【閉店】酒と肴と麺の店 田村屋@本郷三丁目
本郷3丁目駅から本郷通りを南へ。本郷2丁目交差点そば。隣に坦々麺(がバカ高いこと)で有名な栄児家庭料理店あり。平日夜に往訪。
屋号にある通り、夜は居酒屋兼業のため昼と夜とではメニューが違うようですが一応タンメン専門店で、基本のタンメン(650円)を注文。珍しいことに辛さあり/なしが選べるので「あり」で。他に味噌タンメンや肉豆腐タンメン、肉あんタンメン、さらにつけ麺等も用意。
店内はL字型カウンターが10席ほど。厨房には店主が一人、そしてまだ日本語がたどたどしい女性アシスタントが一人。共にオレンジ色のシャツで決めています。換気があまり良くないのか、野菜炒めの脂の臭いがほんのりと客席まで漂ってきます。
既成のタンメンの概念を打ち破るかのように挽き肉がどっさり載っているのと、なんといってもスープの表面が赤く染まっているので、ぱっと見はどう見ても坦々麺。
ただ坦々麺にしては辛さが単調だし(辛さ自体も大したことありません)、胡麻ダレがないことも手伝ってなんだか物足りない気が。そして一般的なタンメンが鶏がらベースのあっさり塩味であることを思えば、豚骨ベースのここのタンメンはもはやタンメンではないようにも思え・・・ また変に辛さを加えたがためにスープのコク、深みが消えてしまっているようにも思え・・・
麺はこれまたタンメンでは珍しいほどの太麺。つるつるもちもちっとした食感も良く、スープとの相性もまずまずで麺は気に入りましたが、豚骨スープといい、もちもち太麺といい、「これってタンメンというよりも限りなくチャンポンじゃね?」という気も・・・まぁタンメンには欠かせない要素、チャンポンには欠かせない要素が何であるかは判りませんが。
新奇性は評価できるものの完成度がイマイチで、まずは「辛さなし」でベースとなるスープの美味さを確かめたほうがよかったかとは思いましたが、もやし、白菜、ニンジン、ネギ、レンコンなどの炒め物がどっさり載って650円。コストパフォーマンスの良さは折り紙つき。
ただそれだけに他のメニューがやたら高いのが気になりました。基本メニューの完成度がイマイチなのに、タンメンの利幅が薄いのでなんとか客単価上げようとしてどかどかモノを載せてみただけのような気がしてなりませんし、それ以前にこの界隈で1000円タンメンにニーズあるのかなぁ・・・先客、後客ともゼロというのが気になりましたが。
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