松本アルウィン2009(上)
新宿 7:00 (スーパーあずさ1号 モハE350-103) 9:14 上諏訪
朝からビールの廃人コース。
新宿駅オリジナルな駅弁は「復刻鳥めし」くらいで、他は東京や大宮でも見かけるNRE大増製のものばかり。ビールのつまみになりそうなものという観点から「釜めし弁当(900円)」を購入。釜に入っていないのに「釜めし」とはこれいかに。「釜めし風」というのが正鵠。内容は良くも悪くも見た目通り。ただビールのつまみ代わりに買ったのに「桜餅」がついていたのは誤算で、食べずにそっくり残しました(苦笑)
座席背面のテーブルがなく、肘掛に収納された小テーブルを出すしかない欠陥車両E351系での食事というのもなんですが、中央線での駅弁で何が興を殺がれるかというと、駅弁を食べ終わり、ビール一缶飲み終わってもまだ東京都を出ていない事実そのものかも・・・
アルウィンはもう3回目だし、松本城も2007年に行ったばかりなので、今回は松本へ直行せずに上諏訪で途中下車。
高島城は上諏訪駅から南西へ徒歩10分ほど。もともとは諏訪湖に突き出した水城で「諏訪の浮城」と呼ばれていましたが、江戸期になって諏訪湖の干拓が進んだため、今では住宅地の中にぽつんと建っているような按配。
天守は望楼型の三重五階。鉄筋コンクリート作りながら、幸い古写真が残っていたのでそこそこのレベルで復元されている(最大の違いは屋根が杮葺ではなく、銅板葺なこと)はずですが、なぜか「百名城」には選出されず。桜で有名な高遠城に負けた格好?
天守最上階に登ると一応諏訪湖が見えることは見えますが、今や「浮城」の片鱗もなし。
櫓門や隅櫓、塀も復元。
高島城は1592年から98年にかけて日根野高吉が築城。湖のほとりに城を築いたのはいいのですが、かなり地盤が悪かったそうで木材を筏状に組んでその上に石垣を積む等独特の工夫をこらしたとのこと。ただ築城には相応地元民に負担をかけた模様。
二の丸、三の丸は住宅地になってしまい、残るのは本丸のみ。その本丸も大部分は公園になっています。
ちなみに日根野氏の後には、一時武田氏に滅ぼされた諏訪氏が復権して堂々高島藩に入府。わずか3万石前後の小藩ですが、そのまま無事明治維新まで存続しました。
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