麺たつ@大塚
大塚駅北口から北西へ7~8分ほど歩いて北大塚3丁目交差点角。最寄り駅は大塚から都電で一駅進んだ「巣鴨新田」。今時のラーメン屋らしくない全く目立たない外観で、むしろ地元客相手の居酒屋といった風。平日夜に往訪。先客2、後客1。
メニューは塩と正油の2本に絞り込まれていて、それに揚げネギを加えてみたり、「特製」にしてみたり。「塩ラーメン(630円)」がメニュー右端にあるのでそれがお勧めと見て注文。「正油(580円)」と価格差がありますが、その理由は不明。麺の堅さも注文できるとのことなので堅めで。なお塩・正油ともメニュー名に(鶏油)と添えられています。
店内はL字型(といってもI字型に近い横長)9席。壁に小さな液晶TVが据えつけられて地上波の野球を流しているって昭和そのもの・・・
店は30代くらいの店主一人で切り盛りしているのかと思いましたが、後から年配の女性(お母さん?)が出てこられました。場所柄常連客が多いようですが、接客の物腰の柔らかさ、細かい気配りに年季を感じます。
広口&底が浅い丼で出てきました。
かなり透明度の高いスープ。確かに表面に鶏油が浮いていますが、それが鶏ベースの出汁にほんのりとコクを与えている他は雑味がほとんどなく、塩っ気も抑え目で最後まで楽しめました。
麺は細めのストレート。堅めで頼んだはずですが、実際の堅さは並程度だったところからすると柔らか目がこの店のデフォルトなのかも。スープはさっと絡む程度ですが、スープがスープなのでそんなもんで十分。
630円という値段を考えると、堅くもなく脂っぽくもなく、肉の旨味がしっかりと感じられたチャーシューの出来は秀逸。他に水菜、メンマ、海苔。
駅からやや遠く、かつ何かのついでに通りがかりそうにもなく、また夜しか営業していないと悪条件は揃いまくっていますが、正油との違いを見極めたくなる逸品でした。
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