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2010.02.22

【観戦記】10年PSM:徳島 2-1 浦和

 宇賀神の左サイド突破からのクロスを逆サイドからエリア内中央へ飛び込んできたセルがきっちり合わせて先制するも、ドタバタと選手を代えだした時間帯から浦和に運動量・連動性が失われて中盤の優位を喪失。その後は防戦一方の展開になり、堀之内が投入された右サイドが炎上してPK与。さらにマシューのお粗末な転倒劇で逆転負け。PSMなので結果に拘る必要は全くありませんが、内容が良かったかとなるとそれも疑問。

 指宿合宿に入ってからウルサン(2/15)→岡山(2/16)→磐田(2/18)と練習試合を重ね、徳島戦は遠距離移動を伴う4戦目。62分以降の大失速は選手がお疲れだったのが一因でしょうし、小破で柏木・ポンテ・平川が帯同すらしていないのも苦戦の原因でしょうが、それにしても2週間後に迫った開幕へ向けて高揚感よりも不安感が募る試合でした。

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---エジ--達也---
宇賀神-------セル
---細貝--阿部---
堤--坪井--暢久-岡本
-----山岸-----

62分:細貝→啓太
62分:達也→高崎
67分:坪井→スピラノビッチ
74分:岡本→堀之内
80分:セル→原口
80分:エジ→高原
 
(最終形)
---高原--高崎---
宇賀神-------原口
---啓太--阿部---
堤--摩周-暢久-堀之内
-----山岸-----

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・繰り返しになりますが、この試合で最もがっかりしたのはJ2相手にも関わらず浦和優勢な時間帯が長く続かなかったこと。フィンケは試合後の会見でしきりに「60分間から70分間にわたって、ゲームを支配していた」と弁明していますが、それは昨年も同じ。問題が凝縮されている残り20~30分の改善度合いがこの試合の見所だったはずですが、結果は「まるで変わっていない」。

・スタメンがお疲れな時間帯こそ交代選手が活躍しないといけないのですが、残念なことに選手を代えれば代えるほど試合内容はどんどん悪化してゆきました。特に細貝→啓太、岡本→堀之内の交代が致命的。後者は本番ではまずやらない交代でしょうから目を瞑るにしても、啓太は昨年のレギュラーなのに中盤崩壊の引き金を引いてしまったっちゅーのがショックでした。ボールを奪ったところで、そこから先が何もないっちゅーのはなぁ・・・

・練習試合では結果を出している高崎も中盤が崩壊したこともあってか、ボールをうまく引き出せず。結局「誰が出てもそれなりに機能する」域にはほど遠く、スタメンとサブの差が大きいという昨年の課題は依然解消されていない様子。

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・そしてついにベールを脱いだマシュー。しかし残念ながら試合勘が戻っていないのは隠しようもありませんでした。大失態を犯した後、傍目にもはっきりと判るほどひどく落ち込んでいましたが、メンタルに問題がある選手でなければよいのですが・・・まぁ前任者のように常に「勝利は俺のおかげ、敗北はお前らのせい」っちゅーのも困ったものですが。

・万一マシューがしばらく実戦で使い物にならないとなると、俄然不安になるのがセットプレーの守備。立ち上がり早々左CKからどんぴしゃりでヘッドを決められ(その過程で徳島にファウルがあったようで得点なし)、その後もヒヤリとさせられる場面もちらほら。流れの中からのハイクロスには暢久がなんとか対応していましたが、セットプレーとか終盤のパワープレーとかへの対処となるとマシュー抜きではしんどいでしょうなぁ・・・

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・優勢だった前半もサイドを何度も抉って形を作るものの、それを決められないあたりは昨年と変わらず。ポストプレーを絡めてのショートパス交換による中央突破がなかなか機能せず、結局のところサイドからのクロスに頼ってしまうあたりも昨年同様。ただ決まらないとはいえフィニッシュに至っていますから昨年の泥沼時よりははるかにマシでしょうし、阿部の攻撃参加で2度ばかり決定機を作ったあたりは多少進歩が見られたかと。阿部は代表で出番が無かったのでコンディションや試合勘に懸念がありましたが、全くの杞憂。

・ポンテや柏木といったゲームをコントロールできる選手がいないので、攻撃はどうしてもセルや宇賀神のドリブル突破に拠るところが多くなってしまいましたが、右SBに起用された岡本は何度もセルとのコンビでサイド攻撃に参加して鋭いクロスを連発。岡本は守備も無難にこなし、傍目にはほぼ満点の出来。セル・宇賀神・岡本の活躍がこの試合の収穫でした。左は完全に宇賀神頼みで、堤は後方に控えたまま。

・また前半は大きなサイドチェンジで相手の薄いところを攻める工夫も散見されました。17分あたりに右から左へ大きく振って、宇賀神のシュートに持ち込んだ場面がありましたが、こういう攻撃は昨年あまり見られなかったかと。

・攻めきれずにカウンターを食らってしまう(達也のボールロストが目立ったかなぁ・・・)どころか、後方で致命的なミスを犯して絶体絶命のピンチを招く悪癖は変わらず。徳島のカウンターに鋭さがなかったので事なきを得ましたが、堤の不用意なプレーが目立った他、坪井や細貝も変に持ちすぎておろおろする場面も。優勢だった前半ですら先に失点していてもなんらおかしくない内容だったような・・・

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