【TV観戦記】広島 1-0 アデレード
・終盤体格に勝るアデレードに押し込まれてヒヤリとはしたものの、危ない場面はファン・ダイクにやられかかった前後半1回ずつだけ。一方広島は結局前半終了間際にCKから寿人が上げた1点に留まりましたが、前半20分くらいから完全にペースを掴んで高柳、山崎、山岸と決定機を作っていましたから、本来なら2-0ないし3-1くらいで終わってもおかしくない試合で、広島の完勝といって差し支えないでしょう。
・アデレードとのアウェーゲームはダイジェストしか見ていないのでアデレードの真の実力は測りかねるのですが、この試合を見る限りはとてもグループリーグ3連勝中と3連敗中のクラブの対戦には見えず。
・南半球からやって来て、山の中にあるビッグアーチの寒さが堪えたのか、アデレードの動きは良いとは言い難い様子。負けなければOKなんでリスクを伴う攻撃をしないのは判るんですが、守備も甚だ緩慢。よー、こんなんで3連勝したわっちゅー感じ。
・特に広島の2列目へのマークが緩慢で、広島はどっちかの森崎(遠目には区別がつかん・・・)からの縦パスが簡単に2列目に入り、しかもその2列目が簡単に前を向く。先制された時点でほぼ終わってしまう広島も最初は様子見っぽかったのですが、前半20分から完全にペースを掴んでアデレードのスカスカなバイタルエリアを強襲。左WB服部のふんわりクロスだけは意図不明でしたが。
・広島移籍後の山崎って初めて見ましたが、いきなり馴染んでますなぁ・・・完成度の高いパスサッカーのクラブ間の移籍だとこんなもんなんでしょうか・・・少なくとも浦和における柏木よりも馴染んどる・・・ そして李忠成が未だに馴染まないのも判るような気がします・・・
・先制されたアデレードは後半からおっとり刀風に反撃。
・広島は守備時には寿人以外全員ベタ引き。そして深い位置でボールを奪ったらどっちかの森崎からのロングフィードを多用するものの、少人数によるカウンターではなく人数をかけて攻めるので、長い距離を走る選手が非常に多い。従って終盤はどうしてもヘロヘロになってしまうのが難ですが、この日はよく耐えました。
・アデレードは広島の人垣に阻まれて相手エリア周辺での細かい技が効かないせいか、終始両サイドからの放り込みに頼っていた印象。そして広島が極端にセットプレーに弱いのは実証済みなので、終盤は露骨にファウルをもらいに行く場面も多々。甚だ不格好ですが、これが効く相手であることもまた確か。
・広島はストヤノフ、槇野を欠き、GK西川も依然安定的とは言い難い様子でしたが、この日の集中力をもってすれば初戦の山東には負けなかったでしょうに・・・誠に遅すぎるACL初勝利でした。
-----寿人-----
--高柳----山崎--
服部-和幸--浩司-山岸
--横竹-中島-森脇--
-----西川-----
75分:高柳→桑田
84分:寿人→李
90+1分:山崎→丸谷
| 固定リンク