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2009.12.06

【観戦記】09年第34節:浦和 0-1 鹿島

 良くも悪くも今季を象徴するような試合内容&結果。ポゼッションでは優位に立つものの、とにかく1点が遠い。「勝ちたい」という気持ちは十二分に伝わってくるだけにもどかしさが募る試合でした。得点機の量・質とも鹿島が上。何かと鹿島戦で因縁の残る柏原主審の判定や鹿島の小汚いプレーが勝敗に直結したわけではなく(それどころか柏原主審は上出来でしたし、鹿島のプレーもこの日はいたってクリーン)、どこからどう見ても浦和の力負け。わずか1点、しかし非常に遠い1点差で破れ、残念ながらホーム埼スタで鹿島の3連覇を見届けることに。

20091205no001

 戦前、フィンケはひょっとすると川崎戦やFC東京戦のように守備に重心を置いた闘い方を選択するのではないかと思ったのですが、蓋を開けてみれば普段どおり。鹿島相手に積極的に前に出てくるチームはそうないでしょうし、敵将オリベイラからすればまさに望むところ。

 鹿島の厳しいフォアチェック&中盤のプレスを(ハナから中盤を捨てて自陣で引きこもっている相手ではない!)パスワークで掻い潜って、敵陣深くまでボールを運べるようになった、ここまでが今季の成果。今季の浦和に「土台」を呼べるものがあるとすればこれだけでしょうな。

 しかし浦和が攻撃に手数をかけているうちにすっかり陣形が整ってしまった鹿島守備陣をこじあけるアイデアが全くない上に、そもそもエリア内にいる絶対数が足りない(往々にしてエジのみ!)ため、相手を押し込んでいる割には得点の臭いが全くしない。これが今季の限界。

 もともと攻撃能力皆無の啓太。もはや何の可能性も感じない両SB。単調にクロスを上げるだけの存在になってしまった達也。そして阿部まで後方に引っ込んでいては点が入るわけがありません。時折闘莉王が業を煮やしたように前線に乱入してきますが、相手を霍乱する意義はとうに失われ、むしろただでさえ前掛り気味な浦和の攻守のバランスを崩壊させるだけに。

 先制点を許して早々と「闘莉王大作戦」に転じてからのほうが得点の気配が多少する(といっても得点機は闘莉王のヘッドがGK正面を突いた一回だけですが)のは皮肉としかいいようがなく、来年からこのオプションがなくなるかと思えば空恐ろしくもありますが、旧式浦和の残滓が一掃され、へなちょこの新式浦和で闘うしかないと腹をくくるには却って良いのかも。

 この一年を通じて守備は不安定でしたが、この日はよくやったほうでしょう。好調だった序盤を髣髴させるような前目からの積極的な守備。鹿島の攻撃に対して果敢にDFラインを上げて何度もオフサイドに引っ掛ける。

 但し残念ながら前半ややオーバーペース気味で、中盤の守備が緩くなる後半半ばにまたしても失点。内田にフリーでアーリークロスを送られ、坪井が興梠に振り切られてゴール。坪井は前半から興梠のスピードにやられ気味で衰えを隠せない様子。ただ失点の場面ではマルキーニョスもエリア内に突っ込んでいるので坪井だけを攻めるのは酷で、クロスをただただ見送っていた闘莉王や暢久のほうが罪深いような・・・

 前半まずまず、後半ぐだぐだという傾向はとうとう一年を通じて改まらず。運動量に問題のある選手だらけでは致し方ないのでしょうが、見ている側にはかなり辛いものがありました。従って相当の選手入れ替えを断行しないと今季以上の戦績を残すのは難しいでしょう。

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-----エジ-----
原口---直輝---達也
---阿部--啓太---
平川-闘莉王-坪井-暢久
-----山岸-----

67分:直輝→ポンテ
70分:原口→高原
75分:達也→セル

 先制されてからのフィンケの策には相変らず冴えが見られず。ポンテを用意していたのでてっきりいつも通り啓太を代えるのかと思ったのですが、代えたのはなんと直輝・・・ 運動量の問題で代えるなら原口が先でしょうし、だいたい疲れている直輝よりも全く走れない&走らないポンテを入れてどうするっちゅーねん??? 続いて原口に代えて高原が投入された時点で攻撃のダイナミズムはすっかり失われ、早々と「闘莉王大作戦」に頼ることに。ただ前述のように「闘莉王大作戦」のほうが得点の早道であるのも確かなので痛し痒し。

 ただサブの前目のメンバーで最もフィンケの志向するところを会得していると思われるセルの投入が最後だというのはなんとも納得しがたく・・・

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---興梠--マルキ--
本山--------野沢
---中田--小笠原--
新井-伊野波-岩政-内田
-----曽ヶ端----

68分:本山→ダニーロ
86分:興梠→青木
89分:野沢→田代

 埼スタの片隅で催されている優勝セレモニーも終わり、半分くらい観客が帰ってしまった中でいよいよ恒例の選手・スタッフの場内一周かと思ったら、唐突に橋本社長が挨拶。最終戦敗戦という結果を受けて急遽設定されたものかどうか。脊髄反射のようにブーイングをかます輩も少なくない中、大雨の中ずぶ濡れのままスーツ姿で挨拶に立つって、さすが「お詫びのプロ」やなと思うところも無きにしも非ず。また挨拶そのものは藤口前社長よりも格段に上手いのも確かなんですが、目下の問題は言葉ではなく行動。戦力補強を明言してはいましたが、強化責任者不在の状態での有力選手なんて至難の業。来年結果を問われるのは、この日場内一周の先頭に立った監督だけではないでしょうに。

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