【閉店】麺創房 玄@新宿
新宿・紀伊国屋書店の脇道を入ってすぐ。間口が狭く、かつ地下1階という一見さんにはハードルが高い立地ですが、新宿のど真ん中でラーメン屋を開こうとすればこんな場所になってしまうのかも。過去何度も店を立ち上げては放り出してきた(?)ことで有名な田中氏のプロデュース店。
平日夜に往訪。先客5、後客ゼロ。
階段を降りたところに券売機。「玄麺(880円)」を注文。他に醤油や塩、つけ麺なども用意され、ボタンは結構賑やか。。「醤油」が680円と「玄麺」と比べてやたら安いのが気になりますが、材料に変に拘らなければこんなもんということなのかどうか?
店内はやや狭小かつ横長。しかもカウンターはなぜか一直線ではなく、厨房設備との兼ね合いか妙に屈曲しています。全部で20席弱はありましょうか。厨房内にはスタッフが2名。
田中氏らしく、壁には材料のウンチクがずらずら。
表面が油膜でテカっているスープは醤油の酸味がきつい感じ。店先のパンフによると”「東京しゃも」、近藤醸造の醤油、糀屋三郎衛門の「昔みそ」など一見、喧嘩しそうな主張の強い各素材の美味しさを、小さな丼の中で融合させます”とのことで、最初はその目当たらしさが嬉しいものですが、食べ終わることにはスープの酸味に少々ヘキヘキ。揚げネギが多少アクセントになってはいますが・・・
麺は細めで緩く縮れ。不思議なこと表面は少々茶がかっています。やや堅めであんまりスープを吸いそうにないんですが、麺を食べる分には酸味の強いスープが気にならずにかえって好都合。
肉厚のチャーシューは残念ながらこれまた醤油ダレに浸かりすぎてか、かなりしょっぱくなってしまいました。他にしゃきしゃきっとしたほうれん草、味玉半個、メンマ、白髪ネギ、糸唐辛子、それに揚げネギ。
いかにも手間がかかっていそうな逸品で、かつて「一茎草」で出ていたものに似てはいますが、「一茎草」ではそんなに酸っぱい、しょっぱいとは感じなかったからなぁ・・・「道玄」はしょっぱかったから、味をそういう方向にシフトさせているのかもしれんけど、自分の好みとは違う方向に行ってしまったようで。
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