鬼金棒@神田
神田駅北口から北東方面へ。神田駅は線路と道路が斜めに交わっているところが多いせいか、何度来ても方向感覚が掴めません(苦笑)。
平日夜に往訪しましたが、すでに満席。かつ店内に待ち客6。その後客足はやや落ちましたが、食べ終わるまで絶えず店内に2~5人程度並んでいる繁盛ぶりでした。屋号は「きかんぼう」と読むとのこと。写真では見切れていますが、入口の上に鬼の面が。
「カラシビ味噌らー麺(780円)」を注文。辛くて痺れるから「カラシビ」。唐辛子と山椒は「抜き」から「増し」までそれぞれ4段階で量が選べますが、共に「普通」で。
店内はコの字、というか北斗七星みたいに屈曲したカウンターに9席。いたって狭小で、店内に行列もあるのに店内の冷水機で水セルフというのはちょっとどうかと(もっともカウンターにポットもあるので最初からそれで水を汲めばいいのでしょうが)。
狭い厨房に大の男が3人もひしめいていて少々気の毒になりますが、オペレーションは極めてよろしい模様。並んでいる間に食券を買わせて注文を取り、客が入れ替わってからさほど待つ間もなく丼が出てきました。先客がオヤジだらけで回転が良かったせいもあったでしょうが、並び始めてから食べ始めまで10分くらいでしょうか。
ちなみに先に並んでいた6名よりもワシのほうが先に食べ終わってしまうって、ちょっとなんだかなぁ・・・(自嘲)
具がそこそこ多いせいもあって、思ったほど「真っ赤っか」という印象は受けませんでしたが、それでも山椒がさっそく鼻腔をくすぐり始めました。表面に黒々としたもの(マー油?)が浮いていますが、唐辛子と山椒という刺激の2トップの前にさしたる存在感を見出せず。具とスープを中華鍋で炒めながら混ぜ合わせる札幌味噌スタイルで、表面の脂もそこそこあってこってり度高め。辛さ自体は個人的には美味しく食べられる範囲内でしたが、とにかく辛いのが好きな方なら「普通」では物足りないかと。
麺は太め(手打ちみたいに太さが不揃い)の縮れ入り。やや柔らか目でもちもちっとした食感ですが、スープに負けてはいないので許容範囲内。
雑然とちぎったような柔らか目のチャーシュー、もやしやネギの炒め物には満足。でも一個だけのっかったベビーコーンは意味不明。黒いのがかかってしまって、彩りを添える意味もなしてないし。
麺がコシのしっかりしたタイプなら文句なしですが、現状でも十分評価できる出来。連日食べられるものではありませんが、時々食べたくなる味なことは間違いありません。辛味噌ラーメン自体はどこにでもありますが、山椒を加えて坦々麺と似た方向に持ってゆくという、誰もが思いつきそうで意外になかった味に目をつけたのが勝因。
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