややしょっぱく感じました。

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 麺はこの手のラーメンには珍しく角ばったやや細めの麺で、若干縮れ入り。堅めにしてもらったのは大正解で、細めの麺の割には適度な噛み応えが楽しめました。

 バラ肉チャーシューはかなり柔らか目で崩れ行くタイプ。他にメンマ、刻みネギ、ナルト、海苔。いずれも特筆事項なし。

 外観・内装・ラーメンの見た目から期待値は甚だ低かったのですが、その割にはまずまず。コストパフォーマンスは抜群といっていいかもしれません。ただ食べ終えた後の渇水感・舌のひりひり感は強烈でしたが。

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【観戦記】09年第17節:浦和L 2-0 湯郷

 前半は湯郷の積極的なプレスに苦しめられました。しかし、開始早々の安藤の先制点が効いたのか、慌てることなく湯郷の攻勢を凌いでカウンターでチャンスの山。相手に退場者が出た後半は一方的な浦和ペースとなりながら追加点は1点止まりと相変らず攻撃はイマイチのようですが、守備は90分を通じて磐石。下位チームからしっかり勝ち点3を積み上げて浦和はまた一歩優勝に近づきました。

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---北本--安藤---
堂園--------柳田
---庭田--高橋---
森本-矢野--熊谷-土橋
-----山郷-----

72分:矢野→竹山
77分:堂園→後藤
88分:高橋→櫻本

 左SBに森本を起用したのが目新しいところ。竹山はサブに入っていますから怪我ではないのでしょうが、前節67分と早めの時間帯に退いているところを見るとコンディションが良くないのかもしれません。

 開始早々柳田&土橋のコンビで右サイドを崩し、土橋のクロスは精度を欠いてジ・エンドかと思ったのですが、ファーで北本が粘って安藤がゴール。貴重な先制点でしたが、その後は積極的に前目でプレスを掛けてくる湯郷の作戦に中盤で落ち着いてボールを繋げず苦戦に陥りました。ただ幸いなことに湯郷は高い位置でボールを奪ってもその後の展開に問題大あり。米国帰りの宮間は2トップの一角に起用され、個人能力の高いところを見せてはいましたが、宮間に簡単にフリーで前を向かせるほど浦和の守備は甘くありません。中盤でボールを奪われると素早く攻守を切り替えてボール奪回を試み、ボールを取れなくてもサイドへ押しやるのに成功。湯郷はサイドからファーへ絶望的な放り込みを繰り返すだけで、そのボールを矢野や熊谷が楽々跳ね返して湯郷の攻撃は終了。前半はずっとそんな感じ。

 浦和は中盤でボールが繋げないので攻撃は専らカウンター。勝っているのに落ち着きがなく縦に急ぎすぎる嫌いがありましたが、湯郷DF陣はスピードに難があるのか、このカウンターがかなり有効で浦和はセットプレーを含めて3、4度決定機があったかと思いましたが一つも決められず。

 さはさりながら湯郷の飛ばしすぎは明らかで、前半を凌げば後半加点のチャンスはいくらでもあるだろうと思っていたら案の定。湯郷の出足は後半早々に鈍ってしまい、おまけに6番がイエロー2枚で退場。その後は数的優位を得た浦和が一方的にボールを支配する展開になりましたが、一転してベタ引きで守る湯郷守備陣を崩しきれず。右の柳田&土橋は流れるようなコンビネーションを何度も披露してくれるのですが、左が全く機能せず。森本に攻撃能力が乏しいのは目を瞑らざるを得ませんが、堂園の出来もさっぱりで、後半押し込んで攻めている割には得点機が少ないのはこの辺が主因でしょう。ただ数的優位を得て気楽になった庭田(ちなみに今日も半袖)が積極的に前に出始め、その庭田からのスルーパスでDFライン中央を抜け出した安藤がようやく加点。

 これで勝利を確信したのか、村松監督はなんとCB矢野を下げて竹山を左SBに投入し、森本をCBにシフト。最後はご老公を下げてリーグ戦初出場の櫻本をCBへ投入(熊谷がCH)と余裕かましまくり。堂園の出来があんまりなので途中投入のロナウド(跨)に期待がかかりましたが、この日もドリブルにキレは感じられず。

 攻撃はまだまだ改善の余地がありそうですが、守備は90分を通じて破綻なし。シュートは結構撃たれましたが、山郷さんがヒヤリとしたであろうシュートは一本もなし。今季新潟に1回引き分けただけで、その他は下位チームから着実に勝ち点3を取っているのはこの守備の強固さゆえなんでしょう。

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2009.09.20

麺屋武蔵 武仁@秋葉原

 秋葉原駅から昭和通りを渡ってすぐ。平日夕方に往訪。

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 浅草の「麺屋武蔵 江戸きん」が移転したものらしいのですが、単なる移転なのか、実質的にはスクラップ&ビルドなのかは如何せん従前の「江戸きん」に行ったことがないのでなんともいえず。

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 1000円もするお勧めメニューが大きなボタンでずらずらと並んでいますが、そんなもんはシカトして「らー麺(780円)」を注文。並・大が同値段ですが並に。「カリー麺」「カリーつけ麺」が売り物らしいのですが、旅先でもなければ1000円のラーメンなんて手が出ません。

 先客3、後客5。J字型カウンターが20席近くもあるので店内は終始ガラガラといった印象。厨房内で4~5人のスタッフが大声を張り上げながらパフォーマンスに興じていますが、閑散とした店内に虚ろに響くばかり。

 残業前の腹ごしらえという風情の客ばかりなので1000円メニューなんて頼んでいる人は一人もいません。

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 動物+魚介のWスープですがかなり魚介系(カツオ節?)が強めで和風テイスト。表面の脂が多めで終始熱々ですが、魚介の味わいを損なうほどではなく。

 麺は心持ち太めで若干縮れ。やや柔らか目なのが残念ですが、もちもちっとした食感で食べ応え十分。

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 分厚い角煮風のチャーシューがごろっところがっています。意外に脂分が少なくて焦げ目のついた部分も香ばしく、ちびちび齧る分には悪くはありませんが、スープとのバランスは良いとは言いがたいような・・・

 他にメンマ、海苔、刻みネギ。

 まぁ総じて美味いことは美味いんですが、良くも悪くもこれといった個性がなく、万人受けを意識した「よく出来たチェーン店の主力ラーメン」みたいな感じ。そこそこ美味い割には記憶に残りそうにありません。不味くて記憶に残るよりはいいんでしょうけど。

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【観戦記】09年第26節:川崎 0-2 浦和

 数少ないチャンスをきっちり決めて、その後は川崎の猛攻を最終ラインで凌ぎまくる。まるで昨年までの浦和に立ち返ったかのような試合内容でしたが、これこそ対川崎戦の必勝パターン。川崎との力の差を認めた結果なのかどうか判りませんが、この試合フィンケは大きく現実主義に舵を切りました。ボールをキープしながら往々にして2バックになってしまう浦和の最終ラインですが、この日は3トップ気味の相手に対して細貝が守備専念。そしていったん先制するや梅崎のポジションを下げてベタ引きで防戦。その辺りにフィンケの「変節」が見てとれました。早くからこれをやっていたら公式戦8連敗はなかったのではないかと思うのですが、8連敗があったからこそ頑固者で知られるフィンケが変わったのかも。

 これでポンテのFK一本で勝ってしまったら昨年までの浦和そのものなんですが、2点目はフィンケサッカーが開花。右サイドで啓太→暢久→エジと繋いでエリア内で啓太が目の覚めるようなシュート!!! エリア内には川崎の選手がベタベタいて川崎守備陣を完全に崩してのゴールではありませんが、得点場面以前にも啓太は良い飛び出しでシュートに至った場面が2度ありました。惜しむらくは如何せん啓太なんで、どんなに良い形で飛び込んできても得点になりそうな気がしないのですが(^^; 2度あることは3度あるなのか、仏の顔も3度までなのか、ともかくしんどい時間帯に良く決めてくれました。

 一方川崎の出来は良くありませんでした。ジュニーニョ、テセ、レナチーニョがポジションを盛んに代えて3トップ気味に攻めてきますが、得点の気配があったのは前半30分から後半15分くらいまで。浦和先制後は個々人がてんでばらばらにゴリゴリ仕掛けるだけ。なんか昔のエメ・達也・永井の3トップと被るんだよなぁ、この光景。端的にいってしまえば前後分断的。個人能力が高いのでそれなりに脅威なんだけれども、スペースを潰されると手詰まり感が著しい。好調時の川崎だとFWが敵DFを引きつけ、その間に中村や谷口がスルスルと前線へ出てきてゴールというパターンが良くありますが、この日はそんな場面は全くなかったのでは?おまけにSH養父や交代で入った田坂が何の役にも立っていないので、川崎の3トップが終始浦和の7人くらいを相手にもがきにもがいている印象。

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 さらにいえば、100%結果論になってしまうのでしょうが、この日の等々力には多分に浦和を軽く見ているような雰囲気がありました。試合前に盛んに流される「SS7(絶叫の9月7連戦)」キャンペーン。川崎営業の企画力には毎回感心させられますが、残り5連戦なのに宣伝内容はACL&鹿島戦再戦一色。そういえば武蔵小杉駅の飾りつけもACL準々決勝(vs名古屋戦)一色で、浦和は全く相手にされていなかったような・・・ まぁ贔屓目に見ても今年の浦和は強くないどころか、はっきり言って弱い。しかも8連敗からようやく脱出したばかりの浦和ですから川崎が勝ち点3を計算するのも無理はありませんし、それどころか7連戦の間の息抜きくらいに思われても仕方ありません。そして何人かの選手は4日後のACLに気持ちが行っていたのかもしれません。

 体質転換中で弱々しい浦和。でもそんな浦和も死んじゃいないんですな。川崎はそれを忘れていたのでしょう。

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|-`).。oO 等々力は空まで浦和を応援しているぜ・・・

-----エジ-----
原口---ポンテ--梅崎
---啓太--阿部---
細貝-闘莉王-坪井-暢久
-----山岸-----

77分:原口→堀之内
81分:梅崎→達也
85分:エジミウソン→高原

 GKに久しぶりに山岸を起用。都築は代表で醜態を晒してしまい、続く山形戦でも好セーブを見せた一方で不安定さも垣間見せていましたから(さらにいえば神戸戦の2失点目もなんだかなぁ・・・)、GK交代は特段不思議ではありません。前半一度シュートを前にこぼしてレナチーニョに詰められる一幕がありましたが、それ以外は危なげなし。

 山形戦で負傷したセルの代わりは梅崎。この試合一人だけキレの次元が違っていました。終わってみれば梅崎が得点に絡むことは一度もなかったのですが、何度もドリブルで川崎左サイドを蹂躙し盛んにチャンスメーク。ただこの日の浦和は守備に重きを置いたせいか、前半は梅崎がサイドを抉ってもそこから先が何もありませんでした。エジはポストプレーをなんとかこなすだけでほとんど前を向けず、ポンテは後方で球捌きに専念。原口はドリブルで突っかけては潰されるの繰り返し(原口は武闘派に随分苦しめられて全く何もできず・・・)。たまに飛び込んできた!と思ったらそれは啓太だったりするわけで(^^;それじゃなかなか点は入らんでしょう。

 ただそこでじれて妙に前掛りになったり、果ては闘莉王が徘徊を始めたりしなかったのが勝利の一因。敵地での一戦ということもありましょうが、埼スタでの敗戦から得た教訓をきっちり生かしたのかも。

 8連敗中はもちろん、勝った山形戦ですら不安定だった守備はほぼ万全。最も怖い川崎のカウンター(=浦和が敵陣深く攻め込みながらボールを取られ、縦パス一本で川崎の快速FWにDFラインの裏に抜け出される)は素早い攻守の切り替え&分厚い中盤での潰しで事なきを得ていました。川崎が遅攻に移った際に浦和右サイドが終始脆弱だった(涼しくなって暢久は攻撃面に冴えが戻ってきましたが守備はまだまだ夏模様・・・)のが気になりましたが、中央を固めに固めて川崎に決定機を許さず。終わってみれば前半40分過ぎにテセが闘莉王をなぎ倒した場面と、ロスタイムに闘莉王がゴールマウスでクリアした場面くらいかな、やばかったのは。

 ポンテのFKはあれよあれよという感じのゴールでしたが、GK川島が実に挙動不審。前に闘莉王が飛び込んできて一瞬ブラインドになっていたのでしょうけど、全く動けないほどのボールじゃなかったような・・・ 川島も先のオランダ戦での出来は良いとは言いがたく、調子落ちなのかもしれません。

 先制後は梅崎のポジションを下げ、さらにお決まりの鹿取堀之内投入で4-4-1-1気味にシフト。ベタ引きになって広大に空いてしまった中盤のスペースは啓太が必死にカバー。この日は完全に守備専業だった阿部も玉際の強さが戻ってきました。さらに疲労感著しい前目の選手を順次代えて逃げ切り。梅崎と達也はしばらく「2人合わせて90分」的な起用になるのかも。

--ジュニ--テセ---
養父--------レナ
---中村--谷口---
村上-伊藤--薗田--森
-----川島-----

52分:養父→田坂
67分:薗田→菊地
80分:村上→黒津

 こちらは選手交代の効果なし。怪我でもないのにCBを代えるっちゅーのが意味不明・・・最後はFWをごてごてと並べてなんとかって、そこまで旧浦和を真似しなくても・・・

P.S.

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|-`).。oO 最近の戦隊モノはエロ場面ありなのか・・・

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2009.09.19

渡なべ@高田馬場

 高田馬場駅から早稲田通りを東へ10分弱。馬場口交差点の手前。日曜夕方に往訪。

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 日曜にも関わらず店外に行列がないどころか先客1名のみ。但し後客が続々やってきて食べ終わった頃には店外に行列客2。もっともその待ち客もすぐに店内に案内されていました。知らないとラーメン屋だとは判りにくい、隠れ家的な外観が特徴。

 盛夏で「つけめん(800円)」を注文。ただ後客の半数くらいは温かいらーめんを頼んでいました。店内には煮干の香りがほのかに漂っています。

 店内はL字型カウンター8席で、客席・厨房ともやや手狭。厨房では故渡辺美智雄氏を髣髴させる面持ちの店主と学生っぽいアシスタント。ミッチーは麺を茹でている間も極力お客に背を向けることなくすっと背を伸ばしています。接客態度も実にソフト。客の迷惑を顧みずパフォーマンスに興じる有名店がある一方、落ち着いてラーメンを食べさせてくれる店はあり難いもの。

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 つけ汁に白髪ネギが乗っています。動物+魚介のWスープで濃厚の範疇に入りますが、ややとろみがついた程度でそれほど粘度が高いわけではありません。若干魚介が強めですが、総じてちょっとしょっぱいかな?ただ脂っぽいくどさやえぐみはなく食べやすいのは確か。でも角切りチャーシューや大ぶりのメンマは味が濃すぎて全然だめ。

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 麺は断面が丸くてやや太めで若干縮れが入っています。堅さは並ですが弾力性があって。麺箱に"WATANABE STYLE"の文字が見えましたが自家製なんでしょうか。つけ汁との相性は文句ありません。ただ湯きりがちょっと甘いのか、食べ進むにつれて急速につけ汁が薄くなってしまいました。

 濃厚豚骨魚介の走りともいえる「渡なべ」ですが、似たような店が沢山できてから後発店と決定的な差を付けられずに苦しんでいる印象。まぁそのほうが適度に店が空いて結構なんですが。

 次は「らーめん」で再訪してみます。

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2009.09.18

東京V譲渡問題

鹿島vs川崎の試合中断による善後処理だとか、広島の「ベストメンバー規程」違反だとか重要議題テンコ盛りの一週間でしたが、大トリを務めたのが東京Vの株主変更問題。

15日に理事会で東京ヴェルディホールディングス株式会社(以下「VHD」)譲渡が承認された直後には詳細な発表が無く、翌16日の東京V臨時株主総会後の発表を待つという形になっていましたが、東京Vの発表は有体にいえば「なんじゃそりゃ???」といった代物。譲渡先のVHDが何者であるかについてすら一切触れず。

それに業を煮やしたのかどうかは判りませんが、17日にJリーグからVHDへの譲渡について詳細が発表されました。

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Jリーグは9月15日に開催した理事会で、東京ヴェルディを運営する株式会社日本テレビフットボールクラブの株式譲渡につき、下記条件のもと、承認いたしましたのでお知らせいたします。

(中略)

・2009年度の東京ヴェルディの運営費用については、日本テレビ放送網株式会社が責任を持つ。
・東京ヴェルディホールディングス株式会社がJリーグ理事会に提出した2010年度の事業計画のうち、スポンサー料収入5億4千万円について、2009年11月16日(月)までに契約を確定し計画の金額を満たすこと。
・スポンサー契約が事業計画の金額に満たない場合は、2009年シーズンをもって退会する。その場合においても、東京ヴェルディは今シーズンのJ2リーグ戦を最後まで全うする。
・東京ヴェルディホールディグス株式会社は、日本サッカー協会寄附行為・諸規程、Jリーグ定款・規約規程を遵守する。

-----------------------------------------------

どう見ても極めて厳しい内容です。

東京VがJ1に在籍していた08年における広告料収入は約4億2千万円。その前年(J2)は3億円。日テレの看板を背負っていてもこの数字ですから、VHDにとって5億4千万円というのは容易な数字ではありません。海野社長@甲府ばりの超人的な営業努力がないとしんどい目標で、結局日テレがクラブ存続のためにスポンサーとして資金援助する可能性が高いと思いますが・・・

またスポンサーが目標どおり集まったとしても、入場料収入・分配金を07年の数字(入場料2億円、分配金1億4千万円)をベースとし、その他収入をJ2平均よりやや少ない3億円だと仮定して、総収入は11.8億円。今の甲府や福岡とほぼ同じ財政規模。

この財政規模で年間約4億円といわれる練習場賃借だとか、クラブ職員95人が手付かずってちょっとありえないと思いますが・・・ スタジアムはおいそれと代替地なんて見つからないので当面味スタ継続使用はやむを得ない(どう見ても今の東京Vには大きすぎですが、駒沢はナイトゲームができず、西が丘は小さすぎる上にアマチュアゲームとの兼用困難・・・)でしょうけど。VHDの資本金はわずか2千万円。ちょっと赤字が続くとすぐに債務超過になってしまいます。

一部新聞では「地方移転」なんて記事が出ていましたが、経費節減の観点に立てばあながち暴論ともいえず・・・

これといった資産も持っていないし、後ろ盾もはっきりしない会社にお金を貸してくれるところなんてなかなかないでしょうし(溝畑社長@大分みたいに私財を注ぎ込むことになるかも・・・)、これまでの経緯が経緯なんで「公的支援」も全く見込めないでしょうし、11月の理事会で無事譲渡承認となっても極めて厳しいクラブ運営を迫られそうです。目先日テレが継続的にスポンサー料注入だとか、よみうりランド賃借料減免といった形で資金援助しないとしんどそうですが、資本関係が全く無い会社に肩入れするのも限度があるでしょうし・・・

東京Vは親会社の放漫経営&地域基盤構築失敗による破綻寸前行きというなんともアレなケースですが、経営難に陥っているクラブはごろごろあります。万が一東京Vが退会となると、ずっと拡大路線だったJリーグの挫折を象徴する出来事となり、かなり経営が厳しいと噂されるクラブのJ撤退の引き金になってしまうかもしれません・・・

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【展望】09年第26節川崎戦

・豪雨で後半29分に試合中止となった「鹿島vs川崎戦」。雷を伴っているならともかく、豪雨でなんで試合中止になるのかさっぱり判らない(帰りの足云々は観客が負うべきリスクでしょうし・・・)のですが、その後の始末を巡って揉めに揉めた結果は後半29分からの再試合。

・残り16分しかない上に点差もついていることを考えれば、「最初からやり直し」よりは両チームにとって不公平感のない判断でしょう。

・規約上は「原則再試合」となっていますし、前例もその通りなんですが、そんなに数があるわけではない前例に縛られて川崎側に非常に不利な「最初から再試合」を強いるのは明らかに衡平を欠いた結論で、Jリーグにしては珍しく柔軟な対応が取れたと思います。「原則」は「原則」であって「例外」もありうるでしょう。ただその例外が頻発するようでは困り者なので、今後のガイドライン作成に生かして欲しいところですが。

・「試合成立」と「後半29分から再試合」との判断は微妙。Jリーグが「試合成立」の裁定を下して鹿島側に不満が残るならともかく、新聞報道等によると負けている鹿島が「試合成立」を受け入れている以上、「試合成立」で良かったのではないかと。そもそも過密日程で再試合の設定自体が容易ではない上、再試合にはそれなりに費用がかかり、またホーム側には運営面で、ビジター側には移動面で負担がかかるわけですし。

・但し鹿島が強行に「0-0再試合」を主張した場合の落としどころとしては「後半29分から再試合」が妥当。

・Jリーグが重視する「公平性」とは何を言っているのか今ひとつ良く判りません。わずか16分とはいえ両チームに負担のかかる「再試合」を強いた時点で既に他クラブと公平ではないわけですし。

・というわけで、来る川崎vs浦和戦はJリーグ的にはどうでもよくなってきた今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

・まぁ要するに「六甲トンネルを抜けたら神戸トンネルに突入した!」とか「山形戦勝利は新神戸駅に過ぎなかった!」とか、そういうのは勘弁な方向で・・・ 川崎戦に望むのはそれだけです、ハイ。

・川崎はCB寺田、菊地が故障で鹿島戦を回避。FW矢島も故障で長期離脱中。ヴィトール・ジュニオール(通称「尾藤」)が第20節以降ベンチにも入っていませんが、これも怪我でしょうか? → 菊地は浦和戦復帰見込み。

・浦和はセルが山形戦で故障し川崎戦はアウトとなった一方、直輝が全体練習に合流。さすがにいきなりスタメン出場はないでしょうが、山形戦で復帰した達也共々主力が続々と長期離脱から復帰してまいりました。体調不良で山形戦を休んでいた高原も、何事も無かったかのように全体練習に復帰したみたいですし。

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<前節:鹿島 1-3 川崎(後半29分で中断)>

--テセ---ジュニ--
養父--------レナ
---中村--谷口---
村上-伊藤--薗田--森
-----川島-----

HT:養父→田坂
59分:レナチーニョ→横山
64分:薗田→山岸

・怪我人&出場停止者続出でDF薗田はJリーグデビュー戦。

<前回:浦和 2-3 川崎>

--ジュニ--テセ---
尾藤--------中村
---谷口--横山---
村上-寺田--菊地--森
-----川島-----

*4-3-3だったかもしれませんが、ヴィトールの位置が2トップよりも相対的に低く、中村はMFの中では高い位置にいたので4-2-2-2で表記。

23分:寺田→井川
55分:村上→レナチーニョ

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2009.09.17

どうなる天皇杯2回戦@アルウィン

・今年の天皇杯はJ1勢も2回戦から登場

・なんで過密日程に拍車をかけるようなことを仕出かすのかJFAのやることはさっぱり判らんのですが、さらに不可解なのはJ1勢は全てホーム開幕というわけではなく、少数ながらどさ回りを強いられるクラブが出るようです。浦和はその「ドサ回り」組の一つで、2回戦を勝つと次は秋田という大道芸人もびっくりなドサ周りスケジュール。

・ドサ回り自体についてこの場ではとやかく言いませんが、地方開催の天皇杯の試合運営は各県のサッカー協会任せ。従って松本アルウィンでの試合情報は長野県サッカー協会で確認するのが最も確実。

・試合日まで1ヶ月を切ったので、電車で松本へ向かう方はぼちぼち切符の手配等が気になるところですが、困ったことに松本駅からアルウィンへのシャトルバスの有無について長野県サッカー協会からは全く言及がありません。席割表なんてもうええっちゅーねん。

・まぁ私個人は最悪村井駅から歩きますので大過はないんですが(苦笑)、大半が自家用車利用とはいえ電車で松本まで来る赤者も少なくないので、ぼちぼち何らかの案内があってしかるべきだと思いますが・・・ かつて天皇杯4回戦「浦和vsFC東京」を愛媛で開催したことがありますが、その時は臨時バスの設定が全く無く、瓦斯サポと呉越同舟ですし詰めになって数少ない定期バスでスタジアム入りした嫌な思い出がありますが・・・シャトルバスが無いなら無いで早く言ってくれ!

・天皇杯って毎年客入りが悪いことで問題になりますが、そもそも各県サッカー協会に興業主としての自覚があるの? っちゅー気がしてなりません。

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新潟L@長岡2009(下)

新潟L@長岡2009(中)から続く)

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国体が開催されると同時に、NHK大河ドラマの舞台にもなって、観光的には「盆と正月がいっぺんにやって来た」風の新潟。どちらも一過性なので、実は別々にやって来たほうが観光的にはありがたいはずなんですが・・・

長岡 17:07 (Maxとき338号 E446-17) 18:34 大宮

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帰りは駅弁を買って見ました。

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長岡はちょっと前までは駅弁の激戦地として有名で「野本弁当店」「長岡浩養軒」「池田屋」の3軒が覇を競っていました。しかし、不運にも中越地震以後、野本弁当店が長期休業となり(その後廃業)、さらに2009年7月には長岡浩養軒が自主廃業し、現在は池田屋が残るのみ。北越急行「ほくほく線」が出来て、上越新幹線から北陸方面在来線への乗換駅が長岡から越後湯沢へ移り、長岡での乗り換え客が激減しましたから、地震がなくても遅かれ早かれ駅弁業者の淘汰は避けられなかったと思いますが・・・

 長岡駅の改札口はいつの間にか小奇麗に改装されていましたが、独立した駅弁売り場はなくなってしまい、NEWDAYSの一角で池田屋の「牛めし(840円)」を購入。駅弁売り場が寂しくなったせいか、富山の「ますのすし」も並んでいました。

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 新潟の牛肉なんて聞いたことがないなぁと思ったのですが、小千谷の闘牛にちなんだものでしたか・・・ 唐辛子が小袋でついてくるのは駅弁では珍しいかも。

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 牛肉一本で勝負というわけではなく、きんぴらゴボウも相当に混じっている他、糸こんにゃくも混じっています。全体にやや甘めの味付けということもあってなんとなくすき焼き風ではありますが、残念ながら肉がぱさついていて食感があまりよろしくありません。肉がイマイチなのを唐辛子のピリ辛でごまかしている感じ。

 840円と今時の駅弁としては安いのは評価できますが、加点ポイントはそこだけかなぁ・・・米沢の実力を改めて思い知らされた次第。

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2009.09.16

ベストメンバー規定違反@広島

本件については以前

・規約を文字通り解釈すると広島は規約違反

・しかし、ナビスコ杯にもベストメンバー規定が適用されるのに、「直近5試合にはナビスコ杯が含まれない」というのは非常に珍妙な話。

・従って、法の趣旨を汲んで「リーグ戦5試合」にナビスコ杯も含まれるとの解釈が適用され、よって広島はお咎め無しになる (→刑を科す方向に拡大解釈するのはよくないが、刑を科さない方向への拡大解釈はあり。但し誤解を招かないように後で規約要修正)

と考え、実際ここまでお咎めが無かったのでその解釈で正しかったのだろう、そして規約がこっそり修正されるのだろうと思っていたのですが、なぜかこの期に及んで広島を処分。字面通り解釈するとアウトはアウトなので実刑は免れないでしょうが、わざわざ広島がJリーグ事務局に問い合わせ、その回答が不明瞭だったのが最大の問題なのに広島に1000万円もの高額の罰金処分(=「埼スタ水風船事件」でG大阪が食らったのと同額。ちなみに浦和は2000万円。)を科すのか。量刑にははなはだ疑問を感じます。

「ベストメンバー規定」遵守についてJリーグ、そしてJFAのあのお方も並々ならぬ意欲を持っていることを天下に明らかにし、広島をその見せしめとして重刑に処したとしかいいようがないような・・・

Jリーグ事務局の怠慢が本件最大の問題なので、広島は戒告処分くらいが妥当だろうと思って「第42条の補足基準」第5項を見たら、ベストメンバー規定違反の制裁には制裁金・勝ち点剥奪・リーグカップ戦出場権剥奪しかないんですなぁ・・・orz  ほんで、怠慢したほうは戒告&わずか数%の減給ってなんじゃそりゃ?

*そもそも「ベストメンバー規定」が必要なのかという点にはここでは立ち入りません。

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広島公式から

2009年6月3日(水)、九州石油ドームにて開催されたJリーグヤマザキナビスコカップ第5節「大分トリニータvs.サンフレッチェ広島」において、サンフレッチェ広島は先発メンバー11名中10名が、Jリーグ規約第42条に定められている「最強チームによる試合参加」の基準を満たしていませんでした。

本件については、事前にJリーグ事務局に対し、Jリーグ規約第42条の解釈について問い合わせをしております。そのうえで規定には抵触しないという判断のもとにメンバーの選考を行いましたが、Jリーグ事務局の回答にも不明瞭な部分があり、結果としてこのような制裁を受けることとなりました。

クラブに対する制裁の種類および内容等
(1)対象         :株式会社サンフレッチェ広島
(2)制裁の種類および内容
  1、制裁金      :1,000万円
  2、適用条項     :『Jリーグ規約』
               第42条 〔最強のチームによる試合参加〕第2項
               第148条〔チェアマンによる制裁及び調査〕
               第42条の補足基準 第5項 第1号 制裁金
               第156条〔酌量軽減〕第1項

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新潟L@長岡2009(中)

新潟L@長岡2009(上)から続く)

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・スタジアムへはバスもそこそこ出ていますが、運動を兼ねて歩いてみました。長岡駅から大手通りを抜けてスタジアムまで30分強。

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・スタジアムは信濃川の川向こうにあります。まだ中流といって差し支えないあたりかと思いますが、さすがは日本一の大河。渡りきるのも楽ではありません。対岸に見える大きな建物は長岡赤十字病院。大病院を郊外に建てて、市街中心部の空洞化に拍車をかけるというありがちなパターン・・・・

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・橋を渡りきると待ち構えるのはジャスコ。いずこも同じ風景ですが、スタジアムのすぐ傍にあるのでサッカー観戦には何かと便利。

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・長岡市陸上競技場は意外に立派!芝生席での観戦を強いられるものと思い込んでいましたが、なんとメインスタンドを開放!ピッチの縦幅一杯ぐらいの大きさで高さも十分あり、これなら有料も納得。鴻巣の芝生席で金を取る浦和も見習って欲しいですわ。観客は900人弱で、ちょうど良いキャパ。

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・この日は人権クン?が登場。

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・バックスタンドはさすがに芝生席ですが、信濃川の土手を兼ねているためか遠目には非常に広々して見え、しかも高さもそこそこ。上下2段に分かれていて、真ん中に通路。ダンマクが最下段の手すりと上段後方に貼られていますが、スタジアムっぽくない妙な遠近感がなんだかなぁ・・・

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 試合前練習の後ボールが一個なくなってしまい、こず様以下懸命の捜索。バックスタンド下に転がっていたのが見つかって事なきを得ましたが、トップチームではまず見かけない光景で、浦和といえどもボール一個が大切な状況なんでしょう。

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2009.09.15

新潟L@長岡2009(上)

トップチームが負けに負けて、その気分転換を兼ねてというわけでもないのですが、レディースのアウェー新潟戦に行ってきました(「観戦記」は先日アップ済み)。

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大宮 9:54 (Maxとき315号 E446-17) 11:07 長岡

週末西日本3連戦で疲れ気味なので、久しぶりに遅めの出立です。

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長岡に来たら何と言っても「へぎそば」が楽しみ。小千谷や十日町といった魚沼地方が発祥と言われていますが、その近隣の長岡にも「へぎそば」で有名な店がいくつかあります。訪れたのは「越後長岡小嶋屋本店」。ちなみに新潟には「小嶋屋」を名乗る店舗がいくつもありますが、どういう関係なのか、あるいは味わいに差異があるのかは仔細不明。

へぎそばって大勢で「へぎ」をつつくのが前提で、最小ロットは2人前だと思っていたのですが、ここは珍しく1人前がありました。一人客が多いであろう駅構内の店なら判らないでもありませんが、こういうご立派な店でも1人前があることにびっくり。野菜天へぎ(1365円)を注文。

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つなぎに布海苔(ふのり)という海藻を使っているので、蕎麦がちょっと緑がかっているのが特徴。

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本来は四角い器(=「へぎ」)の中に一口サイズに丸められた蕎麦が綺麗に並んでいるはずですが、一人前だとそうはいかないようです・・・

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 店にはあとから三々五々客がやってきましたが、家族連れや小グループの他、思いのほか予約客が結構いました。

 麺は細め。へぎそばらしいつるつるした食感で、しかも噛むと細麺にも関わらず相応の弾力があります。 汁は「枕崎の厳選した”本枯れ節厚削り”と"羅臼昆布”だけでスッキリとした上品な風味に仕立てました」とのことですが鰹が強めかなぁ・・・しかもやや甘め。蕎麦湯を楽しむにはやや薄めに感じました。

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試合時間までに若干間があったので「山本五十六記念館」へ。

のちに連合艦隊司令長官になった山本五十六の生涯を数々の遺品と共に振り返るという内容で、軍政家として、そして連合艦隊司令長官としての手腕・事跡を事細かく検証したものではありません。パプアニューギニア政府の厚意で、ブーゲンビル島に眠っていた長官搭乗機の左翼や座席を譲り受けて展示してあるのが目玉。

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2009.09.14

【観戦記】09年第25節:浦和 4-1 山形

 公式戦8連敗、リーグ戦7連敗という連敗地獄にようやく終止符。浦和が突入した連敗トンネルは当初丹那トンネルくらいかと思われましたが、それが北陸トンネルになり、ついには六甲トンネル化。まぁ青函トンネルにはならずに済みましたが。

 連敗トンネルを漸く抜けたとはいえ、良い時間帯と悪い時間帯の差が激しく、相手がもうちょっと強いチームなら撃ち合いになったかもしれません。試合内容は攻撃面は神戸戦に続いて上向きには転じたものの、試合全体のクォリティーはまだまだ。このままだと次節川崎戦には痛い目に合う可能性が高いように思います。

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 猛暑の盛りは過ぎたとはいえ、まだまだ暑さが厳しい9月のデーゲーム。似たような気象条件で坂田@横浜Mにボコボコにやられた試合も記憶に新しいところ。そのせいかどうかは判りませんが、この日の浦和は積極的に前に出て攻勢に出る時間帯と、ゆったりとボールを回しながら、あるいは良く言えば相手に適宜ボールを持たせて半ば休んでいる時間帯とがはっきりしていたように思いました。残念ながらそれが意図的なものかどうかが甚だ疑わしく、全体に運動量が乏しいという問題はほとんど解決していないように思えるのですが・・・

 終ってみれば明らかに攻勢をかけている時間帯(前半の立ち上がりと後半15分くらいまで)には1点しか入らず。半ば休んでいる時間帯に2点、セットプレーからの流れで1点ですから、相手の守備陣の出来を考えれば喜んでいいものかどうか。

 しかも先制してから梅崎投入あたりまでの出来は酷いもので、中盤の守備がはなはだルーズで再三山形にサイド攻撃を許し、案の定失点。右サイドで暢久&坪井と2人で相手を見張っていたのに簡単に突破を許し、闘莉王は闘莉王でマークすべき相手を離してしまいました。人数はいるのだが肝心な仕事を誰もやっていない・・・

欧州遠征帰りの阿部も闘莉王もコンディションが良くないのは一目瞭然で、ただでさえ不安定な守備を一段と混乱に陥れるのに一役買っていたような気がしてなりませんが、彼らに代わって入れるべき選手がいないというのも寂しい限り。不甲斐ない代表組を啓太と細貝が必死にカバー。

 ただ幸いなことに山形の攻勢は前半まで。浦和が適宜休んでいたのが奏功してか、後半は山形のほうが先に足が止まってしまい、チャンスらしいチャンスはポンテと阿部のお見合いに乗じた1回だけ(最後の最後でファグネル投入後ややこしくなりましたが)。山形DF陣はスピードがないのと、ドリブルへの対応が上手くないのが前半でバレてしまい(原口&エジのダブルこけ技でPKゲット→ポンテ2点目)、エジや原口が盛んにドリブルで仕掛けて山形DFラインの裏へ抜け出すのに成功。

もっともこの形では1点も入らず、点が入ったのはエジのポスト→がら空きの左サイドを疾走した細貝のシュートというのは意外でした。右サイドで両チームの選手が密集していて、広大なスペースを細貝が駆け抜ける。あんまりフィンケっぽくない「決まり手」。

 さらにセットプレーから左で張っていた闘莉王のシュート性のクロスを山形がクリアしきれず、ダメ押し点。万雷の拍手の中達也登場までは良かったのですが・・・楽勝ムードが良くなかったのか、ボールを回して時間を潰すのか、攻め倒すのか判然としないプレーが相次ぎ(この期に及んで闘莉王の攻撃参加とか・・・)、最後の最後でひやっとしたのはいただけません。

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 4-1の大勝にも関わらずインタビューで細貝が笑顔を見せなかったのが印象的。満足できるような試合内容ではないことを良く判っているのでしょう。

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-----エジ-----
原口---ポンテ--セル
---啓太--阿部---
細貝-闘莉王-坪井-暢久
-----都築-----

33分:セル→梅崎
77分:ポンテ→堀之内
85分:原口→達也

実際はポンテの位置がかなり低く、2.5列目みたいな感じ。後半は原口が前に出て4-2-2-2っぽくなっていました。

 前半は立ち上がりから浦和攻勢。啓太のボールカットから左の原口からのクロスを右のセルが粘って難しい体勢で強引にシュートを放って早々と先制!これまた全くフィンケサッカーっぽくない「決まり手」ですが、神戸戦に続いてセルの強引な攻めが結果を出しています。

山形は引いて守ってカウンターという狙いがはっきりしているだけに、この先制点は極めて重要。これで浦和が久しぶりに優位に試合を進められると思ったのですが、そこからのトホホっぷりは前述の通り。しかも前半30分くらいに山形DFと交錯してまたしても無念の負傷交代。神戸戦で負傷して「驚異的な回復」でスタメン出場を果たし、この日も好調のように見えたのですが、次節川崎戦は難しいとのこと。残念至極。代わって入った梅崎は明らかに準備不足で前半はどフリーのシュートを決められない失態を見せてしまいましたが、尻上がりに調子を出してきました。

 守備固めでポンテに代わって入った堀之内。4-3-2-1のフォーメーションだと思うのですが、堀之内や啓太が盛んに前に出てくるので4-2-3-1のようにも見え、なんだか不思議な感覚。スペースに良い感じ飛び出してきた選手がいる!と思ってみたらそれは往々にして啓太だったり、堀之内だったりして、その時に内心期待値を下げてしまう自分がいたりします・・・

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---北村--古橋---
宮沢--------宮崎
---宮本--佐藤健--
石川-小原--園田-小林
-----清水-----

HT:石川→秋葉
55分:宮沢→赤星
79分:北村→ファグネル

 前半を0-0で凌ぎ、浦和の足が止まる後半勝負というゲームプランはあっさり崩壊。選手交代も冴えがなくて完敗。柏が復調気配濃厚だけにホームゲームで大宮や横浜Mを叩かないとJ1残留は厳しそうです。

 頑張ったのは山形サポ。埼スタ初登場とあってか、団体バスで大挙してやってきました。新潟のJ1昇格初年を思い起こさせる勢い。一泊二日でディズニーランドとセットでの観光でしょうか?

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2009.09.13

【閉店】前略っ つけそばまるきゅう@池袋

池袋北口から「へいわ通り」を北へ徒歩10分弱。高速池袋線が迫ってくるほど池袋駅から遠く離れています。日曜昼に往訪。小さなオフィスビルの1Fというか、階段をちょっと上った非常に妙なところに店を構えています。

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開店3分前くらいに到着しましたが、既に行列3人。その後開店までに4人並び、その後も続々と客がやって来て店を出る頃には店内に8人ほど待ち客が出ていました。客層は結構幅広く、まさに老若男女の様相。

「塩つけそば(750円)」を注文。並でも230gあるのでこれで十分。以後100g増やすごとに50円アップという料金体系を取っています。

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 店内はなぜかファミコンのカセットが飾ってある他、ガラス棚にはなんだかよく判らないフィギュアを陳列。また店のあちこちには昭和30年代風の看板も掲げられていて、店のデコレーションに統一感がありません。小さいテレビで民放を放映。

 厨房内にはスタッフが3人。黒いTシャツのリーダーと白シャツの若者が2人。店内はL字型カウンターのみながら10数名分のキャパがありますから3人だと結構慌しそう。

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「熱いので注意してください」と出されたつけ汁は鶏と魚介のWスープ。かなりどろっとしており、しかも脂っぽいのが難ですが、もたれるような不快感は全くなく、どこにでもある濃厚豚骨魚介とは完全に一線を画した「塩つけ」の味を最後まで楽しめました。但し表面にちょっと浮かんでいる青海苔は脂の前にほとんど意味をなしていないような・・・

 100円高い「特濃」を頼んでいる人も少なくありませんが、これでもワシ的には十分濃いんで、「特濃」だと「過ぎたるは猶及ばざるがごとし」といった感想を持ったかも。つけ汁の中には細切のチャーシューと大ぶりのメンマがたっぷりと入っていてなんだかお得感ありあり。

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 麺は浅草開花楼製で太めかつやや角ばっていて若干縮れ入り。そう堅いわけではありませんが歯ごたえがしっかりしており、どろっとしたつけ汁が絡みまくって実に美味。なお店内に「茹で上がりに8分ほどかかります」との貼り紙あり。

 麺の量を抑えたのでスープ割りを頼んでみましたが、非常に意外なことにスープ割りにするといままで隠れていた昆布の味が強めに出てきました。濃厚つけ麺のスープ割りは往々にして動物系が強めに出てしまい、くどくてヘキヘキすることが少なくありませんが、ここは真逆で、食後感があっさりしたものになりました。

 また他のメニューを試してみます。

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(メモ)浦和4 ‐1山形

(スタメン)
平川がベンチに落ちて細貝が左SBへ。ポンテが復帰したが、高原がなぜかベンチからも外れる。故障したはずのセルもスタメン。達也がついにベンチ入り。

(前半)
啓太のボールカットから左→右のセルに繋がってやや難しい角度をセルが決めて早々と先制。カウンターが面倒な山形相手の先制点は嬉しいが、ここから浦和はお休みモード。山形にボールをもたせてカウンターを狙っている?狙いどおり原口ドリブル突破→エジPK獲得でポンテが追加点。

しかし休みすぎて自らリズムを失い、中盤のプレスがないに等しいためか、両サイドが炎上。右サイドで二人付いていたのにあっさり破られ、闘莉王はマークを外して情けない失点。

セル負傷→梅崎で反撃に転じたが、エジのシュートはどうしても決まらない。

(後半)
15分くらいまで猛攻。しかし原口のシュートがGKにあたるなど、追加点奪えず。またしてもお休みモード入りかと思われたが、エジポストで細貝が綺麗に左サイドを抉って待望の追加点。

これでフィンケはポンテ→堀之内でなんちゃって4321で逃げ切り態勢。闘莉王のシュートがオウンゴールを誘発してダメ押し。

山形のチャンスはポンテと阿部のお見合いだけかと思ったら、浦和の姿勢があいまいで最後にひやっと。

山形DFにスピードがないのに助けられたが、エジは復調の気配?

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2009.09.12

唐突な信藤TDコメント

「前を向いて」-信藤健仁TDより-

気になったことが2つ。

この半年間で経済の状況はかなり悪化しており、クラブは少なからずその影響を受ける可能性があることを認識しておかなければなりません。このような時は、よく見極めて投資していく必要があります。当然、来シーズンに向けた補強は、アジア枠の活用も含め既に動いていますが、これについては、もう少し後でお話ししたいと思います。

 今の浦和は期中の緊急補強にあたって親会社にお伺いを立てるという仕組みにはなっておらず、今季使える予算は期初に予め決まっているはずでは?「この半年間で経済の状況はかなり悪化」が今季の補強サボリに何の関係があるのか全く不可解。大口スポンサーの撤退等で来季の予算規模が一段と減少し、高額の選手を抱えたままでは来季も満足な補強ができないことについて予防線を張っているような気がしてなりませんが・・・

変革の途中ですが、終盤に向け皆さんと心をひとつに闘う『ALL COME TOGETHER!』が始まります。

 昨年もそうですが、リーグ優勝が目前となっていた年と全く同じキャンペーンを恒例行事のように繰り広げることに疑問を感じます。

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七人の侍@池袋

 池袋東口から明治通りを北へ。六つ又交差点を越えて春日通りへ。春日通りから10mほど引っ込んだところにあるので判りにくい。平日夜に往訪。

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 先客ゼロ、後客1。厨房内には店主と思しき30代のオヤジと弟子っぽい太った若者。店内はI字型カウンターのみ10席ほど。

 暑い盛りで「つけそば・並(750円)」を注文。並でも350g、大だと500gあるとのことでちょっとたじろいだのですが・・・

 店内は冷房の効きが悪く、扇風機がぬるい空気をかき回していました。

 この日は専ら弟子が作り手で、店主は奥のほうでずっと電話中。

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 つけ汁はあっさりした魚介+動物系ですが、かなり酸味が強いのが難儀。酸っぱすぎて出汁の味を損ねています。

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 麺は並太ストレート麺。自家製麺で香川のうどん粉を使用しているとのこと。堅さは並ですが、コシというか噛み応えがあってなかなかのもの。スープの絡みもまずまず。ただ350gもあるような気がしないんですが・・・ 普段だと300gで十分なので350gはちょっときついかと思ったのですが、全然そんな感じはしなかったもんで・・・

 つけ汁の中にはメンマが5~6本ある他、細切りのチャーシューが少々。脂っぽくもなく、しょっぱくない程度に醤油で煮込まれていています。他に刻みネギ、海苔。

 まぁつけ汁が酸っぱすぎるのを除けば悪くは無いんですが、駅からかなり離れているのを押してまで来るだけの魅力は乏しいかと。

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2009.09.11

一蘭@上野

平日夕方に往訪。10人掛けくらいのカウンターが4列並んだ大型店舗。見通しが効かない店だけど、ぱっと見で5~6割の入りか?

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「ラーメン(790円)」に半替玉(100円)を追加。麺固めにしてもらった以外はデフォルトで注文。昔は箸袋を使っていたんだけど、何時の間にかアンケート用紙風に。箸袋は書きにくくて不評だったんだろう。

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「ぼたん」みたいな強烈なとんこつ臭を放つ本格的な博多とんこつを嫌う向きは少なくなく、とんこつ臭を極力抑えたタイプに人気があるのはよく判るけど、ここのはマイルドというより単に出汁が薄いだけのような気がするんだよなぁ・・・ そして出汁が薄いのを唐辛子等のペーストで誤魔化しているような・・・ぼそぼそした極細麺はまずまずなんだけど。具はペラペラのチャーシューが2枚と刻みネギだけ。

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卓上には博多ラーメンでは定番の紅しょうがも白ごまもなく、もちろん辛子高菜もない。昔の吉野家みたいにメニュー、そして原材料を極端に絞り込んで極力スケールメリットを効かせて原価を抑えているはずなのに値段が非常に高いんだよなぁ・・・めちゃめちゃ利益率高そう・・・

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でも隣の御徒町まで行けばともかく、上野駅周辺にはこれといったラーメン屋がなく、しかも上野駅構内で雨の日でも大丈夫という好立地。高いの薄いのと文句をタレながらも、高崎線・宇都宮線への乗り換え前の合間にまた行ってしまうんだろうなぁ・・・

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【展望】09年第25節山形戦

・一時は同点に追いつき、若干の光明が見えたとはいえまたしても敗戦。ACL圏内云々どころか、いよいよ本格的に残留争いに巻き込まれる気配さえ漂って来ました。日曜の山形戦はまさにJ1残留をかけての重要な一戦。

・達也が全体練習に合流して久しいのですが、7日(月曜)の湘南との練習試合には出ていませんから山形戦での復帰はまず無理。直輝の復帰もまだまだ。さらにセルが神戸戦で負傷し、坪井も練習中にどこかしら痛めて別メニューと相変わらず苦しいメンバー構成。

・欧州遠征の代表組は闘莉王が2戦出場。都築はガーナ戦のみフル出場。阿部はガーナ戦わずか1分のみ。帰国後中3日としんどい楽ではありませんが、CBの頭数が足りないので少なくとも阿部は山形戦に間違いなく起用されるかと。浦和ではずっと別メニューで調整していた闘莉王が代表戦では中3日でフル稼働していたのが不思議でなりませんが(苦笑)、また浦和では調整モード入りかも・・・

・中断期間中の話題といえば原口のU-18代表招集拒否。この件については信藤TDがよく頑張りました。ユース世代の大会って将来トップリーグ、さらにはA代表で通用する選手を育成するのが最大の眼目のはず。従ってU-18で成果を上げるために既にトップリーグで活躍している選手をトップリーグの試合を放棄させてまで招集するなんて本末転倒の極み。

・原口と全く同じ立場の酒井選手及び新潟が同じようにU-18代表招集を免除されたのに話題にもならなければ、「ゴネ得」と非難されることもなく、なんとなく「漁夫の利」を得ているのには笑いを禁じ得ませんが・・・

・山形はFW長谷川が出場停止。

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<前節:山形 1-2 広島>

---長谷川-宮崎---
宮沢--------北村
---佐藤健-宮本---
石川-小原--園田-小林
-----清水-----

57分:宮崎→古橋
85分:北村→廣瀬
89分:宮本→木村

<前回:山形 2-3 浦和>

---長谷川-古橋---
宮沢--------広瀬
---渡辺--秋葉---
石川-小原--レオ-宮本
-----清水-----

HT:広瀬→北村
57分:古橋→佐藤健
74分:秋葉→宮崎

・前半終了間際の謎のPKと、後半投入されたポンテ効果。そしてこの頃は珍しく好調だった高原の2発でなんとか山形を振り切った一戦。

・ただ永田・峻希の両SBがぼこぼこにされ、永田は前半でお役御免。永田はその後広島戦に5分出場した以外は出場機会を失ってしまいましたし、峻希も名古屋戦で炎上したのを最後にスタメンから姿を消すことになりました。その意味で新人SBの限界をフィンケに印象付けてしまった試合だったかもしれません。

・代わりに左SBには長期離脱から復帰した平川が重用されていますが、そのパフォーマンスも「低位安定」といった言葉が相応しいレベルで、新人SBに決定的な差をつけているとは言い難いような・・・

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2009.09.10

【TV観戦記】日本 4-3 ガーナ @ユトレヒト

・日本企業、しかもカタカナ表示の看板だらけならまだしも、この日はなんとも微妙な日本語での場内アナウンス付き。スタジアムは招待されたと思しき日本人学校の子供たちと少数のガーナサポが目立つだけ。そりゃ平日の昼間の遠国同士の試合(しかも片方は弱小国)に好きこのんで見に来る奴はそうそうはおらんわなぁ・・・ そそり立つサイドスタンドってヴェストファーレンの小型版みたいで、スタジアムはなかなか格好よさげでしたが。

・長友が早々とPKを与え、中澤が1対1でぶち抜かれた時点で事実上試合終了と思いましたが、日本は諦めることなくよく闘ったと思います。そしてへなちょこ攻撃陣が終始不安定だったガーナ守備陣(アフリカ予選無失点って冗談としか思えないほどラインはガタガタだし、不用意なプレーは多いし・・・)の攻略に成功。ガーナはW杯アフリカ予選で本戦出場を決めてからわずか中2日での一戦で肉体的にも精神的にもトップコンディションには程遠いであろうことは予想され、実際後半の足の止まりようは酷いものでしたが、まぁそんな相手であったとしても負けるよりは勝ったほうがマシ。っちゅーか、前半3度もDFラインの裏を取ったんだから1点は取れよなぁ・・・

・中村俊を外してから3点取ったのは偶然じゃないでしょう。この日の中村俊はオランダ戦の負傷が影響したのか凡ミスが目立ちました。また同じく故障持ちの長谷部もイマイチ。どちらも故障をおしてまで使わないといけないほど他を圧するレベルではないかと。中村俊を無理使いして惨敗したドイツW杯の経験を岡田監督が活かせるかどうかが今後の鍵でしょうなぁ・・・この試合を事実上リードしていたのは縦パス良し&飛び出し良しの中村憲のように窺えましたが・・・ ただ中村憲はクラブでも代表でも酷使されて来年は灰になってしまうような気がしてなりませんが・・・

・中澤が2度にわたってガーナ攻撃陣に振り回され、そのまま失点してしまったのは衝撃的。負けているせいもあって、例によって闘莉王が前方に徘徊したまま戻らないのも痛手でしたが、中澤が通用しないなら後は岩政を出そうが誰を出そうが一緒でしょうなぁ・・・ 闘莉王の徘徊癖は仕様ですからいまさら何をいっても・・・そして山形戦はズルy(ry

・都築のなんとも中途半端な飛び出し・・・ナイスセーブもありましたが・・・ 神戸戦の2失点目もアレでしたが、調子落ちっぽい・・・

・稲本&玉田が途中投入で目に見えた結果を出した反面、本田はまたしてもなんだかなぁ・・・ 稲本は90分動ければ言うこと無いのですが、それが課題なんでしょう。玉田はシュート精度そのものは高いのですが、このチームで先発するとサイドに流れてボールを引き出したり、守備を求められたりとタスクが多すぎてシュート時にはヘロヘロだったり、そもそも前線にいなかったり。この日のような点を取らないといけない時の切り札として使うほうがいいんじゃ?玉田に代わってスタメン起用された前田は非常に久々だった割にはよくやったかと。

---岡崎--前田---
中村憲------中村俊
---遠藤--長谷部--
長友-闘莉王-中澤-駒野
-----都築-----

63分:長谷部→稲本
70分:中村俊→本田
70分:前田→玉田
84分:岡崎→興梠
89分:中村憲→阿部

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神戸2009(下)

(神戸2009(上)から続く)

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三ノ宮 6:10 (704K サハ223-2076) 8:25 米原

傷心を引きづったまま、鈍行でとぼとぼ帰京。

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朝飯は米原で駅そばでも食べるかと思ったのですが、8時半近いというのに5・6番ホーム上の駅そば屋は開店準備中。そもそも駅そば屋自体が小さくなったような(昔は売店を併設していたような・・・)気がします。米原駅もすっかり変わってしまって駅構内には売店がなく、やむなく7・8番ホーム上の売店でたった2種類しかない中から「牛肉弁当(950円 井筒屋)」を購入。

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湖北の名所をイラストで記したパッケージから想像できるように、非常に素寒貧とした内容。「牛肉」の一点豪華主義ですが、その肉は当然近江牛であろうはずがなく、実に噛み応えのある肉でした(苦笑)。茎ワカメ、ポテトサラダ、だし巻き卵などがおまけについていますが、困った時じゃないとこんなもん買わんやろうなぁ・・・

米原 8:45 (5108F サハ313-6) 10:48 豊橋

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豊橋 11:06 (944M クハ310-12) 12:06 掛川

神戸に勝てば帰りは浜松で鰻にするつもりだったのですが、負けたので先を急ぎます。

掛川 12:17 (778M クハ312-5013) 12:35 島田
島田 12:43 (780M クモハ211-5013) 14:14 三島

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とはいえ腹は減るので三島で駅そば屋へ。

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天ぷらそば、わずか320円。こんな値段で出される品に文句をつけるのが野暮というもの。

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でも、いざ食ってみるともう少々値上げしていいからかき揚げはなんとかならんのかと思います・・・わずかな小エビが全て・・・

三島 14:29 (1454M クハ210-5027) 14:43 熱海
熱海 14:50 (866M モハE231-1579) 15:19 国府津
国府津 15:33 (2720E サロE230-1062) 17:04 赤羽

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これだけ負けると帰り道が辛い。最後はグリーン車を奢ってヤケ酒一直線。ああ、体に悪い・・・

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2009.09.09

神戸2009(上)~もっこす@大倉山

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東京 6:34 (325M モハE230-3570) 8:42 沼津
沼津 8:56 (751M クハ210-5031) 10:19 島田
島田 10:29 (753M モハ210-5038) 11:13 浜松

 行きの電車は2週間前の万博とほぼ同じなので、電車の写真は割愛。

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 またしても浜松で昼食。今度は駅構内の寿司屋「沼津港魚がし」で満腹セット(1580円)。

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デカネタが売りの店なんでしょうか・・・まぁそれなりに満足しましたが、新潟で食った寿司屋のほうが美味かったなぁ・・・

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 とはいえ板前さんも競争に晒されて大変です。

浜松 11:46 (943M モハ210-5060) 12:19 豊橋
豊橋 12:25 (2321F サハ313-9) 13:45 大垣
大垣 14:10 (231F モハ117-45) 14:47 米原
米原 14:52 (3479M モハ222-2009) 16:37 三ノ宮

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投宿してホムスタヘ向かう前に、神戸を代表するラーメン屋「もっこす」に立ち寄り。

 神戸市地下鉄大倉山駅下車すぐ。実際はJR神戸駅から湊川神社の横を北進して行きました。北へ向かうとすぐに坂になってしまうのはいかにも神戸。

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 外観ならなんとなく想像できる通り、小奇麗とは言いがたい店で、床が脂でつるつるしています。店内は8人掛けくらいの大きなテーブルが3卓。学生のグループ客と思われる先客が5名。厨房には店主と思しきオヤジが一人と若者が3名(うち女性が一人)。接客に出てきた若者は外国人なのか、物言いがつっけんどんであまりいい気はしません。「中華そば(700円)」を注文したところ、「それだけかい?」と言いたげな感じ。

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 水は最初の一杯だけはサーブしてくれますが、後はテーブルに大きな水タンクが置いてあるので各自そこで。

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 チャーシューメンを頼んだわけではないのに、丼に所狭しととチャーシューが。

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 スープは豚骨ベースの醤油味なんでしょうが、豚骨臭はほとんどしません。表面にべったりと脂が浮いていてこってり感はそかなりのものがありますが、かえしが強くないこともあって味そのものは割と淡白。たぶん卓上に置いてあるニンニクチップ等で客が好みに応じて味を調節して食べることを前提にしているのでしょう。

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 麺は極細ストレート。博多ラーメンみたいな少しざらつきがある食感でしたが堅さは並。スープの絡みは良好。意外にもそこそこ量があり、しかも食べ終わるまでへなへなになることもなく、そこそこの堅さを保っていました。

 大量の刻みネギが目立ちますが、その下にモヤシも隠れていて、随分と野菜を食ったような気になります。一方薄いバラ肉チャーシューは量が多いだけでこれといった特徴がなく、こんなにたくさん要らんわなぁというのが正直なところ。

 屋号は熊本をイメージさせますが、ラーメンそのものは熊本の影響は皆無。「第一旭」同様、京都の影響を強く感じましたが、京都にありがちな「柔麺」ではなかったのは個人的には救いでした。

 後客1だけかなと思ったら、なにかの試合帰りなのか自家用車で引率の先生が5人ほどの生徒と一緒にやってきました。先生が大仁田厚そっくりだったのはともかく(笑)、店の前のさほど広くもない一方通行の道路に路駐って、それはありなのかなぁ・・・

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2009.09.08

広島2009弐-(7・完):「電光石火」@広島

広島2009弐-(6)から続く)

小用 12:45 (ファーストビーチ)  13:11 宇品
広島港 13:15 (広島電鉄 761) 13:44 広島駅

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広島に来て粉もんゼロっちゅーのも何なんで、遅い昼飯はお好み焼きに。何時の間にか広島駅前に出来た「駅前ひろば」という「お好み村」と同じようなコンセプトのお好み焼き屋の集合体へ突入。もっとも「お好み村」と違ってお好み焼き屋が何フロアも店舗展開しているわけではなく、6Fの1フロアのみ。

なんか来たことあるロケーションだなと思ったんですが、もともとダイエーがあった場所ですね、確か。再開発が進んで福屋ができ、この辺りもだいぶ景観が変わりました。

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フロア内は「1960〜70年代の屋台を再現」っちゅー感じの内装。どこに入るか目移りしてしまいますが、店によって相当流行り廃りがあって、ほぼ満席の店がある一方、誰も座ってない、あるいは明らかにその一人客は家族やんっちゅー店もあったり・・・

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で、「ひろば」の端っこに出店していた「電光石火」という店が流行っているみたいだったので、そこへ入店。上写真だとガラーンとしていますが、赤者のグループ客が立ち去った後です(笑) 入店した時は赤者とは思わなかったのですが、話聞いてたら全員赤者(笑) アシスタントの方が熱心はサンフレファンで、埼スタにも行ったとかなんとか。

店主は弱冠26歳。その年にして一国一城の主とは偉い!

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うーん、なんか高いなあ・・・ なんだかよく判らんけど、屋号でもある「電光石火(1050円)」を注文。あとでメニューを裏返したら、フツーの肉そば玉とかの安いメニューもちゃんとあってちょっと後悔・・・

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ねぎがテンコ盛りになって出てきました。

ここのお好み焼きは随分と柔らかくてふっくらしています。例えは妙かもしれませんが、パンツ履いた幼児の尻みたいな感じ。

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ボリュームも見た目以上に多い気がしましたが、その大半はそば。粉もんというよりは、限りなくキャベツの多い焼きそばといったほうがいいような感じ。肉やいかは底のほうで焦げて固まってしまいました。大葉ってなんだろうと思ったのですが、青紫蘇でしたか・・・紫蘇嫌いなんだよ(´・ω・`) ショボーン

オタフクソースをちびちびかけながら完食。マヨネーズは置いてありませんでした。

まぁ総じて悪くは無いけど、再訪はないだろうなぁ・・・

広島駅 15:00 (広島バス)  15:45 広島空港
広島空港 17:00 (ANA682 777-300)  18:25 羽田空港

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2009.09.07

【短感】オランダ 3-0 日本

・相手の様子を窺っているのか、あるいは単にやる気がないのか、前半30分くらいまでのオランダの出来は酷いもの。多少なりとも真面目にやっているのはカイトくらいで、あとは普段の半分も走っとらんでしょうに・・・特にファン・ペルシ。ただどう見ても一発レッドもののスナイデルのファウルとか、苛立たしげなペ・ヤングデ・ヨングのファウルとかを見ているとオランダが手を抜いているわけではなさそうで。

・よくぞオランダとのマッチメークに成功したものだと日本関係者は小躍りしたでしょうし(バック側が日本向けの看板だらけなのを見ると、相当金払ったんだろうなぁ・・・)、見ている側も楽しみではあったのですが、当のオランダからすれば「なんでこのレベルの相手と試合しないといけないんだ???」という感がありあり。小さいスタジアムなのに空席が目立ち、しかも大方の観客もまるで練習試合を見ているかのようなゆるーい雰囲気。近所の人々がもらった招待券で子供連れてゾロゾロやって来たみたいな・・・ そしたら試合はつまんねーわ、大雨は降って来るわと散々。

・で、そのやる気なさげなオランダに対し、日本は豊富な運動量&組織性をベースに中盤を制圧。こりゃひょっとすればひょっとするかもと淡い期待を抱かせる内容でしたが、結局のところエリア内での細かいパス交換からの長谷部のシュートにわずかに可能性を感じただけでオランダの最終ラインを崩せず。守備は満点の出来だっただけに、攻撃力の乏しさが余計にクローズアップされた格好に。

・後半も半ばを過ぎると目に見えて日本の運動量は低下。オランダが後半頭から投入したエリアに右サイドをぼこぼこにされた一方、日本が後半投入した本田は全く機能せず、この交代の差も仇となってあれよあれよと言う間に3失点。

・岡田がやろうとしていること自体はそんなに間違っていないと思いますが、90分続かないと意味がないですね。格上相手に休む時間帯をどう作るかが課題。このままじゃ前半善戦しながらも後半自力の差が出て逆転負け。そんな試合展開の連続で3連敗でしょうなぁ・・・超格上相手に攻撃的な選手ばかりが居並ぶ中盤って相当無理があるような・・・やり方は大きく変えなくてもいいけど少なくともメンバーはアジア仕様から変えないとなぁ・・・

・本田が全く機能しなかったのは明々白々でしたが、この先どうするんでしょう? この先本田をテストできる場が限られている以上、てっきりスタメンで出してくるもんだと思ったのですが、岡田は現時点での「最強メンバー」を選択。これじゃ本番まで大した上積みがないままかも・・・

-----玉田-----
岡崎---中村憲-中村俊
---遠藤--長谷部--
長友-闘莉王-中澤-内田
-----川島-----

HT:玉田→本田
70分:中村憲→興梠

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広島2009弐-(6):旧海軍兵学校(下)

広島2009弐-(5)から続く)

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大講堂。鉄骨煉瓦石造で1917年(大正6年)に兵学校生徒の入校式、卒業式また精神教育の場として建築。米軍占領時には教会として利用されていたとのこと。

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近々式典があるとのことで、椅子がずらっと並べられていました。

大講堂は音響効果が抜群でどんな人でも歌が上手く聞こえるとのこと。「海ゆかば」を朗々と歌って実証してみせるガイド(笑)

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壇上とまでは行きませんが、その手前の階段に登らせてもらってしばし撮影タイム。

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幹部候補生学校庁舎(旧海軍兵学校生徒館)。通称赤レンガ。1893年(明治26年)に海軍兵学校生徒館としてその生活、教育のため建築。来年NHKで放映されるドラマ「坂の上の雲」のロケでも利用されたそうです。

もっとも後に日露戦争で大活躍した作戦参謀秋山真之が海軍兵学校で学んでいた頃(1886~1890年)にはまだ「赤レンガ」はなかったので、「放映されたら電凸してやる!」と息巻くガイド(笑)

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レンガはイギリスからの輸入物。「日本産のレンガとは肌のすべが違うのだ!」と、実際に庁舎のレンガと、近くにある日本産のレンガ造りの小屋とを見学者に触らせてながら説得力のある説明を弄するのは良いものの、一歩間違えるとセクハラに転落しかねないガイド(笑)

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保存状態が良いというか、管理が行き届いているというか、自然光で光り輝いているように見えるレンガってそうそうありません。これに比べると「東京駅のレンガは汚い!!!」とガイドが声を荒げるのは無理もありません。お見合い写真のバックになってもよさげな感じ。

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教育参考館。ギリシャ神殿風の鉄筋コンクリート造の2階建てで、兵学校卒業生の積立金及び一般企業等の寄付をもって、昭和11年(1936)に建築。ここで40分ほど見学。

旧海軍以来の伝統を継いでいるので、日露戦争旅順港閉塞作戦で戦死した軍神広瀬武夫中佐の資料や、初期の潜水艦開発中の事故で殉職した佐久間勉大尉の遺書、さらに特攻隊員の遺書等々見所が豊富。2Fだけだと思ってのんびり回っていたら1Fにも展示室があり、40分では全然時間が足りませんでした。残念。

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教育参考館の傍にあった特殊潜航艇。

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同じく教育資料館傍にあった特攻兵器「海竜」。こちらは幸いにも実戦投入されず。

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遠くに戦艦陸奥の主砲(主砲第4砲塔)が見えました。戦時中(1943年)に謎の爆沈を遂げた陸奥の主砲を引き上げて展示しているのかと思ったのですが、その前(1936年)の改装時に取り外された主砲を教材として展示してある模様。

構内に残る戦前からの建造物でも「水交館」「高松宮記念館(旧高松宮邸)」「理化学講堂」といった辺りは見学できず。見学時間が約2時間とゆったりしている割には、実際に見学できるところが少なかったのは意外でしたが、無料でガイドの漫談が堪能できたので良しとしましょう。

離れ小島で、広島からでも半日がかりなのが困り者ですが、機会があればまた来ようと思います。

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2009.09.06

中華蕎麦 金魚@北浦和

 北浦和東口から線路沿いの「平和通り」を北へ。日曜昼に往訪。煮干の香りがほのかに店外まで漂ってきます。先客ゼロ、後客2。

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 つけ麺と中華蕎麦、それにワンタンやチャーシュー等がトッピングで加わる程度のシンプルなメニュー。「中華蕎麦(700円)」を注文。ラーメン屋で「そば」を漢字表記するところは珍しいような。

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 店内はL字型カウンターで10席あるかどうかといったところですが、狭苦しさはありません。禁煙&水セルフ。厨房内には店主と女性アシスタントだけの2名構成。

 カウンターの前に能書きが貼ってあって、屋号の由来は「特製ワンタンが金魚が泳いでいるように見える」ところから。「永福町大勝軒で修業された同業店主の指導を受け」とあり、永福町大勝軒と直接はないもののその影響を受けているということでしょうか。

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 超広口かつ底の浅い丼で出てきました。お盆がこれまたラーメン屋では珍しいほど巨大。

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 スープは煮干&豚がらから。煮干の旨味がしっかり出ていますが、かといって全面に押し出るでもなく、誰にでも受け入れられるようにバランスが取れています。ゆずがアクセントに少々。

 麺は平打ちに近い細めの縮れ麺。堅さは並といったところ。量はやや多目ですが、丼がでかくてスープも大量なので麺にスープがよく絡み、つるつるっとした食感も言うこと無し。

 チャーシューは脂身がほとんどなくて堅めのロース肉が2枚。他に細めのメンマ、ナルト、ネギ、海苔。

 コストパフォーマンスに優れた逸品。つけ麺で再訪してみます。

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【観戦記】09年第15節:新潟L 0-1 浦和L

 前回の対戦同様、引いて中央を固める新潟を崩すのに四苦八苦。優勢だった前半に1点しか取れなかったというところまでそっくり。しかし前回の対戦では終盤体力負けし、ミスを突かれて同点に追いつかれてしまいましたが、今回は中盤の守備が最後まで機能して新潟のカウンターを許さず。遠目から枠内シュートを何本か撃たれたものの、新潟の決定機はほぼゼロで、1点あれば十分逃げ切れるような試合展開。中断明け緒戦で期待した割には試合の面白みには欠けましたが、、もはやリーグも終盤戦。内容よりも勝ち点が重要で、格下に勝ち点をとりこぼさなかった以上非難すべき筋合いのものではないでしょう。

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 何のカテゴリーであれ、浦和が勝つというのは実に気持ちがいいもの。トップが絶賛連敗中だけになおさら感激もひとしお。

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---北本--安藤---
堂園--------柳田
---庭田--高橋---
竹山-矢野--熊谷-土橋
-----山郷-----

73分:堂園→後藤
83分:高橋→西田
87分:北本→窪田

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 長い中断期間を挟んでもスタメンには目立った変化なし。涼風が強めに吹いていたせいか、浦和は前半風上を選択してサイドチェンジ。

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 庭田が90分間半袖だったところを見るとピッチ上は案外暑かったのかも。

 試合は立ち上がり早々から浦和が完全に支配。堂園&竹山のコンビ、さらに安藤や庭田が時折サイドに流れて新潟右サイドを蹂躙。新潟は中盤でボールを奪うのを半ば放棄し、しかもサイドもある程度捨て、ずるずるリトリートして中央だけ固めるような守り方をしていたので浦和は簡単にサイドを崩せてはいましたが、クロスの精度が悪くて決定機には至らず。

 セットプレーも実らず、手詰まり感が著しくなったせいか、次第にチマチマ繋ぐのを止めて直接FWにボールを入れてみたり、あるいは簡単に新潟DF裏を突いてみたりと工夫を凝らすようになってようやく攻撃が様になりはじめ、ドリブルで新潟DF裏を突いた安藤→北本→庭田の狙い済ましたシュートは惜しくも新潟GKに阻まれて得点ならず。

 一方的に押しながらも点が入らないというのは嫌なものですが、前半終了間際になって後方から簡単に安藤→北本とボールが渡って北本がゴール。まさにあれよあれよといった感じですが、点が入る時ってこんなもんですわ・・・

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 前半やや飛ばしすぎたせいか、後半の攻撃は全くいいところなし。負けているのになおも引きこもって中央を固める新潟守備陣を崩すアイデアがなく、運動量も落ちて決定機どころかシュートらしいシュートも僅少。前半目だった堂園は途中痛んだこともあって後半消えてしまい、久々にベンチに復帰した後藤を投入しましたが、後藤はキレが全く戻っていないせいか個人技での打開はできず。また竹山との連携もイマイチで、この出来だと堂園がスタメンなのも頷けます。

 前目の選手以上に目に見えてお疲れなのがCH高橋。後方からのビルドアップ時は必ずといっていいほど高橋を経由しますが、その高橋が疲れてボールを受けた後に前を向けなくなってしまい、これが浦和の攻撃が後半停滞した最大の原因でしょう。村松監督は見るに見かねたのか、高橋に代えて西田を投入。西田をCBに入れて熊谷をCHに上げましたが、この辺が前回の痛い引き分けから得た教訓を生かしたものでしょうか。この日の新潟の出来だと疲れていても高橋がボールを失うことは滅多にないので事なきを得ましたが、もうちょっと強い相手だと後半の高橋は狙い撃ちに合うような・・・ まぁ強い相手なら庭田が終始前に行ってしまうこともないでしょうから、高橋の負担も軽減されるのでしょうけど。

 窪田を投入した後は徹底してボールキープで時間つぶし。ラストプレーで新潟のバンザイ攻撃っぽい放り込みに対して、なぜかDF陣が2対2になってしまって西田がエリア近くでFKを与え、これが数少ない新潟の見せ場となりましたが、FKは壁を直撃して直後に試合終了。

 攻撃はなんだかなぁといった試合でしたが、守備はほぼ完璧。新潟は深い位置でボールを奪って一気にカウンターというのが唯一無二の攻め手で、スピードのない浦和CB陣が新潟の快速FWに裏を取られると極めて厄介。後は山郷さんに全てを託すしかないというのがいつものパターンですが、この日の浦和は終始コンパクトな陣形を維持。ボールを失ったら素早く攻守を切り替え、FWもMFも連動して新潟のボールホルダーにプレスをかけまくって、テクニックのない新潟の選手から楽々ボール奪取。たとえ奪えずとも新潟が前線へ良い形でボールを供給させない守りができていたと思います。何本か遠目から枠内シュートを撃たれましたが、山郷さんがひやっとしたシュートは一本もなかったかと。

P.S.

 今日の党首。

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 4-4-2の右SHでスタメン登場。まぁ控えめに言ってもズコズコにやられました。戦術的制約からか、自サイドがやられそうになってもボランチが加勢に来ないので党首の守備負担がものすごくでかいのですが、党首にそれをやれっちゅーのはなぁ・・・ジュニアユースの竹山を全く止められない屈辱感が積もり積もってか、後半はラフプレーを連発。輪島の「黄金の左」を髣髴させる豪快な上手投げ(っちゅーか相手の腕を取ってそのまま投げているので、決まり手的には何なのでしょう?)でイエローをもらい、さらに後方からの突き倒しなどもあって何時退場してもおかしくない惨状でしたが、後半途中で交代。交代直後ベンチで深くうなだれていましたが致し方ありません・・・

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2009.09.05

凪@新宿3丁目

 恥ずかしながら「新宿ゴールデン街」に来るのは生まれて初めて。怪しげといえば怪しげな昭和の残像。一見さんでは入りにくい雰囲気が漂いまくっていますが、こんな形でゴールデン街に来ることになるとは(笑)

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 土曜の昼に往訪。こんなところで昼に営業しているのも不思議ですが、開店と同時に入店して後客9。一人を除いて全員が怪しげなカップルというのは土地柄なのかどうか。でも昼営業のニーズがあることは間違いないようです。

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 間口は狭小で、しかもドアを開けるといきなり階段。階段を登りつめたところに小さな券売機があって「つけ麺・並(800円)」を注文。つけ麺は並(300g)・中(400g)が同値段。朝青龍の親父みたいな恰幅の良い店主が「茹で時間が10分少々かかります」と一言。店主は見た目は強面ですが、接客はいたってソフト。

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 店内もこれまた狭小で、横長のカウンターに10席程度。カウンター自体が狭くてかろうじてラーメンが置けるだけの幅しかなく、また椅子の背後もやっと通れるくらいの幅しかありません。帰りがけには食べている人の邪魔にならないように要注意。

 店にはこれでもかこれでもかと煮干のダンボールが積み上げられていますが、いろんな産地から取り寄せている模様。当然ながら狭い店内には煮干臭が充満。

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 いやぁ、参りました。つけ汁は煮干の出汁を煮詰めたような超濃厚煮干味。壁に「魚系が苦手な方はご遠慮願います」と大書してあるのは良く判ります。これだけ煮干を多用して苦味が出ないのは大したものですが、さすがにここまで煮干を使うとかなりくどく感じます。つけ汁にはネギが入っている程度で、箸休めになりそうなものがないのも難儀なところ。

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 麺は極太麺の他に「いったんも麺」と呼ばれる幅広麺という限りなくワンタンみたいなものが添えられていますが、多加水でびろびろっとした「いったんも麺」は食感的にちょっと苦手。つるつるした食感でやや柔らかめの極太麺はつけ汁がさらっと絡むだけなのに対し、「いったんも麺」はべっとりと絡んでくるのでその辺の味の変化を楽しむ狙いなのかもしれませんが・・・

 他に堅めのチャーシューが一枚と大きな海苔。

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 ここまで煮干を強調したものはなかなか無いので一度食べるには値すると思いますが(ラヲタ受けはするんでしょうなぁ・・・)、如何せんバランスが良くないのと店が狭くて落ち着きが無いのでもう一回来るかどうか微妙。他の客が頼んでいた「煮干らーめん(750円)」もよさげでしたが・・・

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2009.09.04

広島2009弐-(5):旧海軍兵学校(上)

広島2009弐-(4)から続く)

試合の翌日は、広島市の南海上に浮かぶ江田島にある「旧海軍兵学校(現在は「海上自衛隊第1術科学校・幹部候補生学校」)」へ行って来ました。

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広島駅 7:12 (広島電鉄 801) 7:40 広島港

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広島港を利用するのは初めて。松山など瀬戸内海沿岸の大都市へフェリーが出ている他、周辺の小さな島々へも船が頻繁に出ているためか、ちょっとしたバスターミナルと変わらない様相。

宇品 8:05 (ファーストビーチ) 8:27 小用

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江田島はYの字型をしたそこそこ大きな島で、島内にはいくつも港がありますが、右枝部外側にある「小用(こよう)港」行きの高速船に乗船。

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「旧海軍兵学校」は右枝内側にあります。バスで5分ほどらしいのですが、少々時間を持て余したこともあって右枝を歩いて横断。その間2kmもないと思いますが、いかんせん瀬戸内の島なんですぐに坂になってしまいます。坂の途中のセブンイレブンがあって、こんな島にもコンビニがあるんか!と妙に感動。

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ふるさと交流館。

旧海軍兵学校は規律が非常に厳しいところでしたが、外出日の休養の場として生徒に開放された民間の「生徒倶楽部」というものが江田島には多く存在したそうです。

「ふるさと交流館」はその民家のひとつ「橋中生徒倶楽部」の面影を残しながら、海上自衛隊第1術科学校見学者の休憩所や町民の憩いの場として利用していただくために新築したものとのこと。

実際見学受付が始まるまで、ただで麦茶をいただきながらゆっくり過ごさせていただきました。2Fがささやかながら兵学校関連に資料室になっていました。

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この日の見学時間(第一回)は10:00スタート。9:30に受付開始で、その後しばし待合室でダラダラ。

待合室にはPR用のビデオが流れていますが、幹部候補生学校の訓練はめちゃきつそう。そして旧海軍の伝統を汲んでいるせいか服装には無茶苦茶というか理不尽なくらいにうるさいのだ!

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まぁこのガイドのオッサンが実にしゃべり好きで、見学時間の半分はオッサンの漫談を聞いているようなもの。

若い男性には海上自衛隊入隊を勧め(笑)、若い女性には海上自衛官との結婚を勧め(笑)といった辺りはお約束みたいなもんですが、親父にまだ威厳があって、怖くて頑固だった時代の生き証人みたいな方で大変楽しませていただきました。本来見学時間1時間半のところ、漫談が昂じて結局2時間近くに及んでしまいましたが(笑)

ちなみに右にいる白い制服姿は当学校で勉学中の生徒。見学者がバラバラにならないように案内するのが本来の役目ですが、ガイドの漫談中はもっぱらいじられ役に。まぁガイドから見れば「最近の若者はなっとらん!!!」ということなんでしょうが(苦笑)

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見学は終始団体行動。勝手に歩き回るわけにはいきません。

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学校内には防風林を兼ねた松が目立ちますが、いずれも真っ直ぐ伸びています。ガイドの弁によると毎日「気をつけ!」「気をつけ!」と号令を聞かされているのでまっすぐ伸びてしまうらしい(笑) といっても、やっぱり中には斜めに伸びる奴もいるそうですが。

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2009.09.03

広島2009弐-(4):スタジアムの風景

広島2009弐-(3)から続く)

大町 17:20 (アストラムライン 6106) 17:39 広域公園前

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いつもはスタジアムに到着するとすぐにビジターエリアに行ってしまうのですが、この日は久しぶりにメインスタンドでの観戦だったので、その周辺をじっくりと観察してみました。

広島もメインスタンド・ホーム寄りに屋台村を設けています。屋台の数はそこそこあるみたいですが、大分と比べるとやや地方色が薄いのが残念。

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キックオフまでもう1時間もないというのに限定ものが余っているっちゅーのもなんだかなぁ・・・ なお「冷汁」ってマイナーながら埼玉県の名物のはずだけど、それを知っての出店なのかなぁ・・・

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広島の2大看板。森崎兄弟は長期欠場が祟って、看板の座からも降板か・・・

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座った席の前はマツダのスポンサー用シート。赤者にぐるっと囲まれて不憫ではありましたが、赤者が沸き立つ場面はほとんどありませんでしたから、大過はなかったかと。試合終了までいない人も少なくありませんでしたし・・・

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広島の応援の練習。以前と同じものをまたやっていました。

コールは専ら口伝で、しかも往々にしてオリジナルとは違うものが広まってしまう浦和では考えられないコアサポを巻き込んでの「応援練習」ですが、広島の観客は一見さんが少なくない(特に浦和戦の場合)ためか、一見さんの敷居を下げる努力が欠かせないのでしょう。

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この日の鹵獲品。「金のサイ」→「来んさい」orz

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|-`).。oO 今の浦和に最も縁遠いもの・・・・

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試合前練習入場時に選手とハイタッチ、っちゅーサービスなんでしょうが、もの凄い人数でピッチの中まで入っとるやん・・・

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試合開始前には地元の方と思われるブラズバンドが一興を添えるという試みなんでしょうが、浦和戦でそういうのは意味が無いっちゅーのをなかなかご理解いただけないようで・・・案の定全部コールにかき消されてしまいました。普段の試合ならスタジアム中に鳴り響くのかもしれませんが・・・

ビッグアーチ  (広電バス)   横川
横川 21:30 (826M モハ114-3005) 21:34 広島

帰りは横川駅直行バスに乗ってみました。点差はわずか1ながら、内容的には惨敗。ロスタイムに追いつく雰囲気もあまりしなかったせいか、試合終了直後にスタジアムを出たにも関わらず先客が思いのほか多くて乗車まで10分強ほど待たされました。九石ドームと比べるとバス乗り場の手際も良くないような・・・

それでも乗ってしまえば渋滞皆無で横川駅まで約20分。アストラムラインでぐるっと山を迂回するよりは断然早く、これはお勧めです。

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2009.09.02

広島2009弐-(3):「しまい」@大町

広島2009弐-(2):鞆の浦(下)から続く)

鞆の浦 14:10 (鞆鉄バス)  14:40 福山
福山 15:00 (中国バス)  16:27 中筋

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あんまり鞆の浦でのんびりしていると試合があることを忘れてしまいそうなので、ぼちぼち広島へ。地方の都市間移動はもはや高速バスが当たり前ですなぁ・・・

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ハイデッカー車でもともと観光用だったバスの転用なんでしょうが、こういうのはあんまりといえばあんまり・・・組み込み式になっていて撤去もできないんでしょうか?

中筋 16:37 (アストラムライン 6208) 16:40 大町

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中筋駅って広島空港からまっすぐビッグアーチへ向かう人には馴染む深い駅だと思うけど、JR可部線とアストラムラインの乗換駅である大町駅(広島駅から来る人はご存知でそう)で降りたことのある人って滅多にいないかも。ワシも今回が初めて。

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大町でわざわざ下車したのはラーメン屋巡り(^^;

「しまい」は先般往訪した「すずめ」等と共に広島ラーメンの老舗中の老舗。もともとは市街中心部に近い舟入にあったそうですが、なにゆえに郊外に移転したのか、よそ者には全く判らず。もっとも郊外店なのに店の構えは下町そのものの趣き。

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夕食にはまだ早い時間なので先客ゼロ。その後家族連れが4~5人やってきてなんとか格好はつきましたが。店内は随分とゆったりしているというか、スペースがふんだんにあるのになぜか2人掛けのテーブルをポツンポツンと置いているという不思議なレイアウト。舟入時代の店が狭くて、その時のテーブルをそのまま使っているのかもしれません。

「中華そば(550円)」を注文。厨房内は老夫婦がいるだけ。「すずめ」ほど極端ではありませんが、やはりメニューは多くはありません。

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あっという間にでてきました。レンゲがついて来ないのが特徴。

スープは豚骨醤油ベースですが、豚骨臭はほとんどしませんし、かえしの醤油もそんなに強くはないので、見た目よりはかなりあっさりした感じ。

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麺は細麺ストレートでやや柔らか目。量は少なめ。

具は細もやしと刻みネギ、そして脂分のほとんどない薄いチャーシューといったシンプルな構成。

「すずめ」同様飲んだ後の一杯に最適といった印象ですが、郊外でもそういうラーメンが成り立つというのが不思議。もうちょっとがっつり食いたい層はどうしているのかなぁ?

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2009.09.01

広島2009弐-(2):鞆の浦(下)

広島2009弐-(1)鞆の浦(上)から続く)

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鞆の浦は一応漁港なんですが、規模が大きいわけではないのでそこら中で海産物を売っていたり、寿司屋や海鮮料理屋が軒を連ねているというわけでもない(っちゅーか、そういうのがゴロゴロあったら景観もへったくれもないですわな・・・)ので、観光地の割には食事処が少ないのが難。

そこでネットで調べて評判よさげな「千とせ」に入ってみました。開店してまもない時間帯の入店でしたが、あっという間に1階は満席に。夏休みなので子供連れが目立ちました。

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鯛料理をごてごてと並べた「ナントカ定食」がお勧めっぽかったのですが、ここはシンプルに「鯛めし(1050円)」を注文。わっぱかお櫃で出て来るものと勝手に想像していたところ、随分と大きな丼で出て来たのには意表を突かれました。

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ごわごわ、ぱさぱさとした食感で、しかも全体に超薄味。たぶんこれってナントカ定食のご飯として供するのを前提としているんじゃないかなぁ・・・煮魚とかと合わせて食べてもOKみたいな・・・

細かくほぐされた鯛の身はそこそこ美味で、その一瞬だけご飯も美味しく食べられましたが、如何せんその量は少ないので漬物やお吸い物で塩分を補給しながらなんとか完食。「鯛めし」を単品で頼むのは無謀だという結論に。もっともその教訓を生かす機会はもうないと思いますが・・・

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狭い鞆の浦を歩いていると「保命酒」の看板をやたら見かけます。字面から容易に想像できるように要は「薬酒」。中国産の生薬十六種を浸け込んで造られいて、正式名称は「十六味地黄保命酒」。

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福山藩の保護を受けて鞆の浦の特産品として全国的にその名が知られていたそうなんですが、今日同じような薬酒である「養命酒」に知名度で大きく差を付けられたのは何が原因なんでしょう???

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「保命酒」の看板をやたら見かけるのは、狭い町なのに「保命酒」のメーカーが4社(岡本亀太郎本店、入江豊三郎本店、八田保命酒舗、保命酒屋 鞆酒造)もあってそれぞれが店と工場を構えているため。

かたや「養命酒酒造」は東証1部上場で規模の差は圧倒的。

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「ミツボシ保命酒」を生産・販売している岡本亀太郎本店でちょっと試飲させてもらいましたが、超甘ったるくてこれは勘弁・・・ 杏子酒や梅酒ベースのほうがまだ飲みやすいかなぁ・・・

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鞆の浦の見所としてガイドブック等によく取り上げられている「太田家住宅」も元は福山藩の御用名酒屋を務めた保命酒の蔵元「中村家」の屋敷で、敷地内には保命酒蔵も。建物群の一部が重要文化財の指定を受けています。

なお幕末の「七卿落ち(=尊皇攘夷派の三条実美ら7人の公卿が公武合体派によって京都から追放)」で長州に逃亡する際、ここで宿泊したとのこと。見方を変えれば幕末時にはまだ鞆がそれなりに交通の要衝として機能していたということなんでしょう。

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