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2010.04.30

【展望】10年第9節清水戦

・清水の補強の目玉はボーフムからの小野伸二獲得。移籍金を払っての獲得で、一度破綻した清水がいつの間にそんな金持ちになったんだ!と妙なところで感慨が。

・山形戦、横浜M戦をテレビで見ましたが、相変わらずフリーなら低い位置からも超高精度のロングパスを繰り出してくるので非常に厄介な存在。これまで清水にはいなかったタイプの選手なので、それなりに重宝している様子。但しスタミナにはやはり問題があるのか、共に後半途中で退いてしまいました。

・小野は浦和から直接清水へ移籍したわけでもないし、浦和から出た経緯も経緯だし、しかもプレースタイル的に今の浦和へは戻りようがないので、清水で活躍されたところで特に複雑な思いを抱くこともなし。かつての浦和での功績を思えば、選手としての晩年を過ごせる良いクラブを見つけられて良かった、良かったという感すらします。

・元浦和と言えば、鳴り物入りで移籍したはずのあの方は今何処・・・

・GK西部も元浦和だからな。もう浦和在籍時を知らん人も多いかも知れんけど。

・小野獲得で金を使い果たしてしまったのか、他には千葉からボスナーを取ったのが目立つくらい。

・但しこのボスナーが大当たりで、青山が長期離脱 & 岩下も離脱してしまったCB陣をしっかり穴埋め。千葉時代の低パフォーマンスはいったい何だったのか・・・

・入りも少なければ出るのも少なく、外国人としてば微妙な働きぶりだったマルコスパウロを放出したくらい。

・長期政権なのに全く結果が出ない(タイトルが取れないどころか、ACL圏にも入らない)主因は軸となるCFWが年毎に変わることにあると思っていましたが、久しぶりにほぼ同一メンバーで新シーズンを迎えたためもあってか、長谷川監督には珍しくスタートダッシュに成功。

・フォーメーションを4-4-2から4-3-3に変更して機能し始めるのに手間取るかと思ったのですが、伸二が好調なせいか意外にも早々と機能。

・もっとも清水はいったんリードすると極端に引いてしまうので、文字通りの4-3-3でやっている時間帯って実はあんまりないような・・・ 清水の強さは攻撃ではなく昨年から続く守備の堅さでしょうな、明らかに。

・また伸二が好調といっても昔から問題視されていた運動量の少なさはどうしようもないはずで、必然的に頭数の少ない中盤をどう支えるのかという問題が持ち上がるような・・・ 岡崎らが懸命に前から守備に奔走する構図が否応にも浮かんできますが・・・

・また清水はここまで無敗なんですが、広島・川崎・G大阪といったACL組相手とは全部引き分け。負けてはいないが非常に強いという印象もないのはこの辺が原因なのかも。

・従って清水は昨年同様前半は引きこもってカウンター狙い & 後半勝負でくるでしょうなぁ・・・ 首位に立っているとはいえ、ガチンコではこないと思いますよ。

・浦和は細貝が小破して清水戦には帯同しないとのこと。中盤で清水を圧倒するには阿部&細貝がそろい踏みしないとしんどいと思ったのですが・・・ また宇賀神が帰ってきた一方でサヌが小破し、スタメンは無理でベンチ止まり。

・ヨンセン対策でマシューをスタメン抜擢なんてしないでしょうから、当然ながら暢久vsヨンセンは見所の一つ。

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<前節:清水 2-1 大宮>

大前---四千---岡崎
--兵働----小野--
-----本田-----
太田-ボスナ--平岡-辻尾
-----西部-----

56分:大前→山本真
77分:小野→藤本
80分:兵働→原

・怪我人続出なのか、DFラインに昨年闘った時のメンバーが誰も残っていないのが特徴的。

・前目から積極的にプレスをかけてくる大宮の守備に苦しんで、内容的にはイマイチだった模様。

<前回:浦和 0-1清水>

---岡崎--四千---
枝村--------兵働
---伊東--本田---
児玉-岩下--青山-市川
-----海人-----

81分:岡崎→原
83分:兵働→山本真
87分:枝村→高木純

 思い起こせばこの頃は連敗街道驀進中。ナビスコ準々決勝と合わせて対清水とばかりやたら対戦していましたが、前半まずまず、後半ボロボロというお決まりの展開。しかもいったん先制されると反発力がまるでなく、最後までダラダラボールを回して試合終了という観戦者にとっては甚だ辛い光景が何度も繰り返されるんだよな、この頃は、ハッー!

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【観戦記】10年第5節:浦和L 4-0 湯郷

 相変らず怪我人多発に苦しんでいるものの、ケチの付けどころがない会心の勝利。荒川&北本を欠いてFWの迫力不足は否めない状態にも関わらず、実力差以上の得失点差をつけられたのはリーグ連覇へ向けて非常に有意義。しかも4点も取ったのに得点者が全て違うあたりが今年の浦和の特徴なんでしょう。

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 試合になったのは前半20分くらいまで。この日は強風に見舞われ、風下でスタートした浦和はしっかりと中盤を作ってくる湯郷の前に立ち上がりこそ苦戦していましたが、サイドからボールを湯郷DFラインの裏に入れてFWを走らせる攻撃が嵌り始めて次第に浦和ペースに。

 先制点は藤田がDFライン裏に出したボールを岩倉が拾ってそのままシュート。FW後藤がサイドに開いて藤田にパスを出し、SHがFWを追い越してスペースへ走りこんでシュートって「おい原口、これを見ろ!」と言いたくもなるような惚れ惚れする一連のプレーでした。

 堂園や竹山が台頭して岩倉は昨年はスタメンから外れてしまいましたが、怪我人続出で掴んだチャンスを見事に生かす良い働きぶりでした。最後はバテバテなのは丸わかりでしたが(苦笑)

 走りこんでくる岩倉へきっちりパスが出せる藤田もお見事。この日は中盤で圧倒的に優位に立っているせいか、藤田がその視野の広さ&展開力を披露する場面が多々ありました。これでもうちょっとフィジカルが強くなれば高橋の立派な後継者。

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 先制された湯郷はこれで早々と戦意を喪失したのか、その後は試合終了まで全く良いところなし。2点目は土橋のクロスを受けたエリア内の選手が湯郷DFともつれ合って倒れているうちに、こぼれ玉を松田が蹴りこんだもの。

 これで村松監督は前節新潟戦から中3日しかないことを考慮したのか、後半頭から松田に代えて窪田を投入。ポストプレーが全く期待できない松田よりも窪田のほうが後藤との相性が良いように思えて仕方がないんですが、浦和はDFラインを上げようとはしているものの中盤のプレスが全く効かないというかなり気の毒な状態に追い込まれた湯郷を終始圧倒。

 藤田→窪田、後藤→柳田→窪田(?)と2度ほどビッグチャンスがありながらも次第に2トップと中盤の間隔が開き出して攻勢もフェードアウトかと思った後半半ば過ぎに、CKからの流れで逆サイドのコーナーでボールキープしていた熊谷が急反転してエリア内突入。ラストパスを窪田は合わせるだけといった形で追加点。

 この3点目だけでもお腹一杯なんですが、その後に待っていたのがびっくり仰天の森本ゴール。クロスボールがそのままゴールマウスに転がり込んだものですが、GK福元はゴールラインを割ると思い込んでボールを見送ったところ、強風でボールが急に曲がり落ちてゴールってなんちゅーお笑い草。試合終了後の談によると森本はレッズレディースでは初得点とのこと。

 残り20分で怪我明けの北本を試運転。どう見ても「太め残り」なんですが、ボールが収まった時の安定感はやはり現有のFW陣ではピカイチ。中断明けには荒川共々本格稼動してもらいたいところ、っちゅーか稼動してもらわないとしんどいですわ。

 浦和の守備は完璧。湯郷は単純な縦ポンではなく、中盤を作ってから浦和DFラインの裏へFWを走らせるという、ある意味前半の浦和と同じような攻撃を仕掛けようとしている風に窺えましたが、中盤が機能したのは前半半ばまで。

 その後は陣形が間延びしてボールを追っても全く奪えず、体力だけが失われるという悲惨な状態に。ようやく浦和のミス絡みで中盤でボールを奪ったと思えば浦和の鋭いプレッシングであっという間に3人くらいに囲まれてしまい、なんとかFWへボールが出たと思えばそこには熊谷&矢野が待ち構えていてどうにもならず。結局前後半1本ずつむりやりシュートを放って山郷ゾーンを脅かしたくらいかな?

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---後藤--松田---
岩倉--------柳田
---庭田--藤田---
森本-矢野--熊谷-土橋
-----山郷-----

HT:松田→窪田
74分:後藤→北本
86分:森本→堂園

P.S.

 この日の湯郷サポはダンマクゼロ。レディースではビジターサポの頭数よりダンマクの枚数のほうが多いというのはよくある光景ですが、ダンマクゼロというのは見たことないです・・・

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2010.04.29

麺 やまらぁ@人形町

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 人形町駅A3出口から東へ徒歩5分とかからないものの、表通りに面してないどころか路地のまた路地といった妙なところに立地。店の横は地上げ途上といった感の駐車場。

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 周囲は小さなオフィスビルやら飲食店やらが入り混じって雑然とした景観ですが、飲食店はいずれも地元客・常連客が相手の店といった風。平日夜に往訪。先客ゼロ、後客3。

 券売機左上の「やまらぁ(700円)」を注文。これは醤油味で、他にしお、みそを用意。またそれぞれにつけ麺も。

 店内はI字型に近いL字型カウンターが10席ほど。背もたれの大きいご立派な椅子が印象的。足元には荷物入れの籠も。厨房内にはスタッフが2人。

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 スープは「鶏白湯+魚介出汁」とのことですが、やや鶏が強め。少々とろみがついています。

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 麺はやや平ための並太麺。つるつるとした食感で、もちもちでもごわごわでもなく、良い意味で中庸な歯応え。スープとの相性も文句なし。「桜井製麺」という麺箱が見えました。

 具はやや焦げ目のついたチャーシューと水菜、メンマ、海苔。

 くせのないスープについつい惹き込まれて8割がた飲んでしまいました(^^;

 文句のつけようがない出来ですが、京浜東北沿線ではないので気軽には来れないのが難点ですね・・・

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2010.04.28

新潟2010(2):三吉屋けやき通り店

新潟2010(1)から続く)

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東三条 12:06 (437M クモハ115-1530) 12:55 新潟

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 「松本商店」のラーメンは量的に物足りなかったので、ビッグスワンに向かう途中でもう一軒。最初は「青島食堂」の駅南店に向かったのですが、それらしい店が見当たらなかった(上写真はその後継と思しき店)ので、「三吉屋」へ。先客1、後客4。

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 ラーメン屋というよりは小料理屋っぽい外観。客席はカウンター7席と4人掛けテーブルが2卓ですが、寿司屋みたいなすっきりした内装。

 厨房内には店主のオヤジとアシスタントの女性。さらに厨房外に接客係の女性の3人体制。

 メニューも「ラーメン」「チャーシューメン」「もやしラーメン」の3種だけ。サイドメニューに餃子があるくらいで非常にシンプル。

 あっという間に出てきました。

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 割りと古典的な丼ですが、スープもかなり古典的。とんこつ、煮干し、野菜等をベースとしたあっさり醤油味。古典的な東京ラーメンと比べるとかえしが淡口でスープが透き通っていますが、塩気控えめというわけではないので、味わいは東京古典派に似ています。

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 麺は極細でゆるい縮れ入り。この麺を玉にさせずに仕上げているのはたいしたもの。スープとの相性も申し分ありません。こういう麺なのでどうしてもやや柔らかめになってしまいますが、このスープならなんら問題がないどころかそれが最適でしょう。

 刻みネギがやや多めな代わり、ばら肉チャーシューは申し訳程度。

 どう見ても飲んだ後の一杯に適したラーメンなんですが、駅に非常に近い立地とはいえ、車社会の新潟で一杯飲んでラーメン食って帰るという文化に則ったラーメン屋が老舗として頑張っているというのは少々不思議。古町界隈が元気だった頃ならともかく・・・

 この日2杯目だったので非常においしく食べられましたが、ファーストチョイスとしては少々物足りないのは否めないかと。

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2010.04.27

新潟2010(1):松本商店@東三条

川口 7:38  (サハE233-1220) 7:58 大宮

大宮 8:13 (Maxとき307号 E159-3) 9:26 長岡

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 休日の旅行用に長らく重宝してきた「土日きっぷ」が10年3月末で廃止になってしまい、今回の新潟行きはその後継である「ウィークエンドパス」を初利用。

 特急指定券が別料金になってしまった上に、特急自由席乗り放題という特典がなくなってしまったので、 「土日きっぷ」と比べると使い道が限定的。

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燕三条 10:38 (435M モハ115-1113) 11:04 東三条

 試合まで随分と時間があるので、とりあえず新潟のラーメン屋巡り。新潟県は南北に長いこともあって、そのラーメンにはかなり地域差があり

・長岡系生姜醤油ラーメン
・燕系背脂ラーメン
・巻町系割スープ付濃厚味噌
・新潟系アッサリ醤油ラーメン

の4種に分けられるとの説もあるくらい。「濃厚味噌」は既に「東横@新潟駅南」で経験済みなので、今回は「燕系背脂ラーメン」を体験してみました。もっとも蒲田の「らーめん潤」で一応体験済みといってもいいんですが。

 往訪したのは「松本商店」。東三条駅から北東へ徒歩5分くらい。「ミスターパチンコ三条店」の斜向かい。土曜昼に往訪。先客ゼロ、後客2。

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 外観は田舎のふた昔前のロードサイド店風。

 入口傍の券売機で「ラーメン(680円)」を注文。好みに応じておろし生姜をつけてくれるとのことなので、それもお願い。

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 店内は広く、壁際にカウンター7席、店中央に島式カウンターが8席、さらに店奥に大小のテーブルが5卓。厨房にも4人の姿が見えましたが、うち3人は学生のバイト風でした。

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 広口の丼で出てきました。表面が脂でテカテカしていますが、意外にも脂っぽさは感じられず、煮干がしっかり効いたむしろあっさり目の味わい。背脂も案外控えめで少々拍子抜け(少なくとも蒲田で食べた「らーめん潤」よりは格段に少ない)しましたが、背脂ドロドロよりはよこど食べやすいのでかえって好都合。背脂の量は無し、少なめ、中脂、大脂が選べるようでしたが、デフォルトが少なめなのかも。

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 麺は四角い断面の太麺。表面はつるつるっとしていて、しかも心持ち柔らかめでもちもちしています。てっきりやや堅めと思い込んでいただけにこれまた拍子抜け。もっともスープとの相性は悪くありませんが。

 途中でおろし生姜を投入すると脂っ気がさらに抑え、すっきりとした味わいになって一段と箸が進みます。もっとも生姜を入れすぎると煮干の旨みがかき消されてしまうので要注意。

 チャーシューはペラペラのバラ肉が一枚だけ。他に細めのメンマ、刻みネギ、海苔。

 量的にちょっと物足りないくらいで、大満足の一杯でした。

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2010.04.26

代表23人枠を予想する

ぼちぼちこの手の話題を振ってしかるべき時期になってきたかと。「こうあるべき」とか「自分の趣味」とかを極力排して、実際に選ばれる23人を予想。

(スタメン)

-----岡崎-----
玉田--中村憲--中村俊
---遠藤-長谷部---
長友-闘莉王-中澤-内田
-----楢崎-----

(サブ)

--大久保--森本---
松井---本田---石川
-----稲本-----
駒野-阿部--今野-徳永
-----川島-----

(第3GK) 西川

この中では森本、石川、徳永には自信がない。

CBの控えが明らかに不足しているのだが、これまで碌な選考をやっていない以上、たぶん阿部か今野の転用で凌ぐつもりなんだろう(そしておそらく凌ぎきれずに轟沈するのだが)。

その代わり2列目が過剰。その過剰枠に短時間ながら起用された試合で比較的マシだった石川が滑り込むと予想。

FWは代表で底を見せてしまった平山や興梠はアウトで、代表ではほとんど使われていないがゆえに未知数の魅力にすがる思い(笑)で森本が入ると予想。

徳永は代表では失態に次ぐ失態で本来論外なんだが、守備的な選手で何度も代表に呼ばれていて、かつ出場を重ねている選手って案外いないんだよなあ・・・だからある意味「サプライズ選出」。

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【観戦記】10年第4節:新潟L 1-2 浦和L

 前半やや不用意な形で先制点を奪われ、攻撃に難のある今年の浦和にとってはかなり厳しい展開になりましたが、終わってみれば力の差を見せ付けた格好での逆転勝利。逆転してからは新潟相手に引き気味に構えて万全を期するなど、怪我人だらけで苦しい中でなんとか勝ち点3を積み上げようという並々ならぬ監督の決意の程が伺われました。

 引き上げてくる選手達の表情を見る限り、勝つには勝ったけれど内容は乏しかった狭山戦と比べると、相手が多少強くなった分、結果&内容共に多少手ごたえを感じているようでした。

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 先制点こそ奪われましたが、守備はほぼ完璧。失点はエリア周辺でのクリアが不十分だったところを相手に拾われて、破れかぶれっぽいシュートが弧を描いてゴールマウスに吸い込まれたもの。それ以外では前半DFラインが下がったところをエリア前中央からどフリーで撃たれた(幸いにもGK山郷の正面で難なくセーブ)のがやばかったくらいで、後は危なげなし。SB森本のスピード不足が顕著で、前半はここを何度かやられかけましたが、決定機は与えず。

 攻撃も再三サイドから形は作っていたので悪くはありませんが、ラストパスあるいはクロスに精度を欠いて、中に突っ込んでいる誰にも合わない、あるいはDFに引っかかってしまってばかりだったのは残念。唯一決まったのがこの日の決勝点でしたが、やはり今年の浦和は攻撃に難があることを強く印象付ける試合内容でした。

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---後藤--松田---
岩倉--------柳田
---庭田--藤田---
森本-矢野--熊谷-土橋
-----山郷-----

71分:松田→窪田
76分:藤田→岸川

 前節狭山戦で同タイプの2トップがほとんど機能しなかったことを反省したのか、この日は松田を中心に2トップ、あるいは左SH岩倉を積極的に相手DFラインの裏へ走らせるような攻撃が目立ちました。まぁポストプレーが全く期待できない松田を使おうとすればこういう手しかなかろうとは思いますが、いつもCHからサイドにタメを作ってサイドから攻撃というパターンを見慣れているせいか、前半は終始バタバタした印象が拭えず。

 一方の新潟も最前線にポンポンボールを蹴ってFWのスピードを生かすか、そのこぼれ玉を2列目に拾わせようとするだけなので、どちらもよく言えば縦に早い、悪く言えば落ち着きのない試合展開に。

 先制点を取られて暗雲が広がりかけましたが、それを払拭したのが庭田の好プレー。庭田がエリア内で待ち構える後藤(?)にくさびのパスを入れ、後藤の折り返しをエリア中央に突進した庭田が拾ってそのままシュート。ゴール右隅に突き刺さる見事なゴールでした。っちゅーか、この一連のプレーはトップで見れんものかなぁ・・・

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 この日の庭田の出来は圧巻。前節に続いて藤田とのコンビでしたが、今回は庭田が基本的に前、藤田が後ろといった具合。ボールが中盤で落ちつかないこともあって自然藤田が消え気味になってしまいましたが、庭田的には明らかに前節よりはやりやすそう。またこの日庭田が良かったのはあまり得意とは言いがたい守備での貢献が高かったこと。柳田が前節同様精細を欠いていることもあって、今年の浦和は庭田が中心といった感がありあり。

 前半のうちに同点に追いついた浦和は後半立ち上がりから攻勢。バイタルエリアで前を向いた松田が左サイドでどフリーの後藤をスペースに走らせ、後藤からの折り返しを松田が飛び出したGKより何とか先に触ってゴール。

 その後はいつもならイケイケで追加点を狙いそうなものですが、驚いたことに浦和の取った手は引いてカウンター狙い。新潟は縦ポン攻撃しかないのでスペースを消してしまうと手も足も出ません。仕方なく中盤で繋ごうとしますが、そこはもとより浦和が優勢なエリアなので途中でボールを失って何度もカウンターを浴びる羽目に。

 ところが2トップや岩倉は疲労の色が濃くて追加点どころか決定機も作れず。岩倉あるいは森本に代えて竹山を投入するかと思ったのですが、守備のことを考えてか左サイドは最後までいじらず。

 藤田が自陣深いところで不用意にボールを失ってピンチになりかかった直後に、監督はズバッと岸川へ交代するなど徹底して勝ちに拘る非情采配も繰り出して、後半は楽々逃げ切り。

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 1点差ながらどこからどう見ても敗色濃厚な新潟。せめて党首投入でファンサービスでもしてくれればいいものを、こちらもガチに勝負に出て党首は出番無し。

 観客886人。トップチーム同様、こちらも観客は減少傾向にあるようで、ビッグスワンで試合を開催する意義は全くないような・・・

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2010.04.25

【閉店】なか星@茗荷谷

8月下旬に閉店したようです。

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 丸の内線・茗荷谷駅から春日通りを北へ。お茶の水女子大の斜向かい。土曜日昼に往訪。先客1、後客4。

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 券売機のボタン配置から推察すると「つけめん」が売りものっぽいのですが、「らーめん(630円)」を注文。他に「まぜめん」がある他、限定発売ながら「ドロドロ濃厚つけめん」を用意。大盛無料ではなく、「女性・小学生以下の子供にはアイスクリーム無料サービス」というのは場所柄でしょうか?

 壁際に小さなカウンターを3+3+2と配置した他、4人掛けテーブルが1卓と2人掛けテーブルが1卓とちょっと無理やり感のあるレイアウト。

 厨房は店奥にあって3人の姿が見えましたが、一人はほぼ接客を担当。そして年配の方が年若の方を指導中といった趣。

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 茶濁したスープは店の能書きによると「鶏・豚など動物系こってりスープとかつお節・煮干しなど魚介系濃厚うま味スープを合わせ、さらに素材を裏漉しして熟成することで化学調味料を使わず」とのことですが、やや動物系が強めに出た感じのよくある風(例えば「我家@要町」みたいな)。丼の縁にうっすらと魚粉の跡。

 濃厚とは言いがたいものの、それなりに脂分もあってあっさりとも言いがたく。それはそれとして、やや出汁の旨味に欠けるような・・・「濃い味がお好みの方はテーブルのタレをご利用ください」との貼り紙がありますがタレの問題ではないんじゃ? この辺が630円とかなり安めの所以なのかも・・・

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 麺はかなり太目の縮れ麺。浅草開化楼製で210gあるとのことですがスープには強すぎ。おそらくつけ麺と共用なんでしょうが、これも残念。

 チャーシューは意外にも肉厚で旨味十分。他にメンマ、刻みネギ。

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【観戦記】10年第8節:浦和 0-1 磐田

・ボール支配率もシュート数も相手を上回っているけれどもベタ引きの相手を崩す術がない。結果はカウンター一発に沈んだ格好だけれども、決定機の数では互角ないし相手のほうが上だったようにも思え、0-1の敗戦は極めて妥当な結果だと思います。

・この試合はとにかく磐田の守備の良さが光りました。磐田は序盤前目から激しくチェーシングを掛けてきたので、高い位置でボールを奪ってショートカウンターを狙っているのかと思ったのですが、時間が経つにつれて単に引いて守ってロングボール主体でのカウンター狙いであることが明らかに。

・磐田の守備が非常に良いと思ったのは中盤とDFライン8人が終始コンパクトな陣形を保っていたこと。浦和がサイドにボールを出すと全体がスライドして複数人でプレスをかけてきます。

・浦和はスペースを消され、しかも磐田はバイタルエリアもしっかり守ってくる(下位に沈んでいるチームでも湘南・神戸・新潟とはここが決定的な違い)のでミドルシュートによる局面打開はままならず。結局のところサイドからあまり可能性のないクロスを送るだけという、なんだか昨夏の連敗時に良く見た攻撃に終始してしまいました。

・FK&CKも随分取りましたが、そこからのチャンスは結局後半エジのヘッドがポストを叩いた1つだけ。あとは前半スローインからの流れでエジのシュートがバーを叩いたのが一つ。

・それ以外に可能性があったのは終盤細貝や原口がゴール前に殺到して枠内シュートを放ったもの。この日の浦和はどういうわけか細貝を除けばおしなべて動きが悪く、最後の最後になるまでゴールへ向けて選手が殺到するような様子は見受けられず。

・磐田の決定機は3度。前半は磐田のゴールキックを坪井が被ってしまってイ・グノに拾われたのと、サヌがなぜか極端に中に絞っていて西をどフリーにしてしまった2度。そしてこの試合の決勝点となったカウンターからのチャンス。

・磐田の攻撃はロングボールによるカウンター一辺倒といって差し支えない感じ(下手に中盤で繋ごうとすると、浦和の素早い攻守の切り替えからのプレッシングで潰されてしまう)でしたが、この攻撃では前田のキープ力が効きました。前半の西のチャンスも前田が最前線で簡単に西に叩いたところから。さすがの暢久も前田のポストプレーを封じるには至らず。

・最近の磐田は最後の最後で集中を欠くというか、堪え性がないというか、なんとも言えない勝負弱さを随所で披露していましたが、この日は最後まで頑張りました。

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---達也--エジ---
柏木-------ポンテ
---阿部--細貝---
サヌ-坪井--暢久-平川
-----山岸-----

61分:サヌ→宇賀神
61分:柏木→高原
82分:達也→原口

 リードしている時は「ピッチャー鹿取」という絶対的な切り札を持っているのに対し、ビハインドの時は今一つ冴えが見られないフィンケ采配。

 川崎戦と比べると全体に動きが少ないように見えるのに柏木を下げるかなぁ・・・ 宇賀神を用意していたのでてっきり阿部を代えて柏木→CHへ、サヌ→SHという配転かと思ったのですが、サヌ→宇賀神の単純な交代。

 また同時に投入された高原が柏木に代わってSHへ。これは大失敗でただでさえ停滞感漂う浦和の攻撃が一層停滞する羽目に。動き回る選手をあまり動かない選手に代えるっちゅーのはないわ・・・ 高原を入れるなら後半目に見えてキレが鈍っている達也との交代でエリア内でのひと働きに期待したほうがまだまし(実際原口投入後はそんな感じ)でしょうに・・・

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---前田---李---
成岡---------西
---上田--那須---
朴--康珍--加賀-駒野
-----八田-----

66分:成岡→金沢
69分:西→山本康
86分:上田→岡田

・前節大宮戦では老衰を隠しきれないといった感があった西。前半絶好機を外してこの日もダメだと(・∀・)ニヤニヤしていたのですが、後半チャンスとはいえかなり難しいシュートをぶちこんでくるとは・・・

・全般に磐田の守備の良さが目立った試合でしたが、最前線で奮闘する前田もお見事。この日はシュート精度を披露する場こそありませんでしたが、ポスト良し、運動量あり、守備にも奔走。如何せん怪我が多いのが最大の欠点でしたが今年はコンスタントに出場。この選手が代表では事実上戦力外というのが日本の病理の象徴なのかも。

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2010.04.24

【屋号変更】もぐら@四谷3丁目

 丸の内線・四谷3丁目駅から外苑東通りを北へ。近隣に昔は有名だった「エリマキラーメン」あり。平日夜に往訪。

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 カウンター5席しかない狭小な店舗で、あいにくちょうど満席だっただめ、食券を先に買ってしばし待機。とりあえず「中華そば(700円)」を注文しましたが、他に「塩らーめん」も。

 その後も5、6人客がやって来ましたが、こんなに狭い店なのに3人連れで来るっちゅーのはよー判らんなぁ・・・

 ややあってカウンター右端に案内されましたが、座ってみると狭小も狭小。椅子の背後にはほとんどスペースがなく、すぐにガラス戸が迫ってきます。またこんなに狭い店なのにスタッフが2人いて、接客係が出入りしたり、すぐ横に立ったりしてかなり鬱陶しいのなんの。

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 円錐状かつ縁の広い丼で出てきました。

 店内のウンチクによると「鶏をベースに千葉産カタクチイワシとウルメ煮干し、ウルメ節(固体)を使用したスープ」とのことですが、かなり煮干しが効いています。表面が脂で少々テカテカしていますが、脂っぽさはそれほど感じず。タレは「傳右衛門たまりと厳選醤油をブレンド」とのことですが、良い意味で自己主張がなくて出汁共々非常に気に入りました。

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 麺は細めストレート。やや柔らか目で好みではありませんが、スープとの相性が良いので許容範囲内。

 京都のラーメンみたいに、青ネギがやや多目に添えられています。チャーシューは脂が多くてかなり残念。底のほうに挽き肉が少々あったのが不思議。他にメンマ。

 ラーメン自体はチャーシューを除けばかなりのレベルだと思いましたが、如何せん狭すぎて落ち着いて食べられないのは困りものですね。近くて空いていればまた来てもいいとは思いますが・・・

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浦和、バイエルンと提携解消

 文中にあるように浦和公式サイトがリニューアルされた際に「バイエルンのロゴマークはすでに削除され、相互リンクは解消」されていたため、バイエルンとの提携は解消されたのだろうとの噂が専らでしたが、やはりその通りになってしまいました。もっとも公式な発表ではありませんが。

 バイエルンとの提携解消は昨年10月に報知が報じているところでもあり、その際は報知の私怨私恨交じりの飛ばしだろうとの見方が大勢だったかと思いますが、結局のところ全く根も葉もない話ではなかったのでしょう。

 06年に藤口社長の肝いりで(?)始まった提携ですが、振り返ってみればバイエルンが結構なメンバーで「さいたまシティカップ」に来日してくれたのが唯一最大の成果。その他は安藤が短期留学させてもらっただとか、ジュニアユースが遠征したとか、そんな程度。イヤーブック2006を紐解いてみたところ「両クラブのスカウティング網を活用した選手情報の提供」といった項目が掲げられていますが、「欧州の一流は高い!」ことが判って(笑)浦和には何の役にも立たず。それどころか逆に原口を借りパクされそうになる始末。バイエルンも浦和と提携しては見たもののマーケット拡大には何の役にも立たず。

 まぁずるずる提携を続けていても特段大きな損はない気もしますが、収入減に伴う冗費カットの一環で提携解消になったのでしょうな、たぶん。

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 浦和と、ドイツの名門バイエルン・ミュンヘンが結んでいた「フルパートナーシップ契約」が、更新されなかったことが23日、分かった。浦和公式サイトのトップページにあったバイエルンのロゴマークはすでに削除され、相互リンクは解消されている。

 浦和とバイエルンは、06年から親善試合の開催や、マーチャンダイジングなどの業務提携を盛り込んだフルパートナーシップ契約を締結。08年に契約を2年延長していた。ただ、昨年から双方で契約見直し交渉が行われ、昨年限りで対等なパートナーシップをうたった契約は終幕となった。クラブ関係者は「契約は終わったが、友好関係は続く」と今後も下部組織やスタッフの派遣などは続けていく考えだ。

(報知 10.4.25)

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2010.04.23

【閉店】縄麺 男山@本郷三丁目

 丸の内線・本郷3丁目駅から本郷通りを南へ。「りそな銀行」の角を西入る。平日夜に往訪。先客ゼロ、後客1。店先に張られている注連縄が暖簾代わりなんでしょうか?

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 二郎風のラーメンを出す店という予備知識はありましたが、券売機を見ると「つけ麺」のボタンが先。でも初志貫徹で「男山らーめん(680円)」を注文。並(200g)/大(300g)が同値段ですが、ここは並で。

 オプションは麺の量とにんにくの有無を聞かれただけですが、頼んで麺は堅めにしてもらいました。にんにくは有りで。

 店内はI字型カウンター6席のみ。随分奥行きのある店ですが、奥のほうはかなり雑然として客席として使っているのかどうか不明。厨房内にはオヤジが一人だけ。かなり照明を落としているせいか、写真がボケ気味に(苦笑)

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 出来上がった時にはモヤシを主体とする茹で野菜が綺麗に円錐状に積みあがっていたのですが、オヤジが丼をカウンターに下ろすときにあえなく倒壊。こちらがやにわに写真を撮り出したせいか、オヤジはしきりに恐縮していました。でも、そんな細けーことは気にしない(笑)

 モヤシをある程度片付けてからようやくラーメン本体に着手。端的に言えば「ライト二郎」ですな。脂はかなり控えめで、かえしもそれほどきつくはなく、しかも食後のヒリヒリ感もさほど感じず。

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 麺はゆるく縮れた太麺で、かなりの噛み応え。これならあえて堅めにしてもらう必要もなかったかな? 最初は堅すぎて少々食べづらかったくらいで、時間が経つにつれて麺がスープに馴染んで食べやすくなりました。

 チャーシューは全体のバランスからすればかなり小さめで、良くも悪くも印象に残らず。

 特に悪いところはないんですが、「男山らーめん」について言えば類似店が多いだけに、わざわざここまで来なくてもというのが正直なところ。

 「火山らーめん」というメニューが面白そうなので、次はそれで。

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【展望】10年第8節磐田戦

・磐田とはつい半月ほど前に闘ったばかり。しかもその時の磐田はほぼフルメンバーだったので、試合前の展望といっても大して書くことがありません。補強概要は前回の展望を参照のこと。

・短い間に飛び込んできたのはイ・グノ退団の報。例によって関係者談というのが眉唾ものですが、4月16日付けの報知によると

磐田の韓国代表FWイ・グノ(25)が、契約満了となる6月19日で退団することが15日、濃厚となった。韓国のサッカー関係者が「6月で磐田を去るようだ。既に本人には、そう伝えられたと聞いている」明かした。

 クラブ幹部は「4、5月の活躍を見て決めたい」とする一方、「ただ、ウチも財政難だから、今の契約では結べない」と話した。同関係者によれば、財政難の磐田側は既に、年俸6000万(推定)の韓国人ストライカーに契約を延長しない方針を伝えたという。

とのこと。

・磐田は金がない。
→海外志向の強いイ・グノも磐田に長居するつもりはない
→例によって代理人が海外の移籍先探しに失敗
→そこで例によって神戸が手を挙げ
→すかさずイ・グノが断りの電話を入れる

という展開が目に浮かびます。

・ほんで落ち着き先がペドロを放出したG大阪だったりしてな。

・ニッカンの続報では、年棒減額ながらもイ・グノに契約延長のオファーを出したとのことですが、大宮戦の出来を見ると高額な年俸を払ってまで契約を延長する価値があるとはとても思えず・・・

・今週のニュースでは成岡の負傷が報じられていました。そこで20日の練習では前田&荒田の2トップにイ・グノをSHに下げていたとのことですが、荒田は磐田に移籍してからナビスコ横浜戦で初めてスタメンで出たくらいなので、噛みあうのかどうか不明。

・後日、船谷をSHに起用するとの報も。

・浦和は左SBに宇賀神が復帰するかどうかが不透明なくらいで、それ以外は前節と同じスタメンでしょう。代える理由はありませんし。

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<前節:磐田 1-1 大宮>

---前田---李---
成岡---------西
---上田--那須---
朴--康珍--加賀-駒野
-----八田-----

55分:西→船谷
79分:成岡→松浦
89分:イ・グノ→荒谷

・BSで中継していた(こんな地味なカードをわざわざ放映せんでも・・・)のでだらだら観戦しましたが、まぁ共に下位に沈むのもやむを得ないという試合内容ながらも優勢だったのは終始磐田。

・大宮の中盤があんまりだとこともあって、磐田がほぼ一方的に中盤を支配。ロングボールや大きなサイドチェンジを織り交ぜながら磐田が軽快にボールを回してはいましたが、両SHと怪我を押して出場している左SB朴がさっぱりな上に、イ・グノの玉離れが悪くてチャンスを潰しまくり。ロングボールに対して献身的にポストプレーを繰り返す前田の努力が台無し。

・従ってボールは回っているものの、結局のところチャンスは駒野→前田のラインしかなく、この日唯一の得点はまさにそのパターン。駒野のクロスも単調で、といってもCBマトに跳ね返される場面のほうが圧倒的に多かったのも事実。

・攻撃にバリエーションがないとはいえ、ゲームを支配してはいたので磐田は勝たないといけない試合だったと思いますが、そこを勝ちきれないのが磐田。

・大宮の攻撃は磐田以上に悲惨で、「それほどキープ力があるように見えないCFへの後方からの放り込み & そのこぼれ玉を目がけての走りこみ」という偶然に頼っているとしか言いようがない代物。でも、そのゴリ押しであっけなく決壊してしまう磐田守備陣・・・

<前回:浦和 1-1 磐田>

---前田---李---
松浦--------成岡
---上田--那須---
朴--康珍--加賀-駒野
-----八田-----

64分:成岡→山本康
77分:イ・グノ→荒田

・大きくメンバーを変更した浦和DF陣は極めて不安定で、その隙を突いて磐田が先制するも、ここで1点しか取れなかったのが結果的に磐田が勝ちきれない主因に。

・後半浦和がポンテを投入してから一転して浦和が優位に。

・終盤マシューのロングフィード → ポンテ → 柏木→ ポンテと単純極まりない浦和の攻勢に屈して磐田逃げ切れず。土壇場での守備の弱さはもはや磐田の名物。

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2010.04.22

【メモ】ウラマガ5月号

個人的な備忘録みたいなものですが、参考まで。

【柱谷GMインタビュー】

「”ここは無駄かな”と思う部分もあった」

→ そこで早速あの方を排除(?)

「もっと日本の文化、スタイル、システムなどをこちらから説明して、教えてあげることが必要だった」「昨年のクラブはそれを監督に丸投げしていたのではないか」

→ 病気で倒れた方なので悪く言うのは忍びないが、信藤TDの役割が不明確だったのが昨年の成績不振の一因なことは確か。

「浦和の下部組織の環境状況は中位以下」

→ 具体的には大原の近くに学校がないことを言っているのか?

総じて抽象論・精神論に終始することなく、具体的な提言を織り交ぜながらクラブの方向性を示している。将来に期待できるインタビュー内容だと思う。

【吉沢氏】

「開幕から1ヶ月あまり、浦和レッズがこのシーズンをどう進んでいくのかまだ見えてこない」 

→ やっているサッカーが昨年とほとんど変わっていないのは開幕1ヶ月どころか、初戦鹿島戦で既に明らかなのでは?

「ブッフバルトを称賛する声はあっても非難する声など上がることはなかった」 

→ 控え選手からの不満が表面化しないという点で選手のコントロール能力は見事だったが、練習メニューだとか戦術だとかには全く見るべきものがないというのが当時からの定評だったと思うが・・・

「(ワシントン時代を差して?)敵陣近くの高い位置でボールを奪ってから素早い攻撃というモダンなカウンタースタイルが確立されていた」 

→ 04年後半はともかく、そこから時を経るにつれてボールを奪う位置は低く、攻守の切り替えも遅くなっていったのでは???

・氏がフィンケを嫌いなのは別に構わないけれど、事実認識に相当ズレがあるような気がしてならないのだが・・・

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C大阪2010(5・完):葛井寺から古墳めぐり

C大阪2010(4)から続く)

富田林 10:16 (近鉄 6301) 10:33 藤井寺

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 千早城を登り降りした後は、近鉄に乗って藤井寺へ出てみました。藤井寺といえば一昔前まで近鉄バッファローズの本拠地だった藤井寺球場が有名でしたが、近鉄の経営難で早々に売り払われ、その跡地は学校やマンションに姿を変えていました。

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 藤井寺駅から元気のない商店街を抜けた先に西国三十三箇所巡り第5番札所「葛井寺」があります。上写真は四脚門。

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葛井寺は7世紀代に葛井氏の氏寺として創建されたと考えられており、国宝本尊千手観音坐像は奈良時代の作品。その後兵火に遭う等で一時衰微し、現存の建物は近世以降の再建。

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南大門。

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 商店街のキャラクターとして売り出し中の「井真成(いのまなり)」。 阿倍仲麻呂らと共に唐に渡った遣唐使で、藤井寺出身との有力説があるようですが、阿倍仲麻呂と比べると非常にマイナーで、街を代表するキャラとしては弱すぎ・・・

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 キャラの弱さをカバーしようとしたのかどうかは定かでありませんが、商店街の人々が甲冑姿で何やら相談中。

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 これは浦和とは関係ないからな、たぶん。

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 ちょっと目を離すと変なものを拵えてしまうのが大阪その2。

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 藤井寺から古市にかけての近鉄南大阪線沿線は古墳だらけで「古市古墳群」と呼ばれています。上写真は仲哀天皇陵。もっとも今は「岡ミサンザイ古墳」というほうが一般的なんでしょうけど。

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 こちらは応神天皇陵(誉田御廟山古墳)。大きさでは仁徳天皇陵に次ぎ、体積では日本一とされる巨大古墳ですが、近くから見てもただの丘陵ないし小山にしか見えず、観光的には面白くも何ともありません。

 古市古墳群は、仁徳天皇陵を含む百舌鳥古墳群とともに世界遺産の国内暫定リストに追加されたとのことですが、世界遺産に格上げされたところで観光業者が潤うかどうか甚だ疑問・・・

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 ちょっとした丘陵にしか見えませんが、これも小規模の古墳。

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 古墳巡りはすぐに飽きてしまったので、道明寺へ足を向けてみました。

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 案内板によると、道明寺は古墳造営に携わった土師氏の氏寺として7世紀代に建立されたと考えられているとのこと。また土師氏の子孫である菅原道真公ゆかりの寺(道真公のおばに当たる覚寿尼公が住んでいて、道真公が度々やって来たとか)で、道真公の別名道明から道明寺と呼ばれているとの由。

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 道明寺の近所には道明天満宮。「天満宮」の名で判るようにこちらも菅原道真公ゆかりで、歴史的には道明寺と全く同根。明治の神仏分離の際、道明寺天満宮と道明寺を分け、道明寺が道を隔てた隣の敷地に移転したに過ぎません。

道明寺 13:18 (近鉄 6140) 13:37 阿部野橋

天王寺 13:42 (大阪市交 1411) 14:03 新大阪

新大阪 14:27 (のぞみ364号 726-229) 17:03 東京

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2010.04.21

C大阪2010(4):千早城

C大阪2010(3)から続く)

堺東 7:12 (南海 6606) 7:27 河内長野

河内長野 7:45 (南海バス)  8:13 金剛登山口

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一夜明けて、今度は南北朝時代に楠正成が鎌倉幕府の大軍を寡兵で撃退したことで有名な千早城へ足を伸ばしてみました。

千早城は南海高野線河内長野駅からバスで約30分。バスは山歩きの爺さん婆さんで朝早くから満席。金剛登山口で下車。

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千早城址への登り口はバス停のすぐ近くにありました。

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待ち受ける急峻な石段。

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石段は全部で五百数十段あるとのことで、さぞかし攻城に難渋を極めることだろうと恐れていたのですが、石段が極めてよく整備されているのが助けとなって、坂が急なことは急なのですが登りに難儀することはなく、15分余で四の丸に到着。

四の丸は千早神社の境内。

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四の丸まで登ってしまえば、あとは尾根伝いに緩やかな坂を登るだけなので極めてラクチン。

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三の丸は千早城址の石碑がある他、千早神社の社務所が建っています。

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二の丸には千早神社の拝殿と本殿。元々は八幡大菩薩を祀っていたのですが、明治になって楠正成&正行を祀るようになったとのこと。

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千早神社の裏山が本丸跡らしいのですが、神域なので外観を眺めるだけに。

現地に行ってみると、まとまった平地は四の丸しかないので城に詰められる兵数は限定的にならざるを得ない一方、攻城ルートが限られるので寄せ手の総数がいくら多くてもあまり意味がないことも良く判ります。史上最も有名な「河内のオッサン」が幕府の大軍を翻弄する姿を想像すると実に痛快。

金剛登山口 9:29 (金剛バス)  9:57 富田林

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2010.04.20

C大阪2010(3):大阪城

C大阪2010(2)から続く)

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餃子を堪能した後は、玉造口から大阪城二の丸へ。

二の丸には広大な梅林が広がっている他、豊国神社等々の見どころもあるのですが、逐一巡っていると試合に間に合わなくなるので、今回は省略。

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大阪城本丸を囲む内堀の一部はなぜか空堀になっています。

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桜門を経て本丸へ。桜門の名は豊臣時代に本丸正面門前に桜並木があったことに由来。戊辰戦争時にいったん焼失しましたが、1887年(明治20年)に日本陸軍大阪鎮台が再建。従って歴史は新しいのですが、外堀周辺の櫓群と同様、重要文化財の指定を受けています。

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桜門を抜けた正面にある巨石「蛸石」。京橋口には「肥後石」があり、大手門にも巨石を拝するなど、大阪城には巨石ファン(そんなもんおるんか?)を唸らせる逸品がゴロゴロ。

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コンクリ造りの天守。戦前(1931年竣工)に市民の寄付金で建てられたもの。戦災を免れたため建設以来既に80年近くが経過。豊臣期・徳川期の天守は30~40年くらししか持たなかったので、それらよりもはるかに長く建っている勘定になります。

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三分も咲いていない桜では絵になりませんなぁ・・・(´・ω・`) ショボーン

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天守に登ってみました。エレベーターには長蛇の列が出来ていたので階段で8階の展望台へ。

今となっては周囲に大阪城よりも高いビルがナンボでもあるせいか、特段驚きを感じるようなものはなく、シャチホコがなんとなくパチモノの香りをプンプンさせていたのが気になったくらい。

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歩いている時には気づかなかった大阪砲兵工廠の数少ない遺産「化学分析場」が天守から見えました。

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天守内は資料館になっています。上写真は「大阪夏の陣」における真田幸村隊の激闘の様子をミニチュア人形で再現したもの。

大阪夏の陣図屏風に描かれた人々をパノラマビジョンで紹介したコーナーはなかなかの出来。戦闘場面よりも、落城寸前の大阪城から逃げる人々に対する残虐行為に心持ち重きが置かれていたようでもあり。

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山里門から極楽橋、青屋門を経て、再度外堀を半周。

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地下鉄谷町4丁目駅に近い大阪歴史博物館前の広場ですが、ちょっと目を離すと変なものを拵えてしまうのが大阪(NHKドラマ「大仏開眼」の宣伝用でしょうが・・・)

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2010.04.19

【観戦記】10年第7節:浦和 3-0 川崎

 久しぶりにJ1らしいJ1相手の一戦。強打の川崎相手に撃ち合いにもつれ込む可能性が高いと思いましたが、序盤の2得点が効いて意外にも3-0の大差で快勝。

 カウンターこそ強烈だが、先制点を取られて相手に引かれると個人技の連続しか打開策がなくてすぐに行き詰まってしまう川崎の弱点は等々力での浦和戦で何度も露呈済み。

 終ってみれば川崎に完璧に守備網を崩されたのは前半終わり近く、DFラインが下がったところを谷口に食らった一発くらい(幸いにもGK正面で山岸がセーブ)。後は何度か浦和の左サイドをやられそうになった場面がありましたが、山岸を脅かすような枠内シュートには至らず。

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 浦和最大のピンチは後半サヌの与えたPK(そもそもエリアの外ではないかという疑いが・・・)でしたが、レナチーニョのシュートを読んで山岸が片手一本でセーブ。ここで1点を返されていれば試合の行方は判らなかったと思われるだけに実に大きなセーブでした。04年のナビスコ決勝とCSで相次いでPK戦に敗れたことから「PKに弱い」という烙印を押されてしまった感のある山岸ですが、先日の加藤の2度のPKセーブに触発されたのかここ一番で大仕事を果たしました。

 その後は川崎の3外国人がてんでバラバラに攻めかかるだけのお決まりの自爆コース「川崎に組織というものは存在するのか?」と訝しくなるほど稚拙な攻撃を繰り返していましたが、かつての浦和そっくりで実に微笑ましいんですな、これが。監督が代わってもこの性癖だけはいかんともし難いようで、これが直らない限り川崎がリーグの頂点、アジアの頂点に立つのは難しいと思います。

 序盤に2点先制した浦和はその後やや引き気味に構えてスペースを消しつつ、ゆっくりと川崎のハイプレスをいなしながらカウンター狙い。何度かチャンスを得ながらも追加点が奪えず、堀之内を早めに投入して守備固め(フォーメーションも4-3-2-1にシフト)に入ってからは2-0で已む無しとの空気が流れかけたのですが、そこで飛び出したのが何とびっくり連日の堀之内祭りですよ、奥さん!

 左サイドでエジ、ポンテ、高原、阿部が一塊になってごちゃごちゃとなりながらボールを奪ってエジがエリア内突入。角度がないところからエジがシュートを放ち、そのこぼれ球に反応する怪しい人影。その人影がなんと守備固めに入ったはずの堀之内だったって誰が信じますか、奥さん! 

 この日はいつもより長く8回から登板した鹿取。2回も投げていると往々にして打順が回ってくるものですが、併殺打さえなければ三振でもいいと言われて打席に送られた鹿取が満塁弾を放ったようなものでっせ!!!

 っちゅーか、堀之内はセットプレーで何度か得点していますが、流れの中で点を取ったことってあるのかなぁ・・・足元の技術はいかんともし難いものの、機を見てスペースに飛び出す動きを奨励するフィンケの指導がひょんなところで花を咲かせたものだと思わず目頭が熱くなってしまいました。

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-----エジ-----
柏木---達也--ポンテ
---阿部--細貝---
サヌ-坪井--暢久-平川
-----山岸-----

58分:柏木→堀之内
71分:達也→高原
89分:ポンテ→峻希

 繰り返しになりますが、この試合は序盤の2得点が全て。川崎のクリアミスを拾ってミドルシュートを叩き込んだ細貝。カウンターで独力川崎の中盤を切り裂いて、これまた遠目からシュートを叩き込んだ達也。いずれも見事なゴールでした。

 浦和っていつからガンガンミドルシュートを放つようになったのか、昨年のテイタラクを思えば不思議でなりませんが、新潟戦&神戸戦の阿部の2発といい、今日の細貝&達也といい、相手守備陣を崩しきらずともがら空きのバイタルエリアから放ったシュートがバシバシ決まるようになりました。

 細かいパス回しで相手守備陣を崩すのに汲々としていて肝心のシュートをどこかに置き忘れたような昨年(特に夏場)の出来からすれば実に画期的な出来事。でもパス回しによる細かい崩しを捨てたわけではなく、ミドルを狙える時は狙う、撃てない時はパスを回して相手の隙を伺うという使い分けができるようになったのかと。

 昨年は形を真似るだけで精一杯だったのが、今年は形を崩して自分なりのアイデアを加えるところへ進んだ。浦和は「守」「破」「離」の「破」に突入したのかもしれません。来年は融通無碍の境地に達するといいのですが。

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 またこの日の勝敗を分けたのは中盤の出来の差が大きかったかと。川崎は4-2-1-3、浦和は4-2-2-2(といっても達也はエジとほぼ縦並びで、しかも守備に奔走するので、実質的に4-2-3-1に近い)なのでもともと中盤は浦和が数的優位。さらにこの日は怪我明けというよりは休養十分の細貝が獅子奮迅の働きを見せたのに対し、谷口&稲本はACL疲れなのかただ立っているだけの存在にしか思えず、この差が川崎大敗の主因になったように思います。

 2点先行された川崎は後半頭から中村憲を投入しましたが、こちらは正真正銘怪我明けでさしたる仕事もできないまま。川崎は前目から懸命にプレスを掛けてきますが、肝心のバイタルエリアがスカスカっちゅーのはいかがなものかと。

 見かけは超攻撃的なためもてはやされがちな4-3-3ですが、中盤が機能しないと前の3人が孤立して実に惨め。清水・名古屋と同じ4-3-3を採用するクラブとの対戦が続きますが、果たしてどうなることやら?

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黒津---テセ---レナ
-----田坂-----
---稲本--谷口---
小宮山-寺田-井川--森
-----川島-----

HT:田坂→中村憲
HT:黒津→ヴィトール
73分:谷口→登里

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浦和が獲得に失敗した左SB小宮山ですが、小宮山は再三その裏を狙われてこれも川崎大敗の一因に。ああ、宇賀神で良かった(苦笑)。

で、その宇賀神の故障でやむなく左SBに入っているサヌですが、自陣深い位置でやっとこさボールを取り返したところなのに、個人技で相手を抜きにかかり、そして往々にして失敗して逆襲を食らっては自身のスピードで何とか穴を塞ぐ「自作自演王」サヌの守備はさずかに心臓に悪いわ・・・

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2010.04.18

(メモ)浦和3 ‐0川崎

(スタメン)
達也、平川、山岸が予想どおりスタメン復帰した他、細貝が怪我から戻る。

川崎は中村がベンチスタート。

(前半)
右サイドでの川崎のクリアミスを細貝がDFライン前から叩きこんで早い時間帯に先制。その達也がカウンター気味に独力で持ち込んでミドルシュートが炸裂。

カウンター得意の川崎相手には願ってもみない展開。川崎は動きが悪く中盤スカスカ。

川崎はいくら押し込んでも点が入る感じがせず、唯一の決定機谷口のシュートはGK山岸の正面。

浦和はゲームをコントロールしながら追加点を伺うも柏木のシュートがバーをたたく。ポンテが早くもお疲れでミスが多いのが気掛かり。

(後半)

サヌが裏を取られてPKを与えたが山岸がきっちりセーブ。

川崎は後半から中村を投入したが攻撃陣が全く噛み合わず、個人能力頼みに終始。崩された場面は全くなかったかも。

浦和は早々とホリを投入して守備を固めながらカウンター気味に追加点狙い。

左サイドでエジらが粘って、エジの折り返しをホリが詰めて加点。

非の打ち所がない快勝。逆に川崎は良いところなし。逆境に立つと実に脆い。

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【観戦記】10年第3節:浦和L 1-0 狭山

 勝つに勝ちましたが、相手が今年度昇格したばかりのクラブであることを考えると全くいただけない試合内容。狭山が攻撃する場面はほとんどありませんでしたが、それでも前半にCKからの流れでポスト直撃が一度、終盤に熊谷の軽率なプレーで裏を取られてバー直撃が一度ありましたから、まかり間違えば引き分けで終ってもおかしくなかったかと。朝方まで氷雨が降っていたのが祟ったのか、観客も1,165人とトップの試合と被っていない割には少々寂しい入りでしたが、試合終了後のスタンドにはちょっと微妙な空気が流れていました。

 相変らず怪我人が多くてメンバーが固定しないためか、あるいは先々を見据えてあえてちょろちょろメンバーを代えているためなのかは判りませんが、非常にパスミスの多い試合だったと思います。

 狭山はなかなかに運動量が多くて、DFラインを押し上げて前目から、特に浦和の両CHを標的に積極的にプレスをかけてきました。これが奏功して浦和は前半20分くらいまで全くゲームが作れず。庭田と藤田の組み合わせは初めて見ましたが、藤田はどこにでも顔を出す、良い意味でポジション不定の「直輝型」の選手。庭田も前に行きたがりの選手なんで、このコンビが嵌れば面白いんでしょうけど、現状では中盤の底でボールを落ち着かせる選手(引退した高橋がまさにそのタイプなんですが・・・)がおらん状態に陥っていたような感が。

 とはいってもこのCHコンビの問題は時が解決してくれる可能性がありますが、最悪なのはこの日の2トップ。北本が前節伊賀戦前半のみで退き、この日ベンチにも入っていないところを見るとまた怪我してしまったものと推察されますが、この日後藤の相方に指名されたのは松田。今季初スタメンでしたが、どこからどう見ても本来WGタイプの2人を前線に並べても機能するわけがないような・・・ どちらもポストプレーが苦手で前線で基点ができないというのは、しっかりした守備ブロックを作る相手を崩すに際して致命的な欠陥。縦パス一本、あるいは一発のスルーパスでDFラインの裏をぶち破るような攻撃が出来ればまだ良いのですが、浦和はサイド攻撃を主体とするためか、そのような場面も僅少。

 但し、この日唯一の得点場面は後藤が相手を背負った状態で左サイドの竹山に叩き、竹山のクロスをゴール前に走りこんできた後藤がヘッドで決めるという実にCFWらしいもの。松田にもこの得点の前に竹山→柳田→松田という決定機がありましたが、松田のシュートはバーの上。似たようなタイプではありますが、エリア内での仕事の能力で後藤に大差をつけられているのが現状かと。

 後半にも相手エリア深く侵入した土橋の折り返しをエリア内に飛び込んできた藤田がシュートという絶好機がありましたが、狭山GKのファインセーブに阻まれて追加点ならず。

 この試合を通じて気になったのは柳田が明らかに精彩を欠いていること。前節伊賀戦ではベンチにも入って入っていませんからコンディションに問題があるのだと思いますが、柳田の不振も試合が低調に終った一因でしょう。

---後藤--松田---
竹山--------柳田
---庭田--藤田---
森本-矢野--熊谷-土橋
-----山郷-----

65分:竹山→岩倉
71分:藤田→岸川

 65分から相次いで2選手を交代。代えられた竹山・藤田はどちらかといえばスタメンの中では出来が良かったほうだけに不思議な交代。優勢な試合の中で控え選手に場数を踏ませようとしたのかもしれませんが、状況を好転させるに至らず。

 狭山はボールを奪ってからの攻撃にアイデアがありません。FWにスピードがあるわけでもなさそうなので、縦ポン一発の単純なカウンターもできない様子。たまに前線にボールが入っても矢野一人に潰されまくってどうにもならず。熊谷は「ほとんどやることがないから」というわけはないと思いたいのですが、集中を欠いたようなプレーが散見され、最後の最後で相手の単純なカウンターからの流れで大失態を犯して同点弾を浴びかかったのは猛省すべきでしょう。

 結局のところ、この日の見所は前半の矢野のロングシュート(しかも枠内!)と、終盤矢野が唐突に左サイドに進出してきたことだったのかも。この日みたいな試合内容だと後ろから見ていてイライラしたのかもしれませんが、共に良いチャレンジだったと思います。

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2010.04.17

麺屋 松尾@舎人公園

 舎人公園駅から西へ。高速川口線と交わる入谷7丁目交差点を北へすぐのJOMOスタンドの脇を若干東に入った奥まったところにあります。

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 土曜昼に往訪。先客1、後客3。後客のうち2人は着席するや否やつまみとビールで一杯。残る一人は作業着姿でラーメン(特盛)となんとなくディープ足立な風景。

 入口脇に店の大きさに不似合いなほど大量の食材の段ボールが積み上げられているもの妙ですが、店内はさらに妙で客席は店舗床面積の1/3くらいしかなく、後は製麺所だったり、小麦粉等の保管庫だったりします。いわば製麺所の片隅でラーメンを食べさせてもらっているようなもの。讃岐うどんではこういう店がよくありますが、ラーメン屋では珍しいかも。

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 つけ麺、ラーメン、みそラーメン、油そばがありましたが、「つけ麺・並(720円)」を注文。つけ麺は並で300gなのに、ラーメン(650円)だと150gと随分格差があります。券売機はなく後払い制。味の濃さ、麺の堅さ、油の量を注文できるとのことなので「麺堅め」で。

 店内はコの字型カウンターのみ8席くらい。店内に熱がこもりやすいようで、後からドアを開け放ち。工場内には男性一人、女性二人の姿が見えましたが、男性は製麺所に籠りっきり。女性もラーメンを作っているようには見えず。っちゅーかそもそも厨房が見えません。

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 お盆に載って出てきました。

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 つけだれは動物系の旨味が強めに出ている一方、妙な甘味や酸味はなくて結構好みのタイプ。但し濃厚とは言いがたいので、半ばやむを得ないとはいえ食べ進むにつれて急速に薄まってしまい味わいが大きく損なわれるのが残念。

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 麺はやや太めで断面が心持ち角ばった感じのストレート麺。堅めにしてもらったつもりですが、出来上がりは堅いということはなく並堅といった印象。スープの絡みも良好で、まずまずの食べ応え。

 具は薄目のバラ肉チャーシューが一枚とメンマ、刻みネギ、そして海苔と少々寂しげ。テーブルにカツオ粉が置いてあったので後半は味を変えてみようと思ってはいたのですが、食べているうちにその試みは忘れてしまいました。

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【展望】10年第7節川崎戦

・長らくJ1.5クラスとの闘いが続きましたが、久しぶりにJ1らしいJ1相手との一戦。

・序盤ジュニーニョ&中村憲と大駒2枚を欠いたこともあってかACLでは大苦戦を強いられ、リーグ戦でも横浜Mに0-4と惨敗を喫したこともあって、今年の川崎は非常に弱い印象を持っているのですが、あにはからんやリーグ戦6節を終えて4勝1分1敗と浦和と全く同じ戦績。壮絶な打ち合いを制した名古屋戦をはじめ、清水・広島といった強敵を相手に負けていないのだから大したもの。

・今年の川崎の補強の目玉はなんといっても稲本。これまで川崎にいなかった本格的なアンカーで、4-3-3の中盤の底として機能。他に相対的に手薄だった左SBに小宮山を補強し、稲本共々不動のレギュラーを張っています。

・一方、小宮山加入を嫌がったのか、それまでレギュラーだった村上が大宮へ去った他、養父・山岸といったベンチメンバーをレンタル放出。

・川崎の泣き所は怪我人の多さ。先の大駒2枚に加え、井川・寺田といったCB陣もちょろちょろ離脱。

・但し、現在は守備陣は怪我人が戻ってベストメンバー。攻撃陣もついに中村憲が先のACL城南一和戦から戻ってきました。

・川崎は監督が関塚から高畠へ代わりましたが、その影響があまり感じられないのは高畠が指揮を取るのは初めてではないという理由以上に、攻撃陣の個人能力に頼るところが大きいチームの特性ゆえなのかどうか。

・浦和はナビスコ神戸戦から達也と山岸が戻るのは確実ですし、恐らく平川もスタメンに復帰するのでしょうが、細貝・宇賀神といった小破組の復帰がなるかどうか。これまでの相手と違って川崎はカウンターが強烈なので、中盤でのパスミスは致命傷になりかねません。細貝が復帰できないと嫌な予感が・・・

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<前節:広島 0-3 川崎>

黒津---テセ---レナ
---谷口--田坂---
-----稲本-----
小宮山-寺田-井川--森
-----川島-----

76分:黒津→ヴィトール
76分:稲本→横山
82分:田坂→登里

<前回:川崎 0-2 浦和>

--ジュニ--テセ---
養父--------レナ
---中村--谷口---
村上-伊藤--薗田--森
-----川島-----

52分:養父→田坂
67分:薗田→菊地
80分:村上→黒津

・連敗から抜け出たばかりで圧倒的に不利といわれた浦和が川崎の攻勢を凌ぎに凌ぎ、ポンテのFKと、年に一度しか決まらない啓太のシュートが決まって快勝。相手が守りに入った時の川崎の手詰まり加減を如実に示した試合でもありました。

・やや引き気味に構えそれまでの浦和らしくない戦い方にいろいろ意見はありましたが、啓太のゴールが決まるまでの過程はパスが見事に繋がった美しいもの。

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2010.04.16

【閉店】マグナムハウス@要町

 有楽町線要町駅から山手通りを北へ。千川中学校、豊島高松郵便局などを過ぎ、板橋区内へ突入してすぐ。平日夜に往訪。先客ゼロ、後客2。

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 券売機はなく前払い制。入口脇でメイド風の接客係がお出迎え。メニューは豪快味噌ラーメンと豪快辛味噌ラーメン、さらにそれぞれにつけ麺(=夜の部 30食限定)が用意されて計4種類ありましたが、「豪快味噌ラーメン(750円)」を注文。その上に野菜炒めか麻婆豆腐を乗せられるとのことなので野菜炒めを選択。

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 また生ニンニクやカレー粉、辛海老も無料でトッピングできるようですが、これらは卓上に置いてあるわけではなく事前に頼めば別皿で出すとのこと。

 店内は4人掛けカウンターを2本、壁沿いにL字型に配置。入口とカウンターの間にぽっかりとスペースが空いており、工夫すれば4人くらいキャパを増やせそうなしますが。

 厨房内では坊主頭のマッチョマンと若い女性がいましたが、調理に当たっているのは専らマッチョマンで、女性は黙々と下働きをしている模様。

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 麺の上に野菜炒めがたっぷりかかっていて麺が見えません(笑)。またキャベツが目立つ代わりに玉ねぎがないためか、よくある札幌系の味噌ラーメンともかなり違った印象を受けます。

 スープはかなり粘度が強い濃厚味噌。但し表面にラードがぷかぷか浮いているわけはない(もちろん炒め物が乗っているのでその脂分がありますが)ためか、生姜効果も手伝ってか、濃厚だがくどくはありません。味噌も心持ち甘め。

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 麺は極太縮れ麺。もちもちっとした食感でスープが適度に絡み付いてきます。240gあるとのことですが、野菜の助けを借りてスルスルっと完食。

 野菜炒めの他はメンマが入っているだけかと思ったところ麺の中から大判焼き状のチャーシューが出てきました。野菜炒めに細切れの豚肉が入っているのでこのチャーシューは個人的には少々スペック過剰ですが(苦笑)、まぁこういう店は量を求める人が多いので欠かせないアイテムなんでしょうな。

 少々行きにくいところにあり、しかも極太麺のため茹で時間がかかり、行列でもできようものなら随分待たされそうで気軽に行ける感じがしないのが難ですが、ラーメンそのものには大満足でした。

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2010.04.15

東川口大勝軒@東川口

東川口駅から武蔵野線築堤沿い(南側)に東へ。「喜楽々」を通り過ぎて、けやき通りとの交差点付近に立地。日曜昼に往訪。

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暖簾が出ていなかったので開いていないのかと思ったのですが、店内には客の姿が・・・単にオヤジの出し忘れだった模様。前客4、後客4。

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店内は広く4人がけテーブルが4卓と、L字型カウンター席が10席くらい。そこそこのキャパにも関わらず厨房内にはオヤジが一人いるだけでちょっとテンパリ気味。そりゃ暖簾も出し忘れるわなぁ・・・

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随分暖かくなったのでつけ麺を食べようと思ったのですが、「大勝軒」を名乗っているにも関わらず卓上のメニューは中華麺とそのバリエーションしかなく、つけ麺の文字がありません。もっとも店内に「ひやしそば(つけめん)」の大きな張り紙が出ていたので、とりあえずそれを注文。750円也。明らかに人手不足なのに券売機はなく、後払い制。

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巨大なつけだれの器にびっくり! でも驚きは器だけでつけだれそのものはイマイチ・・・ 店内にほんのり煮干しの香りがするのでちょっぴり期待したのですが、出汁の味わいはあんまり感じられず、少々酸味のあるかえしでなんとか成り立たせているだけっちゅー感じ。

麺は細めの縮れ麺で柔らかめ。量はそれなりで、つけだれはそこそこ絡んできますが、噛みごたえがないので好みには合わず。

つけだれの中にはやや煮詰まった感のあるチャーシューとメンマ、そしてネギが少々。

うーん、もともとのメニューにつけめんがない理由が判るような気がします(苦笑)。

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【観戦記】10年ナ杯予選第2戦:神戸 1-3 浦和

 後半途中まで退屈極まりない試合で、わざわざ休みを取って遠征したことを少々後悔しないでもありませんでした。そうこうしているうちにとうとう先制点を奪われてしまいましたが、この試合の見所はそこから。

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 東京を出るのが遅れて後半からの試合観戦となった方もいらっしゃったようですが、その方は正真正銘の勝ち組。高原らしいエリア内での一働きでたちまち同点に追いつき、新潟戦と同じようなパターンでエリア前中央から阿部のミドルシュールが決まって逆転。

 この日の神戸の攻撃の出来からすれば、これで事実上勝ちが決まったようなものですが、クローザーとして投入されたはずの堀之内が、スカスカの神戸の中盤をスルスルと駆け上がってエジへCB間をぶち破るスルーパス。これをエジがきっちり決めて駄目押し。決めたエジよりも、本来誰もそんなことは期待していないであろうアシストを記録した堀之内の勇姿に感激もひとしお。たまたま打順が回ってきた鹿取が走者一掃の三塁打を打ったようなものですが。

 このワンプレーだけでも三ノ宮の夜を語りつくし、飲みつくすに十分なんですが、その後に控えていたのが加藤祭り。試合終了間際に現地では全く判らないPKを取られて雲行きが怪しくなりかかったところ、加藤がシュートの軌道をきっちり読んでファインセーブ! 動き出しが早かったのか(?)やり直しとなりましたが、2回目もこれまたきっちりコースを読んでのファインセーブ!! 

 今日の加藤はキックで少々怪しげなところを披露してしまいましたが、最後の最後で魅せてくれました。今日一日でPKだけは山岸よりも評価が上になったかもしれません(苦笑)

 まぁ失点するまでのぐだぐだ模様からすればとても快勝とはいえず、おまけに代表戦でお疲れの阿部、ポンテ・暢久といったベテラン勢、怪我明けのサヌを無理使いしたことを考えれば来るリーグ戦川崎戦にその代償を払わされる可能性が大きいといってしかるべきかも。

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-----エジ-----
原口---柏木--ポンテ
---啓太--阿部---
サヌ-摩周--暢久-峻希
-----加藤-----

62分:啓太→高原
79分:原口→堀之内
90分:エジ→高崎

 スタメンは後ろを大きくいじったのがナビスコ仕様なだけで、前は達也に代えて原口を入れただけ。阿部を酷使するのは予想通りでしたが、ポンテをスタメンで使ってきたのは予想外で、この試合で勝ち点3が取れないと予選突破が苦しくなるフィンケのこの一戦に賭ける意気込みが十二分に伝わってきました。

 そして気がつけば外国人が4人揃い踏み。外国人枠を無駄に余らせていた時期が長かっただけに妙な感慨に耽ってしまいました。

 まぁこのメンバーで場数を踏んでいないので、一見豪華なんだが実は不安定といった面は隠しきれず、前半の攻撃はものの見事に体をなしませんでした。とにかくボールが前に進まない。達也不在の影響が大きいのかもしれませんし、中3日ではポンテが力を出せないせいなのかもしれませんが、神戸の前目からの積極的なプレッシングにも苦しんで浦和は満足にビルドアップができずに再三GKへバックパス。たまに前にボールが進んでも、相手エリア内での頭数が足りずに決定機に至らず。

 そうこうしているうちに、左サイドでポンテがボールを失ってカウンターを食らい、不用意に前に出ていた右SB高橋の裏を田中→ポポと突かれて失点。昨年よく見た光景が今再び。

 このスタメンで勝てなければダメージ甚大な浦和は、この日も何一つ良いところがなかった啓太に代えて高原を投入し、柏木をボランチに下げて4-2-3-1から4-2-2-2へシフト。するとこれが嵌るんですな。

 左サイドを抜け出した原口のクロスのこぼれ玉に鋭く高原が反応して同点。2トップになってボールの預けどころが増えたのが奏功したのか、中盤の底からボールを出せない選手を出せる選手に代えたのが良かったのか、あるいは単に神戸の運動量が落ちて中盤がスカスカになったのに助けられたのか、どれが主因なのかは判然としませんが、とにかく高原投入後俄然浦和の動き、ボール回しが良くなりました。

 決勝点は柏木が前方に持ち上がってきてから阿部に繋ぎ、阿部が神戸DFラインの前からズドン。神戸はやたら最終ラインに人がいるもののバイタルエリアはがら空きで、中盤のプレスも何にも無し。昨年の浦和ならこれでもOKだったかもしれませんが、阿部が覚醒した今となっては自殺行為。堀之内のアシストを許した原因も同根。

 攻撃面では2列目ではポンテに対する遠慮があるのか、イマイチ威力が発揮できない柏木を守備のリスクを負ってでもボランチに下げるかどうかが今後の見どころ。

 守備は、ボロボロだった磐田戦よりは相手の攻撃力が格段に劣る分助かったかなといったところ。サヌ-マシューの連携は滅茶苦茶怪しくて、サヌは自分の失態をスピードで、マシューは足の長さでなんとかフォローしていたような・・・半ば自作自演乙みたいな。

 またマシューのボールを取られそうで取られない、大乃国スイーツ親方に相通じる懐の深さというか、そこだけ時空が歪んでいるように感じられるあたりはゼリッチの再来という気がしないでもなく。都倉とは空中戦で半ばどつき合いになっていましたが、怯むことなくよく頑張りました。

 そして暢久。サヌ、マシュー、峻希と揃いも揃って怪しげな連中をよくコントロールしました。一度エリア内で都倉に交わされたのと、眼前の相手にパスには肝を冷やしましたが。

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---都倉--茂木---
ポポ--------ボッティ
---宮本--田中---
富田-河本--小林-北本
-----榎本-----

30分:榎本→紀氏 (エリア内に飛び出してきた阿部と交錯して負傷退場)
58分:茂木→エジミウソン
76分:ボッティ→吉田

 リーグ戦は初戦に勝って以来5戦勝ち無しの神戸もスタメンを少々いじってきましたが、もっとも驚いたのは茂木のFW起用。昨年何度か試行して結果を出しているので特に不思議ではないのですが、大久保不在でFW不足に陥って久しいのに、何でもっと早い時期に採用しないのかと・・・

 前目から積極的にプレスを仕掛けて、高い位置にいる浦和SBの裏狙いでカウンターという意図は前半からはっきり判り、それがものの見事に後半炸裂。前半から浦和が後方から飛び出してくる田中を掴まえきれていないのが気になりましたが、神戸唯一の得点場面も田中がアシスト。

 しかしその一方でボールを持たされた時の手詰まり感は著しい様子。そしていったん逆転されるとなすすべ無しといった感。ボッティ→吉田の交代も全く効果無し。

 また試合終盤の神戸中盤のスカスカっぷりを見ると、ツネ様の衰えは著しく、そこに怪我明けのエジミウソンを投入したのは大失敗だったのかも・・・

 さらに前後半1度ずつあった絶好機を決められず、さらにPKを事実上2回失敗した都倉。もうJ1では通用しないFWという烙印を押されたも同然かと・・・ 萬代(元磐田)や豊田(元京都)と同じ道を歩むんじゃないかなぁ・・・ ロングボールへの対応も上手いとは言いがたい様子でしたし。

P.S.

 都倉を「戸倉」と誤記する人多すぎ。

P.S.2

 急遽登場のGK紀氏。変わった苗字ですが、翌日の神戸新聞では「但馬初のJリーガー」という地元紙らしい紹介。豊岡FCから神戸ジュニアユースなんですな。

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2010.04.14

【展望】10年ナ杯予選第2節神戸戦

・かつて猛威を振るった「三木谷マネー」もすっかり大人しくなって、昨オフの補強は柏からポポ、大分からエジミウソンと既に能力実証済みの中堅外国人が目立つくらい。昨年マルセウ、アラン・バイーアと2枚もババを引いたのが堪えたのかどうか。

・他に都築と因縁のある都倉が草津から加入。

・逆に金南一や古賀といった昨年の主力に加え、内山、丹羽、柳川、馬場、松橋など控えメンバーがごっそり抜けました。

・代表で負傷した大久保はその後も無理を承知でJリーグに出場していましたが、とうとう5節から休場。同じような失敗を何度も繰り返しているような気がしますが。

・堅実だが引き出しの少ない三浦監督ですから、いつものように「コンパクトな陣形でスペースを潰してシステマテッィクに守り、ボールを奪ったらすかさずカウンター」なんでしょうなぁ・・・

・三浦監督はシステマティックな守備網こそしっかり築いてくれるけれども、攻撃はさっぱりっちゅーのが大宮時代からの定評。だから札幌時代のダヴィに匹敵するようなスーペルな外国人FWを採用しないとこの先もしんどいような・・・

・初戦こそ京都に2-0と快勝したものの、その後は1分4敗と大失速して現在リーグ戦17位。昨年も第24節に浦和に勝って以降わずか1勝しかしておらず、三浦監督の限界を露呈しているような・・・

・Jリーグは今年から選手移籍が、一定の登録期間(ウインド-)内に限定されることになり、次の登録期間は7月16日(金)から4週間。金があっても闇雲にホイホイと補強できなくなったから、期初に補強ポイントを間違えるとなかなか是正できないんだな、これが。

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<前節:神戸 0-2 山形>

---都倉--ボッティ--
吉田---------朴
---松岡--エジ---
茂木-河本--北本-石櫃
-----榎本-----

51分:ボッティ→永井
66分:エジミウソン→楠神

・エジミウソンがようやく戦列復帰したものの、今後はポポが出場停止で不在。

・長身のFW都倉目がけてロングボールを放り込むも、セカンドボールが拾えずに全く攻撃の体をなさなかった模様。っちゅーか、それ以前に高精度のロングフィードができる選手がいないらしい・・・

<前回:神戸 3-2 浦和>

--大久保--吉田---
ボッティ------ー朴
---宮本---金---
松岡-河本--北本-石櫃
-----榎本-----

57分:金→小林
75分:朴→茂木

・泥沼の連敗地獄にどっぷり浸かったこの時期の浦和を象徴するような試合で、キックオフ直後に集中を欠いたようなプレーであっと言う間に失点。

・後半やや持ち直しましたが、前半のうちに2失点くらった時点で事実上勝負あり。

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2010.04.13

【展望】10年ナ杯予選第2戦:浦和メンバー予想

リーグ戦も6試合が終了したので、水曜日のナビスコ杯神戸戦には悪名高い「ベストメンバー規程」が適用されます。

ここまで浦和はスタメンを固定し、怪我人が出る都度入れ替えてきたので、案外このクソ規程のクリアが難しくなっています。
「ベストメンバー規程」とは、

・先発メンバー11人は,当該試合直前のリーグ戦5試合の内,1試合以上先発メンバーとして出場した選手を6人以上含まなければならない。

とのことです。また「直前5試合」にはいくつか補足があって

・但し、プロC契約以外の外国籍選手は試合出場実績にかかわらず「直前5試合先発選手」とみなされる。

ので、サヌやマシューはリーグ戦スタメン出場がなくても「直前5試合先発選手」とみなされます。

また「ベストメンバー規程」はナビスコ杯にも適用されるのに、「直前5試合」にはナビスコ杯が含まれないのが落とし穴で、高崎、堤、加藤は「直前5試合」には全く出ていない勘定になります。昨年広島がこの落とし穴に嵌ってクソ規程でクソまみれになってしまいました。

ナビスコ初戦は磐田と引き分け。リーグで下位に沈んでいる相手からきっちり勝ち点3を取っておかないと、清水や横浜といった難敵が控える後半が苦しくなってしまいますが、相変わらず浦和は怪我人が多いのが実情。

セル・峻希・細貝が小破して戦線離脱中な上に、新潟戦で宇賀神が故障。達也や怪我明けのサヌに無理はさせられないし、阿部は代表でお疲れ。ポンテも連戦が効かないとなるとナビスコ杯に出せるメンバーは非常に限られ、

-----エジ-----
原口---柏木---高原
---阿部--啓太---
堤--坪井--摩周-平川
-----加藤-----

てな感じでしょうか。酷使される阿部には申し訳ないが、細貝の復帰が遅れるようだとCHがおらんのですわ・・・

*エジ、柏木、平川、阿部、啓太、マシュー、坪井でベストメンバー規程は楽々クリア。阿部→細貝でもクリア可。

(追記)

今夕のフィンケ会見で宇賀神に加えて平川が外れることを明言。代わってサヌが帯同する模様だが、スタメンかどうかは全く不明。ますますスタメンが読みにくくなりました。

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C大阪2010(2):大阪城外堀

C大阪2010(1)から続く)

東京 6:50 (のぞみ7号 785-3603) 9:26 新大阪

新大阪 9:31 (739T サハ223-2167) 9:36 大阪

大阪 9:42 (1394 モハ201-274) 9:52 大阪城公園

大阪城には過去何回か行ったことがありますが、城郭について多少なりとも知識を身につけてから訪れるのは初めて。豊臣期の総構えからすれば大幅に規模は縮小し、かつ天守も鉄筋コンクリート造りのエレベーター付きではありますが、それでも国内屈指の巨城。大阪城の魅力を半日掛けて堪能してきました。

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まずは大阪城公園駅を基点に外堀を反時計回りに一周。大阪城は明治維新期の動乱や太平洋戦争の大空襲を潜り抜けて、江戸期のまま現存する櫓がいくつか残っています。

大阪城公園は広大で、本丸はどの駅からも微妙に遠いためか、汽車型のシャトルバスがそこら中でぐるぐるしていました。 

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大阪城公園は桜の名所としても知られていますが、満開にはほど遠くて残念。

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大阪城ホールに近いところにある青屋門。ここから北外堀を巡ります。

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筋鉄門跡には赤れんがの壁が残っていますが、これはかつて大阪城址にあった「大阪砲兵工廠」の名残。大阪砲兵工廠は太平洋戦争時に空襲で壊滅的な打撃を受け、その後跡地は長らく放置されていたそうですが、現在は大阪城ホールや大阪ビジネスパーク等に。

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西外堀に回って乾櫓。1620年(元和6年)に小堀遠州の設計で造営された城内最古の建造物。総2階造り(1階と2階が同じ床面積)の珍しい形式の二重櫓。

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左が千貫櫓。こちらも1620年(元和6年)に小堀遠州の設計で造営。千貫櫓の名は、石山本願寺時代に織田信長の軍勢が攻撃を繰り返したとき、この付近にあった隅櫓からの横矢攻撃に悩まされた攻め手の将兵らが「千貫文払ってでもあの櫓を手に入れたい」と話し合ったことに由来とのこと。

右が大手門の枡形を構成する多門櫓。1628年(寛永5年)創建ながら、1783年(天明3年)に落雷で焼失。その後1848年(嘉永元年)に再建。

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大手門。1628年(寛永5年)創建で1848年(嘉永元年)に改修。

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大手門をくぐって、枡形から多門櫓を臨む。歩行者と比べてみると、その大きさが想像できましょう。

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南外堀西側を固める六番櫓。1628年(寛永5年)創建。本来は玉造口から大手口まで七つ櫓があったそうですが、現在残っているのは一番と六番だけ。

屏風のように連なる高石垣は見事という他ありません。石垣が直線的ではなく、逆に激しく屈曲しているのは弓矢・鉄砲の死角をなくすための工夫。

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玉造口近くに建つ一番櫓。こちらも1628年(寛永5年)創建。

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外堀を一周した後は餃子なう。森ノ宮店にて。

*本エントリーは「時の刻印~大阪城史跡巡り」を参考にしました。

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2010.04.12

C大阪2010(1):4年ぶりの長居

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4年ぶりの長居スタジアム。キャパがでかいのでチケットの心配は不要。しかも陸上競技場兼用スタジアムの割りには高さがあって割りと見やすく、駅からのアクセスも良好なので比較的好きなスタジアムです。

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この日はバックスタンド(カテゴリー5)で観戦。地下鉄長居駅からは南ゲートが近いのですが、こちらはビジター専用。

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バックスタンドにもゲートがあるだろうと思ってスタジアムを周回してみたんですが、長居のバックスタンドは住宅地が迫っているためにゲートを設けるスペースがないのをすっかり失念しておりました。結局ホーム側の北ゲートから入場。

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長居はビジターゾーン横にホーム側自由席を設けているせいか、ビジターゾーンを完全に隔離しておらず、バック側から南サイドスタンドへ出入り可能。大阪ダービーの時もこんな牧歌的な運営なのかなぁ・・・

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これは埼スタにも貼るべきだと思うわ・・・(逆に今の長居で「一人一席」の呼びかけに何の意味があるのかというツッコミどころも・・・)

スタジアム入りしたのはキックオフ1時間前くらい。「ロビーのおかん」がいることは遠目に判りましたが、自転車でトラックを周回するようなパフォーマンスは特段なし(もう終わったのか?)。不甲斐ない試合内容、不甲斐ない選手におかんがしばきを入れる企画があってもええんとちゃうかなぁ・・・

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試合前練習がトラックで見学できるのは相変わらずですが、広告はLEDタイプに進化。

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前からあるけど、依然として定着しているようには見受けられず・・・

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ほんでもう一曲できたんか・・・・

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今年のスローガン。結果はともかく、セレッソの試合の入り方、ゲームプランはどう見ても「守りきる」でしたが。

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2010.04.11

【観戦記】10年第6節:新潟 0-2 浦和

 故障の細貝に代わってスタメン出場したあの方のあんまりな低パフォーマンスにイライラさせられる場面が多く、正直あまり良い試合だったとは思いませんが、阿部のビューティフルゴールでそんなモヤモヤも雲散霧消。宇賀神の負傷で唐突なJデビューとなったサヌの恐るべき攻撃能力&フィンケサッカーとの親和性にも感嘆しきり。不甲斐ない新潟の出来にも助けられてアウェーできっちり勝ち点3を確保し、浦和は第2節瓦斯戦から続く「J1.5」との対戦を4勝1分で乗り切りました。

 終わってみれば危なかったのは後半立ち上がりの亜土夢の一発だけ。他は序盤三人に囲まれた丸塩がバイシクルでクロスを上げて大島に合いかったくらい。それ以外はほぼ完全に浦和ペースで、もうちょっと決定機を作りたかった気もしますが、結果は試合内容を率直に反映したもの。新潟は守備はまだしも攻撃がさっぱりで、最下位に沈んでいるのは偶然とか不運とかそういう問題ではないように伺えました。

 浦和もパーフェクトにはほど遠く、水曜日の代表戦で90分出場した阿部は結果として2得点に絡んだもののかなりお疲れで前半は精細を欠いていました。そしてその相方はパスを出せば相手に渡るか、無人のスペースに転々と転がるか、さもなくばバックパスという相変わらずの惨状。特に前半は攻撃面でCHがほとんど機能しないため、浦和の攻めはサイドに張ったポンテが溜めて達也に相手DFライン裏を突かせるか、エジのポストプレーから達也を走らせるかという比較的縦に早い展開が主。

 もっともそこから一気にシュートまで持ってゆくのではなく、前線でボールをキープして好機を窺いながら後方から選手が押し上げてきてじわじわといういつものパターン。

 宇賀神が早い時間帯に痛んでしまい無念の交代。そこでフィンケが放った一手はサヌ投入。左SBは全くの未経験。しかも怪我明けでコンディションは必ずしも万全ではないと思いますが、このサヌが突然のJデビューにも関わらずいきなりチャンスに絡む、絡む。

 それまでややもすれば達也の単騎突破頼みに留まっていた浦和の攻撃に、サヌが加わったことで左サイドに偏ってはいますが少々厚みがでてきました。サヌはチャンスと見ればどんどん中に突っ込んでくるので、それが面白くもあり、やがて痛い目に遭いそうな気もし。でもスピード任せで長い距離走ってクロス上げて満足みたいなありがちなSB(この日の右SBが典型)とは違ってどんどんボールが出るところ、出せるところに顔を出してくるのでフィンケサッカーの申し子と呼ばれるのは判るような気がします。もっともさすがに守備が少々怪しげだったり、連携不足でミスパスが散見されたりはしましたが、サヌの出来に驚愕したゴール裏は「Go!Oh!サヌー!Go!Oh!サヌー!」と即興で個人コール。

 浦和の先制点もサヌが中に入ったところから。SBがこんなところにちょろちょろされたら相手はマークしづらいでしょうし、その落としたところに後方から走り込んでくるのが阿部ですから、こりゃ判っていても守れないかも。前半にも似たような場面がありましたが、この時はシューターがあの方・・・
 
 達也は積極的にシュートを放っているものの全部GK正面だったり、エジはポストプレーに専念していてゴールゲッターとしての怖さがなかったり、柏木は懸命に動いてはいるもののどうも空回り臭かったり(初出場のサヌがあっという間にチームに馴染んでしまったっちゅーのはちょっとショックかも・・・)と気になる場面も多々ありましたが、それでも入れ代わり立ち代り怪我人が出る中で、完勝といっていい内容で試合を終えたのですから合格点。

 後半は全くといっていいほど攻撃の形が作れない新潟に対しセットプレーで加点(ポンテFK→阿部がヒールで流し込む)すると新潟は選手・サポとも意気消沈。新潟サポは何かを観念したのようにぞろぞろ帰り始め、試合終了時には半分も残っていなかったかと。

 昇格直後はホームで圧倒的に強く、大声援を背に劣勢のゲームを再三ひっくりかえしていたような覚えがありますが、どこで歯車が狂ったのでしょうか・・・もっとも他人事ではありませんが。

09

---達也--エジ---
柏木-------ポンテ
---阿部--啓太---
宇賀神-坪井-暢久-平川
-----山岸-----

16分:宇賀神→サヌ
85分:柏木→堀之内
88分:達也→原口

 サヌの投入はまさに怪我の功名。

 リードした時点でへろへろの達也交代より先に鹿取を準備するって、どんだけ「勝利の方程式」やねん? っちゅーか、鹿取投入後2列目に上げたはいいものの時間稼ぎのボールキープもできないあの方に何をどうせよと・・・

 攻撃面ではややもどかしさが残る試合(特に前半)でしたが守備はほぼ完璧。特に暢久の奮闘には目を見張りました。足を攣る暢久ってあんまり見たことがないような気がしますが(苦笑)、常に余裕含みと揶揄され、相手なりのパフォーマンスしか出さないと言われる暢久が新潟レベルに本気を出した日には、そりゃ新潟は手も足も出ませんわ。身長差のある大島とのマッチアップがこの日最大の懸念事項でしたが、さすがに空中戦で完勝とはいかないものの、自由にシュートどころかポストプレーすらさせていませんから事実上大島を消してしまったも同然。

 それだけでも十分合格点なんですが、中盤で再三何がしかをやらかしてしまうあの方の尻拭いに奔走する場面も多々。そりゃ足も攣るわ・・・

08

---大島--田中---
チョ--------丸塩
---本間--小林---
中野-永田--千葉-内田
-----東口-----

56分:チョ→矢野
73分:内田→酒井
77分:田中→西

 最下位に沈んでいる新潟の試合を今季初めて見ましたが、最下位にいるのは残念ながら実力相応と思いました。前節浦和に手も足も出なかった湘南は、結果的に上手くいかなかったとはいえ「べた引きで守ってカウンター」というはっきりとした狙いがありましたが、この日の新潟は何をしたいのか皆目判らず。前半こそ深めの位置にいる丸塩から大島へのクロス(=山形が多用したパターンとそっくり)が少々厄介でしたが、大島が暢久に封殺されてこの攻撃が行き詰まった時点で次のアイデアが沸かなかったのかも。

 序盤こそ前目から積極的にプレスを掛けてきましたが、途中から単なるべた引きに。深い位置でボールを奪って一気にカウンターかと思えば甚だ攻守の切り替えが緩慢で、帰陣してきた浦和守備陣に中盤で悉く潰される始末。

 おまけにかつてのように終盤の運動量だけは見るべきものがあるかと思いきや、それもさっぱり。積極的に前目からプレスを掛けてもボールが取れないとなると後半は足に来るんでしょうなぁ・・・

 代表合宿帰りでベンチに温存していた矢野を後半途中から入れてはみたものの、そもそもタスクがはっきりしないので何の効果もなし。っちゅーか、亜土夢の出来からすれば、矢野を温存したのがそもそも失敗のような・・・

 結局のところ新潟のビッグチャンスは浦和のプレゼントによる1回だけ(序盤の丸塩→大島は大島のシュート体勢からして決めるのは無理でしょうなあ・・・)で、その絶好機を枠外に外してしまうようでは点を採るのは甚だ困難かと。

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2010.04.10

【閉店】博多一風堂COLLECTION.MISO@代々木

 代々木駅西口から南新宿駅方面へ。「千代通り入口」交差点を過ぎて小田急のガードが見えてくる辺りまで歩きますので、駅から近いといってしまうには微妙な距離。日曜昼に往訪。先客3、後客4~5くらい。

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 博多一風堂が初めて手がける味噌専門店。「赤丸味噌(850円)」を注文しましたが、他に「白丸味噌」「味噌つけ麺」も。

 店内はかなり広くて厨房にそってS型に配されたカウンターと島式カウンターとがあり、全部で30席近くありましょうか。その分スタッフもやたら多く、しかも揃いも揃って若いといった辺りはいかにも一風堂。傘袋を手渡してくれたり、荷物入れのカゴを用意してくれたりと接客に抜かりもありません。

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 背が高くて底がすぼまった円錐状の丼で出てきました。

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 表面のマー油が目に付く他、辛子味噌も少々。赤味噌で単調になりがちなところに味わいをつけてはいますが辛さ、渋さはほとんど感じず、背脂の量が多いためかむしろ甘いような印象を受けました。

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 麺はやや太目の平打ち麺。つるつるっとした口当たりながらこってり味噌スープに負けないコシの強さがあって結構気に入りました。

 チャーシューは燻製の味わいこそなかなかですが、脂身が多いのには閉口。また底に肉団子が一つ。野菜類がほとんどないのは困り物で刻みネギの他はキャベツが数枚入っているだけ。

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 野菜がほとんどないためか、味噌ラーメンにしては食べ応えが無く、やむなく替玉(100円)を堅めで追加。替玉は博多ラーメンに良く似た細麺で出てきました。半ば先入観かも知れませんが、味噌に細麺はちょっとなぁ・・・ また替玉を食べているうちに背脂がずっしりと腹に効いてきて少々げんなり。従って量的に物足りない場合は替玉ではなく、ランチメニューでご飯ものをつけたほうが正解かも。割安だし。

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 食べ手を選ばないそこそこのレベルのものを出し、そしてちょっと高いという点を含めていかにも一風堂な味噌でした。

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2010.04.09

【閉店】麺や雄@王子

 王子駅北口から北へ徒歩3分程度。北本通りを渡って「りそな銀行」の裏あたり。もともと「六白」のあったところ。平日夜に往訪。先客ゼロ、後客3。「六白」をそのまま居抜き利用している様子で店内はI字型カウンター7席のみ。

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 店の売り物らしい「えびだしらーめん(700円)」を注文。他に正油らーめんやつけ麺も。

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 厨房内にはスタッフが2人。共に背中に「えびだし」の薀蓄が記された紺のTシャツ姿。

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 スープは確かに海老の香りや旨味を感じるのですが、それは最初だけで次第にぼんやりというか、なんだかあっさりというよりは単に出汁が効いていないってな感じに。スープには小エビがパラパラと。

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 麺はやや細めの縮れ麺で柔らか目。スープがスープなんで麺との相性を云々するほどでもなく・・・

 チャーシューは表面に焦げ目がついていて、焦げ目のサクサクとした食感とそれ以外の肉質感とのコントラストが楽しかったのですが、なんだか力を入れるところが間違っている風でもあり・・・

 他にメンマ、山菜、海苔。

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【展望】10年第6節新潟戦

・リーグ戦5試合で3分け2敗、ナビスコ杯も引き分けと未だ勝ち無し。黒崎監督に代わってからの試合は全く見ていないのでその内容は何とも言いかねますが、磐田・大宮・仙台と下位クラスに勝てず、あろうことか湘南に敗れているところから察すれば「内容は悪くないが結果がついてこない」わけではないのかも。

・しかも計6試合を終えて得点わずかに2。しかも第1節・2節に1点ずつ取っただけなので、ただいま絶賛4試合連続無得点中。

・もっとも得点力がないのは今年に始まったことではなく、昨年後半から2点入る試合なんてほとんどありません。エジミウソンやペドロジュニオールといったJリーグではトップクラスの外国人FWがいなくなり、その後釜がいないとなれば当然といえば当然かも。守る側にしてみればマルシオだけ潰しておけばOKみたいな。

・昨オフで非常に不可解だったのは降格どころか下位に低迷したわけでもない(8位)のに、主力が大量に流出したこと。

・契約切れと同時にGK北野が早々と移籍を決め、その後も千代反田、松下、ジウトンが移籍。後3者はやや格上と目されるクラブへの移籍なので判らないでもありませんが、北野は明らかに格下のクラブへの移籍。こういう例を見ると新潟の主力逸走は要するに○の問題なんだと推測がつきます。

・さらに4期指揮を取って可もなく不可もない戦績を残した鈴木監督に代えて、Jでは全く監督経験のない黒崎をコーチから内部昇格。主力が入れ替わって監督も代わったとなると、チーム作りはほぼゼロからの出発なのかも。

・小林慶、ミシェウらを獲得し、河原を栃木から呼び戻したものの、新戦力はスタメンを確保するに至らず。

・おまけに正GKになるはずだった黒河が故障。

・浦和は前節細貝が小破して途中交代。その後の動静は不明ですが、試合出場に支障なければ湘南戦のスタメンそのまんまでしょうな。

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<前節:新潟 0-0 大宮>

-----大島-----
矢野---丸塩---チョ
---三門--本間---
中野-永田--千葉-内田
-----東口-----

59分:チョ→西
85分:中野→ミシェウ

後半からマルシオをSHに出して4-4-2にシフトした模様。

※新潟日報によれば、8日の紅白戦も4-4-2だったとのこと。

<前回:新潟 0-1 浦和>

---矢野--大島---
松下--------丸塩
---三門--本間---
ジウ-永田--千代-内田
-----北野-----

・開始直後にエジが新潟のバックパスを掻っ攫ってゴール。その後は共に低調な内容ながら浦和が逃げ切り勝ち。

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2010.04.08

焙煎汐蕎麦処 金字塔@赤羽

 赤羽東口から線路沿いに北へ。駅に近い「ゆうひ屋」「大ふく屋」と同じ通り沿いですが、赤羽の商店街・飲み屋街も尽きようとする北外れで、赤羽岩淵駅のほうが若干近いかも。

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 平日夜に往訪。先客3、後客1。

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 売り物らしい「しおそば(680円)」を注文しましたがメニューは豊富で、「しおつけそば」「赤味噌そば」「熟成しおそば」等々。

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 店内はもともとショットバーか何か、洋物の飲み屋だったのをそのまんま利用しているのではという感じ。付き出しが出てきておや?と思ったのですが、これは「コーヒー油」で店の能書きによると「半分ほど食べてから入れると、風味が変わってやみつきになる」とのこと。屋号の「焙煎」はここから来ているのかな?

 カウンターの上にはねりうめ、ゆずこしょう、ガーリックチップも。

 スタッフは2人いましたが、一人は専ら接客に当たっていて修行中といった感。厨房は奥まったところにあって、もう一人は声はすれども姿は見えず。共に接客態度は申し分なし。

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 表面が脂でてかっているものの、透明感のあるスープ。最初の一口、二口は鶏の旨味がしっかり感じられてなかなかだったのですが、すぐに塩気にかき消されてしまいました。能書きには「鶏×トリュフの繊細かつ特有の香りを楽しんでください」とありますが、店内喫煙可なのでほとんど意味なし。

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 麺は細麺ストレート。ざらざら、ごわごわ、ぶつぶつとした食感でスープとの相性は正直疑問。最初はイマイチだったスープの絡みは食べ進むにつれて馴染んできましたが。麺の量も多くないので、コーヒー油を思い出した時にはすでに食べ終わっている始末。

 具は鶏チャーシュー、鶏つみれ、白髪ネギ、メンマ、ほうれん草、糸唐辛子、そして海苔。比較的安い割には具が豊富でビジュアルも綺麗なんですが、そこまでかなぁ・・・

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【TV観戦記】日本 0-3 セルビア

もうこのチーム、どう見ても壊れてますわ・・・ 戦術的に行き詰まっている上に、チームに一体感がない。監督の求心力なんてとうの昔に失われ、予め決められた試合スケジュールを淡々とこなしているだけ。

・東アジア選手権惨敗の衝撃はそれだけ大きかったのでしょう。オフシーズン明けでどーたらこーたらと同選手権での不振をかばう向きも無きにしも非ずでしたが、完全2軍&監督すらベンチ入りしていなかったセルビア戦の結果をもってすればやはり中国や韓国に勝てないのは実力通りだったとしかいいようがなく・・・

・例によってボールは支配しているものの、決定機は前後半1回ずつ。守っては縦パス一本でDFラインをぶち破られて前半だけで2失点。他にも危ない場面がテンコ盛り。闘莉王が出場停止で栗原が久々に招集されましたが、(本人だけのせいではないにせよ)DFラインのコントロールがメタメタで前半だけでお役御免。

・っちゅーか、栗原にしろ、山瀬にしろ、この期に及んでこれまでほとんど招集したことのない選手を呼ぶ意味が判らんのだが。大学生の招集なんてただの話題作りと勘繰られても致し方ないでしょう。しかも栗原は前半だけでクビ。

・阿部、徳永、興梠といった当落線上にいる選手を起用するというのがこの試合のあるべき姿だと思うけど、比較的マシだった興梠を前半だけで下げてしまう謎采配。一度失格の烙印を押したはずの徳永を90分使って、やっぱり失格なのが判ったのがこの日の収穫でしょうか(苦笑)

・久々スタメンの阿部。浦和での好調ぶりを示すかのように前半は攻撃に絡んでいましたが、稲本とのコンビネーションの良し悪しはテレビでは確認できず。後半頭は姿が見えなかったのでお役御免かと思ったところ、なんとCBにいました。岩政は呼ばれず、栗原が大失態を犯したことを考えれば、阿部はCB兼用でW杯本戦メンバー入り決定でしょうな。

・シーズン入りしてからずーーーっとお疲れの遠藤は明らかに精彩を欠き、中村は時折要所にパスを出すもののそれ以上に周囲に守備負担を掛ける始末。この二人を試合に出すこと自体疑問なんですが、さらに疑問なのは怪我持ちの玉田を途中投入し、案の定怪我を悪化させて途中交代。これ見たらこの監督に選手を預けることに戦慄を覚えるのがフツーじゃないかと・・・

-----興梠-----
岡崎---遠藤--中村俊
---阿部--稲本---
長友-中澤--栗原-徳永
-----楢崎-----

HT:興梠→玉田
HT:栗原→石川
70分:中村→山瀬
82分:玉田→矢野
82分:遠藤→槇野(阿部が再びボランチへ)

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2010.04.07

山形2010(4・了):三津屋出羽路庵

山形2010(3)から続く)

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羽前長崎 10:45 (332D キハ101-1 11:01) 北山形

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帰りは北山形駅で下車。

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駅前にモンテディオの小便小僧www クラブが街に身近になるってこういうことなのかも。

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北山形で下車したのは北山形駅と山形駅のほぼ中間にある蕎麦屋「羽前屋」を目指したからなんですが、いざ店前まで来たらなんと臨時休業・・・

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やむなく丸々一駅歩いて「三津屋出羽路庵」へ。店内は小上がり中心。接客係が学生風のバイトだらけで些か心もとない。ベテランのオバハンが仕切っている老舗とはここが決定的に違います。場所柄か、ぱっと見で判る観光客だらけ。もちろん赤者も多数。時間的に帰りの新幹線に乗る前に一杯という感じでしょうか。

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「半板そば(1400円)」を注文。てっきり小さめの「板」で出てくると思ったのですが、なんと12玉用の普通の板にのって出てきたものだから、見栄えが悪いのなんの・・・

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薬味はネギとわさびだけ。なめこおろしやとろろ等は別料金。もっとも蕎麦自体は妙に堅すぎるわけでもなく、逆にふにゃふにゃというわけでもなく、冷水でしっかり締められて程よいコシと食感。食べ応えもまずまず。

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山形駅構内にはいつの間にか「平田牧場」が。もともと「すかいらーく」がありましたが、昨年山形に来た時には既に閉店。ちょうど「すかいらーく」全店の業態転換を図っている時期だったので、山形駅内店の閉鎖もその一環だと思っていたのですが、後に入ったのは「ガスト」でも「バーミヤン」でもなく、すかいらーくグループとは全く無関係の「平田牧場」。

客単価は「すかいらーく」よりもはるかに高いものの、客層が観光客中心になって頭数は減るでしょうから家主のJR東日本の判断は妥当かどうか・・・

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山形 13:06 (つばさ116号 E328-2007) 15:30 大宮

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2010.04.06

山形2010(3):ひまわり温泉「ゆ・ら・ら」

山形2010(2)から続く)

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夜が明けて窓を覗いたら山形駅はうっすらと雪化粧。もうお彼岸やというのに北国の春はまだまだ先。

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山形 8:22 (327D キハ101-7) 8:42 羽前長崎

 蔵王温泉やかみのやま温泉は昨年堪能したばかりでもあり、今回は久しぶりに左沢線に乗って地元民しか行かない日帰り温泉を楽しんで来ました。目指すは「ひまわり温泉”ゆ・ら・ら”」。

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 羽前長崎駅から北へ徒歩10分ほど。広大な運動公園の北外れに建つ公営の日帰り温泉ですが、会議室どころか宿泊棟も備えた巨大施設です。「ゆ・ら・ら」の前には物産館も出来て、田舎町の一大社交場といった風。

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 入浴料わずか300円。更衣室内はかごのみでしたが、コインロッカーも無料と激安。

 やや横長の浴室の幅いっぱいに作られた湯船を2つに仕切って異なる源泉から湯を引いています。向かって左が2号源泉「あつめの湯」。右が3号源泉「ぬるめの湯」。左側だけ掛け流しの表示がありましたが、どちらも掛け流しのよう。

 「あつめの湯」は塩分濃度も少々高めのようで冬はあったまります。天井一杯まで外壁はガラスなので、採光も抜群。

 湯船の大きさに比べて洗い場が狭いのと、入り口付近にある水風呂から冷水が溢れて少々うっとおしいのが難といえば難。

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 ソファーが置いてあるだけの無料休憩場はやや手狭。大広間もありますが、そちらは有料(300円)。自販機にビールが見当たらなかったのは無念。みんな車で来るからかも・・・

【温 泉 名】ひまわり温泉
【施 設 名】ゆ・ら・ら
【入浴料金】300円
【交通手段】羽前長崎駅から徒歩10分

【源 泉 名】中山町2号源泉
【泉  質】ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉
【泉  温】源泉:54.7度 → 加水 47.9度
【コメント】加水あり、加温なし、掛け流し、塩素系薬剤使用

【源 泉 名】中山町3号源泉
【泉  質】ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉
【泉  温】源泉:50.2度 → 供用場所 47.2度
【コメント】加水なし、加温なし、掛け流し、塩素系薬剤使用

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2010.04.05

俄然モンゴリ庵@御徒町、大幅値下げ

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半年ほど前に往訪してまずまずだった「俄然モンゴリ庵」の「二番味」を試してみようと思い立って往訪してみたのですが、店先に大幅値下げの看板。他にも「ラーメン 490円」と安さを強調した看板が随所に。

向かいに「日高屋」があってモロに価格競争に巻き込まれたみたいですが、200円以上の値下げとなると元のクォリティーを保つのはまず無理だろうと踏んであっさり退転。ラーメン専門店なのにあんまり安すぎるのもちょっと引きますわ・・・

もっとも近隣の「中本」がマニア層にも支えられて特段安くもないのに相変らず繁盛しているところを見ると、値段の問題ではないのかも・・・

で、他のラーメン屋に足を運ぶのも面倒になって、向かいの「日高屋」へ。さすがに頼んだのはラーメンではありませんが(笑)

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組織いじりはサラリーマンの性か

・なんとかしてフィンケを解任に追い込もうとする勢力に抗して早々とフィンケ続投の決断を下したことと、柱谷GMを招聘したところまでは良かったのですが、その後社長の動静はほとんど伝えられず。

・先日も述べたように営業のテコ入れは急務じゃないのかと思うのですが、そんなことはさておいて、サラリーマンの性がそうさせるのか、社長は組織いじりに傾注しているようです。

クラブの組織変更について(10.4.1)

・今回の改組の目玉は組織図から監督がいなくなったこと。っちゅーか、従前の組織だとトップチームに対するTDの役割が非常に分かりづらく、それゆえに信藤TDが苦悩したのだろうと思います。今回の改組で強化本部(=GM)がトップチームの全権を握っていることを明記。っちゅーか、これなしにGMを引き受ける人なんていないでしょうから、当たり前と言えば当たり前。

・本部制を明示的に復活させたのはいいのですが、運営と営業が同一本部で広報は独立っちゅーのは少々違和感あり。上場会社のIRじゃあるまいし、浦和みたいな小さな会社で現業と切り離された広報っていったい何だろう?

・謎の組織「経営企画室」がついに消滅。するとあの方は何処へ・・・

<参考>浦和レッズ組織改正(09.08.01)

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2010.04.04

【観戦記】10年第1節:浦和L 2-0 福岡

・今季レディース最初の公式戦だった日韓チャンピオンシップ高陽大教戦はトップの試合と被ってしまったため観戦できず。

・怪我人が多いと聞き及んでいましたが、高陽大教戦を回避した土橋と熊谷がスタメン復帰。今季補強の目玉だった荒川が高陽大教戦で故障してしまい、北本も故障中のため窪田がスタメン入り。2列目以降は引退した高橋に代えて岸川が入った以外ほぼ昨年のスタメンで固めているのに対し、最前線はいかにも迫力不足。

・今季なでしこリーグに上がってきたばかりの福岡との実力差は歴然で、早い時間帯から浦和が一方的にボールを支配して右サイド主体に猛攻。あとはゴール前を固める福岡を最前線がしょぼい浦和がこじ開けられるかが課題でしたが、先制点までかなり苦労させられました。

・前半は柳田が非常に高いポジションを取って事実上3トップ気味。手数をかけずにボールを柳田に集めてからの右サイド攻撃が目立ちましたが、攻めてはいるものの中央が薄くてなかなかシュートに至らず。

・怪我人多発でやむなく後藤を2トップの一角に起用していますが、後藤はどこからどう見てもキレで勝負するサイドアタッカーでポストプレーは皆目期待できず、また一瞬にしてDFの裏を取れるわけでもありません。足技が巧みなのでエリア内で前を向けば脅威となりうるので、相方の窪田がポストプレーで後藤を活かせればいいのですが、その窪田もそんなにポストプレーが上手くない上に往々にしてサイドに流れがち。

・FW、SH、SBとやたらサイドに人がいて相手を蹂躙しまくっているんだが、肝心の中央に人がいないために前半はなかなか決定機に持ち込めないどころかシュートも撃てず。庭田が岸川をお守役にして再三最前線に顔を出してはいましたが、福岡はエリア内にうじゃうじゃ人がいるのでそれだけではしんどい。中央に荒川がどっしりと構えていればどんなに心強いかと思うのですが(´・ω・`)ショボーン

・それでも柳田CK→キーパーが弾いたところを窪田がダイレクトで蹴りこんで先制。

・後半は竹山と堂園の前後を入れ替え、右サイドからのクロスに対してファーで再三堂園が愚直に飛び込むなど徐々に中央の頭数不足は解消へ。

・柳田の運動量低下に伴って試合はぐだぐだになりかかりましたが、右サイドに流れた後藤の深い切り返しからのクロスに庭田が飛び込んで加点。この時庭田だけではなく3人くらい飛び込んでいたような気がしましたが、崩し&ゴール共素晴らしいシーンでした。

・守備は全く危なげなし。終始中盤を支配している上に、たまに福岡FWにボールが入っても矢野が1対1で悉く潰してしまいます。枠外とはいえたまに破れかぶれ系のシュートが飛んでくる山郷はともかく、CB熊谷はヒマヒマで集中を保つのが難しかったかも。

・得点に絡んだためか、後藤は終盤になって急激に勢いを取り戻して妙技を披露。いやぁ後藤が前を向くとホンマおもろいわ・・・ っちゅーか荒川復帰まではエリア近くでどうやって後藤に前を向かせるかに浦和の攻撃がかかっているんじゃないかな?

---後藤--窪田---
竹山--------柳田
---庭田--岸川---
堂園-矢野--熊谷-土橋
-----山郷-----

57分:岸川→藤田
78分:窪田→加藤
87分:堂園→岩倉

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【観戦記】10年第5節:浦和 2-1 湘南

・最初から最後まで一方的にゲームを支配し、かつ何度もビッグチャンスがあったのに、得点は結局PK&FKの2点どまり。しかも楽勝ムード漂う中で終了間際にやらずもがなの失点を喫してしまい、ホイッスル後のスタジアムの雰囲気は何だかどよーんとしたものに。

・しかし、昨年来の浦和の問題はボールを支配している割には決定機が少ないというところにあり、この試合はどん引きの湘南相手に何度も決定機を作ったことを思えば大きな進歩。

・もっともその決定機を決められないのは困ったものですが、相手が先に疲弊するくらいパス回しで翻弄できたこと(浦和より先に相手が疲れてしまうって、これまでなかなか無かったことですわ・・・)や、前半を中心にワイドな攻めが何度も見られたこと(各駅停車と揶揄された時期を思えば隔世の感!)を考えると、今季最も進歩が感じられた試合だったと思います。もっとも湘南の出来、ないしレベルがあんまりだというのにも助けられたような気もしますが。

・湘南の4-3-3って実質4-1-4-1なんだろうと思っていたのですが、一応4-1-2-3っぽい形はしていました。ただDFラインがめちゃめちゃ深い。最初からどん引き。これだと前の3人がいくらチェースしてもプレスの掛かりようがなく、しかも中盤はもともと頭数がいないので、浦和は中盤でやりたい放題。ポンテや柏木がいとも簡単に前を向けるので、さくさくっと敵陣深くまでボールを運べます。中盤で不用意にボールを失うことがないので両SBも上がり放題で、終始2バックで攻めているようなもの。

・あとはスペースが全くない湘南守備陣をどう崩すかと課題が残りましたが、(前後半1回ずつでしたが)阿部が長駆エリア内に突入して決定機に絡んだのはこれまであまり見られなかったもの。他にも前半に柏木→エジ、後半にエリア内での競り合いからこぼれ玉を達也げヘッドと惜しい場面もありましたが、これを決められず。

・後半浦和のぐだぐだモード入りが心配され、実際ポンテや柏木は明らかにへろへろになってしまいましたが、運動量が多いと伝えられた湘南も実効性のないチェーシングを掛けまくっているうちにへろへろになってしまって、後半半ば過ぎても依然浦和ペース。

・2点先取されて攻めに出る湘南の攻勢を中盤でカットしてカウンターで何度もビッグチャンスを作りましたが、疲労のためかラストパスに精度を欠いて得点ならず。達也に代わって投入された原口のシュートがバーを叩いたのが惜しまれます。

・この日はエジのポストプレーが恐ろしく嵌っていたのですが、それを受けてのシュートが枠に飛ばないんだよなぁ・・・ ベタ引き相手の常套手段であるミドルシュートは悉く枠外。特に達也のシュート精度が・・・ 懸命に前線の守備をこなす姿は感涙ものですが、現状では守備的FWと言われても仕方ないような・・・

・それでも完封勝ちならまぁいいかと思っていたのですが、終了間際にあっさり右サイドを破られて失点。ナビスコ杯磐田戦での失態を取り戻せ!とばかり、終盤に堤が右SBに投入されましたが、失点はまさにその右サイド。フィンケの親心を台無しにした堤。明日はどっちだ???

・終了間際のくだらない失点で水を差された感があったのは事実ですが、何度か左サイドを駆け上がっただけではなく、驚くべきことに相手エリア内でDFと駆け引きしながらボールを要求している坪井の勇姿が見れただけで、この日は良かったんじゃないかなぁ??? 勝った上でなお「良かった探し」ができるんだし。

20100403no035

-----エジ-----
達也---柏木--ポンテ
---阿部--細貝---
宇賀神-坪井-暢久-峻希
-----山岸-----

53分:細貝→啓太
63分:達也→原口
81分:峻希→堤

・達也のポジションは2トップと言ってしまうにはかなり低く、事実上4-2-3-1。概してエジとの距離が遠いのが気になりました。

・前半で小破した細貝に代えて啓太を投入。この日は相手が相手だったことも手伝ってか、攻撃の芽を摘む仕事はこなしていましたが、ボールを持った時の絶望感は如何ともしがたく・・・ この日も意味不明の左45度へのパスともクロスともシュートとも判断がつきかねる妙技を披露。

・達也はこの日も90分引っ張ることなく、原口を投入。この日は守備に奔走させられる時間帯がほとんどなかったので原口のサボり癖が目立つことなく、攻撃に専念できたので多少はマシに見えましたが・・・

・この試合のワーストパフォーマーは「メインスタンド・ホーム寄りのボールボーイ」であることは衆目の一致するところかと。

20100403no033

阿部---田原---中村
--坂本----寺川--
-----田村-----
山口-村松--ジャン-臼井
-----野澤-----

HT:寺川→永田
58分:田原→新居
77分:阿部→中山

・反町湘南の試合を見るのは初めてでしたが、終盤に1点を取ったとはいえ、内容的にはほとんど何も得るところがなかったんじゃないかと。

・中盤の守備は全く効かず、両サイドは抉られ放題。それでも自陣深い位置の中央で徹底的に跳ね返せればノープロブレムなんでしょうが、時間が経つにつれてそれも怪しげに。この日は浦和のあんまりな決定力の無さに助けられただけで、広島や横浜Mに3点取られたのもむべなるかな。

・守備以上に悲惨だったのが攻撃面。ロングボールを田原に当てて、セカンドボールを両WGに拾わせ、手数を掛けずに直線的に中央突破という意図が垣間見られましたが、肝心の田原が暢久に封じられて不発(前半一度だけその攻撃が嵌りかけたくらい)。

・何の役にも立たない田原を下げた後は中盤で繋ごうとしたようですが、ビルドアップの過程で簡単にボールを失って再三カウンターを食らう始末。

・この試合内容だとJ1で引き分けは可能かもしれないけど、勝つことは相当難しいような・・・

・埼スタ初体験を楽しみにして来られた方が多かったのか、ビジターゾーンはぎっしり。この日の南のスカスカっぷりからすればもう1ブロック分ビジターを広げても良かったような・・・

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2010.04.03

【展望】10年第5節湘南戦

・99年に共に降格。00年にJ2で4度闘って浦和が全勝。浦和は1年でJ1に帰ってきましたが、湘南はフジタ撤退後大口スポンサーがおらず資金面の制約が多いこともあってその後も低迷。しかも仙台のように「あと一歩」のところまで来ながら昇格が叶わなかったわけではなく、半端ない低迷を続けていたので話題も少なく、従ってどんな選手がいてどんなサッカーをやっているのか皆目判りません。

・っちゅーか、湘南は昔「平塚」だったとか、中田がいたとか、天皇杯で優勝したことがあるとか、DDIのCMに選手一同が登場して熊やカモメを倒したりしていたとか、そんなことは知らない人がいても当然なくらいの月日が流れています。

・J1の舞台で戦うのは11年ぶりになりますがその間全く対戦がなかったわけではなく、天皇杯で2回対戦しています。

・一つは03年。ナビスコ優勝→ オフト辞意表明&ゼリッチ、メダル盗られる → 水をかけられたウェズレイにボコられてステージ優勝消滅 → 天皇杯@駒場で湘南にVゴール負け と絶頂からあっという間に転落の一途を辿った年の出来事なのでこちらは覚えておられる方も多いかと思います。思えば、これが「浦和、やってしもうた伝説」の始まり(それ以前の初戦敗退は単なる順当負け)で、その系譜が昨年の衝撃的な松本山雅戦に引き継がれたわけで。

・もう一つは04年。チャンピオンシップ直後の水曜日になぜか桃太郎スタジアムでひっそりと行われた試合なので、当然ながら観戦者も僅少。但しTV中継があったことを記憶していますが、この年は湘南に3-0と貫録勝ち。

・あんまり昔話を続けても今回の対戦の展望には何の役にも立たないので、先へ進みます。ナビスコ杯(清水 2-0 湘南)はスタメンを大幅に入れ替えて捨てゲーム扱いしたようなので見なかったことにして、前節の様子を記しておきます

<前節:湘南 2-0 新潟>

阿部---田原---中村
--坂本----寺川--
-----田村-----
山口-村松--ジャン-臼井
-----野澤-----

23分:山口→島村(負傷交代)
70分:寺川→永田
83分:中村→中山

・カウンターが炸裂して反町監督の古巣新潟に快勝。元浦和の中村が先制点を挙げています。相手にボールを持たせて、低い位置でボールを奪ってから人数をかけてのカウンターが持ち味の様子で、4-3-3というよりも実質的に4-1-4-1なのかも。

・もっとも横浜M、広島と地力のあるクラブ相手には3失点を喫しており、守備が堅いとも言い切れず。

・久しぶりの対戦になりますが、他クラブから流れてきた選手がほとんどで意外に新鮮味なし。特にCF田原には京都時代に随分痛い目に遭わされ(田原本人も退場したり(笑))ましたが、高さがない浦和にとって相変らず難儀な存在になるでしょうなぁ・・・

・久しぶりの昇格ながらも資金難のためか派手な補強はなく、この試合のスタメンにも新戦力の名は見られず。

・そういえばアジエルはどこ行ったんや・・・・

・浦和はナビスコ杯磐田戦で試した控えクラスのパフォーマンスがさっぱりだったため、中2日ながらメンバーの入れ替えは考えづらく、前節C大阪戦から負傷したセルを原口に入れ替えるだけかと。

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2010.04.02

麺屋 優創@新大久保

 新大久保駅から百人町を北へ。社会保険中央病院の斜向かい。屋号は「ゆさく」と読みます。土曜昼に往訪。先客1、後客2。

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 新大久保といえばコリアンタウンというか、もはや外国人街といったほうがよさげな街並みが思い浮かびますが、「優創」のある界隈は外国人街とは完全に一線を画した静かな住宅地。それゆえに人通りは少なそうで商売に向きそうもない立地。

Yusaku1002_02

 店に券売機はなく、後払い。「魚介醤油ラーメン(850円)」を注文。他に「魚介味噌」「豚骨醤油」「豚骨和出汁醤油」といったメニューも。ごくフツーのラーメン屋だと思って入ってきた爺さんが多彩なメニューを前に目を白黒させていました(笑) 「俺はラーメンが食べたかっただけなのに」とも言いだけな様子。

 甲殻類をふんだんに使用したスープが売り物で店内には海老の香りが充満。店内はL字型カウンターが10席弱と小上がりに4人掛けテーブルが2卓。都心店で小上がりがある店は珍しいと思いますが、割りとゆったりしたレイアウト。

 厨房内にはキャップを被った若者が2人いましたが、共にシェフっぽい出で立ち。

Yusaku1002_00

 黄金色に近いスープに海老やアサリが浮かぶラーメン離れした外観。表面が脂でテカテカしていますが、味わいはそれほど脂っぽくありません。良くも悪くも海老・カニを中心とする魚介系の味が強く出ていてやや甘ったるく、しかも食べ進むにつれて少々くどくなってきましたが、海老を前面に出した他店ほど嫌味はなく美味しく食べられる範囲に収まっていたかと。ワカメは普段ならそこだけ生臭くなるので嫌いな具材ですが、このラーメンについては全体が生臭いせいか全く違和感なく食べられました。

Yusaku1002_01

 麺は平打ち縮れ麺で、パスタときしめんの中間のような食感。つるつるっとしていますがそれなりに小麦のつぶつぶ感もあってまずまずの食べ応え。スープはさっと絡む程度ですが、スープが濃すぎるくらいなのでその程度で十分。

 決して目新しいというわけではありませんが、類似店の中ではもっとも好みに合いました。

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【TV観戦記】広島 1-0 アデレード

・終盤体格に勝るアデレードに押し込まれてヒヤリとはしたものの、危ない場面はファン・ダイクにやられかかった前後半1回ずつだけ。一方広島は結局前半終了間際にCKから寿人が上げた1点に留まりましたが、前半20分くらいから完全にペースを掴んで高柳、山崎、山岸と決定機を作っていましたから、本来なら2-0ないし3-1くらいで終わってもおかしくない試合で、広島の完勝といって差し支えないでしょう。

・アデレードとのアウェーゲームはダイジェストしか見ていないのでアデレードの真の実力は測りかねるのですが、この試合を見る限りはとてもグループリーグ3連勝中と3連敗中のクラブの対戦には見えず。

・南半球からやって来て、山の中にあるビッグアーチの寒さが堪えたのか、アデレードの動きは良いとは言い難い様子。負けなければOKなんでリスクを伴う攻撃をしないのは判るんですが、守備も甚だ緩慢。よー、こんなんで3連勝したわっちゅー感じ。

・特に広島の2列目へのマークが緩慢で、広島はどっちかの森崎(遠目には区別がつかん・・・)からの縦パスが簡単に2列目に入り、しかもその2列目が簡単に前を向く。先制された時点でほぼ終わってしまう広島も最初は様子見っぽかったのですが、前半20分から完全にペースを掴んでアデレードのスカスカなバイタルエリアを強襲。左WB服部のふんわりクロスだけは意図不明でしたが。

・広島移籍後の山崎って初めて見ましたが、いきなり馴染んでますなぁ・・・完成度の高いパスサッカーのクラブ間の移籍だとこんなもんなんでしょうか・・・少なくとも浦和における柏木よりも馴染んどる・・・ そして李忠成が未だに馴染まないのも判るような気がします・・・

・先制されたアデレードは後半からおっとり刀風に反撃。

・広島は守備時には寿人以外全員ベタ引き。そして深い位置でボールを奪ったらどっちかの森崎からのロングフィードを多用するものの、少人数によるカウンターではなく人数をかけて攻めるので、長い距離を走る選手が非常に多い。従って終盤はどうしてもヘロヘロになってしまうのが難ですが、この日はよく耐えました。

・アデレードは広島の人垣に阻まれて相手エリア周辺での細かい技が効かないせいか、終始両サイドからの放り込みに頼っていた印象。そして広島が極端にセットプレーに弱いのは実証済みなので、終盤は露骨にファウルをもらいに行く場面も多々。甚だ不格好ですが、これが効く相手であることもまた確か。

・広島はストヤノフ、槇野を欠き、GK西川も依然安定的とは言い難い様子でしたが、この日の集中力をもってすれば初戦の山東には負けなかったでしょうに・・・誠に遅すぎるACL初勝利でした。

-----寿人-----
--高柳----山崎--
服部-和幸--浩司-山岸
--横竹-中島-森脇--
-----西川-----

75分:高柳→桑田
84分:寿人→李
90+1分:山崎→丸谷

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2010.04.01

寂しい埼玉スタジアム

昨日の観客数は22,836人。

シーチケに含まれないためか、どうしても客足が落ちてしまうナビスコ杯準々決勝清水戦(09年)で記録した21,271人はなんとか上回りましたが、それにしても寂しい客入り。

客足が見込めない平日のナビスコ予選にどうして駒場を使わなかったのか甚だ疑問ですし、そもそもリーグ戦も目に見えて客足が落ちているのに浦和が積極的に営業活動を仕掛けているようにも見えないのは非常に残念。

代表選手が阿部だけになってしまった上に、マスコミの格好の餌となるようなコメントをまき散らす選手や関係者がいなくなったせいか、スポーツ紙等で浦和の話題が取り上げられる機会が激減しています。まぁ今のスポーツ紙のクォリティーからすれば露出が減ったのがあながち悪いことばかりではないと思うのですが営業的にはマイナス。

その分クラブの営業が頑張らないといけないはずですが、川口みたいな浦和周辺部に住んでいると浦和の存在が大きくなった風には感じられないんですわ・・・ Webサイトなんていくら充実させても、もともと浦和に接点がない人、薄い人には全く効果ありませんし・・・ 集客は社長の腕の見せ所のはずなんですが・・・

ところで、がらがらの主因は年度末日に試合を設定した「日程君」のせいなのかどうか。他会場の客入りを見ると

Aグループ 03/31 FC東京 名古屋グランパス 国立 12,291   
Aグループ 03/31 アルビレックス新潟 ベガルタ仙台 東北電ス 16,234   
Aグループ 03/31 京都サンガF.C. 大宮アルディージャ 西京極 6,041   
Bグループ 03/31 清水エスパルス 湘南ベルマーレ アウスタ 9,015   
Bグループ 03/31 浦和レッズ ジュビロ磐田 埼玉 22,836   
Bグループ 03/31 横浜F・マリノス モンテディオ山形 ニッパ球 8,593

とまぁいずこもさっぱりなんですが、昨年同時期の平日ナビスコはというと

Aグループ 03/25 大宮アルディージャ アルビレックス新潟 NACK 7,823   
Aグループ 03/25 ジュビロ磐田 横浜F・マリノス ヤマハ 5,463   
Aグループ 03/25 サンフレッチェ広島 浦和レッズ 広島ビ 10,275   
Bグループ 03/25 モンテディオ山形 京都サンガF.C. NDスタ 3,403   
Bグループ 03/25 柏レイソル FC東京 柏 5,835   
Bグループ 03/25 ヴィッセル神戸 ジェフユナイテッド千葉 ホムスタ 5,301

と、さらに悲惨。もっとも天候に恵まれなかった会場がいくつかあるようですし、しかもサンプルが揃いも揃って集客に難のあるクラブばかり。

さらに昨年の平日ナビスコ予選を見ると

Aグループ 06/03 浦和レッズ ジュビロ磐田 駒場 17,172   
Aグループ 06/03 アルビレックス新潟 横浜F・マリノス 東北電ス 19,011   
Aグループ 06/03 大分トリニータ サンフレッチェ広島 九石ド 9,771   
Bグループ 06/03 柏レイソル ヴィッセル神戸 柏 4,993   
Bグループ 06/03 清水エスパルス ジェフユナイテッド千葉 アウスタ 10,214   
Bグループ 06/03 FC東京 モンテディオ山形 国立 14,259

とこんな感じ。アウスタ、東北電ス、国立の客がいずれも昨日より多いのが目につきます。が、これは昨日の「年度末マイナス効果」の剥落分なのか、あるいはまだナイトゲームには寒い3月と比べると客が増えて当たり前なだけなのか。

まぁこれだけのサンプルで物申すのもどうかと思いますので事実の羅列に留めておきます。

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【観戦記】10年ナ杯予選第1節:浦和 1-1 磐田

 開幕してちょうど公式戦5試合目で「ベストメンバー規定」が適用されないのをいいことに、大胆な選手入れ替えを断行するクラブが目立ったナビスコ初戦。フィンケ監督もその例に漏れず、これまでリーグ戦に全く出場していない加藤・堤・マシュー・峻希・高崎の5選手、及び途中からの出場に留まっている原口を起用してきました。

 簡単に言えば怪我人が多発していじりようがない前目はほぼレギュラークラスで固め、後ろを坪井以外総とっかえ。

 新鮮なメンバーで試合開始まではとてもワクワクしたのですが、残念ながらその高揚感は前半45分で雲散霧消してしまいました。連携が出来ていなくて攻守に凡ミスが相次ぐのは半ば仕方ないんですが、前へボールを運ぼうとする意欲が全く感じられず、1点ビハンドになってもDFラインでボールをゆっくり回す時間帯がやたら長いのなんの。こんなもんを金取ってみせるほうがどうにかしてますわ・・・

 特に左SBに入った堤の消極姿勢は目に余るものがあり、当然ながらバックスタンドの野次の標的に。往年の城定を髣髴させる惨状でしたが、この出来では散々野次られるのも已む無し。大怪我で1年以上棒に振って試合感がないのは割り引かないといけないにしても、ユースで同期の宇賀神が思い切りの良いプレーを連発しているのと比べるとあまりにも悲しい出来栄えでした。

 前半の浦和が全くだめだったのは中盤で磐田に完敗したのが主因。磐田は今時浦和相手に珍しく前目から積極的にプレスを掛けに来ました。特にボランチや高めの位置にいるSBにボールが入った時のプレスが厳しく、浦和はそれを掻い潜れずにボールを奪われるのを恐れてDFラインでチンタラボール回し。

立ち上がりに高崎がDFライン裏に抜け出してエジ→細貝でチャンスを作った以外は、たまに前線へボールが入ってもその後の攻撃に連動性全くが感じられず、散発的にシュートを放つのみ。高崎はスペースへ走りこんでそこそこ頑張ってはいるが、如何せん周囲と噛みあわず。

 磐田が積極的に前から仕掛けてくるので、磐田DFラインの裏を突く攻撃がもっとあって然るべきですが、ボールを出せないほうが悪いのか、引き出す動きが少ないのか、あるいはその両方なのか・・・・

 中盤が劣勢なのでただでさえメンバー入れ替えで脆弱さを増している浦和のDFラインはますます脆弱に。もともと1対1の守備に難がある峻希は再三サイドを深く抉られて、あまつさえ裏を取られる始末。右サイドでは原口の守備が相変らず緩慢で再三駒野がちょろちょろ。

 まぁ両サイドともSBとSH、あるいはSBとボランチの連携はメロメロで、これじゃ失点は時間の問題だろうと思っていたら、マシューのクリアが成岡の前に転がってズドン。もっともここはマシューよりもその前のGK加藤のドタバタ劇のほうが責められるべきでしょう。

 マシューは90分通じてみれば初戦にしては悪くなかったと思うのですが、クリアボールがなぜか悉く相手に渡ってしまうのが謎でした。あと、ちょっと前田に自由にポストプレーをやらせすぎ。さすがにハイボールをきっちり跳ね返す仕事はこなしており、尻上がりに調子も良くなって90分通じてみれば初戦としてはまずまずだったかも。もっともこれは徳島戦の大失態で期待値が滅茶苦茶低いゆえでもあるんですが。

 前半のあまりの不甲斐ない出来にフィンケも業を煮やしたのか、揃いも揃って不出来な抜擢組の中でもとりわけ出来が悪い堤に代えてポンテを投入して、細貝を左SBに配転。するとあっという間に浦和が中盤の主導権を奪い返してボールが前に進む、進む。

 ボールが中盤で保持できるようになったので、細貝はもちろん、それまで苦手な守備に奔走していた峻希も躍動感を取り戻してどんどん前へ。磐田がやや前半飛ばしすぎて中盤のプレスが効かなくなったせいもあるのでしょうが、浦和は事実上2バック状態になって相手を一方的に押し込み始めました。

 但し、相手を押し込んでいる割にはベタ引きになってしまった磐田を崩すアイデアに乏しくて、決定機が少ないのは相変らず。FKからどフリーで飛び込んで高崎のヘッドは枠外。右サイドを抜け出した高崎、さらにポンテからのクロスをエジが決められずと数少ない決定機を逃しているうちに両SBが疲れてしまって、浦和の攻撃は次第にフェードアウト。

 前半が酷過ぎたので後半が非常によく見えますが、考えてみれば「押し込んでボールを支配している割にはチャンスが少ない」という普段のパフォーマンスに戻っただけ。

 フィンケは高崎に代えて林を投入するというテスト色の強い采配を揮いましたが、林はボールをキープできず、かといって気の利いたところへ走りこむでもなくと何とも歯がゆいプレーに終始して局面打開には役立たず。

 相手が強いチームだったらカウンターでやられていただろうなと思う場面も何度かありましたが、幸いにも磐田はかつての浦和並みに攻守の切り替えが遅く、前田渾身のポストプレーもほとんど活用されず。

 時々頑張っている様子が見受けられるものの、ボールを失ってからの手抜きぶりが目に余る原口。攻撃面も残念ながらいいところなく、電池切れで啓太と交代。その後のフォーメーションが不明(啓太がボランチに入って柏木が左SHの4-2-2-2?)でしたが、啓太がエリア内での絶好機でゴールマウスに平行に飛ぶシュートをぶっ放すなど案の定な展開になってしまってこの交代も意味なし。

 どう見ても敗色濃厚でしたが、ロスタイムに入ってエリア内に飛び込んだ柏木とのパス交換でポンテが同点弾。いやぁ後半45分は結局のところポンテショー。動ける時間は長くないけれど、動ける時間にはJリーグならまだまだ一級品の仕事ができるポンテ様々。また最後まで諦めずに走り抜ける柏木もまた見事でした。

 でも、若手&新外国人をテストして見たけどどうもしっくりとはいかず、収穫といえば「夏に契約の切れるポンテを切るのは今のところ無謀だ」ということが判っただけかも。

20100331no008

---高崎--エジ---
原口--------柏木
---阿部--細貝---
堤--坪井--摩周-峻希
-----加藤-----

HT:堤→ポンテ

---高崎--エジ---
原口-------ポンテ
---阿部--柏木---
細貝-坪井--摩周-峻希
-----加藤-----

72分:高崎→林

-----エジ-----
原口---ポンテ---林
---阿部--柏木---
細貝-坪井--摩周-峻希
-----加藤-----

82分:原口→啓太

20100331no004

---前田---李---
松浦--------成岡
---上田--那須---
朴--康珍--加賀-駒野
-----八田-----

64分:成岡→山本康
77分:イ・グノ→荒田

前半圧倒的に優勢だった磐田ですが、振り返ってみれば決定機は得点場面以外に、左右にボールを振って磐田左サイドからのクロスをファーでイ・グノ?が合わせた場面くらい。それ以外にGK加藤を脅かす場面は思い出せません。

後半は全くいいところなし。べた引きで守るのはいいのですが、そこからのカウンターに全く切れ味がなく、しかも最後まで守備陣が耐えきれず。確かにこのところ全く勝っていないだけのことはあります。

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