島根散策(2)~松江逍遥
(島根散策(1)から続く)
松江城を一通り見て回った後は、お約束ですが城の北側の観光名所「塩見縄手」を散策。
塩見縄手は松江城北側のお堀沿いにある、明々庵から小泉八雲旧居までの約500メートルの通り。江戸時代には中老格の藩士の屋敷が並んでいたところ。
塩見縄手の地名は、かつて通りの中ほどにあった松江藩中老で町奉行の塩見小兵衛の屋敷に由来。
塩見縄手をぷらぷら歩いていると、時折遊覧船がやってきます。これも松江風情の代表格。
現存ないし復元天守の周りにお堀が残っているところはいくつもありますが、お堀に遊覧船を運行しているところはそんなに多くありません。お堀を取り巻く街が美しさを保っているゆえ、こういう遊覧船がなりたつんでしょうけど、市街地ゆえお堀自体はそんなにきれいじゃないんだよなぁ・・・
城下町松江は宍道湖と中海を結ぶ大橋川を境に「橋北」「橋南」の2つに分かれています。松江城をはじめとする観光地は橋北に集中する一方、新しい商業施設は専ら橋南に建っていて相対的に橋北は衰退気味。このあたりはソウルに似た感じでもあり。
松江といえば京都・金沢と並ぶ和菓子処。和菓子で有名なのは「不昧(ふまい)公」の号で知られる7代藩主松平治郷の茶道楽に由来するもの。
その凄まじい茶道楽ゆえ、せっかく家老が立て直しつつあった松江藩の財政は再び傾いてしまったわけですが、松江が京都・金沢と比べて格段に小さい街であるにも関わらず今日和菓子処として一大ブランドをなしていることを考えると、不昧公の茶道楽は200年の時を経て実を結んでいるともいえ・・・
| 固定リンク