薩摩路(4)~仙厳園
(薩摩路(3)から続く)
知覧から戻り、今後は鹿児島市内の「仙巌園」へ。別名を「磯庭園」というそうですが、どうにも語感が良くありませんね。
仙巌園は薩摩藩主島津氏の別邸跡とその庭園。鹿児島市の北外れにあって路線バスではちょっと行きづらいところですが、幸い鹿児島市が仙巌園を経由する観光用のループパスを走らせていて、これが結構便利。ただ「篤姫」効果で観光客が激増しているためか、バスは常に満員、かつ乗降に手間取ってダイヤはべた遅れでした。
1658年(万治元年)に第19代当主島津光久によって造園され、その後も歴代当主による改築が重ねられてきたとのこと。
桜島と鹿児島湾を借景とする広大な庭園です。一見の価値あり。
但し鹿児島本線の架線が邪魔といえば邪魔。くだんのオンボロ特急が時々現れます。
園内では「篤姫」のロケが行われたとのこと。
仙巌園の隣には「尚古集成館」。反射炉の模型など薩摩藩第28代当主島津斉彬によって始められた集成館事業に関わるものを常設展示しています。
なお仙巌園や尚古集成館を運営しているのは鹿児島市でも鹿児島県でもなく、「島津興業」という会社。現社長こそ島津家の人ではないようですが、沿革的には島津家直営の会社みたいです。
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