凪@新宿3丁目
恥ずかしながら「新宿ゴールデン街」に来るのは生まれて初めて。怪しげといえば怪しげな昭和の残像。一見さんでは入りにくい雰囲気が漂いまくっていますが、こんな形でゴールデン街に来ることになるとは(笑)
土曜の昼に往訪。こんなところで昼に営業しているのも不思議ですが、開店と同時に入店して後客9。一人を除いて全員が怪しげなカップルというのは土地柄なのかどうか。でも昼営業のニーズがあることは間違いないようです。
間口は狭小で、しかもドアを開けるといきなり階段。階段を登りつめたところに小さな券売機があって「つけ麺・並(800円)」を注文。つけ麺は並(300g)・中(400g)が同値段。朝青龍の親父みたいな恰幅の良い店主が「茹で時間が10分少々かかります」と一言。店主は見た目は強面ですが、接客はいたってソフト。
店内もこれまた狭小で、横長のカウンターに10席程度。カウンター自体が狭くてかろうじてラーメンが置けるだけの幅しかなく、また椅子の背後もやっと通れるくらいの幅しかありません。帰りがけには食べている人の邪魔にならないように要注意。
店にはこれでもかこれでもかと煮干のダンボールが積み上げられていますが、いろんな産地から取り寄せている模様。当然ながら狭い店内には煮干臭が充満。
いやぁ、参りました。つけ汁は煮干の出汁を煮詰めたような超濃厚煮干味。壁に「魚系が苦手な方はご遠慮願います」と大書してあるのは良く判ります。これだけ煮干を多用して苦味が出ないのは大したものですが、さすがにここまで煮干を使うとかなりくどく感じます。つけ汁にはネギが入っている程度で、箸休めになりそうなものがないのも難儀なところ。
麺は極太麺の他に「いったんも麺」と呼ばれる幅広麺という限りなくワンタンみたいなものが添えられていますが、多加水でびろびろっとした「いったんも麺」は食感的にちょっと苦手。つるつるした食感でやや柔らかめの極太麺はつけ汁がさらっと絡むだけなのに対し、「いったんも麺」はべっとりと絡んでくるのでその辺の味の変化を楽しむ狙いなのかもしれませんが・・・
他に堅めのチャーシューが一枚と大きな海苔。
ここまで煮干を強調したものはなかなか無いので一度食べるには値すると思いますが(ラヲタ受けはするんでしょうなぁ・・・)、如何せんバランスが良くないのと店が狭くて落ち着きが無いのでもう一回来るかどうか微妙。他の客が頼んでいた「煮干らーめん(750円)」もよさげでしたが・・・
| 固定リンク