【観戦記】09年第17節:浦和L 2-0 湯郷
前半は湯郷の積極的なプレスに苦しめられました。しかし、開始早々の安藤の先制点が効いたのか、慌てることなく湯郷の攻勢を凌いでカウンターでチャンスの山。相手に退場者が出た後半は一方的な浦和ペースとなりながら追加点は1点止まりと相変らず攻撃はイマイチのようですが、守備は90分を通じて磐石。下位チームからしっかり勝ち点3を積み上げて浦和はまた一歩優勝に近づきました。
---北本--安藤---
堂園--------柳田
---庭田--高橋---
森本-矢野--熊谷-土橋
-----山郷-----
72分:矢野→竹山
77分:堂園→後藤
88分:高橋→櫻本
左SBに森本を起用したのが目新しいところ。竹山はサブに入っていますから怪我ではないのでしょうが、前節67分と早めの時間帯に退いているところを見るとコンディションが良くないのかもしれません。
開始早々柳田&土橋のコンビで右サイドを崩し、土橋のクロスは精度を欠いてジ・エンドかと思ったのですが、ファーで北本が粘って安藤がゴール。貴重な先制点でしたが、その後は積極的に前目でプレスを掛けてくる湯郷の作戦に中盤で落ち着いてボールを繋げず苦戦に陥りました。ただ幸いなことに湯郷は高い位置でボールを奪ってもその後の展開に問題大あり。米国帰りの宮間は2トップの一角に起用され、個人能力の高いところを見せてはいましたが、宮間に簡単にフリーで前を向かせるほど浦和の守備は甘くありません。中盤でボールを奪われると素早く攻守を切り替えてボール奪回を試み、ボールを取れなくてもサイドへ押しやるのに成功。湯郷はサイドからファーへ絶望的な放り込みを繰り返すだけで、そのボールを矢野や熊谷が楽々跳ね返して湯郷の攻撃は終了。前半はずっとそんな感じ。
浦和は中盤でボールが繋げないので攻撃は専らカウンター。勝っているのに落ち着きがなく縦に急ぎすぎる嫌いがありましたが、湯郷DF陣はスピードに難があるのか、このカウンターがかなり有効で浦和はセットプレーを含めて3、4度決定機があったかと思いましたが一つも決められず。
さはさりながら湯郷の飛ばしすぎは明らかで、前半を凌げば後半加点のチャンスはいくらでもあるだろうと思っていたら案の定。湯郷の出足は後半早々に鈍ってしまい、おまけに6番がイエロー2枚で退場。その後は数的優位を得た浦和が一方的にボールを支配する展開になりましたが、一転してベタ引きで守る湯郷守備陣を崩しきれず。右の柳田&土橋は流れるようなコンビネーションを何度も披露してくれるのですが、左が全く機能せず。森本に攻撃能力が乏しいのは目を瞑らざるを得ませんが、堂園の出来もさっぱりで、後半押し込んで攻めている割には得点機が少ないのはこの辺が主因でしょう。ただ数的優位を得て気楽になった庭田(ちなみに今日も半袖)が積極的に前に出始め、その庭田からのスルーパスでDFライン中央を抜け出した安藤がようやく加点。
これで勝利を確信したのか、村松監督はなんとCB矢野を下げて竹山を左SBに投入し、森本をCBにシフト。最後はご老公を下げてリーグ戦初出場の櫻本をCBへ投入(熊谷がCH)と余裕かましまくり。堂園の出来があんまりなので途中投入のロナウド(跨)に期待がかかりましたが、この日もドリブルにキレは感じられず。
攻撃はまだまだ改善の余地がありそうですが、守備は90分を通じて破綻なし。シュートは結構撃たれましたが、山郷さんがヒヤリとしたであろうシュートは一本もなし。今季新潟に1回引き分けただけで、その他は下位チームから着実に勝ち点3を取っているのはこの守備の強固さゆえなんでしょう。
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