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2010.06.30

東舞鶴(下・完)

東舞鶴(上)から続く)

ユニバーサル造船前 10:34 (京都交通)  10:38 市役所前

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海軍記念館から東舞鶴市街地へ入って「赤れんが博物館」へ。1903年に旧舞鶴海軍兵器廠魚型水雷庫(=回りくどい表現ですが、要するに魚雷の倉庫)として建設されたものを転用した博物館ですが展示物に軍事色はほとんどなく、世界と日本のレンガ建造物をパネル紹介したものがほとんど。

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かつてれんが製造の主流を占めた「ホフマン窯」の内部を再現したコーナー。

これはわざわざ舞鶴まで行かなくても、深谷の「日本煉瓦製造」で日限定ながら一般公開しています。っちゅーか、そういう数少ないネタを観光資源化するのは下手なんだよなぁ、埼玉県は。

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赤れんが博物館とは少し離れた場所に「市政記念館」と「知恵蔵」。これら旧海軍の赤れんが倉庫を利用して作られたパブリックスペース。市政記念館2階の一部に舞鶴市の紹介コーナーがある他は市民向けの施設で観光客向けではありません。

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舞鶴には一般公開されていない赤れんが倉庫も多数あり、しかもそれらが平地が少ない狭い街に固まって建っているので観光資源には打ってつけなんですが、いかんせん軍港なんで周囲が寂しく、函館の倉庫群ように一大観光地になるにはまだまだこれからでしょうなぁ・・・

東舞鶴  (タクシー)   引揚記念館

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舞鶴といえば「岸壁の母」の舞台。引揚記念館が市街地の北外れに建っています。「ループバス」の乗り場を勘違いしてバスに乗りはぐれ、やむなくタクシーで。道すがら運転手があれこれ解説してくれるのでそれもまたよし。

記念館は小高い丘の上に建てられていて、引揚船の着く岸壁にあるわけではないんですな。

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引揚記念館の半分はシベリア抑留の解説に当てられていました。

「シベリア」と総称されてはいますが、実際はシベリアやモンゴルどころか遠く中央アジアへ抑留された方もいたようです。またドイツ兵捕虜も多数抑留されており、収容所での立ち振る舞いには両国のお国柄が色濃く出たとのこと。

興味深くはあっても明るい話なんて何一つありませんから、ここでは細かくは立ち入りません。

引揚記念館 13:26 (京都交通)  13:42 東舞鶴
東舞鶴 14:19 (340M クモハ223-5514) 14:47 綾部
綾部 15:53 (きのさき8号 クロハ183-805) 17:04 京都
京都 17:16 (のぞみ38号 786-10) 19:33 東京

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 京都は一大観光地なのにこれといった駅弁がありません。海のない京都で寿司というのも何ですが、荻の家の「あなご寿し(800円)」を購入。まぁ外れはなかろうと思って買ったのですが、押し寿司の両脇があまりにもスカスカ・・・ おまけに穴子も堅め。広島のそれには遠く及びませんが、800円で文句をいうなというところでしょうか?

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【TV観戦記】パラグアイ 0-0 日本

・PK戦の末に敗退。パラグアイとの実力差が相当あったわけではなく、半ば運の要素に左右されるPK戦での敗戦ですから悔やまれるところは多々ありますが、逆にいえばPK戦に至るまでに決着を付けられるだけの実力が日本になかったのも確か。

・毎度同じことの繰り返しで恐縮ですが、本大会直前に守備重視の布陣に大転換したのが奏功し、守備は最後まで破綻しなかったけれども、時間がなさ過ぎて攻撃面の整備には手が回らず、それがPK戦に至る主因になったんでしょうなぁ・・・ 

・試合内容はカメルーン戦と似ていて、「守備はほぼ完璧に機能したが、攻め手は非常に限られていた」印象。カメルーンと違ってパラグアイの守備陣にはこれといった隙がなく、カメルーン戦ではなんとかもぎ取れた1点がとにかく遠かった。日本の唯一無二の武器であるFKも直接ゴールを狙える位置ではとうとうファウルをもらえずに不発。

・どちらも守備に持ち味があるチームで、それゆえどちらも攻め手を欠き(攻撃陣の個人能力で勝るパラグアイのほうがわずかにチャンスが多かったかな?)、前半が終わった時点でPK戦突入の臭いが漂っていましたが、案の定PK戦に。カメルーン戦同様当事者以外には非常に退屈な試合で、決勝T一回戦の他カードと比べて内容に乏しかったのも否めないかと。

・松井→岡崎と定番の交代を経て、岡田監督は阿部→中村憲で4-2-3-1に布陣を変更して攻撃に出ましたが、これも不発。本大会前に行き詰まっていた布陣にはもともと多くは期待できませんし、それ以前にちょっとパラグアイDFに当たられるとコロコロこけてしまう日本攻撃陣のひ弱さがここ一番で目立ったのは残念。スタメン組は本大会でずっと同じメンバーでやってきて疲労困憊。中盤でのイージーなミスも目立ちましたが、交代出場の選手がその穴を埋めて余りある活躍ができなかったのもPK戦に至った一因でしょう。

・守備陣はとにかく頑張りました。いや、大久保や松井は守備負担のほうが遥かにでかくて、「守備陣」という言い方がそぐわないくらい全員で頑張りました。地上戦では常に数的優位を確保して相手に自由を与えず、ハイボールには中澤&闘莉王で徹底抗戦。それでもドリブルや細かいパス回しで何度か最終ラインを破られたものの、最後は川島が鋭い飛び出しで好セーブ。このチームが良くまとまっているように見えるのはこの守備から来ているんでしょうなぁ・・・

・グループリーグ突破&ベスト8まであと一歩のところまで迫ったのは、戦前予想からすれば一大快挙。選手&スタッフの皆様、誠にお疲れ様でした。

-----本田-----
大久-遠藤-長谷部-松井
-----阿部-----
長友-闘莉王-中澤-駒野
-----川島-----

松井→岡崎
阿部→中村憲
大久保→玉田

-----本田-----
玉田---中村憲--岡崎
---遠藤-長谷部---
長友-闘莉王-中澤-駒野
-----川島-----

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2010.06.29

【TV短感】ドイツ 4-1 イングランド

・一日遅れの話題になってしまいましたが、本人の備忘録がてら昨日の独英戦の感想を記しておきます。

・ビデオで見ればボールがゴールラインを越えて入っているのが一目瞭然の大誤審。続くアルゼンチンvsメキシコでもテベスの明らかなオフサイドが見逃される大誤審がありましたが、こうあからさまな誤審が続くとなると、W杯のような良くも悪くも金が動きまくるビッグゲームでも「誤審もサッカーのうち」と牧歌的な構えで良いとはとても思えず。

・ボールと選手のスピードに審判団がついてゆけないため誤審が生じやすくなっているのなら、審判を増やすなり、なんらかのテクノロジーを導入するなりの策を講じるべきだと思うのですが、FIFAの腰が重いのは何か深い闇に包まれた理由があるのかどうか。

・もっともこの試合についていえば、大誤審ですら些細なエピソードにしか思えないほど両者の力の差がはっきりしていました。ランパードのゴールが認められていたらもうちょっと競った試合にはなっていたでしょうが、ドイツ優位は動かないかと。

・理由は明瞭。英CBはスピード不足で独のカウンター攻撃に全く対応できません。先制は独ゴールキックに対するアップソンのお粗末な対応が全て。脚を思い切り伸ばして押し込んでしまうクローゼのFW根性もあっぱれですが、それ以上にあっさりクローゼに抜け出しを許したアップソン・・・ イングランドではGK同様、従前から不安視されていたポジション(=負傷欠場となったリオ・ファーディナンドの代役CB)が肝心なところで馬脚を表した格好に。

・その後の英は徹底的に独にDFライン裏を狙われてズタボロ。ミュラーやエジルの飛び出しに全く付いてゆけません。ここぞという時に相手ゴールへ向けて直線的に驀進するドイツ攻撃陣って引いた映像で見るとまことに壮観ですな・・・また易しいとはいえないシュートを決めまくるポドルスキーやミュラーも大したもの。

・一方、英はボールを保持している時間こそやや長いものの、引き気味になってしまった独守備陣を崩すアイデアに乏しく、右サイドからクロスを入れるくらい。でもデフォーが最前線に張り付いて、ルーニーが引いた位置(=独にとって怖くない位置)にいるようじゃどうしようもないんじゃ??? 従って自然とジェラードやランパードのミドルシュートなり強引な突入なりに頼る「力攻め」に頼りがちになり、実際惜しいところまでは行きましたが、独はGKの好守もあって英に追加点を許さず。

・っちゅーか、CKやFKがチャンスにならず(いや一応CKで1点は入ったか・・・)、逆に相手のビッグチャンスになるって、どこの浦和やねん(苦笑) 

・若手中心のドイツに完敗を喫したイングランド。4年後には一段と差が開くんでしょうなぁ・・・

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【TV短感】ブラジル 3-0 チリ

・チリは一貫して攻撃的な姿勢でブラジルに臨んだものの、全くといっていいほど手も足も出ず。セットプレーで先制されてからは常にブラジルのカウンターの脅威に晒され続け、終わってみれば3失点の大敗。

・チリのサッカー、というよりはビエルサのサッカーは同格相手だと見ていて痛快なんですが、ブラジルクラスになるとそうたやすくは攻めさせてもらえず、3-4-3の尻の軽さばかりが目立つ格好。南米予選を2位で通過したものの、ブラジルにはホーム・アウェーとも大敗しており、本大会でも同じような結果になってしまいました。

・今大会のブラジルはとにかく守備が堅い。ブラジルが4×2のブロックで組織的に守備を固めるって半ば「反則」だろうと思うんですが(苦笑)、チリはエリア近くまでボールをつなぐのが精一杯。ラストパスは悉くブラジルの守備網に引っ掻かってシュートを撃たせてもらえず。

・高さがないチリは案の定、CKでファンをフリーにしてしまって失点。こうなるとブラジルはより一層守備意識を高めてカウンター狙い。ブラジルとあろうものが「反則中の反則」を繰り出すとはいかがなものかと思いますが(苦笑)、ルイス・ファビアーニョ、ロビーニョ、カカーの3人が織りなすカウンターの実に綺麗なこと。カカー→ルイス・ファビアーニョで前半のうちに追加点。

・こうなるとチリに勝ち目は全くなく、ビエルサが次々と攻撃的な選手を投入するも何の効き目もなし。後半はぽっかり空いた中盤をラミレスがスルスルっとドリブルで駆け上がり、ラストパスを受けたロビーニョがきっちり決めてブラジルがダメ押し。

・ビエルサ的には結果は惨敗だったけれども、やりたいことをやった結果だから別に悔いはないのかなぁ・・・

・一方、スタイルが欧州の強豪国となんら変わらなくなってしまったブラジル。滅茶苦茶強いのは見ての通りなんだけれど、「一歩間違えると奈落の底なんだけれども、そうやすやすとは落ちない」みたいな微妙な危うさを秘めた華麗さがないブラジルっちゅーのは正直つまらん。準々決勝でオランダを破れば決勝まで進むのはほぼ確実でしょうが、これからは気分的に「アンチ・ブラジル」モードで観戦します。

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2010.06.28

東舞鶴(上)

「舞鶴岩がき丼」から続く)

西舞鶴 8:20 (京都交通)  8:35 自衛隊桟橋前

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翌日はあいにくの雨。カンカン照りで動きたくなくなるよりはマシかと思いましたが、雨足もそれなりに強くて折りたたみ傘ではやや力不足。難儀な一日になってしまいました。

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西舞鶴からバスで自衛隊桟橋へ。かまぼこ板の「手形」利用でバスは一日乗り放題。海上自衛隊の基地は西舞鶴と東舞鶴両市街の中間地点あたりに横長に広がっているので、雨の日はこうしたフリーきっぷが重宝します。

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港内には「あたご」「みょうこう」「あぶくま」と護衛艦が泊まっていましたが、この日見学用に開放されたのは「あたご」の先の補給艦「ましゅう」。

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しかも艦内の廊下を一巡りさせてもらっただけで、甲板には出られませんでしたから、しょーもないこと限りなし。雨なので船外に出られなかったのか、あるいはそもそも見学コースが極めて限定的なのかは判りませんが、呉での艦船見学と比べると甚だ残念でした。

もっとも2004年竣工の新鋭艦とはいえ武装が施されていませんから、甲板に出たところで大して面白くないかもしれませんが・・・

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見学を早々に切り上げて総監部内の海軍記念館へ。元々海軍機関学校の講堂だった建物を利用して開館。海軍記念館といっても展示品は日露戦争が中心で太平洋戦争に割かれたスペースはさほど大きくありません。

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呉の「大和ミュージアム」と比べるとささやかといって良いくらいですが、軍港としての規模・位置づけが桁違いだからなぁ・・・ 戦艦大和を作っていた呉海軍工廠と駆逐艦ばかり作っていた舞鶴海軍工廠の差といっていいかも。

NHKのドラマ「坂の上の雲」が山場に入ると、今は人影少ないこの記念館も観光客で賑わうでしょうから、見学は今のうちに。

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【観戦記】10年第7節:浦和L 2-0 INAC

 第6節千葉戦以来、約2ヶ月ぶりにリーグ戦が再開。W杯開催中でトップの試合もなくて宣伝不足は否めない中でも1500人弱の固定客だけはしっかり集めて駒場は予想以上に盛況。W杯進出を決めた3人の代表組(山郷、矢野、熊谷)の祝いの場にもなればなお良かったのですが、残念ながら試合内容はさっぱり。守備は相変らず磐石なので負ける感じは全くしませんでしたが、中断期間中に怪我人が続々戻ってきた割には試合内容に上積みがないどころか、逆に大幅に後退したような印象。

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 試合内容が冴えなかったのは大胆なフォーメーション変更に帰するところが大だと思います。これまで村松監督はずっと4-2-2-2でやってきましたが、何を思いついたのか突然4-2-3-1を採用。しかもその布陣が実に奇怪。ようやく怪我から復帰した荒川を1トップに据えるのはともかく、左SHに北本、そしてなんとボランチに窪田。スタメン発表時に荒川・北本・窪田と3人もFWの名が並んでいたので電柱型3トップの4-3-3で放り込みでもやるのかと思いましたが、実際の布陣は予想の斜め上。そして案の定この布陣は90分間にわたって全く機能せず。

 数少ないチャンスをきっちり決め、その後は堅守にものを言わせて無事勝利を収めはしましたが、どうやって攻めたいのか形ははっきり見えないまま時間だけが経過。当然決定機どころかシュートも少なく、次節東電戦に不安を抱えた形になってしまいました。

 従来浦和の生命線だった右サイドの柳田&土橋コンビーネーションを解消し、代わりに右SHに堂園を据えてみたものの土橋とはほとんど噛みあわず。というか堂園自身の出来もさっぱり。左はWGタイプの後藤や松田を差し置いてCFタイプの北本をSHに据えること自体が謎としかいいようがなく、気の毒としか言いようがない出来に。

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 サイドからのクロス攻撃はオプションに留めて、なでしこリーグレベルでは依然圧倒的な荒川のキープ力を利用して2列目ががんがん飛び出してくるのも一手だと思いますが、その割には荒川と2列目の距離が遠くて荒川が孤立気味。荒川が期待通り必死にキープするものの、結果的に何の役にも立っていない場面が多く見受けられました。

 中断前の浦和は首位に立っているものの試合内容はイマイチ。但しその主因はCFタイプの荒川&北本が共に故障して、WGタイプの松田&後藤を2トップに使わざるを得ないところに主因があり、従って荒川ないし北本のどちらかが戻って後藤と2トップを組めばかなりマシになると思ったのですが、村松監督の判断はなんと大手術。でも手術の手法、箇所とも間違っているような・・・

-----荒川-----
北本---庭田---堂園
---窪田--柳田---
森本-矢野--熊谷-土橋
-----山郷-----

71分:北本→松田
78分:窪田→藤田

得点:29分 窪田、56分 荒川

 1点目は左サイドに流れた庭田のクロスを後方から飛び込んできた窪田が決めたもの。荒川が見事なまでに囮になっていて、この崩しは完璧。

 2点目は左から切り込んできた北本のシュートのこぼれを荒川が押し込んだもの。北本もエリア周辺で前を向けばストライカーらしい仕事をするんですが、タッチ際、しかも自陣深い位置でうろうろしているっちゅーのは不憫で不憫で・・・

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2010.06.27

【閉店】まる玉@アリオ川口

 アリオ川口3Fのレストラン街の一角。平日夜に往訪。先客8(うち幼児3)、後客1。

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 店内に券売機はなく後払い。オプション類がやたら目立ちますが、ベースである「まる玉らーめん(650円)」を注文。

 店内はL字型カウンターが10席ちょっとくらいと4人掛けテーブルが2卓、2人掛けテーブルが1卓。厨房内にはオヤジが2人、カウンター周りに高校生くらいのアシスタントが一人。

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 やや黄色がかった鶏白湯スープの上にアオサと小口ネギの緑が映えて見た目は綺麗なんですが、肝心のスープがイマイチ・・・ 別に流行の濃厚系を追い求める必要はまったくないのですが、それにしても鶏の出汁が上手く取れていなくて、あっさりではなく単に薄いだけのような気がしてならないのですが・・・

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 おまけに極細ストレート麺の湯切りもよくないのか、麺を絡めるとただでさえ薄いスープの味がますます薄くなって何がなんだか・・・ 

 チャーシューは薄めで崩れやすいバラ肉。

 量が多くはないので当初は替玉(100円)を頼むつもりでしたが、1杯で打ち止め。

 1Fフードコートの「味千」よりも安いですし、フードコートよりも落ち着いて食べられるので、「買い物ついで」というニーズを掴まえるだけで営業上は十分なんでしょうが、上手いラーメンを食べたいという向きを捉えるのは難しいような・・・ 川口駅西口に店を構えていた頃は川口唯一のまともなラーメンだったような記憶がありますが、どうしちゃったのかなぁ・・・

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【TV短感】米国 1-2 ガーナ

 「アーサモアーの光の中に立つ影はミラ-マーンー」

 っちゅーのはさておき、エッシェンは怪我で出場できず、アッピアーやムンタリはベンチスタートで知っている選手はギャンくらいしかいなくなくなってしまったガーナ。

 米国の中盤のミスを突いて前半先制しながらも、後半になってPKで追いつかれてしまい、こうなると終盤の体力勝負にはやたら強い米国の勝ちパターンかと思いました。しかし、4戦目ともなると米国の消耗も激しいようで同点に追いつくのが精一杯で延長戦突入。

 決勝点は完全なるギャンの個人技。アバウトなクリアボールに反応してスピードでCBを振り切ったギャン。CBの寄せにバランスを崩しながらも体勢を立て直してシュートってJリーグではありえないからなぁ・・・っちゅーか比べるのも失礼か。

 双方へろへろになってしまうと、信じられない凡ミスだとか、逆に組織的な守備を無にしてしまう「理外の理」としか言いようがない超個人技で勝負が決まってしまいがちですが、この試合もその例に漏れず。

 両GKは共に好セーブを連発。特にガーナのキングソンの出来は秀逸。

 延長後半終盤の米国CKでGKハワードが上がってきたのはいいのですが、ハイボールに対して両GKとも手を伸ばしているのには笑いました。

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【TV短感】ウルグアイ 2-1 韓国

 グループリーグを見ていて「韓国の攻撃力は日本よりかなり上だが、守備力はそれほどでもない」と感じましたが、ここ一番でそのボロが出てしまいました。早々に失点して、一度は追いついたものの常に後手後手の展開になってしまっては韓国レベルの実力では勝ち進むのは難しいかと。

 韓国右サイドに流れたフォルランからのクロス。DFラインとGKの間を通してくる良いクロスでしたが、全員ボールウォッチャーになってファーにいたスアレスがどフリーになった時点で韓国死亡(笑) 角度がほとんどないところからでも正確にダイレクトで撃ち抜いてくるスアレスも見事でしたが、そのスアレスをフリーにしちゃいかんわなぁ・・・

 その後は人数をかけて攻める韓国に対し、ウルグアイが縦に早いカウンターで応酬。前半の韓国は全くいいところがなく(本田泰人パクチュヨンがFKをポストに当てたくらい?)、ここでウルグアイに追加点が入っていればその時点で事実上試合終了でしたが、なんとか凌いで後半へ。後半はようやく韓国のサイド攻撃が形になりはじめ、FKからの流れでイ・チョンヨンが相手CBと競り勝って同点。ウルグアイGKが不用意に飛び出してしまったのがいやはやなんとも・・・

 ところが、ウルグアイもFKからの流れでスアレスが2点目。韓国の寄せが甘いと言われればそれまでですが、ぐじゃぐじゃいる人垣を越え、ゴール枠内ぎりぎりを巻いて狙ったスアレスを褒めるしかありません。

 終盤DFラインの裏に抜け出たイ・ドングのシュートが緩く、しかもそのシュートをGKがポロリというなんだかなぁ的な見せ場もありましたが、ウルグアイCBがゆっくり戻ってゴールマウス直前でクリア。その後は韓国らしい粘りを見せることなく、審判団も怪しげな立ち振る舞いを見せることもなく(苦笑)、実に淡々とした試合運びであっけなく試合終了。

 韓国は戦前「史上最強」との評価だったはずですが、結局のところギリシャに勝っただけ。決勝Tに進んだので悪くはないのでしょうが、1回戦で運悪く滅茶苦茶強い国に当たったわけでもないのにベスト8に進めなかったため失望する向きも結構多いかも。

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2010.06.26

【本】「ジャパン」はなぜ負けるのか─経済学が解明するサッカーの不条理

サイモン・クーパー (著), ステファン・シマンスキー (著), 森田浩之 (翻訳)

・タイトルは本の中身とほぼ関係がありません。もともと英国で出された”Why England Lose”を翻訳して、日本に関する章ををちょこっと追加しただけ。

・また経済学というよりは初等統計学というべき内容で、サッカーを膨大なデータと簡単な統計的手法を用いて様々な角度から論じたもの。従って重回帰分析くらいの知識は持ち合わせておいたほうが楽しく読めます。

・もともとが英国向けだけにプレミアリーグの例が非常に多い。それゆえその辺の知識がないとちょっと辛いかもしれません。

・悪くいえば「井崎脩五郎先生の競馬予想」と大差がない部分もないではありませんが(苦笑)、それはそれとして雑学的な読み物としては非常に良く出来ています。特に「サッカーはビジネスですらない」「スタジアム建設に経済効果はない」という指摘は斬新。

・そしてシーチケで毎試合観戦に訪れるワシは「狂信者」に分類されてしまうのか(´・ω・`)ショボーン

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節骨麺たいぞう@池袋

 池袋北口。すぐ近くに見える吉野家脇の路地入る。日曜昼に往訪。先客4、後客3。

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 細長いコの字型カウンター16席に加えて、4人掛けテーブルが2卓とかなりキャパの大きい店舗。

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 入口脇の券売機は図柄が派手な上に能書きが多いためか、かなり見難いのが困りものですが、「節骨こってりたいぞうらーめん(780円)」。よく見たら「たいぞう」が付かない「節骨こってりらーめん」というのがあってそちらは100円安いのですが、「たいぞう」とは何が違うのか良く判らず。つけ麺はもちろん、らーめんも並・中・大同値段で「中」にしましたが、それぞれどの程度の量なのかも判らず。能書きだらけなんだけれども、肝心のことは何にも書いてないんだよなぁ・・・

 座った位置からは厨房が全く見えず、店員も何人いるのか確認できず。店員の声が喧しく響くのは鬱陶しい限りですが、接客態度は申し分ありません。

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 スープはよくある風の魚介+動物系ですが、非常に困ったことに背脂交じりということもあって全般に脂がかなり多め。これだけ脂だらけだと出汁の旨味もなにもあったものではなく、鹿児島県枕崎産本鰹だとか薩摩産黒豚だとか、出汁の素材のウンチクを並べまくったところで全く意味がないような・・・

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 麺はやや太めで若干平たい感じ。つるつるした口当たりでわずかにもちもちっとした食感。縮れが強めでスープの絡みはいたって良好。

 メンマは大ぶりで好みに合わず。チャーシューも薄くてこれまた脂分多し。他に半熟卵半個と海苔が4枚、刻みネギ。

 帰りしなにメニューを良く見たら「こってり」じゃない「節骨らーめん」というのもあるみたいで、そっちのほうが良かったなぁと思うも後の祭り。

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【TV短感】ポルトガル 0-0 ブラジル

・ブラジルは既にグループリーグ突破決定済み、ポルトガルも膨大な得失点差を得て事実上突破決定とあって半ば消化試合のこの一戦。そのためか、共に主力を何人か温存。

・前半はブラジル、後半はポルトガルのペース。双方それなりにチャンスがあり、前半は激しい削りあいでイエローカードもかなり出たけれど、終ってみればスコアレスドロー。

・ブラジルは後半ポルトガルの守備ブロックをほとんど崩せなくなりドゥンガが怒りまくっていたけど、だからといってリスクを犯すわけでもなく・・・

・総じて退屈な試合でしたが、その退屈さに拍車をかけるのが清水氏のネガティブ解説。どんな試合でもつまらなそうな口調でミスを指摘しまくり、とりわけ不調の選手を責めまくって試合に対する興味を失わせる才能は傑出してますわ・・・ W杯みたいな普段サッカーをみない人が多数TV観戦するであろう試合には絶対に起用してはいけない解説者なんじゃないかなぁ・・・

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2010.06.25

舞鶴岩がき丼

「西舞鶴へ」から続く)

 ちょうど舞鶴で売り出し中の「岩がき丼」の季節だったので、試食してみました。

「舞鶴岩がき丼」は

・舞鶴産の岩がきと舞鶴かまぼこを使用すること
・舞鶴産の卵と万願寺甘とうを使用すること
・岩がきそのものが見えていること

の3条件を備えていればOKなので店によって差異があると思います。

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 入ったのは西舞鶴駅近くの「加寿美」。本来は出雲そばの店のようですが、「岩がき丼」や「肉じゃが」等舞鶴が売り出し中の料理にも積極的に取り組んでいるようです。

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 お吸い物と納豆汁が選べるとのことでしたので、納豆汁に。っちゅーか、関西圏なのに納豆汁を出す店があることにびっくり。

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 随分と広くて浅い丼で出てきました。納豆汁の他に別皿で万願寺甘とう(=京野菜)と漬物も。

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 うーん、どうなんでしょうねぇ・・・「岩がき丼」といっても実態は9割がた甘めの玉子丼。親子丼の鶏の代わりに岩がきの身が3個と細く切った舞鶴かまぼこがちょこちょこと入っているだけといっても過言は無いような・・・玉子丼と中途半端に火が通った岩がきとの相性も微妙・・・

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 広島の名物駅弁「かきめし」と比べると完成度が低く、しかもこれで1600円はちょっと・・・海鮮丼に岩かきが入っているようなものを勝手に想像していたのですが全く違いました。

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 考えてみれば蕎麦屋さんで出てくる丼物なのに海鮮丼タイプのわけがないですな。でも先客1、後客2とも岩がき丼を頼んでいましたから、舞鶴の岩がきのPRには成功しているのでしょう。

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【閉店】らぁめん大山@神田(2)

 神田駅西口から商店街を抜けて外堀通りを渡った先にあります。土曜昼に非常に久々の往訪。先客2、後客ゼロ。

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店先には新しく投入したと思しき「らうどん」を大書。さらに随分と派手な券売機ボタンを見ると「大麺」(「太麺」ではない。「たいめん」と読む)というメニューもあり、「エビースター太麺(850円)」を注文。ランチタイムは半ライスが無料なのでそれもオーダー。また「一味やニンニクはどうしますか?」と聞かれたので一味のみお願い。

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「茹で時間が少々かかります」と予めアナウンスがあった通り、出来上がりまで約10分。一味をオーダーしたけど、こんなに真っ赤になってでてくるとは・・・見た目は多分に二郎を意識した仕上がり。麺の上に茹でたもやしやキャベツを多めに盛り付け。

 ところが濁ったスープは海老の香りと甘みが強く、動物分・脂分は抑え目なので実質的には二郎とは全く別物。もともともメインメニューだった「えび塩」だとしょっぱくて参りましたが、「エビスター大麺」だと良い感じにまとまっています。

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 麺は極太でやや灰色がかっており、しかも強い縮れ・ねじれが加わったもの。たっぷりと茹で時間を掛けていにも関わらずかなり固めの茹で上がりで、麺だけ食べるのは少々辛いのでもやしなどを箸休めにしながら一口、二口。このスープだとちょっと麺が強すぎるかなぁ・・・普通の太麺で十分といったところ。でも単なる二郎のパクリではなくて、店の売り物の海老と上手く合わせた出来かと。

 サイズこそ小さめながらも分厚い角煮風のチャーシューが2つも転がっているのはちょっと嬉しい。でも考えて見れば値段相応か・・・

 なお非常に不思議なことに、こんなに外観が真っ赤なのに辛さはたいしたことがありません。またニンニクは頼まないと入れないわけではなくて、デフォルトでも少々入っていました。

 次は「らうどん」で。

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【TV観戦記】デンマーク 1-3 日本

 2勝1敗で堂々グループリーグ突破! しかも尻上がりに試合内容も良くなり、引き分けでもOKなところを理想的な展開で見事デンマークを撃破!

 いやぁ韓国に惨敗した時点でこの結果を予想できた人はまずおらんでしょう。ワシもフツーに3連敗を覚悟しとった。

 だから何を語っても結果論になってしまいますが、今から振り返ってみればイングランドとの親善試合で突如4-1-4-1を採用し、守備だけはある程度強豪国相手に通用することが判ったのがでかかったんでしょうなぁ・・・怖いのは闘莉王の一発だけ(苦笑)

 ただ攻撃の立て直しは時間不足でいかんともしようがなく、頼みの綱だったセットプレーも本大会では不発。高地ではボールが予想外に伸びてしまって今大会ほとんどFKが決まらないことから見て、最後のデンマーク戦はスコアレスドローで御の字と思っていましたが、なんと肝心要のところでFKが立て続けに2本炸裂!!! 特に本田の先制点は見事。無回転FKをここ一番で決めてくるか!!! 続く遠藤のFKはGKセーレンセンが本田が蹴ってくることを予想した時点で半ば勝負あり。本田や中村俊は知っているでしょうが、遠藤が高精度のFKを蹴れることを知っていたかどうか?

 序盤こそ割と細かいパス回しで日本のプレス網を翻弄していたデンマークも、2点先制されてからやや引き気味に構える日本の守備ブロックを攻め倦み気味に。後半早い時間帯から長身FWを投入してパワープレーに転じましたが、このパワープレーに工夫がないんだわ、実に。愚直にゴールを目がけて蹴ってくるだけ。日本のちびっこSBをハイボールで狙い撃ちしてサイド深い位置からからさらに攻め立てられると気持ち悪かったと思いますが、単純に縦に入れてくるボールには闘莉王&中澤が的確に対応。

 そうはいっても後半も30分を過ぎると日本は足が止まってセカンドボールが拾えなくなり、たまに拾っても前線へ繋げなくなって単に蹴りだすだけに。しんどい時間帯に長谷部が後ろから手で押したと取られたのかPKを与えてついに失点。

 ところがしんどいのはデンマークも同じ。日本より早い時間帯から足が止まっていたデンマークに対して日本はカウンターで応酬。前掛りのデンマークは日本の2列目、あるいはSBの飛び出しに対応できず。そのため後半も早い時間帯から日本が決定的な追加点を取る気配が漂っていましたが、ようやくそれが実ったのは1点返されてから。本田が左サイド奥深くで粘ってエリア内でDFとGKを惹きつけ、どフリーの岡崎が決定的な追加点。いやぁ2点先制して、しかもしんどい時間帯にダメ押し点を取るってめちゃめちゃ強い内容やなぁ・・・

 本番で一つ勝つのはとんでもなく大変。たとえクソみたいな内容であっても、とにかく一つ勝たないと話にならない。そうやってやっとこさ掴んだカメルーン戦の勝利。それがついに内容のある勝利を手繰り寄せたんやなぁ・・・

 カメルーン戦に続いて大殊勲の本田。試合終了後のインタビューは泣きそうになるのを堪えて無理やり笑顔を作っていたように見えましたが、それがなんとも本田らしいか。

-----本田-----
大久-遠藤-長谷部-松井
-----阿部-----
長友-闘莉王-中澤-駒野
-----川島-----

74分:松井→岡崎
88分:大久保→今野
90+1分:遠藤→稲本

得点:17分本田、30分遠藤、87分岡崎
    81分トマソン

 結果は完勝でしたが日本は序盤大苦戦。オランダ戦同様、ハーフライン付近から積極的にプレスを仕掛けるもほとんどボールを奪えず。おまけにトマソンに再三フリーでDFライン裏に飛び出される始末。左サイドからトマソンにどフリーで撃たれたシュートがかろうじて枠を外れる場面がありましたが、あれが決まっていたら極めてしんどい試合になっていたでしょうなぁ・・・

 しかし日本が先制した後はデンマークに攻撃の形を作らせず。最初から最後まで厄介だったのはやはりトマソンで、ベントナーもロンメダールも日本守備陣の前に全くと言っていいほど仕事できず。しかもそのトマソンもPKを決めた直後に脚を痛めてしまって万事休す。

 オランダ戦や日本戦を見ると、デンマークは攻撃力に難があって一度先制されるとそれをひっくり返すだけの力がないんでしょうなぁ・・・全くの結果論ですが。

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2010.06.24

西舞鶴へ

「福知山城」から続く)

福知山 15:49 (343M クハ222-5512) 16:23 西舞鶴

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 福知山駅から京都へ向かう電車の車窓からも福知山城が良く見えます。案外これが一番のビューポイントかもしれませんね。

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西舞鶴駅。舞鶴は西舞鶴と東舞鶴に分れ、その間に山がありますから全く別の街が合併しているようなもの。しかも西舞鶴は田辺藩以来の城下町である一方、東舞鶴は軍港として発展し、その成り立ちも全く違いますからいかにも仲が悪そう・・・

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田辺城址は駅から5分ほど。周囲は裁判所や警察署などが建つ官公庁街。田辺城は細川藤孝が築城し、その子忠興とともに関が原の戦いの前哨戦となる籠城戦を演じたことで知られています。

警察署の前に巨大な城門が建っていますが、本来外堀の位置なんだよな、これ・・・

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かつての縄張り図を現在の市街地に重ね合わせると現在の城門の位置が妙なのが丸わかり。

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1940年に復興された二重櫓の彰古館。

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天守台も残っていますが、見所はそれくらいかなぁ・・・

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【TV短感】スロベニア 0-1 イングランド

 なんだかんだと言われながら、イングランドが1勝2分でグループリーグ突破。この試合も追加点を取るチャンスがありながらそれを決められず、内容は悪くないものの自らゲームを難しくしてしまいました。特に後半13分にスルーパスを受けてエリア内中央でルーニーがGKと1対1になりながら決められなかった場面なんぞは普段ならありえないでしょうに・・・

 試合は前半早々から両サイドから攻撃を仕掛けるイングランドに対し、引き気味に構えながらカウンターのチャンスを伺うスロベニアという形で進行。前半23分右SHミルナーからのクロスに対してスピードのあるFWデフォーがCBよりわずかに前に出て先制。デフォーはずっとDFライン付近でボールを待っており、ビルドアップにはほとんど参加しないという古典的なストライカーなんですが、どうにもこうにも点が入らない現状ではこういうタイプの選手が却っていいのかも。

 勝たないと決勝Tへ進めないイングランドにとっては割と早い時間帯に待望の先制点が入り、多少プレッシャーが緩んだのか、ここから後半15分くらいまでイングランドが一方的に攻勢。ところがイングランドはこの時間帯に追加点が取れず、スロベニアが遅まきながら反撃。特に後半23分FWノバコビッチのポストプレーからの3連発はこの試合最大の見せ場に。

 但し、スロベニアは総じてスタミナに難があるのか、アメリカ戦では2点先制しながら終盤失速して同点に追いつかれてしまいました(謎の判定で逆転こそ免れましたが)が、この試合もやはり失速。最後はアメリカvsアルジェリアがスコアレスドローに終ることに望みを託して、この試合で無理はしない判断に出たように見受けられました。

 ところが、終盤の体力勝負には無類の強さを発揮するアメリカがロスタイムにアルジェリアを突き放し、スロベニアは惜しくも決勝T進出ならず。イングランドは決勝T進出が決まったとはいえ2位通過になって次戦はドイツが相手。どちらも「あのヤンキー野郎・・・」と思っているかどうか。

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2010.06.23

福知山城

「福知山へ」から続く)

4ヶ月も放置状態でしたが、Jリーグ中断期間中に消化しておきます(笑)

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 福知山城は駅から東へ15分ほど歩いたところに建っています。本来は本丸の西に二の丸が連なっていたはずですが、現在は影も形もなくなってしまい、市街地の中にぽっこりと小高い丘の上に本丸だけが残っている状態。

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 東側に隅櫓が上がっていますが、これはパチモノで「佐藤太清記念美術館」。紛らわしいもの建てるなっちゅーねん・・・

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  二の丸から本丸への伸びていたはずの登城口の代わりに、まるで搦め手口のように本丸のどてっぱらに登城口を設置。

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福知山城の石垣には墓石や石仏が多数転用されていることで有名。

 福知山城が復元されたのは比較的新しくて1985年のこと。市民の募金でできたというのが素晴らしい。鉄筋コンクリート造りながら外観は古文書に基づいて忠実に復元されています。大天守と小天守を渡櫓で結んだ形ですが、如何せん本丸が狭く、本丸でその雄姿を一望するのは甚だ困難。

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福知山市と大江町の合併を記念して、「日本鬼師の会」が福知山城天守の鯱瓦を復元したもの。 「日本鬼師の会」とは鬼瓦の保存と技術継承を目的とする団体。

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天守に登っては見ましたが、これといって見所もなく・・・

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 観光の起爆剤には「大河ドラマ」か「世界遺産」かっっちゅー感じ・・・ 明智光秀は丹波国を平定後、福知山城及び周辺市街地の基礎を作り、かつ善政を布いていたので福知山での人気は絶大。

 といっても光秀が福知山を治めていたのはわずか3年。しかも自らは本拠を坂本に置き、福知山には城代明智光満を置いていましたから、福知山への光秀の影響はどこまであったかどうか・・・

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 大小の天守が連立する様を眺めるにはかなり距離を置くしかないようで・・・隣接する市役所の最上階が一番良い場所かも。

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【TV短感】フランス 1-2 南アフリカ

 内紛勃発でもはや試合どころではなくなってしまったフランス。先制&前半半ばで相手が一人退場になるという僥倖に恵まれたにも関わらず大量点を奪うどころかフランスに1点返されてしまった南アフリカ。どちらも決勝トーナメントへ進むには値しないことを証明したかのような、低レベルの試合でした。

 主力選手が大会期間中に監督と対立してチームを追放されるというのは歴史的には時々見受けられることですが、その追放に抗議してチーム全員が練習を拒否したというのは聞いたことがないような・・・ ドイツW杯は準優勝を飾ったものの、監督の能力は早くから疑問視されており、求心力も早々に失われてユーロ08はボロボロ。欧州予選もアンリのハンドでかろうじて突破しただけで、本大会では1分2敗、しかも得点わずかに1と「それってどこの弱小国だよ???」的な散々な成績で終戦。これじゃアンリのハンドで本大会出場権を失ったアイルランドも浮かばれません・・・・

 わずかに決勝トーナメント進出の可能性が掛かった最終戦はメンバーを大幅に入れ替え。追放されたアネルカはもちろん、エブラ主将やアビダル、ゴブ、マルダといった主力がベンチスタートになりましたが、メンバー入れ替えは戦術的なものではなく単に「造反劇の主力が外れただけ」との報も。ただでさえ連携に難があり、「この面子でこの内容かよ?」と言われて久しいフランスが戦術以外の理由でメンバーをいじらざるを得ない状態に陥ってはどうにもなりません(といっても後ろの面子はアーセナルだらけで守備だけはなんとかなりそうなんですが・・・)。

 南アのCKをGKロリスが被ってしまい、ディアビがクマロに完璧に競り負けて20分に失点。さらにその直後、グルキュフが相手ゴール前での競り合いの中で肘撃ちを犯して一発退場。一人少なくなったフランスは守備陣が整わないのか、右サイドを簡単に破られてさらに失点。これでフランスの決勝T進出は絶望的に。

 数的有利に立った南アがホスト国の意地で大量得点で決勝T進出を決めればそれはそれで面白かったのですが、後半フランスが態勢を立て直すと南アは攻め倦み気味に。もともとカウンターに持ち味があるチームなんでやむを得ないんでしょうが、全く数的有利を感じさせない拙攻ぶりで、やたらスルーパス一発を狙ってみたり、ミドルシュートを放ってみたりと攻め急ぎ傾向が顕著(もっとも狙い自体は悪くなく、GKロリスの好守が光ったという見方もできますが・・・)。2点目のようなサイド攻撃なんてすっかり影を潜めてしまいました。

 そしてあろうことかサーニャにぽっかり空いた中盤にスルスルと抜け出され、パスをリベリ→マルダと繋がれて失点。これで南アの決勝T進出の目も小さくなり、ロスタイムに遅まきながらサイド攻撃でビッグチャンスを作ったもののそれも実らず。

 南アはグループリーグを通じて「守りきれず攻めきれず」といった印象で、これじゃホスト国とはいえグループリーグ敗退も道理。長いW杯の歴史を通じて初のホスト国グループリーグ敗退という不名誉な記録を打ち立ててしまいました。

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2010.06.22

仙台2010(5・完):宮城スタジアム

仙台2010(4)から続く)

最後に試合前後の様子を振り返っておきます。

非常に評判が悪い宮城スタジアムのアクセス。今回は仙台駅東口発着のシャトルバスを利用してみました。

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結果は24000人くらいの客入り、かつ早めにスタジアム入りし、早めにスタジアムを出れば特段問題なし。行き帰りとも行列に並び始めてから10分くらいでバスに乗れ、その後終始下道を走りながらも所要時間30分強で目的地着。これだと大分の「ビッグアイ」と大差なく、バスが観光バスタイプで確実に座れる分大分よりマシ。もっとも帰りは補助席になってしまいましたが。

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でもシャトルバスは大分や新潟のように(浦和も同じか)大手バス会社に丸投げではなく、中小観光バス業者の寄せ集め。誘導員も当然ながらバス会社社員ではなく、いかにも素人風でしたが、よくこれでトラブルなく回っているものだと感心。

牛たんを堪能してからスタジアム入りしたので、スタジアム内での食べものは全く食指が沸かず、ビール一杯のみ。

ところが、陽が翳ると急激に気温が下がってビールを飲んだことを激しく後悔する羽目に・・・(´・ω・`)ショボーン

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三日月はきれいに出来ましたが、赤の紋様(?)はくっきりとはいかず。

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公式にコールの紹介がある仙台。7年の時を経てもコールはほとんど変わらず。ワシも大抵歌えます。

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「ねーちゃん、キタコレ!」と喜んでいたらそそくさと退場。しかし、なんですなぁ・・・神戸を100とすると仙台はモニョモニョ・・・

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「ねーちゃん、またキタコレ!」と思ったらマナーアップ運動。仕事なんですから、どんなに腸が煮えくり返っていようとも笑顔でお願いします。

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「母さん、あの青いビニールシートはどうしたんでしょうね・・・」

7年の時を経て、概して仙台の警備姿勢が随分と柔軟になっていたのにはびっくりしました。でもその好意をピッチ内へのモノ投げ込みやらバス囲みやらでぶち壊しにする馬鹿者が浦和におるんですな、残念なことに。

仙台はJリーグ規約第51条により「主催者責任」を問われ(おそらく過去の同類の事件で「主催者責任」が問われていることとの平仄を取ったものと思われますが)、罰金200万円を課せられてしまいましたが、この件については気の毒としかいいようがありません。

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【TV短感】チリ 1-0 スイス

 本物の「90分間攻撃サッカー」がスイスの堅陣をどう崩すかが見物の一戦。両者ともその持ち味を存分に発揮し、かつ終盤に見せ場を作った好ゲームでした。

 わりと簡単にファウルを取り、ホイホイとイエローカードを出す主審のお裁きで前半31分にベーラミが一発退場(ベーラミはかつての福西ばりに腕を振り回して、背後からやって来た相手に当たったのが肘撃ちと見做されたのか・・・)となり、ますます「攻めるチリ、守るスイス」の構図が鮮明に。

 スイスは一人少なくなって一層守備を固めざるを得なくなったとはいえどん引きに陥ることなく、エリアよりも前にDFラインを設定してコンパクトな陣形を維持。チリはスイスDFラインの裏を突いて何度か決定機を掴むものの、最後の最後でスイスDFに阻まれたり、シュートコースを限定されてGKに防がれたり。スペインに勝ったスイスはもう守り慣れの雰囲気ぷんぷん。いくら相手にボールを回されても全く動じる気配なし。

 このグループ最強と目されるスペインに勝ったスイスはこの試合引き分けでも全く差し支えないのに対し、逆にスペイン戦を残しているチリには「勝たないとヤバイ」というプレッシャーがかかりまくったはず。こういう試合は往々にして数的有利で圧倒的に攻めているチームがカウンター一発に沈みやすいものですが、後半30分スルーパスに反応してスイスDFラインを突破したパレデスの右サイドからの折り返しをゴンゼレスが角度のないところからヘッドを決めてチリ先制。

 これで数的不利にも関わらずスイスは人数を掛けて攻めに出ざるを得なくなりましたが、さすがに守備で疲弊したのか反撃の足取りは鈍く、逆に凡ミスからチリにカウンターのチャンスを与える始末。ところがそのチャンスをパレデスが外しまくる(笑) でもビエルサ監督は招き猫風に座ったままで動じず。もはや「外され慣れ」なんでしょか?

 とはいえ、スイスに得点の気配がないのでこのまま試合終了かと思いましたが、ロスタイム突入直前にブニャクのヒールパスを受けたデルディヨクがエリア内中央どフリーに。この試合唯一といってもいいチリ絶体絶命の大ピンチでしたが、デルディヨクのシュートはわずかに枠の外。その瞬間、崩れ落ちるヒッツフェルト監督(爆笑) 決定力不足にお悩みなのは日本だけではないんですなぁ・・・(´・ω・`)

 グループHは、共にグループリーグ勝ち抜けが掛かるスペインとチリの「攻撃サッカー」同士の対戦が非常に楽しみとなりましたが、この試合は地上波中継なし。同日地上波で放映されるのはポルトガルvsブラジルというこれまた攻撃サッカー同士の対戦ながらこちらは事実上消化試合。なかなか都合よくはいかないものです。

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【TV短感】ポルトガル 7-0 北朝鮮

 序盤は大雨が災いしてかポルトガルにボールコントロールミスが相次ぎ、縦に速い攻め&無理目でも可能性があればパワフルなシュートを放ってくる北朝鮮がやや優勢。この時間帯に北朝鮮が何かの拍子で先制していれば、ポルトガルも「やっちまった!」の仲間入りもありえたでしょうが・・・

 そして前半29分、北朝鮮の陣形がややルーズになったところをティアゴからのスルーパスがラウル・メイレレスに通り、ポルトガルが先制。

 北朝鮮の守備網をブラジルが攻め倦んだようですが、この試合の北朝鮮は全くと言っていいほど粘りが見られず。ブラジル戦で全力を使い果たしたのか、足が止まるのも随分早かったし・・・

 2失点目(ポルトガル最前線の2人に北朝鮮DF4人が引き付けられて、ポルトガル右サイドを駆け上がってきたシモンがどフリー)を喫した後は、集中も切れて守備網大崩壊。帰国後の安否が気遣われるほどのイージーなミスも相次いで、あれよあれよと言う間に7失点。北朝鮮の攻撃も、縦パスを入れてくるところをポルトガルDFにがっつり潰されて全く形を作れず。

 C・ロナウドは代表で自身の得点がないのを気に病んでか、前半は持ちすぎて潰される場面ばかりが目立ちましたが、後半は半ば自らを囮にしてチャンスメークに専念し、それがものの見事に奏功。そうこうしている間に北朝鮮DFのミスに乗じて自らも得点(失いかけたボールが背中に乗ってしまったのには大爆笑)を上げ、本人も満足げ。

 2連勝のブラジルが既にグループリーグ勝ち抜け決定。勝ち点4で2位のポルトガルはブラジル戦を残していますが、膨大な得失点差が効いて勝ち点1のコートジボアールを振り切ってグループリーグ勝ち抜け濃厚。「死のグループ」と評されましたが、意外にも最終戦を待たずに結果が出てしまいました。

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2010.06.21

【TV観戦記】オランダ 1-0 日本

 中断期間中恒例の「強化合宿」に出かけていたのですっかり亀になってしまいましたが、日本vsオランダ戦についても振り返っておきます。

 前半の出来からすればスコアレスドローも十分ありえるかと思いましたが、後半頭からギアを上げてきたオランダの圧力に屈してついに失点。最小失点とはいえ負けは負け。まだまだ彼我の差は大きいことを改めて痛感させられました。

 しかし、グループリーグを勝ち抜くという観点からすれば、このグループでダントツに強いオランダとの対戦で得失点差マイナス1で済んだのは上出来で、勝ち点3でデンマークと並んでいるものの得失点差で依然2位。最後のデンマーク戦は引き分け以上で日本のグループリーグ勝ちぬけが決まり、勝たないといけないデンマークよりも若干有利な立場に。もっとも引き分けを狙いに言って引き分けられるほど日本は強くないのも事実ですが。

-----本田-----
大久保-------松井
--遠藤-阿部-長谷部-
長友-闘莉王-中澤-駒野
-----川島-----

64分:松井→中村俊
77分:長谷部→岡崎
77分:大久保→玉田

 対戦前には阿部に代わって今野が起用されるとの報道もありましたが、フタを開けてみればカメルーン戦と全く同じ面子&フォーメーション。また同じような守備的な戦いぶりでしたが、カメルーン戦での勝利で自信がついたのか、プレッシングの出足に一段と鋭さが増していました。もっとも親善試合での対戦の時のようにやたらめったら前からプレスに行くわけではなく、相手がハーフラインを越えたあたりからプレスを掛けるように修正されていましたが。最終ラインもベタ引きに陥ることなく、コンパクトな陣形を維持。

 ところがオランダもさるもので、日本がこれだけの策を弄しても容易にはボールを奪えず。当然ながら終始オランダにボールをキープされてしまいましたが、オランダもオランダで日本の守備陣を崩すアイデアがなく、そのまま前半終了。急ごしらえだったはずの日本の守備網は実に良く機能し、個人で見ればカイトに全く仕事をさせなかった長友、ハイボールを悉く弾き返した闘莉王が白眉の出来でした。

 一方日本は序盤に長友が左サイドから中へ斬りこんでシュートを放った他、松井のキープ力を生かして右サイドから何度か形を作りましたが、これまた決定機には至らず。

 予想外の苦戦を強いられたオランダは後半立ち上がりから猛攻。日本のDFラインが下がったところ、ファンペルシのポスト→スナイデルの豪快なミドルシュートでついに日本は失点。GK川島はボールを弾ける体勢に入ってはいましたが、ボールが手元で微妙に変化したようで、強烈なシュートは川島の手をモロともせずにゴールマウス内へ。

 今年埼スタで細貝&達也に立て続けに食らった失点を思いおこすと川島はミドルシュートに弱いと言われても仕方がないかと思いますが、それ以前にスナイデルに対して誰も飛び込めなかったほうが悔やまれます。失点場面の直前にもスナイデルのシュートに対して遠藤がブロックに入ってかろうじて難を逃れた場面がありましたし。DFラインが下がってしまった上に前半ボールを回されまくって中盤が疲弊したのが失点の遠因でしょうか。

 日本はオランダ相手に0-1なら上出来なので、そのまま守備重視の戦いを続けるという選択肢もありましたが、岡田監督はノーマルにポジションを戻して反撃。オランダ相手にリスクを犯して果敢に攻めに出る日本。大久保が2本無理目のシュートを放ちましたが、この時間帯は不覚にも目頭がちょっと熱くなっちゃったかな(^^;

 前半から攻守に活躍して飛ばし過ぎっぽかった松井を代えるのは妥当でしょうが、投入されたのは中村俊。どうしても1点取りたい場面で固定式砲台の威力に賭けてみるというのは判らなくもありませんが結果的は大失敗。日本の反撃ムードを断ち切るどころか、中村俊のボールロストを契機にオランダのカウンターを許す羽目になってしまいました。

 至近距離弾には強い川島のセーブで失点こそ免れましたが、強豪相手に動いてナンボの日本チームに、運動量に乏しくてボールを持ちすぎる癖があり、しかも往々にして致命的な位置でボールを失ってしまう中村俊の居場所はもはやないと断言できるほど中村俊の出来は酷いものでした。

 一度失ってしまった流れは岡崎、玉田の2枚替えでも覆せず。玉田は行方不明。岡崎は最後にビッグチャンスを掴むもDFに寄せられてシュートを枠にすら飛ばせず。まぁ岡崎にあそこで決めてくれると期待するほうが無謀っちゅーもの。っちゅーか、中村俊同様、この2人の「チビッコFW」は岡田監督が土壇場になって戦術転換した時点で用無しになった気がしてなりませんが・・・

 守備は相当強い相手にも十二分に通用する反面、攻撃は相当心もとない。付け焼刃でやっている以上やむを得ないかと思いますが、それだけに返す返すも代表強化期間が丸々無駄になったことが惜しまれます。

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【TV短感】イタリア 1-1 ニュージーランド

 試合時間のほとんどは自陣を固めて守っているだけ、しかも早々に足が止まって満足にボールを前に運べない国がW杯に出てくるのはさすがにいかがなものかと思いましたが、ニュージーランドは唯一無二の武器である高さを生かして立ち上がり早々セットプレーで先制。これで試合は格段に面白くなりました。

 「猛攻」っちゅーのはあんまりイタリアらしくなく、珍しいものを見たような気もしますが、第1戦を引き分けに終っているイタリアはこのグループでダントツの格下と目されるニュージーランドに対して勝ち点を落とすわけには行かないので、とにかく攻めにでます。

 ところが前線に一人を残して9人で自陣を固めるニュージーランドの守備陣の前に四苦八苦。クサビのボールなんてほとんど入らないので、サイドからの攻撃が主になりましたが、ハイクロスは全部跳ね返されて意味なし。CKなんて全く入る様子がありません。

 時間の経過と共にニュージーランドの守備ブロックはコンパクトさが失われ、中途半端に攻めに出た後にスカスカになったバイタルエリアから強烈なミドルシュートを食らう場面が何度かありましたが、そこでGKバストンが好セーブを連発。

 リッピ監督は後半早々に3選手を投入したものの見事に空振り。終盤は攻め疲れしたのか、イタリアらしくないボールコントロールミス続出。結局イタリアはシュートを25本も放ちながら得点は前半29分イヤキンタのPKによる1点のみ(唯一の得点がPKっちゅーのが、なんともイタリア的なんですが(笑))で、それ以外に惜しかったといえば前半にポスト直撃弾が一つあっただけかな?

 ニュージーランドのシュートは3本しかありませんでしたが、終盤にFWウッドがDFを交わしてエリア内に突入して放った1本はわずかに枠外。でもそのシュートはイタリア全土を凍りつかせるに十分だったかと。

 試合終了後のニュージーランドは選手、サポともまるで優勝したかのような盛り上がり。一方のイタリアはお通夜モード突入。結果に厳しいことでは定評のあるイタリアなんで監督&選手の叩かれっぷりは半端ないんでしょうが、どんなにヨレヨレになっても結局グループリーグを勝ちあがってくるのがイタリア(苦笑) 第3戦が楽しみです。

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【TV短感】ブラジル 3-1 コートジボアール

 コートジボアールはブラジルを攻め倦んでいる上に、先制されたにも関わらず一向に攻撃のギアを上げる気配がないので後半30分くらいまでは正直つまらない試合でしたが、致命的な3失点目を喫してから遅まきながらコートジボアールが反撃。左サイドからのクロスがブラジルDFラインの一瞬の隙をついてどフリーで抜け出したドログバに通ってようやく1得点。

 その後時間稼ぎに出たブラジルと玉際に厳しく行き始めたコートジボアールとがあちこちで交錯し始め、もみ合いとなる場面が続出。その過程でカカが立て続けに2枚イエローを貰って退場となるなど、ゲームとは無関係なところで大いに見せ場を作っていたような・・・

 とはいえカカ退場もゲームの流れを一変させるには至らず、ブラジルが悠々逃げ切り。イザコザが長かった割にはロスタイム3分はあまりにも短く、コートジボアールが激怒するのは当たり前ですが、6分くらいあってもたぶん結果は変わらなかったかと。

 コートジボアールは序盤ボールを持っている時間こそブラジルより長かったものの、全く決定機に持ち込めず。相手サイド奥まではボールを運べますが、中央を崩すアイデアがありません。ドログバはスタメンで出てきましたが終始孤立気味。結局コートジボアールのチャンスは得点場面と、右サイドのクロスからドログバがヘッドを放った場面の2回だけだったかな?

 ブラジルもブラジルでこれまた無理に攻めに出ることは無く、バランス重視の構え。とはいえ、チャンスをきっちり決めてくるところはさすがで、先制点はロビーニョ、カカ、ルイス・ファビアーニョの3人が細かいパス回しで中央突破。DFラインを突破してルイス・ファビアーニョがGKの上を抜いて先制。

 試合の行方を決定付けた2点目はルイス・ファビアーニョのブラジルらしい見事な個人技によるもの。CB2人をぶちぬいての追加点でしたが、その過程でハイボールの処理がどう見てもハンドだっちゅーのが残念至極。

 さらに左サイド奥深くに抜け出したカカからのクロス→右から中央へ飛び出してきたエラーノに通って3点目。

 今回のブラジルの試合内容は非常に堅実で、「華麗奔放」とはかなり遠い位置にいるゆえ、勝っても勝ってもブラジル国民には全く支持されないっちゅーのが気の毒といえば気の毒ですが、ただでさえ強いブラジルが勝負に拘りだしたら他国はたまらんですわ、いやホンマ。

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2010.06.20

【本】社長・溝畑宏の天国と地獄(木村元彦著)

・溝畑氏がいなかったら大分トリニータは未だにJレベルどころか、JFLにすら到達していない可能性が高かったのは確か。大分をJ1にまで引き上げたどころか、タイトル獲得にまで漕ぎ着けた溝畑氏の手腕は実に見事。

・しかし、その強化プロセスは無理に無理を重ねたもので、全く経営の体をなしていない。しかも最初から最後まで溝畑氏の独走。Jリーグがマルハンの胸スポンサーを認めていれば短期的には破綻は免れていただろうが、こんなやり方では遅かれ早かれ「FC溝畑」は破綻する運命にあっただろう。

・この本で面白いのは、県政財界の支援がほとんど得られずに溝畑氏が独走せざるを得なかった原因の一つとして、ビッグアイなどハコモノを作りまくった平松前知事への批判について触れていること。端的に言えば、県政財界、あるいは少なからずの県民からは、溝畑氏が平松前知事の「落とし子」のように見られていたことに言及しているところにこの本の価値があると思う。

・総じて読み応え十分。

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麺処 花田@池袋

 池袋東口から徒歩5分強。サンシャイン60通りを進んで、マツモトキヨシ手前の交差点を右折。平日夕方に往訪。先客5、後客1。

 隣もラーメン屋で庇の色が同じ、また共に正面がガラス張りなのでぱっと見だとひと繋がりの店のようにも見え、しかも「花田」の入口ややや奥まっているのでぼんやりしていると隣の店に入ってしまいそうになるので注意。

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 入口左の券売機で「味噌(790円)」を注文。メニューは「味噌」と「味噌つけめん」及び各種トッピングと大胆に絞込み。味の濃さ、油の量は調整可能。

 店内はコの字型カウンター10席ちょっと。スタッフは市川海老蔵みたいな風貌の店主とアシスタントの2人体制。但し、アシスタントは玉ねぎを刻んだり、後片付けをしているだけで調理は専ら店主が担当。

 麺を茹でている間に炒め物。炒め物の熱気と油の臭いがちょっと店内に。鉄鍋でもやしや玉ねぎ、キャベツなどを炒め、スープを入れてまた炒め。味噌を溶いてさらに炒め。注文を受けてから炒めはじめる上に、一度に2杯ずつしかできないので、混雑時にはかなり待たされそう。

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 深めの丼で出てきました。野菜の炒め物だけでも十分な気がしますが、その上に白髪ネギを乗せて、さらにラー油をひと回し。

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 スープはトロ味が強い濃厚タイプ。味噌は白味噌主体でほんのり甘めですが、それ以上に脂のこってり感が強めに出ています。濃すぎてスープを飲む気にはなりませんが、麺を絡める分には濃さ、しょっぱさが気にならない程度にまとまっています。

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 麺は三河屋製麺製の極太麺。断面が丸いタイプで緩い縮れ入り。このスープにはこれしかないという相性のよさ。但しもうちょっと固ゆでのほうが好み。

 白髪ネギの下にチャーシューが一枚隠れていますが、柔らかくて崩れやすいようで、チャーシューを食べないうちにぐずぐずに崩れて濃厚スープの中に沈んでゆきました・・・

 チャーシューに一考の余地がありますが、それ以外は満足できる出来。

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2010.06.19

【展望】オランダ戦

・ドロー発進でも全然OKだった日本がまさかまさかの勝ち点3を得て迎えるオランダ戦。

・格上も格上、とんでもなく格上。野球に例えてもやっぱり「日本vsオランダ」くらいの実力差(苦笑)。昨年の親善試合では積極的に前からボールを奪いに行く「ハエジャパン」で挑んで善戦はしたものの、後半電池切れになったところで3点をぶちこまれ、終わってみれば実力差通りの点差がついてしまいました。

・この時点で「この戦い方ではだめだ」と早めに本番モード=守備重視に切り替えていれば良かったのですが、「前半の出来に手ごたえ」と勘違いしたのが土壇場になっての大迷走を生んだような・・・・

・ともあれ、遅まきながら守備的な戦い方を選択して自らのプラン通りに試合を進めて見事勝ち点3を得た日本。当然ながらカメルーンよりも遥かに強いオランダに対しては同じような戦い方で臨むしかないのでしょうが、同じ手が超格上に通用するのかどうか。

・日本はオランダ相手にドローなら提灯行列もの。1点差負けでも全く問題ない感じですが、超現実主義者に転換した岡田の采配ぶりと、おそらく何度も仁王様になってしまうであろう川島が見物の一戦です。

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【閉店】こぶし@池袋

 池袋西口から徒歩5分弱。ロサ会館の斜向かいあたり。平日夕に往訪。先客5、後客1。

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 入口脇の券売機で「こぶしらぁめん匠(700円)」を注文。どちらかといえばつけ麺に力を入れているような様子。

 店内はコの字型カウンターのみ10席ちょっと。カウンターに見覚えがあるのですが、大昔に和歌山ラーメンの店があったところかな?

 スタッフはカウンター内に接客係が一人と厨房内に一人。

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 店外に「濃厚魚介豚骨」と大書してあるので覚悟はしていましたが、かなり動物系が強めで、かつ表面の背脂とあいまってかなり脂っぽい感じ。トロミもそこそこ。

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 スープはともかく問題は麺。細めのストレート麺で、スープと比べると麺の量が多めでバランスが悪く、さらに湯切りが良くないのか、麺を食べるとスープのこってり感が消え失せて妙な水っぽさが残りました。っちゅーか、そもそもこのスープで細麺はないわなぁ・・・

 メンマではなくタケノコが入っているのが珍しいところですが、食感が良くなかったので一口食べて全残し。値段の割にはチャーシューが厚めで、かつ肉の味が楽しめる出来だったのが救い。他に青菜と海苔が1枚。

 立地のよさを生かしてコンスタントに客を集められる流行の味で出店して手短に投下資本を回収。飽きられたらまたコンセプトを代えてリニューアル出店の繰り返しなんでしょうなぁ、ここ。

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【TV短感】ドイツ 0-1 セルビア

後ろから引っ掛けたり、タックルで足の裏が相手の足首に入ってしまったりと、一つ一つのプレーは「イエローも仕方ないかな?」とは思いましたが、試合そのものは全く荒れておらず、大量にばら撒かれたイエローカードは一体何なんだという気も。

早い時間帯から厳し目にイエローを出して、そのまま引っ込みが付かなくなったというか、歯止めが効かなくなったというか、なんだかJリーグでもありがちなヘボ主審を見ているような感じで「こりゃ退場者が出るな」と思ったら案の定クローゼが2枚目のイエローで退場(その後「クローゼがクローズ」という早野渾身のオヤジギャグを右から左へと受け流す町田アナ(笑))。

クローゼ退場直後にセルビアが先制。右サイドからのハイクロスをファーでジギッチが競り勝って、落としたところをヨバノビッチがどフリーで押し込むと完璧の崩しからのゴール。

試合が面白くなったのはそこから。ドイツは前半攻め倦み気味で非常にスローモーなプレーを繰り返していましたが、クローゼ退場&1点ビハインドになってから怒涛の反撃。前半終了間際にセットプレーからの流れからのシュートがバーを直撃。後半は一人少ない分を運動量でカバー。しかも後ろ目から長い距離を走ってどんどん選手が前に飛び出してくる!これが出来るなら最初からやれっつー気がしないでもありませんが(笑)

ところがそのチャンスをポドルスキーが外しまくるんだな、これが。ヴィディッチが何を考えてんのか自陣エリア内でバンザイしてイエロー&PKとなり、ドイツ絶好の同点のチャンスを得るも、そのPKをポドルスキーがまた外す。しかもシュートコースをきっちり読まれて。

レーブ監督はカカウ、マリンを投入するも共に何の仕事もできず。マリオ・ゴメスを投入した時点ではさすがのドイツも足が止まってしまって完全に手遅れ。カウンターで失点を重ねなかっただけマシだったかと。でも、終盤の闘いぶりに往々にして相手が根負けしてしまう「ゲルマン魂」を感じなかったのは少々寂しくもあり。

豪州に大勝して赤丸急上昇だったドイツがまさかの敗戦となってしまいましたが試合内容自体は悪いわけではなく、クローゼ抜きでも豪州戦で稼いだ得失点差を生かして最終戦でグループリーグ勝ち抜けをきっちり決めてくるとは思います。ただ山のようにイエローカードをもらってしまったので、トーナメントに入ってからポロポロ選手が抜けてしんどい闘いを強いられるんでしょうなぁ・・・

P.S.

くたびれた学校の先生みたいな、ドイツ監督&コーチのVネックカーディガンはなんとかならんのか?あれだったらフツーにスーツ、あるいはジャージのほうがナンボかマシやろうに・・・

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2010.06.18

都築、湘南へレンタル移籍

堤に続いて都築がレンタル移籍。

行き先は湘南。GKに故障が相次いだ(ナビスコ浦和戦に出ていた特別指定選手(=第3GK)すら故障)が実績十分の都築に目を付けたのは当然といえば当然。

一方、都築は昨年秋に故障して以来浦和では出番なし。フィンケ監督も今年に入って「第1GKは山岸、第2GKは横一線」と明言しており、しかもナビスコ杯では一貫して加藤を起用。しかもそのナビスコ杯も予選敗退となって、今後出番が回ってくる可能性は極めて小さくなってしまった以上、都築が移籍を志願するのも無理はありません。

都築も32歳なのでGKでまだ当分頑張れるとは思いますが、正GKと全く同世代のベテランGKを控えに抱えたままというのは世代交代の観点からは望ましいことではなく、クラブとしても思い切った決断をしたのでしょう。

三方一両得みたいなレンタル移籍ですが、昨年正GKだった都築の評価が急落して山岸の後塵を拝するに至ったのか、その辺が非常に謎。

自慢のキック精度に衰えが感じられるとはいえ山岸よりは圧倒的に上。攻守の切り替えスピード、DFライン裏のカバーリング能力も山岸より高くてフィンケ向きと思うのですが、暴言癖、あるいは「揉め事へ向かう時の初速はメッシより速い」と評されるあの癖が良くなかったのかなぁ・・・

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【移転】ややや@神田

 神田駅南口から神田金物通りを東へ。今川橋交差点を渡り、さらに昭和通を越えた先にあるのでかなり遠く感じますが、実際は徒歩5分ほど。地下鉄小伝馬町や岩本町からのほうが若干近いかも。平日夕方に往訪。先客1、後客4。

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 屋号に「家」はつきませんがラーメン「家」を名乗っており、「横浜家系」の看板を掲げています。入口脇の券売機で「ラーメン(700円)」を「麺堅め」で注文。量の加減、あるいはトッピングの種類に応じてずらずらっとボタンが並んでいました。

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 店内はL字型カウンターのみかと思ったら、奥にも小カウンターが見えて全部で10数席といったところ。椅子が不定形で、かつ足が細いのでちょっと座りにくいのが難。

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 厨房内にはオヤジが2人。家系なのに卓上に白ごまが置いてあるは珍しいかも。

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 まぁ一般的な家系を大きくはみ出るところはありませんが、神田駅西側の人気店「わいず」と比べると塩辛さが抑えられている分、こちらのほうが好み。決して薄いわけではなくとんこつの旨味もしっかりでていますし。もっともデフォルトでもちょっと表面の脂が多目なのには参りましたが。

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 麺はどこ製なのかは確認できませんでしたが、ごくごく一般的な家系のそれ。薄めのチャーシュー、ほうれん草、そして大きな海苔が3、4枚とこれまた標準的。

 駅から遠く感じるのが難ですが、帰りしなに家系が食べたくなったら選択肢に上げて良い出来だと思います。

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【TV短感】アルゼンチン 4-1 韓国

・引いて守って「なんとか勝ち点1を」との目論見が立ち上がりから見て取れた韓国でしたが、セットプレーで前半のうちに2点も失ってしまえばゲームプランもへったくれもありません。

・前半終了間際にCBデミチェリスのあまりにも緩慢なプレー(どうみても韓国をなめていたとしか言いようがなく・・・)を突いてイ・チョンヨンが一点を返したものの、これが却ってアルゼンチンが集中力を高めてしまう結果に。後半はメッシの絶妙の御膳立て2発(といっても最初のは9割方メッシの得点ですが)でイグアインがハットトリック。

・2点先制されて後半は前に出ざるを得なくなった韓国も右サイドを縦パスで抜け出してからヨム・ギフンがどフリーでシュートを放つ見せ場がありましたが、結局可能性があったのはそれくらい。シュートこそ放っているものの、そのほとんどは枠外で、手も足も出ず完敗。

・韓国の立ち上がりは上出来。ナイジェリアのように立ち上がりからアルゼンチンの猛攻を浴びてしまう愚は犯さず、かといってアルゼンチンが縦にボールを入れてきたところで遮二無二ボールを取りに行くわけでもなく、良い距離感を保って連携を取りながらアルゼンチンの攻撃を防いでいましたが、セットプレーによる失点はいずれもやや軽率。前に出ざるを得なくなって中盤でメッシに前を向かれる場面が増えてしまってはもはやお手上げ状態。左サイドを疾走して3点目を導いたシュートよりも、DFラインの裏にふわりと出したパスがアグエロ→イグアインと繋がった4点目が痺れました。

・ナイジェリア戦で外しまくったイグアインはハットトリックで汚名返上。まぁ2点目を外すだけの能力を持っているFWは柳沢くらいしかいないでしょうけど(苦笑) テベスはやや個人技に走ってしまう嫌いがあり(それはそれで見せ場なんですが)、後半投入されたアグエロのほうがメッシとは合うような・・・っちゅーか、ミリートの出番なしってなんちゅー面子やねん・・・

・大敗した韓国はグループリーグ勝ち抜けが難しくなったかと思いきや、初戦韓国に良いところなく敗れたギリシャが、第2戦で愚かしい退場者を出したナイジェイアを下したため、総得点でグループ2位を維持。最終戦ナイジェリアに勝てばもちろん、ギリシャがアルゼンチンを破る大番狂わせでもない限り、引き分けでも勝ちぬけ濃厚に。

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2010.06.17

仙台2010(4):鳴子温泉(下)

仙台2010(3)から続く)

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なんとも微妙な入浴に終ってしまった「滝の湯」でしたが、一風呂浴びた後は「滝の湯」の背後にある温泉神社に参詣。っちゅーか、滝の湯は温泉神社から湯を引いています。

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温泉神社の歴史は意外に古く、案内板によると「仁和天皇の御代、承和4年(837年)4月、鳥谷ケ森にわかに鳴動すること数日、遂に爆発し熱湯を噴出、河となって流れた。里人は驚いて朝廷に報告した。朝廷は温泉の神を祀り、この年10月9日従五位下を賜る。」とのこと。

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鳴子温泉は旅館数こそ多いものの、峡谷にあって平地に恵まれないせいか、温泉街の規模の割には飲食店や土産物屋の数が少ない感じがします(駐車場を設けやすい国道沿いに開店・移転したのかもしれませんが・・・)。

また昨年蔵王温泉を訪れた時にも感じましたが、宿泊客があらかた帰ってしまった日曜の午前中とはいえ、なんとなく温泉街に元気がありません。

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昼食時に往訪したのは「ふじや食堂」。写真では入口が2つ見えますが、中で繋がっていて同じ店。左側は増築ないし改築した様子でした。

なんでもあり風の食堂ですが、頼んだのは「山菜きのこそば(950円)」。「きのこ」と聞くだけで拒絶反応を起こしてしまいそうなので、「山菜なめこそば」とか言い回しを代えていただけないものか・・・

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次に立ち寄ったのは「早稲田桟敷湯」。温泉の名は早稲田の学生が掘り当てたことに由来。平成になって早稲田の教授の設計で改築されたんですが、温泉街に黄一色の外観ってちょっとどうなのかなぁ・・・

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建物は中央の通路を挟んで2棟が向かい合う格好。浴室は通路左側の建物の1階。といっても階段を降りますが。

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階段を降りたところに案内係が立っていて券売機や貴重品入れ兼用の靴ロッカーを案内。休憩室を併設しているためか、530円と滝乃湯と比べて非常に高いのが難。

浴室はカランも充実していてかなりゆったりとした造り。2階まで吹き抜けになっているので広々。

ほぼ正方形の湯船を1:2くらいに仕切って使用。狭いほうが熱め。湯口が3つあって、そこからまるでスキーのジャンプ台みたいな樋を伝って湯が流れ落ちてきます。一番左の「ジャンプ台」には硫黄がかなり溜まっており、かつ湯もかなり熱いので他の2つと源泉が違うのかもしれません。

湯上りに階上の休憩室「中桟敷」に上がってみましたが、畳の上に長テーブルが8つくらい置いてあるだけで案外手狭。それはいいのですが、換気が良くないためか、飲食物の臭いが部屋にこもっていているのは困り者。もうちょっと気温が上がると通路とを仕切る障子を開け放ちにできるのでしょうが。

またこの中桟敷は浴室と入り口が別で、入浴料を払わなくても簡単に中に入れる構造になっています。一応案内係が階段の下で注意して見ている風ではありましたが、はっきりいってこれは設計ミスでしょうに・・・

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【温 泉 名】鳴子温泉
【施 設 名】早稲田桟敷湯
【入浴料金】530円
【交通手段】鳴子温泉駅から徒歩3分
【泉  質】含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉
【源 泉 名】市有下地獄1・2・5・6・9・12・13・14号泉 東北大学鳴子分院1・2・4号泉
【泉  温】60.1度
【コメント】加水あり、掛け流し、塩素系薬剤使用
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鳴子温泉 13:03 (1736D キハ110-243) 13:49 古川
古川 14:06 (やまびこ56号 E224-106) 15:58 大宮

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【TV短感】スペイン 0-1 スイス

無敵艦隊、被弾(笑)

どん引き&中央を固めて守るスイスの堅陣を最後まで崩せず、かつシュートこそ撃ちまくっては見たものの、枠内にはほとんど飛ばず。そしてこともあろうにカウンターとすら呼べないゴールキックからの縦ポンで失点して、その後の猛攻も及ばずまさかの敗戦。

まぁあれだけ引かれ、かつコンパクトに守られるとFWへのくさびのパスなんてほとんど入らない(それでも入れてくるのがスペインの恐ろしさですが)し、身長では完敗しているのでサイドからのハイクロスはほぼ無意味。従って自然とがら空きのスイスの両サイドからパスを繋いで、最後はDFラインの前からシュートというパターンが増えるのは無理もないのですが、これが枠に飛ばないんですなぁ・・・ シャビ・アロンソのシュートがバーを叩いたのが最も惜しかったか。

まさかの失点を喰らって、デルボスケ監督は早々と2枚代え。しかし、手術明けしてまもないトーレスはどう見ても本調子にはほど遠くでスイス守備陣を脅かすには至らず。右WG/SHに入ったナバスはスピードが卓越していて最初は面白いと思ったのですが、周囲と連動がイマイチ、かつ攻撃のアイデアに乏しくて、結局のところ可能性のないクロスを上げるばかり。セルヒオ・ラモスが上がってくるスペースは潰れ、攻撃は右サイドに偏る始末で、この2枚代えは結果的に失着でした。

終わってみると前半イニエスタ→ピケでピけがGKと1対1になりながら、そのビッグチャンスを決められなかったのが悔やまれます。といってもピケが流れの中で最後尾からあそこに飛び出してくるだけで感涙もので、そのシュート精度を責めるのは酷というものでしょう。

しかし、リーグ戦中断期間というのに「超豪華な浦和の負けっぷり」を見る羽目になるとは(苦笑)

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2010.06.16

仙台2010(3):鳴子温泉(上)

仙台2010(2)から続く)

仙台 7:46 1527M クハ718-26 8:31 小牛田
小牛田 9:06 4727D キハ111-221 10:08 鳴子温泉

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 一夜明けて鳴子温泉にまで足を伸ばしてみました。仙台からはかなり距離があるためか、有名温泉地にも関わらず赤者は見かけず。みんな松島へと向ったようで・・。

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鳴子温泉はいろいろな泉質が楽しめることで知られており(日本国内にある11種類の泉質のうち9種があるとのこと)、隣の旅館なのに泉質が違うこともしばしば。従って一泊して湯巡りを楽しむのが本来のあり方でしょう。

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鳴子はこけしでも有名。首が回ってキュッキュッと鳴るのが鳴子こけしの最大の特徴。

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最初に訪れたのは鳴子温泉を代表する共同浴場「滝乃湯」。

昔は近所の売店で入浴券を買うシステムだったような記憶がありますが、いつの間にか券売機を設置。夜間の盗難防止のためか、券売機は木箱に納まっていました。わずか150円。

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総檜作りの浴室は朝から賑わっていましたが、この日はどういうわけか湯が激熱。湯に浸かっている人はほとんどおらず、湯船の縁に腰を下ろして、湯桶で体に湯を掛けているばかり。

せっかく来たのに湯船に入らずに帰るのはあまりにも勿体無いので、かけ湯で体を十分に慣らし、なんとか我慢に我慢を重ねて、断続的に計3分くらい入浴してなんとか自己満足。

奥の打たせ湯用の湯船は横長で幅が狭いのですが、そこはぬるいので打たせ湯という本来の目的とは無関係に終始混雑していました。

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番台のオバハンがあとで裏の泉源の様子を見に行っていたけど、やっぱ何かおかしかったんだろうなぁ・・・

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【温 泉 名】鳴子温泉
【施 設 名】滝の湯
【入浴料金】150円
【交通手段】鳴子温泉駅から徒歩3分
【泉  質】酸性-含硫黄-ナトリウム・アルミニウム・カルシウム・鉄(Ⅱ)-硫酸塩泉
【源 泉 名】町有下地獄1混合源泉 温泉神社硫黄泉
【泉  温】46.2度

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【TV短感】コートジボアール 0-0 ポルトガル

・前半は双方様子見ながらも徐々に中盤で優位に立ったコートジボアールのペース。

・後半はポルトガルにも本腰が入り、まさに名剣士同士のつばぜり合いといった例えが相応しい展開。共に中盤でボールを奪ってエリア周辺まで迫るものの決定的なチャンスは作れず。

・最後は勝ち点ゼロで終わることを恐れて双方矛を収めたような感じでスコアレスドロー。コートジボアールがラストチャンスでショートコーナーを選択して、クロスを上げないうちに笛が鳴ったのはちょっと間抜けっぽかったけど。

・前半早い時間帯にロナウドが倒されて口論になり、倒した選手共々イエローが出たので荒れた試合になるかと思いましたが、その後は極めてノーマルに試合進行。

・右腕骨折のドログバが後半半ばから出てきましたが、この日はまさに出てきただけ。最前線で体を張れないドログバってドログバらしくなく、このレベル相手だと大して役に立たないかも・・・・

・ポルトガルが好位置でFKをもらう場面も少なかったので、ロナウドの見せ場は序盤にワンフェイク入れてから放ったミドルシュートがポストを叩いた場面のみ。しかもこのシュートが両チームを通じてもっとも惜しかったような・・・

・ちょっと気を抜くと、ちょっとでもミスをするとズバッと斬りこまれるのがはっきりと判るくらい相手の攻撃がハイレベルで、それゆえ守備側もずっと集中を保っていてミスが出ない。実に小気味よいスコアレスドローでした。

・ブラジルvs北朝鮮は2-1。このグループはブラジル、コートジボアール、ポルトガルが全て1勝2分けに終わり、北朝鮮から何点取ったかで勝ち抜けが決まっても何の不思議もないので、北朝鮮の奮戦の前に得失点差1しか稼げなかったブラジルがまさかのグループリーグ敗退に終わる目がちょこっと出てきたような・・・

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2010.06.15

仙台2010(2):牛たん&大崎八幡宮

仙台2010(1)から続く)

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試合日はたまたま「青葉祭り」と重なり、一番町のアーケード街には山車がずらっと並んでいます。といっても地元町内会の山車ではなく、ほとんどが半ば企業の宣伝を兼ねた山車のようでしたが。

アーケード街は楽天一色でベガルタゴールドは全くと言っていいほど見受けられず残念至極。

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祭りのメインは日曜で、土曜はその前祝みたいな感じ。しかもその午前中ともなると祭りの準備体操のようなもので、商店街のあちこちで有志が散発的に踊りを披露しているくらいで、盛り上がりはイマイチ・・・ といっても演じ手は年に一度の晴れ舞台なのでどの方も実に良い顔をしていました。

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仙台の食の定番といえば牛タン。何度も食べているけれども店による味の違いなんてほとんど判らないっちゅーのが我ながら情けない次第ですが、今回往訪したのは「利久」のサンモール一番町店。開店直後に入ったつもりでしたが、奥行きの深い店内には既に何組もの客が。開店前に通りかかった時には行列なんてなかったはずでしたが、何時の間に続々と来たんやろう???

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頼んだのは牛たん1.5定食(1750円)。「とろろもいかがですか?」との誘いについ「ハイ!」と答えてしまい、プラス100円。麦飯ととろろはどこからともかく出てきましたが、牛たんは目の前の網で焼いていました。

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味噌がどてっと皿に乗っていますが、牛たんにちょっと味噌をつけて食べるのが本式なのかなぁ・・・ 牛たんに薄味がついているので、それで十分だろうと思うんですが。御新香もちょっと塩辛くこの辺が東北仕様。牛たん1.5人前だとご飯を食べるには十分すぎるくらいで、とろろは要らんかったなぁと反省。

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そこそこ腹が膨れたところで、一番町から腹ごなしにというにはかなり距離があるのですが、作並街道沿いにある大崎八幡宮まで歩いてみました。上写真は二の鳥居。作並街道沿いに一の鳥居が建っていましたが、国道に近すぎて上手く撮れません(苦笑)

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案内によると、坂上田村麻呂が武運長久を祈念すべく武門の守護神である宇佐八幡宮を現在の岩手県水沢市に勧請、鎮守府八幡宮を創祀したのが大崎八幡宮の始まり。

室町時代に奥州管領大崎氏がこれを自領内の現遠田郡田尻町に遷祀し守護神として篤く崇敬した為、世に大崎八幡宮と呼ばれるようになったとのこと。

現在の地に祀られるようになったのは伊達政宗の時代から。

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大石段を登ったところに三の鳥居。

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長床(重要文化財) 。本殿の前に建っており、拝殿的な位置づけなのかも。

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国宝に指定されている本殿。いかにも桃山期っぽい、ど派手な千鳥破風が一際目を惹きます。総黒漆塗に金の文様。軒下には極彩色の彫刻がずらり。いやはや恐れ入りました。

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【TV短感】日本 1-0 カメルーン

・「接近なんとか展開」だとか「ハエジャパン」だとか、当初掲げていたプランを土壇場でかなぐり捨てて、格上のカメルーンに対してかなり守備的な構えで挑んだ日本。ものの見事に日本のゲームプラン通りに試合が進み、ほんのちょっとしかないチャンスをきっちり決めるという、全く日本らしくない「抜群の決定力」でカメルーンを下しました。

・面白くともなんともないけれど、結果だけはきっちりと出す、岡田監督の真骨頂を肝心要の本番中の本番で披露。「世界を驚かす」だとか「ベスト4」だとか、あれはいったい何だったのかと思わなくもありませんが、個人的には「この日のための壮大な煙幕だった」と思い込むことにします。

・双方良く言えば慎重、悪く言えば腰が引けまくって攻撃が全く体をなさない、当事者以外には非常に退屈だったであろう前半。全くといっていいほど得点力がない日本にとっては、第三者が試合内容をクソミソに貶そうとも非常に理想的な展開。

・0-0で前半折り返しでも日本にとってはなんら差し支えなかったのですが、右サイドでボールをキープした松井が一人交わしてクロス→エリア内中央で大久保が囮になり、ファーでどフリーの本田が落ち着いてゴール!!!と日本が最初のチャンスをものの見事に決めてまさかまさかの先制!

・後半立ち上がりにエトーの突破を許すも、シュートは枠外。

・カメルーンは引いてスペースを消して守る日本守備陣に苦戦して、最後までトップにまともにボールが入らない。エトーもほとんど前を向けず、結局のところやばかったのは終盤ミドルシュートがクロスバーを叩いた場面だけ。

・最後のパワープレーも落ち着いて跳ね返してまんまと逃げ切り。相手がパワーブレーに出てくるとどうしても豪州戦の悪夢が脳裏をよぎってしまいますが、あの日のドタバタ感がなかったのは日本もそれなりに成長している証しなんでしょう。

・日本の後半のチャンスは長谷部のミドルシュートだけで、面白くはりませんでしたがが気持ちが入っていた良い試合でした。

-----本田-----
大久保-------松井
--遠藤-阿部-長谷部-
長友-闘莉王-中澤-駒野
-----川島-----

69分:松井→岡崎
82分:大久保→矢野
88分:長谷部→稲本

・小破した今野が結局間に合わなかったくらいでスタメンは事前予想通り。アジア予選では不動の主軸だった守備に難がある中村俊と内田とばっさり斬り、ボールを奪う位置が深くなる分最前線でのボールキープが必要なため岡崎すらばっさり斬ってしまう岡田。2年以上にわたって築き上げた何かを全部ちゃぶ台返しにした岡田の策が見事に嵌りました。

・そして点を取ることは全く期待されていない悲運のFW矢野をクローザーとして投入。

長谷部:「監督、大久保がもう動きません!」
岡田こんなこともあろうかと、矢野を用意しておいたのだ!!!」

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【TV短感】オランダ 2-0 デンマーク

・オランダはボールポゼッションこそ圧倒しているものの、引いてブロックを作っているデンマーク守備陣を攻め倦んでいる印象。前半20分くらいにトップにボールが入ってファン・デル・ファールがシュートを放ったのが惜しかったくらい。セットプレーも長身揃いのデンマーク相手にこれといった工夫が見られず。CL決勝明けのスナイデルがキレを欠いているような気がするのだが・・・

・デンマークはカウンターで応酬。欠場すら噂されたCFベントナーはどうやら「アジジ作戦」だったようで、最前線のポストとして大活躍。ベントナーがキープしている間に後方から追い越してゆく選手をオランダ守備陣が掴まえられず、決定機はデンマークのほうが多い印象で前半終了。

・ところが好事魔多しというか、縦に抜け出したファンペルシからの破れかぶれのクロスがなんとSBボウルセンのオウンゴールを誘発。やっちまったボウルセンの福西ばりの爽やかな笑顔。あのメンタリティーは日本人にはないわ(笑)

・デンマークの試合構想はこれで完全に崩壊。やむを得ず前に出て攻めに出てはいましたが、およそ攻撃の体をなさず。早々と選手を入れ替えては見たものの誰一人として機能せず。

・オランダは極端に守備を固めるでもなく、追加点を積極的に狙いに行くでもなく、まさに自然体といった感じで迫力のないデンマークの攻撃を右から左に受け流す按配。デンマークに諦めムードが漂いだした後半30分くらいからボールポゼッションを高めて一気に攻勢。左SHに途中投入された快足のエリアが効きまくり。

・スナイデルのスルーパスに素早く反応してエリア内に突入したエリア(笑) シュートはポストを叩くもののカイトが詰めて追加点。

・ロッベン抜きでもきっちり勝ち点3を取ったオランダもさることながら、前半のデンマークの出来には驚嘆。ポルトガルを抑えて欧州予選一位通過した実力は伊達ではありませんでした。ただ攻めに出ないといけない羽目に陥った時の攻撃力は大したことがないので、日本相手に得失点差を稼ぎに来る展開になれば日本にも勝機があるかも。

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2010.06.14

頑張れ、日本!

・直前の親善試合はどちらもグダグダ。およそ点が入りそうにない日本と、およそ守りきれそうにないカメルーン。まさに「最弱の矛と最弱の盾」の戦いとなった一戦。とはいえ地力ではカメルーンのほうが上なのは否めないところ。

・韓国戦の惨敗以降、迷走に迷走を重ねて、たどり着いたと目されるのが本田の1トップ。あれだけ岡崎の1トップに拘ってきたのに、本番では全く通用しそうにないことがこのところの親善試合で明らかになったのがよほど堪えたんでしょうなぁ・・・

・他所の試合を見ていて気になったのは、気圧の関係なのかボールが予想以上に伸びること。得点力に乏しい日本はFKが頼みの綱なんですが、ボールが落ち切らずにクロスバーを越える場面が頻発しやしないかと・・・

・また大舞台の経験が乏しいGK川島。「日本のグリーン」になりはしないかと・・・

・正直半ば「もう、どうにでもなぁれー」な気分なんですが、ここまで来たら四の五の言わずにがんばれ、日本!!!

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仙台2010(1):仙台城

大宮 7:22 (はやて1号 E226-328) 8:37 仙台

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先の山形戦がハプニングで仙台経由になってしまったため、仙台は久しぶりという感じが全くしないのがなんですが、ともかくも仙台到着。

仙台城には過去何回か行ったことがあり、本丸には「伊達政宗の銅像」以外何もないこともよくよく承知してはいますが、今回は本丸周辺の城郭を実見してみました 

仙台駅から仙台城までは十分歩ける距離ですが、今回は市バスで移動して「博物館・国際センター前」で下車。

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伊達政宗が築城した仙台城は本丸が青葉山に置かれた「山城」でしたが、平時には不便なので忠宗の代になって山の麓に二の丸、さらに時代が下って三の丸が作られました。仙台城二の丸は現在東北大学川内キャンパスに、三の丸は仙台市博物館になっています。

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三の丸を固めるお堀代わりの沼。

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仙台市博物館から本丸へと向う車道を少し登ったところに大手門脇櫓。かなり通行量が多いので撮影に気をとられていると事故にあいかねません。

大手門及び脇櫓は明治以降も仙台城に残った数少ない建造物でしたが、仙台空襲で焼失。1967年に脇櫓のみ外観復元されました。

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仙台城は現存どころか復元された建造物もほとんどありませんが、北を固める高石垣は大藩らしい見事なもの。

久しぶりに仙台城に来て感心したのは、本丸へと向かう歩道が整備されていたこと。昔は狭い歩道を車に怯えながら山を登ったものでしたが。

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坂を登りきったところに護国神社。西の丸に相当。

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ようやく本丸に到着。といっても、売店や食事処、ガイダンス施設「仙台城見聞館」があるくらいで、大抵の観光客は伊達政宗の銅像を見て、仙台市街の眺望を楽しんで撤収でしょうなぁ・・・

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同じ道を戻ってもつまらないので、帰りは搦め手にあたる巽門コースを通って博物館まで下ってみました。上写真は清水門跡。清水門の名は仙台藩の御用酒作りに用いられた清水がその脇にあったことにちなんだもの。

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仙台市博物館横に伊達政宗の胸像があるのはあまり知られていないかも。

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堤、期限付き移籍でロアッソ熊本へ

・水戸から出戻りの高崎を含め、浦和ではこれまで全く成功例がないJ2修業の旅に堤が出ることになりました。

・怪我再発で昨年を丸々棒に振り、ようやく怪我も癒えて初めて掴んだ出場機会-ナビスコ杯予選磐田戦-では残念ながら散々な出来で前半でお役御免。続く湘南戦では終盤に交代出場したものの、不慣れな右SBを任されたこともあってか出場直後に失点。その後は何回かベンチには入るものの出場機会は巡ってきませんでした。

・堤は大怪我という不運があったとはいえ、ユースで同期だった宇賀神が流経大で辛酸を嘗め尽くしたのが奏功(?)してか浦和に舞い戻っていきなりスタメンを確保していることを考えると、試合に出ないと伸びようがないのは明らか。

・「浦和で出場機会がなくても他でなら十分やれる」という考えは大甘の甘ちゃんでしかないことは屍累々の先輩達の歴史が示しているところ。しかし、たとえ困難な道であってもオファーがあるだけ、引き受けてくれる先があるだけまだマシ。

・23歳ともなるともう1、2年でトップに足がかりを掴まないと先がありません。棘の道を切り開けるか、堤!

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2010.06.13

【閉店】豚麺研究所@神田

 神田駅南口から「野郎ラーメン」「油屋製麺」等のある日銀通りを徒歩3分ほど。平日夕に往訪。近隣につけ麺の「もといし」あり。

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 戸外に券売機があり、「豚ネギつけ麺(790円)」を注文。他に「強人ラー油ゴマつけ麺」や「牛油Love油麺」といったメニューも。

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 店内は手狭で厨房にそって緩く曲がったカウンター7席のみで、しかも奥の2席はかなり座りづらそう。先客2、後客1。厨房内には店主のみ。

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 つけダレの器にしては随分背が高くて狭口の器で出てきました。

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「豚ネギつけ麺」と銘打ってはいますが、ネギの量はさほどでもありませんし、むしろかいわれのほうが目立つくらい。ネギよりもむしろつけダレの中にどっさりと挽き肉、そしてキャベツが少々といった感じの炒め物が入っているのに驚かされました。

 券売機には「和風あっさり」と表示されていますが、動物系主体のつけダレはかなり甘めで、かつ炒め物のせいか脂が多い印象。店内には「胡椒と、日本一辛い黄金の一味を少々入れて食べ進みます」と案内されていたので途中からその通りにしてみたのですが、どういうわけかピリ辛にもならず。

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 麺はカネジン製麺製の極太縮れ麺。歯応えもしっかりしており、ややオイリッシュなつけダレにはぴったり。茹でもやしがついていますが、つけダレのほうは野菜が案外少ないのでこれでバランスを取ったのかも。そういえば券売機に並とか大とかの選択はなく、黙って食券を出しても特に何も聞かれなかったけど、麺の量はちょうど良い感じ。

 但しつけダレの器が小さくて食べづらいのと、小さい器に挽き肉がどっさり入っている代わりにつけダレ本体の量は多くはないため、挽き肉で誤魔化せる中盤はともかく、挽き肉も乏しくなった終盤戦は急速に味が薄まってしまうのが難点。

 スープ割りは割愛。

 どこにでもある魚粉頼みの○つけ麺よりは良いかなと思いますが・・・

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【TV短感】イングランド 1-1 米国

いいんだよ、グリーンだよ!に尽きますね、この試合は。正面に飛んできたミドルシュートを後逸ってなんやねん、それ(爆笑) 

・優勝を狙うにはGKが弱い、弱いと言われ続けて、その懸念が現実のものになってしまうとは・・・ 歴史的にはイングランドはGKが優秀で、スペインはGKがダメだったはずですが、何時からその関係が逆転してしまったんでしょうか?

・イングランドはスローインからヘスキーのポスト→突っ込むジェラードで早々と先制。その後はアメリカにボールを支配されるも(といってもアメリカのボール回しは脅威でもなんでもなく、縦にスピードのある攻撃を仕掛けられるほうがよほどやばかったのですが)、カペッロ監督はやられ気味だった左SHミルキーを怪我でもないのに前半途中でW・フィリップスに代えて止血。これが奏功して、イングランドは内容こそイマイチながら順当に勝ち点3を得るだろうと思っていた矢先に飛び出したのがGKグリーンの大失態。

・後半のアメリカは早々と足が止まって中盤のプレスが効かなくなったせいもあってか、引き気味に構えてカウンター狙い。2トップが孤立して攻撃も単発になってしまいましたが、それでも快足FWがCBキャラガー(スタメンのCBキングをハーフタイムで代えましたが、怪我でしょうか?)を振り切り、シュートがポストを叩くビッグチャンスも。

・またアメリカの守備は相当に堅く、イングランドの決定機は後半へスキーが縦パス一本でGKと一対一になったのと、左サイドエリア内でW・フィリップスがどフリーになった2回だけ。しかもシュートはいずれもGK正面。際どいミドルシュートも何本かありましたが、いずれもアメリカのGKハワードが無難に処理。

・最後はクラウチ大作戦を試みるも、落としたところに誰もいない拙攻の連続で、アメリカが狙い通りに引き分け。

・イングランドも残りがアルジェリア、スロベニアと非常に楽な組み合わせなんで引き分けでも全く問題は無いんですが、あのGKとリオ・ファーディナンドを欠いてやや危なっかしい代役CBを見ると優勝は相当難しいんじゃ?

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【TV短感】アルゼンチン 1-0 ナイジェリア

・ナイジェリアは試合の入り方があまりにも拙かったのが残念。動き回るイグアイン、テベス、メッシに良いようにかき回され序盤から大ピンチの連続。

・そしてCKで後方からどフリーで飛び込んできたエインセに叩き込まれてたちまち失点。セットプレーの守備は最後まで危なっかしかったなかぁ・・・

・前半半ばからなんとか落ち着きを取り戻したけれど、メッシにバイタルエリアで前を向かれてしまうともう手の施しようがない印象。複数人で応対してもボールは取れず、ボールが取れそうなところでぽっかり空いたサイドに叩かれる。イグアインが、そしてメッシ自身が何度もあった絶好機を決めていればアルゼンチン楽勝だったんですけどね・・・

・結果は1点差ながらナイジェリアに力の差を見せ付けたアルゼンチン。とはいえメッシ頼みの○サッカーと言われても仕方がない内容で、これでどこまで上に行けるのかなぁ・・・

・ナイジェリアもチャンスは無くはなかったのですが、好機にシュートが雑。日韓大会以来の出場ですが、その頃と比べるとかなり力は落ちたかなぁ・・・っちゅーことは、韓国のグループリーグ勝ちぬけがぐっと現実味を帯びてきたのか・・・

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2010.06.12

【TV短感】韓国 2-0 ギリシャ

・守ってナンボのギリシャなのにCKから早々と失点。ギリシャが身長で上回っているのでセットプレーは優位と言われていたのですが・・・

・ギリシャの攻撃も立ち上がりにCKでビッグチャンスがあっただけ。韓国に先制されてからはロングボールを前線に放り込むだけで、工夫も何もなく、ただただ体格差頼みとしか言いようがない○サッカーに終始。先制されたギリシャってW杯に出るレベルじゃないやん・・・・

・ギリシャがセットプレーのチャンスを生かせない一方、韓国はそのこぼれ玉を拾ってすかさずカウンター。ギリシャの攻守の切り替えの遅さは目に余るものがあり、韓国の追加点は時間の問題と思いましたが、パク・ジュヨンがビッグチャンスを決められず。

・韓国優勢ながら追加点が入らないまま時間が経過すればまだ勝負の行方は判らなかったのですが、後半早い時間帯にギリシャCBのトラップが流れたところをパク・チソンが拾い、そのまま自らエリア内に持ち込んで決定的な2点目。これで事実上勝負あり。

・ギリシャは積極的に選手を代えたもののさしたる効果はなく、頼みのゲカスが振り向きざまの一発を放ったのが惜しかったくらいで全くいいところなし。っちゅーか、ほとんど運動量を必要としないサッカーをやっているのに後半足が止まりまくりって一体なんやねん???

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【TV短感】ウルグアイ 0-0 フランス

・非常につまらない試合。フランスは立ち上がりにリベリ→ゴブで決定機を作った後は、ベタ引きで守るウルグアイを崩せず。攻守の切り替えも遅ければ、トップにボールが入ってからのサポートも遅い。同じようなペースでパスを回して最後は「アネルカ何とかしてくれ!」的なクロスとか、無理目のミドルシュートを放つだけ。

・選手交代もさしたる効果はなく、ウルグアイに退場者が出てからようやく右サイドを深く抉って形を作りかけるもフィニッシュには至らず。「この面子でこの内容か!」と酷評されても仕方がありません。

・ウルグアイは守備こそ頑張っていましたが攻撃は不発。一貫してカウンターから手数を掛けずにフランスDFラインの裏を狙ってはいましたが、前半フォルランの個人技による一発と、後半CKからの流れで同じくフォルランが一瞬フリーになったのが惜しかったくらい。それでもこのグループでフランス相手に初戦勝ち点1なら上出来でしょう。退場者を出してしまったのは大誤算でしょう。

・W杯は西村主審には荷が重そう・・・両チームともファウルの判定には不満げ。

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【TV短感】南アフリカ 1-1 メキシコ

・前半はメキシコが優勢。軽快なパス回しにドリブルを絡めながら右サイドから何度かチャンスを作り、セットプレーを含めて2、3度決定機があったものの、これを決められず。南アの攻撃はカウンター中心。しかし結局のところサイドからアーリークロスを1トップに入れるだけでこれといったチャンスなし。

・南アのパレイラ監督は後半頭から左SBを入れ替え。これが奏功してメキシコの攻撃は停滞気味になったところで、ついに南アのカウンターが炸裂!!!

・カウンターの脅威に晒され続けるメキシコはすっかり腰が引けてしまい、縦へのボールをなかなか入れられず。敗色濃厚で「勝てないパスサッカー」の見本になってしまうかと思いましたが、セットプレーでなんとか同点に追いついて両者勝ち点1を分け合う格好に。南アは勝てた試合だったと思いますが、セットプレーの守備は前半から怪しげでしたからねぇ・・・

・終盤は縦へのスピードに優れる南アと、古典的なゲームメーカー然としたブランコを中心にゆったりとゲームを組み立てるメキシコとが非常に対照的で、第三者的には結構楽しめました。途中から出てきたブランコは体型といい、動きといい、「お前はOB戦要員か?」とツッコミたくなる要素満載でしたが、短時間なら良い仕事をします。捉えどころがなくて南アのDFも掴まえづらそうでしたし。

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【閉店】北海道らーめん群山@御徒町

 御徒町駅北口から春日通りを西へ。上野松坂屋のほぼ対面ですが春日通りには面しておらず、若干脇道に逸れたところに立地。外観といい、「北海道らーめん」というアバウトなカテゴライズといい、大手資本の系列臭がする店です。

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 券売機で「群山味噌(780円)」を注文。他にタンメンや醤油らーめん、味噌つけ麺、カレーつけ麺なども用意。

 店内は奥行きがあり、L字型カウンター15席。水セルフ。先客2、後客1。

 スタッフは3人いましたが、一人は中華鍋で炒め物、一人は麺茹で、そしてもう一人は専ら接客といった様子。中華鍋で野菜をスープと一緒に炒め合わせる札幌風のスタイルで、炒め物の脂の臭いがちょっと漂ってきますが、ドアを開け放ちにしていて換気が良いのでほとんど気にならず。

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 全般にスープがかなり甘ったるいのが難ですが、表面の脂が目立つほどにはやたら脂っぽくはなく、ベースとなる出汁もそれなりにしっかりしていてまずまず。

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 麺は小林製麺製。黄色くて味噌ラーメンにしてはやや細めの縮れ麺ですが、かなり堅めの茹で上がりで個人的には好み。その上にモヤシやキャベツ、玉ねぎ等の炒め物がどっさり乗っているのでそこそこ食べ応えがあります。

 これだけ野菜があるのですから、あり合わせ感ありありの安っぽいメンマは不要でしょうし、これまた安っぽいチャーシューを1枚添えるくらいなら炒め物に挽き肉を加えたほうがいいのではないかと。

 細かい難点はあるにせよ、この出来ならまずまずといっていいでしょう。少なくとも近隣で同じように味噌を売り物にしている「せいべえ」よりは、やたら脂臭くない分マシでしょうなぁ・・・

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2010.06.11

神戸2010(6・完):金の湯・銀の湯

神戸2010(5)から続く)

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 最後は有馬温泉を代表する共同浴場「金の湯」にざぶり。

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入浴料650円と公衆浴場なのに破格の高さ( ゚Д゚)ゴルァ 「銀の湯」との共通券850円を購入。入口で入浴券を渡すとロッカーの鍵を渡されました。

浴室は男女とも2階。しゃもじ型の湯船を横に2つに仕切って、広いほうが「ぬるゆ」、狭いほうが「あつゆ」となっていましたが、「あつゆ」に入っている人はほとんどおらず。

単なるかけ湯代わりなのか、あるいは食塩がきつくて湯上りが心持ちベタつくこともあってか、入り口正面には水道水を引いた円形の白湯も。

入浴客は韓国人や中国系の方が半分くらい。

1階は簡単な休憩所でビールの自販機もありますが、週末は明らかにキャパ不足でしょうな。

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【温 泉 名】有馬温泉
【施 設 名】金の湯
【入浴料金】650円(「銀の湯」共通券で850円)
【交通手段】有馬温泉駅から徒歩5分強
【泉  質】含鉄-ナトリウム-塩化物強塩高温泉
【源 泉 名】有明1号・2号、天神泉
【泉  温】源泉:81.0~94.8度、98.2度 → (あつゆ)44.0度、(ぬるゆ)42.0度
【コメント】加水あり、加温あり、掛け流し、塩素系薬剤使用

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 「金の湯」の入口近くには飲泉所もありますが、鉄分たっぷりの湯を飲んでお腹壊さないものなのかなぁ・・・と思ったのですが、さすがに飲用は「金泉」ではなくてナトリウム-塩化物泉とのこと。

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 「金の湯」の傍には足湯も。

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”misono"で昼食を済ませた後は、「銀の湯」へ。こちらも入浴券を渡すとロッカーの鍵を渡されました。

こちらは1階平屋建て。細長い櫛型の湯船で、奥のほうにバブル付き。

湯は無色透明で、これといった特徴がなく、加温&循環なのでまるでスーパー銭湯に入っているかのよう。

ロッカーは「金の湯」より小さめ。入り口脇に休憩スペースあり。こちらもビールの自販機あり。

入浴客はわずか3人と非常に空いていましたが、よほどの温泉好きじゃなければ「金の湯」だけ入れば十分でしょう。炭酸泉を引いているといっても別に湯がシュワシュワするわけでもありませんし・・・

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【温 泉 名】有馬温泉
【施 設 名】銀の湯
【入浴料金】550円(「銀の湯」共通券で850円)
【交通手段】有馬温泉駅から徒歩10分弱
【泉  質】炭酸泉(単純二酸化炭素冷鉱泉)、ラジウム泉(単純放射能温泉)の混合泉
【源 泉 名】炭酸泉源、ラジウム泉源
【泉  温】源泉:29.4度、18.6度 → 浴槽 42.0度
【コメント】加水あり、加温なし、掛け流し、塩素系薬剤使用

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2010.06.10

【観戦記】10年ナ杯予選第7節:横浜M 0-0 浦和

・つまらないとは全く思いませんでしたが、共に決定機はほとんどなくて見所が少なかった試合だったことは否めず、スコアレスドローで仲良く予選敗退。シュート数は6対16と圧倒されていますが内容は互角というか低レベルで均衡していたような・・・

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・強いて良かった点を上げれば久しぶりに無失点だったこと。横浜M(以下「鞠」)は浦和が2,3人でプレスをかけても簡単にはボールを失わず、プレス網を交わしてきっちり繋いでくるためか、浦和はどうしてもDFラインが下がってしまって、その前で鞠にボールを回される時間帯もかなりありました。しかし、かつての浦和がほんのちょっと蘇ったように最終ラインが奮闘。高さのあるスピラとカバーリングに優れた暢久のコンビネーションはどんどん良くなってきました。

・また浦和の典型的なやられパターン- サイドから簡単にクロスを上げられて、しかもクロスのターゲットがフリー -に対してもそれなりに修正が施されていました。鞠はショートパスの交換で右SB平川の裏を終始狙っていたように見受けられましたが、鞠の左SBが上がってきた際にはポンテが下がって守備で奮戦し、平川が数的不利に陥る愚を解消。守備で走りすぎたせいか攻撃は精彩を欠いてしまいましたが、ここまで守備に走り回るポンテって初めて見たような気がしました。

・さらに中盤における玉際での競り合いは終始激しく行っていました。これは実に良い傾向。鞠の選手が悶絶する場面が多々あり、それが起因となったと思しき小競り合いも2度ばかりありましたが、たとえ消化試合といえども、たとえなかなか良い試合運びができずとも、選手が闘っている姿をはっきり見せてくれたのは大いに評価すべき。もっとも無駄に熱くなっていた細貝だけはいかがなものかと思いますが。

・小競り合いの過程で河合を突き飛ばしたスピラ。無用なイエローをもらってしまいましたが、こういうことで浦和の仲間として認められてゆくんでしょうな、きっと。

・この日はバックスタンド2Fからの観戦でしたが、相手のボールに対して選手が次々と連動して動く様が良く判って結構な勉強に。これ見るとシュートが全く撃てなくてもFWのファーストチョイスがエジミウソンだというのはなんとなく判るような・・・

・浦和のピンチは後半カウンターを食らって右サイドからどフリーでシュートを撃たれたのが最もやばかったかな(やや角度が厳しくて加藤がセーブ)? その他は終盤に左サイドからクロスを上げられてヘッドが右ポスト脇を通過したのがちょっとヒヤッとしたくらい。右サイドを破られて混戦の中、ゴールマウス寸前で暢久がクリアっちゅーのもあったか。

・鞠はセットプレーに強みがあると思ったのですが、中澤抜き&栗原負傷退場で受け手が少なく、おまけに途中で狩野を下げたのでまともなキッカーがいなくなってしまってほとんどチャンスにならず。もっとも浦和にスピラが加わったのも多少効いたのかもしれませんが。

・守備面は評価できるものの、攻撃はさっぱり。チャンスは作れどもシュートが決まらないのではなく、チャンスすら大して作れないのですからお話になりません。特に前半。とにかくエジに全くボールが入らない。達也に代わって原口が左SHに入った他は攻撃陣はいつもの面々なんですが、なぜかものの見事にバラバラなんですわ、動きが。

・原口の左からのカットインは常に単発だし、柏木は行方不明だし、上がってきた細貝へのパスはことごとくミスになるし。中盤で良い形で前を向くのは往々にして堀之内で、そりゃ期待するほうが無理というもの・・・ある意味「残念、そこは堀之内」状態。でも阿部の代わりとしては啓太よりよくやったと思います。

・後半は監督に相当カツを入れられたのかようやく柏木が躍動し始め、エジにもボールが入りだして、浦和が一転して攻勢に。右からのクロスが中央に飛び込んできた柏木にどんぴしゃりで合いましたが、シュートは無常にもGK正面(´・ω・`)ショボーン

・その後は引いて守る鞠守備陣を攻め倦み、原口に代わって投入されたセルが鞠DFライン前から撃ったシュートに可能性があったくらい(これもGK正面)でチャンスらしいチャンスなし。相手セットプレーからのカウンターで得た1対2の絶好機はエジ→ポンテのパスが流れてしまって、結局シュートすら撃てず。最前線に飛び出した2人が坪井と堀之内なら諦めもつきますが、ポンテとエジでシュートすら撃てずって、そりゃ勝てませんわ・・・

・終盤ヘロヘロになって守備すら覚束なくなった堀之内を直輝に代えるのは予定通りだったと思いますが、後半投入したセルが相手と交錯して負傷したのは大誤算。岡本を投入して平川をやむなく右SHに上げるもそこで平川が何をできるでもなく、それ以上にポンテが疲労困憊からくるミス続出で終盤は攻撃の体をなさず、スコアレスドロー已む無し。最後の最後で直輝&宇賀神のカウンターで見せ場を作るも宇賀神のシュートはバーの上。

・山形、清水、鞠と試合連続無得点。攻撃面を取り出せば3試合で最も不出来の試合だったと思いますが、中断期間でフィンケはどう修正するのやら。大物補強はまずないでしょうから、直輝の復帰が唯一かつ最大の上積みですが・・・

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-----エジ-----
原口---柏木--ポンテ
---細貝-堀之内---
宇賀神-摩周-暢久-平川
-----加藤-----

59分:原口→セル
78分:堀之内→直輝
79分:セル→岡本

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---山瀬--渡邉---
斉藤--------狩野
---河合--清水---
田中-栗原--小椋-天野
-----飯倉-----

45+1分:栗原→松田
52分:狩野→兵藤
86分:河合→坂田

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2010.06.09

【展望】10年ナ杯予選第7節横浜M戦

・1試合残した浦和の勝ち点は7。もはや6試合すべて消化した首位清水の勝ち点11を抜くことはできず、さらに勝ち点10で並ぶ2位山形と3位磐田は最終節で直接対決なので、浦和は3位以下が確定。残念ながら最終節は消化試合になってしまいました。

・08年以来のナビスコ杯予選敗退。組み合わせが決まった時には、「代表で抜けるのは阿部だけだし、競争相手は事実上清水と横浜Mだけだから勝ち抜けは割と楽か?」と思っていたのですが、阿部の穴は予想以上にでかかったのは誤算。啓太と堀之内が交代でボランチとして出場してはいましたが、働きぶりとしていは穴を埋めるどころか穴を広げていたような・・・

・昨年のナビスコ予選は若手ユース組が大活躍しましたが、今年は新戦力の出場機会自体がほとんどなく、出場機会を与えられた堤や高崎はせっかくのチャンスを生かせず。スピラがリーグ戦で使える目処が立ったのは収穫でしたが、若いとはいえ外国人選手ですから使い物になって当たり前ですし・・・・

・しかもナビスコ杯ではホームで全く勝てませんでした。

・何一つ良いところがなく、チーム崩壊の臭いがプンプンしていた08年ナビスコ杯の惨状からすれば、方向性だけはしっかりしている今は随分とマシなんでしょうが、「内容は悪くないが結果が付いてこない」試合が続いてそこはかとない閉塞感が。

・対戦相手の横浜M(勝ち点8)は山形vs磐田が引き分けに終わった場合、勝ち抜けの目が残っています。平日夜にノコノコ消化試合を横浜くんだりまで見に行って、まさかの理容業組合一斉開業でも見せられた日には腸煮えくり返り、不快指数100%となるは必定なんですが・・・

・前日の監督コメントでは、啓太・サヌ・達也が小破。さらに峻希がまた怪我をしたとのこと。一方直輝のメンバー入りを明言。となるとスタメンは

-----エジ-----
セル---柏木--ポンテ
---細貝-堀之内---
宇賀神-摩周-暢久-平川
-----加藤-----

で、堀之内に代わって後半途中から直輝投入なんでしょうか?

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<前回:浦和 2-3 横浜M>

---渡邉--山瀬---
中村--------兵藤
---狩野--小椋---
田中-中澤--栗原-天野
-----榎本-----

77分:狩野→金井
82分:山瀬→坂田
90分:兵藤→水沼

得点:6分 渡邉、44分 兵藤、60分 渡邉

・渡邉の先制点は相手を褒めるしかありませんが、その後は浦和が凡ミスを連発して追いついては取られ、追いついては取られ。これじゃ勝てませんわ。

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2010.06.08

【閉店】ゆたか@馬喰町

 馬喰町駅3番出口から目の前の馬喰町1丁目交差点を渡ってすぐ。「エトワール海渡」のビルがやたら目立ちますが、この辺は問屋街。一般消費者にとってはまるで縁がない街で、国鉄末期の金のなさとやる気のなさをそのまま形にしたような、素寒貧かつ小汚い馬喰町駅に降りるのも実に久しぶり。

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 店は小さなビルの中2階。表通りに面していない分、外観には多少工夫を凝らし様子。中は非常に広くて、かつテーブル席主体。4人掛け×5、2人掛け×5、さらに厨房に沿ってI字型カウンター8席。もともとラーメン屋ではなかったんでしょうなぁ、ここ。そんなだたっぴろい店に店主とアシスタントの女性が一人。ちなみに店主は平川にそっくりでした(髭のせいかもしれませんが)。

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 券売機はなく後払い制。らーめんは白、黒、赤とあり、基本と思しき「白らーめん(700円)」を注文。

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 ぱっと見は博多風のとんこつラーメンですが、とんこつ臭は全くありません。とんこつ臭満点の濃厚とんこつではなく、マイルドな東京風のとんこつを志向するのはいいのですが、マイルドというより単にとんこつの旨味があまり出ていないような・・・

 麺は細めのストレートでややざらざらとした食感。堅めでぽきぽきとした歯応えは結構好きなのですが、これは濃厚とんこつにこそ合う麺であって、このスープでは強すぎる感じ。

 具は薄いチャーシューが一枚とキクラゲ、モヤシ、刻みネギ。

 量が少ないので替玉(150円)を追加しましたが、当然ながら出汁の薄さがさらに気になる結果に。卓上に調整用の「たれ」が置いてありますが、この薄さはかえしの問題じゃないからなぁ・・・ 無料で出された高菜や卓上にあった白ごまでなんとか誤魔化し、誤魔化しながら麺のみ完食。そういえば紅生姜は置いていないですね。

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2010.06.07

神戸2010(5):有馬温泉散策

神戸2010(4)から続く)

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 泉源巡りだけでは時間を持て余してしまうので、ついでにアップダウンの多い有馬の温泉街をぐるぐる。

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 有馬温泉といえば太閤秀吉。秀吉は何度も有馬を訪れただけでなく、温泉の改修工事にも着手。慶長伏見地震の直後から温泉の温度が急上昇し熱湯となってしまったのが改修のきっかけだったそうですが、この工事が現在の有馬温泉繁栄の基盤。

 もっとも有馬温泉自体は太閤秀吉の時代よりも遥か昔から有名で、日本書紀に早々とその名が登場。一時衰退したものの、奈良時代になって行基が再興したとか。

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有馬川に掛かる赤い欄干の橋を挟んで「秀吉像」と向かい合うように建つ「ねねの像」。

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「金の湯」から「銀の湯」へ向けての登り坂にはお寺が固まって建っています。上写真は温泉寺。724年に行基上人が建立。温泉寺には行基上人に加えて、有馬温泉中興の祖・仁西上人の像も祀られているとのこと。

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温泉寺の上には極楽寺。こちらは594年に聖徳太子の創建とのことですが、ホンマかいな??? 何度も焼失して現在の堂宇は1782年に再建されたもの。さらに阪神淡路大震災で半壊しましたが、修築中の基礎の下から豊臣秀吉が築造した「湯山御殿」の遺構の一部が発見されたことでこの寺は一躍有名に。

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極楽寺の向かいに念仏寺。1539年の創建でねねの別邸だったとか。

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有馬温泉は日帰りでも十分楽しめる温泉ですが、山がちという地形の制約を受ける上に、建物を建てやすいところは粗方大型旅館に占められているせいか、お土産屋や飲み食いが楽しめるところが少ないような気がします。

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今回昼食に往訪したのは「金の湯」に比較的近い"misono"というお店。喫茶店みたいな外観ですが、昼はカレーうどんを出しています。「カレーうどん(600円)」をうどん大盛(+150円)にしてもらいました。

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一般的なカレーうどんと比べるとルーがかなりドロドロしています。多種多様なスパイスが良く効いた、うどんにかけるには少々勿体無いくらいの本格的なカレー。逆に言えばうどんのかけ汁っぽいものがあまり感じられず、うどんにかけるよりもフツーにご飯にかけたほうが美味しそう。

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うどんもこれまたコシがしっかりした本格派。少々ざらつきのある食感が特徴的でしたが、これまたカレーうどんにしてしまうのには少々勿体無いくらいで、ぶっかけうどんなり、ざるうどんなり、フツーにうどんとして食べたほうが美味しそうな・・・

またこのルーの出来からすればうどんを大盛にするよりも「銀シャリ」を頼んで、うどんを食べて余ったルーにぶちこんだほうが良かったみたい。気がついたときには手遅れでしたが(苦笑)

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2010.06.06

【閉店】酒け麺 もといし@神田

神田駅南口から「野郎ラーメン」「油屋製麺」等のある日銀通りを徒歩3分ほど。平日夕に往訪。

近隣に出来た「豚麺研究所」が主目的だったところなぜか「スープ切れ終了」の看板が出ていたのでこちらへ転進したもので、往訪は1年ぶり2回目

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昼はつけ麺屋ですが、夜は居酒屋兼業の「酒け麺 もといし」として営業しており、訪れた時は1Fのほぼ半分で早々と酒宴中。その後ぞろぞろと客がやってきて1Fは早々と満席。2Fもあるはずですが、後から来た4人連れは断られていたので2Fもかなりの入りなのでしょう。

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夜もつけ麺を食べられますが、夜限定メニューの「焼きじろう(780円)」を注文。

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太麺の上にもやしやキャベツ、豚肉の炒め物、それにニンニクや背脂をどっさり乗せて、ビジュアル的には「二郎」を強く意識したものに仕上がっています。スープに浸かった焼きそばのようにも見えますが、焼きそばといってしまうには焼きがやや甘くて茹で麺の色彩を色濃く残しています。

またスープがそれほどしょっぱくなく、むしろ背脂の甘味が強く支配。ぐちゃぐちゃにかき混ぜて食べたらまた違う感想を持ったかもしれませんが、ただでさえビジュアルに難があるのにさらに大変なことになってしまいますしね・・・ またにんにくがガツンと効いている上に強烈に脂っぽく、しかもかなり量があるので最後はギブアップ気味に(苦笑)。面白い試みなので一度食べる価値はありますが、一度で十分でした。

口直しにとスープが付いてきましたが、たぶんつけ麺用の出汁でしょうな、これ。

焼き物をつつきながら生ビールをジョッキで2、3杯飲んで、最後は「焼きじろう」なんてことをやっていると豚まっしぐらですわ・・・

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2010.06.05

【TV短感】日本 0-2 コートジボワール

・イングランド戦でほんのり点ったかのように思えた希望の光があっさりとかき消されてしまった、実に見所の少ないつまらない試合でした。

・長期合宿で疲れが溜まっているのか、ミスが多いのはお互い様でしたが、それでもコートジボワールはセットプレーで2点取って楽々逃げ切り。一方、日本は守備こそ決定的に破綻した場面はなかったものの、全くといっていいほど攻撃の形を作れず、何の収穫もない試合だったかと。シュートらしいシュートは前半本田のボレー(枠外)と後半中村俊のFK(GKが楽々処理)くらい。

・スタメンこそイングランド戦と全く同じだったものの、この日はフォーメーションを4-1-4-1から4-2-3-1へ変更。それ以上に驚きだったのは遠藤をボランチに下げて長谷部をトップ下に上げたこと。ところが前半この布陣は全く機能せず。

・イングランド戦は引いて守るのが基本だったのに対し、この日は序盤から積極的に前目からボールを取りに出た日本。しかし、コートジボワールはクネクネっと身を翻して日本のプレス網を交わして安易にボールを失わず。

・たまに日本が良い形でボールを奪ってもそこからのビルドアップが実に稚拙で、シュートに持ち込めないどころか、逆に中盤でボールを奪い返されてピンチになりかかる始末(コートジボワールもミスが多くて、日本のミスが致命傷にならなかったのは幸いでしたが)。とりわけ遠藤の失態が目立ちましたが、長谷部も阿部も大久保も褒められた出来ではありませんでした。中盤が不出来では日本は勝負になりません。中盤がダメダメな時のFW岡崎ほど惨めなものはないし・・・

・そこで、岡田監督は阿部→稲本、本田→中村俊、遠藤→中村憲と中盤の3選手を入れ替えて局面打開を図りましたが、これも不発。選手入れ替えによってボールが回りだしたかのようにも見えますが、選手入れ替えの効果というよりは前半闘莉王のオウンゴールで1点先制したコートジボワールが後半は引いてカウンター狙いに徹してくれたゆえのような・・・ 日本はボールは回れども横パスばかりで、縦にボールが入らず。岡崎に代えて玉田を入れては見たものの、スペースのないところに玉田を入れてどうする? 森本が先やろう・・・

・っちゅーか、ただでさえカウンターに脆い日本が格上の相手にカウンター戦術で挑まれるっちゅーのは悪夢以外の何者でもないんじゃ? ドログバのFKのこぼれ玉が闘莉王にあたって生まれたオウンゴール。不運としかいいようがない失点だけれども、先制されるとその後は手も足も出ない展開になりがち・・・

・そして後半も30分を過ぎるとお約束の大失速。コートジボワールもそれなりに失速しているんだけれど、1対1で負けまくる日本のほうが疲労で連携した動きが出来なくなる弊害がでかく、ボールを回されてサイドを破られかかる場面がちらほらと。

・流れの中からは決定機は作らせなかったものの、ついにFKで失点。っちゅーか、コロ・トゥーレにどフリーで抜け出されているって話にならんやん・・・

・この試合がつまらなくなった要因の一つがドログバの序盤での負傷退場。浮き玉の競り合いから生じたもので、ドログバは不運としかいいようがありませんが、ドログバを負傷させたのがよりによって闘莉王。ドログバもこんなところに「ブラジルの刺客」がおるとは思わなかったでしょうなぁ・・・

・一方、日本も今野が負傷。W杯本番モードになって急遽SBに抜擢された今野で、おそらくカメルーン戦も先発すると目されていただけに痛恨の負傷退場。万一今野がだめでも駒野が控えているので致命的な打撃にはならないとは思いますが・・・っちゅーか、W杯予選では不動のレギュラーだった内田が本番では事実上構想外になっているっちゅーのが日本の立ち位置の難しさを象徴しているようでもあり。

-----岡崎-----
大久保--長谷部--本田
---阿部--遠藤---
長友-闘莉王-中澤-今野
-----川島-----

HT:本田→中村俊
HT:遠藤→中村憲
HT:阿部→稲本
55分:岡崎→玉田
65分:大久保→森本
67分:今野→駒野

得点:13分 O.G.(闘莉王) 80分 コロ・トゥーレ

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【閉店】麺屋 もとまる@日暮里(2)

本年9月末で閉店。

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 日暮里駅東口から尾久橋通りを渡って徒歩10分弱。大通りからは少々奥に入った、商業地でもなく住宅地でもない、下町らしい商・工・住混然とした一角にあります。平日夜に往訪(2度目)。先客1、後客1。

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 前回往訪時は「味玉つけ麺」だったので、今回は「味玉らーめん(700円)」を注文。「らーめん」だと600円と都内にしては極めて廉価。但し券売機を見ると完全につけ麺が主でらーめんは品揃えの一環といった感じに。

 店内はカウンター9席と2人掛け・4人掛けのテーブルがひとつずつ。水などはセルフサービス。厨房では相変らず若者が一人で切り盛り。店が横長なので、配膳はカウンターをぐるりと回る格好になり、移動距離が長くて大変そう。

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 わずかに口がすぼまった小ぶりの丼で出てきました。

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 スープは魚介がやや強めに出た感のある魚介+動物系。若干脂も強めかな。またかえしから来ると思われる酸味が少々きつい気がしました。

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 麺は並太ストレートでわずかに柔らか目。つるつるとした食感で、スープはさっと絡む程度。

 チャーシューは半分近くが脂身でがっかりしましたが、やや濃い目の味付け。薄切りのメンマが多目に入っていました。味玉は半熟。他に海苔、白髪ネギ、小口ネギ。

 つけ麺よりらーめんのほうが美味いように思いましたが、前回つけ汁の絡みに難があると感じたつけ麺の麺が変わったとの貼り紙があり、またつけ麺で再訪しないと。

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2010.06.04

【閉店】麺処 おかじ@神保町

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 神保町駅から白山通りを北へ。「麺屋33」のある交差点よりも一本北側の路地を東へ入る。

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 目の前にこの界隈では有名なカレー屋「まんてん」が。平日夕に往訪。先客、後客ともゼロ。

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 小さな券売機で「鶏白湯らーめん(750円)」を注文。他に「清湯塩らーめん」「おかじらーめん」といったメニューも。

 店内はL字型カウンター11席で、客席は割りとゆったり。厨房内にはオヤジが2名。一人が麺を茹でてスープを合わせ、もう一人が野菜を茹でていました。

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 広口で底が浅めの丼で出てきました。ラーメンには珍しく春菊が派手派手しく丼を飾っている他、まるでタンメンのようにもやしやキャベツ、ニンジン等の茹で野菜が麺の上にどっさり。

 スープは鶏の旨味が濃厚すぎるくらいに染み出ています。かなりとろみがついているので、ラーメンのスープというよりは洋食屋のスープのようでもあり。

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 麺は並太の平打ち縮れ麺。やや堅めの茹で上がりでしたが、スープが濃い目なのでこれくらいが最適。

 丸いチャーシューは厚みもそこそこありますが、ちょっと脂身が多いのと、このスープにはちょっと浮いた感じがしてイマイチ・・・ 春菊も彩を添えるにはちょっと多すぎじゃないかなぁ・・・

 野菜類がどっさり乗っているせいもあって量はやや多めに感じました。最初はかなり気に入って二重丸だと思ったのですが、最後はちょっと単調な味わいに飽きが来てしまいました。茹で野菜のおかげで濃い目のスープが多少薄まって食べやすくなっているはずですが。

 値段は都内のラーメン屋としては標準的で量もまずまずなので、目の前のカレー屋とは上手く住み分けができぞうなものですが、カレー屋はひっきりなしに客がやって来て常時満席近いのにこちらはガラガラっちゅーのは見ていてかなり辛い。近所の「三四郎」もそうですが、品は悪くないのに出店するところを間違えているような・・・

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2010.06.03

神戸2010(4):有馬温泉泉源巡り

神戸2010(3)から続く)

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三ノ宮 8:50 (JR西日本バス)  9:23 有馬温泉

一夜明けて、久しぶりに一山越えて有馬温泉へ出かけてみました。

三ノ宮から有馬温泉へは直行バスが出ています。六甲山をトンネルでぶち抜くどころか、今や六甲の裏まで高速道路が走っとるんですなぁ・・・

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いつの話やねんという謗りは免れませんが(苦笑)、太閤橋のあたりにはまだちょっと桜の名残も。

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小雨交じりのあいにくの天気でしたが、単純に温泉に浸かって帰るだけでは勿体無いので泉源巡りに興じてみました。

最初に訪れたのは共同浴場「金の湯」にほど近い「御所泉源」。有馬温泉を特徴付ける鉄錆色の「金泉(含鉄・ナトリウム-塩化物強塩高温泉) 」が沸く泉源で、塩分と鉄分が多く含まれ、案内板によると塩分濃度は日本一とか。温度97度。

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こちらは「御所泉源」から若干坂を登った極楽寺の裏にある「極楽泉源」。こちらも金泉で、太閤秀吉が造らせた湯殿へ金泉を送っていたと言われているとか。

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有馬の温泉街を登り詰めたところにある「炭酸泉源」。その名の通り炭酸ガスを含んだ温泉(銀泉:単純二酸化炭素冷鉱泉)で、昔は砂糖を入れてサイダーとして飲まれていたとのこと。 温泉と言っても温度は18.6度しかありません。

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炭酸泉源の発見は意外に新しくて明治6年。

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飲泉所があったので一口試してみましたが、炭酸以上に鉄分が強くて正直不味いんですわ、これが。山形の肘折温泉(正確にはその近隣の「カルデラ温泉館」)にも炭酸泉が沸いていますが、そこの味と比べると雲泥の差。

こんなもんに砂糖入れて飲むくらいやったら、昔はフツーに「神戸ウォーター」を飲むほうが美味かったでしょうし、今でも「淀川の水」のほうがまだマシでしょうに・・・

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坂を下って「妬泉源」。字面が甚だ不穏当ですが、「昔、美人がこの泉源の前を通ると、お湯が嫉妬して噴き出した」ことからこの名があるとのこと。唐突に吹き出ることで判るように、ここは間欠泉。泉質的にはここも金泉ですが。

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さらに坂を下って「天神泉源」。鳥居の奥で盛んに湯煙が上がっています。ここも金泉。

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境内には天神さんに付き物の牛の石像もありましたが、そもそもなんでここに天神さんがあるのかは不明。

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あとで「金の湯」に出かけたところ、金の湯は天神泉に加えて有明1号・2号という泉源からも引かれているとのこと。でも観光案内所でもらった神戸市作成の有馬温泉「湯らりめぐり」 という地図にはなぜかその泉源は載っていないんですな。

ぱっと見ただけでも旅館が独自に櫓を立てて泉源を確保しているところがぽつぽつあり、有馬に数多ある泉源でも観光用に周辺を整備しているところをそうでないところがあるのかも。

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2010.06.02

神戸2010(3):石清水八幡宮

神戸2010(2)から続く)

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 京阪に2駅乗って「石清水八幡宮」へ足を伸ばしてみました。

 石清水八幡宮は宇佐神宮、箱崎宮とともに日本三大八幡宮の一つに数えられる格式の高い神社で、860年に清和天皇が社殿を建立したのが始まり。都の北西を守る比叡山と対をなす南西の守護神として皇室・朝廷より篤い信仰を受け、時代が下ってからは清和源氏が氏神として信仰したことから勝負必勝の神として崇敬されました。

 上写真は一の鳥居。

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 石清水八幡宮の本殿は男山山頂にありますが、山の麓にも「下院」と総称される諸殿舎が建っています。上写真は頓宮殿。

 なお石清水八幡宮といえば、「本殿が山の上にあることを知らずに、麓だけ参詣して帰ってしまった」という徒然草の挿話でも有名ですが、現在の下院は本殿と勘違いするほど賑わっているわけではありません。鳥羽伏見の戦いで下院は灰燼に帰してしまったとのこと。

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 本殿へは八幡市駅脇にあるケーブルカーで登るのがラクチンなんですが、大して高い山でもないので徒歩で参詣。参道は広々としているので山城巡りなんぞと比べると屁みたいなもの。

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 三の鳥居。本殿へと続く上院の入口です。江戸時代に建てられた鳥居は1961年に第二室戸台風の強風によってあえなく倒壊。現在の鳥居はその翌年に再建されたもの。

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南総門。左右に回廊が続いています。

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 ようやく本殿に到着(もっとも正面に見えるのは「楼門」で、本殿はその陰に隠れています)。残念ながら現在本殿の回廊を修復工事中。まさに「聞いてないよぉ・・・」といった思いがしましたが、昨年までは本殿自体が修復工事中だったそうで、それよりはマシかと思い直してみたりして(´・ω・`)ショボーン

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 現在の本殿は1634年に徳川家光が造営。

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本殿の裏には摂社がポツポツと。上写真は若宮社。その奥に若宮殿社がちょこっと見えています。

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こちらは住吉社。信仰の篤い方は摂社を一つ一つ回っては祈りを捧げてゆきます。

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 同じ道をそのまま戻ったのでは面白くないので、帰りはケーブルカーを利用。っちゅーか、帰りだけケーブルに乗る奴ってそうなおらんやろ(苦笑)

 なお男山のケーブルは以前乗車したことがあり(その時はケーブルだけが目的だったので石清水八幡宮には参詣せず(笑))、その時はかなりボロかった記憶がありましたが、京阪も一応設備投資しとるんですな・・・ どんどんなくなりつつある京阪の旧特急色をこんなところで目にするとは。

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 「アホと煙は高いとこ登る」とは良く言ったもので、眼前に広がる淀川河畔で妙に興奮。

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2010.06.01

【TV短感】日本 1-2 イングランド

・遠藤CK→闘莉王で日本が「まさかの」先制点を挙げ、急遽導入した4-1-4-1も良く機能し、かつイングランドのミス連発にも助けられて善戦はしましたが、終盤急激に失速。サイドからの鋭いクロスボールに対応しきれず、闘莉王、そして中澤が相次いでオウンゴールを献上して逆転負け。

・強豪相手に善戦はするものの、最後まで堪え切れないというのは「豪州戦の悪夢」以来お馴染みの負けパターンになってしまいましたが、それでも惨敗した先の韓国戦に比べれば闘う姿勢が蘇ったように伺えたことだけは評価していいのではないかと。

・韓国相手に「ハエ」が全く通用しなかったことで、遅まきながら守備重視の本番モードに切り替え。運よく先制したこともあって、日本はリトリートして相手にスペースを与えず、イングランドの攻撃を封じる作戦に。前半のイングランドはウォルコットやレノンが盛んに単騎サイド突破を図りますが、大久保はもちろん本田すらも守備に回って穴封じ。

・もっとも前半のイングランドの出来はあんまりで、プレミアリーグで見せている時の半分以下しか動いていないような・・・ カペッロはハーフタイムに一挙5人も入れ替えましたが、代えられた5人のうち何人かはW杯本番へは行けないんでしょうなぁ・・・ そしてサイドチェンジは最後までミスしまくり。

・壁に入っていた本田は何を思ったのか「ヘイ、タクシー!」でランパードのFKを止めてしまいPK与。ところが川島がコースを読みきってランパードのPKを阻止。これで日本が逃げ切っていれば、この日最大の見せ場だったんでしょうが・・・

・終盤はお決まりの大失速でサイドを徹底的に突かれ、オウンゴール2発で逆転負け。勝ちに行くなら大久保に代えて投入するのは矢野だと思う(っちゅーか、それ以外矢野の使い道がないだろう?)のですが・・・

・守備重視で臨んだ以上得点機が減るのは致し方ないところですが、ファーディナンドと競り勝ってどフリーになった岡崎のシュートはバーの上、それ以外は後半投入された森本のシュートが多少可能性があったくらい。まぁ付け焼刃で臨んだ以上守備がそこそこ良かっただけでも十分で、攻撃の不出来には目をつぶらざるを得ないかと。

・「高い位置からのハエプレス」という基本戦術を土壇場で放棄して結果は吉と出たようですが、そうなると23人の選考はこれで良かったのとか(攻撃はカウンターに頼る場面が増えるだろうし・・・)、ベンチで胞子をまき散らしているあの方の処遇はとか、別の問題が浮上・・・

・冷静に見ればW杯本番でグループリーグを勝ち抜けるレベルに到達したわけでもなんでもなくて、恥ずかしくはない試合ができるレベルに立ち戻ったにすぎないんだけれども、準備時間がほとんど残されていない今となってはそれだけで十分。日本の誇りを取り戻せただけでも意味のある試合だったと思う。やっとこさ本番が楽しみになってきたで。

-----岡崎-----
大久-遠藤-長谷部-本田
-----阿部-----
長友-闘莉王-中澤-今野
-----川島-----

65分:岡崎→森本
71分:大久保→松井
86分:遠藤→玉田

得点:7分 闘莉王 72分 闘莉王 83分 中澤

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