【閉店】らー麺 Okura@赤羽
赤羽駅東口から南東へ。大日本印刷の関連工場が固まって建っている一帯で、店の目の前に北運動公園。駅からはかなり距離があるので駅利用客や赤羽の買い物客ではなく、周辺住民が主要顧客なのでしょう。開店直後に往訪したにも関わらず、既に先客2。その後も幼児連れも含めて近隣の方と思しき客が続々とやって来て店内に行列も。
店はくの字型カウンター8席のみでやや手狭。「く」の字の頂点に座ったのですが、背後に柱があって通行の邪魔になる羽目に。厨房内にはあごひげ&太っちょの店長と女性アシスタント。
醤油らー麺(700円)を注文。アシスタントはまだ不慣れなのか、続々とやって来た客の注文を、入店した順ではなくたまたま注文を受けた順に店主に伝えていて、店主に軽く注意を受けていたような・・・
塩らー麺やチャーシュー麺がある他、「和牛すじ煮込みカレー」というメニューを押し出しているのがこの店の特徴。らー麺とカレーの2枚看板ってまるで「インディアン@王子」なんですが、実際らー麺と一緒にミニカレーを注文する客も。
スープは鶏中心に若干魚介交じり(店先のウンチクによると「国産鶏ガラ、国産豚ダシ、野菜、乾物、昆布、節類、煮干し」)とありました。あっさり風ながらかなり野菜の甘味が強め。表面にうっすらと浮いているのは香味蝦油。
麺は細めのストレート麺。つるつるとした食感ながら、噛むとぷつんぷつんとします。スープの絡みはまずまず。
特筆すべきなのはチャーシュー。かなりの時間をかけて煮込まれたようで、そこそこ肉厚ながらまるで麩のようにふわふわ、とろとろとした食感。ただこれは少量だから美味いんであって、チャーシュー麺にすると少々くどくなるかも。他に半熟玉子が半個と水菜、海苔、刻みネギ。
赤羽近辺では突出した出来で、今度はカレーも試してみようと思いましたが、惜しむらくは仕事が丁寧(寸胴からスープを片手鍋に取り出して一杯ずつ温めている)なのと、その合間にカレーも温めていたりするので生産性が良くないこと。従って大日本印刷の工場とかで働いている人が昼休みの間にさくっと食べるのには全く向いておらず、昼餉をのんびり楽しめる主婦やご老人がメイン顧客にならざるを得ないでしょう。
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