出石城

（「城崎温泉」から続く）

城崎温泉 8:05 (162D ｷﾊ47-1) 8:17 豊岡

豊岡 8:39 (全但バス)  9:08 出石

朝湯を楽しんだ後は但馬の城下町「出石（いずし）」へ。出石藩６万石の城下町ですが、鉄道が通らなかったためか（戦前は「出石鉄道」があったとか、そういうマニア話はさておき）明治以降発展することなく、静かな佇まいを保っています。

出石のシンボル「辰鼓楼」。

櫓本体は1871年（明治4年）完成。もともとは時計台ではなく辰の刻の城主登城を知らせる太鼓を叩く櫓でしたが、1881年（明治14年）に蘭方医池口忠恕の寄贈でオランダ製の機械式大時計を据えて時計台に。

出石城は山名氏の最盛期、但馬国守護となった山名時義が、出石神社の北側の此隅山に、此隅山城を築いたのが最初。

その後此隅山城は長らく山名氏の本拠となり、その後紆余曲折があって本拠を有子山城へ移しましたが、そこも羽柴秀吉による但馬遠征で落城。

現在残る出石城は関ヶ原前後に出石を有していた小出吉政が有子山城を廃してその山麓に築いたもの。

本丸西隅櫓（復元）。その手前が二の丸跡。

本丸へ向けての階段にはなぜかお稲荷さん風に鳥居が建っています。

本丸跡。本丸の背後に高石垣があるのは非常に不思議ですが、本丸の後方には「稲荷曲輪」が控えています。

なお本丸跡には「感応殿」と呼ばれる祠が建っています。もっとも出石城健在の時分にあったわけではなく、藩主仙石氏の祖である権兵衛秀久を祀って明治期に旧家臣が造ったものとのこと。

稲荷曲輪に建つ稲荷社。件の鳥居はこのためだったんですな。

城址マニア的にはさらに山を登って有子山城址を目指すのが正統らしいのですが、そこまでの根性はなく・・・

城跡から見下ろせば 蒼く細い河

橋のたもとに造り酒屋の　レンガ煙突

（稲荷曲輪からの風景）