どこかで見た光景・・・
・大分が目先抱えている7~8億円の資金不足に対して、Jリーグは最大6億円(しかも無期限!)の融資を決定。
・とりあえず大分は潰れないことになり、大分のサポーター・ファンはひとまず安堵といったところだとは思いますが、Jリーグの将来を考えると本当に良かったのかどうか難しいところ。クラブ破たんによるJリーグ全体のイメージ悪化を恐れての判断だと推測しますが・・・
・端的に言ってしまえばこの決定で経営難に苦しむクラブにモラルハザードが生じて、「いざとなったらJリーグ」という流れになってしまうのは必定。新生東京Vが必死にスポンサーから資金を集めて回ってなんとかJリーグ残留を認めてもらったのに、その努力が正直馬鹿らしくなる話です。
・「大分の杜撰・放漫経営で生じた巨額の資金不足さえ救済したのに、より小さいクラブの窮状を見捨てるのか!」という話になって、他のクラブにもだらだらと融資する羽目になり、たちまち基金は枯渇。
・当然ながらそうこうしているうちに回収できない貸付金も生じ、その処理がJリーグ内で問題に。そもそも10億円ちょっとしかない基金の半分以上を1クラブに貸してしまうこと自体、リスク分散の観点からはあり得ない話なんですが・・・
・貸付金が焦げ付いた場合の処理方法については全く判りませんが、各クラブの負担となるようなスキームとなると大問題になることは必定。
・ちなみに鬼武チェアマンの任期は来年7月まで。問題を先送りして上手く逃げ切ったというかなんというか・・・ どこかで見たような光景なんですわ、これ・・・
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