麺屋33@神保町
神保町駅から白山通り(右側)を北へ。平日夜に往訪。先客ゼロ、後客2。
通りに面して小さな券売機があり、「丸鶏旨味そば醤油(700円)」を注文。他に「同塩」を始め、「特製」だとか「濃厚」だとか「つけめん」だとかいろいろあってボタンは実に賑やか。
並盛と中盛が同値段。着席するや否や「中盛にしますか?」と聞かれ、「いや並盛で」と言うタイミングを失ってそのまま中盛に。後客にもそんな感じの対応でしたから、場所柄男性客はほとんどの人が「中盛」で「並盛」を頼む人なんてほとんどいないのでしょう。
店内は狭小で手前にI字型カウンター7席。奥の様子は判らず。厨房内には若者が2人、そしてカウンター外で接客に当たっているのが店主なんでしょう。3人とも接客態度に関しては非の打ち所がありません。カウンターの椅子が高くて落ち着かないのには参りましたが(苦笑)
表面の脂がテカるスープ。鶏の旨味をベースにほんのり魚介系が加わった、やや甘くはあるけれどもあっさりでもなければこってりでもない良い意味で中庸を極めた感じ。店内のウンチクを要約すると「国産丸鶏をふんだんに使用して野菜を一緒に十時間以上煮込み、大量の羅臼昆布、煮干、あじ干し、数種の節類を加えた」とのこと。ウンチクでは甘さを気にしているようですが、そんなに甘いわけではありません(スープではなく、太めのメンマが極端に甘い気がしましたが・・・)。
麺は細めのストレート麺。かなり堅めなのはいいのですが、パサパサ、ポキポキした食感でスープの絡みがよくありません。まるで小麦粉の固まりを食っている感じ。こういう麺自体は嫌いではないのですが、スープには全く合っていないような・・・ ちなみに中盛といっても麺の量はさほどのとありませんでしたが、スープが少なめに感じました。
具は鶏チャーシュー、カイワレ大根、刻みネギ、そして甘ったるいメンマ。
学生だらけで、内容は玉石混交ながらラーメン屋が乱立しているだけでなく外食産業自体が飽和状態に見える神保町界隈。そんな中で、中盛が事実上デフォルトだったり、価格を抑え目にしたりと経営努力は窺えますし、スープはなかなかの出来と思うのですが、麺とのバランスがなぁ・・・
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